JPH0127557B2 - - Google Patents

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JPH0127557B2
JPH0127557B2 JP56131930A JP13193081A JPH0127557B2 JP H0127557 B2 JPH0127557 B2 JP H0127557B2 JP 56131930 A JP56131930 A JP 56131930A JP 13193081 A JP13193081 A JP 13193081A JP H0127557 B2 JPH0127557 B2 JP H0127557B2
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JP
Japan
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static electricity
mixed
rubber
shape
plastic
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JP56131930A
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JPS5834599A (ja
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Toshuki Kasabo
Kenji Kimura
Yoneo Hirakawa
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Kyowa KK
Original Assignee
Kyowa KK
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Publication date
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Publication of JPS5834599A publication Critical patent/JPS5834599A/ja
Publication of JPH0127557B2 publication Critical patent/JPH0127557B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は静電気除去材に関する。詳しくは、
金、銀、銅、ニツケル、アルミ等の導電性金属化
合物を綿、スフ、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリエステル、ナイロン、ビニロン等の天然
または合成繊維に含浸もしくは吸着せしめた1×
108Ω−cm以下の体積固有抵抗を有する、太さ500
デニール以下、長さ0.1mm〜20mmの制電性繊維状
物質を5〜50容積パーセント混入分散したゴムお
よび/またはプラスチイツクを主成分とする配合
物を、所望の形状に成型し、要すれば加硫した後
表面処理して、混入繊維状物質の端末を表面に露
出せしめてなることを特徴とする静電気除去材で
ある。 近年、静電気により引きおこされる、例えば、
可燃性物体への着火や爆発の災害、チリ、ホコリ
の吸引による電子機器の品質障害や汚染、ドア開
閉の際に生じる人体への電撃シヨツク、衣服脱着
時の不快感、電波障害などの災障害が急激に増加
し、これらの防止対策は急務とされてきている。 一方静電気災障害の防止対策には大きく分けて
二つの基本的方法が知られている。一つは、導電
性材料または帯電防止剤の利用等による電荷漏洩
法、他の一つは、コロナ放電、自由イオン供給な
どによる電荷中和法である。前者は主に静電気の
発生そのものを抑制せんとする方法であり、後者
は、発生した静電気を中和し消去する働きをせん
とするものである。即ち、静電気の発生を抑制せ
んとする前者の具体的方法として、対象物そのも
のを導電性材料で構成する方法がある。これは有
効な方法であるが、対象物の用途性能価格等によ
り導電材料を使用できない場合も多く、十分とは
いえない。また一般的方法として導電材料を対象
物(帯電体)にアースとして地面と接触するよう
にとりつける方法がある。この方法も対象物の構
成上あるいは製造上、あるいは設置場所または用
途により地面等へアースをとることのできない場
合が多くあるので、完全ではない。さらには、対
象物あるいは対象物を構成する材料に帯電防止剤
を塗布または混入し、帯電防止剤の効果により、
空気の水分を吸湿して電荷を漏洩させる方法があ
る。しかしこの方法も、湿度が低くなれば効果が
なくなる欠点を有する。また、対象物が設置され
るまたは使用されるあるいは製造される床など対
象物と接触の多い場所を導電体とする方法(例え
ば導電床にするなど)もあるが、対象物が限定さ
れるという意味において、一般的でない。 これに対し、対象物を帯電した電荷を中和させ
消去せしめる後者の方法としては、帯電体たる対
象物の近くに自由イオンを供給し、帯電体の電荷
と反対極性のイオンを帯電体に吸引させ、帯電体
の電荷を中和させる方法がある。しかしこの方法
によれば、高圧電流などの発生装置が必要であ
り、場所的制限やコスト的デメリツトなどの問題
点がある。また自己放電すなわちコロナ放電能を
有する制電性繊維、例えば、金属メツキ繊維、金
属蒸着繊維、炭素複合合成繊維、導電性金属化合
物吸着繊維を帯電体例えば衣服等に織りこんで、
帯電体の電荷を中和させる方法が試みられてい
る。しかしながら、これらの方法においてもこれ
らの繊維のもつ自己放電能が製品構造上例えば長
繊維状でなくてはならないことなどの点から十分
