JPH01294687A - シアスタチンbの製造法、及びシアスタチンbエナンチオマーとその製造法、並びにシアスタチンb又はシアスタチンbエナンチオマーを含む医薬組成物 - Google Patents

シアスタチンbの製造法、及びシアスタチンbエナンチオマーとその製造法、並びにシアスタチンb又はシアスタチンbエナンチオマーを含む医薬組成物

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JPH01294687A
JPH01294687A JP63125020A JP12502088A JPH01294687A JP H01294687 A JPH01294687 A JP H01294687A JP 63125020 A JP63125020 A JP 63125020A JP 12502088 A JP12502088 A JP 12502088A JP H01294687 A JPH01294687 A JP H01294687A
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JP63125020A
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Tomio Takeuchi
富雄 竹内
Takaaki Aoyanagi
青柳 高明
Shinichi Kondo
信一 近藤
Yoshio Nishimura
吉男 西村
Kourou Hoshino
洪郎 星野
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Microbial Chemistry Research Foundation
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Microbial Chemistry Research Foundation
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は細菌、放線菌、インフルエンザウィルス及びニ
ワトリのニューカッスル病ウィルス、動物細胞の産生ず
るシアリダーゼを阻害する活性を有することが知られる
低毒性の抗生物質であるシアスタチンB (siast
atin B)の合成的製造法に関するものである。更
に1本発明は、今回合成された新規な化合物であって、
前記と同様なシアリダーゼ(sialidase)阻害
活性をもち且つ各種のウィルスを不活化する活性をもつ
シアスタチンBエナンチオマー及びその製造法に関する
。また1本発明は、シアスタチンB又はシアスタチンB
エナンチオマー又はこれの酸付加塩を有効成分とするヒ
ト後天性免疫不全症ウィルス不活化剤組成物にも関する
。更に、本発明はシアスタチンB及びシアスタチンBエ
ナンチオマーの合成に有用である新規な中間体化合物及
びこれらの製造法にも関する。
(従来の技術と発明が解決しようとする課題)従来、シ
アスタチンBは細菌、放線菌、ウィルス、動物細胞の産
生ずるシアリダーゼを阻害する抗生物質として知られて
おり、シアスタチンBは、抗菌剤、インフルエンザ・ウ
ィルス不活化剤、ニワトリのニューカッスル病ウィルス
の不活化剤、等として応用されることが期待されていた
(特公昭55−46)14号公報1日本特許第1,05
4,640号及び「ジャーナル・オン・アンチビオチフ
ス」27巻12号963−969頁(1974)参照)
上記のシアスタチンBは、放線菌、ストレプトミセス・
バーチシラス・バリエタス・フィンツム(Strapt
omycas  verticillus  var、
  quintum)(微工研菌寄第507号)を培養
し、その培養液から採取される(特公昭55−4671
4号)、シかしながら、この醗酵的製造法によると、シ
アスタチンBは、その採取収率が低く、多量に採取する
のに極めて苦労しているのが現状である。他方、シアス
タチンBの醗酵的製造法では、シアスタチンBの光学異
性体であるシアスタチンBのエナンチオマーは採取され
たことがない。
従って、シアスタチンBは医薬としての用途が期待され
ていたが、極めて少量しか製造し得ながったので、医薬
としての用途を研究して実際に開発することが困難であ
った。
他方、最近への数年において、ヒト後天性免疫不全症ウ
ィルス(Human Immuno−defician
cy Virus ;略称)IIV)による感染症、及
びこのHIVによる血液製剤の汚染の問題が起きている
。  HIVの不活化剤 ・として有用である化合物が
若干報告されているが、満足できるものではなく、HI
V感染症の治療、並びに血液製剤を汚染しているHIV
の不活化処理に有効である新しい薬剤を提供することは
強く要望されている。更に、インフルエンザ・ウィルス
及びニューカッスル病ウィルスに対して有効である新し
い治療剤を提供することも、相変らず要望されている。
(!l、[を解決するための手段〕 本発明者らは、先ずシアスタチンBを多量に合成するこ
とのできる新規な製造法を開発するために、シアスタチ
ンBの立体構造を決定する研究を行い、シアスタチンB
の立体構造を精確に決定することに成功した。更に、研
究を進めて、L−リボースから出発すると、巧妙に組合
された一連の反応工程を経て、シアスタチンBを化学的
に合成できることを知見した。また、シアスタチンBの
合成の研究に当って、別途の研究も進めた結果、シアス
タチンBの光学異性体(エナンチオマー)に相当するシ
アスタチンBエナンチオマーを新規化合物として創製す
ることに成功し、しかもこのシアスタチンBエナンチオ
マーの合成法を確立することに成功した。しかも1本発
明者らは、シアスタチンBエナンチオマーは、シアスタ
チンBと同様に、細菌、放線菌、ウィルス、動物細胞の
産生ずるシアリダーゼを阻害する新規化合物であること
を知見した。
更に、本発明者らは、シアスタチンB及びシアスタチン
Bエナンチオマー又はこれらの酸付加塩がヒト後天性免
疫不全症ウィルス(HIV)を不活化する活性を有する
ことを今回、発見した。
本発明者らの研究によると、シアスタチンB及びシアス
タチンBエナンチオマーは次の一般式(I)で示される
立体構造を有するものであることが判明した。
〔式中、シアスタチンBの場合には、(%I)及び(X
)の位置の立体化学は(R)−配置であり且つ(y)及
び(z)の位置の立体化学は(S)−配置であり、また
シアスタチンBエナンチオマーの場合には、(V)及び
(X)の位置の立体化学は(S)−配置であり且つ(y
)及び(Z)の位置の立体化学は(R)−配置である〕
すなわち、シアスタチンBは次の構造式(Ia)で表わ
される化合物である。
〔式中、(%l)及び(X)の位置の立体化学は(R)
−配置であり且つ(y)及び(Z)の位置の立体化学は
(S)−配置である〕、また、シアスタチンBエナンチ
オマーは次の構造式(Ib)で表わされる化合物である
〔式中、(、)及び(X)の位置の立体化学が(S)−
配置であり且つ(y)及び(Z)の位置の立体化学は(
R)−配置である〕。
本発明者らが今回開発したところの、L−リボースから
出発してシアスタチンBを合成的に製造する一連の反応
工程の経路は、反応式チャートで概略的に示すと1次の
反応チャート(A)の通りである。
上記の反応チャート(A)について反応工程を説明する
に、先づ出発化合物として用いる式(■)のし−リボー
スの2位及び3位のヒドロキシル基をヒドロキシル保護
基(xl及びx3)で保護する。これにより式(■)の
化合物を生成する0式(■)の化合物及びその他の式の
化合物におけるヒドロキシル保護基xL及びx8は1両
者が共同して次式C但しR1及びR1は、互いに同じ又
は異なってもよく、水素、アルキル基(好ましくは炭素
数1〜4の低級アルキル基)又はアリール基(好ましく
はフェニル基又は置換フェニル基、例えばP−メトキシ
フェニル基)である〕で表わされる2価のヒドロキシル
基保護基1個を示するか、あるいはxl及びx2は共同
して1個のシクロアルキリデン基、例えばシクロヘキシ
リデン基を示す0式(■)で示されるし一リボフラノー
スの2.3−0−保護誘導体では、2位及び3位のヒド
ロキシル基は1例えば次式〔式中、R3、R3は前記と
同じである〕で表わされるアセタール基又はケタール基
の形になって保護されているa X’及びx8で表わさ
れるヒドロキシル基保護基の好ましい例には、イソプロ
ピリデン基又はベンジリデン基又はシクロへキシリデン
基がある。このようなヒドロキシル基保護基(X″、x
2)の導入は、糖の化学において、隣接する2個の炭素
原子に夫々、結合するヒドロキシル基2個を保護するた
めの慣用のヒドロキシル基保護の技術に従って行われる
0例えば、し−リボース又はし−リボフラノースの2位
及び3位のヒドロキシル基をイソプロピリデン基で保護
することは、パラトルエンスルホン酸の如き酸触媒の存
在下にアセトン中でL−リボース又はし−リボフラノー
スにアセトンを反応させるか、あるいはジメチルホルム
アミド中でL−リボース又はL−リボフラノースに2,
2−ジメト−〇−ベンジリデン基の導入はL−リボース
又はL−リボフラノースにベンズアルデヒドを反応させ
ることによって行い得るし、また、2.3−0−シクロ
ヘキシリデン基の導入は、L−リボース又はL−リボフ
ラノースに1.1−ジメトキシシクロヘキサンを反応さ
せて行い得る。
次いで式(■)の化合物のスルホニル化を行うが、この
スルホニル化は、ピリジン中で式(■)の化合物に塩化
アルキルスルホニル又は塩化アリールスルホニルを反応
させて行うことができ、これによって式(IK)の5−
〇−スルホニルーし一リボフラノース誘導体が生成され
る。
式(■)の化合物のスルホニル化により生成される式(
IX)の化合物において、式x3so、−のスルホニル
基中の基x3は、メチル基及びエチル基の如き低級アル
キル基であるか、あるいはアリール基、例えばフェニル
基又は置換フェニル基(例えばメチルフェニル基)であ
ることができる。
更に、式(]IXの化合物を1例えばジメチルスルホキ
シドあるいはジメチルホルムアミド中でアルカリ金属ア
ジド、好ましくはナトリウムアジドと反応させてアジド
化を行うと1式(X)の5−アジド−5−デオキシ−し
−リボフラノース誘導体を得る。
次に、式(X)の化合物の1位ヒドロキシル基を酸化し
て1式(1K)のし−リボン酸γ−ラクトン化合物に転
化するのであるが、この酸化反応では、化合物(X)を
例えばピリジン中で3酸化クロムの如き酸化クロムと反
応させると、化合物(XI)を得る。
更に1式(W)の化合物の4位のアジドメチル基の接触
的水素添加を行うと、式(X[)の化合物は既知の拡環
反応(ラクトンからラクタムへの変換反応)を起して(
例えば「ジャーナル・オン・ヘテロサイクリック・ケミ
ストリイ」1号55頁(1964)参照)、その結果と
して、 式(Xlla)で示される5−アミノ−5−デオキシ−
2,3−〇−保護−し一リボノラクタム化合物を生成す
る。この拡環反応を行うためには、例えば、化合物(X
l)をメタノール中、ラネーニッケルの存在下に水素添
加させると、式(Xll a )の化合物が得られる。
次に1式(Xlla)の化合物の4位ヒドロキシル基を
保護するために適当なヒドロキシル保護基(x4)を導
入する。x4として各種の基が使用できるが。
トリアルキルシリル基が都合よく、特に第3ブチルジメ
チルシリル基を基x4として用いるのが好ましい、第3
ブチルジメチルシリル基の導入は、例えばジメチルホル
ムアミド中で、イミダゾールの存在下に塩化第3ブチル
メチルシリルと反応させることにより行い得る。
一般に1式(Xll a )の化合物の4位ヒドロキシ
ル基を保護する保護基(x4)としては、アルキル基、
アリール基(特にフェニル基)、アラルキル基、ピラニ
ル基又はトリアルキルシリル基を使用できる。
これらの種類のヒドロキシル保護基の導入は、慣用のヒ
ドロキシル基保護技術で行い得る0式(Xlla)の化
合物の4−0−保護反応によって、式(XIIIa)の
5−アミノ−5−デオキシ−2,3−〇−保護−4−0
−保護−L−リボノラクタム化合物が生成される。
次に、この式(XIIIa)の化合物の環中の5位イミ
ノ基を適当なイミノ基保護基(X’ )で保護する。
イミノ基保護基(xl)としては、アルキルカルボニル
基、アリールカルボニル基、アラルキルカルボニル基、
アルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基又はアラルキルオキシカルボニル基が利用できる。
イミノ基保護基(X’ )としては、アラルキルオキシ
カルボニル基が便利であり、ベンジルオキシカルボニル
基が好ま・しい。
式(XIIIa)の化合物の5位イミノ基をベンジルオ
キシカルボニル基で保護するには1例えば、ジメチルホ
ルムアミド中で水素化ナトリウムの存在下に塩化ベンジ
ルオキシカルボニルと反応させるとよい、イミノ基の保
護によって、式(XIVa)で表わされる5−N−保護
−アミノ−5−デオキシ−2,3−0−保護−4−〇−
保護−し一リボノラクタムが生成される。
更に、式(XIVa)の化合物のラクタム・カルボニル
基を還元し且つラクタム環を開環させると、式(XVa
)で示される(+)−(2R,3S、4S)−5−N−
保護−アミノ−2,3−0−保護−4−〇−保護一ベン
タノール化合物が生成される。この式(xrva)の化
合物の還元と開環には1例えば、式(XIVa)の化合
物をエタノール中で水素化ホウ素ナトリウムと反応させ
ると、式(XVa)の化合物が得られる。
次に、式(XVa)の化合物を閉環して式(XVIa)
のピペリジン誘導体を生成するのであるが、この閉環反
応は式(XVa)の化合物を例えば塩化メチレン中でジ
メチルスルホキシドの存在下に塩化オキサリルで酸化す
ることにより達成し得る。
前記の閉環反応で生成された式(XVIa)の5−N−
保護−アミノ−5−デオキシ−2,3−0−保護−4−
0−保護−β−L−リボピラノース(ピペリジン誘導体
とも見なせる)は、次いで、この化合物の1位ヒドロキ
シル基をフタルイミド基と置き代える反応に付される。
この1−フタルイミド基の導入は、式(XVIa)の化
合物を、例えばジメチルホルムアミド中で、トリフェニ
ルホスフィン、ジエチルアゾジカルボキシレートの存在
下にフタルイミドと反応させて行い得る。これによって
、式(XVI[a)で示される5−N−保護−アミノ−
1,5−ジデオキシ−2,3−〇−保護−1−フタルイ
ミドー4・−〇−保護−α−L−リボピラノースが生成
される。
更に1式(XVIIa)の化合物の1−フタルイミド基
をアセチルアミノ基に転化するために1式(XVIIa
)の化合物を例えばメタノール中、ヒドラジンと反応さ
せてフタロイル基を脱離させた後、ピリジン中で無水酢
酸と反応させてアセチル化する。これによって1式(■
a)で表わされるl−アセチルアミノ−5−N−保護−
アミノ−1,5−ジデオキシ−2,3−0−保護−4−
〇−保護−α−L−リボピラノースが生成される。
次に、式(■a)の4位ヒドロキシル基から保護基(x
4)の脱離を行う、この保護基(x4)がトリアルキル
シリル基(例えば第3級−ブチルジメチルシリル基)で
ある場合には、式(■a)の化合物を例えばヒドロフラ
ン中でふっ化テトラブチルアンモニウムと反応させると
、トリアルキルシリル基は脱離できる。これによって、
式(XIXa)で表わされる1−アセチルアミノ−5−
N−保護−アミノ−1,5−ジデオキシ−2,3−0−
保護−α−L−リボピラノースが生成される。
更に、式(XIXa)の化合物の4位ヒドロキシル基を
カルボニル基に転化するために酸化を行う、この酸化は
、例えば式(XIXa)の化合物を、四酸化ルテニウム
、特に、二酸化ルテニウムと過ヨウ素酸ナトリウムより
調製した四酸化ルテニウムで塩化メチレン中で酸化して
行い得る。これによって、式(XXa)で表わされるl
−7セチルアミノー5−N−保護−アミノ−1,5−ジ
デオキシ−2,3−0−保護−α−り一エリスロベント
ー4−ウロースが生成される。
次に1式(XXa)の化合物の5位のカルボニル基にニ
トロメタン縮合を行うために、例えばエチレングリコー
ルジメチルエーテル中で水素化ナトリウムの存在下にニ
トロメタンと反応させる。これによッテ1式(XXIa
) テ表わされる(リ−(25,3R,4R。
5S)−2−アセチルアミノ−1−N−保護−アミノ−
3,4−0−保護−5−にトロメチル)−3,4,5−
トリヒドロキシピペリジンが生成される。
更に、式(XXIa)の化合物の5位ヒドロキシル基の
アセチル化を行うために1式(XXIa)の化合物を例
えば、パラトルエンスルホン酸の存在下に過剰の無水酢
酸と反応させる。これによって1式(XXIIa) テ
表わされる(リー(2S、3R,4R,55)−2−7
tチ/L/7 ミ/ −1−N−保護−3,4−0−保
護−5−にトoメチル)−S−(O−アセチル)−3,
4,5−トリヒドロキシピペリジンが生成される。
次に、式(XXIIa)の化合物をベンゼン中で炭酸カ
リウムと反応させると、5位アセトキシ基の脱離と不飽
和化が起り、式(XXIIIa)で表わされる(−)−
(2S、3R,4S)−2−アセチルアミド−5−にト
ロメチル)−1−N−保護−3,4−0−保護−3,4
−ジヒドロキシ−1−アザシクロへキス−5−エンが生
成される。
更に、式(XXIIIa)の化合物を、ピリジン中、熱
をかけて脱ニトロ化を行うと、式(XXIVa)で表わ
される(−)−(25,3R,4S)−2−アセチルア
ミノ−5−(ホルミル) −1−N−保護−3,4−0
−保護−1−アザシクロへキス−5−エンが生成される
次に、式(XXIVa)の化合物の5位アルデヒド基を
酸化してカルボキシル基に転化する。この酸化反応は、
例えば式(XXIVa)の化合物を第3ブチルアルコー
ルと水との混合溶媒中で2−メチル−2−ブテンの存在
下に亜塩素酸ナトリウムとリン酸−ナトリウムの混合物
で酸化して行い得る。
これによって1式(XXVa)で表わされる(−)−(
2S。
3R,4S)−2−7セチルアミ/−1−N−保fi!
