JPH01284827A - 光変調素子及びその製造方法 - Google Patents

光変調素子及びその製造方法

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JPH01284827A
JPH01284827A JP11580388A JP11580388A JPH01284827A JP H01284827 A JPH01284827 A JP H01284827A JP 11580388 A JP11580388 A JP 11580388A JP 11580388 A JP11580388 A JP 11580388A JP H01284827 A JPH01284827 A JP H01284827A
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metal oxide
modulation element
thin film
electro
superconducting thin
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JP11580388A
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English (en)
Inventor
Akira Enohara
晃 榎原
Hidetaka Tono
秀隆 東野
Koichi Mizuno
紘一 水野
Tsuneo Mitsuyu
常男 三露
Kentaro Setsune
瀬恒 謙太郎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は光変調素子に関するものである。
従来の技術 電気光学結晶を用いた光変調素子としては、従来、電気
光学結晶の対向する2面にアルミニウムなどの金属皮膜
を形成し、これらに同軸ケーブルなどを使って電圧を印
加することによって、電気光学結晶の屈折率を変化させ
、光波の位相を変調させたり、あるいはさらに、光波の
入力側と出力側に偏光子を置き、光波の強度変調を行う
方法がある。
また、超電導体として、ペロブスカイト系3元化合物は
高い転移温度が期待され、Ba−La−Cu−0系の高
温超電導体が提案された[ J 、G、Bendorz
 and K、A、Muller、  ツァイト シュ
リフトフェア フィジーク)  Condensed 
Matter l1i4.189−193 (198G
)コ。さらに、Y  Ba  Cu  O系がより高温
の超電導体であることが提案された[M、に、Wu等、
フィジカルレピューレターズ(Phys lea IR
eview Letters) Vol、58.No、
9,908−910(1987)]。
その後、新たにB1−3r−Ca−Cu−0系、T1−
Ba−Ca−Cu−○系の高温超電導材料の提案が成さ
れ、更に高い転移温度を有するものが報告されている。
これら金属酸化物材料の超電導機構の詳細は明らかでは
ないが、転移温度が液体窒素温度以上に高いものもあり
、高温超電導体として従来の金属ニオブ等を用いた2元
系化合物より、より有望な特性が期待される。
発明が解決しようとする課題 先に述べた方式の光変調素子では高周波信号で変調した
場合、変調信号の印加用端子の持つインダクタンスLと
変調用電極の持つ容flcとの共振特性で決まるQ(ク
ォリティーファクタ[Quarity factor]
の略で、一般に、中心周波数/帯域幅で定義される)を
有する変調素子が得られる。しかし、電極部分にも信号
波による電流が流れるため、有限の導電率を持つ通常の
金属を電極や端子に用いた場合、発熱による変調電力の
損失を招く。これは、変調素子と端子間に直列に抵抗が
挿入されたことに等価的に等しく、変調素子のQを低下
させる。特に、高い周波数領域では、表皮効果によって
電極部分での電力損失は極めて大きくなり、前述の等価
的な直列抵抗の値を増大させQの低下量は著しくなる。
したがって、通常の金属を端子や電極に用いた場合、大
きなQすなわち、高効率は変調を実現することは不可能
である。
このようなQの低下は、電極や端子に導電率の大きな材
料を用いることによって、改善される。
電極や端子に超電導材料、例えば、従来から知られてい
るニオブやその合金などをを利用すれば、大きなQを持
つ光変調素子が実現できる。
しかし、ニオブの超電導転移温度Tcは9゜2にであり
、また、合金による超電導材料でも高々30に程度の超
電導転移温度しか有していない。
したがって、これら、金属、或は合金を用いて、超電導
