JPH0127180Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0127180Y2 JPH0127180Y2 JP6177983U JP6177983U JPH0127180Y2 JP H0127180 Y2 JPH0127180 Y2 JP H0127180Y2 JP 6177983 U JP6177983 U JP 6177983U JP 6177983 U JP6177983 U JP 6177983U JP H0127180 Y2 JPH0127180 Y2 JP H0127180Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotating shaft
- positioning mechanism
- head
- head positioning
- arm assembly
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 claims description 7
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 6
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 claims description 6
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 claims description 6
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims description 4
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 4
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 10
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Moving Of Heads (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は磁気デイスク装置における揺動形ヘツ
ド位置決め機構、特に機械共振周波数を上げるよ
うにした揺動形ヘツド位置決め機構に関するもの
である。
ド位置決め機構、特に機械共振周波数を上げるよ
うにした揺動形ヘツド位置決め機構に関するもの
である。
第1図は従来の揺動形位置決め機構の一例を示
す平面図、第2図はそのA−A断面図、第3図は
回転軸の振動モード図である。図において、アー
ム組立体1は回転軸2に固定され、回転軸2はハ
ウジング3に、ベアリング4a,4bを介して回
転可能に支持されている。ベアリング4aは、ば
ね5によりプリロードを与えられるとともに、ハ
ウジング3により支持されている。アーム組立体
1の先端部には、磁気デイスク6からのデータを
読み取り、あるいは磁気デイスク6へデータを書
き込むための矢印R,S方向に移動可能な磁気ヘ
ツド7が取付られている。一方、回転軸2には、
アーム組立体1の反対側の位置に、リニアモータ
のコイル組立体8が取付られている。マグネツト
組立体9は、マグネツト押え板10とハウジング
3とではさみ込むように、複数本のネジによりハ
ウジング3に固定されている。
す平面図、第2図はそのA−A断面図、第3図は
回転軸の振動モード図である。図において、アー
ム組立体1は回転軸2に固定され、回転軸2はハ
ウジング3に、ベアリング4a,4bを介して回
転可能に支持されている。ベアリング4aは、ば
ね5によりプリロードを与えられるとともに、ハ
ウジング3により支持されている。アーム組立体
1の先端部には、磁気デイスク6からのデータを
読み取り、あるいは磁気デイスク6へデータを書
き込むための矢印R,S方向に移動可能な磁気ヘ
ツド7が取付られている。一方、回転軸2には、
アーム組立体1の反対側の位置に、リニアモータ
のコイル組立体8が取付られている。マグネツト
組立体9は、マグネツト押え板10とハウジング
3とではさみ込むように、複数本のネジによりハ
ウジング3に固定されている。
上記のように構成された装置において、コイル
組立体8に矢印方向の電流iが流れると、コイル
組立体8に力が作用し、回転軸2を中心としてコ
イル組立体8およびアーム組立体1が回転し、磁
気ヘツド7は磁気デイスク6の内周方向に変位す
る。またコイル組立体8に逆方向の電流i′を流す
と、磁気ヘツド7は外周方向に変位する。このよ
うにして、磁気ヘツド7を磁気デイスク6上の任
意の位置に位置決めする。
組立体8に矢印方向の電流iが流れると、コイル
組立体8に力が作用し、回転軸2を中心としてコ
イル組立体8およびアーム組立体1が回転し、磁
気ヘツド7は磁気デイスク6の内周方向に変位す
る。またコイル組立体8に逆方向の電流i′を流す
と、磁気ヘツド7は外周方向に変位する。このよ
うにして、磁気ヘツド7を磁気デイスク6上の任
意の位置に位置決めする。
従来の磁気デイスク装置は、以上のように構成
されているので、回転軸2の質量がアーム組立体
1のそれと同等あるいはそれ以上となり、これら
全体からなる揺動部の質量も大きくなつて、低い
周波数で第3図に示すような振動モードの共振を
生じ、磁気ヘツド7を高精度に位置決めすること
ができない欠点があつた。
されているので、回転軸2の質量がアーム組立体
1のそれと同等あるいはそれ以上となり、これら
全体からなる揺動部の質量も大きくなつて、低い
周波数で第3図に示すような振動モードの共振を
生じ、磁気ヘツド7を高精度に位置決めすること
ができない欠点があつた。
本考案は、上記のような従来のものの欠点を除
