JPH01268690A - マイトマイシン誘導体 - Google Patents

マイトマイシン誘導体

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JPH01268690A
JPH01268690A JP9783388A JP9783388A JPH01268690A JP H01268690 A JPH01268690 A JP H01268690A JP 9783388 A JP9783388 A JP 9783388A JP 9783388 A JP9783388 A JP 9783388A JP H01268690 A JPH01268690 A JP H01268690A
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methyl
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裕 斎藤
Kazumichi Kono
河野 一通
Masaji Kasai
政次 河西
Akira Sato
章 佐藤
Kimikatsu Shirahata
白幡 公勝
Makoto Morimoto
森本 眞
Tadashi Ashizawa
芦沢 忠
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は抗菌活性、抗腫瘍活性を有ずろ新規なマイトマ
イシン誘導体に関する。
従来の技術 マイトマイシン類は抗菌活性、抗II!ff瘍活性を有
する抗生物質として一般に知られている。天然界からは
主としてマイトマイシンCが得られ、(散宿成分として
マイトマイシンΔ、マイトマイシンF3iiよびポルフ
ィL7マイシン(以」−は、メルクインデイクス第1O
版に記載されている)が15¥られている。さらに微量
の成分としてはマイトマイシンDおよびE(特開昭54
−122797号公報)、マイトマイシンFおよびJ(
特開昭55−45322号公報)、マイトマイシンGS
tlおよびK(特開昭55−1183!E号公報)など
も知られている。以上の天然界から得られるマイトマイ
シンの構造を第1表に伯ず。
第1表 天然から得られるマイトマイシン類の描込フィ
トマイシン  XA   Y、    1.     
   flA          II。
A    O[:lI、  C1l、   II   
 C1+20CON112I+B     0ITI1
.    II    C11311C1120F:0
NII。
C:    \II、    C113II     
CIl、[]CD〜11□        IID  
   N112     It    [:l(3If
         CI+20CONI+2IINll
、[113CH3IIC112DCONH2F    
 0f’:II3  CIl、   CIl、    
C1+20CON112       11G   N
ll□ C113C11,一体となって  =C11゜
1−1  01TI1.  II  C11,一体とな
って  =(:11.   J      0C113
Cl13  CIl、        HC1l、DC
ON)l。
K   0C113[:113(:11. 一体となっ
て  =(:lI2ボルフィクマ!シン \II、  
  [:I3  CH3C1+20CON112   
    81−記のマイトマイシン類の中にはすぐれた
抗腫瘍活性を有するものが含まれているが、同時に白面
LRの減少等の副作用も強い。こうした背景から活性の
増強あるいは毒性の軽減を目的として多くの誘導体が合
成されてきている。それらの中にはマイトマイシンの7
位のアミン基が、硫黄原子を含む置換基で修飾されてい
る誘導体もあり、例えば7位にメルカプトエチルアミノ
基の置換したマイトマイシンlよびポリフィロマイシン
、7位に3−チアゾリノ、チオモルホリノおよび4−メ
ルカプトアニリノ基の置換したマイトマイシンC(GB
 2]06096 A ;特開昭57−188590号
公報)、7位のアミノ基に2−(置換ジチオ)エチル基
が置換したマイトマイシン類(EP 0116208八
1;特開昭59−104386号公報;同59−175
493号公報;GB2]40799^;特開昭59−2
05382号公報’)  7−N、 7’−N’−ジチ
オジエチレンシマイトマイシンCのような対象ジスルフ
ィド型のマイトマイシン誘導体(EP 0116208
^l;特開昭59−104386号公報;同59−17
5493号公報)、さらには7位のアミノ基にアシルチ
