JPH01284258A

JPH01284258A - 香料組成物及びその製造法

Info

Publication number: JPH01284258A
Application number: JP63112948A
Authority: JP
Inventors: Tadakazu Ishizaki; 石崎　忠和; Hikari Tani; 谷　光
Original assignee: Taihei Chemicals Ltd; Taihei Kagaku Siehin KK
Current assignee: Taihei Chemicals Ltd; Taihei Kagaku Siehin KK
Priority date: 1988-05-10
Filing date: 1988-05-10
Publication date: 1989-11-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、合成樹脂に香料を含有する香料組成物及びそ
の製造法に関する。

（従来の技術）経済基盤が充実した現在、人々は、日常生活の中で、匂
いに大変な関心を示すようになってきており、香りの名
刺、楊枝、ネクタイ、ハンカチーフ、セーター等檎々の
芳香製品が開発されてきた。

（発明が解決しようとする課題）これらの芳香製品は、従来、原料となる紙や木、あるい
は、織物、編物等から成型加工された製品に、天然又は
合成の香料成分を、塗布、スプレー、含浸等の手段で施
して製造されてきた。このようにして得られた製品にお
いては、匂いの持続性や保持状態に難点がある。また、
最終製品の発する匂いの強度をコントロールすることが
難しい。

本発明は、香料の保持状態が良好で、かつ、最終成型品
の発する匂いの強度を適宜調整することができる組成物
及びその製造法を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）本発明の香料組成物は、合成樹脂に、天然あるいは合成
香料及び親和剤を配合してなることを特徴とするもので
ある。

合成樹脂としては、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリ
スチレン、アクリル樹脂、セルロースアセテートプロピ
オネート、ポリプロピレン等が使用できる。

本発明にいう親和剤とは、合成樹脂及び香料の両者に親
和性をもつ化合物で、相溶性にすぐれ、不揮発性、耐油
耐水性、無味無臭、無害でタル酸ジエステル、リン酸ト
リエステル、エポキシ化合物、グリコールエステル、脂
肪族二基塩酸エステル等が好ましい。具体的には、フリ
〉ル酸ジブチル、フタル酸ジ（２−エチルへキシル）、
アジピン酸ジ（２−エチルヘキシル）、とができる。本
発明に使用される親和剤は、その親和性によって合成樹
脂と香料とを均一な混合物にすることができる。従って
、均質な匂いを発する組成物を提供することができる。

この親和剤は、さらに、合成樹脂に塑性を与え、あるい
はこれを増大させる、いわゆる可塑剤としての作用もも
っているから、重ねて可塑剤を使用する必要がない。

本発明の組成物において、親和剤は、合成樹脂１００重
量部に対し、通常およそ１〜２０重量部、好ましくは、
約５〜１０重量部の割合で配合される。

香料としては、天然、合成のいずれも使用態ることがで
きる。天然香料としては、シナモン、るいはこれらに由
来する香料を用いることができる。また、合成香料とし
ては、バニラ、ストロベリー等種々の香料を用いること
ができる。

本発明に使用する香料は、粒状であっても、また、エキ
ス等をアルコールに溶解して得られた液体状の香料、粉
末状の香料であってもよい。

本発明の組成物において、香料は、合成樹脂１００重量
部に対し、通常およそ０．１〜１０重量部、好ましくは
約１．５〜７，５重量部の割合で配合される。この配合
割合を変えることによって、最終製品の発する匂いの強
度を任意に変えることができる。

本発明の香料組成物は、まず親和剤と香料とを混合した
後、次いで、この混合物と合成樹脂とを常法により混練
する。混練は、ニーＺ′−等を用いて、混合物が均一に
なるまで、混合撹拌することにより行われる。これらの
工程は、室温（約１８°Ｃ）で行われるが、得られた混
練物を、密封容器中でさらに約４０〜６０°Ｃ程度に加
温すると、香料が親和剤と共に合成樹脂中に浸透する度
合が促進されるので好ましい。

（発明の作用・効果）上記のように、本発明の香料組成物は、香料を単に合成
樹脂と混合し、成型する場合あるいは成型物に塗布した
り、含浸しただけの場合にくらべ、香料の保持状態が良
好であり、持続的に匂いを発生させることかできるので
、別に匂い発生器を配置する必要がない。

（実施例）以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。特
記してない限り、実施例中の「部」は、すべて重量部を
示す。

実施例　１−３ペパーミント合成香料を下記第１表に示す割合で混合す
る。次いで、エチレン／酢酸ビニル共電体を同じく第１
表に示す割合で配合し、混合物が均一な状態になるまで
約１λＯ分間混練すると、香料組成物が得られる。

■上表得られた組成物は、官能検査において、いずれも組成物
全体にわたり、どの方向にも均一なペパーミントの香り
を発する。香りの強度は、ペパーミントの配合割合に応
じて、実施例１．３、次いで２の順で強（なった。

こうして得られた本発明の香料組成物は、最終製品に成
型されたとき、いずれも、良好な香料の保持状態を示し
、半永久的にペパーミント芳香を発し続けた。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）合成樹脂に、天然あるいは合成香料及び親和剤を
配合してなることを特徴とする香料組成物。
（２）合成樹脂１００重量部に対し、約０．１〜１０重
量部の香料及び約１〜２０重量部の親和剤を配合するこ
とを特徴とする請求項第１項記載の香料組成物。
（３）合成樹脂１００重量部に対し、約１．５〜７．５重量部の香料及び約５〜１０重量部の親和剤を配合す
ることを特徴とする請求項第２項記載の香料組成物。
（４）親和剤が、ヒドロキシ多価カルボン酸エステル、
フタル酸ジエステル、リン酸トリエステル、エポキシ化
合物、グリコールエステル及び脂肪族二基塩酸エステルからなる群から選ばれることを特徴とする請求項第１項
記載の香料組成物。
（５）親和剤に天然あるいは合成香料を混合し、次いで
この混合物と合成樹脂とを混練することを特徴とする香
料組成物の製造法。
（６）合成樹脂１００重量部に対し、約１〜２０重量部
の親和剤及び約０．１〜１０重量部の香料を使用するこ
とを特徴とする請求項第５項記載の製造法。
（７）合成樹脂１００重量部に対し、約５〜１０重量部
の親和剤及び約１．５〜７．５重量部の香料を使用する
ことを特徴とする請求項第６項記載の製造法。
（８）親和剤が、ヒドロキシ多価カルボン酸エステル、
フタル酸ジエステル、リン酸トリエステル、エポキシ化
合物、グリコールエステル及び脂肪族二基塩酸エステルからなる群より選ばれることを特徴とする請求項第５項
記載の製造法。
（９）混練後、混練物を密封容器内でさらに加温するこ
とを特徴とする請求項第５項記載の製造法。