JPH01287028A - 気管・気管支拡張剤 - Google Patents

気管・気管支拡張剤

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JPH01287028A
JPH01287028A JP63115409A JP11540988A JPH01287028A JP H01287028 A JPH01287028 A JP H01287028A JP 63115409 A JP63115409 A JP 63115409A JP 11540988 A JP11540988 A JP 11540988A JP H01287028 A JPH01287028 A JP H01287028A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は15−ケト−プロスタグランジンE類を含有す
る気管・気管支拡張剤に関する。
従来技術および課題 プロスタグランジン類(PG類という)はひとおよび動
物の組織や臓器に含まれる多様な生理作用を示す一群の
脂肪酸に与えられた名称である。PG類は、下式で示さ
れるブロスタン酸 を基本骨格とするが、合成品の中には上記骨格に修飾を
加えたものも含まれる。PG類は、その五員環構造によ
り、PGA、PGB、PGC,PGD、PGE、PGF
、PGJ等に分類される。また5−6位の炭素結合が単
結合であるPG、類と5−6位の炭素結合が二重結合で
あるPGオ類さらに5−6位の炭素結合および17.1
8位の炭素結合が各々二重結合であるPG3類に分類さ
れる。これらPG類は13−14位の炭素結合が2重結
合で、15位の炭素に水酸基が結合している。
PG類は種々の薬理学的、生理学的作用を有しており、
例えばPGE、、PGE、等には気管・気管支拡張作用
を有することが知られているが、同時に他の作用、例え
ば、腸管収縮作用、眼圧亢進作用などを有している。
一方、ヒトまたは動物の代謝物中には、13−14位の
炭素結合が飽和し、15位の炭素がカルボニル基の炭素
であるPGE類および13−14位の炭素結合が2重結
合で15位の炭素がカルボニル基の炭素であるPGE類
の存在が確認されている。これら13.14−ジヒドロ
−15−ケト−プロスタグランジンE類および15−ケ
ト−プロスタグランジンE類(以下、両者を単に15−
ケトーPGE類と云う)は、PGE類が生体内において
、酵素による代謝反応によって自然に代謝産生される物
質として知られている。これら15−ケ1−−PGE類
はPGE類が有する種々の生理活性をほとんど示さず、
薬理学的、生理学的に不活性な代謝物として報告されて
きた(アクタ・フィジオロジ力・スヵンジナビ力(Ac
ta  Physiologica  S candi
navica)第66巻、第509頁〜、1966)。
しかしながら、本発明者は上記代謝物ならびにそれらの
誘導体の薬理活性を評価するうち、代謝物であっても、
気管・気管支拡張を示すもののあることを見い出した。
また、そのカルボキシル基をエステル化したもの、その
塩類において極めて大きく、気管・気管支拡張作用が増
強されることを見い出した。さらに2−3位の炭素結合
が2重結合を有する化合物、5−6位の炭素結合が3重
結合を有する化合物、3位、6位、16位、17位、1
9位および/または20位の炭素に置換基を有する化合
物、11位の水酸基の代りに低級アルキル基あるいはヒ
ドロキシアルキル基を有する化合物において、より高い
気管・気管支拡張作用が発現することを見い出した。
課題を解決するための手段 本発明は15−ケト−プロスタグランジンEfflを有
効成分とする気管・気管支拡張剤を提供する。
本明細書において15−ケトーPGE類は以下の命名の
仕方によって表記する。即ち、15−ケトーPGE類は
下記基本骨格: に基づき、この基本骨格のα鎖、ω鎖および5員環を構
成する炭素の番号はこれをそのまま用いる。
即ち、基本骨格を構成する炭素の番号はカルボン酸を1
とじ5員環に向かって順に2〜7までをα鎖上の炭素に
、8〜12までを5員環の炭素に、13〜20までをω
鏡上に付しているが、炭素数がα鎖上で減少する場合、
2位から順次番号を抹消し、α鎖上で増加する場合2位
にカルボキシル基(1位)に代わる置換基がついたもの
として命名する。炭素数がω鏡上で減少する場合、20
位から炭素の番号を順次減じ、ω鏡上で増加する場合、
21番目以後の炭素原子は置換基として命名する。
また、立体配置に関しては、特ことわりのないかぎり、
上記基本骨格の有する立体配置に従うものとする。
一般にはPGEとは、11位の炭素に水酸基を有する化
合物を言うが、本明細書では11位の水酸基に代えて他
の基を有するものを包括してPGE類と称し、その場合
、11−デヒドロキシ−11置換体の形で命名する。
本発明において15−ケトーPGE類とは、13−14
位の炭素結合が飽和し、15位の炭素がカルボニル基の
炭素であるPGE類が特に好ましいが単に15位の炭素
がカルボニル基の炭素であるPGE類であっても好結果
が得られる。
本発明15−ケトーPGE類は5−6位および/または
17−18位の炭素結合によって特に限定されるもので
はないが例えば、 13.14−ジヒドロ−15−ケト−PGE、およびそ
の誘導体、 13.14−ジヒドロ−15−ケト−PGE、およびそ
の誘導体、 13.14−ジヒドロ−15−ケト−PGE3およびそ
の誘導体、 15−ケト−PGE、およびその誘導体、15−ケト−
PGE、およびその誘導体、15−ケト−PGE、およ
びその誘導体などがあげられる。
15−ケh−PGE類は、強い気管・気管支拡張作用を
発現するので、これら15−ケ1−−PGE類は気管・
気管支拡張jFlとして極めて有効である。またこの様
な気管・気管支拡張作用にもとづき気管支喘息治療薬、
あるいは気道抵抗の増大を伴う疾患の治療剤として用い
ることができる。
本発明に用いられる15−ケトーPGE類は例えば特願
昭63−18326号に記載の方法等によって製造する
ことができる。これらの記載は本願明細書の一部とする
市販のコーリーラクトン(1)にコリンズ酸化して得た
アルデヒド体(2)にジメチル(2−オキソヘプチル)
ホスホネートアニオンを反応させて、α、β−不飽和ケ
トン(3)を得、これを還元してケトン(4)を得、該
ケトンのカルボニル基をジオールと反応させてケタール
(5)として保護し、次いで脱p−フェニルベンゾイル
化によってアルコール(6)を得、この新たに生じた水
酸基をジヒドロビランで保護し、テトラピラニルエーテ
ル(7)とする。これによって、ω鎖が13.14−ジ
ヒドロ−15−ケトアルキル基であるプロスタグランジ
ンE類の前駆体を得る。
上記テトラピラニルエーテル(7)を原料として〇 一プロスタグランジンE、類(15)はテトラピラニル
エーテル(7)をジイソブチルアルミニウムヒドリドな
どを用いて還元しラクトール(8)を得、これに(4−
カルボキシブチル)トリフェニルホスホニウムプロミド
から得たイリドを反応させ、次いでエステル化した後、
5,6−位の二重結合と9位の水酸基とをNBS又はヨ
ウ素を用いて環化してハロゲン化して、ハロゲン化物(