オエチル基等が置換したマイトマイシン類(特開昭62
−67085号公報;[iP 197099八l)など
が知られている。
これらのながでさらに本発明と関係の深いものとしては
、7位にスルフィド基を含む誘導体が知られている。特
開昭57−188590号公報およびJoMed。
[:hem、、 26 、16(1983)には7位の
置換基として低級アルキルチオ低級アルキルアミノ基が
開示されており、具体的化合物として?−N−[2−(
エチルチオ)エチルコマイトマイシンC(以下、化合物
へという)および同置換基を有するポリフィロマイシン
が例示されている。また特開昭59−1486号公報に
は7−N−〔2−(ベンジルチオ)エチルコマイトマイ
シンCが開示されている。
発明が解決しようとする課題 マイトマイシンCは癌に対するすぐれた化学療法剤とし
て知られている化合物であり、今日、日本を含め数多く
の国々において広(臨床的に使用されている。しかしな
がらマイトマイシンCは無視できない副作用(例えば骨
髄毒性)も持っている。したがって抗腫瘍活性がより強
い薬剤、あるいは毒性が軽減された薬剤の開発が望まれ
=Cいろ。
本発明者らはそのような薬剤の開発を目的としてマイト
マイシンの化学修飾の研究を重ね、すぐれた性質を有す
る一群のマイトマイシン誘導体を見出し本発明を完成さ
せることができた。本発明化合物は比較的関連性がある
と考えられる前述の誘導体と較べてもきわめて特徴のあ
るものである。
課題を解決するための手段 本発明のすぐれた抗腫瘍活性を有するマイトフィシン誘
導体は次の式<1)で表される。
〔式中、Rは置換もしくは非置換の炭素数1〜8のアル
キル、置換フェニル、糖より1位の水酸基を除いた残基
、チオール基を有するアミノ酸よりチオール基を除いた
残基または式(1)から[−5を除いた基を表わし、X
は炭素数2〜8のポリメチレンまたはフェニレンを表わ
し、YおよびZは水素またはメチルを表わし−・−はα
またはβ結合を表わす。但し、同時にRがエチル、Xが
エチレン、Yがメチル、2が水累またはメチルで一一−
がβ結合である化合物を除く〕 以下、式(1)で表わされる化合物を化合物(1)とい
う。他の式番号の化合物についても同様である。
弐N)のRの定義中、炭素数1〜8のアルキルは直鎖状
もしくは分岐状の例えばメチル、エチル、n−プロピル
、1−プロピル、n−ブチル。
n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オク
チル等を包含し、置換基としてはヒドロキシル、低級ア
ルコキシ、例えばメトキシ、エトキシ等、低級アルカノ
イルオキシ、例えばアセトキシ、プロピオニルオキ/等
、ベンゾイルオキシ、アミン、低級アルキルアミノ、例
えばメチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジ
エチルアミノ等、低級アルカノイルアミノ、例えばアセ
トアミド、プロパンアミド等、ベンズアミド、カルボキ
シルおよびその塩1例えばす) IJウム塩、カリウム
塩およびトリエチルアミン等の有機塩基付加塩、低級ア
ルコキシカルボニル1例えばメトキシカルボニル、エト
キシ力ルポニノv’、5、カルバモイル、低級アルキル
カルバモイル、例えばN−メチルカルバモイル等、低級
アルキルチオ、例えばメチルチオ、エチルチオ等、低級
アルカノイルチオ、例えばエヤチルチオ。プロピオニル
チオ等およびベンゾイルチオ等の置換基が挙げられる。
Rの定義中、置換フェニルにおける置換基としては、メ
チル、エチル、n−プロピル、I−プ[1ピル、n−ブ
チル、t−ブチル等の炭素ml〜1の低級アルキル、ヒ
ドロキシ、メトキシ、エトキシ等の低級アルコキシ、ア
ミノ、アセトアミド。
プロパンアミド等の低級アルカノイルアミノ、ニトロお
よびフッ素、塩累、臭素等のハロゲン等を包含し、具体
的化合物としては3−アミノフェニル、4−アミノフェ
ニル53,4−ジアミノフェニル、2−アセトアミドフ
ェニル、3−アセトアミドフェニル、4−アセトアミド
フェニル、4−アセトアミド−3−アミノフェニル、3
−アセトアミド−4−アミノフェニル、4−ニトロフェ
ニル。
2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル。
4−メトキシフェニル、4−エトキシフェニル。
4−メチルフェニル、4−エチルフェニル、2−タロロ
フェニル、4−j’ロロフェニル、2−−/ロモフェニ
ル、4−ブロモフェニル、4−フルオロフェニル、2.
5−ジクロロフェニル、2,6yタロロフエニル、3.