−3.4−0−保護−1−アザシクロへキス−5−エン
−5−カルボン酸が生成される。
更に、式(XXVa)の化合物の5位カルボキシル基を
低級アルキル基、置換された低級アルキル基、例えば低
級アルコキシ−低級アルコキシ−メチル基(好ましくは
メトキシエトキシメチル基)、アリール基又はアラルキ
ル基とのエステル基、すなわちカルボキシレート基に転
化する反応を行う8例えば、上記の5位のカルボキシル
基をメトキシエトキシメチル基でエステル化する場合に
は、式(XXVa)の化合物を、塩化メチレン中でジイ
ソプロピルアミンの存在下に塩化メトキシエトキシメチ
ルと反応させることが便利である。一般的には、式(X
XVa)の化合物の5位カルボキシル基のエステル化は
、有機溶剤中でハロゲン結合剤、例えばジー又はトリー
アルキルアミンの存在下に式X” −CQのハイドロカ
ルビル・クロライド、特にアルキル・クロライド(特に
低級アルキル・クロライド)、例えばメチルクロライド
又はエチルクロライド、置換された低級アルキル・クロ
ライド、例えばジアルコキシメチル基、フェニルオキシ
メチル基、あるいは非置換又は置換アリール・クロライ
ド、アラルキル・クロライド、例えばベンジル・クロラ
イド、若しくは、式x1・Brで示される対応の有機ブ
ロマイドを常法で反応させて行い得る。あるいは、ジア
ゾメタンと常法で反応させてメチルエステルとすること
もできる。
このエステル化によって、式(XXVIa)で表わされ
る(−)−(2S、3R,4S)−2−アセチルアミノ
−1−N−保護−3,4−0−保護−1−アザシクロへ
キス−5−エン−5−カルボン酸の低級アルキル・エス
テル、置換された低級アルキル・エステル、アリール・
エステル又はアラルキル・エステルが生成される。
次に、式(XXVIa)のカルボキシレート基(−co
ox”)をヒドロキシメチル基に転化し且つ5位及び6
位の間の2重結合を飽和結合に転化するために、還元反
応を行う。
この目的の式(XXVIa)の化合物の還元は、化合物
(XXVIa)を例えばテトラヒドロフランとトリフル
オロエタノール混合液中、水素化ホウ素ナトリウムと反
応させて行うのが便利である。これによって1式(II
[a−1)で表わされる(+)−(2S、3R,4S、
5R)−2−アセチルアミノ−5−(ヒドロキシメチル
)−1−N−保護−3,4−0−保護−3,4−ジヒド
ロキシ−1−7ザシクロヘキサンが生成される。
次に、式(I[Ia−1)の化合物の5位のヒドロキシ
メチル基をカルボキシル基に酸化する反応を行う。
この酸化反応は、各種の酸化剤を用いてヒドロキシメチ
ル基をカルボキシル基に転化する既知の方法に従って実
施できる。然しながら、式(n[a−1)の化合〕を例
えば、ジメチルホルムアミド中で酸化剤としてのピリジ
ウムジクロメートと反応させるのが便利である。この酸
化反応によって、式(Ila−1)で表わされる1−N
−保護−3,4−0−保護−シアスタチンBが生成され
る。
更に、式(Ila−1)のシアスタチンBのO,N−保
護体からイミノ基保護基(X’ )とヒドロキシル基保
護基(xl、xりを脱離する脱保護を行うのである。
イミノ基保護基(X’ )がアラルキルオキシカルボニ
ル基である場合には、式(I[a−1)の化合物を水添
触媒の存在に加水素分解すると、アラルキルオキシカル
ボニル基が脱離されて、シアスタチンBの〇−保護誘導
体が生成される0例えばxiがベンジルオキシカルボニ
ル基の場合に、メタノール中でパラジウム−炭素触媒で
加水素分解すれば良い。
イミノ基保護基(X’)がその他の種類の基である場合
には、それに合う適当な既知の脱保護処理の反応1例え
ば酸性条件下のあるいは塩基性条件下の加水分解を行う
、イミノ基保護基(x5)の脱離により1式(1a−1
)で表わされるシアスタチンBの3,4−〇−保護誘導
体が生成される6式(Ia−1)の化合物からのヒドロ
キシル基保護基(xi、xりの脱離は、塩酸の如き酸の
存在下に弱い酸性条件で加水分解することにより行い得
る。
これによって1式(Ia−2)で表わされるシアスタチ
ンBの酸付加塩(この酸成分は、上記の酸性条件下の加
水分解に用いた酸から来るものである)が生成される0
次に1式(Ia−2)のシアスタチンB酸付加塩を遊離
塩基の形に転化するには1例えば式(I a−2)の化
合物を陽イオン交換樹脂、例えばダウエックス5011
 X 4のカラムを通し、アンモニア水で溶出すること
により式(I a)のシアスタチンBが遊離塩基として
得られる。
第1の本発明によると、次式 〔式中、RLは水素又はイミノ基保護基であり、Xlと
x2は両者が共同して次式 (但しR2及びR3は、互いに同じ又は異なってもよく
、水素、アルキル基、又はアリール基、特にフェニル基
である)で示されるヒドロキシル基保護基1個を示し、
あるいはシクロアルキリデン基を示し、(X)及び(Z
)の位置の立体化学は(R)−配置であり且つ(y)の
位置の立体化学は(S)−配置であり、(v)の位置の
立体化学は、RLが水素である場合又はR1がアセチル
アミノ基より小さい分子量をもつイミノ基保護基である
場合には(R)−配置であるが、RLがアセチルアミノ
基より大きい分子量をもつイミノ基保護基である場合に
は(S)−配置である〕で表わされる(リー(2R又は
2S、3R,4S、5R)−2−アセチルアミノ−5−
(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロキシ−1−ア
ザシクロへキサン保護誘導体の5位のヒドロキシメチル
基を酸化して次式 (式中、R1、X′及びx2は前記と同じ意味を有し、
(w)、(X)及び(y)の位置の立体化学は式(I[
[a)の化合物の場合と同じであるが(Z)の位置の立
体化学は(S)−配置である〕で表わされるシアスタチ
ンBの保護誘導体を生成し1次いで式(Ila)の化合
物から、イミノ基保護基(R1)とヒドロキシル基保護
基(xl、xi)とを、常法で脱離することから成る。
次式 〔式中、(w)及び(X)の位置の立体化学は(R)−
配置であり且つ(y)及び(Z)の位置の立体化学は(
S)−配置である〕で表わされるシアスタチンBの製造
法が提供される。
第1の本発明の方法で得られたシアスタチンBは、細菌
のビブリオ・コレラ、クロストリデイウム・バーフレン
ジン、肺炎桿菌、放線菌から得た数種のシアリダーゼ、
およびインフルエンザウィルスAichi/2/68(
)13N2)、ニューカッスル病ウィルスのシアリダー
ゼがノイラミノラクトースを分解する分解能に対して阻
害作用を有する。
また、本発明の方法で得られたシアスタチンBは毒性が
低く且つ抗シアリダーゼ活性阻害作用を有することから
、抗ウイルス性疾患の予防ならびに治療、およびニュー
カッスル病ウィルスによるニワトリを含む鳥類の疾患の
予防ならびに治療に利用されうる。また哺乳類のシアリ
ダーゼを阻害することから家畜及びヒトの受胎調節など
に利用することが期待される。
第1の本発明の方法で得られたシアスタチンBは、細菌
および放線菌からえたシアリダーゼによるノイラミノラ
クトースの分解を阻害するが、シアスタチンBの酵素阻
害活性(rc、。値)を測定したところ、クロストリブ
ラム・パーフレンジンのシアリダーゼに対してはIC,
、= 2 、 Omcg/ 0 、5cc、また放線菌
KB503−C1のシアリダーゼに対してはIC,、=
38mcg10.5cc、 MB395−A5のシアリ
ダーゼに対してはIC,。=110mcg10.5cc
の濃度で阻害する。また。
シアスタチンBはインフルエンザウィルスAichi/
2/68(H3N2)のシアリダーゼに対してはIC,
。=30mcg10.5cc、ニューカッスル病ウィル
スのシアリダーゼに対してはIC,。=2.8+acg
10.5ccの濃度で阻害する、さらにシアスタチンB
はラット乳腺、脳および肝のシアリダーゼに対し、 I
C,。= 110mcg10.5cc、IC,、=40
0mcg10.5ccおよびIC,、= 170mcg
10.5ccでの濃度で阻害する。さらに、β−グルコ
ロニダーゼに対して、シアスタチンBはIC1g =O
* 26mcg10.2ccの濃度で阻害した。
第1の本発明の方法で得られたシアスタチンBは、マウ
スに経口または腹腔注射で投与したとき250mg/k
gまで全く毒性を示さなかった。
第1の本発明の方法を実施するに当って、式(I[[a
)の出発化合物の5位のヒドロキシメチル基を酸化する
手段としては、下記の(a)〜(f)の酸化法が使用で
きる。
(a)式(n[a)の化合物を水に溶解して水溶液中で
、あるいはアセトン、ジオキサン、テトラヒドロフラン
等の有機溶媒、あるいは水と有機溶媒の混合溶媒に溶解
してこれらの溶液中でアルカル性あるいは中性あるいは
酸性の条件下に過マンガン酸カリウムで酸化する。アル
カリ性条件下で酸化する場合には、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
水素ナトリウム等の添加により、また中性条件下で酸化
する場合には、硫酸マグネシウム等の添加により。
また酸性条件下で酸化する場合には、硫酸、塩酸、硝酸
等の添加により反応溶液のpHを調整する。また、これ
ら無機塩又は酸の添加なしに、上記溶媒中で過マンガン
酸カリウムで酸化することもできる。
(b)式(I[Ia)の化合物の水溶液中で、あるいは
アセトン、ジオキサン、テトラヒドロフラン等の有機溶
媒中の、あるいは水と有機溶媒の混液中の溶液内で硫酸
の存在下に酸化クロム(VI)で酸化する。
(c)式(Ha)の化合物のピリジン中の溶液であるい
は塩化メチレン、クロロホルム、ジオキサン等の有機溶
媒とピリジンの混液中の溶液で酸化クロム(VI)で酸
化する。
(d)式(ma)の化合物の水溶液中で、あるいはアセ
トン、ジオキサン、テトラヒドロフラン等の有機溶媒と
水の混液中の溶液で臭素酸カリウムと臭素で酸化する。
(、)白金−炭素、あるいは白金黒の存在下に式(ma
)の化合物の水溶液中で、あるいはジオキサン、アセト
ン、酢酸エチル、n−ペンタン、ベンゼン等の有機溶媒
中の、あるいは有機溶媒と水の混液中の溶液で接触的に
酸素酸化する。いずれの場合も、炭酸水素ナトリウム、
炭酸カリウム等の弱塩基の存在下に行うと効率よく酸化
される。
(f)式(Ha)の化合物をトルエン、ベンゼン。
クロロホルム、塩化メチレン、メタノール等の有機溶媒
中に溶解し、その溶液内で炭酸銀、あるいは炭酸銀−セ
ライトで酸化することもできる。
上記の酸化工程で生成された式(I[a)のシアスタチ
ンBのN、O−保護誘導体から、次に、イミノ基保護基
(R1)とヒドロキシル基保護基(xl、xi)の脱離
を行う、これら保護基(R”、 X”、 Xジの脱離は
、これら保護基の種類に応じて適当な公知の脱保護技術
を適用することにより行い得る。イミノ基保護基(R1
)の脱離を先づ行い、次いでヒドロキシル基保護基(x
l、xりの脱離を行うことができる。あるいは、逆の順
序でヒドロキシル基保護基(xi、xりの脱離を先づ行
ってから、イミノ基保護基(R’)の脱離を行ってもよ
い。
脱保護反応の終了後に、反応液を減圧下に濃縮し、更に
濃縮残留物に水を添加して、水と共沸することにより、
残留の溶媒及び反応剤等を除去し、得られたシアスタチ
ンB又はシアスタチンBの酸付加塩を含む水溶液を冷却
すると、目的生成物が結晶として採取できる。
こうして得られた生成物が酸付加塩の形である場合には
、その生成物酸付加塩の水溶液を陽イオン交換樹脂、例
えばダウエックス50WX4(H+型)のカラム・クロ
マトグラフィーにかけ、アンモニア水で展開及び溶出す
ると、遊離塩基の形のシアスタチンBが溶出される。シ
アスタチンBを含む溶出液画分を集め、減圧下に濃縮乾
固すると、シアスタチンB(遊離塩基)の結晶が得られ
る。シアスタチンBの精製は、水−エタノールの混合溶
媒からの再結晶法で行い得る。
次に、シアスタチンBエナンチオマーの製造法について
説明する。
シアスタチンBエナンチオマーの製造は、シアスタチン
Bの合成の反応経路を示す前出の反応チャート(A)で
中間体として得られた式(Xll a )の5−アミノ
−5−デオキシ−2,3−ジー〇−保護−し一リボノラ
クタムのエナチオマーである次式 〔式中 xl及びx2は前記と同じ意味を有する〕で表
わされる5−アミノ−5−デオキシ−2,3−ジー〇−
保護−〇−リボノラクタムを出発化合物として用いて、
シアスタチンBの合成の反応チャート(A)で示される
と同様な反応経路に従って、シアスタチンBの製造と同
様の方法により実施される。ここで出発化合物として使
用する(ub)の化合物は、例えばS、 Haness
iaらによって「ザ・ジャーナル・オン・オルガニック
・ケミストリー」34号3巻、675頁(1969年)
に報告された製造法に従ってW411できる1式(xI
b)の化合物の適当な例は、5−アミノ−5−デオキシ
−2,3−ジー0−イソプロピリデン−D−リボノラク
タムである。
本発明者らが今回開発したところの、式(xnb)の化
合物から出発してシアスタチンBエナンチオマーを製造
する一連の反応工程の経路は5反応式チャートで概略的
に示すと1次の反応チャートCB)の通りである。
匁111b)                似!曽
yS (lllb−1)                (
jlb−1)■ (■ω (シアスタチンBエナンチオマー) 00[Vb)                  (
XXVlb)(Ib−1)             
     (Ib−り上記)反応チ+−ト(B)k−お
イテ、 X’、 !”、 X’。
X%、及びR1は、反応チャート(A)におけると同じ
