JPH0127797B2 - - Google Patents

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JPH0127797B2
JPH0127797B2 JP13438681A JP13438681A JPH0127797B2 JP H0127797 B2 JPH0127797 B2 JP H0127797B2 JP 13438681 A JP13438681 A JP 13438681A JP 13438681 A JP13438681 A JP 13438681A JP H0127797 B2 JPH0127797 B2 JP H0127797B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は廃水を少なくとも１つの反応装置を通
して導き、反応装置内で嫌気性微生物を支持材料
上に定着させるようになした嫌気性微生物による
有機不純物を含む廃水の嫌気性生物的浄化方法及
びこの方法を実施する装置に関する。
このような嫌気性生物による廃水浄化方法は古
くから知られている。通常石塊、鉱滓又は活性炭
より成る支持材料が反応装置から嫌気性微生物が
処理された廃水と共に流出するのを阻止すると共
に反応装置内に処理される廃水とバイオマス即ち
生命体との間の出来るだけ良好な接触を行わせる
のに役立つのである。併しこのような方法では廃
水が反応装置内で流れ易い流路を形成するように
なり、従つて支持材料の表面積の極く１部分しか
廃水と接触しないようになる欠点を免れない。更
に又物質変換即ち物質交換を強化させる支持材料
片の徐々の運動が材料の性質によつて容易には行
われ得ないで、支持材料自体に大きい摩耗を与え
るのである。更に、直径に比して長さの割合が比
較的大きく、従つて逆戻り混合の少ない流路しか
有しない反応装置を使用する場合には特に、有機
性基層の濃度が高い場合に嫌気性バクテリヤの生
長が妨害されるか、又は破壊されてしまう危険が
ある。併し、生命体が損われる程支持材料が有機
性基層を担持する負荷が大きくならなくても、反
応装置を通る処理される廃水の層流が僅かな場合
には生命体が影響を受けないで反応装置を閉塞さ
せる程過剰に支持材料上で繁殖する危険がある。
本発明の目的は、冒頭に述べた方法及びこの方
法を実施する装置を、簡単で経済的な方法で、処
理される廃水中に含まれる不純物の大部分の分解
を安定した工程で行い得るようになすことであ
る。
上述の目的は本発明によつて、反応装置内に嫌
気性微生物の支持材料として比重の小さいマクロ
多孔物質を配置することによつて解決される。
支持材料として比重の小さいマクロ多孔物質を
配置することによつて嫌気性生物による処理方法
に関与する甚だ徐々にしか生長しない微生物が定
着すべき活性表面積を大きくなし得るのであつ
て、この大きい活性表面に微生物が均一に固く固
定して分布されるようになされる。これによつて
反応装置の能力を劣化させたり、又は極端な場合
に閉塞されるようになすバクテリヤの損失が生じ
ないようになされる。この場合支持材料のマクロ
な孔によつてバクテリヤは分散した生長を強いら
れ、これによつて別の支持材料による従来の方法
の場合よりも本質的に大きい物質交換表面積が得
られると共に過剰な生長が本来的に阻止される。
更にマクロ多孔物質の比重が小さいことによつ
て、マクロ多孔物質が個々の材料片より成つてい
る場合には処理される廃水の流速が小さくても充
分に過流を生ずることが出来、これによつて物質
交換が強化されることが出来る。
交換表面が大きいこと及びこれによつて得られ
浄化作用が大であることによつて本発明による方
法は、作動の確実性を考慮しても50mg／の最終
BOD5即ちBSB5含有量迄廃水の可能な限りの浄
化を行う為に更に他の廃水処理を行う要がなくな
り、比較的休止期間が短かくなる。併し本発明に
よる方法は後方に接続される最終浄化段に対して
予備浄化工程として特に経済的に設けられること
が出来、この場合には約100mg／の予備浄化の