状態の端子及び電極を実現するためには、液体ヘリウム
を冷却剤として用いなければならない。このことは、実
際の応用を考える上で、極めて大きな問題であった。
また、 A−B−Cu−0系、Bl−8r−Ca−Cu
−0系、あるいは、Tl−Ba−Ca−Cu−0系の材
料は、さらに高い温度で超電導特性を示すが、現在の技
術では焼結という過程でしか形成できないため、セラミ
ックの粉末あるいはブロックの形状でしか得られない。
また、最近、この種の材料について、薄膜化が一部可能
になってはいるが、特殊な基板上にしか作製できないと
いう問題があった。
超電導体を電極に持つ光変調素子を構成する場合、電気
光学結晶の両側からバルク状の超電導体ではさんで、そ
れら超電導体間に変調電圧を印加することも考えられる
。しかし、この場合、超電導体と電気光学結晶の間にど
うしても隙間ができ、それによって、均一にもしくは効
率的に電界が電気光学結晶に印加されないという問題が
ある。電気光学結晶上に直接、超電導薄膜を堆積させれ
ば、この問題を解決することができると考えられるが、
従来の技術では、超電導薄膜の堆積の際に電気光学結晶
の組成の一部が薄膜中に拡散し、超電導特性が劣化もし
くは消滅してしまうことから実現は不可能であった。
本発明者らは、金属酸化物超電導材料を例えばスパッタ
リング法などの薄膜化手法を用い、薄膜形成条件と超電
導薄膜の界面の構造を工夫することにより、特性のよい
薄膜状の高温超電導体が電気光学結晶上にも再現性よく
形成される方法を発明し、これに基づいて、新規な光変
調素子を発明した。
課題を解決するための手段 本発明の第1の発明の光変調素子は、ニオブ酸リチウム
、タンタル酸リチウム、燐酸二水素カリウム等の電気光
学結晶の少なくとも1つの面に緩衝膜を形成し、さらに
この緩衝膜上に、超電導体としてCu元素を含む金属酸
化物、A  B  Cu−〇1Bl−8r−Ca−Cu
−0、Tl−Ba−Ca −Cu−01あるいは、それ
ら酸化物の酸素原子の一部を硫黄またはフッ素原子で置
換された化合物の薄膜を堆積させたことを特徴としてい
る。
なお、AはS C+  Y+  L aおよびLa系列
元素(原子番号57.59〜80.82〜71)の内少
なくとも1種、BはBa、SrなどIIa族元素の内少
なくとも1皿で、A、  B元素とCu元素の濃度は 0.5≦(A+B)/Cu≦2.5 の範囲が望ましい 本発明の第2の発明の光変調素子の製造方法は、電気光
学結晶上に物理的気層成長方法で作製した緩衝膜上に、
電気光学結晶を望ましくは800℃以下、あるいは60
0℃以下の温度に保って金属酸化物超電導薄膜を堆積さ
せること、および、緩衝膜および金属酸化物超電導薄膜
を対向する2面の内の一方の面に堆積させた2枚の電気
光学結晶を、上記緩衝膜及び上記金属酸化物超電導薄膜
の堆積した面に対向する面を互いに接触させ、張り合わ
せることを特徴としている。
作用 本発明の第1の発明に掛かる光変調素子は、電気光学素
子に緩衝膜を形成し、この上に金属酸化物超電導膜を形
成するため、確実に超電導膜を形成できる。そして、電
極等にこうした超電導薄膜を用いるため、通常の金属を
電極や端子に用いたものに比べて交流損失が極めて少な
く、極めて大きなQを持つ光変調素子を実現できる。さ
らに、本発明の光変調素子は超電導体に金属酸化物超電
導体を用いていることから液体窒素を冷却剤に利用でき
る。そのため、冷却が容易かつ低コストとなり、極めて
有用な光変調素子が提供できる。
本発明の第2の発明の光変調素子の製造方法に当たって
は、緩衝膜が金属酸化物超電導薄膜形成時に基板である
電気光学結晶との相互拡散を防ぎ、結晶性制御の役目を
果たし、低温でかつ特性のよい金属酸化物超電導薄膜が
得られ、特性の良い光変調素子を製造することができる
実施例 本発明を図面と共に説明する。第1図において電気光学
結晶11の対向する2つの表面上に緩衝膜12.13が
形成され、さらにそれら緩衝膜の上に金属酸化物超電導
薄膜14.15が例えばスパッタリングによって形成さ
れている。金属酸化物超電導薄膜14.15には、その
中央に変調信号の給電のための端子18.17がそれぞ
れ接続されている。信号電圧が実際にバルク状の金属酸
化物超電導体でできた端子18.17に与えられた場合
、金属酸化物超電導薄膜14.15間に電位差が生じ、
そのため、電気光学結晶11内に電界ができる。電気光
学結晶11内では電気光学効果によって、内部の電界強
度に比例して屈折率が変化することから、電気光学結晶
11内を伝搬する光波18にとっては実効的な光路長が
電界に応じて変化する。したがって、端子1B、17間