意味を有する1反応チャート(B)における夫々の反応
工程は、反応チャート(A)における夫々対応の反応工
程と同じ要領で実施できる。
第2の本発明によると、前記の式(Ib)で表わされる
シアスタチンBエナンチオマー及びその酸付加塩で提供
される。
シアスタチンBエナンチオマーは、新規化合物であり、
融点135〜136℃(分解)の結晶性物質である。こ
れの酸付加塩には、シアスタチンBエナンチオマーと、
塩酸、硫酸、リン酸、炭酸の如き製薬学的に許容できる
無機酸、あるいは酢酸、プロピオン酸、クエン酸、マレ
イン酸、メタンスルホン酸の如き製薬学的に許容できる
有機酸との塩があり、これらの塩は慣用の方法で生成で
きる。
更に、第3の本発明によると、次式 C式中、R″は水素又はイミノ保護基であり、xlとx
3は両者が共同して次式 (但し am及びR3は、互いに同じ又は異なってもよ
く、水素、アルキル基又はアリール基、特にフェニル基
である)で示されるヒドロキシル基保護基1個を示し、
あるいはシクロアルキリデン基を示し、(X)及び(Z
)の位置の立体化学は(S)−配置であり且つ(y)の
位置の立体化学は(R)−配置であり、(、)の位置の
立体化学は、R1が水素である場合又はR1がアセチル
アミノ基より小さい分子量をもつイミノ基保護基である
場合には(S)−配置であるが、R″がアセチルアミノ
基より大きい分子量をもつイミノ基保護基である場合に
は(R)−配置である〕で表わされる(−)−(2S又
は2R,3S、4R,5S)−2−アセチルアミノ−5
−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロキシ−1−
アザシクロへキサン保護誘導体の5位のヒドロキシメチ
ル基を酸化して次式 〔式中、R″C,、xl及びx3は前記と同じ意味を有
し、(V)、(x)及び(y)の位置の立体化学は式(
mb)の化合物の場合と同じであるが、(z)の位置の
立体化学は(R)−配置である〕で表わされるシアスタ
チンBエナンチオマーの保護誘導体を生成し、次いで式
(nb)の化合物からイミノ基保護基(R″)とヒドロ
キシル基保護基(X″、xりとを常法で脱離することか
ら成る、次式 〔式中、 (1)及び(X)の位置の立体化学が(S)
−配置であり且つ(y)及び(z)の位置の立体化学が
(R)−配置である)で表わされるシアスタチンBエナ
ンチオマーの製造法が提供される。
本発明で得られたシアスタチンBエナンチオマーは、各
種のシアリダーゼがノイラミノラクトースを分解する分
解能に阻害作用を有する。シアスタチンBエナンチオマ
ーは、さらに、β−グルコロニダーゼに対して、IC,
、= 10.2mcg10.2ccである。
また、シアスタチンBエナンチオマーは、成る種のグラ
ム陽性細菌に対して抗菌活性を示した。
シアスタチンBエナンチオマーは毒性が低く、また抗菌
活性を示すことから、抗菌剤としての利用が期待できる
更に、本発明者は1式(Ia)のシアスタチンB及び式
(Ib)のシアスタチンBエナンチオマーがヒトの後天
性免疫不全症ウィルス(HIV)を不活化する活性を有
することを発見した。
従って、第4の本発明によると、次の一般式〔式中、シ
アスタチンBの場合には、(W)及び(ス)の位置の立
体化学は(R)−配置で且つ(y)及び(Z)の位置の
立体化学は(S)−配置であり、またシアスタチンBエ
ナンチオマーの場合には、(w)及び(X)の位置の立
体化学は(S)−配置で且つ(y)及び(z)の位置の
立体化学は(R)−配置である〕で表わされるシアスタ
チンB又はシアスタチンBエナンチオマー、あるいはこ
れらの酸付加塩を有効成分として含み且つ製薬上許容で
きる担体を配合して成ることを特徴とする、ヒト後天性
免疫不全症ウイルス不活他剤組成物が提供される。
第4の本発明に係るヒトの後天性免疫不全症ウィルス(
HIV)の不活他剤組成物において、一般式(I)のシ
アスタチンB又はシアスタチンBエナンチオマー又はこ
れらの酸附加塩は、製薬学的に許容できる固体又は液体
の担体、例えばスターチ。
乳糖、水、生理食塩水又はエタノールと混和される。す
なわち、第4の本発明の有効成分化合物を、医薬製剤の
分野で用いられる通常の製薬学的に許容できる固体又は
液体状の担体と混ぜて散剤、顆粒剤、錠剤またはシロッ
プあるいは注射剤等の剤型に製剤して、経口的又は非経
口的に投与することもできる。
次に、シアスタチンBとシアスタチシBエナンチオマー
がヒト後天性免疫不全症ウィルス(HIV)を不活化す
るウィルス不活化活性を有することを試験したので、そ
の試験例を記載する。
K腹五よ シアスタチンBとシアスタチンBエナンチオマーのHI
V不活化活性を次の通り試験した。
24穴トレーにヒトのT細胞の一種であるMT−4細胞
の約5万個/真gを入れ、さらにシアスタチンB又はシ
アスタチンBエナンチオマーの一定量を含む溶液100
μaを加え、37℃で5%(V/V)炭酸ガスフ卵器中
にて2時間MT−4細胞を培養した後、HIVの103
〜10’感染単位を加え、5日間培養した。培養液の一
部を試料として取り、スライドグラスに塗抹し、アセト
ン固定をした後、蛍光抗体法にて培養液中にHIVウィ
ルス抗原が発現するか否かをみた。なお、蛍光抗体法の
一次抗体にはエイズ患者の血清を用い、また二次抗体に
はフローフルオロエンセンイソチオシアネート(FIτ
C)・をラベルした抗ヒトIgGを用いた。
なおMT−4細胞に対するシアスタチンB又はシアスタ
チンBエナンチオマーの細胞毒性を検定したが、細胞毒
性の測定は上記のHIV不活化試験法と同じ要領で行わ
れたがウィルスを加えずに行った。
シアスタチンBおよびシアスタチンBエナンチオマーの
HIVに対する不活化活性の測定結果を下表に示す。
上記の第1表では、シアスタチンB及びシアスタチンB
エナンチオマーは100 % g/■Ωの濃度で細胞毒
性がないことが示される(第1表では(−)記号で示さ
れる)ので、シアスタチンB又はシアスタチンBエナン
チオマーの添加はヒトMT−4細胞を死滅させることが
ない、従って、100μguys flのシアスタチン
B又はシアスタチンBエナンチオマーの存在下では、 
HIVを感染させられたMT−4細胞は培養により生育
しているのは明らかであるが、HIVの感染及び培養後
に培養液中におけるHIVウィルス抗原の発現が(りの
評価まで抑制されていることが認められる。このことは
、シアスタチンB又はシアスタチンBエナンチオマーが
存在するとヒトMT−4細胞中でHIVが増殖できなか
ったこと、モしてHIVウィルス抗原の発現が抑制され
たことを示し、従って、シアスタチンB及びシアスタチ
ンBエナンチオマーがHIVを不活化する活性を有する
ことが認められる。
ヒト後天性免疫不全症ウィルス不活化剤として、一般式
(1)のシアスタチンB又はシアスタチンBエナンチオ
マーを実際に投与する場合には、一般に経口的又は非経
口的に投与することもできる。
一般的の投与方法としては、動物の場合、腹腔内注射、
皮下注射、静脈又は動脈への血管内注射及び局所授与等
の注射剤として、ヒトの場合は静脈又は動脈への血管内
注射又は局所投与等の注射剤として投与され、その投薬
量は動物試験の結果及び種々の情況を勘案して総投与量
が一定量を越えない範囲で、連続的又は間けつ的に投与
することができる。しかし、その投与量は投与方法、患
者、又は被処理動物の状況例えば年令、体重、性別、感
受性、食餌、投与時間、投与方法、併用する薬剤、患者
又はその病気の程度に応じて適宜に変えて投与すること
はもちろんである。一定の条件の下における適量と投与
回数は、上記の指針を基として専門医の適量決定試験に
よって決定されなければならない、これらの投与条件は
、経口投与においても同様に考慮される。
本発明によるシアスタチンBエナンチオマーは、前述の
ように細菌起源のシアリダーゼ、並びにインフルエンザ
・ウィルス起源のシアリダーゼ及びニューカッスル病つ
ィルス起源のシアリダーゼの酵素活性を阻害する活性を
有する。また、シアスタチンBエナンチオマーは成る種
の細菌の生育を阻止する活性を有する。
従って、第5の本発明によると、前記の式(Ib)で表
ねされるシアスタチンBエナンチオマー又はこれの酸付
加塩を有効成分として含むことを特徴とする。抗菌剤又
は抗ウィルス剤が提供される。
第5の本発明に係る抗菌剤又は抗ウィルス剤は、成る種
の細菌の感染症の治療に有用であり、またインフルエン
ザ・ウィルス感染症及び鳥類のニューカッスル病の予防
及び治療に有用である。
第5の本発明に係る薬剤は、第4の本発明に係るHIV
不活不活粗剤組成物様に、製薬的に許容できる固体又は
液体の担体と混和することができ、そして各種の剤型に
調合できる。また、殺菌剤として又は抗ウィルス剤とし
て用いる時のシアスタチンBエナンチオマーの有効投与
量は、治療又は予防を目的とする病気の種類、症状、等
を勘案して、第4の本発明の場合と同様に予備的な試験
を行うことによって決定できる。
シアスタチンBエナンチオマーの細菌発育阻止最低濃度
(MIC,mcg/mQ)を標準の倍数希釈法で測定し
たので、その結果を次の第2表に示す、使用した培地は
0.5%ペプトン含有の寒天培地であり、37℃で42
時間培養後に評価した。
なお、シアスタチンBのシアリダーゼ阻害活性試験と同
様に、シアスタチンBエナンチオマーについてシアリダ
ーゼ阻害活性を測定したところ、シアスタチンBエナン
チオマーのシアリダーゼ阻害活性のIC,。値は100
μg7amより大きいと認められた。
シアスタチンBの合成経路を示す反応式チャート(A)
、並びにシアスタチンBエナンチオマーの合成経路を示
す反応チャート(B)に夫々、記載される式(XVIa
)及び式(XVllb)の2−フタリミド−アザシクロ
ヘキサン化合物、並びに式(X Vl a )及び式(
X[b)の2−アセチルアミノ−アザシクロヘキサン化
合物は、合成のキイ(key)になる重要な新規の中間
体化合物である。
前出の式(XVIa)の化合物は、特定的には後記の一
般式(lVa)の化合物として表示することができ。
また前出の式(XVIb)の化合物は、特定的には、後
記の一般式(IVb)の化合物として表示することがで
きる。そして、前出の式(X Vl a )の化合物は
、特定的には、後記の一般式(Va)の化合物として表
示することができ、また前出の式(Xmb)の化合物は
特定的には、後記の一般式(vb)の化合物として表示
することができる。
それ故、第6の本発明によると1次の一般式〔式中、R
4及びR1は共同してアルキリデン基、アラルキリデン
基及びシクロアルキリデン基から選ばれる水酸基保護基
1個を形成し、R@はアルキル基、アリール基(特にフ
ェニル基)、アラルキル基及びトリアルキルシリル基か
ら選ばれる水酸基保護基を示し、R7は水素であるか、
又はアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、ア
ラルキルカルボニル基、アルキルオキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基及びアラルキルオキシカル
ボニル基から選ばれるイミノ基保護基を示し、(v)及
び(X)の位置の立体化学は(R)−配置であり且つ(
y、)及び(Z)の位置の立体化学は(S)−配置であ
る〕で表わされる(2R,3R,4S、5S)−2−フ
タリミド−3,4,5−トリヒドロキシピペリジン誘導
体と1次の一般式〔式中、(1)及び(X)の位置の立
体化学は(S)〜配置であり且つ(y)及び(Z)の位
置の立体化学は(R)−配置であり、R4、R′、R1
及びR7は前記と同じ意味をモー)) t”表ワサレル
(2S、3S、4R,5R)−2−7夕IJミド−3,
4,5,−トリヒドロキシピペリジン誘導体とから成る
群から選ばれる中間体化合物が提供される。
式(IVa)の化合物の一具体例としては、5−ベンジ
ルオキシカルボニルアミノ−1,5−ジデオキシ−2,
3−0−1’ /プロピリデンー1− フタIJ ミF
−4−0−(tert−ブチルジメチルシリル)−α−
L−リボピラノース(化合物(XVIa−1) ;実施
例1(j)参照)があり、また式(IVb)の化合物の
一具体例としては5−ベンジルオキシカルボニルアミノ
−1,5−ジデオキシ−2,3−0−イソプロピリデン
−1−フタリミド−4−〇−(tart−ブチルジメチ
ルシリル)−β−D−リボピラノース〔化合物(XVI
[b−1) :実施例4(e)参照〕がある。
更に、第7の本発明によると、次の一般式C式中 R4
及びR1は共同してアルキリデン基、アラルキリデン基
及びシクロアルキリデン基から選ばれる水酸基保護基1
個を形成し、R″はアルキル基、アリール基(特にフェ
ニル基)、アラルキル基及びトリアルキルシリル基から
選ばれる水酸基保護基を示し Cは水素であるか、又は
アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アラル
キルカルボニル基、アルキルオキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基及びアラルキルオキシカルボニ
ル基から選ばれるイミノ基保護基を示し、(X)の位置
の立体化学は(R)−配置であり且つ(y)及び(z)
の位置の立体化学は(S)−配置であり、(す)の位置
の立体化学は、R1が水素である場合又はR7がアセチ
ルアミノ基より小さい分子量をもつイミノ基保護基であ
る場合には(R)−配置であるがR7がアセチルアミノ
基より大きい分子量をもつイミノ基保護基である場合に
は(S)−配置である〕で表わされる(2R又は2S、
3R,4S、5S)−2−7セチルアミノー3,4゜5