11)を得、これをDBU等を用いて脱ハロゲン化して
、6−ケト体(13)を得、ジョーンズ酸化後、保護基
を外すことによって得ることができる。
更に、 ランジンE、(19)は、上記テトラピラニルエーテル
(7)を還元してラクトール(8)を得、これにく4−
カルボキシブチル)トリフェニルホスホニウムプロミド
から得たイリドを反応させてカルボン酸(16)を得、
次いでエステル化(17)した後、ジョーンズ酸化(1
8)L、次いで保護基を外すことにより得ることができ
る。
上記テトラピラニルエーテル(7)を原料としCI。
CH=CH タグランジンE、類と同様にし、得られた化合物(18
)の5位−6位の二重結合を接触還元し、次いで、保護
基を外すことにより得ることができる。
5−16−および7−位の炭化水素鎖 C=C である5、6−ゾヒドローPGE、類の合成は、下に示
すようなモノアルキル銅錯体あるいはジアルキル銅錯体 を4R−t−ブチルジメチルシリルオキシ−2−シクロ
ペンテン−1−オンに1,4−付加して生じる銅エル−
トを6−カルボアルコキシ−1−ヨード−2−ヘキシン
あるいはこれの誘導体で捕捉することにより合成し得る
11−β体について合成チャートIIIのごとくして製
造できる。
本発明において15−ケトーPGE類のα鎖末端のカル
ボキシル基はカルボン酸型のままでもよく、あるいは、
生理学的に許容される塩としてでもよく、あるいはエス
テル化されたもの、であってもよい。塩としては、例え
ばナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、カルシウ
ム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩または生理学
的に許容し得るアンモニウム塩、例えばアンモニアメチ
ルアミン、ジメチルアミン、シクロペンチルアミン、ベ
ンジルアミン、ピペリジン、トロメタミン、モノエタノ
ールアミン、ジェタノールアミン、モノメチルモノエタ
ノールアミン、リジン、テトラアルキルアンモニウム塩
等があげられる。エステルとしては、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブ
チル等の分枝を有していてもよい飽和または不飽和のア
ルキルエステル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル
等のヒドロキシアルキルエステル、フェニルエステル、
ベンジルエステル、アルキルシリルエステル、テトラヒ
ドロピラニルエステル等があげられる。
本発明における15−ケトーPGE類のα鎖末端のカル
ボキシル基は、上記のいずれであってもかまわないが、
気管・気管支拡張作用の発現性などからみて、エステル
化されたもの、特に炭素数1〜4のアルキルエステルが
好ましい。
また、本発明における15−ケトーPGE類はそのα鎖
末端が上記いずれの型の場合でも、2−3位の炭素結合
が2重結合あるいは5−6位の炭素結合が3重結合を有
する化合物、3位、6位、16位、17位、19位およ
び/または20位の炭素に置換基を有する化合物におい
て、特に気管・気管支拡張作用を強く発現する。
本発明において3位、17位および/または19位の炭
素原子に結合する置換基としては、例えば炭素数1〜4
のアルキル基があげられ、特にメチル基、エチル基があ
げられる。16位の炭素原子結合する置換基としては、
例えばメチル基、エチル基などの低級アルキル基、水酸
基あるいは塩素、フッ素などのハロゲン原子があげられ
る。20位の炭素原子に結合するの置換基としては、飽
和または不飽和の炭素数1〜4のアルキル基、アルコキ
シ基またはアルコキシ置換基を有する炭素数1〜4のア
ルキル基があげられる。6位の炭素はカルボニル基を構
成する炭素であってもよい。
11位の炭素に関する立体配置はα、βまたはそれらの
混合物であってもよい。
特に16位の炭素に例えばメチル基、エチル基などの低
級アルキル基を有する化合物は、気管・気管支拡張作用
の発現性が高いので好ましい。
さらにまた、ω鎖の炭素数が少ない化合物のω鎖末端に
アルコキシ基、フェノキシ基、フェニル基等の置換基を
有するものであってもよい。
本発明プロスタグランジンE類・は上記した化合物の異
体を包含する。11位の水酸基と15位のカルボニル基
間の互変異性体、あるいは光学異性体、幾何異性体等が
例示される。
11位の水酸基と15位のカルボニル基間の互変異性体
は、16位に電子吸引性基を、例えばフッ素を有するも
のにおいて形成され易い。
異性体の平衡混合物、例えばラセミ体、互変異性体のヒ
ドロキシ化合物とへミアセクールの平衡混合物もそれぞ
れ単独の場合と同様の効果を示す。
本発明の典型的化合物としては、 15−ケト−PGEおよび13.14−ジヒドロ−15
−ケ1−−PGEの下記誘導体が例示される。
6−ケドー誘導体、 △2−誘導体、 3R,S−メチル−誘導体 16 R,S−メチル−誘導体、 1.6.16−シメチルー誘導体、 16R,S−フロロ−誘導体、 16.16−ジフロロー誘導体、 17S−メチル−誘導体、 l9−メチル−誘導体、 20−メチル−誘導体。
本明細書ではPGE類の命名はブロスタン酸骨格に基づ
いて行う。これをIUPACに基づいて命名すると、例
えばPGE、は7−+(IR,2R。
3R)−3−ヒドロキシ−2−[(E)−(3S)−3
−ヒドロキシ−1−アセチル]−5−オキソ−シクロペ
ンチル)−ペプタン酸; PGE!は(Z)−71−(
I R,2R,3R)−3−ヒドロキシ−2−[(E)
−(3S)−3−ヒドロキシ−1−オクテニル]−5−
オキソ−シクロペンチル]−ヘプト−5−エン酸;13
,14−ジヒドロ−15−ケト−16R,S−フロロ−
PGE、は(Z)−7−+(l R。
2R,3R)−3−ヒドロキシ−2−[(4R,45)
−4−フロロ−3−オキソ−1−オクチル]−5−オキ
ソ−シクロペンチル)−ヘプト−5−エン酸;13,1
4−ジヒドロ−15−ケト−20−エチル−11−デヒ
ドロキシ−11R−メチル−PGE、メチルエステルは
メチル7−f(IR,2S、3R)−3−メチル−2−
[3−オキソ−1−デシル]−5−オキソ−シクロペン
チル)−ヘプト−5−エノエー);13,14−ジヒド
ロ6.15−ジケト−19−メチル−PGE、、エチル
エステルはエチル71(IR,2R,3R)−3−ヒド
ロキシ−2−(7−メチル−3−オキソ−1−オクチル
)−5−オキソ−シクロペンチル)=6−オキツーヘプ
タノエートである。
本発明15−ケトーPGE類は動物およびヒト用の薬剤
として使用してもよく、通常、全身的あるいは局所的に
経口、静脈内注射(点滴を含む)、皮下注射、廃剤、吸
引スプレー、塗布、うがい薬などの方法で使用される。
投与量は動物、ヒト、年令、体重、症状、治療効果、投
与方法、処理時間等により異なるが好ましくはo、oo
t〜500 mg/ kgである。
本発明による経口投与のための固体組成物としては、錠
剤、トローチ、カプセル、粉剤、火剤、顆粒剤等が含ま
れる。このような固体組成物においては1つまたはそれ
以上の活性物質が、少なくとも1つの不活性な希釈剤、
