JPH01270997A - 嫌気性発酵方法および嫌気性発酵装置 - Google Patents

嫌気性発酵方法および嫌気性発酵装置

Info

Publication number
JPH01270997A
JPH01270997A JP63098737A JP9873788A JPH01270997A JP H01270997 A JPH01270997 A JP H01270997A JP 63098737 A JP63098737 A JP 63098737A JP 9873788 A JP9873788 A JP 9873788A JP H01270997 A JPH01270997 A JP H01270997A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anaerobic fermentation
fermenter
drug
concentration
chemical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63098737A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Sawai
澤井 達也
Hironobu Taoka
田岡 広宣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP63098737A priority Critical patent/JPH01270997A/ja
Publication of JPH01270997A publication Critical patent/JPH01270997A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」  ′ この発明は、メタン発酵等による嫌気性廃水処理、およ
びアセトン・ブタノール発酵、セルロース・エタノール
発酵等のような嫌気的代謝による物質生産などにおいて
用いられる嫌気性発酵方法および嫌気性発酵装置に関す
るものである。
「従来の技術」 メタン発酵などの嫌気性発酵による有機性廃水の処理は
、活性汚泥法等の好気性処理に比べて、■曝気動力が不
用、■汚泥生成量が少ない、■エネルギー源として利用
できるメタンガスが生成する、■高負荷の一次処理がで
きる、等の利点を持つ水処理法であるが、この方法は特
に有機物を高濃度に含む廃水の処理に適している。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、上記のような高濃度の有機性廃水のなか
には、アルコール蒸留廃液、バルブ廃液等のように、し
ばしば多量の硫酸イオンを含むものがある。このような
廃水をメタン発酵させると、メタン細菌と同様の生育条
件下で硫酸還元菌が繁殖し、硫酸イオンがメタン細菌の
生育およびメタン発酵を阻害する硫化物イオンに還元さ
れるため、メタン発酵が抑制されてメタン生成量、廃水
処理能力が低下し、著しい場合には、メタン発酵が停止
する恐れがある。また、本来、メタン生成に使われる水
素が硫酸イオンの還元に使われるため、生成ガス中のメ
タン濃度が低下し、生成ガスのほとんどが炭酸ガスとな
ってエネルギー源としての価値が低下してしまう恐れも
あり、さらに、生成ガス中に腐食性の硫化水素ガスの濃
度が増加して、嫌気性発酵を行なう発酵槽およびその発
酵槽に連結された配管が腐食する恐れもあった。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、硫酸還
元菌の生育を選択的に阻害する薬剤を添加することによ
って、目的とする嫌気性発酵を阻害せずに硫酸還元菌の
生育だけを阻害する嫌気性発酵方法および嫌気性発酵装
置を提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 この発明の嫌気性発酵方法は、嫌気性発酵を行なう際に
、発酵槽内またはその発酵槽に連結された配管内に硫酸
還元菌の生育を選択的に阻害する薬剤を適量添加し、こ
の薬剤が混合されている状態で嫌気性発酵を行なうもの
である。
また、この発明の他の嫌気性発酵方法は、上記嫌気性発
