JPH01286228A - スパッタリング薄膜製造方法 - Google Patents
スパッタリング薄膜製造方法Info
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- JPH01286228A JPH01286228A JP11639288A JP11639288A JPH01286228A JP H01286228 A JPH01286228 A JP H01286228A JP 11639288 A JP11639288 A JP 11639288A JP 11639288 A JP11639288 A JP 11639288A JP H01286228 A JPH01286228 A JP H01286228A
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Landscapes
- Electroluminescent Light Sources (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、スパッタリング薄膜製造方法、特に、例え
ば透過形液晶表示装置の後方光源、放電デイスプレィ等
の放電光源に用いられる二次電子放出用t、 a B
s * M電極のスパッタリング製造方法に関するもの
である。
ば透過形液晶表示装置の後方光源、放電デイスプレィ等
の放電光源に用いられる二次電子放出用t、 a B
s * M電極のスパッタリング製造方法に関するもの
である。
従来、この種の放電光源に用いられる電極、例えば冷陰
極放電用電極は、低い放電開始電圧、高い発光輝度を得
るための二次電子放出率の大きいNi、Ni−Fe、N
i−Cr−Cu等により構成されていたが、放電デイス
プレィ等の実用化と共に、その陰極も、さらに高い二次
電子放出性能を有するものが求められつつある。このた
め、金属導体上に、合金あるいは金属酸化物から成る二
次電子放出率のより高い材料を積層したものが用いられ
るようになってきた(例えば「テレビジョン学会技術報
告JED−824、昭和59年11月22日、P、13
〜18参照)。上記の金属導体上に積層する二次電子放
出材料としては、MgO,LaB、などが挙げられる。
極放電用電極は、低い放電開始電圧、高い発光輝度を得
るための二次電子放出率の大きいNi、Ni−Fe、N
i−Cr−Cu等により構成されていたが、放電デイス
プレィ等の実用化と共に、その陰極も、さらに高い二次
電子放出性能を有するものが求められつつある。このた
め、金属導体上に、合金あるいは金属酸化物から成る二
次電子放出率のより高い材料を積層したものが用いられ
るようになってきた(例えば「テレビジョン学会技術報
告JED−824、昭和59年11月22日、P、13
〜18参照)。上記の金属導体上に積層する二次電子放
出材料としては、MgO,LaB、などが挙げられる。
(電極構成)
第3図に、この種の電極構造の一例の拡大破断断面図を
示す。図において、1は、放電を行うための希ガス、ま
たは水銀蒸気を含む希ガスを封入した放電容器であり、
ガラス基板を兼ねている。
示す。図において、1は、放電を行うための希ガス、ま
たは水銀蒸気を含む希ガスを封入した放電容器であり、
ガラス基板を兼ねている。
2は、この放電容器lの内壁に塗布された蛍光体、3は
、・上記ガラス基板1上に形成されたAILまたはNi
の金属導体、4は、この金属導体3表面上に蒸着された
LaB6等の二次電子放出材料膜である。
、・上記ガラス基板1上に形成されたAILまたはNi
の金属導体、4は、この金属導体3表面上に蒸着された
LaB6等の二次電子放出材料膜である。
(動作)
次に、以上のような構成における動作について説明する
。金属導体3に放電可能な電圧が印加されると、放電容
器1内に、光電離などにより既に存在していた初期電子
が運動エネルギーを得て希ガスまたは水銀蒸気を含む希
ガスを電離させ、イオンと電子とを生成させる。こうし
て得られた初期イオンが陰Vj(二次電子放出材料4)
に衝突して二次電子を発生させ、また、電子は、陽極へ
移動する過程で中性原子に衝突するたびことに、電子あ
るいは励起原子を加速度的に生成して放電の持続を可能
にする。
。金属導体3に放電可能な電圧が印加されると、放電容
器1内に、光電離などにより既に存在していた初期電子
が運動エネルギーを得て希ガスまたは水銀蒸気を含む希
ガスを電離させ、イオンと電子とを生成させる。こうし
て得られた初期イオンが陰Vj(二次電子放出材料4)
に衝突して二次電子を発生させ、また、電子は、陽極へ