に発揮できないこと、強度的に問題があること、
コストが高いことなどから、用途的限定をうける
欠点がある。 本発明は静電気の災障害防止に関し、かかる従
来方法の欠点を改良し、各ケースに特別な装置を
用いることなく手軽に用いることができ、かつ、
静電気除去効果の大きい静電気除去材を提供せん
とするものである。すなわち本発明は、高い自己
放電(コロナ放電)性能と良好な導電性を有する
制電性繊維状物質とどのような形状にも成型でき
るゴムおよび/またはプラスチイツクを主成分と
する配合物を素材とする静電気除去材であり、自
己の制電および帯電せる他の物品の電荷をすみや
かに除去することを目的とする。 さらに詳しくは、本発明は、静電気の災障害防
止に関し、地面等へアースをとる必要のない、ま
た対象の帯電体に必ずしも密着せずとも、帯電体
の電荷を除去(中和)しうるシート、フアブリツ
クコーテイツドシート、ボード(板)、チユーブ、
熱収縮チユーブ、テープ、ベルト、ホース、ロー
ル、紐状またはシート状シーラント、袋等の形状
を有するゴムおよび/またはプラスチイツク配合
物からなる静電気除去材である。一例を述べれば
本静電気除去材を2cmの距離を設けて、帯電せる
物体にセツトした場合、本静電気除去材の表面に
露出する無数のケバだつた制電性繊維状物質は無
数の電極となり、その電極効果の作用によつて強
い電解が生じその周辺の空気が電離する、すなわ
ちコロナ放電する。このコロナ放電によつて生じ
たプラス、マイナスイオンのうち、帯電体と逆の
極イオンが帯電体に向つて移動し、帯電体の電荷
と結合(中和)して、帯電体の静電気を除去せし
める。一方、本静電気除去材と帯電せる物質が密
着する場合、帯電せる物質からのプラスまたはマ
イナスの電荷は本静電気除去材の制電性繊維状物
質に付与される導電性によりすみやかに本静電気
除去材に移行する。移行した電荷は、前述のごと
き本除去材の自己放電性能により、地面等へアー
スをとることなく空気中への自然放電コロナ放電
の効果を発揮し、電荷を徐々に減衰せしめる。 以上のごとく本静電気除去材または静電気の帯
留によつて生じる、例えば人体を通しての瞬間的
放電などの危険を防ぐことができるのである。ま
た、本静電気除去材はゴムおよび/またはプラス
チイツクの配合物を素材とするために例えばシー
ト、フアブリツクコーテイツド、ボード(板)、
チユーブ、熱収縮チユーブ、テープ、ベルト、ホ
ース、ロール、紐状またはシート状シーラント、
袋等の形状にも成型できる。また高弾性品、難燃
品、耐候製品等を要求するあらゆる用途の除電材
にも使用でき、さらにまた本素材を用いて、製品
そのものをつくることも可能である他、必要なら
ばゴムおよび/またはプラスチイツクをを主成分
とする配合物中に導電性カーボンを10PHR(ポリ
マー100重量部に対して10重量部)以上加えて本
静電気除去材の導電効果を一層高めたり、あるい
は難燃剤を例えば、三酸化二アンチモンに代表さ
れるアンチモン系難燃剤、リン酸エステルおよび
リン化合物、塩素系難燃剤、臭素系難燃剤など
を、その合計が15PHR(ポリマー100重量部に対
して15重量部)以上になるように加えて難燃性に
することもできるなど極めて幅広い用途を有す
る。なお、付言すれば、10PHR以上の導電性カ
ーボンの添加は、本静電気除去材の導電性を高め
る効果を有するが、10PHR以下ではその添加の
効果が小さく実効が期待できない。また本静電気
除去材の難燃化については、自己消火性を付与す
るための難燃剤添加の総部数として15PHR以上
が必要である。以下本発明を図面に示した実施例
に基づいて詳述する。 本発明は第1図〜第10図に例示するごとき形
状を有する静電気除去材であるが、しかしこれら
例示したものに限定されず目的用途に合せて所望
の形状に成型し利用できるのは勿論である。この
除去材の基材素子としては、例えば天然ゴム、合
成天然ゴム、スチレン―ブタジエンゴム、クロロ
プレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、
イソブチレン―イソプレンゴム、エチレン―プロ
ピレンゴム、クロロスルフオン化ポリエチレンゴ
ム、フツソゴム、シリコーンゴム、多硫化系ゴム
等のゴム弾性体、 スチレン―イソプレンターミナルブロツク共重
合体、スチレンブタジエンターミナルブロツク共
重合体、EPDMポリオレフインブレンド体、ア
イオノマー、トランス1,4ポリイソプレン、
1,2ポリブタジエン、塩素化ポリエチレン、エ
ピクロルヒドリンゴム、熱可塑性ウレタンエラス
トマー、エチレン―酢酸ビニル共重合体、ポリエ
チレン―ブチルゴムグラフトポリマー、弾性塩ビ
等の常温でゴム弾性を示す熱可塑性ゴム、 ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、塩化ビニル、アクリロニトリル―ブタジエン
スチレン、ポリスチレン、ナイロン、ポリカーボ
ネート等の熱可塑性樹脂、 の1種または2種以上のポリマーを主成分とした
配合物1中に、金、銀、銅、ニツケル、アルミ等
の通電性金属化合物を綿、スフ、レーヨン、ナイ
ロン、ビニロン、ポリエステル、ポリエチレン、
ポリプロピレン等の繊維に含浸または吸着せしめ
た太さ500デニール以下、長さ0.1mm〜20mmのコロ
ナ放電能力を有する制電性繊維状物質2を5〜50
容積パーセント配合し、ほぼ均一に分散せしめ
る。なお、制電性繊維としては、上記の繊維状物
質2の素材たる導電性金属化合物含浸または吸着
繊維の他金属細線、金属メツキ繊維、金属蒸着繊
維、炭素複合繊維がよく知られているが、金属細
線では本発明におけるコロナ放電による静電気除
去作用の実効が期待できず、金属メツキ法では繊