酵方法において、薬剤を所定の時間間隔で定期的に適量
添加するものである。
さらに、この発明の他の嫌気性発酵方法は、上記嫌気性
発酵方法において、発酵槽内またはその発酵槽に連結さ
れた配管内における薬剤濃度を常時測定すると共にその
薬剤濃度に基づいて随時適量の薬剤を添加するらのであ
る。
一方、この発明の嫌気性発酵装置は、発酵槽内、  ま
たはその発酵槽に連結された配管内に硫酸還元菌の生育
を選択的に阻害する薬剤をam添加する薬剤添加装置が
設けられているものである。
また、この発明の他の嫌気性発酵装置は、上記嫌気性発
酵装置において、薬剤添加装置を所定の時間間隔で定期
的に作動させるタイマーが設けられているものである。
さらに、この発明の他の嫌気性発酵装置は、上記嫌気性
発酵装置において、発酵槽内またはその発酵槽に連結さ
れた配管内における薬剤濃度を測定する濃度測定器とこ
の濃度測定器が測定した薬剤濃度に基づいて随時a量の
薬剤を添加する薬剤添加装置とを具備してなるものであ
る。
さらにまた、この発明の他の嫌気性発酵装置は、発酵槽
の内面またはその発酵槽に連結された配管の内面に硫酸
還元菌の生育を選択的に阻害する薬剤が塗布されている
ものである。
「作用 」 この発明の嫌気性発酵方法においては、嫌気性発酵を行
なう際に、発酵槽内またはその発酵槽に連結された配管
内に硫酸還元菌の生育を選択的に阻害する薬剤を適量添
加し、この薬剤が混合されている状態で嫌気性発酵を行
なうことによって、上記硫酸還元菌による硫酸イオンの
還元を抑制してメタン発酵を阻害する硫化物イオンの発
生を防ぐと共に上記硫酸還元菌がメタン生成に必要な水
素を消費することら防止する。このため、この嫌気性発
酵方法を用いて有機性廃水の嫌気性処理を行なうと、メ
タン発酵が良好な状態で行なわれて、廃水処理が効果的
に行なわれることとなる。また、上記薬剤の硫酸還元菌
阻害性によって、発酵槽およびその発酵槽に連結された
配管等が硫酸還元菌がつくりだす硫化水素ガスによって
腐食することも防止することができる。
また、この発明の池の嫌気性発酵方法においては、薬剤
を所定の時間間隔で定期的に適量添加することによって
、発酵槽内の薬剤濃度を常に適正な濃度範囲に保つこと
ができる。
さらに、この発明の他の嫌気性発酵方法においては、発
酵槽内またはその発酵槽に連結された配管内における薬
剤濃度を常時測定すると共にその薬剤濃度に基づいて随
時適量の薬剤を添加することによって、刻々と変化する
薬剤濃度に応じた量の薬液を適時添加することができ、
これにより発酵槽内の薬剤濃度を常に確実に一定濃度に
保つことができる。
一方、この発明の嫌気性発酵装置においては、発酵槽の
内面またはその発酵槽に連結された配管の内面に硫酸還
元菌の生育を選択的に阻害する薬剤が塗布されているこ
とによって、嫌気性発酵中に薬剤を添加しなくても硫酸
還元菌の生育が阻害されて、嫌気性発酵を良好な状態で
行なうことができ、さらに発酵槽等の各種および各配管
の腐食を効果的に防止することもできる。
「実施例」 以下、この発明の嫌気性発酵装置の第1実施例を第1図
を参照して説明する。
この実施例の嫌気性発酵装置は、例えばアルコール蒸留
廃液、バルブ廃液等の廃水をメタン発酵によって処理す
るものであって、嫌気性発酵を行なう発酵槽lと、この
発酵槽lに原廃水を供給する原廃水供給系と、同発酵槽
1内の廃水を循環させる廃水循環系と、同発酵槽1内で
発生するガスを捕集するガス捕集系と、同発酵槽lを温
める温水循環系とから構成されたものである。
上記原廃水供給系は、原廃水を供給する供給ボブ2およ
び供給配管3とこの供給配管3の供給ポンプ2下流側に
設けられた流量計4とからなるものである。そして、上
記供給配管3の供給ポンプ2上流側には、薬液貯留槽5
とこの薬液貯留槽5内の薬液を流量計4の流量に応じて
添加する薬液添加弁6とから構成された薬剤添加装置が
設けられている。この薬剤添加装置の薬液貯留槽5には
、硫酸還元菌の生育を選択的に阻害する薬剤が水などの
溶剤に溶かした状態で貯留されている。
上記のような硫酸還元菌阻害性を有する薬剤としては、
例えば、ゲンタマイシン、ジヒドロストレプトマイシン
