JPH01272704A - 射出成形機用ノズル - Google Patents
射出成形機用ノズルInfo
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の目的〕
(産業上の利用分野)
本発明は、プラスチック、セラミックあるいは金属粉等
の射出成形材を射出成形するノズルおよびその製造方法
に係り、特に耐摩耗性および耐蝕性に優れた射出成形機
用ノズルおよびその製造方法に関する。
の射出成形材を射出成形するノズルおよびその製造方法
に係り、特に耐摩耗性および耐蝕性に優れた射出成形機
用ノズルおよびその製造方法に関する。
(従来の技術)
一般に、例えばプラスチックの射出成形機用ノズルは、
溶融プラスチックの高圧高速流に対する摩耗抵抗に優れ
、しかも溶融プラスチックから発生する弗素ガス等の腐
蝕性ガスに対する耐蝕性をも有していることが必要であ
る。
溶融プラスチックの高圧高速流に対する摩耗抵抗に優れ
、しかも溶融プラスチックから発生する弗素ガス等の腐
蝕性ガスに対する耐蝕性をも有していることが必要であ
る。
従来、この種の射出成形機用ノズルを製造する方法とし
ては、合金工具鋼、マルエージング鋼等を硬化させて用
いる方法、あるいは合金鋼を焼入した後、樹脂流動部に
Crメツキあるいはセラミック粒子を含む複合メツキを
施す方法、さらには特開昭61−186406号公報に
示されているように熱間静水圧焼結によって5〜50重
量%WC(炭化タングステン)を含むCo基、Ni基合
金をノズル内径部に被覆する方法が知られている。
ては、合金工具鋼、マルエージング鋼等を硬化させて用
いる方法、あるいは合金鋼を焼入した後、樹脂流動部に
Crメツキあるいはセラミック粒子を含む複合メツキを
施す方法、さらには特開昭61−186406号公報に
示されているように熱間静水圧焼結によって5〜50重
量%WC(炭化タングステン)を含むCo基、Ni基合
金をノズル内径部に被覆する方法が知られている。
(発明が解決しようとする課題)
ところで、合金工具鋼等を硬化させて用いる従来の方法
では、プラスチック原料に含まれるガラス繊維等の硬質
物粒子充填物のため早期に内径部が摩耗するとともに、
プラスチック溶融時に発生する腐蝕性ガスのために早期
に腐蝕してしまうという問題がある。
では、プラスチック原料に含まれるガラス繊維等の硬質
物粒子充填物のため早期に内径部が摩耗するとともに、
プラスチック溶融時に発生する腐蝕性ガスのために早期
に腐蝕してしまうという問題がある。
また、メツキを施す従来の方法では、メツキ層が薄いた
め耐摩耗性に劣るという問題がある。
め耐摩耗性に劣るという問題がある。
さらに、Co基、Ni基合金をノズル内径部に被覆する
従来の方法では、WCが20重量%以上含まれると、焼
結層に空孔(ボア)が発生して硬度低下をきたすことが
知られており、事実上WCを20重重量以上含有する合
金は使われていない。
従来の方法では、WCが20重量%以上含まれると、焼
結層に空孔(ボア)が発生して硬度低下をきたすことが
知られており、事実上WCを20重重量以上含有する合
金は使われていない。
また5〜20重量%のWC含有の効果はあるが、WCの
含有率がそれほど高くないため、その効果は限られてお
り、しかもこの方法は、加工代が大きいためコス゛ト高
となるという問題がある。
含有率がそれほど高くないため、その効果は限られてお
り、しかもこの方法は、加工代が大きいためコス゛ト高
となるという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたもので、耐
摩耗性および耐蝕性を大幅に向上させることができる射
出成形機用ノズルおよびその製造方法を提供することを
目的とする。
摩耗性および耐蝕性を大幅に向上させることができる射
出成形機用ノズルおよびその製造方法を提供することを
目的とする。
(課題を解決するための手段)
本発明に係る射出成形機用ノズルは、前記目的を達成す
る手段として、鉄鋼材料からなる基材の射出成形材およ
び金型との接触面に被覆層を設け、この被覆層を、硬質
物粒子と、Co基、Ni基のうちの少なくともいずれか
一方の自溶合金からなり、かつ硬質物粒子を50〜70
重量%含有する合金で形成するようにしたことを特徴と
する。
る手段として、鉄鋼材料からなる基材の射出成形材およ
び金型との接触面に被覆層を設け、この被覆層を、硬質
物粒子と、Co基、Ni基のうちの少なくともいずれか
一方の自溶合金からなり、かつ硬質物粒子を50〜70
重量%含有する合金で形成するようにしたことを特徴と