例えば、乳糖、マンニトール、ブドウ糖、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、微結晶セルロース、デンプン、ポリ
ビニルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
と混合される。組成物は常法に従って、不活性な希釈剤
以外の添加剤、例えばステアリン酸マグネシウムのよう
な潤滑剤や繊維素グルコン酸カルシウムのような崩壊剤
、α、βまたはγ−シクロデキストリン、ジメチル−α
−、ジメチル−β−、トリメチル−β−またはヒドロキ
シプロピル−β−シクロデキストリン等のエーテル化シ
クロデキストリン、グリコシルー、マルトシル−シクロ
デキストリン等の分枝シクロデキストリン、ホルミル化
シクロデキストリン、硫黄含有シクロデキストリン、ミ
ソプロドール、リン脂質のような安定剤を含んでいても
よい。上記シクロデキストリン類を用いた場合はシクロ
デキストリン類と包接化合物を形成して安定性が増大す
る場合がある。また、リン脂質を用いたリポソーム化す
ることにより安定性が増大する場合がある。錠剤または
火剤は必要により白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタ
レートなどの胃溶性あるいは腸溶性物質のフィルムで被
覆してもよいし、また、2以上の層で被覆してもよい。
更にゼラチンのような吸収され得る物質のカプセル剤と
してもよい。
経口投与のための液体組成物は、薬剤的に許容される乳
濁剤、溶液剤、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤等を
含み、−射的に用いられる不活性な希釈剤、例えば精製
水、エタノールを含む。この組成物は不活性な希釈剤以
外に湿潤剤、懸濁化剤のような補助剤、サポニン等の粘
着剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤を含有していて
もよい。
経口投与のためのその他の組成物としては、1つまたは
それ以上の活性物質を含み、それ自体公知の方法により
処方されるスプレー剤が含まれる。
スプレー剤は喘息等の発作の予防および治療に特に適し
たものであって、フロン等の噴霧剤に主剤微粉末を界面
活性剤と共に懸濁させたもの等が例示される。
本発明による非経口投与のための注射剤とじては無菌の
水性または非水性の溶液剤、懸濁剤、乳濁剤を包含する
。水性の溶液剤、懸濁剤用媒体としては、例えば注射用
蒸留水、生理食塩水およびリンゲル液が例示される。
非水性の溶液剤、懸濁剤用媒体としては、例えハフロピ
レングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油
のような植物油、エタノールのようなアルコール類、ポ
リソルベート等がある。このような組成物は、さらに防
腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤のような補助剤を含んで
いてもよい。
これらは例えばバクテリア保留フィルターを通す濾過、
殺菌剤の配合、ガス滅菌または放射線滅菌によって無菌
化される。これらはまた無菌の固体組成物を製造し、使
用前に無菌水または無菌の注射用溶媒に溶解して使用す
ることもできる。
さらに喘息等の速効性を要する目的には舌下錠のごとき
、速吸収性の製剤としてもよい。舌下錠としては主剤を
グリセリン、乳糖、マンニトール、ソルビトール等に溶
解または混合したものであってよい。
またうがい薬として用いてもよい。
本発明15−ケトーPGE類は気管支喘息、喘息性気管
支炎、慢性気管支炎等の気道抵抗の増大を伴う疾患の治
療に有用である。
以下、実施例を上げて、本発明を説明する。
失施Z (気管弛緩作用) モルモット雄(体重3009前後)を撲殺し、股動脈を
切断して、水を注ぎながら瀉血した。気管を摘出した後
、これを気管平滑筋と反対側で縦に切開し、鎖状に7個
の気管の輪を糸でつなぎマグヌス管につるした。
気管が平衡に達するまで60〜90分間休止させた後、
ヒスタミン5.4X10−’Mを投与し、収縮がピーク
に達してから供試薬剤を6分ごとに累積投与し、ヒスタ
ミンによる収縮に対する抑制率を求めた。抑制率が20
%あるいは50%である被験薬の濃度をIC,、値ある
いはIC6゜値として表わし、第1表に示した。
表−1 1 13.14−ジヒドロ−15−ケト−PGE。
2 13.14−ジヒドロ−15−ケトーPGE、エチ
ルエステル 3 13.14−ジヒドロ−15−ケト−△!−PGE
4 13.14−ジヒドロ−15−ケト−へ堂PGE、
メチルエステル 5 13.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−PGE
、メチルエステル 6 13.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−PGE
、エチルエステル 7 (±)13.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−
PGE、エチルエステル 8 13.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−PGE
、n−ブチルエステル 9 13.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−16R
,S−メチル−PGE、メチルエステル 10 13.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−1f
3R,S−メチル−PGE、エチルエステル 11 13.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−16
,16−シメチルーPGE、エチルエステル 12 13.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−16
R,S−フロロ−PGE、エチルエステル 13 13.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−19
−メチル−PGE、メチルエステル 14 13.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−19
−メチル−PGE、エチルエステル 15 13.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−20
−メチル−PGE、エチルエステル 16 13.14−ジヒドロ−15−ケト−PGE。
17 13.14−ジヒドロ−15−ケトーPGE、メ
チルエステル 18 13.14−ジヒドロ−15−ケトーPGE、エ
チルエステル 19 13.14−ジヒドロ−15−ケトーPGE、n
−プロピルエステル 20 13.14−ジヒドロ−15−ケトーPGE、n
−ブチルエステル 21 13.14−ジヒドロ−15−ケトーPGE、ベ
ンジルエステル 22 13.14−ジヒドロ−15−ケト−PGE、ヒ