、フラジオマイシン硫酸塩、ネオマイシンおよびその池
のアミノグリコシド群、ペニノリン、メチシリンナトリ
ウムおよびその他のβラクタム群、バシトランン、ノボ
ビオノン、オレアンドマイシンなどのように主としてダ
ラム陽性菌の生育を阻止する抗生物質、リファンピシン
などのように主として抗酸菌の生育を阻止する抗生物質
、シクロヘキシミドなどのように糸状菌の生育を阻止す
る抗生物質、および、ドデシルベンゼンスルホン酸、ツ
ウィーン60、塩化オクタデシルトリメチルアンモニウ
ム、臭化せチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルピ
リジニウム、塩化セチルピリジニウム、ポリエチレング
リコールステアリルアミンおよびその他の界面活性剤、
および、ゲンチアンバイオレットB、ビートレッド、コ
チニールピグメント、モナスクスビグメント、クリスタ
ルバイオレット、ツクシンおよびその他の色素、および
、ベラパミル塩酸塩、クロルプロマジン塩酸塩、0−ク
レゾール、m−クレゾール、ヒビテン、トリニトロフェ
ノール、p−トルエンスルホン酸ナトリウム、グルタル
アルデヒドおよびその他の物質などがある。
そして、これらの各薬剤は、発酵槽1内においてその1
度が例えば10ppm程度の適当な濃度になるように添
加されることによって、発酵槽l内およびこの発酵槽l
に連結されている各配管内などにおける硫酸還元菌の活
動を抑制し、これにより硫酸イオンの硫化物イオンへの
還元を防止して、メタン発酵を良好な状態で行なうよう
にするものである。
上記廃水循環系は、上記発酵槽i内の廃水を取り入れて
発酵槽!内の水位を調節する水位調節槽7と、この水位
調節槽7内の廃水を循環させる循環配管8および循環ポ
ンプ9と、この循環ポンプ9により循環される廃水のp
Hを調整して上記発酵槽に戻すpH調整槽IOと、この
pH調整槽10の下流側の循環配管8に設けられた流量
計1!とからなるものである。上記水位調節槽7は、そ
の内部に流入される廃水の水位が発酵槽l内と同じ水位
になるように構成されたものであって、その下部に内部
の廃水を放出して発酵槽i内の水位を調節する放出弁1
2が連結されている。また、上記pH調整槽10は、そ
の上部にアルカリ貯留tl13がアルカリ添加弁14を
介して連結されているものであって、その内部に流入さ
れる廃水のpHに基づいてアルカリ添加弁14を開閉さ
せることにより上記廃水にアルカリ貯留槽13内のアル
カリを添加し、これにより上記廃水のl)Hを適正値に
調整するものである。
上記ガス捕集系は、上記発酵槽1の上部から流出するガ
スを水洗する水洗槽15とこの水洗槽15で水洗したガ
スの量を測定するガスメータ16とからなるものである
上記温水循環系は、上記発酵槽lの側部に設けられたジ
ャケット17と、ジャケット17内の温水を循環させる
温水配管18および温水ポンプ19と、この温水ポンプ
19により循環される温水を温めるヒータ20と、この
ヒータ20によって温められた温水の温度を調節する温
度調節槽21とからなるものである。
このような構成の嫌気性発酵装置を用いて廃水処理を行
なう場合には、予め、発酵槽lの内部に嫌気性細菌を固
定化する抗火石を充填しておく。
このようにした後、まず、供給ポンプ2で外部から原廃
水を供給することによってこの原廃水を流量計4を通し
てpH!li整槽10整像10る。その際、上記流量計
4により測定した原廃水の流量に基づいて薬液添加弁6
の開度を調節することにより、所定量の薬液を供給配管
3内に連続的に添加し、これによって、上記pH!II
整槽10に供給される原廃水中の薬剤濃度を常に適正な
濃度にする。
このようにすると、上記pH調整槽lOに適正な濃度の
薬剤が添加された原廃水が供給されると共に、その原廃
水が発酵槽1の下部から供給されてこの原廃水が発酵槽
l内の所定水位まで満たされる。
一方、上記操作と並行して温水ポンプ19を作動させる
ことによって、ジャケット17内を循環する温水をヒー
タ20に供給し、さらにこのヒータ20により加熱され
た温水を温度調節槽21に供給する。そして、上記ジャ
ケット!7内の温水の温度に基づいて冷水供給弁22を