に印加した信号電圧に応じて、光波18が電気光学結晶
11内を伝搬する間に生じる位相変化量が変化する。1
9.20は偏光子である。本発明の変調素子は入力光1
8の位相を一定に保っておくと位相変調素子として利用
できることを、本発明者らは確認した。さらに、第1図
に示すように、ニオブ酸リチウム及びタンタル酸リチウ
ムを電気光学結晶11に利用した場合に、結晶光学上の
+01および、−C面上に緩衝膜12.13および超電
導膜14.15を形成し、結晶光学上のy軸を光波の伝
搬方向に取り、結晶光学上のXおよびz軸に対して45
゛の方向に偏光を持つ光波が電気光学結晶11に入力す
るように偏光子19を電気光学結晶11の手前に置き、
さらに、電気光学結晶11の出力側に偏光子19に対し
て90’回転させた偏光子20を置くと、いわゆる直交
ニコル型変調器として、信号電圧に対して出力光強度が
変化する光強度変調素子が実現できることも本発明者ら
は確認している。
本発明の変調素子に用いているCu元素を含む金属酸化
物であるA−B−Cu−01および、B1−8r−Ca
−Cu−0、Tl−Ba−Ca−Cu−0系超電導体は
結晶構造や組成式がまだ明確には決定されていないが、
A−B−Cu−0については酸素欠損ペロブスカイト(
A、B)acu30vとも言われており、本発明者らは
作製された薄膜において、元素比率が 0.5≦(A+B)/Cu≦2.5 の範囲であれば、臨界温度に多少の差があっても超電導
現象が見いだされることを確認した。
さらに、これら金属酸化物超電導体の酸素原子の一部を
硫黄、或はフッ素原子で置換した場合物理的に安定な皮
膜が得られ、その超電導特性の劣化はみられないことも
本発明者らは確認している。
また、第2図に示すように、2枚の電気光学結晶3L3
2を用い、電気光学結晶31の例えば+0面と電気光学
結晶32の例えば−0面とに、緩衝膜33.34とその
上にA−B−Cu−0系超電導薄膜による電極35.3
Bを形成し、電気光学結晶31の−C面と電気光学結晶
32の+0面を接触させるようにして貼り合わせた構造
の光変調素子を作製し、先の変調素子と同様に、本構成
が有功であることを確認した。
この2枚の電気光学結晶を貼り合わせた構成の光変調素
子では、電気光学結晶の片面にのみ皮膜を付着させれば
良いことから、素子の作製が容易になり、また、第1図
の構成を利用した時よりも半分の厚さの単結晶が利用で
きるなどの利点かある。
同様に、第2図の構成の光変調素子では電気光学結晶3
1.32として、タンタル酸リチウムを利用した場合も
同程度のQを持つ光変調素子が得られることを本発明者
らは確認した。
さらに、第1図での端子16.17の代わりとして、第
3図に示すように、電気光学結晶11の両面に緩衝膜1
2.13を形成し、その少なくとも一方の緩W1g12
の上に金属酸化物超電導薄膜でできたストリップ40を
形成し、その片方の端を超電導膜14よりなる電極に接
続し、他方の端41を変調用信号の印加用の端子とし、
緩WI膜13上には全面に超電導薄膜15を形成し対向
電極とし、端子41と超電導薄膜15の間に変調用信号
を印加した場合、ストリップ部分40がインダクタンス
を持つため、電極部分との間で共振現象が起こることか
ら、第1図に示した変調素子と同様の原理で、高いQを
持つ光変調素子が実現できることを本発明者らは確認し
ている。ここで、ストリップ部分40のパターン化は、
超電導薄膜のスパッタリング蒸着の際にメタルマスクを
用いて不用な部分への堆積を防ぐか、或は、電気光学結
晶11上の全面に超電導薄膜を堆積させたのち、フォト
レジストを用いたウェットエツチング、または、ドライ
エツチング法により形成できることを本発明者らは確認
している。
第3図の構成の光変調素子では、ス) IJツブ部分4
0の形状からも、変調の共振周波数を決定できる利点を
有している。
以下に本発明の内容をさらに深く理解させるために、具
体的実施例を示す。
(具体的実施例) ニオブ酸リチウムを電気光学結晶11に用いて、結晶光
学上の十C1’  0面に緩衝膜12.13として白金
を付着させ、さらに、緩衝膜12.13の上に、金属酸
化物超電導薄膜14.15を形成した。
緩衝膜の形成の際には、白金板をターゲットとした直流
プレーナマグネトロンスッパタを利用した。スパッタ条
件は、Arガスの圧カニ 8 P a1スパッタ電カニ
 300VX30mAで、電気光学結晶11の温度を2
50〜500℃に保ってO91の厚さに蒸着した。また
、超電導薄膜形成は、焼結したYBaCuOターゲット
を用いた高周波プレーナマグネトロンスッパタにより行
った。超電導薄膜形成のスパッタ条件は、Arガスの圧