ドロキシエチルエステル 23 13.14−ジヒドロ−15−ケトーPGE、イ
ソプロピルエステル 24 13.14−ジヒドロ−15−ケトー△1−PG
E、メチルエステル 25 13.14−ジヒドロ−15−ケト−3R,S−
メチル−PGE、メチルエステル26 13.14−ジ
ヒドロ−15−ケト−3R,S−メチル−PGE、エチ
ルエステル27 13.14−ジヒドロ−15−ケト−
15R,S−メチル−PGE、メチルエステル 2g  1.3.14−ジヒドロ−15−ケト−15R
,S−メチル−PGE、エチルエステル 29 13.14−ジヒドロ−15−ケト−3R,S、
16R,S−ジメチル−PGE。
メチルエステル 30 13.14−ジヒドロ−15−ケト−16,16
−シメチルーPGE、メチルエステル 31 13.14−ジヒドロ−15−ケト−16,16
−シメチルーPGE、エチルエステル 32 13.14−ジヒドロ−15−ケト−16R,S
−ヒドロキシ−PGE、エチルエステル 33 13.14−ジヒドロ−15−ケト−16R,S
−フロロ−PGE。
34 13.14−ジヒドロ−15−ケト−16R,S
−フロロ−PGE、メチルエステル 3513.14−ジヒドロ−15−ケト−15R,S−
フロロ−PGE、エチルエステル 36 13.14−ジヒドロ−15−ケト−1f3R,
S−フロロ−20−メチル−PGE、メチルエステル 37 13.14−ジヒドロ−15−ケト−15R,S
−フロロ−11−デヒドロキシ−IIR−メチル−PG
E、エチルエステル38 13.14−ジヒドロ−15
−ケト−11−デヒドロキシ−11R−メチル−PGE
、エチルエステル 39 13.14−ジヒドロ−15−ケト−17S−メ
チル−PGE、メチルエステル40 13.14−ジヒ
ドロ−15−ケト−19−メチル−PGE、メチルエス
テル 41 13.14−ジヒドロ−15−ケト−19−メチ
ル−PGE、エチルエステル 42 13.14−ジヒドロ−15−ケト−20−メト
キシ−PGE!メチルエステル43 13.14−ジヒ
ドロ−15−ケト−20−メトキシ−△’−PGE、メ
チルエステル 44 13.14−ジヒドロ−15−ケト−3R,S−
メチル−20−メトキシ−PGE、メチルエステル 45 13.14−ジヒドロ−15−ケト−16,16
−シメチルー20−メトキシ−PGE、メチルエステル 46 13.14−ジヒドロ−15−ケト−5,6−ジ
ヒドロ−20−メトキシ−PGE、メチルエステル 47 13.14−ジヒドロ−15−ケト−18−メト
キシ−19,20−ジノル−PGE、メチルエステル 48 13.14−ジヒドロ−15−ケト−20−イソ
ビリデン−PGE。
49 13.14−ジヒドロ−15−ケト−20−イソ
ビリデン−PGE、メチルエステル 50 13.14−ジヒドロ−15−ケト−20−エチ
ル−PGE、メチルエステル 51 13.14−ジヒドロ−15−ケト−20−エチ
ル−PGE、エチルエステル 52 13.14−ジヒドロ−15−ケト−20−エチ
ル−11−デヒドロキシ−11R−メチル−PGE、メ
チルエステル 53 13.14−ジヒドロ−15−ケト−20−n−
プロピル−PGE、メチルエステ合成チャートエ (つ
づき) Br (!5) R:Et又はMe 合成チャート肛 n 1+11’ 1)IF (18)            ”9)5415−ケ
ト−pGE。
5515−ケト−16R,S−フロロ−PGE!メチル
エステル 56  PGE。
57  PGE。
発明の効果 本発明13.14−ジヒドロ−15−ケト−プロスタグ
ランジンE類あるいは15−ケト−プロスタグランジン
E類を有効成分として含有する気管拡張剤は気管支喘息
、喘息性(様)気管支炎、慢性気管支炎等の気道抵抗の
増大を伴う疾患の治療剤として有用である。
特許出願人 株式会社上野製薬応用研究所代理 人弁理
士 青 山 葆 はか1名手続補正書 1、事件の表示 昭和63年  特許願  第115409号2、発明の
名称 気管・気管支拡張剤 住所 大阪府大阪市中央区高麗橋2丁目4番8号名称 
株式会社 上野製薬応用研究所 4、代理人 自発 6゜補正の対象 明細書全文 7、補正の内容 別紙の通り 全文訂正明細書 16発明の名称 気管・気管支拡張剤 2、特許請求の範囲 1.15−ケトープロスタグランジンE類ヲ有効成分と
して含有する気管・気管支拡張剤。
2.15−ケト−プロスタグランジンE類が13.14
−ジヒドロ−15−ケト−プロスタグランジン類である
第1項記載の気管・気管支拡張剤。
3.15−ケト−プロスタグランジンE類がそのα鎖末
端カルボキシル基がエステル化されたものである第1項
記載の気管・気管支拡張剤。
4.15−ケト−プロスタグランジンE類の2−3位の
炭素結合が二重結合である第1項記載の気管・気管支拡
張剤。
5.15−ケト−プロスタグランジンE類の3位の炭素
にメチル基を有する第1項記載の気管・気管支拡張剤。
6615−ケト−プロスタグランジンE類が6゜15−
ジケト−プロスタグランジンE類である第1項記載の気
管・気管支拡張剤。
7.15−ケト−プロスタグランジンE類の20位の炭
素原子に結合する水素原子が炭素数1〜4のアルキル基
またはアルコキシ基で置換されている第1項記載の気管
・気管支拡張剤。
3、発明の詳細な説明 産業上の利用分野 本発明は15−ケト−プロスタグランジンE類を含有す
る気管・気管支拡張剤に関する。
従来技術および課題 プロスタグランジン類(PG類という)はひとおよび動
物の組織や臓器に含まれる多様な生理作用を示す一群の
脂肪酸に与えられた名称である。PG類は、下式で示さ
れるブロスタン酸 を基本骨格とするが、合成品の中には上記骨格に修飾を
加えたものも含まれる。PG類は、その五員環構造によ
り、PGA、PGB、PGC,PGD%PGE、PGF
%PGJ等に分類される。また5−6位の炭素結合が単
結合であるPG、類と5−6位の炭素結合が二重結合で
あるPO2類さ・らに5−6位の炭素結合および17−
18位の炭素結合が各々二重結合であるPG、類に分類
される。これらPG類は13−14位の炭素結合が2重
結合で、15位の炭素に水酸基が結合している。
PG類は種々の薬理学的、生理学的作用を有しており、
例えばPGE、、PGE、等には気管・気管支拡張作用
を有することが知られているが、同時に他の作用、例え
ば、腸管収縮作用、眼圧亢進作用などを有している。
一方、ヒトまたは動物の代謝物中には、13−14位の
炭素結合が飽和し、15位の炭素がカルボニル基の炭素
であるPGE類および13−14位の炭素結合が2重結
合で15位の炭素がカルボニル基の炭素であるPGE類
の存在が確認されている。これら13.14−ジヒドロ
−15−ケト−プロスタグランジンE類および15−ケ
ト−プロスタグランジンE類(以下、両者を単に15−
ケI−−PGE類と云う)は、PGE類が生体内におい
て、酵素による代謝反応によって自然に代謝産生される
物質として知られている。これら15−ケトーPGE類
はPGE類が有する種々の生理活性をほとんど示さず、
薬理学的、生理学的に不活性な代謝物として報告されて
きた(アクタ・フィジオロジ力・スカンジナビ力(Ac
