JPH01287257A - 銅、銅合金管の置換ガス充填方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は銅、銅合金管の焼鈍後の変色を防止するだめの
置換ガスの新規な充填方法に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、一般に直線状或いはコイル巻き状に成形された銅
または銅合金の管は還元性ガス（以下ＤＸガスと略記す
る）内において温度５５０〜６５０°Ｃで焼鈍された後
、冷却され焼鈍炉から出される。この銅、銅合金管の管
内には上記のＤＸガスが充満しているものであるが、こ
のまま出荷すると、製品使用時に一酸化炭素を含むを害
なりＸガスが流出し人体に影響を及ぼすことがある。こ
れを防止するためと、焼鈍後の管の長期間保管に対し管
内の変色を防止するために焼鈍後の銅、銅合金管内には
ＤＸガスと置換して乾燥エアーまたは窒素ガスなどの置
換ガスが充填されているものである。

この置換ガスを充填する方法としては焼鈍炉から出てき
た管の一端から高圧の乾燥エアーまたは窒素ガスの配管
を接続して置換ガスを充填すると共に他端からＤＸガス
を排除する方法が一般に行なわれている。しかしこの方
法は多数本の場合接続に手間がかかる他、自動化の障害
ともなり、コストアンプの要因となっていた。また管の
小径化、長尺化に伴い置換時間が増大すること、或いは
これが原因で管の小径化、長尺化に制限が生じるなどの
問題があった。

（発明が解決しようとする課題〕 本発明は上記の問題について横側の結果、焼鈍後の管内
に簡単な方法により能率良く置換ガスを充填讐るこ□と
が可能な銅、銅合金管の置換ガス充填方法を開発したも
のである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、銅、銅合金管を焼鈍冷却後に焼鈍炉内を大気
圧以下に減圧し、続いて乾燥エアーまたは窒素ガスなど
の置換ガスを焼鈍炉内に封入し、銅、銅合金管内に乾燥
エアーまたは窒素ガスなどの置換ガスを充填することを
特徴とする銅、銅合金管の置換ガス充填方法である。

すなわち本発明は、銅、銅合金管を焼鈍し、冷却後に焼
鈍炉内を大気圧以下に減圧し、続いて乾燥エアーまたは
窒素ガスなどの置換ガスを焼鈍炉内に封入し、焼鈍炉内
の銅、銅合金管内に置換ガスを充填するものである。

しかして上記の大気圧以下に減圧してＤＸガスと置換ガ
スとの置換を行なう炉は、前記の焼鈍炉を用いて焼鈍に
引続いて行なう方が連続的に操作が行なえるので便利で
あるが焼鈍炉から取出して別の減圧可能な装置により行
なうことも可能である。またり、Ｘガスと置換するガス
は上記の乾燥エアーミ窒素ガスなどが使用することがで
きる。また大気圧以下の減圧にするのは、管内のＤＸガ
スを排気するためであり、０．　Ｉ　Ｔｏｒｒ以下中来
るだけ減圧することが好ましく、これ以上゛では乾燥エ
アー、窒素ガスなどと良好な置換ができない。さらに上
記の減圧状態は、ＤＸガスを完全に排気するためにでき
るだけ長時間保持することが望ましく管の寸法によって
異なるが例えば３０分〜２時間程度が好ましい。またＤ
Ｘガスを排気した後置換ガスを置換するに要する時間は
、これもできるだけ長時間かけて充分に管内に充填する
ことが必要であり例えば３０分〜２時間程度が好ましい
。上記の如くして置換ガスを管内に充填した後、速やか
に管端に栓を施して置換ガスが逃げないようにして出荷
するものである。

上記の本発明によれば従来のように管の１本毎に排気す
るのではなく、全体をまとめて排気して置換ガスと置換
するので多量の管を能率的に処理できると共に連続的、
かつ自動的に処理が可能となる。

〔実施例〕

以下に本発明の一実施例について説明する。

実施例１ リン脱酸銅（ＪＩＳＨ３３００Ｃ１２２０Ｔ）製の外径
９．５　ｍｍφ、肉厚０．３　ｍｍ、長さ２，５００ｍ
の管をコイル状に成形した銅管を被焼鈍材として、焼鈍
後置換ガス処理を行なった。使用した焼鈍炉は第１図に
示すように焼鈍炉（１）は加熱室（２）、冷却室（３）
、後室（４）により構成されており、それぞれの室は扉
で仕切られた半連続式焼鈍炉である。

被焼鈍材（５）は焼鈍炉内を移動する耐熱性の自動送り
架台（６）に載置されて、焼鈍炉内を後室まで移動する
間に焼鈍、置換処理されるようになっている。

先ず被焼鈍＋Ａ（５）をＤＸガスで充満した加熱室（２
）内に装入する。（この前に内面の変色防止のために管
内に予めＤＸガスを充満しておくこともある。）加熱室
で５’　５０　’Ｃに加熱して焼鈍した後、被焼鈍材を
ＤＸガスで充満した冷却室（３）へ送り室温まで冷却し
た後、これを後室（４）に送り、排気ポンプ（８）を作
動させて後室内を０．１　Ｔｏｒｒまで減圧し、この状
態を２０分間保持した後、乾燥エアータンク（９）より
乾燥エアーを後室内に封入し、充満した状態で２０分間
保持して置換ガスを被焼鈍材の管内に充填し、後室より
搬出し、管端部に栓を施した。

上記の被焼鈍材を温度４０°Ｃ湿度８５％の恒温室で１
週間保管した後、管を切断して管内の変色状態を調査し
た結果、管の略全長にわたって変色の発生は認められな
かった。

実施例２ 実施例１と同し被焼鈍材を使用して第２図に示すバッチ
式焼鈍炉を用いて焼鈍、置換処理を行なった。被焼鈍材
（５）を自動送り架台（６）によりＤＸガスで充満した
焼鈍炉（１）内に装入し、５５０°Ｃで焼鈍した後同雰
囲気中で冷却し、次いで排気ポンプ（７）により１０−
”Ｔｏｒｒまで減圧し、この状態を２０分間保持した後
窒素ボンベ０■より窒素ガスを充満させ、この状態で２
０分間保持して置換ガスを被焼鈍材の管内に充填した後
炉外に搬出し、管端部に栓を施した。

上記の被焼鈍材を温度４０’Ｃ湿度８５％の恒２７．Ａ
室で１週間保管した後、管を切断して管内の変色状態を
調べたとごろ管全長にわたって変色の発生ば認、められ
なかった。

〔効果〕

以上に説明したように本発明によれば、比較的簡単な方
法により能率的に銅、銅合金管の置換ガスの充填ができ
るもので工業上顕著な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の一実施例を示す概略図で
ある。 １・・・焼鈍炉、　２・・・加熱室、　３・・・冷却室
、４・・・後室、　５・・・被焼鈍材、　６・・・自動
送り架台、７・・・還元性ガス供給装置、　　８・・排
気ポンプ、９・・乾燥エアータンク、　　１０・・窒素
ボンへ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　銅、銅合金管を焼鈍冷却後に焼鈍炉内を大気圧以下に
   減圧し、続いて乾燥エアーまたは窒素ガスなどの置換ガ
   スを焼鈍炉内に封入し、銅、銅合金管内に乾燥エアーま
   たは窒素ガスなどの置換ガスを充填することを特徴とす
   る銅、銅合金管の置換ガス充填方法。