JPH0128695Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はレコードクリーナやドレスクリーナ
のような機器とともにその付属部品も一諸に収納
する小型電気機器の保管ケースに係り、その目的
は機器載置用ベースに形成された付属部品収納凹
所内に、付属部品の一部をはみ出させる陥没部を
形成する簡単な構成で、上記収納凹所から容易に
付属部品を取り出せるようにすることにある。

以下、この考案の一実施例を図面にしたがつて
説明する。

第１図および第２図はレコードクリーナの保管
ケースを示し、同図において、１はロールブラシ
２や走行用動輪３を有する自走式レコードクリー
ナである。４はロールブラシ２などに絡みついた
毛屑などを除去するための刷毛、５は45回転ドー
ナツ盤のような特定のレコード盤（図示せず）と
ともに用いられるEPアダプタで、それぞれ上記
レコードクリーナ１の付属部品となつている。

６は上記レコードクリーナ１の載置用ベース
で、合成樹脂などで、たとえば方形に形成されて
いる。７，８は上記ベース６の主面６ａにおける
前後両端に突設されたクリーナ保持壁であり、上
記クリーナ１は抑向けの状態で上記ベース６の主
面６ａ上に載置されるとともに、上記保持壁７，
８間で安定的に保持されている。９は上記ベース
６の主面６ａに形成されたボス部で、上記クリー
ナ１に形成されているスピンドル嵌入孔１０に嵌
合して、上記クリーナ１のがたつきを防止してい
る。

上記ベース６の主面６ａには、たとえば上記レ
コードクリーナ１の直下に位置して、刷毛４の収
納凹所１１およびEPアダプタ５の収納凹所１２
がそれぞれ形成されている。EPアダプタ５が円
形のために上記凹所１２の内壁にはEPアダプタ
５の外周部に嵌合する湾曲切欠部１３が形成され
ており、収納時の上記EPアダプタ５のがたつき
を防止してある。この実施例では、上記両凹所１
１，１２を連通させて、刷毛４とEPアダプタ５
を突き合せ状に並べて収納させるようにしてある
が、それぞれ上記ベース６の主面６ａに弧立して
形成してもよい。上記EPアダプタ５の収納凹所
１２の底面１２ａにはこれと連続して、上記EP
アダプタ５の一端部５ａを上空にはみださせる陥
没部１４が形成されている。上記刷毛４の収納凹
所１１の底面１１ａにも連続して同様にその一端
部４ａをはみださせる陥没部が形成されるが、こ
の実施例では上記両収納凹所１１，１２が連通し
てあるため、両凹所１０，１１の境界に上記陥没
部１４を形成することにより、この陥没部１４が
刷毛４のそれを兼ねさせてある。勿輪、刷毛４お
よびEPアダプタ５の陥没部はそれぞれ弧立的に
形成してもよい。１５は上記ベース６のカバー
で、このカバー１５と上記ベース６とには両者１
５，６の係合部１６，１７が形成されている。

さて、第２図のように各収納凹所１１，１２内
に収納された刷毛４やEPアダプタ５を取り出す
場合、これらの付属部品４，５ががたつき防止の
うえから、上記各凹所１１，１２内にほぼ密に嵌
入されていれば、上記凹所１１，１２から取り出
すのに手間がかかる。

しかるに、上記構成では、上記各凹所１１，１
２の底面１１ａ，１２ａに上記刷毛４やEPアダ
プタ５の各一端部４ａ，５ａを上空にはみ出させ
る陥没部１４を形成してあるから、上記一端部４
ａ，５ａを押し込むだけで取り出し易くなる。す
なわち、第３図のように、たとえばEPアダプタ
５の一端部５を上方から上記陥没部１４に押し込
めば、EPアダプタ５は上記凹所１２と陥没部１
４との境界エツジ部１８を支点として第４図の矢
印２０方向へ回転偏移するから、このEPアダプ
タ５の他端部５ｂの周辺に指Ｍの差し入れ空間Ｓ
が形成される。このため、上記空間Ｓに指Ｍを差
し込むことにより、上記EPアダプタ５を把持す
ることができ、したがつて、EPアダプタ５の上
記凹所１４からの取り出しが容易に行なえる。上
記刷毛４についても同様にして容易に取り出され
る。

なお、この実施例では上記クリーナ１の上面に
当接するスポンジなどのクツシヨン材２１を上記
カバー１５の頂壁内面に固着して、カバー１５の
装着状態で上記クリーナ１を載置ベース６の主面
６ａに対して弾性的に押圧してそのがたつきを確
実に防止させてあり、またこの状態で、上記クリ
ーナ１の下面を付属部品４，５の上面に当接させ
てクリーナ１とともに付属部品４，５も上記ベー
ス６とカバー１５とで弾性的に挾持させるように
してもよい。さらに、また多数の柔軟なブリツス
ルからなるロールブラシ２を下向きにしてクリー
ナ１を収納させるようにすれば、付属部品４，５
が上記ロールブラシ２のブリツスルでやわらかく
押圧されてそのがたつきが一層効果的に防止され
る。

以上詳述したように、この考案は付属部品の一
部をはみ出させる陥没部を付属部品の収納凹所に
形成することにより、収納状態でがたつき分をも
たせることなく上記付属部品を容易に取り出すこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る小型電気機器の保管ケ
ースの一例を示す分解斜視図、第２図は同小型電
気機器およびその付属部品を収納した状態の保管
ケースを示す破断正面図、第３図および第４図は
同付属部品の取り出し方法を示す説明図である。 １……小型電気機器、４，５……付属部品、４
ａ，５ａ……端部、６……機器載置用ベース、１
１，１２……収納凹所、１１ａ，１２ａ……底
面、１４……陥没部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 小型電気機器１の載置用ベース６の主面６ａに
   付属部品４，５の収納凹所１１，１２を形成し、
   上記各収納所１１，１２の各底面１１ａ，１２ａ
   に連続して、上記付属部品４，５の一端部４ａ，
   ５ａを上空にはみ出させる陥没部１４をそれぞれ
   形成した小型電気機器の保管ケース。