最終BSB5値が得られなければならない。物質交
換面積が大きいことによつて数日又は数時間のよ
うな短い処理時間となすことが出来る。
嫌気性生物的分解工程が２つの反応装置で行わ
れる場合には、第１の反応装置では酸の相形成が
行われ、第２の反応装置でメタンの相形成が行わ
れる。この場合両方の反応装置又は第２の反応装
置のみに本発明による支持材料を配置することが
出来る。
その際支持材料として10乃至200Kg／m3の比重
及び0.1乃至５mmの直径の開放されたマクロな孔
を有する物質を使用するのが目的に適している。
マクロな孔のこのような大きなによつて嫌気性生
物処理工程に関与するバクテリヤに定着の為の大
きい表面積を与えることが出来、孔が閉塞するよ
うなことが著しく防止される。更に又比重が小さ
いことによつて処理される廃水の流速が小さくて
も支持材料片の渦流が容易に得られるのである。
上述の条件を満たす支持材料としては有機重合
体化合物より成る物質を使用するのが有利であ
る。特に開放したマクロな孔を有する合成材料業
界で知られているポリウレタン発泡材、ポリウレ
タン発泡ゴム又は同様の材料は上述の要求条件を
満足し、又これに価格の点で有利な屑材料片を加
えることが出来る。
本発明の方法の望ましい実施形態に於ては支持
材料として10乃至50mmの直径を有する個々の材料
片が使用される。個々の材料片のこのような大き
さは大きい生命体濃度を可能とする。更にこのよ
うな大きさの材料片は既述のように物質交換を更
に強化する為に容易に渦流を生じ得る。
このような理由で、支持材料によつて渦流床を
形成し、廃水を下方から上方に向つて反応装置を
通して適当な速度で導くのが特に有利である。
同様の目的で反応装置を撹拌反応装置として作
動させるのが有利である。撹拌装置の約１乃至10
回転／分の徐々の回転速度では支持材料片に生ず
る機械的応力は極めて小さく、破砕されることは
ない。他面この回転速度は、強力な物質交換が可
能となるように個々の材料片を運動させるのに充
分である。撹拌装置は例えば簡単な可撓性の合成
材料の棒から作られることが出来る。
併し不純度の大なる廃水を処理する場合には、
支持材料によつて固定床を形成し、充分な物質交
換作用を得られるようになすのが目的に適してい
る。特に支持材料として個々の材料片を使用する
場合には、廃水の流速は適当に調節せねばならな
い。併し個々の材料片を使用する代りに有機重合
体化合物より成る唯１つの大きい塊体を反応装置
内に設けることも出来る。このような塊体の細胞
構造は嫌気性処理工程に関与するバクテリヤが厚
い層に集中生長して反応装置の閉塞を生ずるよう
なことを充分に阻止する。
本発明の方法を実施する装置は少なくとも１つ
の反応装置を含み、この反応装置に有機不純物を
含む廃水の流入口即ち入口、処理された廃水の排
出口即ち出口及び廃ガスの排出導管が設けられ、
内部に嫌気性微生物の支持材料が配置される。本
発明により反応装置内に嫌気性微生物の支持材料
として比重の小さいマクロ多孔物質が配置され
る。
反応装置内に支持材料を抑留する為に反応装置
の出口に例えば簡単な篩のような分離装置を配置
するのが目的に適している。
このような本発明による装置に於ては嫌気性処
理工程に関与するバクテリヤは支持材料のマクロ
な孔内に固着し、又支持材料は分離装置によつて
反応装置内に抑留されているから、廃水の予備浄
化の為に本発明の装置が設けられる場合に中間浄
化装置を中間に接続しないでも後方の最終浄化段
に直接接続されることが出来る。
図面には本発明の方法を実施する装置の有利な
実施例が示され、以下に詳述される。
図面中符号１により円筒形の大気に対して閉じ
られた反応装置が示されている。反応装置１内に
は嫌気性生物浄化処理に関与する微生物の望まし
くは発泡材又は発泡ゴムより成る支持材料２が配
置されている。処理される廃水は入口３を経て反
応装置容器１の上端に導入され、処理された廃水
は下端にて分離装置５が前方に設けられている出
口４を経て排出される。この分離装置は例えば簡
単な篩となし得る。反応装置１の上端には更に嫌