ta  Physiologica  5candin
avica)第66巻、第509頁〜、1966)。
しかしながら、本発明者は上記代謝物ならびにそれらの
誘導体の薬理活性を評価するうち、代謝物であっても、
気管・気管支拡張を示すもののあることを見い出した。
また、そのカルボキシル基をエステル化したもの、その
塩類において極めて大きく、気管・気管支拡張作用が増
強されることを見い出した。さらに2−3位の炭素結合
が2重結合を有する化合物、5−6位の炭素結合が3重
結合を有する化合物、3位、6位、16位、17位、1
9位および/または20位の炭素に置換基を有する化合
物、11位の水酸基の代りlこ低級アルキル基あるいは
ヒドロキシアルキル基を有する化合物において、より高
い気管・気管支拡張作用が発現することを見い出した。
課題を解決するための手段 本発明は15−ケト−プロスタグランジンE類を有効成
分とする気管・気管支拡張剤を提供する。
本明細書において工5−ケトーPGE類は以下の命名の
仕方によって表記する。即ち、15−ケ1−−PGE類
は下記基本骨格: に基づき、この基本骨格のα鎖、ω鎖および5員環を構
成する炭素の番号はこれをそのまま用いる。
即ち、基本骨格を構成する炭素の番号はカルボン酸を1
とじ5員環に向かって順に1〜7までをα鎖上の炭素に
、8〜12までを5員環の炭素に、13〜20までをω
鏡上に付しているが、炭素数がα鎖上で減少する場合、
2位から順次番号を抹消し、α鎖上で増加する場合2位
にカルボキシル基(1位)に代わる置換基がついたもの
として命名する。炭素数がω鏡上で減少する場合、20
位から炭素の番号を順次減じ、ω鏡上で増加する場合、
21番目以後の炭素原子は置換基として命名する。
また、立体配置に関しては、特ことわりのないかぎり、
上記基本骨格の有する立体配置に従うものとする。
一般にはPGEとは、11位の炭素に水酸基を有する化
合物を言うが、本明細書では11位の水酸基に代えて他
の基を有するものを包括してPGE類と称し、その場合
、ll−デヒドロキシ−1l置換体の形で命名する。
本発明において15−ケトーPGE類とは、13−14
位の炭素結合が飽和し、15位の炭素がカルボニル基の
炭素であるPGE類が特に好ましいが単に15位の炭素
がカルボニル基の炭素であるPGE類であっても好結果
が得られる。
本発明15−ケ1−−PGE類は5−6位および/また
は17−18位の炭素結合によって特に限定されるもの
ではないが例えば、 13.14−ジヒドロ−15−ケト−PGE、およびそ
の誘導体、 13.14−ジヒドロ−15−ケト−PGE、およびそ
の誘導体、 13.14−ジヒドロ−15−ケト−PGE、およびそ
の誘導体、 15−ケト−PGE、およびその誘導体、15−ケト−
PGE2およびその誘導体、15−ケト−PGE、およ
びその誘導体などがあげられる。
本発明において15−ケトーPGE類の顕著な気管・気
管支拡張作用は、特に一般式:[式中、RIは水酸基、
ヒドロキシアルキル基またはアルキル基; Yは飽和または不飽和の、炭素数が2〜6の炭化水素鎖
(該炭化水素鎖を構成する炭素の一部はカルボニル基を
形成してよく、また炭化水素鎖は、他の原子又は基によ
って置換されていてもよい);2は飽和または不飽和の
直鎖あるいは環を構成してもよい炭化水素基(該炭化水
素基は1またはそれ以上の基または原子によって置換さ
れていてもよい); R2は水素原子、生理学的に許容し得る塩またはエステ
ルを形成する基; をそれぞれ表わす] で表わされるPGE類において顕著である。
Yが飽和または不飽和の、炭素数が2〜6の炭化水素鎖
としては、アルキル鎖、アルケニル鎖、アルキニル鎖等
の炭化水素鎖があげられ、特に好ましくは炭素数6の炭
化水素鎖である。
Yが不飽和炭化水素鎖であるPGE類の例は前記PGE
、類、5,6−ゾヒドローPGE、類の他、例えば2−
3位の炭素結合が不飽和であるPGE類が例示される。
Yで示される炭化水素鎖を構成する炭素の一部はカルボ
ニル基を形成していてもよく、その典型的な例は6位の
炭素がカルボニル基を形成する6−ケドーPGE、類で
ある。
Yで示される炭化水素鎖は1またはそれ以上の他の原子
または基によって置換されていてもよい。
その様な原子または基の例はフッ素、塩素などのハロゲ
ン原子、典型的にはフッ素原子;メチル、エチルなどの
アルキル基:水酸基等であり、その典型的な例は3位の
炭素に1またはそれ以上のアルキル基を有する15−ケ
トーPGE類である。
Zで示される炭化水素基の炭素数は3〜7が特に好まし
い。炭素数5の直鎖ものはω鎖の炭素数が8である一般
的なPG類に該当するものである。
従って、前述のごとく、Zで示される炭化水素基の炭素
数が6以上のものはω鎖の20位の炭素原子に置換基を
有するPGE類として表現する。(即ち、Zの炭素数が
6のPGE類は20−メチル−PGE類と云う。) 不飽和結合は、Zのいかなる位置にあってもよいが、不
飽和結合を有さないものの方が好ましい。
2が環を形成する炭化水素基の例は、ω鎖の16位また
は17位の炭素自体を環構成炭素とするシクロペンチル
基やシクロヘキシル基等がある。
2で示される炭化水素基は1以上の原子まt;は基によ
って置換されていてもよい。これらの原子または基はハ
ロゲン原子、特にフッ素; アルキル基、例えばメチル
、エチル、イソプロピル、イソプロペニル; アルコキ
シ基、例えばメトキシ、エトキシ; 水酸基; フェニ
ル基; フェノキシ基等である。置換する原子または基
の位置は限定的ではないがω鎖の炭素番号で表わして1
6位、17位、19位および/または20位が典型的で
ある。特に16位にlまt;は2個の同一または異なる
原子、例えばフッ素などのハロゲン原子または置換基、
例えばメチル、エチルなどのアルキル基、水酸基、置換
基を有することもあるフェニル基、ベンジル基、フェノ
キシ基あるいは、16位の炭素を構成員子とするシクロ
ペンチル、シクロヘキシルなどのシクロアルキル基; 
17位または19位にメチル、エチルなどのアルキル基
;20位にメチル、エチル、イソプロピル、ブチル、イ
ソプロピルなどのアルキル基、メトキシ、エトキシ、プ
ロポキシなどのアルコキシ基等を有する化合物が好まし
い。
PGE類は一般には9位の炭素がカルボニル基を構成し
11位の炭素に水酸基を有するブロスタン酸骨格を有す
る化合物を総称するが、本明細書では、11位の水酸基
に代えて、例えばヒドロキシアルキル基またはアルキル
基を有する化合物もPGE類に包含されるものとして扱
かう。従って本発明の15−ケトーPGE類には一般式
[I]のR1が水酸基、ヒドロキシアルキル基またはア
ルキル基である化合物が含まれる。ヒドロキシアルキル
基としてはヒドロキシメチル基、■−ヒドロキシエチル
基、2−ヒドロキシエチル基、l−メチル−1−ヒドロ
キシエチル基が好ましく、アルキル基としては低級アル
キル基、特にメチル基、エチル基等が好ましい。
さらに、PGE類はブロスタン酸骨格の13−14位の
結合は二重結合であるが、本発明ではその様なPGE類
に加えて、13−14位が飽和した1 3.14−ジヒ
ドロ体J二おいても好結果が得られる。むしろ、13.