開放させることにより温度調節I!21内の温水に適量
の冷水を混合し、これによって温水の温度を例えば55
℃程度の適正な温度に調節した後、その温水をジャケッ
ト17内に供給する。このようにすると、ジャケット1
7内の温水が適正な温度に保たれた状態で循環すると共
に、その温水によって発酵槽l内が温められて発酵槽l
内の廃水の温度が適正温度に保たれる。
このようにした後、循環ポンプ9を作動させると、発酵
槽1内の廃水の一部が上部から水位調節槽7に流出し、
この廃水がpH8整槽10に供給される。そして、この
pH1i1整槽lO内において、廃水のpt−tを随時
測定すると共に、pHが7以下になった時にアルカリ添
加弁14を開放することによってアルカリ貯留槽13か
らアルカリを添加して廃水のpHを常に7以上に保つ。
そして、このようにして適正なp)(に調節された廃水
は、発酵槽1の下部から再度供給されてこの発酵Ill
の下から上に向かって循環することとなる。
また、このようにして発酵槽i内で嫌気性発酵を行なう
ことによって発生したガスは、発酵II+の上部から放
出されて水洗槽15に送られ、そこで二酸化炭素などが
除去されてメタン濃度が高められ、さらにガスメータ1
6によりガスの量が測定された後、捕集される。
このようにして嫌気性発酵を続けていき、廃水中の有機
物が十分に処理された後、上記供給ポンプ2によって原
廃水を所定流量でp)IQ整槽lOに供給する。その際
、この原廃水にも、上記薬剤添加装置によって原廃水の
流量に応じた量の薬液を添加する。そして、このように
して原廃水を上記廃水と混合しながら発酵槽lに供給す
ると、発酵槽l内の水位が上昇して所定の水準を越え、
その水位の上昇に基づいて放出弁12が所定の開度で開
放される。そして、このようにして原廃水の供給量に応
じて処理済の廃水を所定量放出していくことによって、
発酵槽l内の水位を所定の水準に保ちながら原廃水が連
続的に処理されていくこととなる。
第2図は、この発明の第2実施例の嫌気性発酵装置を示
す図である。
この嫌気性発酵装置では、薬剤添加装置がpH調整槽1
0に設けられており、かつ、この薬剤添加装置の薬液添
加弁6はタイマー23と連動して作動するように構成さ
れている。この薬剤添加装置は、予めタイマー23に設
定された時間間隔で薬液添加弁6を開放させることによ
って薬液をpHn整槽lO内に定期的に適量添加するよ
うに構成されたものである。なお、上記タイマー23に
設定される時間間隔は、その時間間隔で薬液が添加され
た場合に発酵槽!内の薬剤濃度が常に適正な濃度に保た
れるように設定されている。
このような嫌気性発酵装置を用いた場合には、廃水循環
系を循環する廃水中に適量の薬液を適時添加することが
できるので、発酵槽i内の廃水の薬剤濃度を常に適正な
濃度範囲に保つことができる。
なお、この嫌気性発酵装置では、薬剤添加装置をpH調
整槽10に取り付けたが、この薬剤添加装置は発酵槽l
または水位調節槽7に取り付けても良く、また、循環配
管18に取り付けても差し支えない。
第3図は、この発明の第3実施例の嫌気性発酵装置を示
す図である。
この嫌気性発酵装置では、薬剤添加装置がl)H調整槽
10に設けられており、かつ、この薬剤添加装置の薬液
添加弁6はpH8整槽10に設けられた濃度測定器24
と連動して作動するように構成されている。この薬剤添
加装置は、濃度測定器24により pHn整槽10内の
廃水の薬剤濃度を常時測定すると共にその薬剤濃度に基
づいて薬液添加弁6を開放させることによって随時適量
の薬剤をpHn整t’!10内に添加するように構成さ
れたものである。
このような嫌気性発酵装置を用いた場合には、刻々と変
化する廃水中の薬剤濃度に応じた量の薬液を適時添加す
ることができるので、発酵槽1内の廃水の薬剤濃度を常
に確実に一定濃度に保つことができる。
なお、この嫌気性発酵装置では、薬剤添加装置をl(調
整Htoに取り付けたが、この薬剤添加装置は発酵mt
または水位調節槽7に取り付けても良く、また、循環配
管18に取り付けても差し支えない。
第4図は、この発明の第4実施例の嫌気性発酵装置を示
す図である。
この嫌気性発酵装置では、薬剤が、コーティング剤等に