−トリヒドロキシピペリジン誘導体と、次の一般式 〔式中、R4、am、am及びR7は上記の式(Va)
の化合物の場合と同じ意味をもち、(x)の位置の立体
化学は(S)−配置であり且つ(y)及び(Z)の位置
の立体化学は(R)−配置であるが、(W)の位置の立
体化学は、R7が水素である場合又はR7がアセチルア
ミノ基より小さい分子量をもつイミノ基保護基である場
合には(S)−配置であるが、R1がアセチルアミノ基
より大きい分子量をもつイミノ基保護基である場合には
(R)−配置である〕で表わされる(25又は2R,3
S、4R,5R)−2−アセチルアミノ−3,4,5−
トリヒドロキシピペリジン誘導体とから成る群から選ば
れる中間体化合物が提供される。
式(Va)の化合物の好ましい一具体例としては。
l−アセチルIアミノー5−ベンジルオキシカルボニル
アミノ−1,5−ジデオキシ−2,3−0−イソプロピ
リデン−4−0−(第3級ブチルジメチルシリル)−α
−L−リボピラノース〔化合物(XVI[a−1) ;
実施例1(j)参照)があり、また式(vb)の化合物
の一具体例としては、l−アセチルアミノ−5−ベンジ
ルオキシカルボニルアミノ−1,5−ジデオキシ−2,
3−0−イソプロピリデン−4−0−(第3級ブチルジ
メチルシリル)−β−[1−17ボピラノース〔化合物
(X■b−1) :実施例4(f)参照)がある。
更にまた、シアスタチンB又はシアスタチンBエナンチ
オマーの合成上で重要である新規な中間体化合物として
前記の反応式チャート(ム)に示された式(XX m 
a)の化合物と1反応式チャート(B)にすることがで
きる。
それ故、第8の本発明によると1次の一般式〔式中、R
4及びR″は共同してアルキリデン基、アラルキリデン
基及びシクロアルキリデン基から選ばれる水酸基保護基
1個を形成し、R7は水素であるか、又はアルキルカル
ボニル基、アリールカルボニル基、アラルキルカルボニ
ル基、アルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカ
ルボニル基及びアラルキルオキシカルボニル基から選ば
れるイミノ基保護基を示し、(x)の位置の立体化学は
(R)−配置であり且つ(y)の位置の立体化学は(S
)−配置であり、(w)の位置の立体化学は、n’lが
水素である場合又はR7がアセチルアミノ基より小さい
分子量をもつイミノ基保護基である場合には(R)−配
置であるがR7がアセチルアミノ基より大きい分子量を
もつイミノ基保護基である場合には(S)−配置である
〕で表わされる(−)−(2R又は23,3R,4S)
−2−アセチルアミノ−1−N−保護−3,4−0−保
護−3,4−ジヒドロキシ−5−にトロメチル)−1−
アザシクロへキス−5−エンと1次の一般式 〔式中、R4、R″及びR7は前記と同じ意味をもち、
(X)の位置の立体化学は(S)−配置であり且つ(y
)の位置の立体化学は(R)−配置であり、(、)の位
置の立体化学は、R1が水素である場合又はR7がアセ
チルアミノ基より小さい分子量をもつイミノ基保護基で
ある場合には(S)−配置であるがR7がアセチルアミ
ノ基より大きい分子量をもつイミノ基保護基である場合
には(R)−配置である〕で表わされる(+)−(2S
又は2R,3S、4R)−2−アセチルアミノ−1−N
−保護−3,4−0−保護−3,4−ジヒドロキシ−5
−にトロメチル)−1−アザシクロへキス−5−エンと
から成る群から選ばれる中間体化合物が提供される。
式(VI a )の化合物の好ましい一具体例としては
(−)−(2S、3R,4R)−2−7セチルアミノー
1−N−ベンジルオキシカルボニル−3,4−0−イソ
プロピリデン−3,4−ジヒドロキシ−5−にトロメチ
ル)−1−アザシクロへキス−5−エン〔比旋光度(α
〕ら2+69°(c O,73、クロロホルム)すなわ
ち、後記の実施例2(d)(…)で得られた式(XXI
!Ia−1)の化合物〕がある。また、式(vxb)の
化合物の好ましい一具体例としては、(÷)−(2R,
3S、4S)−2−7セチルアミノー1−N−ベンジル
オキシカルボニル−3,4−0−イソプロピリデン−3
,4−ジヒドロキシ−5−にトロメチル)−1−アザシ
クロへキス−5−エン(比旋光度〔α〕ら1−68°(
c O,51、クロロホルム)すなわち、後記の実施例
5(d)(it)で得られた式(XXmb−1)の化合
物〕がある。
更に、シアスタチンBの製法に係る第1の本発明の方法
で出発化合物として用いられる式(Ha)の化合物は、
新規化合物である0式(Vla)の化合物(これも新規
化合物である)から出発して下記の式(Ha’)の化合
物を製造する方法として、第9の本発明によると、次式 〔式中、R4及びR1は共同してアルキリデン基、アラ
ルキリデン基及びシクロアルキリデン基から選ばれる水
酸基保護基1個を形成し、R7は水素であるか又はアリ
ール基(特にフェニル基)、アラルキル基(特にベンジ
ル基)、アルキルカルボニル基、′アリールカルボニル
基、アラルキルカルボニル基、アルキルオキシカルボニ
ル基、アリールオキシカルボニル基及びアラルキルオキ
シカルボニル基から選ばれるイミノ基保護基であり、(
X)の位置の立体化学は(R)−配置であり、(y)の
位置の立体化学は(S)−配置であり、(W)の位置の
立体化学は、R7が水素である場合又はアセチルアミノ
基より小さい分子量をもつイミノ基保護基である場合に
は(R)−配置であるが、(w)の位置の立体化学はR
7がアセチルアミノ基より大きい分子量をもつイミノ基
保護基である場合には(S)−配置である〕で表わされ
る2−アセチルアミノ−1−ト保護(又は未保護)−3
,4−0−保護−3,4−ジヒドロキシ−5−にトロメ
チル)=1−アザシクロへキス−5−エンを塩基で処理
して次式 〔式中、R4、ns、 R7は前記と同じ意味をもち。
(、)、 (X)、(y)の位置の立体化学は式(Vl
 a )の化合物の場合と同じである〕で表わされる2
−アセチル7 ミ/−1−N−保護(又は未保護)−3
,4−0−保護−3,4−ジヒドロキシ−5−(ホルミ
ル)−1−アザシクロへキス−5−エンを生成し、次に
1式(XXIVa’)の化合物の5−ホルミル基を酸化
して次式 %式%() 〔式中、R4、R6、R7は前記と同じ意味をもち。
(v)、 (X)、(y)の位置の立体化学は式(VI
a)の化合物の場合と同じである〕で表わされる2−ア
セチルアミノ−1−N−保護(又は未保護)−3,4−
0−保護−3,4−ジヒドロキシ−1−7ザシクロへキ
ス−5−エン−5−カルボン酸を生成し、更に式(XX
Va’)の化合物の5−カルボキシル基をエステル化し
て次式 〔式中 R4、R5、R7は前記と同じ意味をもち、(
、)、(ス)、 (y)の位置の立体化学は式(Vl 
a )の化合物の場合と同じであり、X@はエステル形
成基として低級アルキル基、置換された低級アルキル基
、アリール基(特にフェニル基)又はアラルキル基(特
にベンジル基)を示す〕で表わされる2−7セチルアミ
ノー1−N−保護(又は未保護)−3,4−0−保護−
3゜4−ジヒドロキシ−1−アザシクロへキス−5−エ
ン−5−カルボン酸エステルを生成し1次に1式(XX
VIa’)の化合物の5−カルボキシレート基(−co
ox@)をヒドロキシメチル基に還元し且つ不飽和結合
を飽和結合に転化することから成る1次式 〔式中、p4.ul、R7は前記と同じ意味をもち、(
、)、(X)、(y)の位置の立体化学は式(VI a
 )の化合物の場合と同じであり、(2)の位置の立体
化学は(R)−配置である)で表わされる2−アセチル
アミノ−1−N−保護(又は未保護)−5−(ヒドロキ
シメチル)−3,4−0−保護−3,4−ジヒドロキシ
−1−アザシクロへキサンの製造法が提供される。
また、シアスタチンBエナンチオマーの製法に係る第3
の本発明の方法で出発化合物として用いられる式(mb
)の化合物も新規化合物である6式(vxb)の化合物
(これも新規化合物である)から出発して下記の式(m
b’)の化合物を製造する方法として、第1Oの本発明
によると、次式 〔式中 R4及びR1は共同してアルキリデン基、アラ
ルキリデン基及びシクロアルキリデン基から選ばれる水
酸基保護基1個を形成し、R7は水素であるか又はアリ
ール基(特にフェニル基)、アラルキル基(特にベンジ
ル基)、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基
、アラルキルカルボニル基、アルキルオキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基及びアラルキルオキシ
カルボニル基から選ばれるイミノ基保護基であり、(X
)の位置の立体化学は(S)−配置であり、(y)の位
置の立体化学は(R)−配置であり、(、)の位置の立
体化学は、R7が水素である場合又はアセチルアミノ基
より小さい分子量をもつイミノ基保護基である場合には
(S)−配置であるが、(w)の位置の立体化学は、R
7がアセチルアミノ基より大きい分子量をもつイミノ基
保護基である場合には(R)−配置である〕で表わされ
る−2−7セチルアミノー1−N−保護(又は未保護)
−3,4−0−保護−3,4−ジヒドロキシ−5−にト
ロメチル)−1−アザシクロへキス−5−エンを塩基で
処理して次式 〔式中 R4、ns、R1は前記と同じ意味をもち、(
v)、(x)、(y)の位置の立体化学は式(VIb)
の化合物の場合と同じである)で表わされる2−アセチ
ルアミノ−1−N−保護(又は未保護)−3,4−0−
保護−3,4−ジヒドロキシ−5−(ホルミル)−1−
アザシクロへキス−5−エンを生成し、次に、式(XX
IVb’)の化合物の5−ホルミル基を酸化して次式 〔式中 R4、R5,R1は前記と同じ意味をもち。
(す)、(x)、(y)の位置の立体化学は式(VIb
)の化合物の場合と同じである〕で表わされる2−アセ
チルy ミ/−1−N−保11(又は未保g)−3,4
−0−保護−3,4−ジヒドロキシ−1−アザシクロへ
キス−5−エン−5−カルボン酸を生成し、更に式(X
XVb’)の化合物の5−カルボキシル基をエステル化
して次式 C式中、R4、ns、R1は前記と同じ意味をもち、(
%#)、(x)、(y)の位置の立体化学は式(vib
)の化合物の場合と同じであり xlはエステル形成基
として低級アルキル基、置換された低級アルキル基。
アリール基(特にフェニル基)又はアラルキル基(特に
ベンジル基)を示す〕で表わされる2−アセチルアミノ
−1−N−保護(又は未保護)−3,4−0−保護−3
,4−ジヒドロキシ−1−アザシクロへキス−5−エン
−5−カルボン酸エステルを生成し、次に1式(XXV
Ib’)の化合物の5−カルボキシレート基(−COO
X” )をヒドロキシメチル基に還元し且つ不飽和結合
を飽和結合に転化することから成る1次式 〔式中、R4、ns、R1は前記と同じ意味をもち、(
W)、(x)、(y)の位置の立体化学は式(vxb)
の化合物の場合と同じであり、(z)の位置の立体化学
は(S)−配置である〕で表わされる2−アセチルアミ
ノ−1−N−保護(又は未保護)−5−(ヒドロキシメ
チル)−3,4−0−保護−3,4−ジヒドロキシ−1
−アザシクロヘキサンの製造法が提供される。
前記の第9及び第10の本発明の方法における式(VI
 a )の化合物から式(XXTVa’)のアルデヒド
化合物を生成する工程、あるいは式(vxb)の化合物
から式(XXIVb’)のアルデヒド化合物を生成する
工程において、式(■a)又は式(vib)の化合物に
反応させる塩基としては、ピリジン、トリエチルアミン
の如きトリアルキルアミン(特にトリー(低級)アルキ
ルアミン)、 ジイソプロピルアミンの如きジアルキル
アミン(特にジー(低級)アルキルアミン)、2゜4−
ジメチルアミノピリジンの如き有機塩基、および炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムの如きアルカリ金属の炭酸
塩、重炭酸塩又は水酸化物である無機塩基があり1反応
は30℃〜40℃の範囲の温度で行い得る0反応を行う
溶媒は、過剰量のピリジンの他に、ベンゼン、アセトニ
トリル、塩化メチレン、クロロホルム、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、酢酸エチル
、メタノール、エタノール、水又はこれらの混合溶媒が
ある。この工程による式(XXVa’)又は(xxvb
’)のアルデヒド化合物の生成反応は本発明者の知る限
りは、文献未載の新規な反応である。
更に1式(XXfVa’)又は式(xxrVb′)ノア
ルデトド化合物の5−ホルミル基をカルボキシル基に酸
化することにより式(XXVa’)又は式(XXVb’
)のカルボン酸化合物にする工程は、ホルミル基をカル
ボキシル基に酸化する既知の酸化法で行い得る。酸化剤
としては、亜塩素酸ナトリウムとリン酸−ナトリウム、
ピリジウムジクロメート等が使用できる。
この酸化反応は溶剤として水、若しくは塩化メチレン、
ジメチルホルムアミド、等の有機溶剤を用いて室温程度
の温度で行い得る。一般的には、第1の本発明の方法で
記載した式(ma)の化合物の酸化に当って用いられる
前記(a)〜(f)の酸化方法を適用できる。
式(XXVa’)又は式(XXVb’)のカルボン酸化
合物をxステル化して式(XXVIa’)又は式(xx
VIb′)ノエステル化合物を生成する工程は1通常の
エステル化技術で行い得る。エステル化剤としては、式
X″・CI2又は式X1・Br (但しxlは低級アル
キル基、置換された低級アルキル基、例えばフェニルオ
キシメチル基、メトキシエトキシメチル基、アリール基
