JPH01274846A - 簡易なクリーンルームもしくはクリーンボックス - Google Patents

簡易なクリーンルームもしくはクリーンボックス

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JPH01274846A
JPH01274846A JP10555988A JP10555988A JPH01274846A JP H01274846 A JPH01274846 A JP H01274846A JP 10555988 A JP10555988 A JP 10555988A JP 10555988 A JP10555988 A JP 10555988A JP H01274846 A JPH01274846 A JP H01274846A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、空気清浄度の比較的高い内部環境を、m1単
かつ安価に提供し得る簡易なりリーンルームもしくはク
リーンボックスに関するものである。
[従来技術] し述のような空気清浄度の高い環境を特に室内等で作る
方法は、従来より、フィルターを通したクリーンエアー
を室内に導入してさらに該不織布に該室内のエアーを再
度フィルターに再循環させて浄化を行うという方法が一
般的にとられている。
しかし、この方法では、非常に高度な清浄度を得ること
ができるものの、エアーを送風、循環するための送風機
と電力設備、フィルターなどの一連の大がかりなシステ
ムが必要であり、簡単にクリーンルームを実現するとい
うようなものではなかった。
[発明が解決しようとする課題] 一方、空気清浄化に関する要求は、クリーンルームやク
リーンボックス自体の利用目的と用途によってもそのレ
ベルが異なり、たとえば1立方フイート中にO05μn
]以上の粒子数が20万個程度の、それほど高くない清
浄度が要求される用途もあって、そのような清浄度環境
では、むしろ設面的にも簡単で安価なものが要求されて
いるのが現状である。
すなわち、このJ:うなりリーンルームやクリーンボッ
クスとしては、例えば、一般に埃の付着を嫌う精密備品
の保管0序や保管ボックス、また、伝染性の細菌に犯さ
れた患者のために設けられる、あるいは花粉症などに悩
む人のために設けられる簡単な隔離空間等が挙げられる
本発明は、このような用途の要求にマツチした簡単かつ
安価な、簡易なりリーンルームやクリーンボックスを提
供せんとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記した目的を達成する本発明の簡易なりリーンルーム
もしくはクリーンボックスは、次の構成からなるもので
ある。
すなわち、部屋またはボックスを構成する壁面績、天井
面積および床面積を合わせた総面積の10%以上の部分
を、エレク1〜レット・材料を用いて構成せしめたこと
を基本16としてなるクリーンルームもしくはクリーン
ボックスである。
[作用] 以下、本発明について、更に詳()く説明をする。
第1図は、本発明にかかる簡易なりリーンルームの1実
施態様例を模式的に示した概略斜視図である。
図中、1は簡易クリーンルーム、2はエレクトレット材
料、3は入口用のドアー、4は支柱を示す。
本発明のクリーンルームもしくはボックスは、その内部
の、壁面績、天井面積および床面積を合わせた総面積の
10%以上の部分がエレクトレット材料2から構成され
てなるものである。
本発明において、該エレクトレット材料2は、部屋を構
成する面の全面に用いてもよいし、−面だけの一部分だ
けに用いてもよい。室内の清浄度向上のためには、でき
るだけ多い面積にエレクトレット材料を用いたほうが好
ましい。良好な空気清浄度を得るためには、本発明者ら
の知見によれば壁、天井、床のそれぞれの面積を合わせ
た総面積の10%未満程度をエレクトレフ1〜材料で構
