JPH01266338A

JPH01266338A - 多重式チェーンベルト

Info

Publication number: JPH01266338A
Application number: JP9429988A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Fukumoto; 福本　紘
Original assignee: Daido Kogyo Co Ltd
Current assignee: Daido Kogyo Co Ltd
Priority date: 1988-04-16
Filing date: 1988-04-16
Publication date: 1989-10-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はＶ型プーリーに＠き掛けられて動力を伝達する
無段変速機用チェーンベルトに関するものである。

〔従来技術〕

Ｖ型プーリーに巻き掛けられるチェーンベルトの一般的
形態は、該Ｖ型プーリーと摩擦接触するＶブロックを各
リンクに取着している。すなわち、１ピツチに１個の割
合で該Ｖブロックが取着される訳であるが、各リンクへ
のＶブロックの止着手段は種々存在し、１つには該リン
クに孔を穿設し、鎖孔に挿入止着している場合や、リン
グに凹状の切欠き部を形成し、該切り欠き部を介して止
着しているケースが多い。

ところで、このようなチェーンベルトで動力を伝達する
には、Ｖ型プーリーと摩擦接触するＶブロックの個数を
多くして、単位面積当りの実質接触域の拡大を図ること
が大動力の伝達を可能にすると共に、伝達効率の向上を
図るためには必須要件であることは多くの実験結果から
明らかとなっている。したがって、チェーンを構成する
リンク形状をピッチラインから内争外円方向に突出し、
該突出部にそれぞれＶブロックを取着し、１ピツチに２
個のＶブロックを設けたチェーンベルトは知られている
。しかし１リンクに複数個のＶブロックを同時取着する
ことはリンクの強度を低下させ、ひいてはチェーンベル
ト自体の耐久性を失う結果となるため、該耐久性の低下
をカバーするためこのように２個のＶブロックを取着す
るリンクは必然的に大きくなり、チェーンピッチを長く
しなければならなくなっている。一方、このような伝達
効率の面のみならず、チェーンベルトは騒音が問題とな
っている。すなわち、リンクに装着されたＶブロックが
Ｖ型プーリーに噛み込む際は、一定大きさの衝撃力を伴
なうことは避けることのできない現象であって、断続的
な衝撃力は騒音となって発生する。

（本発明の目的）このようにチェーンベルトには上記のごとき問題が存在
する訳で、本発明はこれら問題点の解決を目的として開
発された技術であり、チェーンピッチを大きくすること
なく、１ピッチ当りのＶブロックの数を増やすことで、
より大きな動力の伝達を可能にすると共に、耐久性の高
い、しかも静かな動力伝達を行ない得るチェーンベルト
を提供する。

（本発明の構成）本発明に係るチェーンベルトは、上記問題点の解決を図
るため次の特徴をもって構成されている。すなわち、該
チェーンベルトは基本的には従来のチェーンベルト形態
に類・似していて、リンク形状はピッチラインから突出
した突出部を形成し２該突出部に止着孔を形成してＶブ
ロックを止着している。しかし、該Ｖブロックは両端面
が傾斜していてＶ２！！プーリーと摩擦接触する訳であ
るが、従来型式のごとくチェーン両サイドに均等長さに
突出したＶブロックではなく、片側に大きく片寄って突
出させたり、若しくは両側に大きく伸びている。そして
、これとほぼ同一であって■ブロックの突出方向を反対
にしたチェーンベルトを互いに対を成して組み合わされ
て所定のチェーンベルトが構成される。ここで■ブロッ
クの取着箇所はチェーンのピッチラインに対し、両チェ
ーンベルトとも外側である場合、内側である場合、更に
内・外周側に位置する場合があり得るが、このような場
合には１ピッチ当り２個のＶブロックが配置されたと同
じ状態になる。又リンクをピッチラインの両側に突出し
て、チェーンベルトの１リンクに２個のＶブロックを取
着する場合には、該チェーンベルトとして組み合わせた
場合、１ピッチ当り４個のＶブロックが配置されること
になる。勿論、本発明の多重式チェーンベルトは複数本
のチェーンベルトの組み合わせで構成されるもので、２
本に限らず３本のチェーンベルトを用いることもできる
。更に各々チェーンベルト同士の組み合わせは、ｖｙｆ
１プーリーに巻！掛ける際に対となって組み合わされる
だけであり、それぞれが独立したチェーンベルトである
。