維の芯まで金属物が存在し得ず、従つて、表面摩
耗によるコロナ放電効果の低減など耐久性に欠け
る欠点があり、炭素複合繊維は電気的比抵抗(体
積固有抵抗)が十分でなく、かつコロナ放電効果
も小さいという欠点を有する。 一方、本発明に使用される制電性繊維状物質2
は導電性金属化合物を繊維へ吸着または含浸した
制電性繊維よりなるため繊維中心部で導電性金属
化合物が存在し、表面風化などによる自己放電性
および導電性などの静電気除去作用の低下をまね
くことはない。また本繊維状物質2は、体積固有
抵抗が小さいため良好な導電性(108Ω−cm以下)
を有しているので、電導による静電気の導伝およ
び自己放電能による放電能力を合せて有してい
る。さらに、湿度依存性がほとんどなく、湿度が
低くなつても静電気除去効果が失なわれることは
ない。なおこの他の特徴としては耐摩擦耐久性に
すぐれること、色染めが可能であること、繊維の
風合を失なわないことなどがあげられる。さらに
また、本制電性繊維状物質2は太さが500デニー
ル以下長さ0.1mm〜20mmであるためゴムおよび/
またはプラスチイツク中への分散が容易であると
同時に、繊維状補強剤としての効果が得られる他
ポリマーの風合を損うことがない。 次に上述のごとき素材1,2を配合した配合物
は例えば第1図〜第10図のような任意の形状に
成型された後、要すれば加硫され、バフ等により
必要面積を表面処理される。バフなどの表面処理
は混入繊維状物質端末3の一部を表面に露出する
目的を有している。即ち要すればバフ等による表
面処理により、制電性繊維状物質2の端末3を表
面に露出せしめることは本発明を構成する主要な
点のひとつである。換言すれば、本静電気除去材
のコロナ放電能は単に制電性繊維状物質2をゴム
またはプラスチイツク配合物1中に混入せしめた
だけでは、その効果は小さく、帯電体との距離等
によつては実効を示さない場合もある。これは繊
維周辺に起る電解作用が弱いためで、この電解作
用を確実ならしめるためには繊維端末3の露出が
必要である。つまり露出した繊維端末3はその1
本1本が電極としての効果を有するので電解作用
は飛躍的に高まる。なおこの場合混入される繊維
状物質2の太さは500デニール以下が望しく、長
さは0.1mm〜20mmの範囲がよい。500デニール以上
の太さでは上述の電極効果が期待できないこと、
ゴムまたはプラスチイツク配合物1への分散が悪
く、強度的に期待できないからである。また長さ
に関し、0.1mm以下ではゴムまたはプラスチイツ
ク中への分散はよいが、電極効果が乏しく20mm以
上ではゴムまたはプラスチイツク1中への分散が
できず繊維状物質は配合物中にかたまつてしまう
おそれがある。 一方制電性繊維状物質2の量は全容積の5〜50
パーセントの範囲が適当である。5パーセント以
下では表面処理による電極効果が端末3の量的な
点から小さく、50パーセント以上では、ゴムまた
はプラスチイツク配合物1の強度的保持が困難で
あるからである。 実施例 (1) この実施例の静電気除去材は、第1図に示す如
くゴムまたはプラスチイツク配合物1に制電性繊
維状物質2を加えた配合物をカレンダーリングし
シート11状に成型してなるものである。 成型後は、必要ならば加硫し表面の必要面積を
バフ研磨して、制電性繊維状物質2の端末3が表
面に露出するようにする。 こうして得られた11は、ゴミやほこりそれに
煙草のヤニ等がつきにくく、しかも寸法形状が裁
断等により自由に選択できるので、プラスチイツ
ク配合の場合は鮮明な色調を生かした壁材および
壁保護材として、またゴム配合の場合はゴム本来
のすべり止め効果をかねた床材やプラスチイツク
ケースなど特に静電気をおびやすく、かつすべり
やすい物品のしきもの等に利用できる。またはこ
の場合、制電性繊維状物質2はシート11中にほ
ぼ均一に分散されているので表面の摩耗により静
電気除去効果を失なうことは全くない。 実験例
【表】
【表】 * 2−メルカプトイミダゾリン
上記配合を用いてキヤレンダーにより厚さ2mm
のシートを分出しした。 使用した制電性繊維状物質は太さ30デニール長
さ7mmのものであつた。 また配合1―2については分出し後130℃×3
時間熱風炉にて加硫した。 次にこれらのシートの片面を制電性繊維状物質
の端末がケバだつまでバフイングした。このシー
トを用いて下記の試験を行なつたところ次表1―
3、1―4、1―5に示す結果を得た。 テスト1 摩擦帯電圧測定 測定方法、JIS L1094(京大化研式ローターリ
ースタチツクテスター)
【表】 ままで、バツフイングせず平滑
のままにした。
テスト2 アツシユテスト 試験条件 室内温・湿度 25℃ 30% アツシユ 酸化ケイ素平均粒子径30μ 試験方法 ナイロン肌着で試料(配合1―1、1―2ブラ
ンク)シートをはり合せたプラスチイツクボード
の表面を1秒に1回、2分間こすり、摩擦面をア
ツシユより2cmのところまで近づけてその状態を
観察した。
【表】
【表】 テスト3 プラスチイツクケース着塵テスト 試験条件 プラスチイツク加工工場倉庫において、プスチ
イツクケースをつみかさねるに際し、試料(配合
1―1、配合1―2、参考配合1)シートを一段
ごとに引き合計10段積みかさねて着塵およびすべ
り止め効果を確認した。期間4週間、倉庫内平均
温・湿度25℃ 35%
【表】 以上のごとく、本発明におけるシートは極めて
すぐれた静電気に対する制電並びに除電効果を有
していた。またゴムシートについては荷くずれ防
止効果も合せて認められた。 実施例 (2) この実施例の静電気除去材は、第2図に示す如
く配合物(ゴムまたはプラスチイツク配合物1に
制電性繊維状物質2を混入分散した配合物)を天