成するぐらいでは効果が乏しく、該総面積の10%以上
の部分を、好ましくは、50〜100%の部分をエレク
トレット材料が占めるように構成することが肝要である
また、エレクトレット材料は、その表面電位が50V以
上のものを少なくとも一層用いるのがよい。これは、表
面電位が高いほど、エレクトレット材料の表面から遠く
に離れた空気中の塵や埃、あるいは細菌を、引き寄せる
力が強いので室内の清浄度向上のために効果的であるか
らである。このため、エレクトレット材料の表面電位は
、可能な限り高い方が好ましいと言える。
なお、さらに、本発明者らの知見によれば、200v以
上であるのがさらに良く、さらに一般に特に好ましくは
500V位のものを用いれば非常にハイレベルな空気清
浄度を得ることができる。
また、エレクトレット材料には、配向分極タイプとラン
ダム分極タイプのものがあるが、表面電位の向上のため
には、積層することによって表面電位が向上する配向分
極タイプを用いる方が好ましい。ただし、その用い方と
しては、同タイプのものにはプラス電位面とマイナス電
位面が存在するので、この2面が同面積で使用されるよ
うに配慮して用いるのがより好ましい。その理由は、空
中の塵にはプラスとマイナスに帯電したものが存在する
からである。
エレクトレット材料の素材は、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリカーボネート、ポリエステル、3弗化ポリ
エチレン、4弗化ポリエチレン、ポリアクリルなどの体
積固有抵抗値が1014Ω・cm以上の素材が適する。
中でも、ポリプロピレンとポリカーボネートは、エレク
トレッ1〜の安定性に優れかつ安価であるので好適な材
料である。工lツクトレッド材料は、上記素材を用いた
布帛、フィルムあるいはプラスチック成形体を用いるの
がよく、好ましくは、表面電位が上記した如くに50V
以上のlli維で構成されたこれら形態のエレクトレッ
ト材料を用いるのがよいa布帛として不織布を用いる場
合には、特に、ポリプロピレンメルトブロー不織布また
はポリプロピレンスパンボンド不織布、あるいはポリプ
ロピレンエレクトレット化フィルムを割繊しスリット化
して得られる繊維状物よりなる不織イ5などを用いるの
が好ましい。
それは、ポリプロピレン不1¥布は、高い電位のエレク
トレット化が可能で、かつ通気性を有するので、室内の
1yや埃が、エレクトレット材料によって良好に濾過さ
れ得るので室内の清浄度向上により効果的であるからで
ある。
一方、また、ポリプロピレンエレクトレット化フィルム
やポリプロピレンエレクトレット化プラスチック、ポリ
カーボネートエレクトレット化プラスチックは、極めて
エレクトレット化の程度が高く、かつ透明性が高いので
、室外から室内の様子を観察できるので好ましい。さら
に該不織布に、これらのフィルム使いの場合、室内を実
質的に完全密閉をすることもできるので、乾燥剤を入れ
て密閉することにより湿気と埃を嫌う備品類の保管に最
適な空間を作ることが可能である。
また、本発明に基づいて、簡易クリーンルームもしくは
クリーンボックスをより安価に作成しようとする場合、
たとえば、非エレクトレットプラスチック体の表面にエ
レクトレット材料が貼り合わされていてかつ該エレクト
レット材料の貼り合わされた面が部屋もしくはボックス
の内部側として用いるようにするのが効果的であり、こ
のようにして用いれば、価格の高いエレクトレット材料
の使用鎖を減らすことができる。
また、エレクトレット材料がポリプロピレンなどのメル
トブロー不織イロの場合には、一般に切断強力が小さい
ので、切断強力が2KO15Cm幅以上であるスパンボ
ンド不織布や織編物またはフィルム状物を接着などによ
り重ね合わせてして補強をして用いるのが好ましい。
本発明の簡易なりリーンルームもしくはクリーンボック
ス内の清浄度は、本発明者らの各種検討によれば、0.