する。
そして本発明においては、硬質物粒子を、超硬合金粉末
としたり、あるいはMoが28. 5ffiffi%、
Crが8.5〜17.5重量%、Siが2.6重量%、
残部がCoからなるCo−Mo−Cr−Si合金の粒子
としたり、さらにはMoが32.5重量%、Crが15
.5重量%、Siが3.4重量%、残部がNiからなる
Ni−Mo−Cr−3t合金の粒子とすることが好まし
い。
としたり、あるいはMoが28. 5ffiffi%、
Crが8.5〜17.5重量%、Siが2.6重量%、
残部がCoからなるCo−Mo−Cr−Si合金の粒子
としたり、さらにはMoが32.5重量%、Crが15
.5重量%、Siが3.4重量%、残部がNiからなる
Ni−Mo−Cr−3t合金の粒子とすることが好まし
い。
また、本発明に係る射出成形機用ノズルの製造方法は、
前記目的を達成する手段として、鉄鋼材料からなる基材
の被覆層形成面にそって、硬質物粒子を充填するととも
に、Co基、Ni基のうちの少なくともいずれか一方の
自溶合金を、前記基材の上面または下面に配置し、次い
でこれを無酸化雰囲気中または真空中で加熱して前記自
溶合金を溶融させ、この溶融液を前記硬質物粒子間の空
隙に浸透させるようにすることを特徴とする。
前記目的を達成する手段として、鉄鋼材料からなる基材
の被覆層形成面にそって、硬質物粒子を充填するととも
に、Co基、Ni基のうちの少なくともいずれか一方の
自溶合金を、前記基材の上面または下面に配置し、次い
でこれを無酸化雰囲気中または真空中で加熱して前記自
溶合金を溶融させ、この溶融液を前記硬質物粒子間の空
隙に浸透させるようにすることを特徴とする。
(作 用)
本発明に係る射出成形機用ノズルにおいては、基材の射
出成形材および金型との接触面に被覆層が設けられる。
出成形材および金型との接触面に被覆層が設けられる。
この被覆層は、硬質物粒子と、Co基、Ni基のうちの
少なくともいずれか一方の自溶合金とからなり、かつ硬
質物粒子を50〜70重量%含有する合金で形成されて
いるので、耐摩耗性および耐蝕性の向上を図ることが可
能となる。
少なくともいずれか一方の自溶合金とからなり、かつ硬
質物粒子を50〜70重量%含有する合金で形成されて
いるので、耐摩耗性および耐蝕性の向上を図ることが可
能となる。
そして、硬質物粒子に超硬合金粉末を用いた場合にも、
あらかじめ仕上寸法に加工し離型性の良いセラミックス
(アルミナなど)を被覆したジグを用いるため被覆層の
研磨加工はわずかとなり、しかもこの場合の耐摩耗性を
大幅に向上させることができる。また硬質物粒子を、M
oが28.5重量%、Crが8.5〜17.5重量%、
Siが2.6重量%、残部がCoからなるCo−Mo−
Cr−Si合金の粒子、あるいはMoが32.5重量%
、Crが15.5重量%、Siが3.4重量26、残部
がNiからなるNi−Mo−Cr−Si合金の粒子とす
ることにより、切削加工が可能となり、加工費が低減さ
れる。
あらかじめ仕上寸法に加工し離型性の良いセラミックス
(アルミナなど)を被覆したジグを用いるため被覆層の
研磨加工はわずかとなり、しかもこの場合の耐摩耗性を
大幅に向上させることができる。また硬質物粒子を、M
oが28.5重量%、Crが8.5〜17.5重量%、
Siが2.6重量%、残部がCoからなるCo−Mo−
Cr−Si合金の粒子、あるいはMoが32.5重量%
、Crが15.5重量%、Siが3.4重量26、残部
がNiからなるNi−Mo−Cr−Si合金の粒子とす
ることにより、切削加工が可能となり、加工費が低減さ
れる。
また、本発明に係る射出成形機用ノズルの製造方法にお
いては、鉄鋼材料からなる基材の被覆層形成面に、耐摩
耗性および耐蝕性に優れた被覆層が一体化される。この
被覆層は、前記被覆層形成面にそって硬質物粒子を充填
するとともに、この硬質物粒子間の空隙に自溶合金の溶
融液を浸透させて形成されるので、硬質物粒子の含有率
を高めても空孔が発生することはない。
いては、鉄鋼材料からなる基材の被覆層形成面に、耐摩
耗性および耐蝕性に優れた被覆層が一体化される。この
被覆層は、前記被覆層形成面にそって硬質物粒子を充填
するとともに、この硬質物粒子間の空隙に自溶合金の溶
融液を浸透させて形成されるので、硬質物粒子の含有率
を高めても空孔が発生することはない。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図において、符号1はプラスチック射出成形機用の
ノズル基材であり、このノズル基材1は、例えば5US