移動する過程で中性原子に衝突するたびことに、電子あ
るいは励起原子を加速度的に生成して放電の持続を可能
にする。
従って、初期の電子生成過程において、この生成量が多
いほど、放電の注入エネルギー(放電開始電圧)が低く
てすみ、また、放電持続後も低い注入エネルギー(放電
持続電圧)ですむことになる。すなわち、イオンの衝突
に対して二次電子放出率の高い二次電子放出材料4を用
いることにより、効率の良い放電光源あるいはデイスプ
レィを実現することができる。
いほど、放電の注入エネルギー(放電開始電圧)が低く
てすみ、また、放電持続後も低い注入エネルギー(放電
持続電圧)ですむことになる。すなわち、イオンの衝突
に対して二次電子放出率の高い二次電子放出材料4を用
いることにより、効率の良い放電光源あるいはデイスプ
レィを実現することができる。
これらの二次電子放出材料のl12J5は、100〜i
o、ooo人程度の密着性の良い薄膜が必要であるため
に、膜形成には通常、スパッタリング法あるいは電子ビ
ーム蒸着法等が使用される。
o、ooo人程度の密着性の良い薄膜が必要であるため
に、膜形成には通常、スパッタリング法あるいは電子ビ
ーム蒸着法等が使用される。
第4図に、この種の高周波スパッタリング装置の原理図
を示す。
を示す。
Cは放電室、5はターゲット電極、6は基板、8はガス
導入口、9は接続すべき排気系であり、また、lOは高
周波高圧電源、11はマツチングボックスを示す。
導入口、9は接続すべき排気系であり、また、lOは高
周波高圧電源、11はマツチングボックスを示す。
この高周波スパッタリング法は、絶縁体のスパッタリン
グに使用されるだけでなく、導電性物質のスパッタリン
グ工程にも用いられる。この方法の利点は、いわゆる高
周波励起により放電ガスの圧力が低くても放電が生起す
るということにある。図中、ターゲット電極5と基板6
とに同じ電圧がかがフては、基板6についた原子が再び
スパッタされてしまうので、基板側電極にコンデンサを
介して基板6にプラスイオンを溜め、主としてターゲッ
ト電Fi5のみにプラスイオンが衝突するようにしであ
る。
グに使用されるだけでなく、導電性物質のスパッタリン
グ工程にも用いられる。この方法の利点は、いわゆる高
周波励起により放電ガスの圧力が低くても放電が生起す
るということにある。図中、ターゲット電極5と基板6
とに同じ電圧がかがフては、基板6についた原子が再び
スパッタされてしまうので、基板側電極にコンデンサを
介して基板6にプラスイオンを溜め、主としてターゲッ
ト電Fi5のみにプラスイオンが衝突するようにしであ
る。
第5図に、第4図の要部拡大図を示すように、ターゲッ
ト電極5を直流的に絶縁した状態でコンデンサを介し高
周波を印加すると、ターゲット電極5表面がプラズマ7
と境界を接するために、ターゲット電極5表面の極性が
+/−と変るごとにターゲット電極5表面は電子過剰状
態となり、定常状態では単位時間当りの流入電子量とイ
オン量とが均衡するように負電位となる。ターゲット電
極5は直流的に絶縁されているので、プラズマ7からの
電子、イオンの流入の不均衡によって生ずる負電位が助
長さね、高周波電圧波高値にほぼ等しい負バイアスが得
られるので、高周波電圧の振幅が十分高ければ、その負
電圧によってプラズマ中のイオン(第5図におけるAr
イオン)がターゲット電極5を衝箪してスパッタ作用を
生起させるのに十分な加速エネルギーとなり、基板6上
にスパッタされる。
ト電極5を直流的に絶縁した状態でコンデンサを介し高
周波を印加すると、ターゲット電極5表面がプラズマ7
と境界を接するために、ターゲット電極5表面の極性が
+/−と変るごとにターゲット電極5表面は電子過剰状
態となり、定常状態では単位時間当りの流入電子量とイ
オン量とが均衡するように負電位となる。ターゲット電
極5は直流的に絶縁されているので、プラズマ7からの
電子、イオンの流入の不均衡によって生ずる負電位が助
長さね、高周波電圧波高値にほぼ等しい負バイアスが得
られるので、高周波電圧の振幅が十分高ければ、その負
電圧によってプラズマ中のイオン(第5図におけるAr
イオン)がターゲット電極5を衝箪してスパッタ作用を
生起させるのに十分な加速エネルギーとなり、基板6上
にスパッタされる。
ここにおいて、ターゲット電極5に化合物を用いて膜形
成を行うと、形成されたf#膜の組成は、ターゲット電
Fj、5の化合物の組成からずれてくることが多い、例
えば、S iOz 、 M g O。
成を行うと、形成されたf#膜の組成は、ターゲット電