5μm以上の粒子が1立方フイート中に概略15万個以
下という良好な清浄度を効果的に達成することができる
。この15万個というエアロゾル13度は、通常の大気
に含まれるエアロゾル濃度の約1/2に相当するレベル
である。
本発明にかかる簡易なりリーンルーム、クリーンボック
ス内の清浄度は、時間の経過につれて向上するが、従来
のクリーンルームのように積極的には換気、浄化をしな
いので、清浄度の向上速度は一般に遅くなっていく傾向
にあり、それは、エレクトレット材料の表面近くのエア
ー中に含まれる塵や埃が、エレクトレット材料の持つ静
電気吸着作用によって、該エレクトレット材料表面に吸
着されることによって次第に清浄度が向上していくとい
うシステムによることに基づくからであり、ある程度清
浄度の向上が進んでくると塵や埃の吸谷がむずかしくな
ってくるからである。
しかしながら、本発明者らの知見によれば、長時間経過
するとその中の清浄度は、理想的に管理した場合、1立
方フィー1−中に0.5μm以上の粒子数が10個以下
にすることも可能である。
また、さらに、室内内部やボックス内に、適宜な凹凸部
分などを設けて、内部容積の割りには、実質的に壁部ヤ
天井部、床部と古うべき部分の総面積を、積極的に大き
くせしめ、かつその大きな総面積に対しエレクト1ノツ
ト材料をより高い使用率で用いることにより、高度な空
気清浄度を得ることもできるものである。すなわち、本
発明の室内内部やボックス内は、単に、6面の平面状の
壁、天井、床からなるもののみに限らず、適宜の手段な
どで実質的に上記の総面積を大きくして、かつエレクト
レット使用面積を大きくして構成したちのであってもよ
い、。
また、たとえば壁、天井、床などは、必ずしも固定され
てなるものである必要はなく、引き戸式、アコーディオ
ン式等の非固定式の壁様、天井様、あるいは床様物等を
適宜用いることによって、必要時にのみ、実質的に壁、
天井などを構成し得るものとしてもよい。その場合には
、主として、該引き戸式やアコーディオン式の壁(アコ
ーディオンカーテンのような:しの)、天井おるいは床
を、エレクトlノット材料で構成すれば、本発明の所期
の効果を有する簡易なりリーンルーム、クリーンボック
スを、さらに−層簡単に、必要とされたときに直ちに形
成することができるものとなる。
なお、上記説明G:″、J−3いて、表面電位の測定方
法は、米国モンロー社のモデル244型を用いて行なっ
たものである。
[実施例] 次に、実施例をもって更に詳しく本発明を説明する。
実施例1 全内面が、表面電位2000Vのポリカーボネートエレ
クトレット化プラスチックよりなるクリーンボックス(
間口30X40X輿行40 CITI、厚さ5mrn、
体積固有抵抗値1016Ω・cm)内に、十分に清掃し
た光学レンズを入れ蓋をして10日間保管した。
10日後にレンズを取り出して、埃の付着状態を顕微鏡
で観察したところ極めて少ないことが確認できた。
次に、クリーンボックス内の清浄度をレーザーパーチク
ルカウンター(米国PMS社の型式IAS −X−CR
T )を用いて0.5μm以上の粒子数を評価したとこ
ろ1立方フイート中に1000個以下であり、極めて高
い清浄度でおることが認められた。
比較例1 上記実施例1で用いたクリーンボックスと同素材同形状
であるが、エレクトレット化だけはしていないプラスチ
ックでて構成した非エレクト1ノツトボツクス内に実施
例1と同様に光学レンズを入れて同条件で保管し、た。
10日後にレンズを取り出して、埃の何首状態を顕@鏡
で観察したところ極めて埃の(=f着が多いことが確認
された。
次に、このボックス内の清浄度をレーザーパーチクルカ
ウンターを用いて0.5μm以上の粒子数を評価したと
ころ1立方フイート中に2万個も存在していることが確
認され、極めて低い清浄度であることがわかった。
実施例2 杉花粉が1立方フイー1〜中に100個の割合で分散さ
れている室内に、表面電位350vのエレクトレット化
ポリプロピレンメルトブロー不織イ[(繊度0.04デ
ニール、目付50g/Tnりを全内面に用いた簡易クリ
ーンルーム(開口220×180X輿行230cm>を
組み立−Cた。
その組み立てをして8時間経過後に、その簡易クリーン
ルーム内に、花粉症の患者5人に入ってもらい、同クリ
ーンルーム内における花粉アレルギーの状態を問診によ
って評価したところ、それぞれ5人ともに花粉アレルギ
ーの諸症状が発症しないことが確認できた。
これは、簡易クリーンルーム内外の花粉がエレクトレッ
ト化ポリプロピレンメルトブロー不織佑に捕集きれた結
果、患者の喉ヤ】のに達する花粉が減少したためである
と認められる1つのであった。
比較例2 杉花粉か1立方ノイート・中に100個の割合で分散さ
れている室内に、7と粉症の患者5人に入つ−Cもらい
、同室内における苗扮アLノルギーの状態を問診によっ