4−’;クロロフェニル、  2.4.5−トリクロロ
フェニル、2.3,5.6−チトラフルオロフエニル、
4−ヒドロキシフェニル、3.4−ジヒドロキシフェニ
ル等が挙げられる。
Rの定数中、糖より1位の水酸基を除いた残基としては
5単糖および6単糖の基、例えばα−D−グルコシル、
β−D−グルコンル、α−D −1fラクトシル、β−
D−ガラクトシル、α−D−マンノシル、β−D−マン
ノシル、α−L−フコシル、β−L−フコシル、α−D
−キシτ〕シル、β−D−キンロシル等が包含される。
Rの定義中、チオールを有するアミノ酸としては、L、
D、DLのいずれであってもよく、またこれらアミノ酸
のカルボキシル基はメチル、エチル等の低級アルキルエ
ステルとして保護されていてもよく、またアミノ基はホ
ルミル、アセチル等の低級アルカノイル基で保護されて
いてもよい。
また、該カルボキシル基は塩を形成していてもよく、例
えばナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩および例
えばトリエチルアミン1 ピリジン等の有機アミン塩を
包含する。
チオールを含むアミノFll−しては、システィン。
ホモシスデインおよびペニシラミン等が包含され、具体
的S−イル基の例としてはL−システィン−8−イル、
D−システィン−8−イル、L−ホモシスティン−8−
イル、D−ホモシスデイン−5−イル、L−ペニシラミ
ン−8−イル、D−ペニシラミン−8−イル、N−アセ
チル−L−システィン−S−イル、N−アセチル−D−
システィン−8−イル、N−アセチル−L−ペニシラミ
ン−S−イル、N−アセチル−D−ペニシラミン−8−
イル等が挙げられる。
またXの定義において、フェニレンは0−フェニレン、
m−フtニレンおよびp−フェニレンを包含する。
次に化合物(1)の製造法について説明する。
化合物N)は7位にアルコキシ、アシルオキシまたはジ
低級アルキルアミノメチレンイミノ基を持つマイトマイ
シン誘導体と式(II)R−3−X  NH2([[) (式中、RおよびXは前記と同視である)で表わされる
化合物(II)とを反応させて合成することができる。
原料として用いられるマイトマイシン誘導体がアシルオ
キシ基をもつマイトマイシン類の場合は特開昭56−7
3085号公報に、ジ低級アルキルアミノメチレンイミ
ノ基をもつマイトマイシン類の場合は特開昭59−14
86号公報にそれぞれアミン頚との反応が記載されてい
る。
しかしながら、アルコキシ基を持つマイトマイシン、特
に7−ノドキシマイトマイシン類が原料としては好適に
用いられる。7−ノドキシマイトマイシン類とアルキル
アミン類との反応はJ。
^ntibiot、 、 189(1968)等に記載
されている。
7−ノドキシマイトマイシン類のイ列としてはマイトマ
イシンΔおよびマイトマイシンB等が挙げられる。
化合物(II ’)は遊離あるいは塩として用いろこと
ができる。塩としては通常塩酸塩が使用されるが、臭化
水素酸塩や硫酸塩でもよく、また酢酸塩、1) −)ル
エンスルホン酸塩等の有機酸塩であってもよい。これら
の塩類を原料とする場合には、当量もしくは過剰の塩基
を共存させることが望ましく、その適当な例としてはト
リエチルアミン、ピリジン等の第三級アミン頚、アルカ
リ金属またはアルカリ土類金属の重炭酸塩あるいは炭酸
塩等が挙げられる。また化合物([)を遊離の形で用5
する場合にも、上記したと同様の塩基の併用が好ましい
場合がある。
本反応に用いられる溶媒としてはメタノール。
エタノール、イソプロパツール、クロロホルム。
塩化メチレン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、
メチレングリコールジメチルエーテル、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、水等があり、これらは
1れ独もしくは混合して用いられる。反応の温度および
時間は通常0℃から30℃の範囲で数時間から1日以内
で十分である。
化合物(I)において、Rが低級カッイルチオまたはベ
ンゾイルチオで置換したアルキル基である化合物の場合
は、Rとしてヒドロキシが置換したアルキル基を有する
化合物(+)とR’ −CO5I+(式中、R′は低級
