JPH065345B2 - 高速光変調器 - Google Patents

高速光変調器

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JPH065345B2
JPH065345B2 JP17960885A JP17960885A JPH065345B2 JP H065345 B2 JPH065345 B2 JP H065345B2 JP 17960885 A JP17960885 A JP 17960885A JP 17960885 A JP17960885 A JP 17960885A JP H065345 B2 JPH065345 B2 JP H065345B2
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    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/29Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the position or the direction of light beams, i.e. deflection
    • G02F1/31Digital deflection, i.e. optical switching
    • G02F1/313Digital deflection, i.e. optical switching in an optical waveguide structure
    • G02F1/3132Digital deflection, i.e. optical switching in an optical waveguide structure of directional coupler type

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は基板上のエピタキシャル膜上に電気光学効果を
有する強誘電体膜を形成して前記誘電体膜中に構成され
た高速光変調器に関するものである。
(従来技術及びその問題点) 近年、情報量の増大に伴い、高速・大容量の光通信シス
テムが検討されている。この高速の光通信システムを実
現するためには、高速で動作する光スイッチや光変調器
が必要であるが、これら光スイッチ、光変調器には低電
圧動作も要求される。なお、光スイッチは広い意味で光
変調器の1つと考えられるので、以下の説明で光変調器
には光スイッチを含むものとする。
従来のLiNbO3基板にTiを熱拡散した導波路を用いよ光
変調器においては、LiNbO3の大きな電気光学効果を利用
できるので、比較的低電圧動作が可能であることが知ら
れている。そのためTi拡散LiNbO3光変調器の電極とし
て進行波型電極を採用した高速光変調器の研究開発が活
発に行われている。しかしながら、LiNbO3変調器におい
ては、LiNbO3基板の誘電率が大きいため、進行波型電極
を採用したとしても数倍の高速化しか図れないのが現状
である。
電極を変調波に対する伝送線路として使用する進行波型
電極を採用した光変調器においては、光波と変調波とが
素子中に同一方向に進行して分布結合して変調が行なわ
れるが、その変調帯域幅は光波と変調波の素子通過速度
から決まる。これら光波と変調波の速度が整合している
場合に帯域幅制限はないが、整合していない場合には速
度差に従って次式により帯域幅Δfが決まる。
Δf=1.4C/(π|nm−no|L)……(1) この式において、Cは真空中での光速、noは光波に対す
る基板の実効屈折率、Lは電極長である。またnmは変調
波に対する基板の実効屈折率で、光導波路表面に2本の
平行電極対を設けたプレーナ構造の電極においては、基
板の誘電率εrとの間にnm=〔(εr+1)/2〕1/2
の関係がある。LiNbO3の場合誘電率の非等方性が大きい
が、近似的に等方媒質として扱って として誘電率εrを求める方法がよく用いられている。
このLiNbO3の誘電率はε1144.3,ε3327.9,