以下１本発明に係る多重式チェーンベルトの奨施例を図
面に基づいて詳細に説明する。

（実施例）第１図は本発明の多重式チェーンベルトの具体例であっ
て、第２図は第１図のＡ−Ａ断面を表わしている。同図
において１はリンク、２は外リンク、３は中間リンク、
４はピン、５はＶブロックを示し、これら各部材が組み
込まれてチェーンベルトＡ、Ｂが構成されている。チェ
ーンベルトＡは中央に２枚の中間リンク３．３を配置し
、その両側に■ブロック５を取着しているリンクを配列
し、最外側部には外リンク２が１ピッチｌ１８−に設け
られ、配列された各リンク１．２．３はピン４によって
屈曲自在に連結されている。そして、上記リンクｌはピ
ッチライン（Ｍ−Ｍ）より外方向（第１図では上方向）
に突出した突出部６を形成し、該突出部６に穿設された
孔にＶブロック５が止着され、第２図はＶブロック５が
止着された状態を断面をもって表わしたもので、同図に
示すごとく、該Ｖブロック５は片方向へ大きく突出して
、突出長さは左右アンバランスである。−方、チェーン
ベル）Ｂも実質的にはチェーンベルトＡと同じであるが
、リンク１の配列向きが異なり、突出部６がピッチライ
ン（Ｍ　−Ｍ）より内側に位置していて、両チェーンベ
ルトＡ、Ｂが組み合わされた断面状態は、第２図のごと
くピッチライン（Ｍ　−Ｍ）を挟んで内・外にＶブロッ
ク５．５・・・が配列された状態を呈している。■ブロ
ック５の両端面７，７．８，８はＶ型プーリーと摩擦接
触し得る面を形成していて、両チェーンベル）Ａ、Ｂが
組み合わされた状態にて両Ｖブロック５．５の端面７．
８は同一面内に収まっていなければならない、すなわち
１両端面７，８が共にＶ型プーリーと摩擦接触できるよ
うに、その長さは適当に調整され、モの状態で両チェー
ンベルトＡ、Ｂのピッチライン（Ｍ　−Ｍ）は同一面内
に位置している。このように両チェーンベルトＡ、Ｂは
離れないように連結されているものではなく、互いに独
立したベルトであって、Ｖ型プーリーに巻き掛けられる
際にのみ、組み合わされるにすぎない、又Ｖブロック５
を取着するリンク１の突出部６の反対側には一種のスト
ッパー９が突出していて、一方のチェーンベル）Ａ若し
くはＢがスリップしても、■ブロック５が該ストッパー
９と当接して、それ以上の滑りを阻止している。第３図
はリンクが屈曲してＶ型プーリーに巻き付く際の状態で
あるが、一定の半径上で巻き付くことができ、その際に
Ｖブロック５とストッパー９とが互いに干渉しないよう
に、該ストッパー９の大きさ、及びその形状は定まって
いる。

第４図はチェーンベルトＡをよりわかり易くするために
立体図をもって表わしたものであって、■ブロック５は
片側へ大きく伸びて形成されていることがわかる。

第５ｆｉａ、ｂはチェーンベルトＡとチェーンベルトＢ
が組み合わされる前の状態を表わしており、この場合に
は両チェーンベルトＡ、Ｂが共にＶブロック５，５・・
をチェーンピッチラインより外方向に取着していて、該
Ｖブロック５．５・・・は同一ライン上に相隣接して配
列された状態を呈す、第５図に示したＶブロック５の位
置とは逆にピッチラインより内側に配置する場合には。

チェーンベル）Ａ、Ｈのリンクｌの突出部６を内側へ向
けて組み立てたものを用いなければならない。

第６図は３本のチェーンベル）Ａ、Ｂ、Ｃを互いに組み
合わせて構成される多重式チェーンベルトの他の実施例
であり、チェーンベル）Ａ、Ｂは共にリンクｌの突出部
６をピッチラインより外方向に向いて組み込み、■ブロ
ック５を同じく外方向に配列したもので、前記第５図に
示したチェーンベル）Ａ、８間の距離を隔てて組み合わ
せた場合である。したがって、両チェーンベル）Ａ、８
間にチェーンベル）Ｃが介在した状態にて組み合わされ
ていて、該チェーンベルトＣはピッチラインより内方向
にＶブロック５を取着している。