アルキルまたはフェニルを表わす)で表わされるチオカ
ルボン酸とを、不活性溶媒中でトリフェニルホスフィン
およびアゾジカルボン酸ジアルキルの共存下で反応させ
る、いわゆる光延反応[5ynLhesis、  1(
198])等〕で合成することもできる。
本反応に用いられる溶媒はジエチルエーテル。
テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、ベンセン、塩
化メチレン、ヘキサメチルホスフォテストリアミド等の
無水溶媒で、これらは)n独でも混合しても用いられる
反応温度、反応時間は通常は一20〜30℃の範囲で数
分から1時間位でよいっ トリフェニルホスフィン、アゾシカポン酸ジアルキルお
よびチオカルボン酸はそれぞれ1〜3当量が用いられる
。アゾジカルボン酸ジアルキルの種類は光延反応に使用
できるものであればさしつかえないが、通常はジエチル
エステルもしくはジイソプロピルエステルが使われる。
また化合物(1)において、Rが式(【)からR−5を
除いた基で表わされる対称スルフィド型マイトマインン
ニ量体頚〔化合物(1−1)Eは、前記したマイトマイ
シン誘導体とアミンとしてT11i記した化合物(TI
)に代えて式(rlI)S−(X−NH2)2    
([1)(式中、Xは前記と同人である) で表わされる対称アミノスルフィドを用い、前記したと
同様の方法で合成することもできる。
なお、化合物(fil )は原料のマイトマイシン誘導
体に対して通包1/2当量以下使用することが好ましい
」二記各製造法における目的化合物は有機合成化学で常
用される’I’ tvt f+1 !’!法、例えば、
濾過、有機溶奴1例えば酢酸エチル、塩化メチレン、ク
ロロホルム等による抽出、屹繰、濃縮、百お一品′J)
よび各種クロマトグラフィー等によって行うことができ
る。
以上の方法によって得られる化合物([)の具体例を第
2表および第3表に示す。
第    3    表 次に本発明に含まれる化合物のうちいくつかの化合物を
例にとり、試験例により抗菌活性および抗腫瘍性につい
て説明する。
試験例1  抗菌活性: 試験化合物の各種細菌類に対する抗菌活性について、寒
天希釈法によりpH7,0で測定した結果を、最小生育
阻止濃度(M I C; ug/ml>として第4表に
示した。表中、細菌名を次の記号で表わす。
SF:ストレプトコッカス・フェカリス(Strept
ococcus faecalis)ATCC1054
1:SA:スタフィロコッカス・アウレウス(Stap
hylococcus  aureus)  八TCC
6538P  。
PVニブロチウス・ブルガリス (Proteusvu
lgaris )ATCC6897;KP:タレブシエ
ラ・ニューモニアエ(Klebsiellapneum
oniae )ATCC10031第    4   
 表 (単位:μg/ml) 試験例2  抗腫瘍活性: 試験化合物のサルローフ180固型腫瘍に対する抗腫瘍
活性(ED5o)と急性毒性(L、D、。)および末梢
白血球数に対する影’f9 (IIIBc、。。。/E
l]5.)を第5表に示した。
第5表 試験は以下の方法により行った。
(1)  サルコーマ180固型腫瘍に対する効果5X
I06個のサルコーマ180細胞をddyマウスの腹腔
内に移植し、7日目の腹水から細胞を採取し、滅菌生理
食塩水で1回洗浄後、滅菌生理食塩水で5xlO’個/
mlの細胞浮遊液を作製した。この0.1mlを体重2
0±2gのdd3/雄性マウスの右眼窩部皮下に移植し
た。
試験化合物は、生理食塩水またはツイーン80含有生理
食塩水に溶解し、腫瘍移植後24時間目に1群5匹のマ
ウス腹腔内にO,1〜0.2mlを投与した。試験化合
物の抗腫瘍活性の測定は、移植後7日目に腫瘍の長径(
a)と短径(b)を測定し、腫瘍体積に相当するaxb
2/2の値を求めた。
対照群(C)に対する試験化合物投与群(T)の体積比
(T/C)によって抗腫瘍効果をあられした。
(2)  ED5oの求め方 サルコーマ180固型腫瘍体積を非投与対照群の腫瘍体
積の50%に低下させる投与量をED5oとした。縦軸
に通常目盛でT/C,横軸に対数目盛で投与量を表しん
グラフに、各投与量におけるT/Cをプロットし、投与
量とT/Cの関係を最小二乗法により直線としてもとめ
た。