14−ジヒドロ体の方が好ましい。
15−ケ1−−PGE類は、強い気管・気管支拡張作用
を発現するので、これら15−ケトーPGE類は気管・
気管支拡張剤として極めて有効である。またこの様な気
管・気管支拡張作用にもとづき気管支喘息治療薬、ある
いは気道抵抗の増大を伴う疾患の治療剤として用いるこ
とができる。
本発明に用いられる15−ケトーPGE類は例えば特願
昭63−18326号に記載の方法等によって製造する
ことができる。これらの記載は本願明細書の一部とする
13.14−ジヒドロ−15−ケト体の具体的製造法と
しては、合成チャート(I)、(I[)および(III
)に示すごとく、市販の(−)−コーリーラクトン(1
)にコリンズ酸化して得たアルデヒド体(2)にジメチ
ル(2−オキソヘプチル)ホスホネートアニオンを反応
させて、a1β−不飽和ケトン(3)を得、これを還元
してケトン(4)を得、該ケトンのカルボニル基をジオ
ールと反応させてケタール(5)七して保護し、次いで
脱p−フェニルベンゾイル化によってアルコール(6)
を得、この新だに生じた水酸基をジヒドロビランで保護
し、テトラヒドロピラニルエーテル(7)とする。これ
によって、Φ鎖が13.14−ジヒドロ−15−ケトア
ルキル基であるプロスタグランジンE類の前駆体を得る
上記テトラヒドロピラニルエーテル(7)urnとして である6−ケト−プロスタグランジンE1類(15)は
テトラヒドロピラニルエーテル(7)をジイソブチルア
ルミニウムヒドリドなどを用いて還元しラクトール(8
)を得、これに(4−カルボキシブチル)トリフェニル
ホスホニウムプロミドから得たイリドを反応させ、次い
でエステル化しI;後、5゜6−位の二重結合と9位の
水酸基とをNBS又はヨウ素を用いて環化してハロゲン
化し、ハロゲン化物(l l)を得、これをDBU等を
用いて脱ハロゲン化水素化して、6−ケト体(13)を
得、ジョーンズ酸化後、保護基を外すことによって得る
ことができる。
更に、 であるプロスタグラシンE、(19)は、上記テトラヒ
ドロピラニルエーテル(7)を還元してラクトール(8
)を得、これに(4−カルボキシブチル)トリ7ヱニル
ホスホニウムブロミドから得t;イリドを反応させてカ
ルボン酸(16)を得、次いでエステル化(17)した
後、ジョーンズ酸化(18)L、次いで保護基を外すこ
とにより得ることができる。
上記テトラヒドロピラニルエーテル(7)を原料として
、 であるプロスタグランジンE2類と同様にし、得られた
化合物(18)の5位−6位の二重結合を接触還元し、
次いで、保護基を外すことにより得ることができる。5
−26−および7−位の炭化水素鎖 である5、6−デヒドロ−PGE2類の合成は、下に示
すようなモノアルキル銅錯体あるいはジアルキル銅錯体 を4R−t−ブチルジメチルシリルオキシ−2−シクロ
ペンテン−1−オンに1.4−付加して生じる銅エル−
トを6−カルボアルジキシ−l−ヨード−2−ヘキシン
あるいはこれの誘導体で捕捉することにより合成し得る
If−β体について合成チャートIIIのごとくして製
造できる。
11−デヒドロキシ−11−メチルPGE類は11−ト
シレートの9位の水酸基をジメチル銅錯体でジョーンズ
酸化することにより得られるPGA類を反応させて得ら
れる。代りにPGA類はp−フェニルベンゾイル基を除
去して得られるアルコールをトシレートにすることによ
り調整してもよい。ドアレートをDBUで処理し、不飽
和ラクトンを得、これをラクトールに変え、ウィティッ
ヒ反応を用いて、σ−鎖を導入し、得られたアルコール
(9位)を酸化することにより得てもよい。
本発明において15−ケトーPGE類のα鎖末端のカル
ボキシル基はカルボン酸型のままでもよく、あるいは、
生理学的に許容される塩としてでもよく、あるいはエス
テル化されたもの、であってもよい。塩易しては、例え
ばナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、カルシウ
ム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩または生理学
的に許容し得るアンモニウム塩、例えばアンモニアメチ
ルアミン、ジメチルアミン、シクロペンチルアミン、ベ
ンジルアミン、ピペリジン、トロメタミン、モノエタノ
ールアミン、ジェタノールアミン、モノメチルモノエタ
ノールアミン、リジン、テトラアルキルアンモニウム塩
等があげられる。
エステル(R2)としては、メチル、エチル、プロピル
、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、(−ブチル
、2−エチルヘキシル等の分校を有していてもよい飽和
または不飽和のアルキルエステル; シクロプロピル、
シクロペンチル、シクロヘキシル等の脂環式エステル;
 置換基を有していてもよいベンジル、フェニル等の芳
香族エステル; ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル
、ヒドロキシイソプロピル、ヒドロキシプロピル、ポリ
ヒドロキシエチル、ポリヒドロキシイソプロピル、メト
キシエチル、エトキシエチル、メトキシイソプロピル等
のヒドロキシアルキルまたはアルコキシアルキルエステ
ル; トリメチルシリル、トリエチルシリルエステル等
のトリアルキルシリルエステル、テトラヒドロピラニル
エステル等;テトラヒドロピラニルエステル等の異項環
式エステル等があげられる。本発明の好ましいエステル
類は側鎖を有していてもよい低級アルキルエステル、例
えばメチル、エチル、プロピル、n−ブチル、イソプロ
ピル、t−ブチル; ベンジルエステル; ヒドロキシ
アルキルエステル、例えばとドロキシエチル、ヒドロキ
シイソプロピル等である。
本発明における15−ケI−PGE類のα鎖末端のカル
ボキシル基は、上記のいずれであってもかまわないが、
気管・気管支拡張作用の発現性などからみて、エステル
化されたもの、特に炭素数1〜4のアルキルエステルが
好ましい。
また、本発明における15−ケトーPGE類はそのα鎖
末端が上記いずれの型の場合でも、2−3位の炭素結合
が2重結合あるいは5−6位の炭素結合が3重結合を有
する化合物、3位、6位、16位、17位、19位およ
び/または20位の炭素に置換基を有する化合物におい
て、特に気管・気管支拡張作用を強く発現する。
本発明において3位、17位および/まI;は19位の
炭素原子に結合する置換基としては、例えば炭素数1〜
4のアルキル基があげられ、特にメチル基、エチル基が
あげられる。16位の炭素原子結合する置換基としては
、例えばメチル基、エチル基などの低級アルキル基、水
酸基あるいは塩素、フッ素などのハロゲン原子があげら
れる。20位の炭素原子に結合するの置換基としては、
飽和まt;は不飽和の炭素数1〜4のアルキル基、アル
コキシ基またはアルコキシ置換基を有する炭素数1〜4
のアルキル基があげられる。6位の炭素はカルボニル基
を構成する炭素であってもよい。
11位の炭素に関する立体配置はぼ、βまたはそれらの
混合物であってもよい。
特に16位の炭素に例えばメチル基、エチル基などの低
級アルキル基を有する化合物は、気管・気管支拡張作用
の発現性が高いので好ましい。
さらにまた、ω鎖の炭素数が少ない化合物のω鎖末端に
アルコキシ基、フェノキシ基、フェニル基等の置換基を
有するものであってもよい。
本発明プロスタグランジンE類は上記した化合物の異性
体を包含する。11位の水酸基と15位のカルボニル基
間の互変異性体、あるいは光学異性体、幾何異性体等が
例示される。
11位の水酸基と15位のカルボニル基間の互変異性体
は、16位に電子吸引性基を、例えばフッ素を有するも
のにおいて形成され易い。
異性体の平衡混合物、例えばラセミ体、互変異性体のヒ
ドロキシ化合物とへミアセタールの平衡混合物もそれぞ
れ単独の場合と同様の効果を示す。
本発明の典型的化合物としては、 15−ケト−PGEおよび13.14−ジヒドロ−15
−ケト−PGHの下記誘導体が例示される。