混入された状態で、発酵槽1の内面と水位調節槽7の内
面とpH調整槽10の内面と上記発酵槽lに連結された
全ての配管の内面とに塗布されている。
このような嫌気性発酵装置を用いた場合には、廃水処理
中に薬剤を添加しなくてもメタン発酵を良好な状態で行
なうことができ、さらに発酵槽1等の各種および各配管
の腐食を効果的に防止することもできる。
なお、この嫌気性発酵装置では、上記コーティング剤等
に混入された薬剤を必要に応じて上記発酵槽1等の各種
および各配管の外面にも塗布しても良く、その場合には
、各種および各配管の外面の腐食ら防止することができ
る。また、この実施例の嫌気性発酵装置に、上記第1実
施例ないし第3実施例の嫌気性発酵装置に設けられてい
る薬剤添加装置を設けても差し支えない。
また、上記各実施例では、この発明を固定床式の嫌気性
廃水処理装置に適用した例を示したが、この発明は、流
動床式およびその他の嫌気性廃水処理装置に適用するこ
ともでき、さらに、アセトン・ブタノール発酵、セルロ
ース・エタノール発酵等のような嫌気的代謝による物質
生産、およびその他の嫌気性発酵を利用したあらゆる装
置に適用することができる。
「発明の効果」 この発明の嫌気性発酵方法によれば、嫌気性発酵を行な
う際に、発酵槽内またはその発酵槽に連結された配管内
に硫酸還元菌の生育を選択的に阻害する薬剤を適量添加
し、この薬剤が混合されている状態で嫌気性発酵を行な
うので、上記硫酸還元菌による硫酸イオンの還元を抑制
してメタン発酵を阻害する硫化物イオンの発生を防ぐこ
とができると共に、メタン生成に必要な水素が上記硫酸
還元菌に消費されることを防止することができる。
このため、この嫌気性発酵方法を用いて有機性廃水の嫌
気性処理を行なった場合には、メタン発酵を良好な状態
で行なうことができ、廃水処理を効果的に行なうことが
できる。また、上記薬剤の硫酸還元菌阻害性によって、
発酵槽およびその発酵槽に連結された配管等が硫酸還元
菌がつくりだす ゛硫化水素ガスによって腐食すること
も防止することができる。
また、この発明の他の嫌気性発酵方法によれば、薬剤を
所定の時間間隔で定期的に適量添加することによって、
発酵槽内の薬剤濃度を常に適正な濃度範囲に保つことが
できる。
さらに、この発明の他の嫌気性発酵方法によれば、発酵
槽内またはその発酵槽に連結された配管内における薬剤
濃度を常時測定すると共にその薬剤濃度に基づいて随時
適量の薬剤を添加することによって、刻々と変化する薬
剤濃度に応じた量の薬液を適時添加することができ、こ
れにより発酵槽内の薬剤濃度を常に確実に一定濃度に保
つことができる。
一方、この発明の嫌気性発酵装置によれば、発酵槽の内
面またはその発酵槽に連結された配管の内面に硫酸還元
菌の生育を選択的に阻害する薬剤が塗布されていること
によって、嫌気性処理中に薬剤を添加しなくても硫酸還
元菌の生育が阻害されて、嫌気性発酵を良好な状態で行
なうことができ、さらに発酵槽等の6槽および各配管の
腐食を効果的に防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1実施例の嫌気性発酵装置の概略
構成図であり、第2図はこの発明の第2実施例の嫌気性
発酵装置の概略構成図であり、第3図はこの発明の第3
実施例の嫌気性発酵装置の概略構成図であり、第4図は
この発明の第4実施例の嫌気性発酵装置の概略構成図で
ある。 l・・・・発酵槽、 3・・・・配管(供給配管)、 5.6・・・・薬剤添加装置、 8・・・・配管(循環配管)、 23 ・・タイマー、 24・・・・濃度測定器。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)嫌気性発酵を行なう際に、発酵槽内またはその発
    酵槽に連結された配管内に硫酸還元菌の生育を選択的に
    阻害する薬剤を適量添加し、この薬剤が混合されている
    状態で嫌気性発酵を行なうことを特徴とする嫌気性発酵
    方法。
  2. (2)第1項記載の嫌気性発酵方法において、薬剤を所
    定の時間間隔で定期的に適量添加することを特徴とする
    嫌気性発酵方法。
  3. (3)第1項記載の嫌気性発酵方法において、発酵槽内