であるので、εr35.2となり、nm4.3となる。一
方、no2.2であるので、式(1)はLiNbO3基板の場合次
式のようになる。
Δf=1.4C/(π|4.3−2.2|L)……(2) このLiNbO3変調器において、波長1.3μmの導波光に対
してスイッチング電圧および変調電圧を実用上十分に低
電圧であると考えられる5V以下とするためには、電極
長を15mm程度以上とする必要がある。この電極長15
mm以上とした場合の変調帯域は式(2)よりΔf≦4.2GHz
となる。この値は、電極が通常の集中定数電極である場
合、すなわち変調帯域幅がCR時定数で決定する場合に
対して3倍程度の改善にしかならない。
この原因は、LiNbO3基板の誘電率が大きいために変調波
に対する屈折率nmが光波に対する屈折率noの2倍程度と
なっていることによる。式中(2)から判るように、進行
波型電極を用いた場合、電極長Lを短くすると、変調帯
域幅Δfを広くすることはできるが、変調電圧が電極長
に反比例して増加するので、低電圧で動作する光変調器
を得るためには電極長を極端に短くすることはできない
という問題がある。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、このような問題を解決し、低電圧で動
作しかつ広帯域で動作可能な高速光変調器を提供するこ
とにある。
〔発明の構成〕
本発明の高速光変調器の構成は、誘電体基板と、この基
板上にエピタキシャル成長したMgAl2O4膜あるいはMgAl2
O4とMgOとの積層膜からなるエピタキシャル膜と、こ
のエピタキシャル膜を介して形成され電気光学効果をも
つ強誘電体膜と、この強電体膜中に設けられた少くとも
1本の光導波路と、この光導波路と微小間隔で対向して
前記強誘電体膜中に設けられた少くとも1組のプレーナ
型制御電極とを備え、前記強誘電体膜の厚さが前記制御
電極の電極間隔の3倍以下であることを特徴とする。
〔発明の原理〕
本発明は、同一出願人で発明者三上により特願昭59−
17358で提案されたSi単結晶基板上へのヘテロ成
長技術を発展的に応用したものである。その出願中に
は、Si単結晶基板もしくはMgO/Si基板上にMgAl2O
4若しくはMgO/MgAl2O4エピタキシャル膜を介してペ
ログスカイト型結晶構造の誘電体層を形成した基板が提
案されている。このヘテロ成長技術を利用すれば、単結
晶Si基板等の半導体基板や石英などの誘電体基板上に
単にペログスカイト型結晶構造の誘電体のみならずLiNb
O3等の他の結晶構造の誘電体も成長可能であることが確
認されている。
本発明においては、基板上のMgAl2O4エピタキシャル膜
上もしくはMgAl2O4エピタキシャル膜上のMgOエピタ
キシャル膜上に電気光学効果をもつ薄膜強誘電体層を成
長させ、この強誘電体層中に光変調器を形成するもので
ある。これらMgAl2O4,MgOの誘電率はこれら膜上に
成長した強誘電体の誘電率に比べて小さいL、かつ強誘
電層の膜厚を電極間の3倍より薄くしているため、電界
がMgAl2O4もしくはMgOおよびMgAl2O4中にもしみ出
し、変調波に対する実効的な誘電率が誘電体基板のみの
場合より低下する。したがって、変調波に対する実効屈
折率nmを光波に対する実効屈折率noに近づけることがで
き、同一の電極長すなわち同一の動作電圧に対して前述
の式(1)で示した変調帯域幅Δfを広げることができ
る。
以下図面の実施例により本発明を詳細に説明する。
(実施例1) 第1図、第2図は本発明の一実施例の方向性結合器型光
スイッチの斜視図および断面図である。本実施例は、高
抵抗(100)Si基板1の上にMgAl2O4エピタキシャ
ル膜2,MgOエピタキシャル膜3を介してLiNbO3膜4が
形成されている。このLiNbO3膜4中にはTi拡散光導波
路5,6およびそれを用いた方向性結合器7が形成され
ている。この方向性結合器7部のTi拡散光導波路の上
にはSiO2バッファ膜9を介して微小間隔で対峙したプレ
ーナ型電極、いわゆる進行波型電極8が形成されてい
る。ここでLiNbO3膜4の膜厚は数千Å〜6μm,電極間
隔は3〜+数μmに選ぶ。