6−ケドー誘導体、 △2−誘導体、 3R,S−メチル−誘導体 16R,S−メチル−誘導体、 16.16−シメチルー誘導体、 16R,S−フロロ−誘導体、 16.16−シクロロー誘導体、 175−メチル−誘導体、 19−メチル−誘導体、 20−メチル−誘導体、 本明細書ではPGE類の命名はブロスタン酸骨格に基づ
いて行う。これをIUPACに基づいて命名すると、例
えばPGE、は7−((IR,2R。
3R)−3−ヒドロキシ−2−[(E)−(3S)−3
−ヒドロキシ−1−オクテニル1−5−オキソ−シクロ
ペンチル)−ペブタン酸、PGE、1iCZ)−7−(
−(IR,2R,3R)−3−ヒドロキシ−2−[(E
)−(3S)−3−ヒドロキシ−1−オクテニル〕−5
−オキソ−シクロペンチル1−ヘプト−5−エン酸;1
3.14−ジヒド1ff−15−’7−ト 16R,S
  70a  PGExは(Z)  7  ((IR,
2R,3R)−3−ヒドロキシ−2−[(4R,5)−
4−フルオロ−3−オキソ−1−オクチル]−5−オキ
ンーシク口ペンチル)−ヘプト−5−エン酸;13.1
4−ジヒドロ−15−ケト−20〜エチル−11−デヒ
ドロキシ−11R−メチル−PGE2メチルエステルは
メチル7− ((IR,23,3R)−3−メチル−2
−[3−オキソ−1−デシル]−5−オキソ−シクロペ
ンチル)−ヘプト−5−エノエート;13.14−ジヒ
ドロ−6,15−ジケト−19−メチル−PGE、エチ
ルエステルはエチル7−((IR,2R,3R)−3−
ヒドロキシ−2−(7−メチル−3−オキソ−1−オク
チル)−5−オキソ−シクロペンチル)−6−オキツー
ヘプタノエートである。
本発明15−ケトーPGE類は動物およびヒト用の薬剤
として使用してもよく、通常、全身的あるいは局所的に
経口、静脈内注射(点滴を含む)、皮下注射、廃剤、吸
引スプレー、塗布、うがい薬などの方法で使用される。
投与量は動物、ヒト、年令、体重、症状、治療効果、投
与方法、処理時間等により異なるが好ましくはo、oo
i〜50Q mg/kgである。
本発明による経口投与のための固体組成物としては、錠
剤、トローチ、カプセル、粉剤、火剤、顆粒剤等が含ま
れる。このような固体組成物においては1つまたはそれ
以上の活性物質が、少なくとも1つの不活性な希釈剤、
例えば、乳糖、マンニトール、ブドウ糖、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、微結晶セルロース、デンプン、ポリ
ビニルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
と混合される。組成物は常法に従って、不活性な希釈剤
以外の添加剤、例えばステアリン酸マグネシウムのよう
な潤滑剤や繊維素グルコン酸カルシウムのような崩壊剤
、α、βまたはγ−シクロデキストリン、ジメチル−α
−、ジメチル−β−、トリメチル−β−またはヒドロキ
シプロピル−β−シクロデキストリン等のエーテル化シ
クロデキストリン、グリコシルー、マルトシル−シクロ
デキストリン等の分校シクロデキストリン、ホルミル化
シクロデキストリン、硫黄含有シクロデキストリン、ミ
ソプロドール、リン脂質のような安定剤を含んでいても
よい。上記シクロデキストリン類を用いた場合はシクロ
デキストリン類と包接化合物を形成して安定性が増大す
る場合がある。まI;、リン脂質を用いたリポソーム化
することにより安定性が増大する場合がある。錠剤また
は火剤は必要により白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフ
タレートなどの胃溶性あるいは腸溶性物質のフィルムで
被覆してもよいし、また、2以上の層で被覆してもよい
。更にゼラチンのような吸収され得る物質のカプセル剤
としてもよい。
経口投与のための液体組成物は、薬剤的に許容される乳
濁剤、溶液剤、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤等を
含み、−射的に用いられる不活性な希釈剤、例えば精製
水、エタノールを含む。この組成物は不活性な希釈剤以
外に湿潤剤、懸濁化剤のような補助剤、サポニン等の粘
着剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤を含有していて
もよい。
経口投与のためのその他の組成物としては、1つまたは
それ以上の活性物質を含み、それ自体公知の方法により
処方されるスプレー剤が含まれる。
スプレー剤は喘息等の発作の予防および治療に特に適し
たものであって、フロン等の噴霧剤に主剤微粉末を界面
活性剤と共に懸濁させたもの等が例示される。
本発明による非経口投与のための注射剤としては無菌の
水性または非水性の溶液剤、懸濁剤、乳濁剤を包含する
。水性の溶液剤、懸濁剤用媒体としては、例えば注射用
蒸留水、生理食塩水およびリンゲル液が例示される。
非水性の溶液剤、懸濁剤用媒体としては、例えばプロピ
レングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油
のような植物油、エタノールのようなアルコール類、ポ
リソルベート等がある。このような組成物は、さらに防
腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤のような補助剤を含んで
いてもよい。
これらは例えばバクテリア保留フィルターを通す濾過、
殺菌剤の配合、ガス滅菌または放射線滅菌によって無菌
化される。これらはまた無菌の固体組成物を製造し、使
用前に無菌水または無菌の注射用溶媒に溶解して使用す
ることもできる。
さらに喘息等の速効性を要する目的には舌下錠のごとき
、速吸収性の製剤としてもよい。舌下錠としては主剤を
グリセリン、乳糖、マンニトール、ソルビトール等に溶
解または混合したものであってよい。
またうがい薬として用いてもよい。
本発明15−ケトーPGE類は気管支喘息、喘息性気管
支炎、慢性気管支炎等の気道抵抗の増大を伴う疾患の治
療に有用である。
以下、実施例を上げて、本発明を説明する。
実施例1(気管弛緩作用) モルモット雄(体重300g前後)を撲殺し、股動脈を
切断して、水を注ぎながら瀉血した。気管を摘出した後
、これを気管平滑筋と反対側で縦に切開し、鎖状に7個
の気管の輪を糸でつなぎマグヌス管につるした。
気管が平衡に達するまで60〜90分間休止させた後、
ヒスタミン5.4XIO−’Mを投与し、収縮がピーク
に達してから供試薬剤を6分ごとに累積投与し、ヒスタ
ミンによる収縮に対する抑制率を求めた。抑制率が20
%あるいは50%である被験薬の濃度をIC3゜値ある
いはIC5o値として表わし、第1表に示した。
表−1 113,14−ジヒドロ−15−ケト−PEr 2 13.14−ジヒドロ−15−ケトーPGE、エチ
ルエステル 3 13.14−ジヒドロ−15−ケト−Δ3−PGE
4 13.14−ジヒドロ−15−ケト−△2P G 
E l メチルエステル 5 13.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−P G
 E 、メチルエステル 6 13.14−ジヒドロ−6,15−ジケトP G 
E rエチルエステル 7 (±)13.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−
PGE、エチルエステル 8 13.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−PGE
、n−ブチルエステル 9 13.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−16R
,S−メチル−P G E rメチルエステル 1013.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−16R
,S−メチル−PGE、エチルエステル 11 13.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−16
,16−シメチルーPGE、エチルエステル 12 13.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−16