Fj、5の化合物の組成からずれてくることが多い、例
えば、S iOz 、 M g O。
Ta205等のような酸化物のターゲット材料を用い、
Ar雰囲気の高周波スパッタリングを行うと、一般に薄
膜の組成は酸素の不足した状態になる。これは、ターゲ
ット電極5からスパッタされた酸素02が一部排気され
、有効酸素分圧が低くなるためである。このため、02
を放電ガスのAr中に適当に混合して不足する02を補
い、ターゲット電極5表面と同じ組成の薄膜を形成する
ように調整してスパッタを行うようにしている。
Ar雰囲気の高周波スパッタリングを行うと、一般に薄
膜の組成は酸素の不足した状態になる。これは、ターゲ
ット電極5からスパッタされた酸素02が一部排気され
、有効酸素分圧が低くなるためである。このため、02
を放電ガスのAr中に適当に混合して不足する02を補
い、ターゲット電極5表面と同じ組成の薄膜を形成する
ように調整してスパッタを行うようにしている。
ここにおいては、以上のような高周波スパッタリング法
による動作原理を説明したが、この他に、ターゲット電
極5と基板6との間に形成される電界と直角方向に磁界
を加え、放電によって生じた電子にマグネトロンと同様
、サイクロイド運動を与えた高密度プラズマを作ると共
に印加電圧を低くし、スパッタを高能率化したマグネト
ロンスパッタ装置がある。
による動作原理を説明したが、この他に、ターゲット電
極5と基板6との間に形成される電界と直角方向に磁界
を加え、放電によって生じた電子にマグネトロンと同様
、サイクロイド運動を与えた高密度プラズマを作ると共
に印加電圧を低くし、スパッタを高能率化したマグネト
ロンスパッタ装置がある。
(発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、以上のような従来のスパッタリング法に
用いられる放電ガスは、1O−3T o r r〜l
0−2To r r程度の圧力のAr雰囲気で行われる
が、特に、LaBaのようなホウ化合物をスパッタする
場合、Bの拡散を生じ、LaB6のスパッタリングレー
ト(収率)が低下するという問題点があった。
用いられる放電ガスは、1O−3T o r r〜l
0−2To r r程度の圧力のAr雰囲気で行われる
が、特に、LaBaのようなホウ化合物をスパッタする
場合、Bの拡散を生じ、LaB6のスパッタリングレー
ト(収率)が低下するという問題点があった。
この発明は、以上のような従来例の問題点を解決するた
めになされたもので、Bの拡散を防止してスパッタリン
グレートの低下を防止し、化学的に安定した薄膜を得る
ための手段の提供を目的としている。
めになされたもので、Bの拡散を防止してスパッタリン
グレートの低下を防止し、化学的に安定した薄膜を得る
ための手段の提供を目的としている。
(課題を解決するための手段)
このため、この発明においては、LaB、をスパッタす
るのに用いられる放電ガスとして、Arに対して軽元素
のHeを例えば20〜50容積%範囲で混合した放電ガ
ス中でスパッタする製造方法を採用することにより、前
記目的を達成しようとするものである。
るのに用いられる放電ガスとして、Arに対して軽元素
のHeを例えば20〜50容積%範囲で混合した放電ガ
ス中でスパッタする製造方法を採用することにより、前
記目的を達成しようとするものである。
以上のような手段の採用により、蒸着速度が向上してB
の拡散が抑制され、化学的に安定した薄膜を形成するこ
とができる。
の拡散が抑制され、化学的に安定した薄膜を形成するこ
とができる。
以下に、この発明を実施例に基づいて説明する。第1図
に、この発明による組成の放電ガスを採用したマグネト
ロンスパッタリング装置を用いてこの種の電極上にスパ
ッタリングされた1、aBsllQの膜厚分布特性図の
一例を示す。
に、この発明による組成の放電ガスを採用したマグネト
ロンスパッタリング装置を用いてこの種の電極上にスパ
ッタリングされた1、aBsllQの膜厚分布特性図の
一例を示す。
(スパッタリング条件/結果)
この膜を形成するためのスパッタリング条件として、ま
ず、放電ガスとしてAr、Heを使用し、その組成比は
、Ar単体、つぎにArに対してHe fft (容積
比)をそれぞれ10%、30%。
ず、放電ガスとしてAr、Heを使用し、その組成比は
、Ar単体、つぎにArに対してHe fft (容積
比)をそれぞれ10%、30%。
50%に変化させた合計4種類を使用した。スパッタを
行う電力はいずれも1.0kW、スパッタ時間は各々l
O分間一定の条件でガラス基板6上に実施した。また、