去するためになされたもので、回転軸をアーム組
立体より軽い材質で形成することにより、揺動部
の共振周波数を上げることができる揺動形ヘツド
位置決め機構を提供することを目的としている。
去するためになされたもので、回転軸をアーム組
立体より軽い材質で形成することにより、揺動部
の共振周波数を上げることができる揺動形ヘツド
位置決め機構を提供することを目的としている。
第4図は、本考案の一実施例による揺動形ヘツ
ド位置決め機構を示す第1図のA−A断面図、第
5図は回転軸の振動モデル図であり、図におい
て、1〜10は第1図および第2図と同一または
相当部分を示す。11はアルミニウム合金等の軽
量金属で作られた回転軸であり、アーム組立体1
より軽くされ、従来の回転軸2の代りに使用され
ている。他の構成は第1図および第2図と同様で
ある。
ド位置決め機構を示す第1図のA−A断面図、第
5図は回転軸の振動モデル図であり、図におい
て、1〜10は第1図および第2図と同一または
相当部分を示す。11はアルミニウム合金等の軽
量金属で作られた回転軸であり、アーム組立体1
より軽くされ、従来の回転軸2の代りに使用され
ている。他の構成は第1図および第2図と同様で
ある。
上記のように構成された揺動形ヘツド位置決め
機構の動作は、基本的には第1図および第2図と
同様であるが、第3図に対応する回転軸11の共
振は、第5図のようにモデル化できる。第5図に
おいて、ka,kbはそれぞれベアリング4a,4b
のラジアル方向のばね定数、mは回転軸11の質
量、Iは回転軸11の重心周りの慣性モーメン
ト、xは回転軸11の重心の変位、θは回転軸1
1の重心周りの回転角、l1,l2はそれぞれ回転軸
11の重心とベアリング4a,4b間の距離であ
る。このとき、回転軸11の振動方程式は、 となる。簡単のためにka=kb=k,l1=l2=lと
すると、振動方程式は mx¨+2kx=0……重心の並進 Iθ¨+2kl2θ=0……重心周りの回転 となり、重心の並進と重心周りの回転に分かれ
る。それぞれの共振周波数ωx,ωθは、 ωx=√2 vad/s ω〓=l√2 vad/s として求まり、ωxは√に、ω〓は√にそれぞ
れ反比例する。また、回転軸の半径をr、長さを
2l=l1+l2、材料密度をρ、アームおよびコイル
の質量と慣性モーメントをそれぞれm′,I′、円周
率をπとすると、 m=2lr2πρ+m′ I=m3r2+4l2/12+I′ となる。
機構の動作は、基本的には第1図および第2図と
同様であるが、第3図に対応する回転軸11の共
振は、第5図のようにモデル化できる。第5図に
おいて、ka,kbはそれぞれベアリング4a,4b
のラジアル方向のばね定数、mは回転軸11の質
量、Iは回転軸11の重心周りの慣性モーメン
ト、xは回転軸11の重心の変位、θは回転軸1
1の重心周りの回転角、l1,l2はそれぞれ回転軸
11の重心とベアリング4a,4b間の距離であ
る。このとき、回転軸11の振動方程式は、 となる。簡単のためにka=kb=k,l1=l2=lと
すると、振動方程式は mx¨+2kx=0……重心の並進 Iθ¨+2kl2θ=0……重心周りの回転 となり、重心の並進と重心周りの回転に分かれ
る。それぞれの共振周波数ωx,ωθは、 ωx=√2 vad/s ω〓=l√2 vad/s として求まり、ωxは√に、ω〓は√にそれぞ
れ反比例する。また、回転軸の半径をr、長さを
2l=l1+l2、材料密度をρ、アームおよびコイル
の質量と慣性モーメントをそれぞれm′,I′、円周
率をπとすると、 m=2lr2πρ+m′ I=m3r2+4l2/12+I′ となる。
従来の揺動形ヘツド位置決め機構では、回転軸
2の材料にステンレスを使用しており、このとき
回転軸2、アーム組立体1、コイル組立体8の質
量はそれぞれ0.25Kg、0.2Kg、0.05Kgで、これらを
合せた揺動部の質量mは約0.5Kg、慣性モーメン
トIは約4×10-4Kgm2である。これらの値からわ
かるように、回転軸2は揺動部の質量の約半分を
しめている。このため、本考案のように回転軸1
1の材料を比重7.6のステンレスから2.7のアルミ
ニウム合金に変えると、m,Iは約1/1.5にな
り、共振周波数は√1.5倍、すなわち20%程度上
がる。実際に試作実験した結果でも、同様の効果
が確認された。
2の材料にステンレスを使用しており、このとき
回転軸2、アーム組立体1、コイル組立体8の質
量はそれぞれ0.25Kg、0.2Kg、0.05Kgで、これらを
合せた揺動部の質量mは約0.5Kg、慣性モーメン
トIは約4×10-4Kgm2である。これらの値からわ
かるように、回転軸2は揺動部の質量の約半分を
しめている。このため、本考案のように回転軸1
1の材料を比重7.6のステンレスから2.7のアルミ
ニウム合金に変えると、m,Iは約1/1.5にな
り、共振周波数は√1.5倍、すなわち20%程度上
がる。実際に試作実験した結果でも、同様の効果
が確認された。
上記実施例では、回転軸11全体をアルミニウ
ム合金にしたが、アルミニウム合金とステンレス
では熱膨張率が違うため、50℃程度の温度上昇が
あると回転軸11とベアリング4a,4bの内輪
との間に6μm程度の膨張量の差ができ、はめ合い
が緩む可能性がある。さらに、アルミニウム合金
を用いるとはめ合い部の表面精度を3S程度にす
ることも容易ではない。
ム合金にしたが、アルミニウム合金とステンレス
では熱膨張率が違うため、50℃程度の温度上昇が
あると回転軸11とベアリング4a,4bの内輪
との間に6μm程度の膨張量の差ができ、はめ合い
が緩む可能性がある。さらに、アルミニウム合金
を用いるとはめ合い部の表面精度を3S程度にす
ることも容易ではない。
そこで、第6図に示すように、回転軸11のベ
アリング4a,4b取付部にステンレス等の硬質