R,s−フロロ−PGE、エチルエステル 13 13.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−19
−メチル−P G E +メチルエステル 1413.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−19−
メチル−PGEIエチルエステル 1513.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−20−
メチル−PGE、エチルエステル 1613.14−ジヒドロ−15−ケト−PGE。
17 13.14−ジヒドロ−15−ケトーPGE、メ
チルエステル 1813.14−ジヒドロ−15−ケトーPGE、エチ
ルエステル 1913.14−ジヒドロ−15−ケト−PGE1n−
プロピルエステル 2013.14−ジヒドロ−15−ケトーPGE、n−
ブチルエステル 21 13.14−ジヒドロ−15−ケトーPGE、ベ
ンジルエステル 2213.14−ジヒドロ−15−ケトーPGE、ヒド
ロキシエチルエステル 2313.14−ジヒドロ−15−ケトーPGE、イソ
プロピルエステル 24 13.14−ジヒドロ−15−ケトーΔ寞P G
 E tメチルエステル 2513.14−ジヒドロ−15−ケト−3R,S−メ
チル−PGE、メチルエステル26 13.14−ジヒ
ドロ−15−ケト−3R,S−メチル−PGE、エチル
エステル2713.14−ジヒドロ−15−ケト−16
R,S−メチル−PGE、メチルエステル 28 13.14−ジヒドロ−15−ケト−16R,S
−メチル−PGE、エチルエステ2913.14−ジヒ
ドロ−15−ケト−3R,S、16R,S−ジメチル−
PGE!メチルエステル 3013.14−ジヒドロ−15−ケト−16,16−
シメチルーPGE、メチルエステル 31 13.14−ジヒドロ−15−ケト−16,16
−シメチルーPGE、エチルエステル 3213.14−ジヒドロ−15−ケト−16R,S−
ヒドロキシ−PGE、エチルエステル 3313.14−ジヒドロ−15−ケト−16R,S−
フロロ−PGE。
34 13.14−ジヒドロ−15−ケト−16R,5
−70ローPGE2メチルエステル 3513.14−ジヒドロ−15−ケト−16R,5−
70ローPGE2エチルエステ3613.14−ジヒド
ロ−15−ケト−15R,5−70ロー20−メチル−
PGE、メチルエステル 3713.14−ジヒドロ−15−ケト−16R,S−
フロロ−11−デヒドロキシ−1IR−メチル−PGE
、エチルエステル3813.14−ジヒドロ−15−ケ
ト−11−デヒドロキシ−11R−メチル−PGE、エ
チルエステル 39 13.14−ジヒドロ−15−ケト−17S−メ
チル−PGE!メチルエステル40 13.14−ジヒ
ドロ−15−ケト−19−メチル−PGEオメチルエス
テル 41 13.14−ジヒドロ−15−ケト−19−メチ
ル−PGE、エチルエステル 4213.14−ジヒドロ−15−ケト−20−メトキ
シ−PGE、メチルエステル4313.14−ジヒドロ
−15−ケト−20−メトキシ−△”−PGE、メチル
エステル 44 13.14−ジヒドロ−15−ケト−3R,S−
メチル−20−メトキシ−PGE、メチルエステル 4513.14−ジヒドロ−15−ケト−16,16−
シメチルー20−メトキシ−PGE、メチルエステル 4613.14−ジヒドロ−15−ケト−5,6−ジヒ
ドロ−20−メトキシーPGE!メチルエステル 4713.14−ジヒドロ−15−ケト−18−メトキ
シ−19,20−ジノル−PGE2メチルエステル 4813.14−ジヒドa−15−ケト−20−インプ
ロピリデンーPGE。
49 13.14−ジヒドロ−15−ケト−20−イン
プロピリデン−PGE2メチルエステル 5013.14−ジヒドロ−15−ケト−20−エチル
−PGE、メチルエステル 51 13.14−ジヒドロ−15−ケト−20−エチ
ル−PGE、エチルエステル 5213.14−ジヒドロ−15−ケト−20−エチル
−11−デヒドロキシ−11R−メチル−PGEffi
メチルエステル 53 13.14−ジヒドロ−15−ケト−20−n−
プロピル−PGE、メチルエステル 5415−ケト−PGE。
5515−ケト−16R,5−70ローPGE2メチル
エステル 56  PGE。
57  PGE。
58 13.14−ジヒドロ−15−ケト−175−メ
チル−PGE、エチルエステル 5913.14−ジヒドロ−15−ケト−20−メチル
−PGE。
6015−ケト−16R,S−フルオロ−PGE!61
15−ケト−17s−メチル−PGE!エチルエステル 6213.14−ジヒドロ−15−ケト−16R。
S−フルオロ−PGE。
6313.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−18−
メチル−PGE、エチルエステル 6413.14−ジヒドロ−15−ケト−16R。
S−メチル−PGE、メチルエステル 実施例2(気道刺激作用) 実際のスプレー吸入により人の気道への刺激の強さを評
価した。13.14−ジヒドロ−6,15−ジケト−1
6R,S−メチルーPGEIメチルエステル(供試薬)
を少量のエタノールに溶解し、これに蒸留水を加えてI
Oμg/m12濃度の溶液を調製した。各供試薬溶液を
4人のパネラ−(K、D。
Tおよび0氏)の咽に超音波式吸入器(NE−UloB
:オムロン(株)製)を用い2 mQ1分の割合でスプ
レーし、刺激の強さを測定した。結果を表−2に示す。
表−2 実施例3(気道抵抗抑制作用) 雄性モルモット(体重300〜400 g)を、ウレタ
ンの1.5g/kg  i、p、投与で麻酔し、気管に
カニユーレを挿入後、臭化パンクロニウムの0゜3 m
g/kg  i、v、投与で非動化して、小動物用人工
呼吸装置を用いて人工呼吸した。気道抵抗を、ブロンコ
スバズム トランスデューサーヲ介シてレコーダー上に
記録した。
薬物の投与は頚静脈に挿入したカニユーレを通して行っ
t;。ヒスタミンの3μg/kg  i、v、投与を3
0分間隔で3回行い、気道抵抗の上昇を測定後、4回目
のヒスタミン投与の1分前に被検物質を静脈内投与した
。被検物質投与の前後におけるヒスタミン投与による気
道抵抗の上昇を比較し、被検物質投与による抑制率を計
算した。
結果を表−3に示す。
表−3 百属デャートI 合成チャートI (つづき) Br R:Et又はMe 合成チャートI+ 発明の効果 本発明13.14−ジヒドロ−15−ケト−プロスタグ
ランジンE類あるいは15−ケト−プロスタグランジン
E類を有効成分として含有する気管拡張剤は気管支喘息
、喘息性(様)気管支炎、慢性気管支炎等の気道抵抗の
増大を伴う疾患の治療剤として有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、15−ケト−プロスタグランジンE類を有効成分と
    して含有する気管・気管支拡張剤。 2、15−ケト−プロスタグランジンE類が13,14
    −ジヒドロ−15−ケト−プロスタグランジン類である
    第1項記載の気管・気管支拡張剤。 3、15−ケト−プロスタグランジンE類がそのα鎖末
    端カルボキシル基がエステル化されたものである第1項
    記載の気管・気管支拡張剤。 4、15−ケト−プロスタグランジンE類の2−3位の
    炭素結合が二重結合である第1項記載の気管・気管支拡
    張剤。 5、15−ケト−プロスタグランジンE類の3位の炭素
    にメチル基を有する第1項記載の気管・気管支拡張剤。 6、15−ケト−プロスタグランジンE類が6,15−
    ジケト−プロスタグランジンE類である第1項記載の気
    管・気管支拡張剤。 7、15−ケト−プロスタグランジンE類の20位の炭
    素原子に結合する水素原子が炭素数1〜4のアルキル基
    またはアルコキシ基で置換されている第1項記載の気管
    ・気管支拡張剤。
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