JPH0129318Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0129318Y2 JPH0129318Y2 JP6019686U JP6019686U JPH0129318Y2 JP H0129318 Y2 JPH0129318 Y2 JP H0129318Y2 JP 6019686 U JP6019686 U JP 6019686U JP 6019686 U JP6019686 U JP 6019686U JP H0129318 Y2 JPH0129318 Y2 JP H0129318Y2
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- Japan
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- ring
- shaft
- fixed
- mechanical seal
- axial
- Prior art date
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- Expired
Links
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Landscapes
- Mechanical Sealing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、軸封技術に係るメカニカルシールの
改良に関するものである。
改良に関するものである。
従来、自動車用エアコンデイシヨナのコンプレ
ツサ等に用いられるメカニカルシールの代表的な
一例として、第4図に示すように、ハウジングa
の内周にOリングbを介して気密的に嵌着固定さ
れた固定リングcと、シヤフトdの外周にOリン
グeを介して気密的に外挿され、シヤフトd段部
に固定されたケースfとの係合によつて回転トル
クが伝達されるとともに、コイルスプリングgに
よつて軸方向に弾性が付与されてなる回転リング
hとが、その対向端面c′,h′において互いに密接
摺動する構造のものが広く知られている。
ツサ等に用いられるメカニカルシールの代表的な
一例として、第4図に示すように、ハウジングa
の内周にOリングbを介して気密的に嵌着固定さ
れた固定リングcと、シヤフトdの外周にOリン
グeを介して気密的に外挿され、シヤフトd段部
に固定されたケースfとの係合によつて回転トル
クが伝達されるとともに、コイルスプリングgに
よつて軸方向に弾性が付与されてなる回転リング
hとが、その対向端面c′,h′において互いに密接
摺動する構造のものが広く知られている。
しかし、上記従来構造のものは、摺動材とし
て、固定リングcおよび回転リングhに剛性の大
きなカーボン材等を使用しているため、端面c′,
h′間からのある程度の漏洩は止むを得ないものと
なつており、また、近年における機器の小型化に
伴ない、メカニカルシールの小型化が要望されて
いるが、上記構造のものでは回転リングh、Oリ
ングe、コイルスプリングgが直列状に配されて
いるために、取付長lが必然的に大きいものとな
らざるを得なかつた。
て、固定リングcおよび回転リングhに剛性の大
きなカーボン材等を使用しているため、端面c′,
h′間からのある程度の漏洩は止むを得ないものと
なつており、また、近年における機器の小型化に
伴ない、メカニカルシールの小型化が要望されて
いるが、上記構造のものでは回転リングh、Oリ
ングe、コイルスプリングgが直列状に配されて
いるために、取付長lが必然的に大きいものとな
らざるを得なかつた。
本考案は、このような問題に鑑み、密封性に優
れ、かつ小型化を図ることのできるメカニカルシ
ールを提供することを目的としてなされた。
れ、かつ小型化を図ることのできるメカニカルシ
ールを提供することを目的としてなされた。
すなわち、本考案のメカニカルシールは、低摩
擦係数の可撓性材料をもつて製せられ、内径軸方
向部分と外径径方向部分を有する板状の回転リン
グが、前記軸方向部分においてシヤフトの外周に
気密的に締付固定されるとともに、シヤフトに一
端を固定された板バネによつて軸方向に弾性が付
勢されてなる前記径方向部分において、ハウジン
グ内周に気密的に固定された固定リングと密接摺
動する構成とした。
擦係数の可撓性材料をもつて製せられ、内径軸方
向部分と外径径方向部分を有する板状の回転リン
グが、前記軸方向部分においてシヤフトの外周に
気密的に締付固定されるとともに、シヤフトに一
端を固定された板バネによつて軸方向に弾性が付
勢されてなる前記径方向部分において、ハウジン
グ内周に気密的に固定された固定リングと密接摺
動する構成とした。
上記構成によれば、回転リングはシヤフト外周
に締付固定されたその軸方向部分において回転力
が伝達され、その径方向部分において固定リング
と密接摺動するもので、低摩擦係数の可撓性材料