然または合成繊維例えば、綿、レーヨン、スフ、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、
ナイロン、ビニロン等の織布または編布もしくは
簾布5にトツピングまたはデイツピングもしくは
シーテイグしたシートとラミネーテイング成型し
た後、要すれば加硫し表面をバフ加工して、制電
性繊維状物質2の端末3が表面に露出するように
した静電気除去コーテイツドフアブリツクシート
12に成型してなるものである。 こうして得られるフアブリツクシート12はフ
アブリツク5の補強層があるため、配合物の伸び
をおさえ、また縫製加工なども容易にできるの
で、縫製加工してテントやフレキシブルコンテナ
ー(弾性袋)として用いる。また袋等への粉体充
填時に発生する静電気を除去するため、袋の一部
である粉体充填口(注排口部)に用いる。 またこのフアブリツクシート12は特に静電気
をきらう塗料工場の床材としてあるいはまた敷物
として利用できる。このようにこれらのフアブリ
ツクシートはほこりがつきにくいことはもちろん
のこと、ゴムまたはプラスチイツク1のポリマー
に配合されているため、耐候性、耐摩性などにす
ぐれており、長期にわたつて使用できる。なおま
た、必要により、導電性、耐油性、難燃性、耐オ
ゾン性などを配合1に付与するることもできる。
【表】 上記配合をナイロン平織生機(840Dタテ21本ヨ
コ20本/インチ間)にトツピングした(厚さ1
mm)。使用した制電性繊維状物質は太さ15デニー
ル長さ5mmの繊維状物質であつた。 トツピング後、トツピングシートの片面を制電
性繊維状物質の端末が露出するまでバフイングし
た。このシートを用いて、下記の試験を行なつた
ところ、表2―2、2―3に示す結果を得た。 テスト4 屋外曝露汚染テスト 試験条件 (場所)高速道路近辺のビル (期間)3カ月
【表】 * ブランク試料は実施例(1)に同じ
テスト5 アツシユテスト 試験条件 室内温・湿度 25℃、30% アツシユ 配化ケイ素平均粒子径30μ 試験方法 ナイロン肌着で試料(配合2)シートをはり合
せたプラスチイツクボードの表面を1秒に1回2
分間こすり、摩擦面をアツシユより2cmの所まで
近づけてその状態を観察した。
【表】 * ブランク試料は実施例(1)に同じ
本発明コーデイツドフアブリツクシートは上記
表2―2、2―3に示されるごとき静電気に対す
る良好な制電性除電性を示し、ゴミほこりの付着
の少ないシートでありかつ他の帯電物質に対して
の除電効果の大きいシートであることが認められ
た。 実施例 (3) この実施例の静電気除去材は、第3図に示す如
くゴムおよび/またはプラスチイツク配合物1に
制電性繊維状物質2を混入分散した配合物をプレ
ス成型し要すれば加硫し、表面の必要部分をパフ
処理したゴム板状成型品13としたものである。
ゴム板13は鉄道車両自動車建材関係などの防振
板、防音板、保温板、断熱板等の用途に用いられ
る一方プラスチイツクボードや化粧合板などに合
り重ねて床材として使用される。一般的な床材は
歩行中のマサツによる人体への帯電が常に問題に
なる。その解消として、該ゴム板13を使用する
ことにより従来の弾性体としてのクツシヨン効
果、防振防音効果をいささかもおとすことなく人
体等の帯電防止効果を付与することができる。 実験例
【表】 上記配合3を用い厚さ20mmのゴムボードをプレ
ス成型により得た。その後、この表面をバフイン
グし制電性繊維状物質の端末が露出するようにし
た。なおこの場合に用いた制電性繊維状物質の太
さは50デニール長さは10mmのものであつた。この
ゴムボードを用いて、下記の試験を行なつたとこ
ろ、表3―2に示す結果を得た。 テスト6 人体帯電圧 試験方法 ゴムボードを床にひき、10分間歩行し、その歩
行時の人体帯電圧を静電気測定器(スタチロン:
宍戸商会)で測定した。
【表】 * ブランク試料は実施例(1)に同じ
以上のごとく本発明ボードは床材としての人体
への帯電のすくない制電性ボードであることが確
認された。 実施例 (4) この実施例の静電気除去材は、第4図に示す如
くパイプや配線の静電気除去のための保護チユー
ブ14状に成型したものであつて、例えば第4図
イに示すがごときゴムおよび/またはプラスチイ
ツク配合物1に制電性繊維状物質2を混入分散し
た配合物を押出機にてチユーブ状に成型し、要す
れば加硫しバフイングして、混入せる制電性繊維
状物質2の一部の端末3を表面に露出せしめたチ
ユーブである。またこのチユーブは第4図ロに示
す如く必要に応じてチユーブの長手方向に切り目
6をいれたチユーブ状成型品とすることもでき
る。 これらのチユーブ14は主にプラスチイツク管
の静電気除去を行なうと同時に耐衝撃、保温材と
しても有効である。また切り目6を入れたチユー
ブはすでに組立てられた配管にセツトしやすいよ
うに配慮されたものである。 実験例
【表】 上記配合4および参考配合2を押出機を用いて
押出し成型し次いで加硫し、内径25mm肉厚1mmの
チユーブを得た、なお配合4のチユーブについて
は繊維状物質が露出するまでその表面をバフイン
グした。また用いた制電性繊維状物質は太さ20デ
ニール長さ5mmのものであつた。 このゴムチユーブおよび参考配合のゴムチユー
ブを用いて電気抵抗(体積固有抵抗)並びに粉塵
付着テストを行なつた結果、次の表4―2、4―
3に示す結果を得た。 テスト7 体積固有抵抗測定(電気抵抗測定機)
【表】 テスト8 粉塵付着テスト 試験方法 試料1配合チユーブ 試料2 参考配合チユーブの1/4の長さのみに
第4図ロのごとく長手方向に切り目をいれた
配合4チユーブをかぶせたもの 試料3参考配合2チユーブ 上記3試料を1000V、1分間印加後粉塵物(酸
化ケイ素平均粒子径30μ)に2cmのキヨリまで近
づけ粉塵付着度合を観察した。