、特にフェニル基、置換されたアリール基。
例えばP−メトキシフェニル基、又はアラルキル基、特
にベンジル基を示す〕で示されるハイドロカルビル・ク
ロライド又はブロマイドを用い得る。このエステル化反
応は、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、アセトニト
リル、ピリジン、ジオキサン、ジメチルホルムアミドの
如き有機溶剤中で室温〜100℃程度の温度で行い得る
更に、式(XXVIa’)のエステル化合物から式(I
[Ia’)の5−ヒドロキシメチル−化合物を生成する
工程、あるいは式(XXVIb’)のエステル化合物か
ら式(mb’)の5−ヒドロキシメチル−化合物を生成
する工程では、還元反応は還元剤として水素化ホウ素ナ
トリウム、置換された水素化ホウ素ナトリウム、水素化
ホウ素リチウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、水
素化リチウム・アルミニウム等の公知の還元剤を用いて
行い得る。
この還元反応で用いる有機溶剤には、水素化ホウ素ナト
リウムを還元剤として使用の場合には、テトラヒドロフ
ラン、トリフロロエタノール、ナタノール、エタノール
の如き低級アルカノール又は水又はこれらの混合物があ
り、また水素化ホウ素リチウム化合物又は水素化アルミ
ニウム化合物を還元剤として使用の場合には、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン及びエーテル類などがある。還
元反応は室温〜100℃程度の範囲の温度で行い得る。
第9の本発明の方法を第1の本発明の方法と組合わせる
と1式(VIa)の化合物から出発して式(Ia)のシ
アスタチンBを生成するに至る一連の工程から成るシア
スタチン8合成法を構成することができる。また、第1
Oの本発明の方法を第3の本発明の方法と組合わせると
、式(vxb)の化合物から出発して式(rb)のシア
スタチンBエナンチオマーを生成するに至る一連の工程
から成るシアスタチンBエナンチオマー合成法を構成す
ることができる。
次に1本発明を、シアスタチンBの合成用原料化合物の
調製を例示する実施例1〜2と、シアスタチンBの製造
を例示する実施例3と、シアスタチンBエナンチオマー
の合成用原料化合物の調製を例示する実施例4〜5と、
シアスタチンBエナチオマーの製造を例示する実施例6
とを参照して具体的に説明する。
これらの実施例に示された式において、記号PrBMe
Siρはターシャリ−ブチルジメチルシリル基ルボニル
基(−Co−0−CHよ−Cs Hs )を示す。
実施例1 (a) 2.3−0−イソプロピリデン−し−リボフラ
ノース〔化合物(■−1)〕の製造 L−リボース4.1gを無水アセトン1.IQに溶解し
、この溶液を10℃に冷却した。パラトルエンスルホン
酸13.7gを加え、10℃で1時間撹拌し、更に室温
で3時間撹拌して反応を行なった(2,3−○−イソプ
ロピリデン基の導入)0反応液に飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加えpH7にv4節した6反応液を約200
mQまで減圧濃縮し、析出した無機塩を取り除いた0反
応液を再び減圧濃縮してシロップ状の粗生成物を得た。
これをクロロホルム−メタノール(20:1)の展開溶
媒系を用いるカラムクロマトゲラフイーで分離、精製し
て無色シロップとして表題化合物の5gを得た。
比旋光度(a)5’+34.9°(c O,88、メタ
ノール)本物質は重クロロホルム溶媒を使用するNMR
−スペクトルにおいて、α−アノマーとβ−アノマーの
生成比が約2=15であることを示した。
(b)2.3−0−イソプロピリデン−5−0−メタン
スルホニル−し−ツボフラノース[化合物(IK−1)
]の製造 前項(a)で得た2、3−0−イソプロピリデン−し−
リボフラノースの4.9gを無水ピリジン172m12
に溶解し、その溶液を−28〜−30℃に冷却した。撹
拌しながら、塩化メタンスルホニル9mflを滴加した
後、同温度で2時間撹拌して反応を行なった(5−0−
メタンスルホニル基の導入)0反応液に 3%炭酸水素
ナトリウム水溶液を加えてpH8に調節した0反応液を
塩化メチレンで抽出し、塩化メチレン相を飽和食塩水で
洗浄し、 MgSO4で乾燥し、減圧濃縮して生成物の
固体6.9g得た。この固体をトルエン−アセトン(1
: 1)の展開溶媒系を用いるカラムクロマトグラフィ
ーで分離、精製して無色固体として表題化合物の6.5
gを得た。これをアセトンより再結晶して無色針状結晶
を得た。
融点110〜112℃(分解) 比旋光度〔α〕♂”+9.2@(c O,8、メタノー
ル)(c)5−アジド−5−デオキシ−2,3−0−メ
ソプロピリデン−し−リボフラノース〔化合物(X−1
))の製造前項(c)で得た2、3−0−イソプロピリ
デン−5−0−メタンスルホニル−し−リボフラノース
の3.1gをジメチルスルホキシド22mMに溶解し、
この溶液にナトリウムアジド5.4gを加え70℃で2
時間撹拌して反応を行なった(5−アジド基の導入)1
反応液にアセトン500mQを加え、析出した無機塩を
取り除いた0反応液を約201まで減圧濃縮し、水22
0+++ffを加えた。この混液をエーテルで抽出し、
エーテル相を5%食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し
、減圧濃縮し、シロップ状の生成物2.4gを得た。こ
れをトルエン−アセトン(10:1)の展開溶媒系を用
いるカラムクロマトグラフィーで分離、精製して無色泡
沫状の生成物として表題化合物の2.35gを得た。
比旋光度〔α〕も’+1.1”(c O,89、クロロ
ホルム)(d)5−アジド−5−デオキシ−2,3−0
−イソプロピリデン−L−リボノ−1,4−ラクトン〔
化合物(XI−1))の製造 無水ピリジン27.5mflに10℃で二酸化クロム1
6.8gを加え、これに塩化メチレン274mJ2を加
えて10℃で15分間撹拌した。この溶液に対して、5
−アジド−5−デオキシ−2,3−0−イソプロピリデ
ン−し−リボフラノース(前項(C)の生成物)の3g
を塩化メチレン98mj2に溶解した溶液を撹拌しなが
ら一度に加える。
混合液を室温で30分間撹拌して反応を行なった(酸化
によるラクトンの生成)1反応液の上澄み液を飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液30011nに注ぎ、有機溶媒相
を分取した。水相を塩化メチレンで抽出する。有機溶媒
相を合せ、飽和食塩水で洗浄し、水洗し、Mg5O,で
乾燥し、減圧濃縮してシロップ状の生成物2.9gを得
た。これをトルエン−アセトン(5: l)の展開溶媒
系を用いるカラムクロマトグラフィーで分離精製して無
色シロップ状の生成物として表題化合物の2.8gを得
た。
比旋光度〔α〕も’−16.2° (c O,77、ク
ロロホルム) (e)5−アミノ−5−デオキシ−2,3−0−イソプ
ロピリデン−し−リボノラクタム(化合物(Xlla−
1))の製造前項(d)で得た5−アジド−5−デオキ
シ−2,3−0−イソプロピリデン−し−リボノ−1,
4−ラクトンの2.9gをメタノール35mflに溶解
した。その溶液にラネーニッケル500Bを加え、水素
ガスを吹き込み1時間撹拌して水素添加と拡環反応を行
った1反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮して生成物の固
体2.4gを得た。これをクロロホルム−メタノール(
10:1)の展開溶媒を用いるシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで分離精製して無色結晶として表題化合物
の2.23gを得た。
融点138〜140℃ 比旋光度(cx )5’−16,4° (c O,76
、りOOホ)I/ム) (f)5−アミノ−5−デオキシ−2,3−0−イソプ
ロピリデン−4−0−(ターシャリ−ブチルジメチルシ
リル)−L−リボノラクタム〔化合物(XIIIa−1
))の製造前項(e)で得た5−アミノ−5−デオキシ
−2,3−0−イソプロピリデン−L−リボノラクタム
の1.6gをN、N’−ジメチルホルムアミド31dに
溶解し、イミダゾール3.1gと塩化ターシャリ−ブチ
ルジメチルシリル6.3g加えて室温で2時間撹拌して
反応を行なった(4−○−tert−ブチルジメチルシ
リル基の導入)0反応液に水15mgを加えた後、減圧
濃縮してシロップを得た。これをクロロホルムに溶解し
、クロロホルム相を飽和食塩水で洗浄し、水洗し、Mg
SO4で乾燥し、減圧濃縮して無色固体を得た。これを
ヘキサンより再結晶して、無色結晶として表題化合物の
2.35gを得た。
融点114〜115℃ 比旋光度(α)5’−17,9° (c O,76、り
00ホルム) (g)5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−デオ
キシ−2,3−0−イソプロピリデン−4−0−(ター
シャリ−ブチルジメチルシリル)−L−リボノラクタム
〔化合物(XIva−1))の製造 前項(f)で得た5−アミノ−5−デオキシ−2,3−
ジーO−イソプロピリデン−4−0−(ターシャリ−ブ
チルジメチルシリル)−L−リボノラクタムの8.2g
をN、N’−ジメチルホルムアミド120mflに溶解
し、その溶液に水素化ナトリウム1.96g加えた後、
塩化ベンジルオキシカルボニル16.2mm加え室温で
1時間撹拌して反応を行なった(5−ベンジルオキシカ
ルボニル基の導入によるイミノ基の保護)0反応液に水
140mN加え、反応液をエーテルで抽出した。抽出相
を飽和食塩水で洗浄し1Mg504で乾燥し、減圧濃縮
してシロップを得た。これを展開溶媒系クロロホルム−
メタノール(50:1)を用いるシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで分離精製して、無色シロップとじて表
題化合物のl1gを得た。
比旋光度〔α〕♂2−34°(c 1.0、四塩化炭素
)(h)(÷)−(2R,3S、4S)−5−ベンジル
オキシカルボニルアミノ−2,3−0−イソプロピリデ
ン−4−0−(ターシャリ−ブチルジメチルシリル)−
ペンタノール〔化合物(XVa−1))の製造 前項(g)で得た5−ベンジルオキシカルボニルアミノ
−5−デオキシ−2,3−0−イソプロピリデン−4−
〇−(ターシャリ−ブチルジメチルシリル)−L−リボ
ノラクタム1.1gをエタノール20mflに溶解し、
その溶液に水素化ホウ素ナトリウム490mgを加え室
温で一晩撹拌して還元と開環反応を行なった。酢酸エチ
ルを加えた後、反応液を減圧濃縮して、固体が混合した
シロップを得た。このシロップ全体を塩化メチレンに溶
解し、水洗し、Mg5O,で乾燥し、減圧濃縮してシロ
ップを得た。これを展開溶媒系トルエン−アセトン(1
5:1)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で分離精製して無色シロップとして表題化合物の900
mgを得た。これを酢酸エチルより結晶化させて表題生
成物の無色針状結晶を得た。
融点164℃ 比旋光度(a )i)” + 20’ (c O,77
、クロロホルム)(i)″5−ベンジルオキシカルボニ
ルアミノ−5−デオキシ−2,3−0−イソプロピリデ
ン−4−0−(ターシャリ−ブチルジメチルシリル)−
β−L−リボピラノース〔化合物(xvIa−1))の
製造 z ■ 塩化オキサリル0.37h+1を塩化メチレン5.83
mQに溶解し、−78℃に冷却する。この溶液にジメチ
ルスルホキシド0.61mfl加え一78℃で5分間撹
拌した。その後、この溶液に対して、(+)−(2R,
3S、4S)−5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−
2,3−0−イソプロピリデン−4−0−(ターシャリ
−ブチルジメチルシリル)−ペンタノール〔前項(h)
で得た化合物(xva−1))の468mgを塩化メチ
レン1−に溶解した溶液を一度に加え一78℃で15分
間撹拌すると、酸化によって化合物(XVa−1)の閉
環反応が起きた。
この反応液に一78℃でトリエチルアミン2.98−Q
を加えた後、撹拌しながら温度を室温まで上昇させる0
反応液に水7mA加えた後、塩化メチレンで抽出する。
抽出相を飽和食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、減
圧濃縮して生成物のシロップを得た。
これを展開溶媒系トルエン−アセトン(20: 1)を
用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製
して無色固体として表題化合物の410mgを得た。こ
れをエタノール−ヘキサン(1: 1)の混合液より結
晶させて目的生成物の無色結晶を得た。
融点105〜106℃ 比旋光度〔α〕♂’+11.6@(c O,83、クロ
ロホルム) (j)5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1,5−
ジデオキシ−2,3−0−イソプロピリデン−1−フタ
リミド−4−α−(ターシャリ−ブチルジメチルシリル
)−α−L−リボピラノース〔化合物(XWa−1))
の製造z 前項(i)で得た5−ベンジルオキシカルボニルアミノ
−5−デオキシ−2,3−0−イソプロピリデン−4−
α−(ターシャリ−ブチルジメチルシリル)−β−L−
リボヒラノース1.2g、トリフェニルホスフィン2.