製であることから、その摺動面はきわめて滑らか
で、固定リングに対して確実に密接して密封液の
漏洩を遮断するようになり、また、回転リングが
板状であり、かつこれを板バネによつて軸方向に
弾性押圧する構成としたことから、当該メカニカ
ルシールの軸方向取付長を短かくすることが可能
となる。
に締付固定されたその軸方向部分において回転力
が伝達され、その径方向部分において固定リング
と密接摺動するもので、低摩擦係数の可撓性材料
製であることから、その摺動面はきわめて滑らか
で、固定リングに対して確実に密接して密封液の
漏洩を遮断するようになり、また、回転リングが
板状であり、かつこれを板バネによつて軸方向に
弾性押圧する構成としたことから、当該メカニカ
ルシールの軸方向取付長を短かくすることが可能
となる。
以下、本考案に係るメカニカルシールの好まし
い一実施例を図面にもとづいて説明する。
い一実施例を図面にもとづいて説明する。
まず第1図は、本実施例として、自動車用エア
コンデイシヨナのコンプレツサに使用されるメカ
ニカルシールの装着状態を示すもので、1はコン
プレツサのハウジング、2は該ハウジング1の軸
孔内周に回転自在に内挿されたシヤフトである。
3は当該メカニカルシールの一方の摺動材である
金属(JIS−SUJ等)製の固定リングで、ハウジ
ング1の軸孔段部1′にニトリルゴム製のOリン
グ4を介して気密的に嵌着されるとともに、スナ
ツプリング5によつて抜止めされている。6は摩
擦係数が小さく、かつ可撓性を有する4フツ化エ
チレン樹脂材料をもつて湾曲した板状に成形され
てなる回転リングで、その内径側の軸方向部分6
cは、金属製締付リング8に締付けられてシヤフ
ト2の外周面に固着されるニトリルゴム製のパツ
キン7と嵌合し、すなわち該パツキン7を介して
シヤフト2に気密的に固定され、他方、その外径
側の径方向部分6bは、該部6bとシヤフト2に
形成された段部2aとの間に弾装された断面略L
字形の缶状を呈する金属製の板バネ9によつて軸
方向に弾性付勢され、固定リング3と互いに密接
摺動する。前記板バネ9は、その内径部に放射状
に延びる複数の内向き突起9b(図では1箇所の
み示す)が形成されており、主にこの突起9bの
有する弾性を利用するものである。10は板バネ
9の外径部前端縁9aに嵌着され、回転リング6
の径方向部分6bを平面的に押圧するための金属
製コンプレツシヨンリングである。
コンデイシヨナのコンプレツサに使用されるメカ
ニカルシールの装着状態を示すもので、1はコン
プレツサのハウジング、2は該ハウジング1の軸
孔内周に回転自在に内挿されたシヤフトである。
3は当該メカニカルシールの一方の摺動材である
金属(JIS−SUJ等)製の固定リングで、ハウジ
ング1の軸孔段部1′にニトリルゴム製のOリン
グ4を介して気密的に嵌着されるとともに、スナ
ツプリング5によつて抜止めされている。6は摩
擦係数が小さく、かつ可撓性を有する4フツ化エ
チレン樹脂材料をもつて湾曲した板状に成形され
てなる回転リングで、その内径側の軸方向部分6
cは、金属製締付リング8に締付けられてシヤフ
ト2の外周面に固着されるニトリルゴム製のパツ
キン7と嵌合し、すなわち該パツキン7を介して
シヤフト2に気密的に固定され、他方、その外径
側の径方向部分6bは、該部6bとシヤフト2に
形成された段部2aとの間に弾装された断面略L
字形の缶状を呈する金属製の板バネ9によつて軸
方向に弾性付勢され、固定リング3と互いに密接
摺動する。前記板バネ9は、その内径部に放射状
に延びる複数の内向き突起9b(図では1箇所の
み示す)が形成されており、主にこの突起9bの
有する弾性を利用するものである。10は板バネ
9の外径部前端縁9aに嵌着され、回転リング6
の径方向部分6bを平面的に押圧するための金属
製コンプレツシヨンリングである。
すなわち本実施例メカニカルシールは、回転リ
ング6が比較的薄肉の板状をなし、かつこれを弾
性押圧する手段として板バネ9を用いたため、取
付長lが従来構造(第4図)のものよりも大幅に
縮小しており、また、前記回転リング6が、4フ
ツ化エチレン樹脂製であり、表面が非常に滑らか
なため、両リング3,6の摺動面3a,6a間に
介在する隙間はきわめて微細なものとなり、密封
性が飛躍的に向上するもので、加えて前記4フツ
化エチレン樹脂材料は耐摩耗性および耐熱性にも
優れているため、密封性能を長期にわたつて維持
することができる。
ング6が比較的薄肉の板状をなし、かつこれを弾
性押圧する手段として板バネ9を用いたため、取
付長lが従来構造(第4図)のものよりも大幅に
縮小しており、また、前記回転リング6が、4フ
ツ化エチレン樹脂製であり、表面が非常に滑らか
なため、両リング3,6の摺動面3a,6a間に
介在する隙間はきわめて微細なものとなり、密封
性が飛躍的に向上するもので、加えて前記4フツ
化エチレン樹脂材料は耐摩耗性および耐熱性にも
優れているため、密封性能を長期にわたつて維持
することができる。