本実施例において、方向性結合型光スイッチの端面に入
射された光は、一方のTi拡散光導波路5(6)中を導波
し、方向性結合器7部のTi拡散光導波路に達する。こ
のとき進行波型電極8に印加された変調信号の電圧振幅
の大きさにより、LiNbO3の電気光学効果を介して方向性
結合器7の近接した2本の光導波路10の屈折率が変化
するので、導波光を他方の光導波路にスイッチしたり、
元の光導波路にそのまま出力したりすることができる。
本実施例において、高抵抗(100)Si基板1の上に
MgAl2O4エピタキシャル膜2,MgOエピタキシャル膜3を
介して薄いLiNbO3膜4が形成され、そのLiNbO3膜4中に
方向性結合型光スイッチを構成している。変調波に対す
る誘電率は、LiNbO3の誘電率が35程度であるのに対
し、MgOの誘電率が10倍程度、MgAl2O4の誘電率が8程
度であり、Siの誘電率は12程度とLiNbO3の誘電率に比
べてかなり小さい。
本実施例において、LiNbO3膜4の膜厚を数千Å〜6μm
程度とし、進行波型電極8の電極間隔3μm〜十数μm
の3倍よりも薄くしている。図の点線で示すように、1
対の進行波電極間に発生する電界は、LiNbO34中ばかり
でなく、MgO膜3,MgAl2O4膜2,Si基板1にもし
み出す。これらMgO膜3,MgAl2O4膜2,Si基板1
の誘電率はLiNbO3の誘電率の1/3程度と小さいので、こ
の光スイッチおいては、LiNbO3のみを基板として構成し
た光スイッチに比べて変調波に対する屈折率が低下し、
より光波に対する屈折率に近づけることができるため変
調周波数帯域が拡大する。なお、電界分布の計算によ
り、LiNbO3膜の膜厚が電極間隔の2〜3倍のときに変調
波に対する実効的な屈折率が減少し始め、LiNbO3の膜厚
をさらに薄くしていくと変調波に対する実効的な屈折率
がさらに減少して行くという結果を得ており、LiNbO3
の膜厚と進行波型電極の電極間隔をそれぞれ数千Å〜6
μmおよび3μm〜十数μmとしている。
次に本実施例の製作方法について主に第2図により説明
する。面方位(100)のSi単結晶基板1の上に、特
願昭57−136051で提案されている気相エピタキ
シャル(VPE)成長法により、MgAl2O4エピタキシャ
ル膜2を形成する。すなわち、反応ガスとしてMgCl,A
lにHClガスを反応させて生成したAlCl3,CO2,H
スを用い、キャリアガスとしてNを用い成長温度95
0℃で次のような生成反応によりMgAlO2 42を成長す
る。
MgCl2+2AlCl3+4CO2+4H2 →MgAl2O4+4CO+8HCl 更に、MgOエピタキシャル膜3を形成した後、マグネ
トロンスパッタ法によりLiNbO3膜4を成長する。このス
パッタは、圧力4パスカル、成長温度500〜900℃の条件
で行なう。通常、絶縁膜上のスパッタでは単なる配向膜
しか得られないが、MgO/MgAl2O4/Si上への成長ではス
パッタ時に単結晶膜が得られる。膜の成長方位は成長温
度により制御できここでは光スイッチの製作に有利なよ
うに成長面がC軸に垂直になるように選ぶ。ここで各膜
の膜厚は、MgAl2O4膜2が数千Å〜数μm、MgO膜3
が数百〜数千Å,LiNbO3膜4が数千Å〜6μm程度とす
る。なお、LiNbO3膜4の膜厚と進行波型電極8との電極
間隔との間の関係を調整することにより、変調波に対す
る実効的な屈折率を調整することができることは言うま
でも無い。
この工程を経たウエハのLiNbO3層4に、通常のTiの熱
拡散により表面に方向性結合器型光スイッチの光導波路
パターン5,6,7を形成する。
このパターンは、入力および出力の光導波路5,6にお
いては導波路間隔を数百μmとし、方向性結合器の光導
波路10においては導波路間隔を数〜数十μmとする。
光導波路パターン5,6,7が形成されたLiNbO3層4の
上には1000〜2000Å程度のSiO2膜9をバッファ層として
CVD法等により形成し、方向性結合器の導波路の上に
CrとAuもしくはCrとAl等を用いて厚さ数μmの
進行波型電極8を形成する。ここで、マイクロストリッ