気性生物浄化処理工程で発生した廃ガスの排出導
管６及びPH値の調整の為の水酸化ナトリウム又は
その他の塩基性物質の導入導管７が接続されてい
る。
発泡材片又は小形発泡材より成る上述の固定床
の代りに又発泡材小片のみから渦流床を形成する
ことが出来、その場合廃水は適当な速度で下方か
ら上方に向けて反応装置を通して導くことが出来
る。浄化された廃水は分離装置を有する上方に配
置された出口から排出される。何れの方法が選ば
れるかは、実質的には処理される廃水の濃度に関
係するのである。
以下に本発明によつて発泡材を充填された嫌気
性生物浄化反応装置の不純物の多い廃水の浄化の
例の数値例が示される。
支持材料：２cmの縁の長さのポリウレタン発泡材
の立方体 支持材料の量：1100Kg∧＝20Kg／m3反応装置床 反応装置容積：65m3（円筒形） 反応装置床容積：55m3 高さ／直径：３：１ 導入量：４m3／ｈ 滞溜時間：14h BSB5−導入量：5000mg／ BSB5排出量：＜500mg／ 反応装置内温度：35−39℃ 反応装置内のPH値：6.5−7.5 廃ガス内のCH4含有量：75容積％
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明の方法を実施する装置の望ま
しい実施例の概略図。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 １ 廃水を少なくとも１つの反応装置を通して導
    き、反応装置内で嫌気性微生物を支持材料上に定
    着させるようになした嫌気性微生物による有機不
    純物を含む廃水の嫌気性生物的浄化方法に於て、
    反応装置内に嫌気性微生物の支持材料として10−
    200Kg／m3のように小さい比重及び0.1−５mmの直
    径の開放したマクロな孔を有するマクロ多孔物質
    を配置したことを特徴とする廃水の嫌気性生物的
    浄化方法。 ２ 支持材料として有機重合体化合物より成る物
    質を使用することを特徴とする特許請求の範囲第
    １項記載の方法。 ３ 反応装置内に支持材料として10−50mmの直径
    の個々の材料片を配置したことを特徴とする特許
    請求の範囲第１項又は第２項記載の方法。 ４ 支持材料によつて渦流床を形成し、廃水を下
    方から上方に向つて適当な速度で反応装置を通し
    て導くことを特徴とする特許請求の範囲第３項記
    載の方法。 ５ 反応装置を撹拌装置として作動させることを
    特徴とする特許請求の範囲第３項記載の方法。 ６ 支持材料によつて固定床を形成したことを特
    徴とする特許請求の範囲第１項乃至第３項の何れ
    かに記載の方法。 ７ 廃水の導入口と、処理された廃水の排出口
    と、廃ガスの排出導管とを有し、内部に支持材料
    が配置されている少なくとも１つの反応装置を有
    し、廃水が反応装置を通して導かれて、反応装置
    内で嫌気性微生物が支持材料上に定着されるよう
    になつている嫌気性微生物による有機不純物を含
    む廃水の嫌気性生物的浄化装置に於て、反応装置
    内に嫌気性微生物の支持材料として10−200Kg／
    m3のように小さい比重及び0.1−５mmの直径の開
    放したマクロな孔を有するマクロ多孔物質が配置
    されていることを特徴とする廃水の嫌気性生物的
    浄化装置。
JP13438681A 1980-09-01 1981-08-28 Anaerobic biological purifying method for waste water and its device Granted JPS5775195A (en)

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JPS5775195A JPS5775195A (en) 1982-05-11
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