9g及びフタリミド1.7gをN、N’−ジメチルホル
ムアミド49raQに溶解し、その溶液を室温で10分
間撹拌した。
これにジエチルアゾジカルボキシレート1 、7mfl
を滴加した後、30℃で1晩撹拌すると、フタルイミド
の置換反応が起きた。エーテル400mflを加え。
反応液を飽和食塩水で洗浄し、水洗し、MgSO4で乾
燥し、減圧濃縮してシロップを得た。これを展開溶媒系
トルエン−アセトン(10: 1)を用いるシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで分離精製すると、無色固体
として表題化合物の1.57gを得た。
これをエーテルより再結晶させて目的生成物の無色結晶
を得た。
融点129〜130℃ 比旋光度〔α〕も’+51’ (c O,72、メタノ
ール)(k) 1−アセチルアミノ−5−ベンジルオキ
シカルボニルアミノ−1,5−ジデオキシ−2,3−0
−イソプロピリデン−4−0−(ターシャリ−ブチルジ
メチルシリル)−α−L−リボピラノース〔化合物(X
Wa−1))の製造 z 前項(j)で得た5−ベンジルオキシカルボニルアミノ
−1,5−ジデオキシ−2,3−0−イソプロピリデン
−1−フタリミド−4−0−(ターシャリ−ブチルジメ
チルシリル)−α−L−リボピラノースの1.55gを
メタノール50+alに溶解し、ヒドラジン1.6gを
加えて30℃で1晩撹拌すると、1−フタリミド基から
フタロイジカルボニルアミノ−1,5−ジデオキシ−2
,3−〇−イソプロピリデンー1−アミノ−4−0−(
ターシャリ−ブチルジメチルシリル)−α−L−リボピ
ラノースが生成される。この化合物から析出物を濾別し
、反応液を減圧濃縮して固体を得た。これをエーテル可
溶物と不溶物に分け、エーテル相を減圧濃縮してシロッ
プを得た。これをピリジン20mj2に溶解し、無水酢
酸3mQを加え室温で1晩撹拌すると、l−7ミノ基が
アセチル化された。その反応液に少量の水を加えた後、
減圧濃縮してシロップを得た。これを塩化メチレンに溶
解し、水洗し、MgSO4で乾燥し、減圧濃縮してシロ
ップを得た。これを展開溶媒系トルエン−アセトン(1
0: 1)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで分離精製すると、無色シロップとして表題化合物の
1.3gを得た。
比旋光度〔α〕♂1−480(c O,74、四塩化炭
素)実施例2 (a)1−7セチルアミノー5−ベンジルオキシカルボ
ニルアミノ−1,5−ジデオキシ−2,3−〇−イソプ
ロピリデンーα−L−リボピラノース〔化合物(XIX
a−1))の製造 実施例1(k)で得た1−アセチルアミノ−5−ベンジ
ルオキシカルボニルアミノ−1,5−ジデオキシ−2,
3−〇−イソプロピリデンー4−0−(ターシャリ−ブ
チルジメチルシリル)−α−L−リボピラノース〔化合
物(X■a−1))の425mgをテトラヒドロフラン
22+mQに溶解し、その溶液に1モル濃度のふっ化テ
トラブチルアンモニウム・テトラヒドロフラン溶液27
+oQを滴加した後、室温で1時間反応を行なった(4
−0−ターシャリ−ブチルジメチルシリル基の脱離)0
反応液を減圧濃縮しシロップを得た。これを塩化メチレ
ンに溶解し、水洗し、MgSO4で乾燥し、減圧濃縮し
てシロップを得た。これを展開溶媒系トルエン−アセト
ン(1: 1)のシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で分離精製すると、シロップとして表題化合物の305
mgを得た。
比旋光度〔α〕b″−20,4°(c O,74,クロ
ロホルム) (b)1−アセチルアミノ−5−ベンジルオキシカルボ
ニルアミノ−1,5−ジデオキシ−2,3−0−イソプ
ロピリデン−α−し一エリスロベントー4−ウロース(
化合物(XXa−1))の製造 前項(a)で得た1−アセチルアミノ−5−ベンジルオ
キシカルボニルアミノ−2,3−0−イソプロピリデン
−α−L−リボピラノースの225閤gを塩化メチレン
14膳Qに溶解し、その溶液に10mg加え撹拌した。
これに四酸化ルテニウム・四塩化炭素溶液(四塩化炭素
12m11、水12m11の混液中酸化ルテニウム94
mgと過ヨウ素酸ナトリウム747agから調製した試
剤)を黄色が消えなくなるまで滴加する。得られた混合
物を室温で1時間撹拌して酸化反応を行なった0反応液
に少量のイソプロパツールを加えた後に反応液を塩化メ
チレンで抽出し、抽出相を水洗し、Mg5O,で乾燥し
、減圧濃縮してシロップを得た。
これを展開溶媒系クロロホルム−メタノール(20:l
)のシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製す
ると、シロップとして表題化合物の219mgを得た。
比旋光度〔α)i)’  52@(c O,84、クロ
ロホルム)(C)(+)−(2S、3R,4R,5S)
−2−アセチルアミノ−1−N−ベンジルオキシカルボ
ニル−3,4−0−イソプロピリデン−5−にトロメチ
ル)−3,4,5−トリヒドロキシピペリジン〔化合物
(xxra−1))の製造前項(b)で得たl−7セチ
ルアミノー5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−5−
デオキシ−2,3−ジー0−イソプロピリデン−α−L
−エリスロベントー4−ウロースの593mgをエチレ
ングリコールジメチルエーテル4mnに溶解しニトロメ
タン2mRを加えて、−35℃に冷却した。これに水素
化ナトリウム52o+g加えて室温で2時間撹拌すると
、ニトロメタン縮合反応が行われた6反応液に酢酸を加
えて中和し、クロロホルム50−を加えて希釈する。反
応液を飽和食塩水で洗浄し、水洗しMKSO,で乾燥し
、減圧濃縮してシロップを得た。これを展開溶媒系クロ
ロホルム−メタノール(20: 1)を用いるシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで分離精製すると、シロッ
プとして表題化合物の680mgを得た。
(d) (−)−(2S、3R,4S)−2−アセチル
アミノ−1−N−べンジルオキシカルボニル−3,4−
0−イソプロピリデン−3,4−ジヒドロキシ−1−7
ザシクロへキス−5−エン−5−カルボン酸〔化合物(
XXVa−1))の製造z (i)前項(e)で得た(+)−(2S、3R,4R,
5S)−2−アセチルアミノ−1−N−ベンジルオキシ
カルボニル−3,4−〇−イソプロピリデンー5−にト
ロメチル)−3,4,5−トリヒドロキシピペリジンの
95mgを無水酢酸1.51に溶解し、パラトルエンス
ルホン酸70mgを加え室温で1晩撹拌してアセチル化
反応を行なった。
反応液を減圧濃縮してシロップを得た。これを塩化メチ
レンに溶解し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し
、水洗し、 MgSO4で乾燥し、減圧濃縮すると、次
式 で表わされる化合物の粗生成物のシロップ108mgを
得た。これを精製することなく、次の反応に供した。
(3i)上記の式(XXIIa−1)の化合物の粗生成
物よりなるシロップを無水ベンゼン3+sQに溶解し、
炭酸カリウム39mgを加えて室温で1晩撹拌すると脱
アセトキシによるオレフィン化が起きた0反応液に塩化
メチレン20mflを加え、水洗し、MgSO4で乾燥
し、減圧濃縮すると、次式 で表わされる化合物の粗生成物のシロップ93mgを得
た。この一部を展開溶媒系クロロホルム−メタノール(
20: l)を用いる分取薄層クロマトグラフィーで分
離精製すると、上記の式(XX m a−1)の化合物
よりなる無色の泡沫状固体を得た6本物質の比旋光度は
(α)o” + 69°(co、73、クロロホルム)
である、残りの大部分を精製することなく、次の反応に
供した。
(ni)上記の式(XXms−1)の化合物の粗生成物
のシロップを無水ピリジン1.5mflに溶解し、30
℃で14日間撹拌すると、アルカリ分解により、5−ニ
トロメチル基がアルデヒド基(−CHO)に変換する反
応が起きた。この反応は文献未載の新規な反応である0
反応液を減圧濃縮すると、次式 で表わされる化合物の粗生成物のシロップを得た。
これを精製することなく1次の反応に供した。
(iv)上記の式(XXIVa−1)の化合物を含むシ
ロップを第3ブチルアルコールの0.5mRに溶解し、
その溶液に2−メチル−2−ブテン0.1mQ加え撹拌
した。
その混合液に対して、酸化剤としての亜塩素酸ナトリウ
ム98鳳gとリン酸−ナトリウム136Bを水0.5t
trQに溶解した溶液を加え室温で1日間撹拌すると、
酸化反応を行った。アルデヒド基はカルボキシル基に酸
化された0反応に塩化メチレン20■Qを加えて希釈し
、水洗し、MgSO4で乾燥し、減圧濃縮すると、式(
XXVa−1)の表題化合物の粗生成物の固体を得た。
この一部を展開溶媒系クロロホルム−メタノール(10
: 1)を用いる分取薄層クロマトグラフィーで分離精
製すると、式(XXVa−1)の化合物の無色固体を得
た0本物質の融点は188〜190℃(分解)、比旋光
度〔α〕も−6°(co、2メタノール)である、残り
の固体生成物の大部分を精製することなく、次の反応に
供した。
(e) (−)−(2S、3R,4R)−2−アセチル
アミノ−1−N−ベンジルオキシカルボニル−3,4−
0−イソプロピリデン−3,4−ジヒドロキシ−1−ア
ザシクロへキス−5−エン−5−カルボン酸メトキシエ
トキシエチルエステル〔化合物(XXVIa−1))の
製造前項(d) (tv )で得た式(XXVa−1)
の化合物の粗生成物の固体を塩化メチレン0.5−Qに
溶解し、その溶液にジイソプロピルアミン0.04+i
nを加えた後、塩化メトキシエトキシメチル0.025
@Qを加えて室温で1時間撹拌してエステル化反応を行
った。
反応液に塩化メチ1冫10 Mg5O1で乾燥し、減圧濃縮してシロップを得た。
これを展開溶媒系クロロホルム−メタノール(20:1
)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離
精製すると、表題化合物を無色固体として40mgを得
た.これをエーテルより再結晶させて表題生成物の無色
結晶を得た。
融点194〜196℃(分解) 比旋光度( a )′D” =−4.1@(c O.8
6.メタノール)(f) (+)−(2S,3R,4S
,5R)−2−アセチルアミノ−1−N−ベンジルオキ
シカルボニル−5−(ヒドロキシメチル)−3.4−0
−インプロピリデン−3,4−ジヒドロキシ−1−アザ
シクロヘキサン〔化合物(I[Ia−2))の製造前項
(6)で得られた化合物(XXVIa−1)である(−
)−(2S,3R,4S)−2−7セチルアミノー1−
N−ベンジルオキシカルボニル−3.4−0−イソプロ
ピリデン−3,4−ジヒドロキシ−1−7ザシクロへキ
ス−5−エン−5−カルボン酸メトキシエトキシエステ
ルの105mgをテトラヒドロフラン−トリフロロエタ
ノール(10 : 1)の混合溶媒10+*Hに溶解し
、その溶液に水素化ホウ素ナトリウム12.0@gを加
えて室温で3時間撹拌すると,還元反応が行われた.こ
れによって、化合物(XXVIa−1)の5−(メトキ
シエトキシメチル)オキシカルボニル基はヒドロキシメ
チル基に還元された。
反応液に水を加えて過剰の水素化ホウ素ナトリウムをつ
ぶした後、反応液を塩化メチレンで希釈する.この溶液
を飽和食塩水で洗浄し、Mg5O,で乾燥し減圧濃縮し
て泡沫状物質を得た.これを展開溶媒系クロロホルム−
メタノール(15 : 1)を用いるシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで分離精製すると、表題化合物が無
色の泡沫状物質として60mgを得た。
比旋光度〔α〕も”47.8°(e O.93、クロロ
ホルム)実施例3 シアスタチンBの製造 (a) 1−N−ベンジルオキカルボニル−3.4−0
−イソプロピリデン−シアスタチンB〔化合物(II 
a−2))の製造 z 実施例2(f)で得た式(lira−2)の(+)−(
2S,3R,4S。
SR) − 2−アセチルアミノ−1−N−ベンジルオ
キシカルボニル−5−(ヒドロキシメチル)−3.4−
0−イソプロピリデン−3,4−ジヒドロキシ−1−7
ザシクロヘキサン(xx■) 54+sgを無水N,N
’−ジメチルホルムアミド0、6園Qに溶解し,ピリジ
ニウムジクロメート193+sg加えて室温で1晩撹拌
して酸化反応を行なった。
反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出する。
抽出相を水で洗浄し、Mg5O,で乾燥し、減圧濃縮し
て固体を得た.これを展開溶媒系クロロホルム−メタノ
ール(5:1)を用いるシリカゲル分取薄層クロマトグ
ラフィーで分離精製すると、表題化合物が無色固体とし
て40a+gを得た。
融点197〜199℃ 比旋光度(α〕も’+24.7°(c O.71.メタ
ノール)(b) 3.4−0−イソプロピリデン−シア
スタチンB(化合物( I a−1’))の製造 前項(a)で得た1−N−ベンジルオキシカルボニル−
3、4−0−イソプロピリデン−シアスタチンB〔化合
物( II a−2))の26mgをメタノール5mA
に溶解し、その溶液に5%パラジウム−炭素5mgを加
えて水素ガスを吹き込み室温で1時間撹拌して接触的加
水素分解を行なった.この反応により,化合物(na−
2)からベンジルオキシカルボニル基が脱離された0反
応液を濾過し、濾液を減圧濃縮すると1表題化合物の無
色固体1 7mgを得た。
融点158〜160℃(分解) 比旋光度〔α〕b″+11.1’ (c O.67、メ
タノール)(C)シアスタチンB塩酸塩の製造 前項(b)で得た3、4−0−イソプロピリデン−シア
スタチンBの16mgを1規定塩酸に溶解し、その溶液
を室温で1時間放置して酸性加水分解を行なった。これ
によりイソプロピリデン基が脱離された。
反応液を減圧濃縮し、水で数回共沸すると、表題化合物
の無色結晶の15−gを得た。
融点133〜135℃(分解) 比旋光度(a)5”+47’ (c O,56,水)(
d)シアスタチンB (I a)の製造シアスタチンB
塩酸塩10mgをダウエックス501X4(H”)のカ
ラムク、ロマトグラフィーにがけ、水で洗浄した後、0
.5規定のアンモニア水で展開して、シアスタチンBの
無色固体7鵬gを得た。これを水−メタノールの混合液
より再結晶させてシアスタチンBの無色針状結晶を得た
融点135〜136℃(分解) 比旋光度〔α〕♂’−54°(c O,52、水)実施
例4 (a)5−アミノ−5−デオキシ−2,3−0−イソプ
ロピリデン−4−0−(ターシャリ−ブチルジメチルシ
リル)−トリボッラクタム(化合物(XIXIIb1)
)の製造実施例1(a)〜(、)に記載されたし一リボ
ースから出発して5−アミノ−5−デオキシ−2,3−
0−イソプロピリデン−L−リボノラクタム〔化合物(
Xlla−1))を製造した諸工程と同様の反応方法に
より、 D−リボノラクトンから5−アミノ−5−デオ
キシ−2,3−〇−イソプロピリデンーD−リボノラク
タム〔化合物(XIIb−1))を調製した。さらニコ
ノ化合物(X II b−1)から実施例1(f)と同
様の反応方法により無色結晶として表題化合物を製造し
た。
融点114〜115℃ 比旋光度(a )5@+ 22−9” (c O−9,
メタノール)(b)5−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノ−5−デオキシ−2,3−0−イソプロピリデン−4
−0−(ターシャリ−ブチルジメチルシリル)−〇−リ
ボノラクタム〔化合物(XIVb−1))の製造 ロフ 前項(a)で得た5−アミノ−5−デオキシ−2,3−
0−イソプロピリデン−4−0−(ターシャリ−ブチル
ジメチルシリル)−D−リボノラクタム〔化合物(XI
[Ib−1))の時間撹拌して実施例1(g)と同様に
反応を行なった(5−ベンジルオキシカルボニル基の導
入によるイミノ基の保!!り、反応液に水140−Ω加
え1反応液をエーテルで抽出した。抽出相を飽和食塩水
で洗浄し、 MgSO4で乾燥し、減圧濃縮してシロッ
プを得た。これを展開溶媒系クロロホルム−メタノール
(50:1)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで分離精製して、無色シロップとして表題化合物の
を得た。
比旋光度〔α〕♂”+33.6°(c 1.28、四塩
化炭素)(c) (−)−(2S、3R,4R)−5−
ベンジルオキシカルボニルアミノ−2,3−0−イソプ
ロピリデン−4−0−(ターシャリ−ブチルジメチルシ
リル)−ペンタノール〔化合物(XVb−1))の製造 前項(b)で得た5−ベンジルオキシカルボニルアミド
−5−デオキシ−2,3−〇−イソプロピリデンー4−
0−(ターシャリ−ブチルジメチルシリル)−〇−リボ
ノラクタムの1.1gをエタノール20tQに溶解し、
その溶液に水素化ホウ素ナトリウム490mgを加え室
温で1晩撹拌して実施例1(h)と同様に、還元と開環
反応を行なった。酢酸エチルを加えた後、反応液を減圧
濃縮して、固体が混合したシロップを得た。このシロッ
プを以後、実施例1(h)の場合と同様に処理すると、
生成物の無色針状結晶を得た。
融点164℃ 比旋光度(a )i+3−19°(c O,92、りO
Oホ)LI A )(d)5−ベンジルオキシカルボニ
ルアミノ−5−デオキシ−2,3−0−イソプロピリデ
ン−4−0−(ターシャリ−ブチルジメチルシリル)−
α−D−リボピラノース(化合物(XVIb−1))の
製造塩化オキサリル0.374膳Qを塩化メチレン5.
83+n(また、その後、この溶液に対して、前記(c
)で得た、(−)−(2S、3R,4R)−5−ベンジ
ルオキシカルボニルアミド−2,3−0−イソプロピリ
デン−4−0−(ターシャリ−ブチルジメチルシリル)
−ペンタノール〔化合物(XVb−1))468mgを
塩化メチレン1mQに溶解した溶液を一度に加え一78
℃で15分間撹拌すると、実施例1(i)と同様に酸化
によって化合物(XVa−1)の閉環反応が起きた。こ
の反応液に一78℃でトリエ塩化メチレンで抽出する。
抽出相を以後、実施例1(i)と同様に処理すると、表
題化合物の無色結晶を得た。
融点106〜107℃ 比旋光度(a)5”−11@(c O,85、クロロホ
ルム)(e)5−ベンジルオキシカルボニルアミノ=1
,5−ジデオキシ−2,3−〇−イソプロピリデンー1
−フタリミド−4−0−(ターシャリ−ブチルジメチル
シリル)−β−D−リボピラノース(化合物(XVII
b−1))の製造前項(d)で得た5−ベンジルオキシ
カルボニルアミド−5−デオキシ−2,3−0−イソプ
ロピリデン−4−0−(ターシャリ−ブチルジメチルシ
リル)−α−D−リボピラノース〔化合物(XVIb−
1)) (7)1.2g、トリフェニルホスフィン2.
9g及びフタリミド1.7gをN、N’−ジメチルホル
ムアミド49@Qに溶解し、その溶液を室温で10分間
撹拌した。これにジエチルアゾジカルボキシレート1.