プ型進行波型電極においては電極幅と電極間隔の比を調
節することによりその特性インピーダンスを調整するこ
とができるので、特性インピーダンスを変調信号伝送路
の特性インピーダンスに合わせておく。また、電極間隔
は3〜十数μmとしLiNbO3膜の膜厚数Å〜6μmの1/
3よりも大きくしておく。
本実施例においては、方向性結合器型光スイッチを形成
する基板としてSi基板上にMgAl2O4,MgO,LiNbO3薄膜
を積層したものを用いているが、これらMgO,MgAl2O4
Siの誘電率はLiNbO3の誘電率が35程度であるのに対
しそれぞれ7〜10と1/3程度と小さく、かつLiNbO3
膜の膜厚が電極間隔の2〜3倍よりも薄いので変調用の
電界がMgO,MgAl2O4,Si中にもしみ出し、変調用電界
に対する実効的な誘電率が減少し、変調波に対する屈折
率が減少する。したがって、変調波に対する屈折率を光
波に対する屈折率により近づけることが可能であり、光
スイッチを形成する基板としてLiNbO3のみを用いる場合
に比べて変調周波数帯域幅を拡大させることができる。
(実施例2) 第3図、第4図は本発明の第2の実施例の光位相変調器
の斜視図および断面図である。高抵抗(100)Si基
板1の上にMgAl2O4エピタキシャル膜2,MgOエピタ
キシャル膜3を介してLiNbO3膜4が形成されている。こ
のLiNbO3膜4中にはTi拡散光導波路15,16が形成
されている。これらTi拡散光導波路の上にはSiO2バッ
ファ膜9を介して進行波型電極18が形成されている。
ここでLiNbO3膜厚および電極間隔は第1の実施例と同様
それぞれ数千Å〜6μmおよび3μm〜十数μmとす
る。
本実施例においては、光位相変調器の端面に入射された
光はTi拡散光導波路15,16中を導波し、進行波型
電極18に印加された変調信号の電圧振幅の大きさよ
り、LiNbO3の電気光学効果を介して位相変調を受ける。
本実施例においては、高抵抗(100)Si基板1の上
にMgAl2O4エピタキシャル膜2,MaOエピタキシャル
膜3を介して薄いLiNbO3膜4が形成され、そのLiNbO3
4中に光位相変調器を構成している。したがって、第1
の実施例の場合と同様、MgO膜3,MgAl2O4膜2,S
i基板1の誘電率がLiNbO3の誘電率よりかなり小さいの
で、第3図に示した構造の光位相変調器においてはLiNb
O3のみを基板として構成した光位相変調器に比べて変調
波に対する実効的な屈折率が低下し、より光波に対する
屈折率に近づけることができるため変調周波数帯域が拡
大する。
次に、本実施例の製作方法について説明する。前述の第
1の実施例と同様に、面方位(100)のSi単結晶基
板11の上には、VPE法により、MgAl2O4エピタキシ
ャル膜を形成する。さらにMgOエピタキシャル膜3を
形成した後、マグネトロンスパッタ法によりLiNbO3膜4
を成長する。スパッタは圧力4パスカル、成長温度500
〜900℃の条件で行なう。膜の成長方位は成長温度に
より制御でき、ここでは光位相変調器の製作に有利なよ
うに、すなわち大きな電気光学効果が得られるように、
成長面がC軸に垂直になるように選ぶ。ここで各膜の膜
厚は、MgAl2O4膜2が数千Å〜数μm,MgO膜3が数
百〜数千Å,LiNbO3膜4が数千Å〜6μmとする。な
お、LiNbO3膜4の膜厚と電極間隔とを調整することによ
り、変調波に対する実効的な屈折率を調整することがで
きる。
この工程を経たウエハのLiNbO3層4に、通常のTiの熱
拡散により表面に直線光導波路パターン15,16を形
成する。これら光導波路パターン15,16が形成され
たLiNbO3層4の上には1000〜2000Å程度のSiO2膜9をバ
ッファ層としてCVD法等により形成し、導波路の上に
CrとAuもしくはCrとAl等を用いて厚さ数μmの
進行波型電極18を形成する。ここではマイクロストリ
ップ型進行波型電極においては電極幅と電極間隔の比を
調節することによりその特性インピーダンスを調整する
ことができるので、特性インピーダンスを変調信号伝送
路の特性インピーダンスに合わせておく。光導波路端面