【表】 以上のごとく、本発明チユーブは、極めて顕著
な静電気除去効果を示した。 実施例 (5) この実施例の静電気除去材は、ゴムおよび/ま
たはプラスチイツク配合物1に制電性繊維状物質
2を加えた配合物を押出し成型し、必要ならば加
硫して第5図ハに示した熱収縮チユーブ15状に
成型したものであり、さらに次いでこのチユーブ
15を130℃以上の温度雰囲気下において延伸し、
50℃以下の温度で冷却して固定する。次いで必要
な表面部分をバフイングし、一部の制電性繊維状
物質2の端末3を露出せしめて第5図ニに示した
熱収縮チユーブ15状に成型したものであ。こう
して得られた静電気除去のできる熱収縮チユーブ
15は80℃以上の温度で極めて容易に収縮するの
で、チユーブのもつゴム高弾性を生かしたゴルフ
のクラブ、ツリザオ、テニスのラケツト等の被覆
材としてまた工具類の柄電気配線等の保護緩衝材
として用いられる。さらに本発明の場合、本熱収
縮チユーブ15は静電気除去効果の他、バフイン
グによる繊維状物質端末3の露出によるビロード
状の感触効果があり、感触効果にすぐれた物品と
なる。また、本静電気除去性熱収縮チユーブ15
は各種の色調のチユーブが製造できるため、電気
配線の色分けチユーブ等にも使用することができ
る。各種の性能例えば、耐油性、導電性、難燃
性、耐候性を付与できる。 実験例
【表】 上記配合5および参考配合3を押出機を用いて
内径25mm肉厚2mmのチユーブを押出し成型し、こ
れを135℃30分加硫した後、130℃5分加熱して延
伸し次いで20℃5分間冷却して、内径50mm肉厚1
mmの熱収縮チユーブを得た。なお配合5のチユー
ブに用いた制電性繊維状物質は太さ20デニール長
さ5mmであつた。こうして得た熱収縮チユーブの
表面をバフイングした後、体積固有抵抗、並びに
粉塵付着テストを測定したところ、表5―2、5
―3に示す結果を得た。 テスト9 体積固有抵抗測定(電気抵抗測定機)
【表】 テスト10 粉塵付着テスト 試験方法 配合5熱収縮チユーブおよび参考配合3熱収縮
チユーブを直径38mmのPVCパイプにかぶせ収縮
被覆せしめた後この被膜パイプを1000V1分間印
加し、粉塵物(酸化ケイ素平均粒子径30μ)に2
cmの距離まで近づけ、粉塵付着度合を観察した。
【表】 以上のごとく、本発明熱収縮チユーブはすぐれ
た収縮性を保持すると共に顕著な静電気除去によ
る防塵効果を示した。 実施例 (6) この実施例の静電気除去材は、第6図aに示す
如くテープ形状16に成型したものである。即ち
一つは実施例(1)または(2)において得られた静電気
除去性シート11または同コーテイツドフアブリ
ツクシート12もしくは実験例表6―1の配合6
―1を用いて作成した加硫シートをテープ基材1
とし、これに通常市販の粘着剤または接着剤9を
塗布またははり合せ、任意の幅にカツテイングし
て得られる第6図bに示す如き静電気除去テープ
16であり、他の一つは、市販のゴム、紙、プラ
スチイツクのシートまたはフイルム8に実験例表
6―1,6―2に例示されるごとき制電性繊維状
物質2を混入した粘着剤配合1を塗布または貼り
合せ、任意の幅にカツテイングして得られる第6
図cに示す如き静電気除去性テープ16であり、
さらに他の一つは、実施例(1)または(2)において得
られた静電気除去性シート11または同コーテイ
ツドフアブリツクシート12もしくは実験例表6
―1を用いて作成した加硫シートをテープ基材1
とし、これに実験例表6―1,6―2に例示され
るごとき制電性繊維状物質2を混入した粘着剤配
合1を塗布または貼り合せ、任意の幅にカツテイ
ングして得られる第6図dに示す如き静電気除去
性テープ16である。このようにして得られるテ
ープ16は、静電気の発生するあらゆる個所に容
易にはることができ、かつ容易にはがすことがで
きる。また壁材として用いることもでき、静電気
によるホコリやゴミ付着のない、従つてよごれの
少ない壁材として用いることができる。また、第
6図bおよびdを使用する場合は防音材、断熱材
としてクーラーのモーターボツクスの中貼りなど
にも用いることができる。 実験例
【表】
【表】 上記配合6―1をカレンダーを用いて、厚さ1
mmにシーテイング後加硫した。次にこのシートの
片面をバフイングした。 一方、配合6―2参考配合4を用いて、ゴム糊
を作成した。なお配合6―1,6―2に用いた制
電性繊維状物質は太さ25デニール長さ2mmであつ
た。 次に配合6―1のシートのバフのない片面に配
合6―2、および参考配合4の糊をそれぞれ50μ
コートし幅5cm長さ10mにカツトして2種類ゴム
テープ(第6図bおよびd)を得た。 さらに、市販の厚さ200μのビニルシートに配
合6―2および参考配合4の糊をそれぞれ50μコ
ートし、これをカツトし幅5cm長さ10mテープ2
種類を同様に得た(第6図c)。 なお配合6―2糊を用いた場合は、糊面に制電
性繊維状物質端末の露出が確認された。こうして
得たテープを用いて次のテストを行なつたとこ
ろ、表6―3,6―4に示す結果を得た。 テスト11 半減期の測定 試験方法 JIS L 1094 試験器具 スタチツクオネストメーター(宍戸商会社製) 試験試料
【表】
【表】 テスト12 アツシユテスト 試験方法 たて3cm、よこ20cm、厚さ5mmのプラスチイツ
ク板に前記テスト11の4試料をはり合せ、ナイロ
ン肌着で、プラスチイツク面を1秒に1回2分間
こすり、摩擦面をアツシユより2cmの所まで近づ
けて、アツシユ付着の状態を観察した。 試験条件 室内温・湿度 25℃ 30% アツシユ 酸化ケイ素平均粒子径30μ
【表】 以上のごとく、本発明テープはテープ自体の顕
著な自己放電性と、他の帯電物質への高い静電気
