JPH0126808Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は軽量かつ防火性に優れた天井材を提供
するものである。

（従来の技術） 天井材は、その施工のし易さと耐久性の点から
軽量であることが必須の条件であり、従来より木
質系のものがその主流となつている。

しかしながら、近年の内装制限に強化によつて
天井材にも、難燃、不燃等の性能が要求されるよ
うになり、現在では石膏ボードが広く用いられる
ようになつている。ところが、石膏ボードは重く
て施工がしがたく、小さなサイズの板にして施工
するか、あるいは従来のサイズの板を数人で施工
するなどの方法がとられていた。

これに対し、実公昭44−17961号公報にあるご
とく、難燃性発泡樹脂を利用した天井材も提案さ
れている。しかし、その施工は釘打ちによらざる
を得ず、施工された天井は見映えが劣り、また施
工も繁雑であつた。

（考案が解決しようとする課題） 本考案は、以上のような問題点を解決し、軽量
で防火性能を有する天井材で、しかも釘打ちによ
らず簡単に施工できる天井材を提供することを目
的とする。

（課題を解決するための手段） この目的を達成するため、本考案は、難燃ある
いは準不燃の発泡ウレタンシート又は発泡ウレタ
ンボードの片面に、無機質シート又は無機質ボー
ドあるいは難燃紙などの防火性能を有するシート
又はボード材料を積層し、更にその上に、表面に
模様を有する化粧シートを積層してなり、発泡ウ
レタンシート又は発泡ウレタンボードの両側面
に、ジヨイナー又は結合用の切欠部を有する枠を
取り付けたことを特徴とする天井材を提供する。

（実施例） まず、第１図に示すように、発泡ウレタンシー
ト１の片面に防火性能を有するシート又はボード
２を積層する。次いで、該防火性能を有するシー
トの上に模様を形成した化粧シート３を積層す
る。

発泡ウレタンシート１は難燃性あるいは準不燃
性を有しており、シート状の薄手ののものからボ
ード状の厚手のものまで任意に選択できる。

防火性能を有するシート又はボード２は、石膏
シート、アスベストペーパー等の無機質シートや
難燃紙、石膏ボード等のうちから選ばれる。

化粧シート３は、紙、布、不織布、合成樹脂フ
イルム等任意のシート状物に模様を施したもので
あつて、要求される防火性能のランクに応じて任
意に選択する。

天井材は、第４図に示すように目透し構造で施
工されるため、目透し用の結合部材７が差し込め
るように、第２図に示すように発泡ウレタンシー
ト１の両側面に切り込みを設け、その部分に金属
製、合成樹脂製、木質製等のジヨイナー４を取り
付けて、結合用部材を差し込めるような構造にす
る。

また、第３図に示すように、発泡ウレタンシー
トの両側面に耐火性を有する無機質ボード又は耐
火ボードの枠６を取り付け、その枠に結合用の切
欠部５を設けることもできる。

（効果） 本考案によれば、次にような効果が得られる。

難燃性又は不燃性を有しているので、内装制
限の対象となる場所にも使用できる。

軽量であり、しかも目透し用のジヨイナー又
は枠を有するので、施工が簡単であり、見映え
も美しい。

発泡ウレタンを用いているので、断熱性能が
優れている。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
各々のシートを積層した状態、第２図は両側面に
ジヨイナーを取り付けた状態、第３図は切り欠け
部を有する木枠を取り付けた状態、第４図は目透
し構造の施工例を示す各々断面図である。 １……発泡ウレタン、２……防火性能を有する
シート又はボード、３……化粧シート、４……ジ
ヨイナー、５……切欠部、６……枠、７……結合
用部材、８……天井材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 難燃あるいは準不燃の発泡ウレタンシート又は
   発泡ウレタンボードの片面に、無機質シート又は
   無機質ボードあるいは難撚紙などの防火性能を有
   するシート又はボード材料を積層し、更にその上
   に、表面に模様を有する化粧シートを積層してな
   り、発泡ウレタンシート又は発泡ウレタンボード
   の両側面に、ジヨイナー又は結合用の切欠部を有
   する枠を取り付けたことを特徴とする天井材。