膜厚を測定する機器としては、走査形電子顕@鏡とX線
マイクロプローブアナライザーとを併用して測定したも
のである。
行う電力はいずれも1.0kW、スパッタ時間は各々l
O分間一定の条件でガラス基板6上に実施した。また、
膜厚を測定する機器としては、走査形電子顕@鏡とX線
マイクロプローブアナライザーとを併用して測定したも
のである。
上記スパッタリング工程に使用される放電ガスは、既述
のように、従来、−数的にはArなどの不活性ガスが使
用されていた。そのほか、MgO,S io2.Al1
.O,、Ta2O,等の酸化物に対しては、既述のよう
に、放電ガスのArに02を混合して等化学量論的な薄
膜を得るスパッタリング方法が行われていた。
のように、従来、−数的にはArなどの不活性ガスが使
用されていた。そのほか、MgO,S io2.Al1
.O,、Ta2O,等の酸化物に対しては、既述のよう
に、放電ガスのArに02を混合して等化学量論的な薄
膜を得るスパッタリング方法が行われていた。
この実施例で行われたLaと6個のBとから成る化合物
(LaB、)に対する放電ガスとしては、Ar単体のほ
か、A「とHe、あるいはにr、Xeとの組合せ等が考
えれるが、第1図特性図に示した本実施例においては、
Bが軽元素であるため、上記希ガス中より、最も軽元素
のHeを用いてスパッタリングを実施したものである。
(LaB、)に対する放電ガスとしては、Ar単体のほ
か、A「とHe、あるいはにr、Xeとの組合せ等が考
えれるが、第1図特性図に示した本実施例においては、
Bが軽元素であるため、上記希ガス中より、最も軽元素
のHeを用いてスパッタリングを実施したものである。
第1図の特性図は、横軸に放電ガスのArに対するHe
の混合容積比(%)、縦軸にスパッタ膜J5(μm/1
0m1n)をとったものである。
の混合容積比(%)、縦軸にスパッタ膜J5(μm/1
0m1n)をとったものである。
Hemが増加するにしたがって膜厚値は上昇して行き、
そのW;l厚値はHe30%点を最高値として減少する
特性が得られた。この傾向は次のような理由によるもの
と推測される。すなわち、放電ガスがAr単体である場
合においては、Ar+イオンがLaBgに衝突し、La
、B原子がはじき出されて基板上に積層されるものであ
るが、軽元素である平均自由行程が長いBの大部分は、
基板に到達するまでにAr”イオンエネルギーにより拡
散され、基板6上にはLaB6の形成が困難になるため
、蒸着速度が低下すると同時にLa増の非化学量論的な
膜が形成されているものと推測される。また、LaB、
の膜質は透明に近い紫色といわれているが、Ar単体で
スパッタされた膜質は銀黒色の不透明膜であフた。
そのW;l厚値はHe30%点を最高値として減少する
特性が得られた。この傾向は次のような理由によるもの
と推測される。すなわち、放電ガスがAr単体である場
合においては、Ar+イオンがLaBgに衝突し、La
、B原子がはじき出されて基板上に積層されるものであ
るが、軽元素である平均自由行程が長いBの大部分は、
基板に到達するまでにAr”イオンエネルギーにより拡
散され、基板6上にはLaB6の形成が困難になるため
、蒸着速度が低下すると同時にLa増の非化学量論的な
膜が形成されているものと推測される。また、LaB、
の膜質は透明に近い紫色といわれているが、Ar単体で
スパッタされた膜質は銀黒色の不透明膜であフた。
次に、ArにHeを10%混合した場合の膜厚値は、A
r単体の場合と比較して若干上昇傾向にあるが、膜質と
共に大差はなく、明白なHe効果は見受けられなかった
。これに反して、He30%混合点においては、膜厚値
(すなわちスパッタリングレート)は急上昇し膜質も半
透明で紫色に近い膜が形成された。これは、Ar単体で
は軽元素であるBが拡散されてLa増の膜質となったが
、Heiを増すことにより、He”イオンエネルギーの
増加により、逆にBの拡散を防ぐ効果を果しているもの
と推測される。また、He量50%混合の場合はHe+
イオンの増加により、Ar”イオンエネルギーが緩和さ
れ、運動エネルギーの小さいHe+ではLaのスパッタ
リング収率が低下し逆に膜厚値が減少して行くものと推
測されるものであるが、ただし、膜質はHe30%の場
合と同様、半透明で紫色に近い膜であった。
r単体の場合と比較して若干上昇傾向にあるが、膜質と
共に大差はなく、明白なHe効果は見受けられなかった
。これに反して、He30%混合点においては、膜厚値
(すなわちスパッタリングレート)は急上昇し膜質も半
透明で紫色に近い膜が形成された。これは、Ar単体で