つぎに第2図および第3図は、上記本実施例メ
カニカルシールと第4図に示す従来のメカニカル
シールの性能比較試験の結果を表わすグラフで、
このうち第2図は、 回転数:6000rpm 摺動面圧力:1Kg/cm2 密封液:冷凍機油+フレオンR−12 の条件により、運転中における密封液の漏洩量を
100時間毎に計測したもの、また、第3図は 摺動面圧力:6Kg/cm2 密封液:冷凍機油+フレオンR−12 温度:室温 の条件により放置し、密封液の漏洩量を100時間
毎に計測したものである。
カニカルシールと第4図に示す従来のメカニカル
シールの性能比較試験の結果を表わすグラフで、
このうち第2図は、 回転数:6000rpm 摺動面圧力:1Kg/cm2 密封液:冷凍機油+フレオンR−12 の条件により、運転中における密封液の漏洩量を
100時間毎に計測したもの、また、第3図は 摺動面圧力:6Kg/cm2 密封液:冷凍機油+フレオンR−12 温度:室温 の条件により放置し、密封液の漏洩量を100時間
毎に計測したものである。
本考案のメカニカルシールは、以上述べたよう
に、回転リングが低摩擦係数の可撓性材料をもつ
て板状に成形され、かつ、これを固定リングと密
接摺動させるための弾性手段として板バネを用い
た構造としたため、取付長が縮小されて機器の小
型化傾向に即したものとなり、また、上記試験の
結果からも明らかなように、密封性および耐久性
が著しく向上するといつた優れた実用的効果を奏
する。
に、回転リングが低摩擦係数の可撓性材料をもつ
て板状に成形され、かつ、これを固定リングと密
接摺動させるための弾性手段として板バネを用い
た構造としたため、取付長が縮小されて機器の小
型化傾向に即したものとなり、また、上記試験の
結果からも明らかなように、密封性および耐久性
が著しく向上するといつた優れた実用的効果を奏
する。
第1図は本考案メカニカルシールの一実施例を
示す装着状態の半裁断面図、第2図および第3図
は試験結果を表わすグラフ、第4図は従来構造の
一例を示す装着状態の半裁断面図である。 1……ハウジング、2……シヤフト、3……固
定リング、3a,6a……摺動面、4……Oリン
グ、6……回転リング、6b……径方向部分、6
c……軸方向部分、7……パツキン、8……締付
リング、9……板バネ、10……コンプレツシヨ
ンリング。
示す装着状態の半裁断面図、第2図および第3図
は試験結果を表わすグラフ、第4図は従来構造の
一例を示す装着状態の半裁断面図である。 1……ハウジング、2……シヤフト、3……固
定リング、3a,6a……摺動面、4……Oリン
グ、6……回転リング、6b……径方向部分、6
c……軸方向部分、7……パツキン、8……締付
リング、9……板バネ、10……コンプレツシヨ
ンリング。
Claims (1)
- 低摩擦係数の可撓性材料をもつて製せられ、内
径軸方向部分と外径径方向部分を有する板状の回
転リングが、前記軸方向部分においてシヤフトの
外周に気密的に締付固定されるとともに、シヤフ
トに一端を固定された板バネによつて軸方向に弾
性が付勢されてなる前記径方向部分において、ハ
ウジング内周に気密的に固定された固定リングと
密接摺動することを特徴とするメカニカルシー
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6019686U JPH0129318Y2 (ja) | 1986-04-23 | 1986-04-23 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6019686U JPH0129318Y2 (ja) | 1986-04-23 | 1986-04-23 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62172861U JPS62172861U (ja) | 1987-11-02 |
JPH0129318Y2 true JPH0129318Y2 (ja) | 1989-09-06 |
Family
ID=30892392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6019686U Expired JPH0129318Y2 (ja) | 1986-04-23 | 1986-04-23 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0129318Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-04-23 JP JP6019686U patent/JPH0129318Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62172861U (ja) | 1987-11-02 |
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