得られた直線の回帰式より、T/Cが0.5を示す投与
量を計算した。
(3)急性毒性 LD、。は1群5匹のddyマウスに試験化合物を1回
腹腔内に投与し、投与後14日間の生死を観察し、各投
与群の死亡率より、ベーレンス・ケルバー法に従いLD
S。を算出した。
(4)末梢白血球数に対する影響 5X10’個のサルコーマ180細胞を1群5匹の体重
20±2gのddy雄性マウスの右眼窩部皮下に移植し
、24時間後に試験化合物を腹腔内に投与した。試験化
合物投与後4日目に担癌マウスの眼窩静脈叢より血液を
0.02+nl採取し、9.98m1のセルキットセブ
ン液に分散させた。サポニン液を1滴加え赤血球を溶解
させた後、ミクロセルカウンターで白血球数を測定した
縦軸に通常目盛で末梢白血球数を、横軸に対数目盛で投
与量を示したグラフに各投与量における白血球数をプロ
ットし、投与量と末梢白血球数の関係を求め、末梢白血
球数4000/mm3(正常マウスにおける末梢白血球
数のほぼ1/2の数を与える投与量をW B C、、、
、とじた。
試験例1および2に見られるように、化合物(1)は優
れた抗菌活性および抗腫瘍活性を有している。
第5表に記載した化学療法係数(CI値)は、その値が
高いほど毒性の発現を抑制して抗腫瘍効果を上げるだめ
の薬物の投与量域が拡がることを意味する。このことは
臨床的に使用する場合、投与量の安全域が広く、抗腫瘍
剤としてより浸れているといえる。このような観点から
第5表に見られるように、化合物lおよび2は化合物Δ
に比べてCI値が高く、優れた性質の化合物であるとい
うことができる。
化合物(+)はそのままあるいは各種の投与形態で用い
ることができる。例えば化合物日)を注射剤として用い
る場合には、希釈剤としてこの分野で常用されているも
の、例えば生理食塩水、ブドウ糖注射液、乳糖注射液、
マンニット注射液等に溶解するか、日本薬局方に基づい
て凍結乾燥した注射剤や塩化す) IJウムと混合した
粉末注射剤としてもよい。また、ポリエチレン、グリコ
ール、HCO−60(界面活性剤;日光ケミカル社製)
等の補助剤、エタノールおよび/またはリポソーム、サ
イクロデキストリン等の担体を含んでいてもよい。これ
らの注射剤は例えば静脈内投与に供せられるが、筋肉的
投与、動脈内投与、腹腔内投与、胸腔内投与等も可能で
ある。
また化合物(1)と適当な賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑
沢剤等を常法により混合成型して錠剤、粒剤、粉剤、シ
ロップ剤等とすることにより経口剤として用いることも
できる。さらには化合物<1)と常用される担体とを常
法により混合成型して層剤として直腸投与も可能である
投与量は投与方法、化合物(I)の種類、年齢、症状等
により異なるが、−数的には人を含む哺乳動物に対し、
1日あたり化合物(N として0.06〜5mg/kg
が適当である。また、投与スケジュールも症状や投与量
によって変えることができるが、たとえば週1回あるい
は3i!!!1間に1回などの間歇投与も可能である。
以下に、実施例および参考例を示す。
各化合物の物理化学的データは次の機器類によって測定
した。
’++−NuR:日本電子PS−100(100MIl
z)、日本電子Fx−100(100Mtlz> 、ブ
ルーカーA!、! −400(400!、(+l Z 
>MS:  日立M−80B(IEIあるいはS 1−
M5法)実施例1 7−N−(3−メチルチオプロピル)マイトマイシンC
(化合物1) マイトマイシンA200mgを2mlのメタノールに溶
解し、3−メチルチオプロピルアミン200屑を加え、
室温で1日攪拌した。溶媒を減圧上留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホル
ム:メタノール=95:5)に付し青色バンド画分を集
めた。溶媒を減圧上留去し、得られた残渣を少量のアセ
トンに溶解し、n〜へキサンを加えて粉末化し、溶媒を
減圧上留去した。この粉末を更に減圧下乾燥することに
より濃紫色粉末として243mg(定量的)の化合物I
を得た。
化合物lの物理化学的性質を第8表に示す。
実施例2〜18 実施例1と同様の方法で得られる実施例2〜18の化合
物を第6表に、またその物理化学的性質を第8表に示す