の形成は研磨等により行なう。
本実施例においては、光位相変調器を形成する基板とし
て、Si基板上にMgAl2O4,MgO,LiNbO3薄膜を積層した
ものを用いるが、これらMgO,MgAl2O4,Siの誘電率は
LiNbO3の誘電率に対して1/3程度であり、LiNbO3膜の
膜厚を電極間隔の3倍よりも薄くしてあるので、変調用
電界はMgO,MgAl2O4,Si中にもしみ出し、変調電界に
対する実効的に誘電率が減少し、この結果変調波に対す
る屈折率を光波に対する屈折率に近づけることが可能で
あり、変調周波数帯域幅を拡大することできる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、基板上のエピタ
キシャル膜を介した薄い強誘電体中に光変調器を形成す
るので、MgAl2O4,MgOの誘電率が強誘電体の誘電率に比
べて大幅に小さく、誘電体の膜厚が電極間隔の3倍以下
となるように薄くすると、変調電界に対する実効的な誘
電率が減少し、変調波に対する屈折率と光波に対する屈
折率との誘電率のみを基板とする場合よりも近づけるこ
とができ、変調周波数帯域幅を拡大することができる。
また、本発明の基板のMgO/MgAl2O4上には、誘電体層ば
かりでなくGaAlAs,IuGaAsP系等の化合物半導体も成長
可能であり、光変調器と共に、GaAlAs系およびIuGaAsP
系の発光素子、受光素子、高速電子輸送デバイスを1枚
の基板上に形成することができるので、非常に多機能、
高速、高性能な光混成集積回路を得ることができる。
なお、本発明に用いられる基板としては、実施例ではS
i単結晶基板の場合を示したが、これに限定されるもの
ではなく、石英、ダイヤモンドやサファイヤ等の誘電体
基板を用いることもできる。また、本発明により得られ
る高速光変調器は実施例に示したような方向性結合器型
光スイッチ、光位相変調器に限られるものではなく、交
叉型光スイッチおよび光変調器、分岐干渉型光スイッチ
および光変調器等においても同様に高速化することが可
能である。また、LiNbO3成長法としてスパッタ法を用い
たが、これに限定されるものでは無く、Li2O,Nb2O5,V
2O5混合溶液からの液相エピタキシャル(LPE)法も
用いることもできる。また、本実施例においては、Si
基板上にMgO./MgAl2O4膜を介して成長する材料として
LiNbO3を示したが、このLiNbO3に限定されるものではな
く、LiTaO3やPLZT等の電気光学効果を有する強誘電
体も有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である方向性結合器型光スイ
ッチの斜視図、第2図は第1図の方向性結合器型光スイ
ッチの断面図、第3図は本発明の第2の実施例の光位相
変調器の斜視図、第4図は第3図の光位相変調器の断面
図である。 1……Si基板、2……MgAl2O4膜、3……MgO膜、
4……LiNbO3膜、5,6,15,16……Ti拡散光導
波路、7……方向性結合器、8,18……進行波型電
極、9……SiO2膜、10……光導波路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体基板と、この基板上にエピタキシャ
    ル成長したMgAl2O4膜あるいはMgAl2O4とMgOとの積層
    膜からなるエピタキシャル膜と、このエピタキシャル膜
    を介して形成された電気光学効果をもつ強誘電体膜と、
    この強誘電体膜中に設けられた少くとも1本の光導波路
    と、この光導波路と微小間隔で対向して前記強誘電体膜
    中に設けられた少くとも1組のプレーナ型制御電極とを
    備え、前記強誘電体膜の厚さが前記制御電極の電極間隔
    の3倍以下であることを特徴とする高速光変調器。
JP17960885A 1985-08-14 1985-08-14 高速光変調器 Expired - Lifetime JPH065345B2 (ja)

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