カニ 0.5 P aN  スパッタ電カニ150W、
、1.バッタ時間= 1時間で、薄膜の厚さ0.5、電
気光学結晶11の温度700℃であった。薄膜の超電導
転移温度は95にであった。
超電導電極の中央付近に変調信号印加用の端子1(3,
17として棒状の金属酸化物超電導体を用い、超電導薄
膜14.15に圧力を加えて接触させた。マイクロ波伝
送用の同軸ケーブルの、心線を端子16に、接地線を端
子17にそれぞれ接続した。光源にHe−Neレーザを
用い、波長633nmの光波を電気光学結晶11に入力
した。変調信号を10GHz付近で変化させた時の変調
度の変化を出力光から観測し、その周波数特性からQの
値を求めた。その結果、103程度のQが得られること
を確認した。このQの値は、本発明者らが、金属酸化物
超電導薄膜14.15の代わりにアルミニウム薄膜を用
いて同じ条件のもとで行った場合のQの値のよりも約2
倍に向上していることから、本発明の変調素子が従来の
金属を用いたものに比較して、電極部分での変調電力の
損失を減らすことによって、大きなQつまり、高効率な
変調を実現できることが実証でき、本変調素子のを動性
が確認できた。
また、電極上での変調電力の損失は、電極の発熱を招き
、変調動作の安定化の面でも極めて有害であった。本変
調素子では、電極AIを用いたものに比べて、その発熱
量が半分程度に押えられ、変調動作の安定化にも有効で
ある。
また、電気光学結晶11として、タンタル酸リチウム、
及び、燐酸二水素カリウムを用いた場合も同程度のQを
持つ光変調素子を得ることができることを本発明者らは
確認した。
また、緩衝膜に白金以外に、パラジウムやニッケル、さ
らに、フッ化カルシウムを用いた場合にも同様の特性を
持つ光変調素子が得られることも本発明者らは確認した
。ここで、緩衝膜に、白金、パラジウム、ニッケルの金
属を用いると、電界が効率的に電気光学結晶に印加され
ることを、また、緩衝膜にフッ化カルシウムを用いた場
合には、その緩衝膜に厚さによって変調素子の持つ容量
 を変化させることが出来、それによって変調素子の共
振周波数を調節できることを、本発明者らは確認した。
本実施例に示すように、電気光学結晶11としてニオブ
酸リチウムを用いた場合、超電導薄膜14.15のスパ
ッタリングの際に、電気光学結晶11を800°Cより
も高い温度にすると、酸化リチウムが電気光学結晶11
中から外拡散し、それが、超電導薄膜14.15と反応
し、超電導薄膜の特性を劣化させることを本発明者らは
確認している。
また、電気光学結晶11を600°C以下で超電導薄膜
14.15のスパッタリングを行うと、超電導特性は6
00°C以上で行った場合に比較して良くはないが、膜
の表面の平坦度の優れた超電導膜14.15が得られる
ことを本発明者らは確認している。このような変調用電
極の表面の平坦度は、特に高い周波数の信号を用いて変
調を行う場合、変調波の損失を低減させるために重要な
要素となることが知られている。
A−B−Cu−0基金属酸化物超電導体では、構成元素
AおよびB構成比率の変化による超電導特性の変化の詳
細は明らかではない。ただ、Aは3価、Bは2価を示し
ているのは事実である。A元素としてYについて例を挙
げて説明したが、SCやLaさらにはランタン系の元素
(原子番号57〜71)でも、超電導転移温度が変化す
る程度で本質的な発明の特性を変化させるものではない
また、B元素においても、Sr1 Cas  Ba等I
Ia族元素の変化は超電導転移温度をIOK程度変化さ
せるが、本質的に本発明の特性を変えるものではない。
さらに、Cu元素を含む金属酸化物材料として、B1−
8r−Ca−Cu−0系、Tl−Ba−Ca−Cu−0
系超電導体においてもその結晶構造など知られていない
ことが多いが、本発明者らは、A−B−Cu−0系と同
様、従来のマグネトロンスパッタリング法を用い、基板
温度や雰囲気、高周波電力などを正確に制御すれば、電
気光学結晶上の緩衝膜の上に超電導皮膜を形成でき、A
−B−Cu−0系を用いた場合と同様に、極めてQの高
い光変調素子を実現できることを確認した。その際の超
電導転移温度はA−B−Cu−0系よりも高い100に
前後、あるいは、それ以上のものが得られることから、
その利用価値も高い。
金属酸化物超電導薄膜の中の酸素原子の一部を硫黄また
はフッ素で置換した場合でも、その超電導特性の劣化は
なく、同様の特性を持つ光変調素子が実現できることを
確認している。
発明の効果 すでに説明したごとく、本発明の光変調素子では極めて
高いQを持つものが実現できる。したがって、非常に狭