は軽元素であるBが拡散されてLa増の膜質となったが
、Heiを増すことにより、He”イオンエネルギーの
増加により、逆にBの拡散を防ぐ効果を果しているもの
と推測される。また、He量50%混合の場合はHe+
イオンの増加により、Ar”イオンエネルギーが緩和さ
れ、運動エネルギーの小さいHe+ではLaのスパッタ
リング収率が低下し逆に膜厚値が減少して行くものと推
測されるものであるが、ただし、膜質はHe30%の場
合と同様、半透明で紫色に近い膜であった。
(放電容器試験)
第2図は、第3図に示したように、ガラス基板状1にN
iあるいは八1から成る幅約3011111、厚み約1
μm〜3μmの導電体層3(線状金属膜電棒主としてP
ji、AJ21〜3μm蒸着したのちエツチングにより
形成)上に誘電体層であるLaB、を、放電ガスAr単
体、Ar−He30%、Ar−He50%の条件で各々
約1μm被覆を行ったのち、放電容器を形成し、その放
電容器内部を十分に排気脱ガスしたのち、希ガスあるい
は水銀を封入して10,000時間における放電開始電
圧の相対変化率を測定した結果を示す。第2図に示すよ
うにAr−He30%あるいはAr−He50%で作製
した放電管A、Hにおいては、放電開始電圧の変化はほ
とんど見られず、二次電子放出材料としての化学的安定
性が見られる。また、Ar単体の場合Aにおいては、約
6,000時間より放電開始電圧の上昇が見られる。こ
れは化学的組成比のずれにより二次電子放出材料として
の化学的安定性が低下して、放電開始電圧の上昇を招き
、最後には放電の立消えを招来する可能性を示すもので
ある。
iあるいは八1から成る幅約3011111、厚み約1
μm〜3μmの導電体層3(線状金属膜電棒主としてP
ji、AJ21〜3μm蒸着したのちエツチングにより
形成)上に誘電体層であるLaB、を、放電ガスAr単
体、Ar−He30%、Ar−He50%の条件で各々
約1μm被覆を行ったのち、放電容器を形成し、その放
電容器内部を十分に排気脱ガスしたのち、希ガスあるい
は水銀を封入して10,000時間における放電開始電
圧の相対変化率を測定した結果を示す。第2図に示すよ
うにAr−He30%あるいはAr−He50%で作製
した放電管A、Hにおいては、放電開始電圧の変化はほ
とんど見られず、二次電子放出材料としての化学的安定
性が見られる。また、Ar単体の場合Aにおいては、約
6,000時間より放電開始電圧の上昇が見られる。こ
れは化学的組成比のずれにより二次電子放出材料として
の化学的安定性が低下して、放電開始電圧の上昇を招き
、最後には放電の立消えを招来する可能性を示すもので
ある。
以上のように、Lad、のスパッタリング工程用の放電
ガスとしては、Arに対してHeを20%〜50容積%
範囲内で混合して膜形成することにより、化学的に最も
安定した二次電子放出材料を高スパッタリングレートで
提供することができた。
ガスとしては、Arに対してHeを20%〜50容積%
範囲内で混合して膜形成することにより、化学的に最も
安定した二次電子放出材料を高スパッタリングレートで
提供することができた。
なお、前記実施例においては、スパッタリングパワー1
kWで行った結果を示したが、IW/cm2〜6W/c
m2のエネルギー密度においても第1図と同様の効果を
得ることができる。
kWで行った結果を示したが、IW/cm2〜6W/c
m2のエネルギー密度においても第1図と同様の効果を
得ることができる。
以上、説明したように、この発明によれば、放電光源用
等の電極を、放電容器内に設けた金属導体上に二次電子
放出材料膜を形成したもので構成され、該二次電子放出
材料膜としてLaB、をスパッタリングで形成する製造
工程において、その放電ガス組成比を、例えばAr−H
e20%〜50容積%範囲内の条件で膜を形成する方法
を採用したため、化学的に安定した高二次電子放出率を
有する電極が高スパッタリングレートで得られるように
なった。
等の電極を、放電容器内に設けた金属導体上に二次電子
放出材料膜を形成したもので構成され、該二次電子放出
材料膜としてLaB、をスパッタリングで形成する製造
工程において、その放電ガス組成比を、例えばAr−H
e20%〜50容積%範囲内の条件で膜を形成する方法
を採用したため、化学的に安定した高二次電子放出率を
有する電極が高スパッタリングレートで得られるように
なった。
スパッタ膜Jゾ分布特性図、第2図は、放電容器試験に
おける点灯時間対開始電圧の相対変化率特性図の一例、
第3図は、電極構成の拡大破断断面図、第4図はスパッ
タリング装置の原理図、第5図は、その要部拡大図であ