て評価したところ、それぞれ5人としに花粉アレルギー
の諸症状を発症していた。これは、杉花粉が、思考の喉
やのに達した結果と考えられるもの℃あった。
[発明の効果] 本発明の簡易なりリーンルームもしくはクリーンボック
スを用いることにより、手軽に清浄麻の高い環境を安価
に形成することが(゛きる。
このため、現在、問題に4【っている花粉症や喫煙時の
煙に対する対策も、簡易に実施できる。
さらに、簡易クリーンルーム、クリーンボックスの形状
、大きさにちJ:るが、一般家庭内″c簡易惑こ組立て
もでき−るにうなタイプのものの製作も可能であるので
、たとえば厘(邪をひいたときなどに利用すれば、家族
への感染を防止することができる。
また、従来のクリーンルームなどのように送風換気用の
諸設描やモーター・電力を必要としないのて゛省、]ニ
ネの点でも優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明(4二かかる簡易なりリーンルームの
1実M態様例をモデル的に示した概略斜視図である。 1:簡易なりリーンルーム 2:エレクトレフ1〜材料 3:入り日用のドアー 4:支社 持直出願人 東 し 株 式 会 社

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)部屋またはボックスを構成する壁面積、天井面積
    および床面積を合わせた総面積の10%以上の部分を、
    表面電位が50V以上のエレクトレット材料を用いて構
    成せしめてなることを特徴とするクリーンルームもしく
    はクリーンボックス。
  2. (2)部屋またはボックスを構成する壁面積、天井面積
    および床面積を合わせた総面積の10%以上の部分を、
    体積固有抵抗値が10^1^4Ω・cm以上の素材から
    主としてなるエレクトレット繊維布帛、エレクトレット
    フィルムあるいはエレクトレットプラスチック成形体よ
    りなるエレクトレット材料を用いて構成せしめてなるこ
    とを特徴とするクリーンルームもしくはクリーンボック
    ス。
  3. (3)部屋またはボックスを構成する壁面積、天井面積
    および床面積を合わせた総面積の10%以上の部分を、
    非エレクトレットプラスチック体の表面にエレクトレッ
    ト材料が貼り合わされていてかつ該エレクトレット材料
    の貼り合わされた面が部屋もしくはボックスの内部側と
    して用いられてなるエレクトレット体により構成せしめ
    てなることを特徴とするクリーンルームもしくはクリー
    ンボックス。
  4. (4)壁面積、天井面積および床面積を合わせた総面積
    の10%以上の部分が、エレクトレット材料を用いて構
    成され、かつ該エレクトレット材料は、必要時に壁、天
    井、あるいは床を実質的に形成し得る非固定式の壁様、
    天井様、あるいは床様物に主として用いられてなること
    を特徴とするクリーンルームもしくはクリーンボックス
  5. (5)エレクトレット材料が、ポリプロピレン繊維より
    なる不織布状シートであることを特徴とする特許請求の
    範囲第(1)項、第(2)項、第(3)項または第(4
    )項記載のクリーンルームもしくはクリーンボックス。
  6. (6)エレクトレット材料が、主としてポリプロピレン
    メルトブロー不織布よりなり、さらに該不織布に対しシ
    ート切断強力2kg/5cm幅以上である布またはフィ
    ルム状物が重ねられてなるものであることを特徴とする
    特許請求範囲第(5)項記載のクリーンルームもしくは
    クリーンボックス。
JP10555988A 1988-04-28 1988-04-28 簡易なクリーンルームもしくはクリーンボックス Granted JPH01274846A (ja)

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JPH01274846A true JPH01274846A (ja) 1989-11-02
JPH0546255B2 JPH0546255B2 (ja) 1993-07-13

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022126454A1 (zh) * 2020-12-16 2022-06-23 合肥美的电冰箱有限公司 储物设备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022126454A1 (zh) * 2020-12-16 2022-06-23 合肥美的电冰箱有限公司 储物设备

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