420J2等の鉄鋼材料で形成されている。このノズル
基材1には、第1図に示すように820C製の基材の表
面にアルミナを溶射して形成される第1ジグ2、第2ジ
グ3および第3ジグ4がそれぞれ装着されるようになっ
ており、これら各ジグ2. 3.4を用いてノズル基材
1の射出成形材および金型(いずれも図示せず)との接
触面1aに被覆層が形成されるようになっている。この
被覆層は、第1図に示すようにノズル基材1と第2ジグ
3および第3ジグ4との間に充填される硬質物粒子5と
、ノズル基材1上部の第1ジグ2内に配されたCo基、
Ni基のうちの少なくともいずれか一方の自溶合金6と
がら、硬質物粒子5を50〜70重量%含有する合金と
して形成されるようになっており、自溶合金6は、第1
図に示す状態で無酸化雰囲気中または真空中で加熱する
ことにより、溶融液となって硬質物粒子5間の空隙に浸
透するようになっている。
ノズル基材であり、このノズル基材1は、例えば5US
420J2等の鉄鋼材料で形成されている。このノズル
基材1には、第1図に示すように820C製の基材の表
面にアルミナを溶射して形成される第1ジグ2、第2ジ
グ3および第3ジグ4がそれぞれ装着されるようになっ
ており、これら各ジグ2. 3.4を用いてノズル基材
1の射出成形材および金型(いずれも図示せず)との接
触面1aに被覆層が形成されるようになっている。この
被覆層は、第1図に示すようにノズル基材1と第2ジグ
3および第3ジグ4との間に充填される硬質物粒子5と
、ノズル基材1上部の第1ジグ2内に配されたCo基、
Ni基のうちの少なくともいずれか一方の自溶合金6と
がら、硬質物粒子5を50〜70重量%含有する合金と
して形成されるようになっており、自溶合金6は、第1
図に示す状態で無酸化雰囲気中または真空中で加熱する
ことにより、溶融液となって硬質物粒子5間の空隙に浸
透するようになっている。
硬質物粒子5は、耐摩耗性を特に大幅に向上させる必要
がある場合には、例えばWC−6,5重量%Co等の超
硬合金粉末が用いられ、また加工工数の低減を目途する
場合には、Moが28.5重量%、Crが8.5〜17
.5重量%、Siが2.6重量%、残部がCoからなる
Co−Mo−Cr−Si合金粒子、あるいはMoが32
.5重量%、Crが15.5重量%、Siが3.4重量
%、残部がNiからなるNi −Mo−Cr−3L合金
粒子が用いられるようになっている。
がある場合には、例えばWC−6,5重量%Co等の超
硬合金粉末が用いられ、また加工工数の低減を目途する
場合には、Moが28.5重量%、Crが8.5〜17
.5重量%、Siが2.6重量%、残部がCoからなる
Co−Mo−Cr−Si合金粒子、あるいはMoが32
.5重量%、Crが15.5重量%、Siが3.4重量
%、残部がNiからなるNi −Mo−Cr−3L合金
粒子が用いられるようになっている。
また自溶合金6としては、Crが7重量%、Bが3重量
%、Siが4重量%、残部がNiからなるN i −C
r−B−Si合金、Bが3.5重量%、Siが5.0重
量%、残部がNiからなるN1−B−Si合金、あるい
はMoが24〜33重Ω%、Crが4〜20重量%、S
iが3.5%以下、残部がCoからなるCo−Mo−C
r−Si合金、さらにはこれらの混合物が用いらるよう
になっている。
%、Siが4重量%、残部がNiからなるN i −C
r−B−Si合金、Bが3.5重量%、Siが5.0重
量%、残部がNiからなるN1−B−Si合金、あるい
はMoが24〜33重Ω%、Crが4〜20重量%、S
iが3.5%以下、残部がCoからなるCo−Mo−C
r−Si合金、さらにはこれらの混合物が用いらるよう
になっている。
次に、本発明に係る射出成形機用ノズルの製造方法につ
いて説明する。
いて説明する。
まず、第1図に示すようにノズル基材1に第1ジグ2、
第2ジグ3および第3ジグ4をそれぞれ装着し、ノズル
基材1と第2ジグ3および第3ジグ4との間に、加振器
を用いて硬質物粒子5を充填する。そしてその後、ノズ
ル基材1上部の第1ジグ2内に自溶合金6をセットする
。
第2ジグ3および第3ジグ4をそれぞれ装着し、ノズル
基材1と第2ジグ3および第3ジグ4との間に、加振器
を用いて硬質物粒子5を充填する。そしてその後、ノズ
ル基材1上部の第1ジグ2内に自溶合金6をセットする
。
次いで、これを無酸化雰囲気中または真空中で加熱し、
自溶合金6を溶融させる。自溶合金6の溶融液は、硬質
物粒子5間の空隙に浸透する。すなわち、液相焼結によ
り被覆層が形成される。
自溶合金6を溶融させる。自溶合金6の溶融液は、硬質