除去効果を有していることが認められた。 実施例 (7) この実施例の静電気除去材は、第7図に示す如
くベルト17状に成型してなるものである。この
ベルト17のゴム材としては例えば後記する配合
例(実験例表7―1)を用いる。また内在せしめ
る生機としては、ナイロン、ビニロン、ポリエス
テル等の高強力簾織布5を用いる。即ち、後記す
る配合1に制電性繊維状物質2を混入分散せしめ
た配合を用いて簾織布5にトツピングする。この
トツピングシートを数層重ね合わせる。一方前記
配合をカレンダーを用いてシーテイングし得られ
たシートを重ね合わせたトツピングシートの一方
の最外層にはり重ねる。この後、この積層体をベ
ルトプレス機にて加硫する。加硫後ベルト表面を
バフイングして制電性繊維状物質2の端末3が表
面に露出するようにする。 このようにして得られた本発明ベルト17は、
他物体との摩擦によつて発生する。静電気によつ
て引き起される静電気発火を防ぐことができる。
また、本ベルト17は使用時においてたえず摩擦
状態におかれるが、制電性繊維状物質2がゴム配
合物中にほぼ均一に混入されているため、表面摩
耗によつて静電気除去効果を失うことは全くな
い。 実験例
【表】
【表】 上記配合を用いてビニロン簾織布(1000D34
本/インチにトツピング成型し、厚さ2.0mmのト
ツピング簾織布シートを得た。このシートを4層
重ねばりし、さらに片面に上記ゴム配合のみから
なる厚さ1.5mmのゴムシート2枚をはり合せ、ベ
ルトプレス機により加硫した。次いで加硫したベ
ルト表面をバフイングして第7図に示すごときベ
ルトを得た。なおこのベルトに用いた制電性繊維
状物質は太さ25デニール長さ2mmのものである。
このようにして得たベルトの半減期を測定したと
ころ、表7―2に示すごとき結果を得た。 テスト13 ベルトの半減期測定 試験方法 JIS L 1094 試験器具 スタチツクオネストメーター(宍戸商会社製)
【表】 以上のごとく本ベルトは優れた自己放電性を有
していた。なお本ベルトを1カ月間タイミングベ
ルトとして実使用に供したが良好な耐摩耗性を有
しており、何んらの異常も認められなかつた。 実施例 (8) この実施例の静電気除去材は、第8図に示す如
くホース18状に成型してなるものである。この
ホース18は後記する如く、ゴムおよび/または
プラスチイツク配合物(実験例表8―1)1に制
電性繊維状物質2を加えた配合物を外皮層とし、
ナイロン、ビニロン、ポリポリエステル等の織布
または編布5にトツピング、またはデイツピング
した、さらにこれを織布の場合はバイアスカツト
したトツピング布を予め押出機で押出されたチユ
ーブ上にまきつけて成型し、この上に上記配合物
をカレンダリーリングして得たシート外皮層をシ
ースして布巻加硫するかまたは連続的に前記した
配合4を用いて押出機により押出したチユーブに
前記繊維をからみ織し、さらにその上に前記配合
をシースして、要すれば加硫した後、得られたホ
ース表面をバフイングし、制電性繊維状物質2の
端末3が表面に露出するようにしたものである。
このようにして得られた本発明ホース18は、ホ
ース自体が制電性を有しているため、よごれにく
く、かつ、耐油性、難燃性などを同時にホース1
8に付与しても静電気防止効果が失われることは
全くない。 実験例
【表】 マンドレル(心金)に、押出機でチユーブ状に
押しだした難燃性ゴム未加硫チユーブを吹きこ
み、予め難燃性ゴムを織布(ナイロン1230D34×
34本/インチ)にトツピングしたフアブリツクシ
ートを45゜に栽断してはりつけ、その上に外被ゴ
ムとして上記配合シートを巻き布巻き加硫した。 次に加硫したホースの表面をバフイングし、第
8図に示すごときホースを得た、この時のホース
の寸法は、内径30mm、肉厚5mmであつた。なおこ
のホースに使用した、制電性繊維状物質は太さ25
デニール、長さ2mmのものである。 このようにして得たホースにつき、次のテスト
を行なつたところ、表8―1に示す結果を得た。 テスト14 電気抵抗、粉塵付着テスト、水密テス
トおよび難燃テスト 試験方法 (イ) 電気抵抗……電気抵抗測定機による体積固有
抵抗測定 (ロ) 粉塵付着テスト……1000V1分印加後、粉塵
物(酸化ケイ素平均粒子径30μ)に2cmの
距離まで近づけ粉塵の付着度合を見る。 (ハ) 水密テスト……ホースの片方の端末をとじ片
方より水を注入1Kg/cm2の内圧をかけ、水
もれがあるかどうかしらべる。 (ニ) 難燃性テスト……MVSS(Motor Vehicle
Safety Standard)No.302 (ホ) 耐油性テスト……ASTMNo.3オイル常温7
日間浸漬後の体積膨潤率測定
【表】 以上のごとく、本発明ホースは静電気に対する
すぐれた除電効果を有する他、難燃性、耐油性を
合わせて有するホースであることが認められた。 実施例 (9) この実施例の静電気除去材は、第9図に示す如
くゴム被覆ロール19状に成型してなるものであ
る。芯ロール10に後記する実験例の配合9に制
電性繊維状物質2を混入分散した配合をカレンダ
ーによりシーテイングしてミート化する。このシ
ートを芯ロール上10へ任意の厚みに巻き上げ、
要すれば加硫する。次いで表面をバフイングし
て、制電性繊維状物質2の端末3が表面に露出す
るように表面仕上げする。 このようにして得られる本発明のロール19
は、例えばプラスチイツクフイルムのリワイデイ
ング装置の搬送ロールに用いられる。フイルムの
巻きかえ時に帯電する静電気はこのロール上を通
過する時除電され、フイルム上にほこりやゴミを
吸引させないばかりか、静電気の火花放電によ
る、発火を防ぐことができる。 実験例
【表】
【表】 上記配合を用いて、カレンダーにより、厚さ2
mmのシートを分出した。このシートを直径115mm