る。 lは放電容器(基板)、3は金属導体、4は二次電子放
出材料膜(LaB6)である。 なお、各図中、同一符号は同一または相当構成要素を示
す。
おける点灯時間対開始電圧の相対変化率特性図の一例、
第3図は、電極構成の拡大破断断面図、第4図はスパッ
タリング装置の原理図、第5図は、その要部拡大図であ
る。 lは放電容器(基板)、3は金属導体、4は二次電子放
出材料膜(LaB6)である。 なお、各図中、同一符号は同一または相当構成要素を示
す。
Claims (1)
- 放電ガス中において、対面する基板上にLaB_6薄膜
を、スパッタリング法により形成するためのスパッタリ
ング装置において、該放電ガスを、Ar−He混合ガス
としてスパッタリングを行うことを特徴とするスパッタ
リング薄膜製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11639288A JPH01286228A (ja) | 1988-05-13 | 1988-05-13 | スパッタリング薄膜製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11639288A JPH01286228A (ja) | 1988-05-13 | 1988-05-13 | スパッタリング薄膜製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01286228A true JPH01286228A (ja) | 1989-11-17 |
Family
ID=14685894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11639288A Pending JPH01286228A (ja) | 1988-05-13 | 1988-05-13 | スパッタリング薄膜製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01286228A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5129936A (en) * | 1990-07-30 | 1992-07-14 | Wilson Harold W | Processes for the preparation of acid fortified paramagnetic iron sulfate salt compounds for use in the treatment of agricultural soils |
JP2009256747A (ja) * | 2008-04-18 | 2009-11-05 | Canon Anelva Corp | マグネトロンスパッタリング装置及び薄膜の製造法 |
JP2009270158A (ja) * | 2008-05-08 | 2009-11-19 | Canon Anelva Corp | マグネトロンスパッタリング装置及び薄膜の製造法 |
WO2009142224A1 (ja) * | 2008-05-23 | 2009-11-26 | キヤノンアネルバ株式会社 | マグネトロンスパッタリング装置、薄膜の製造方法及び表示装置の製造方法 |
JP2013152948A (ja) * | 2013-04-03 | 2013-08-08 | Tohoku Univ | マグネトロン用陰極体の製造方法 |
US8663430B2 (en) | 2008-05-22 | 2014-03-04 | Canon Anelva Corporation | Magnetron sputtering apparatus and method for manufacturing thin film |
-
1988
- 1988-05-13 JP JP11639288A patent/JPH01286228A/ja active Pending
Cited By (6)
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---|---|---|---|---|
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JP2013152948A (ja) * | 2013-04-03 | 2013-08-08 | Tohoku Univ | マグネトロン用陰極体の製造方法 |
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