物粒子5間の空隙に浸透する。すなわち、液相焼結によ
り被覆層が形成される。
そこで、これを冷却してノズル基材1と被覆層とを一体
化し、その後機械加工により所定の形状に仕上げる。
化し、その後機械加工により所定の形状に仕上げる。
なお、自溶合金6は、ノズル基材1の上部に配するので
はなく、下部に配するようにしてもよい。
はなく、下部に配するようにしてもよい。
実施例1
1、使用材料
a ノズル基材1
5US420J2
b 硬質物粒子5
30〜200μmのWC−6,5重量%COの超硬合金
粉末 b 自溶合金6 一100メツシュのNi−7重量%Cr−3重量%B−
4重量%Si合金 2、製造方法 ノズル基材1と第2ジグ3および第3ジグ4との間に、
加振器を用いて硬質物粒子5を充填し、その後第1ジグ
2内に自溶合金6をセットした。
粉末 b 自溶合金6 一100メツシュのNi−7重量%Cr−3重量%B−
4重量%Si合金 2、製造方法 ノズル基材1と第2ジグ3および第3ジグ4との間に、
加振器を用いて硬質物粒子5を充填し、その後第1ジグ
2内に自溶合金6をセットした。
その後、これを真空炉中で1080℃に加熱して30分
間保持し、自溶合金6を溶融させて硬質物粒子5間に浸
透させた。そして、これを真空炉中で室温まで冷却した
。次いで、ノズルの内径面を研磨仕上げした後、外径、
端面を切削加工して所定の寸法に仕上げた。
間保持し、自溶合金6を溶融させて硬質物粒子5間に浸
透させた。そして、これを真空炉中で室温まで冷却した
。次いで、ノズルの内径面を研磨仕上げした後、外径、
端面を切削加工して所定の寸法に仕上げた。
実施例2
1、使用材料
a ノズル基材1
S CM435
b 硬質物粒子5
−100 + 325メツシユの28.5重量%M o
−8,5重量%Cr−2,6重量%Si−残部Coか
らなるCo−Mo−Cr−Si合金 C自溶合金6 一100メツシュのNi−7重量%Cr−3重量%B−
4重量%Si合金 2、製造方法 前記実施例1と同一 実施例3 1、使用材料 a ノズル基材I S CM435 b 硬質物粒子5 一100+325メツシュの32.5重量%Mo−15
,5重量%Cr−3,4重量%Si−残部Niからなる
Ni−Mo−Cr−Si合金 C自溶合金6 一]00メツシュのNi3.5重量%B−5,0重量%
Si合金 2、製造方法 前記実施例1と同− 本発明者達は、このようにして製造されたノズルと従来
のノズル(SKD61、焼入HRC50)とを用いて大
越式摩耗試験で耐摩耗性の比較実験を行ない、第2図に
示す結果を得た。なお第2図において、グラフAは、前
記実施例1の方法でy遺されたノズルの摩耗特性を示し
、またグラフBは、前記実施例2および実施例3の方法
で製造されたノズルの摩耗特性を示し、さらにグラフC
は、従来のノズルの摩耗特性を示す。
−8,5重量%Cr−2,6重量%Si−残部Coか
らなるCo−Mo−Cr−Si合金 C自溶合金6 一100メツシュのNi−7重量%Cr−3重量%B−
4重量%Si合金 2、製造方法 前記実施例1と同一 実施例3 1、使用材料 a ノズル基材I S CM435 b 硬質物粒子5 一100+325メツシュの32.5重量%Mo−15
,5重量%Cr−3,4重量%Si−残部Niからなる
Ni−Mo−Cr−Si合金 C自溶合金6 一]00メツシュのNi3.5重量%B−5,0重量%
Si合金 2、製造方法 前記実施例1と同− 本発明者達は、このようにして製造されたノズルと従来
のノズル(SKD61、焼入HRC50)とを用いて大
越式摩耗試験で耐摩耗性の比較実験を行ない、第2図に
示す結果を得た。なお第2図において、グラフAは、前
記実施例1の方法でy遺されたノズルの摩耗特性を示し
、またグラフBは、前記実施例2および実施例3の方法
で製造されたノズルの摩耗特性を示し、さらにグラフC
は、従来のノズルの摩耗特性を示す。
第2図からも明らかなように、本発明に係るノズルは、
従来のものに比較して耐摩耗性を大幅に向上させること
ができることが判る。また耐蝕性にも優れていることが
確認された。これは、硬質物粒子5を高率で含有させる
ことができ、しかも液相焼結により空孔が発生しないた
めであると考えられる。
従来のものに比較して耐摩耗性を大幅に向上させること
ができることが判る。また耐蝕性にも優れていることが
確認された。これは、硬質物粒子5を高率で含有させる
ことができ、しかも液相焼結により空孔が発生しないた
めであると考えられる。
本発明者達はまた、前記各ノズルを用い、実機によるラ
イフテストを行なった。その結果、前記実施例1のノズ