    またはその発酵槽に連結された配管内における薬剤濃度
    を常時測定すると共にその薬剤濃度に基づいて随時適量
    の薬剤を添加することを特徴とする嫌気性発酵方法。
  4. (4)発酵槽内またはその発酵槽に連結された配管内に
    硫酸還元菌の生育を選択的に阻害する薬剤を適量添加す
    る薬剤添加装置が設けられていることを特徴とする嫌気
    性発酵装置。
  5. (5)第4項記載の嫌気性発酵装置において、薬剤添加
    装置を所定の時間間隔で定期的に作動させるタイマーが
    設けられていることを特徴とする嫌気性発酵装置。
  6. (6)第4項記載の嫌気性発酵装置において、発酵槽内
    またはその発酵槽に連結された配管内における薬剤濃度
    を測定する濃度測定器とこの濃度測定器が測定した薬剤
    濃度に基づいて随時適量の薬剤を添加する薬剤添加装置
    とを具備してなることを特徴とする嫌気性発酵装置。
  7. (7)硫酸還元菌の生育を選択的に阻害する薬剤が混合
    されている状態で嫌気性発酵を行なう嫌気性発酵装置で
    あって、上記薬剤が発酵槽の内面またはその発酵槽に連
    結された配管の内面に塗布されていることを特徴とする
    嫌気性発酵装置。
JP63098737A 1988-04-21 1988-04-21 嫌気性発酵方法および嫌気性発酵装置 Pending JPH01270997A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63098737A JPH01270997A (ja) 1988-04-21 1988-04-21 嫌気性発酵方法および嫌気性発酵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63098737A JPH01270997A (ja) 1988-04-21 1988-04-21 嫌気性発酵方法および嫌気性発酵装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01270997A true JPH01270997A (ja) 1989-10-30

Family

ID=14227813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63098737A Pending JPH01270997A (ja) 1988-04-21 1988-04-21 嫌気性発酵方法および嫌気性発酵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01270997A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58143878A (ja) * 1982-02-22 1983-08-26 Hitachi Ltd 薬品注入制御方法
JPH01249198A (ja) * 1988-03-30 1989-10-04 Akua Runesansu Gijutsu Kenkyu Kumiai 嫌気性処理における硫酸還元反応抑制方法および硫酸還元菌阻害性物質
JPH01249196A (ja) * 1988-03-30 1989-10-04 Akua Runesansu Gijutsu Kenkyu Kumiai 嫌気性処理における硫酸還元反応抑制方法および硫酸還元菌阻害性抗生物質
JPH01249199A (ja) * 1988-03-30 1989-10-04 Akua Runesansu Gijutsu Kenkyu Kumiai 嫌気性処理における硫酸還元反応抑制方法および硫酸還元菌阻害性色素
JPH01249197A (ja) * 1988-03-30 1989-10-04 Akua Runesansu Gijutsu Kenkyu Kumiai 嫌気性処理における硫酸還元反応抑制方法および硫酸還元菌阻害性界面活性剤

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58143878A (ja) * 1982-02-22 1983-08-26 Hitachi Ltd 薬品注入制御方法