7mQを消却した後、30℃で1晩撹拌すると、実施例
1(j)と同様にフタルイミドの置換反応が起きた。そ
の反応液を、以後、実施例1(j)と同様に処理すると
、表題化合物の無色結晶を得た。
融点131〜132℃ 比旋光度〔α〕ら2−52°(c O,89、メタノー
ル)(f)1−アセチルアミノ−5−ベンジルオキシカ
ルボニルアミノ−1,5−ジデオキシ−2,3−0−イ
ソプロピリデン−4−0−(ターシャリ−ブチルジメチ
ルシリル)−β−0−リボピラノース〔化合物(XVI
IIb−1))の製造 z 前項(6)で得た5−ベンジルオキシカルボニルアミノ
−1,5−ジデオキシ−2,3−〇−イソプロピリデン
ー1−フタリミド−4−0−(ターシャリ−ブチルジメ
チルシリル)−β−D−リボピラノース(化合物(XV
IIb−1))の1,55gを、メタノール50n+I
2に溶解し、ヒドラジン1.6gを加えて30℃で1晩
撹拌して実施例1(k)と同様に反応させると、1−フ
タリミド基からフタジカルボニルアミノ−1,5−ジデ
オキシ−2,3−0−イソプロピリデン−1−アミノ−
4−0−(ターシャリ−ブチルジメチルシリル)−β−
D−リボピラノースが生成される。この化合物から析出
物を濾別し、反応液を減圧濃縮して固体を得た。これを
エーテル可溶物と不溶物に分け、エーテル相を減圧濃縮
してシロップを得た。これをピリジン20■Ωに溶解し
、無水酢酸3mGを加え室温で1晩撹拌すると、1−ア
ミノ基がアセチル化された。少量の水を加えた後、減圧
濃縮してシロップを得た。これを塩化メチレンに溶解し
、水洗し、MgSO4で乾燥し、減圧濃縮してシロップ
を得た。これを展開溶媒系トルエン−アセトン(10:
1)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分
離精製すると、無色シロップとして表題化合物を得た。
比旋光度〔α〕′D′−48,2°(c O,93,四
塩化炭素)実施例5 (a) 1−アセチルアミノ−5−ベンジルオキシカル
ボニルアミノ−1,5−ジデオキシ−2,3−0−イソ
プロピリデン−β−D−リボピラノース(化合物(XI
Xb−1))の製造 実施例2(a)に記載されたl−アセチルアミノ−5−
ベンジルオキシカルボニルアミノ−1,5−ジデオキシ
−2,3−0−イソプロピリデン−α−L−リボピラノ
ース〔化合物(XIUa−1))の製造と同様の反応方
法により前項(f)で得たl−7セチルアミノー5−ベ
ンジルオキシカルボニルアミノ−1,5−ジデオキシ−
2,3−0−イソプロピリデンニ4−0−(ターシャリ
−ブチルジメチルシリル)−β−D−リボピラノース〔
化合物(XvIIIb−1))から表題化合物を製造し
た。
比旋光度〔α)i、” + 19.9°(c O,82
,クロロホルム) (b)1−7セチルアミノー5−ベンジルオキシカルボ
ニルアミノ−1,5−ジデオキシ−2,3−0−イソプ
ロピリデン−β−D−エリスロベントー4−ウロース〔
化合物(xxb−1))の製造 実施例2(b)に記載された1−アセチルアミノ−5−
ベンジルオキシカルボニルアミノ−1,5−ジデオキシ
−2,3−〇−イソプロピリデンーα−り一エリスロベ
ントー4−ウロース〔化合物(XXa−1))の製造と
同様の方法により前項(、)で得たl−アセチルアミノ
−5−ベンジルオキシカルボニルアミノ−1,5−ジデ
オキシー−2,3−0−イソプロピリデン−β−D−リ
ボピラノース〔化合物(XIXb−1))から表題化合
物を製造した。
比旋光度(a )′D’ +56” (c 0−77、
クロロホルム)(c) (−)−(2R,3S、4S、
5R)−2−アセチルアミノ−1−N−ベンジルオキシ
カルボニル−3,4−0−イソプロピリデン−5−にト
ロメチル)−3,4,5−トリヒドロキシピペリジン〔
化合物(xxzvb−t))の製造z 実施例2(c)に記載された(+)−(2S、3R,4
R,5S)−2−アセチルアミノ−1−N−ベンジルオ
キシカルボニル−3,4−0−イソプロピリデン−5−
にトロメチル)−3,4,5−トリヒドロピペリジン〔
化合物(XXIa−1))の製造と同様の方法により、
1−アセチルアミノ−5−ベンジルオキシカルボニルア
ミノ−1,5−ジデオキシ−2,3−0−イソプロピリ
デン−β−り一エリスロベントー4−ウロース〔前項(
b) テ得た化合物(XXb−1))カら表題化合物を
製造した。
比旋光度〔α)5’  26.2” (c 0−95、
クロロホルム) (d)(+)−(2R,3S、4R)−2−アセチルア
ミノ−1−N−ベンジルオキシカルボニル−3,4−0
−イソプロピリデン−3,4−ジヒドロキシ−1−アザ
シクロへキス−5−エン−5−カルボン酸メトキシエト
キシメチルエステル(化合物(XXVIb−1))の製
造実施例2(d)及び(a)に記載された(−)−(2
S、3R。
4S) −2−アセチルアミノ−1−N−ベンジルオキ
シカルボニル−3,4−0−インプロピリデン−3,4
−ジヒドロキシ−1−アザシクロへキス−5−エン−5
−カルボン酸メトキシエトキシメチルエステル〔化合物
(XXVIa−1))(7)製造と同様の方法により、
(−)−(2R。
3S、4S、SR) −2−7セチルアミノー1−N−
ベンジルオキシカルボニル−3,4−0−イソプロピリ
デン−5−にトロメチル) −3,4,5−トリヒドロ
キシピペリジン〔前項(C)で得た化合物(XX l 
b−1)から表題化合物を製造した。
融点194〜196℃(分解) 比旋光度(α)5”+4.2°(c O,82、メタノ
ール)すなわち、前記の化合物(XXIb−1)から表
題化合物(XXVIb−1)の製造には、下記の反応段
階(i)。
(…)、(iii)、(〜)及び(V)を行った。
(i)前項(c)で得た化合物(XXIb−1) (7
)95mgを無水酢酸1.5mj2に溶解し、パラトル
エンスルホン酸70mgを加え室温で1晩撹拌してアセ
チル化反応を行なった1反応液を減圧濃縮してシロップ
を得た。
これを塩化メチレンに溶解し、5%炭酸水素ナトリウム
水溶液で洗浄し、水洗し、MgSO4で乾燥し、減圧濃
縮すると1次式 で表わされる化合物の粗生成物のシロップを得た。
これを精製することなく、次の反応に供した。
(it)上記の式(XXIIb−1)の化合物の粗生成
物よりなるシロップを無水ベンゼン3mflに溶解し、
炭酸カリウム39mgを加えて室温で1晩撹拌した1反
応液に塩化メチレン20+*flを加え、水洗シ、Mg
5O。
で乾燥し、減圧濃縮すると、次式 で表わされる化合物の粗生成物のシロップを得た。
この一部を展開溶媒系クロロホルム−メタノール(20
:1)を用いる分取薄層クロマトグラフィーで分離精製
すると、上記の式(XXIIIb−1)の化合物よりな
る無色の泡沫状固体を得た0本物質の比旋光度は[a]
3″−68°(c O,51,クロロホルム)であった
、残りの大部分を精製することなく、次の反応に供した
(団)上記の式(XXIIIb−1)の化合物の粗生成
物のシロップを無水ピリジンl 、 5mAに溶解し、
30℃で14日間撹拌すると、アルカリ分Mにより、5
−ニトロメチル基がアルデヒド基(−CHO)に変換す
る反応が起きた。この反応は文献未載の新規な反応であ
る6反応液を減圧濃縮すると次式 で表わされる化合物の粗生成物のシロップを得た。
これを精製することなく、次の反応に供した。
(iv)上記の式(XXIVb−1)の化合物を含むシ
ロップを第3ブチルアルコールの0.5a12に溶解し
、その溶液に2−メチル−2−ブテンO,li+1加え
撹拌した。
その混合液に亜塩素酸ナトリウム981gとリン酸−ナ
トリウム136o+gを水0.5m!に溶解した溶液を
加え室温で1日間撹拌すると、酸化反応を行った。アル
デヒド基はカルボキシル基に酸化された0反応液に塩化
メチレン20muを加えて希釈し、水洗し、MgSO4
で乾燥し、減圧濃縮した0次式で表わされる化合物の粗
生成物の固体を得た。
この一部を展開溶媒系クロロホルム−メタノール(10
:l)を用いる分取薄層クロマトグラフィーで分離精製
すると、式(XXVb−1)の化合物の無色固体を得た
0本物質の融点は188〜190℃(分解)、比旋光度
は〔α〕♂’+6.f(c O,31、メタノール)で
あった、残りの固体生成物の大部分を精製することなく
、次の反応に供した。
(V)前項(畑)で得た式(XXVb−1)の化合物の
粗生成物の固体を塩化メチレン0.5raflに溶解し
、その溶液にジイソプロピルアミン0.04aJ2を加
えた後、塩化メトキシエトキシメチル0.025txn
を加えて室温で1時間撹拌してエステル化反応を行った
。その反応液を以後、実施例2(e)の場合と同様に処
理すると、表題の化合物すなわち、(+)−(2R,3
S。
4R) −z−アセチルアミノ−1−N−ベンジルオキ
シカルボニル−3,4−0−イソプロピリデン−3,4
−ジヒドロキシ−1−アザシクロへキス−5−エン−5
−カルボン酸メトキシエトキシエチルエステル〔化合物
(XXVIb−1))の無色結晶を得た。
(a) (−)−(2R,3S、4R,5S)−2−ア
セチルアミノ−1−N−ベンジルオキシカルボニル−5
−(ヒドロキシメチル)−3,4−0−イソプロピリデ
ン−3,4−ジヒドロキシ−1−7ザシクロヘキサン〔
化合物(mb−2))の製造実施例2(f)に記載され
た(+)−(25,3R,45,5R)−2−アセチル
アミノ−1−ベンジルオキシカルボニル−5−(ヒドロ
キシメチル)−3,4−0−イソプロピリデン−−3,
4−ジヒドロキシ−1−アザシクロヘキサン〔化合物(
Ha−2))の製造と同様の方法により(+)−(2R
,3S。
4R)−2−アセチルアミノ−1−N−ベンジルオキシ
カルボニル−3,4−0−イソプロピリデン−3,4−
ジヒドロキシ−1−アザシクロへキス−5−エン−5−
カルボン酸メトキシエトキシメチルエステル〔前項(d
)で得た化合物(XXVIb−1))から表題化合物を
製造した。
比旋光度〔α〕♂”−7,0@(c O,75、クロロ
ホルム)実施例6 シアスタチンBエナンチオマーの製
造(a) 1−N−ベンジルオキシカルボニル−3,4
−0−イソプロピリデン−シアスタチンBエナンチオマ
ー〔化合物(IIb−2))の製造 実施例3(a)に記載された1−N−ベンジルオキシカ
ルボニル−3,4−0−イソプロピリデン−シアスタチ
ンB〔化合物(IIa−2)]の製造と同様の方法によ
り、(−)−(2R,3S、4R,5S)−2−アセチ
ルアミノ−1−N−ベンジルオキシカルボニル−5−(
ヒドロキシメチル)−3,4−0−イソプロピリデン−
3,4−ジヒドロキシ−1−7ザシクロヘキサンC実施
M 5 (6)で得た化合物(mb−z))から表題化
合物を製造した。
融点197〜198℃ 比旋光度(Q )5’ −24,9°(c O,76、
メタノール)(b) 3.4−0−イソプロピリデン−
シアスタチンBエナンチオマー〔化合物(Ib−1’)
)の製造実施例3(b)に記載された3、4−0−イソ
プロピリデン−シアスタチンB〔化合物(I a−1’
))の製造と同様の方法により、1−N−ベンジルオキ
シカルボニル−3,4−0−イソプロピリデン−シアス
タチンBエナンチオマー〔前項(a)、で得た化合物(
n b−2))から表題化合物を製造した。
融点158〜160℃(分解) 比旋光度〔α〕61−11.7°(c O,75、メタ
ノール)(C)シアスタチンBエナンチオマー塩酸塩の
製造 実施例3(c)に記載されたシアスタチンB塩酸塩の製
造と同様の方法により、上記の3 、4−0−イソプロ
ピリデン−シアスタチンBエナンチオマーから表題化合
物を製造した。
融点133〜135℃(分解) 比旋光度〔α〕ら1−49°(c 1.8.水)(d)
シアスタチンBエナンチオマー〔化合物(f b))の
製造 実施例3(d)に記載されたシアスタチンBの製造と同
様の方法により、シアスタチンBエナンチオマー塩酸塩
から表題化合物を白色結晶として製造した。
融点135〜136℃(分解) 比旋光度(α〕も6+54°(c O,62、水)手続
ネm正書(自発) 平成元年 1月25日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、次式 ▲数式、化学式、表等があります▼(IIIa) 〔式中、R^1は水素又はイミノ基保護基であり、X^
    1とX^2は両者が共同して次式▲数式、化学式、表等
    があります▼ (但しR^2及びR^3は、互いに同じ又は異なっても
    よく、水素、アルキル基、又はアリール基、特にフェニ
    ル基である)で示されるヒドロキシル基保護基1個を示
    し、あるいはシクロアルキリデン基を示し、(x)及び
    (z)の位置の立体化学は(R)−配置であり且つ(y
    )の位置の立体化学は(S)−配置であり、(w)の位
    置の立体化学は、R^1が水素である場合又はR^1が
    アセチルアミノ基より小さい分子量をもつイミノ基保護
    基である場合には(R)−配置であるが、R^1がアセ
    チルアミノ基より大きい分子量をもつイミノ基保護基で
    ある場合には(S)−配置である〕で表わされる(+)
    −(2R又は2S,3R,4S,5R)−2−アセチル
    アミノ−5−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ
    キシ−1−アザシクロヘキサン保護誘導体の5位のヒド
    ロキシメチル基を酸化して次式 ▲数式、化学式、表等があります▼(IIa) 〔式中、R^1、X^1及びX^2は前記と同じ意味を
    有し、(w)、(x)及び(y)の位置の立体化学は式
    (IIIa)の化合物の場合と同じであるが(z)の位置
    の立体化学は(S)−配置である〕で表わされるシアス
    タチンBの保護誘導体を生成し、次いで式(IIa)の化
    合物から、イミノ基保護基(R^1)とヒドロキシル基
    保護基(X^1、X^2)とを、常法で脱離することか
    ら成る、次式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I a) 〔式中、(w)及び(x)の位置の立体化学は(R)−
    配置であり且つ(y)及び(z)の位置の立体化学は(
    S)−配置である〕で表わされるシアスタチンBの製造
    法。 2、次式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I b) 〔式中、(w)及び(x)の位置の立体化学が(S)−
    配置であり且つ(y)及び(z)の位置の立体化学が(
    R)−配置である〕で表わされるシアスタチンBエナン
    チオマー及びその酸付加塩。 3、次式 ▲数式、化学式、表等があります▼(IIIb) 〔式中、R^1は水素又はイミノ保護基であり、X^1
    とX^2は両者が共同して次式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R^2及びR^3は、互いに同じ又は異なって
    もよく、水素、アルキル基又はアリール基、特にフェニ
    ル基である)で示されるヒドロキシル基保護基1個を示
    し、あるいはシクロアルキリデン基を示し、(x)及び
    (z)の位置の立体化学は(S)−配置であり且つ(y
    )の位置の立体化学は(R)−配置であり、(w)の位
    置の立体化学は、R^1が水素である場合又はR^1が
    アセチルアミノ基より小さい分子量をもつイミノ基保護
    基である場合には(S)−配置であるが、R^1がアセ
    チルアミノ基より大きい分子量をもつイミノ基保護基で
    ある場合には(R)−配置である〕で表わされる(−)
    −(2S又は2R,3S,4R,5S)−2−アセチル
    アミノ−5−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ
    キシ−1−アザシクロヘキサン保護誘導体の5位のヒド
    ロキシメチル基を酸化して次式 ▲数式、化学式、表等があります▼(IIb) 〔式中、R^1、X^1及びX^2は前記と同じ意味を