ルは、従来のノズルに比較して約5倍の寿命があり、ま
た前記実施例2および実施例3のノズルは、従来のノズ
ルに比較して約3倍の寿命があることが確認された。
イフテストを行なった。その結果、前記実施例1のノズ
ルは、従来のノズルに比較して約5倍の寿命があり、ま
た前記実施例2および実施例3のノズルは、従来のノズ
ルに比較して約3倍の寿命があることが確認された。
このように、硬質物粒子5として、Co −M 。
−Cr−Si合金粒子あるいはNi −Mo−Cr−S
i合金粒子を用いる場合には、いずれの場合にも焼結後
の寸法精度が優れている(±0.05)ので、加工工数
を低減させて低コストのノズルが得られる。特にCO基
合金、Ni基合金の場合には切削加工が可能なので加工
費が低減できる。
i合金粒子を用いる場合には、いずれの場合にも焼結後
の寸法精度が優れている(±0.05)ので、加工工数
を低減させて低コストのノズルが得られる。特にCO基
合金、Ni基合金の場合には切削加工が可能なので加工
費が低減できる。
以上説明したように、本発明に係る射出成形機用ノズル
は、基材に設けられる被覆層を、硬質物粒子と自溶合金
とからなり硬質物粒子を50〜70重量%含有する合金
で形成するようにしているので、従来のノズルに比較し
て耐摩耗性および耐蝕性を向上させ、寿命を延ばすこと
ができる。
は、基材に設けられる被覆層を、硬質物粒子と自溶合金
とからなり硬質物粒子を50〜70重量%含有する合金
で形成するようにしているので、従来のノズルに比較し
て耐摩耗性および耐蝕性を向上させ、寿命を延ばすこと
ができる。
そしてこの際、硬質物粒子を超硬合金粉末とすることに
より、耐摩耗性を大幅に向上させることができ、また硬
質物粒子をCo−Mo−Cr−5t合金粒子あるいはN
i −Mo−Cr−S i合金粒子とすることにより
、研削工数を低減させてコストダウンを図ることができ
る。
より、耐摩耗性を大幅に向上させることができ、また硬
質物粒子をCo−Mo−Cr−5t合金粒子あるいはN
i −Mo−Cr−S i合金粒子とすることにより
、研削工数を低減させてコストダウンを図ることができ
る。
また、本発明に係る射出成形機用ノズルの製造方法は、
基材の被覆層形成面にそって硬質物粒子を装填するとと
もに、溶融させた自溶合金をこの硬質物粒子間の空隙に
加熱下で浸透させるようにしているので、硬質物粒子の
含有率を高め、しかも空孔の発生をなくすことができる
。
基材の被覆層形成面にそって硬質物粒子を装填するとと
もに、溶融させた自溶合金をこの硬質物粒子間の空隙に
加熱下で浸透させるようにしているので、硬質物粒子の
含有率を高め、しかも空孔の発生をなくすことができる
。
第1図は本発明に係る射出成形機用ノズルの製造方法を
示す説明図、第2図は本発明に係る射出成形機用ノズル
と従来のノズルの耐摩耗性を入超式摩耗試験により比較
したグラフである。 1・・・ノズル基材、1a・・・接触面、5・・・硬質
物粒子、6・・・自溶合金。 出願人代理人 佐 藤 −雄 予2図
示す説明図、第2図は本発明に係る射出成形機用ノズル
と従来のノズルの耐摩耗性を入超式摩耗試験により比較
したグラフである。 1・・・ノズル基材、1a・・・接触面、5・・・硬質
物粒子、6・・・自溶合金。 出願人代理人 佐 藤 −雄 予2図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、鉄鋼材料からなる基材の射出成形材および金型との
接触面に被覆層を設け、この被覆層は、硬質物粒子と、
Co基、Ni基のうちの少なくともいずれか一方の自溶
合金とからなり、かつ硬質物粒子を50〜70重量%含
有する合金であることを特徴とする射出成形機用ノズル
。 2、請求項1記載の射出成形機用ノズルにおいて、硬質
物粒子は、超硬合金粉末であることを特徴とする射出成
形機用ノズル。 3、請求項1記載の射出成形機用ノズルにおいて、硬質
物粒子は、Moが28.5重量%、Crが8.5〜17
.5重量%、Siが2.6重量%、残部がCoからなる
Co−Mo−Cr−Si合金の粒子であることを特徴と
する射出成形機用ノズル。 4、請求項1記載の射出成形機用ノズルにおいて、硬質
物粒子は、Moが32.5重量%、Crが15.5重量
%、Siが3.4重量%、残部がNiからなるNi−M
o−Cr−Si合金の粒子であることを特徴とする射出
成形機用ノズル。 5、鉄鋼材料からなる基材の被覆層形成面にそって、硬
質物粒子を充填するとともに、Co基、Ni基のうちの
少なくともいずれか一方の自溶合金を、前記基材の上面