長さ700mmの鉄ロールにゴム厚さ10mmになるよう
まきつけた後130℃3時間加硫した。こうして得
たゴムロールの表面をバフ仕上げして第9図に示
すごときゴムロールを得た。 このロールをプラスチイツクフイルムのリワイ
デイング装置の送りロールに使用し、フイルム巻
き返し時の静電気によるほこり吸着の程度を観察
したところ下表9―2に示す結果を得た。
【表】 以上のごとく、本発明ロールは他の帯電体の静
電気を除去する高い効果を有していた。なお本ロ
ールは試験後実用に供せられたが、3カ月経過後
も、全く異常は認められず、静電気除去効果(除
塵効果)も低下することはなかつた。 実施例 (10) この実施例の静電気除去材は、第10図に示す
如くシーリング材20に成型したものであつて、
後記する実験例の配合10に制電性繊維状物質2を
混入分散した配合をニーダーにて混練りし、押出
機またはカレンダーによりヒモ状またはシート状
に成型したものである。 こうして得られるシーリング材20は、表面上
に多数の制電性繊維状物質2が一部表面に露出
し、押出方向にならんだヒモ状またはシート状の
シーリング材で、他の静電気帯電物質の除去効
果、自己の静電気除去効果の他、制電性繊維状物
質2の補強効果によるフロー防止効果のあるシー
リング材となる。 実験例
【表】
【表】 上記配合をニーダーについて混練りし、押出機
にて幅10mm厚さ5mmのヒモ状シーリングを押出し
成型した。なお本配合に用いられた制電性繊維状
物質は太さ50デニール長さ10mmのものであつた。
こうして得たシーリング材を壁材の目地として使
用するテストを行なつたところ次の表10―2に示
す結果を得た。 テスト16 屋外曝露実用テスト 試験条件 施工場所 高速道路近辺のビル 試験期間 3カ月 試験壁材 合板ボードはり合せ
【表】 上表に認められるごとく本シーリング材は他の
帯電物質に対する静電気除去効果による明らかな
除塵効果が認められた他、制電性繊維状物質の混
入によるシーリング材のフロー防止効果が認めら
れた。 以上のごとく、本発明の静電気除去材は、静電
気に対し優れた自己放電能力を有すると同時に、
静電気の帯留せる他の物質の除電を地面等へアー
スをとることなくまたなんらかの装置をもちいる
ことなく、可能ならしめた。例えば静電気の帯留
によつて生じる人体を通じての瞬間的放電などの
危険を防ぐことのできる、また、帯電によるチリ
やほこりの吸着を防止することのできる、優れた
かつ安価で安全な静電気除去材である。さらに言
及すれば、本発明の静電気除去材はゴムおよび/
またはプラスチイツクの配合物を主素材とするた
め、どのような形例えば、シート、チユーブ、ホ
ース、ボード、ロール、ヒモ、テープ状等にも成
型でき、またいろんな性質、高弾性、難燃性、耐
油性、耐候性等の性質を付与できる他、必要なら
ばゴムおよび/またはプラスチイツクを主成分と
する配合物中に導電性カーボンを加えて、ポリマ
ーベースを導電性とし本静電気除去材の静電気導
電効果を一層効果有らしめることもでき、さらに
は制電性繊維状物質の繊維配向効果によるフロー
防止等の補強効果を有するなど広い応用範囲と
数々の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の異なる実施例を示したものであ
つて、第1図はシート状静電気除去材の斜視図、
第2図はコーテツドフアブリツクシート状静電気
除去材の一部破断斜視図、第3図はゴムまたはプ
ラスチイツクボード状静電気除去材の斜視図、第
4図はチユーブ状静電気除去材を示しイはチユー
ブ、ロは切り目を入れたチユーブの斜視図、第5
図は本発明による熱収縮チユーブ状静電気除去材
を示しニは延伸前の素材チユーブ、ハは延伸後の
熱収縮チユーブの斜視図、第6図はテープ状静電
気除去材を示しaはその斜視図、bは制電性繊維
状物質を混入した配合物をテープ基材に用いたテ
ープの縦断面図、cは制電性繊維状物質を混入し
た配合物をテープの糊に用いたテープの縦断面
図、dは制電性繊維状物質を混入した配合物をテ
ープ基材および糊に用いたテープの縦断面図、第
7図はベルト状静電気除去材の斜視図、第8図は
ホース状静電気除去材の一部破断斜視図、第9図
はロール状静電気除去材の一部破断斜視図、第1
0図はヒモ状またはシート状シーラントの斜視図
である。 図中1はゴムおよび/またはプラスチイツクを
主成分とする配合物、2は制電性繊維状物質、3
は物質2の端末、11はシート状静電気除去材で
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金、銀、銅、ニツケル、アルミ等の導電性金
    属化合物を綿、スフ、ポリプロピレン、ポリエチ
    レン、ポリエステル、ナイロン、ビニロン等の天
    然または合成繊維に含浸もしくは吸着せしめた1
    ×108Ω−cm以下の体積固有抵抗を有する太さ500
    デニール以下、長さ0.1mm〜20mmの制電性繊維状
    物質を5〜50容積パーセント混入分散したゴムお
    よび/またはプラスチイツクを主成分とする配合
    物を、所望の形状に成型し、要すれば加硫した後
    表面処理して、一部の混入繊維状物質の端末を成
    型物の少なくとも片面の表面に露出せしめてなる
    ことを特徴とする静電気除去材。 2 ゴムおよび/またはプラスチイツクを主成分
    とする配合物が少なくとも導電性カーボンを
    10PHR以上含んでいる配合物である特許請求の
    範囲第1項記載の静電気除去材。 3 ゴムおよび/またはプラスチイツクを主成分
    とする配合物が難燃剤を少なくとも合計15PHR
    以上含んでいる配合物である特許請求の範囲第1