    有し、(w)、(x)及び(y)の位置の立体化学は式
    (IIIb)の化合物の場合と同じであるが、(z)の位
    置の立体化学は(R)−配置である〕で表わされるシア
    スタチンBエナンチオマーの保護誘導体を生成し、次い
    で式(IIb)の化合物からイミノ基保護基(R^1)と
    ヒドロキシル基保護基(X^1、X^2)とを常法で脱
    離することから成る、次式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I b) 〔式中、(w)及び(x)の位置の立体化学が(S)−
    配置であり且つ(y)及び(z)の位置の立体化学が(
    R)−配置である〕で表わされるシアスタチンBエナン
    チオマーの製造法。 4、次の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式中、シアスタチンBの場合には、(w)及び(x)
    の位置の立体化学は(R)−配置で且つ(y)及び(z
    )の位置の立体化学は(S)−配置であり、また、シア
    スタチンBエナンチオマーの場合には、(w)及び(x
    )の位置の立体化学は(S)−配置で且つ(y)及び(
    z)の位置の立体化学は(R)−配置である〕で表わさ
    れるシアスタチンB又はシアスタチンBエナンチオマー
    、あるいはこれらの酸付加塩を有効成分として含み且つ
    製薬上許容できる担体を配合して成ることを特徴とする
    、ヒト後天性免疫不全症ウィルスの不活化剤組成物。 5、次式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I b) 〔式中、(w)及び(x)の位置の立体化学は(S)−
    配置であり且つ(y)及び(z)の位置の立体化学は(
    R)−配置である〕で表わされるシアスタチンBエナン
    チオマー又はこれの酸付加塩を有効成分として含むこと
    を特徴とする、抗菌剤又は抗ウィルス剤。 6、次の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(IVa) 〔式中、R^4及びR^5は共同してアルキリデン基、
    アラルキリデン基及びシクロアルキリデン基から選ばれ
    る水酸基保護基1個を形成し、R^6はアルキル基、ア
    リール基(特にフェニル基)、アラルキル基及びトリア
    ルキルシリル基から選ばれる水酸基保護基を示し、R^
    7は水素であるか、又はアルキルカルボニル基、アリー
    ルカルボニル基、アラルキルカルボニル基、アルキルオ
    キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基及びア
    ラルキルオキシカルボニル基から選ばれるイミノ基保護
    基を示し、(w)及び(x)の位置の立体化学は(R)
    −配置であり且つ(y)及び(z)の位置の立体化学は
    (S)−配置である〕で表わされる(2R,3R,4S
    ,5S)−2−フタリミド−3,4,5−トリヒドロキ
    シピペリジン誘導体と、次の一般式▲数式、化学式、表
    等があります▼(IVb) 〔式中、(w)及び(x)の位置の立体化学は(S)−
    配置であり且つ(y)及び(z)の位置の立体化学は(
    R)−配置であり、R^4、R^5、R^6及びR^7
    は前記と同じ意味をもつ〕で表わされる(2S,3S,
    4R,5R)−2−フタリミド−3,4,5,−トリヒ
    ドロキシピペリジン誘導体とから成る群から選ばれる中
    間体化合物。 7、次の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(Va) 〔式中、R^4及びR^5は共同してアルキリデン基、
    アラルキリデン基及びシクロアルキリデン基から選ばれ
    る水酸基保護基1個を形成し、R^6はアルキル基、ア
    リール基(特にフェニル基)、アラルキル基及びトリア
    ルキルシリル基から選ばれる水酸基保護基を示し、R^
    7は水素であるか、又はアルキルカルボニル基、アリー
    ルカルボニル基、アラルキルカルボニル基、アルキルオ
    キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基及びア
    ラルキルオキシカルボニル基から選ばれるイミノ基保護
    基を示し、(x)の位置の立体化学は(R)−配置であ
    り且つ(y)及び(z)の位置の立体化学は(S)−配
    置であり、(w)の位置の立体化学は、R^7が水素で
    ある場合又はR^7がアセチルアミノ基より小さい分子
    量をもつイミノ基保護基である場合には(R)−配置で
    あるがR^7がアセチルアミノ基より大きい分子量をも
    つイミノ基保護基である場合には(S)−配置である〕
    で表わされる(2R又は2S,3R,4S,5S)−2
    −アセチルアミノ−3,4,5−トリヒドロキシピペリ
    ジン誘導体と、次の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(Vb) 〔式中、R^4、R^5、R^6及びR^7は上記の式
    (Va)の化合物の場合と同じ意味をもち、(x)の位
    置の立体化学は(S)−配置であり且つ(y)及び(z
    )の位置の立体化学は(R)−配置であるが、(w)の
    位置の立体化学は、R^7が水素である場合又はR^7
    がアセチルアミノ基より小さい分子量をもつイミノ基保
    護基である場合には(S)−配置であるが、R^1がア
    セチルアミノ基より大きい分子量をもつイミノ基保護基
    である場合には(R)−配置である〕で表わされる(2
    S又は2R,3S,4R,5R)−2−アセチルアミノ
    −3,4,5−トリヒドロキシピペリジン誘導体とから
    成る群から選ばれる中間体化合物。 8、次の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(VIa) 〔式中、R^4及びR^5は共同してアルキリデン基、
    アラルキリデン基及びシクロアルキリデン基から選ばれ
    る水酸基保護基1個を形成し、R^7は水素であるか、
    又はアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、ア
    ラルキルカルボニル基、アルキルオキシカルボニル基、
    アリールオキシカルボニル基及びアラルキルオキシカル
    ボニル基から選ばれるイミノ基保護基を示し、(x)の
    位置の立体化学は(R)−配置であり且つ(y)の位置
    の立体化学は(S)−配置であり、(w)の位置の立体
    化学は、R^7が水素である場合又はR^7がアセチル
    アミノ基より小さい分子量をもつイミノ基保護基である
    場合には(R)−配置であるがR^7がアセチルアミノ
    基より大きい分子量をもつイミノ基保護基である場合に
    は(S)−配置である〕で表わされる(−)−(2R又
    は2S,3R,4S)−2−アセチルアミノ−1−N−
    保護−3,4−O−保護−3,4−ジヒドロキシ−5−
    (ニトロメチル)−1−アザシクロヘキス−5−エンと
    、次の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(VIb) 〔式中、R^4、R^5及びR^7は前記と同じ意味を
    もち、(x)の位置の立体化学は(S)−配置であり且
    つ(y)の位置の立体化学は(R)−配置であり、(w
    )の位置の立体化学は、R^7が水素である場合又はR
    ^7がアセチルアミノ基より小さい分子量をもつイミノ
    基保護基である場合には(S)−配置であるがR^7が
    アセチルアミノ基より大きい分子量をもつイミノ基保護
    基である場合には(R)−配置である〕で表わされる(
    +)−(2S又は2R,3S,4R)−2−アセチルア
    ミノ−1−N−保護−3,4−O−保護−3,4−ジヒ
    ドロキシ−5−(ニトロメチル)−1−アザシクロヘキ
    ス−5−エンとから成る群から選ばれる中間体化合物。 9、次式 ▲数式、化学式、表等があります▼(VIa) 〔式中、R^4及びR^5は共同してアルキリデン基、
    アラルキリデン基及びシクロアルキリデン基から選ばれ
    る水酸基保護基1個を形成し、R^7は水素であるか又
    はアリール基(特にフェニル基)、アラルキル基(特に
    ベンジル基)、アルキルカルボニル基、アリールカルボ
    ニル基、アラルキルカルボニル基、アルキルオキシカル
    ボニル基、アリールオキシカルボニル基及びアラルキル
    オキシカルボニル基から選ばれるイミノ基保護基であり
    、(x)の位置の立体化学は(R)−配置であり、(y
    )の位置の立体化学は(S)−配置であり、(w)の位
    置の立体化学は、R^7が水素である場合又はアセチル
    アミノ基より小さい分子量をもつイミノ基保護基である
    場合には(R)−配置であるが、(w)の位置の立体化
    学はR^7がアセチルアミノ基より大きい分子量をもつ
    イミノ基保護基である場合には(S)−配置である〕で
    表わされる2−アセチルアミノ−1−N−保護(又は未
    保護)−3,4−O−保護−3,4−ジヒドロキシ−5
    −(ニトロメチル)−1−アザシクロヘキス−5−エン
    を塩基で処理して次式 ▲数式、化学式、表等があります▼(XXIVa′) 〔式中、R^4、R^5、R^7は前記と同じ意味をも
    ち、(w)、(x)、(y)の位置の立体化学は式(V
    Ia)の化合物の場合と同じである〕で表わされる2−
    アセチルアミノ−1−N−保護(又は未保護)−3,4
    −O−保護−3,4−ジヒドロキシ−5−(ホルミル)
    −1−アザシクロヘキス−5−エンを生成し、次に、式
    (XXIVa′)の化合物の5−ホルミル基を酸化して次
    式 ▲数式、化学式、表等があります▼(XXVa′) 〔式中、R^4、R^5、R^7は前記と同じ意味をも
    ち、(w)、(x)、(y)の位置の立体化学は式(V
    Ia)の化合物の場合と同じである〕で表わされる2−
    アセチルアミノ−1−N−保護(又は未保護)−3,4
    −O−保護−3,4−ジヒドロキシ−1−アザシクロヘ
    キス−5−エン−5−カルボン酸を生成し、更に式(X
    XVa′)の化合物の5−カルボキシル基をエステル化
    して次式 ▲数式、化学式、表等があります▼(XXVIa′) 〔式中、R^4、R^5、R^7は前記と同じ意味をも
    ち、(w)、(x)、(y)の位置の立体化学は式(V
    Ia)の化合物の場合と同じであり、X^8はエステル
    形成基として低級アルキル基、置換された低級アルキル
    基、アリール基(特にフェニル基)又はアラルキル基(
    特にベンジル基)を示す〕で表わされる2−アセチルア
    ミノ−1−N−保護(又は未保護)−3,4−O−保護
    −3,4−ジヒドロキシ−1−アザシクロヘキス−5−
    エン−5−カルボン酸エステルを生成し、次に、式(X
    XVIa′)の化合物の5−カルボキシレート基(−CO
    OX^8)をヒドロキシメチル基に還元し且つ不飽和結
    合を飽和結合に転化することから成る、次式 ▲数式、化学式、表等があります▼(IIIa′) 〔式中、R^4、R^5、R^7は前記と同じ意味をも
    ち、(w)、(x)、(y)の位置の立体化学は式(V
    Ia)の化合物の場合と同じであり、(z)の位置の立
    体化学は(R)−配置である〕で表わされる2−アセチ
    ルアミノ−1−N−保護(又は未保護)−5−(ヒドロ
    キシメチル)−3,4−O−保護−3,4−ジヒドロキ
    シ−1−アザシクロヘキサンの製造法。 10、次式 ▲数式、化学式、表等があります▼(VIb) 〔式中、R^4及びR^5は共同してアルキリデン基、
    アラルキリデン基及びシクロアルキリデン基から選ばれ
    る水酸基保護基1個を形成し、R^7は水素であるか又
    はアリール基(特にフェニル基)、アラルキル基(特に
    ベンジル基)、アルキルカルボニル基、アリールカルボ
    ニル基、アラルキルカルボニル基、アルキルオキシカル
    ボニル基、アリールオキシカルボニル基及びアラルキル
    オキシカルボニル基から選ばれるイミノ基保護基であり
    、(x)の位置の立体化学は(S)−配置であり、(y
    )の位置の立体化学は(R)−配置であり、(w)の位
    置の立体化学は、R^7が水素である場合又はアセチル
    アミノ基より小さい分子量をもつイミノ基保護基である
    場合には(S)−配置であるが、(w)の位置の立体化
    学は、R^7がアセチルアミノ基より大きい分子量をも
    つイミノ基保護基である場合には(R)−配置である〕
    で表わされる−2−アセチルアミノ−1−N−保護(又
    は未保護)−3,4−O−保護−3,4−ジヒドロキシ
    −5−(ニトロメチル)−1−アザシクロヘキス−5−
    エンを塩基で処理して次式 ▲数式、化学式、表等があります▼(XXIVb′) 〔式中、R^4、R^5、R^7は前記と同じ意味をも
    ち、(w)、(x)、(y)の位置の立体化学は式(V
    Ib)の化合物の場合と同じである〕で表わされる2−
    アセチルアミノ−1−N−保護(又は未保護)−3,4
    −O−保護−3,4−ジヒドロキシ−5−(ホルミル)
    −1−アザシクロヘキス−5−エンを生成し、次に、式
    (XXIVb′)の化合物の5−ホルミル基を酸化して次
    式 ▲数式、化学式、表等があります▼(XXVb′) 〔式中、R^4、R^5、R^7は前記と同じ意味をも
    ち、(w)、(x)、(y)の位置の立体化学は式(V
    Ib)の化合物の場合と同じである〕で表わされる2−
    アセチルアミノ−1−N−保護(又は未保護)−3,4
    −O−保護−3,4−ジヒドロキシ−1−アザシクロヘ
    キス−5−エン−5−カルボン酸を生成し、更に式(X
    XVb′)の化合物の5−カルボキシル基をエステル化
    して次式 ▲数式、化学式、表等があります▼(XXVIb′) 〔式中、R^4、R^5、R^7は前記と同じ意味をも
    ち、(w)、(x)、(y)の位置の立体化学は式(V
    Ib)の化合物の場合と同じであり、X^8はエステル
    形成基として低級アルキル基、置換された低級アルキル
    基、(特にベンジル基)を示す〕で表わされる2−アセ
    チルアミノ−1−N−保護(又は未保護)−3,4−O
    −保護−3,4−ジヒドロキシ−1−アザシクロヘキス
    −5−エン−5−カルボン酸エステルを生成し、次に、
    式(XXVIb′)の化合物の5−カルボキシレート基(
    −COOX^8)をヒドロキシメチル基に還元し且つ不
    飽和結合を飽和結合に転化することから成る、次式 ▲数式、化学式、表等があります▼(IIIb′) 〔式中、R^4、R^5、R^7は前記と同じ意味をも
    ち、(w)、(x)、(y)の位置の立体化学は式(V
    Ib)の化合物の場合と同じであり、(z)の位置の立
    体化学は(S)−配置である〕で表わされる2−アセチ
    ルアミノ−1−N−保護(又は未保護)−5−(ヒドロ
    キシメチル)−3,4−O−保護−3,4−ジヒドロキ
    シ−1−アザシクロヘキサンの製造法。
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