第   6   表 実施例19 ?−N−(1−C(2−アセチルチオエチル)チオ〕エ
チル)マイトマイシンC(化合物16)トリフェニルホ
スフィン792mgとアゾジカルボン酸ジイソプロピル
595μQを7.5mlの無水テトラヒドロフランに溶
解し、窒素雰囲気下氷水で冷却しながら30分間攪拌し
た。この溶液に実施例3で得られる化合物3529mg
とチオ酢酸216μQとを含む10m1のテトラヒドロ
フラン溶液を加え、更に2分間水冷攪拌を続けた。反応
液に酢酸エチルを加え飽和重曹水で洗浄した後、芒硝で
乾煙した。溶媒を減圧下留去した残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム:アセト
ン:メタノール=70:25+5)に付し、青色バンド
画分を集めた。溶媒を減圧下留去し、462mg(77
%)の化合物16を得た。化合物16の物理化学的性質
は第8表に示す。
実施例20 ?−N−7’−N’−チオジエチレンシマイトマイシン
C(化合物6) マイトマイシンA296mgを5mlのメタノールに溶
解し、2.2’−チオビスエチルアミンニ塩酸塩83m
gおよび0.5mlのトリエチルアミンを加え、室温で
11時間攪拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;クロロホルム
:メタノール=85:15)に付し青色バンド画分を集
めた。溶媒を減圧下留去し得られた残渣を少量のアセト
ンに溶解し、n−へ牛サンを加えて粉末化し、溶媒を減
圧下留去した。この粉末を更に減圧下乾煙する事により
濃紫色粉末として249mg(78%)の化合物6を得
た。
化合物6の物理化学的性質を第8表に示す。
実施例21〜30 実施例20と同様の方法で()られる実施例21〜30
の化合物を第7表に、またその物理化学的性質を第8表
に示す。
発明の効果 本発明によれば、化合物(I)は1受れた抗菌、抗腫瘍
活性を有しており、抗ITi瘍剤として利用され1)る
11  続 補 正 古(自発) 昭和63年6月π日 !、小事件表示 昭和63年特許願第97833号 2、発明の名称 マイトマイシン誘導体 :)、補1[:をする者 ・11件との関係  特許出願人 郵便番号 +00 住 所  東京都千代田区大:J二町−丁目6番1号名
称 (102)協和醗酵工業株式会社セチルチオ」に訂
正する。
(2)同i与第13百4行目「低級カッイルチオJを[
低級γルカノイルチオJに訂IFする。
(3)同書第24頁7行目[レン、グリ二J−ル」を「
レンゲリコール」に訂正する。
(4)同書第27頁第6表中実施例8の化合物乞「L−
システィン塩酸塩」を「L−システィン塩酸塩」に訂正
する。
(5)同書第32.33および34頁第8表中最り部’
II−NMRJを「lH−NM [ン」に訂I[:、す
る。
(6)同書第32頁の化合物lおよび第33r(の化合
物19の欄の’ (211,gu+nt ) Jをl−
(211,quinL ) Jに訂正する。
(7)同古第32頁の化合物4および第33頁の化合物
21および24の欄r I:Pyridine−ds 
E Jをr [:Pyridine−d、 ] ” J
に訂正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式中、Rは置換もしくは非置換の炭素数1〜8のアル
    キル、置換フェニル、糖より1位の水酸基を除いた残基
    、チオール基を有するアミノ酸よりチオール基を除いた
    残基または式( I )からR−Sを除いた基を表わし、
    Xは炭素数2〜8のポリメチレンまたはフェニレンを表
    わし、YおよびZは水素またはメチルを表わし■はαま
    たはβ結合を表わす。但し、同時にRがエチル、Xがエ
    チレン、Yがメチル、Zが水素またはメチルで■がβ結
    合である化合物を除く〕で表わされるマイトマイシン誘
    導体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Title
JOURNAL OF MEDICAL CHEMISTRY 26-1=1983US *

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