    項記載の静電気除去材。 4 成型形状が制電性繊維状物質5〜50容積パー
    セントを混入分散した、ゴムおよび/またはプラ
    スチイツクを主成分とする配合物をカレンダーリ
    ングしてシート状に成型した、かつ一部の混入繊
    維状物質の端末をシート表面に露出せしめたシー
    ト形状であることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項、第2項または第3項記載の静電気除去材。 5 成型形状が制電性繊維状物質5〜50容積パー
    セントを混入、分散したゴムおよびプラスチイツ
    クを主成分とする配合物を天然または合成繊維の
    布帛にトツピングまたはデツピングもしくはラミ
    ネーテイングしてコーテイツドフアブリツクシー
    ト状に成型した、かつ一部の混入繊維状物質の端
    末をフアブリツクシートの表面に露出せしめたフ
    アブリツクシート形状であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項、第2項または第3項記載の
    静電気除去材。 6 成型形状が、制電性繊維状物質5〜50容積パ
    ーセントを混入分散したゴムおよび/またはプラ
    スチイツクを主成分とする配合物をプレスしてゴ
    ムまたはプラスチイツクボード状に成型した、か
    つ一部の混入繊維状物質の端末を少なくとも片面
    のボード表面に露出せしめたボード形状であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項ま
    たは第3項記載の静電気除去材。 7 成型形状が、制電性繊維状物質5〜50容積パ
    ーセントを混入分散したゴムおよび/またはプラ
    スチイツクを主成分とする配合物を押出してチユ
    ーブ状に成型した、かつ一部の混入繊維状物質の
    端末をチユーブ表面に露出せしめたチユーブ形状
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項、
    第2項または第3項記載の静電気除去材。 8 成型形状が、制電性繊維状物質5〜50容積パ
    ーセントを混入分散したゴムおよび/またはプラ
    スチイツクを主成分とする配合物を熱収縮できる
    チユーブ状に成型した、かつ一部の混入繊維状物
    質の端末を熱収縮チユーブ表面に露出せしめた熱
    収縮チユーブ形状であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項、第2項または第3項記載の静電
    気除去材。 9 成型形状が制電性繊維状物質5〜50容積パー
    セントを混入分散したゴムおよび/またはプラス
    チイツクを主成分とする配合物をテープ基材そし
    て/または糊に用いてテープ状に成型した、かつ
    一部の混入繊維状物質の端末をテープまたは糊表
    面に露出せしめたテープ形状であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項、第2項または第3項
    記載の静電気除去材。 10 成型形状が制電性繊維状物質5〜50容積パ
    ーセントを混入分散したゴムおよび/またはプラ
    スチイツクを主成分とする配合物をベルト状に成
    型した、かつ一部の混入繊維状物質の端末をベル
    ト表面に露出せしめたベルト形状であことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項、第2項または第3
    項記載の静電気除去材。 11 成型形状が、制電性繊維状物質5〜50容積
    パーセントを混入分散したゴムおよび/またはプ
    ラスチイツクを主成分とする配合物をホース状に
    成型した、かつ一部の混入繊維状物質の端末をホ
    ース表面に露出せしめたホース形状であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項または
    第3項記載の静電気除去材。 12 成型形状が、制電性繊維状物質5〜50容積
    パーセントを混入分散したゴムおよび/またはプ
    ラスチイツクを主成分とする配合物を、ロール状
    に成型した、かつ一部の混入繊維状物質の端末を
    ロール表面に露出せしめたロール形状であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項また
    は第3項記載の静電気除去材。 13 成型形状が、制電性繊維状物質5〜50容積
    パーセントを混入分散したゴムおよび/またはプ
    ラスチイツクを主成分とする配合物を、シートま
    たは紐状シーラントに成型した、かつ一部の混入
    繊維状物質の端末をシーラント表面に露出せしめ
    たシートまたは紐状シーラント形状であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項または
    第3項記載の静電気除去材。 14 成型形状が、前記第5項のコーテイツドフ
    アブリツクシートを製袋加工して袋状にもしくは
    袋の一部に成型した、かつ一部の混入繊維状物質
    の端末を袋もしくは袋に使用された部分の表面に
    露出せしめた袋形状であることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項、第2項または第3項記載の静
    電気除去材。
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