JPH0127483Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ａ 産業上の利用分野 本考案は、自動車、特にハツチバツクタイプ又
はツーボツクスタイプの自動車の荷物格納装置に
関する。

ｂ 従来技術 この種の荷物格納装置としては、実開昭56−
102750号公報がある。

ところが、この公報に開示された棚板の前側板
は、水平状態から垂直状態まで90゜回転するため、
リアシートのシートバツクをフルリクライニング
（所謂完全に後方に倒した状態）した時には良い
が、若干しか後方に回転しない時には、シートバ
ツクと前側板との間に大きな隙間が生じてしまう
ことになるという問題点があつた。

ｃ 本考案の目的 本考案は従来のかかる欠点に鑑み、リアシート
のシートバツクを若干後方に回転した時にも、そ
れほど大きい隙間が生じないようにすることによ
り、上記問題点を解決することを目的としてい
る。

ｄ 本考案の構成 本考案はかかる目的を達するために、リアシー
ト後方のラゲツジルーム上をトノボードで覆つて
なる荷物格納装置において、前記トノボードは、
リアシートのシートバツク背面に固持されて、略
水平に後方に延在した第１部材と、シートバツク
後方回転時に、第１部材に干渉しないだけの間隔
を設けて、前記第１部材の後方に配した第２部材
とより構成したことを特徴とする自動車の荷物格
納装置とした。

ｅ 実施例 次に図面を用いて、本考案の実施例を説明す
る。

第１図乃至第３図は本考案の一実施例を示す図
である。

まず構成を説明すると、１はリアシートで、シ
ートクツシヨン２とシートバツク３とよりなり、
ラゲツジフロアパネル４上面および前記シートバ
ツク３背面を、カーペツト５が覆う構造である。
６はトノボードで、第１、第２部材７，８に前後
分割され、第１部材７は、前記シートバツク３背
面のカーペツト５の端部を押え、ビス９で固定さ
れ、略水平に後方に延在するよう断面くの字状に
形成されている。第２部材８はサイドパネル１１
に支持されたサイドボード１０上に配置され、中
央に凹部１２が設けられている。１３は貫通孔で
ある。又、１４は、バツクドア（図示省略）に係
止した紐である。第２部材８を更に、実開昭56−
102750号公報に示すように前後２分割にして、回
転自在としてもよい。

かかる構成よりなるから、シートバツク３を二
点鎖線で示すように後方に倒すと、シートバツク
３の頂点がヒンジセンター１５を中心にして、第
１部材７と同一半径にあり、第２部材８の前側を
通過することになる。即ち、シートバツク３をわ
ずかに後倒しした場合には、第１部材７が第２部
材８の下側に入り込むだけであるので、ラゲツジ
ルーム１６が外から見えず、見栄えがよいことに
なる。

又、第３図に示すように、シートバツク３を前
倒しさせると、第１部材７が荷物１７，１８の前
側のストツパーの機能も兼ねることになる。

又、シートバツク３にヘツドレストを設けた場
合には、第２部材８を前記したように更に前後に
２分割して、前側部品を上方に、はね上げるよう
にしてもよい。

ｆ 効果 以上説明してきたように、この考案によれば、
シートバツクの後方への微調節時、トノボードを
外したり、回転させて、下方へ落す必要がなく、
便利という実益的効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係る斜視説明図、
第２図は第１図の−線断面図、第３図は第２
図の別の作用説明図である。 １……リアシート、３……シートバツク、６…
…トノボード、７……第１部材、８……第２部
材、１６……ラゲツジルーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. リアシート後方のラゲツジルーム上をトノボー
   ドで覆つてなる荷物格納装置において、前記トノ
   ボードは、リアシートのシートバツク背面に固持
   されて、略水平に後方に延在した第１部材と、シ
   ートバツク後方回転時に、第１部材に干渉しない
   だけの間隔を設けて、前記第１部材の後方に配し
   た第２部材とより構成したことを特徴とする自動
   車の荷物格納装置。