帯域で効率の高い変調を必要とする場合や高い周波数領
域での変調などでは極めて宵月である。また、本発明の
変調素子が液体窒素温度に冷やすことによって実現でき
、さらに、この種の金属酸化物超電導体は超電導転移温
度が室温になる可能性もあり、将来の実用の範囲は広く
、本発明の工業的価値は高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の光変調素子の一実施例の斜視図、第2
図は本発明の光変調素子の他の実施例の断面図、第3図
は本発明の光変調素子の他の実施例の斜視図である。 11.31,32,41・・・電気光学結晶、12.1
3,33,34.42.43・・・緩衝膜、14,15
,35.3El、47・・・金属酸化物超電導薄膜、4
5@・拳ストリップ部分。 代理人の氏名 弁理士 中尾敏男 ほか1名第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)電気光学結晶と、上記電気光学結晶の少なくとも
    一つの面に緩衝膜と、上記緩衝膜上に金属酸化物超電導
    薄膜とを有することを特徴とする光変調素子。 (2)電気光学結晶として、ニオブ酸リチウム結晶、タ
    ンタル酸リチウム結晶または燐酸二水素カリウム結晶を
    用いたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の光
    変調素子。(3)緩衝膜として、白金、パラジウム、ニ
    ッケル等の遷移金属元素あるいはこれらの金属合金を含
    む材料もしくはフッ化カルシウムを用いたことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の光変調素子。 (4)金属酸化物超電導薄膜として、銅元素を含むこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の光変調素子。 (5)金属酸化物超電導薄膜として酸素原子の一部を硫
    黄原子またはフッ素原子で置換したことを特徴とする特
    許請求の範囲第4項記載の光変調素子。 (6)金属酸化物超電導薄膜としてA−B−Cu−O複
    合化合物を用いたことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の光変調素子。 ここに、AはSc、Y、La、およびLa系列元素(原
    子番号57、59〜60、62〜71)の内少なくとも
    1種、BはBa、SrなどIIa族元素の内少なくとも1
    種、A、B元素とCu元素の濃度は 0.5≦(A+B)/Cu≦2.5 (7)金属酸化物超電導薄膜として、Bi−Sr−Ca
    −Cu−O叉はTl−Ba−Ca−Cu−O複合化合物
    を用いたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    光変調素子。 (8)電気光学結晶の少なくとも1つの面に、緩衝膜を
    熱蒸着或はスパッタリング蒸着等の物理的気相成長法で
    上記電気光学結晶上に堆積させ、上記緩衝膜の上に、金
    属酸化物超電導薄膜をスパッタリング蒸着によって堆積
    させることを特徴とする光変調素子の製造方法。 (9)金属酸化物超電導薄膜のスパッタリング蒸着に際
    し、電気光学結晶表面を800℃以下の温度に加熱する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第8項記載の光変調素
    子の製造方法。 (10)金属酸化物超電導薄膜のスパッタリング蒸着に
    際し、電気光学結晶表面を600℃以下の温度に加熱す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第8項記載の光変調
    索子の製造方法。 (11)緩衝膜および金属酸化物超電導薄膜を対向する
    2面の内の一方の面に堆積させた2枚の電気光学結晶を
    、上記緩衝膜及び上記金属酸化物超電導薄膜の堆積した
    面に対向するそれぞれの面を互いに接触させ、張り合わ
    せることを特徴とする特許請求の範囲第8項記載の光変
    調素子の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04152319A (ja) * 1990-10-16 1992-05-26 Mitsubishi Electric Corp 光変調器
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