または下面に配置し、次いでこれを無酸化雰囲気中また
は真空中で加熱して前記自溶合金を溶融させ、この溶融
液を前記硬質物粒子間の空隙に浸透させることを特徴と
する射出成形機用ノズル製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63099015A JP2620297B2 (ja) | 1988-04-21 | 1988-04-21 | 射出成形機用ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63099015A JP2620297B2 (ja) | 1988-04-21 | 1988-04-21 | 射出成形機用ノズル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01272704A true JPH01272704A (ja) | 1989-10-31 |
JP2620297B2 JP2620297B2 (ja) | 1997-06-11 |
Family
ID=14235314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63099015A Expired - Fee Related JP2620297B2 (ja) | 1988-04-21 | 1988-04-21 | 射出成形機用ノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2620297B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04254542A (ja) * | 1991-02-06 | 1992-09-09 | Kubota Corp | 耐食・耐摩耗性コバルト基合金 |
GB2446911A (en) * | 2005-10-12 | 2008-08-27 | Hitachi Powdered Metals | Sintered bodies comprising a hard phase |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6192823A (ja) * | 1984-03-27 | 1986-05-10 | Toshiba Mach Co Ltd | 成形機用耐摩耗部材の製造方法 |
-
1988
- 1988-04-21 JP JP63099015A patent/JP2620297B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6192823A (ja) * | 1984-03-27 | 1986-05-10 | Toshiba Mach Co Ltd | 成形機用耐摩耗部材の製造方法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04254542A (ja) * | 1991-02-06 | 1992-09-09 | Kubota Corp | 耐食・耐摩耗性コバルト基合金 |
GB2446911A (en) * | 2005-10-12 | 2008-08-27 | Hitachi Powdered Metals | Sintered bodies comprising a hard phase |
GB2446911B (en) * | 2005-10-12 | 2010-03-31 | Hitachi Powdered Metals | Manufacturing method for wear resistant sintered member, sintered valve seat, and manufacturing method therefor |
US7892481B2 (en) | 2005-10-12 | 2011-02-22 | Hitachi Powdered Metals Co., Ltd. | Manufacturing method for wear resistant sintered member, sintered valve seat, and manufacturing method therefor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2620297B2 (ja) | 1997-06-11 |
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