JPH01249198A (ja) * 1988-03-30 1989-10-04 Akua Runesansu Gijutsu Kenkyu Kumiai 嫌気性処理における硫酸還元反応抑制方法および硫酸還元菌阻害性物質
JPH01249196A (ja) * 1988-03-30 1989-10-04 Akua Runesansu Gijutsu Kenkyu Kumiai 嫌気性処理における硫酸還元反応抑制方法および硫酸還元菌阻害性抗生物質
JPH01249199A (ja) * 1988-03-30 1989-10-04 Akua Runesansu Gijutsu Kenkyu Kumiai 嫌気性処理における硫酸還元反応抑制方法および硫酸還元菌阻害性色素
JPH01249197A (ja) * 1988-03-30 1989-10-04 Akua Runesansu Gijutsu Kenkyu Kumiai 嫌気性処理における硫酸還元反応抑制方法および硫酸還元菌阻害性界面活性剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW453979B (en) Method and apparatus for wastewater treatment
Salvetti et al. Effects of temperature on tertiary nitrification in moving-bed biofilm reactors
JP5419697B2 (ja) 有機性廃棄物の処理方法および装置
KR101113083B1 (ko) 순환식 무 방류 분뇨처리장치
CN108949569A (zh) 一种培养厌氧氨氧化菌的方法
CN105692893A (zh) 一种基于硫酸盐还原菌去除新兴有机物微污染物的水处理方法
JP4775944B2 (ja) 排水の処理方法および装置
KR101603540B1 (ko) 혐기성화 인터배리어 및 유동상 담체를 구비한 고농도의 질소 제거 및 슬러지 저감형 하수처리 시스템
Miyake et al. Efficient aerobic granular sludge production in simultaneous feeding and drawing sequencing batch reactors fed with low-strength municipal wastewater under high organic loading rate conditions
KR100891996B1 (ko) 고농도 유기폐수처리용 폭기반응장치 및 그것을 이용한 유기폐수 처리방법
JPH01270997A (ja) 嫌気性発酵方法および嫌気性発酵装置
CN113073040A (zh) 一种用于水环境治理的微生物扩培装置
KR101113090B1 (ko) 순환식 무 방류 분뇨처리방법
US5565108A (en) System for the control and retardation of the growth of algae
CN106957107A (zh) 采用mbr膜组件的污水处理系统
US20220242766A1 (en) Wastewater treatment apparatus and wastewater treatment method
JP3379199B2 (ja) 活性汚泥循環変法の運転制御方法
KR20200006300A (ko) 고온발효 악취 저감형 분뇨 처리 장치
KR20150022188A (ko) 호기성 입상 슬러지의 생성 방법 및 이를 위한 연속회분식 장치
CN108101218A (zh) 一种去除污水中总氮的方法与装置
KR100566320B1 (ko) 침지식 멤브레인 결합형 하폐수 고도처리방법 및 장치
JP5749413B1 (ja) 好気性微生物処理装置の運転方法
KR200483331Y1 (ko) 연속회분식 반응기
KR102250150B1 (ko) 순산소를 이용한 악취저감장치
JPH0218920B2 (ja)