金属製のリング12を大きな締めしろをつけて取
付け、このリング12とベアリング4a,4bの
内輪をはめ合わす。これによつて、温度上昇に対
しても、ベアリング4a,4bと回転軸11が緩
まないように、はめ合わすことができる。
アリング4a,4b取付部にステンレス等の硬質
金属製のリング12を大きな締めしろをつけて取
付け、このリング12とベアリング4a,4bの
内輪をはめ合わす。これによつて、温度上昇に対
しても、ベアリング4a,4bと回転軸11が緩
まないように、はめ合わすことができる。
なお、上記説明において、回転軸11およびリ
ング12の材質は上記のものに限定されない。ま
た位置決め機構の他の構成も変更可能である。
ング12の材質は上記のものに限定されない。ま
た位置決め機構の他の構成も変更可能である。
以上のように、この考案によれば、回転軸をア
ーム組立体よりも軽量化したので、揺動部の機械
共振周波数を高くすることができる。またベアリ
ング取付部にステンレス等の硬質金属製のリング
を取付ければ、ベアリングと回転軸の間の緩みも
なく、機械共振周波数の高い揺動形ヘツド位置決
め機構を得ることができる。
ーム組立体よりも軽量化したので、揺動部の機械
共振周波数を高くすることができる。またベアリ
ング取付部にステンレス等の硬質金属製のリング
を取付ければ、ベアリングと回転軸の間の緩みも
なく、機械共振周波数の高い揺動形ヘツド位置決
め機構を得ることができる。
第1図は従来の揺動形ヘツド位置決め機構の一
例を示す平面図、第2図は第1図のA−A断面
図、第3図は回転軸の振動モード図、第4図は本
考案の一実施例による揺動形ヘツド位置決め機構
を示す第1図のA−A断面図、第5図はその回転
軸の振動モデル図、第6図は本考案による他の実
施例のA−A断面図である。 1……アーム組立体、2……回転軸、3……ハ
ウジング、4a,4b……ベアリング、5……ば
ね、6……磁気デイスク、7……磁気ヘツド、8
……コイル組立体、9……マグネツト組立体、1
0……マグネツト押え板、11……アルミニウム
合金製回転軸、12……リング。なお、各図中、
同一符号は同一または相当部分を示す。
例を示す平面図、第2図は第1図のA−A断面
図、第3図は回転軸の振動モード図、第4図は本
考案の一実施例による揺動形ヘツド位置決め機構
を示す第1図のA−A断面図、第5図はその回転
軸の振動モデル図、第6図は本考案による他の実
施例のA−A断面図である。 1……アーム組立体、2……回転軸、3……ハ
ウジング、4a,4b……ベアリング、5……ば
ね、6……磁気デイスク、7……磁気ヘツド、8
……コイル組立体、9……マグネツト組立体、1
0……マグネツト押え板、11……アルミニウム
合金製回転軸、12……リング。なお、各図中、
同一符号は同一または相当部分を示す。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 複数個の磁気ヘツドを有するヘツドアーム組
立体と、リニアモータのコイルとを回転軸に取
付け、リニアモータの駆動力で回転させて、ヘ
ツドを目標位置に移動させる揺動形ヘツド位置
決め機構において、回転軸をヘツドアーム組立
体よりも軽い材質で形成したことを特徴とする
揺動形ヘツド位置決め機構。 (2) 回転軸がアルミニウム合金製であることを特
徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
揺動形ヘツド位置決め機構。 (3) 回転軸のベアリング取付部に硬質金属製のリ
ングを取付けたことを特徴とする実用新案登録
請求の範囲第1項または第2項記載の揺動形ヘ
ツド位置決め機構。 (4) リングがステンレス製であることを特徴とす
る実用新案登録請求の範囲第1項ないし第3項
のいずれかに記載の揺動形ヘツド位置決め機
構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6177983U JPS59168867U (ja) | 1983-04-25 | 1983-04-25 | 揺動形ヘツド位置決め機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6177983U JPS59168867U (ja) | 1983-04-25 | 1983-04-25 | 揺動形ヘツド位置決め機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59168867U JPS59168867U (ja) | 1984-11-12 |
JPH0127180Y2 true JPH0127180Y2 (ja) | 1989-08-14 |
Family
ID=30191994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6177983U Granted JPS59168867U (ja) | 1983-04-25 | 1983-04-25 | 揺動形ヘツド位置決め機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59168867U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0244601U (ja) * | 1988-09-21 | 1990-03-27 |
-
1983
- 1983-04-25 JP JP6177983U patent/JPS59168867U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59168867U (ja) | 1984-11-12 |
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