以上述べたように、本発明に係る多重式チェーンベルト
はそれぞれ独立した複数本のチェーンベルトを組み合わ
せて構成されるもので、それぞれのチェーンベルトはＶ
ブロックを取着するリンクをピッチラインから内・外方
向に突出させ、該突出部に止着したもので、しかも該Ｖ
ブロックは一側方向に若しくは両方向に大きく突出させ
て、突出したＶブロックを組み合わされる他のチェーン
ベルトにまたがってＶブロック端面を同一面内に収めた
もので、次のような効果を得ることができる。

（効果）（１）このように両チェーンベルトを組み合わせて１本
のチェーンベルトを構成することにより、Ｖ型プーリー
と摩擦接触するＶブロックの数を１ピッチ当り２倍とす
ることができ、ｖ壓プーリーと接触する領域は多くなり
、より大きな動力の伝達並びに伝達効率の向上を図り得
る。

（２）又一定長さ当りのＶブロックの数を２倍にしても
、チェーンピッチを弼にするものではなく、チェーン強
度の低下をもたらしめることはなく、しかも側々のチェ
ーンベルトは互いに独立したベルトであって、互いの干
渉力はほとんどないためチェーンベルトの寿命も向上す
る。

（３）更にチェーンベルトを本発明のごとく構成するこ
とで、チェーンの速行スピードは同じであっても質量が
チェーンの本数に反比例して減少するため、■ブロック
がｖ壓プーリーに噛み込む際の衝撃力は必然的に減少し
、より静かな動力伝達を可使とするものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の多重式チェーンベルトの実施例を、第
２図は第１図のＡ−Ａ断面を、第３図はベルトが屈曲し
た場合の一部を、第４図は片方のチェーンベルトを表わ
した立体図を、第５図ａ、ｂは両チェーンベルトが組み
合わされる前段階を、更に第６図は３本のチェーンベル
トをもって構成した実施例をそれぞれ示している。Ａ、Ｂ・・・・・チェーンベルトド・・・・　リンク　　　　　２・・・・・外リンク３
・・・・・中間リンク　　４・・・・・ビン５・・・・
・Ｖブロー２り　　６・・・・・突出部７．８・・・・
端面　　　　　９・・・・・ストッパー第２図第３図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）２組の可変溝幅を有すＶ型プーリーに巻き掛けら
れるチェーンベルトであって、該チェーンベルトは複数
本のチェーンベルトの組み合わせで構成され、各チェー
ンベルトの個々のリンクは隣接するもの同士が互いに屈
曲可能にピンを介して連結され、且つ、ピッチラインと
ある間隔をもって該リンクにはＶブロックを止着し、該
Ｖブロックはチェーンの片側若しくは両側へ大きく突出
して組み合わされた際に各々のチェーンベルトのＶブロ
ック端面が上記Ｖ型プーリーの摩擦面に接触し得る長さ
とし、更に各チェーンベルトは互いのＶブロックが干渉
しないようにピッチをずらせて組み合わされたことを特
徴とする多重式チェーンベルト。
（２）２本のチェーンベルトの組み合わせで構成し、一
方のチェーンベルトのＶブロック位置をピッチラインよ
り外方向に、他方のチェーンベルトのＶブロック位置を
ピッチラインより内方向に配置した特許請求の範囲第１
項記載の多重式チェーンベルト。
（３）上記チェーンベルトにおいて、各々のチェーンベ
ルトのピッチ方向の相対位置ズレを防止するためのスト
ッパーをリンクに形成した特許請求の範囲第１項、又は
第２項記載の多重式チェーンベルト。
（４）３本のチェーンベルトの組み合わせで構成し、両
側に配置される２本のチェーンベルトに取着されている
Ｖブロックをピッチラインより外方向に配列し、両チェ
ーンベルト間に配置されるチェーンベルトに取着される
Ｖブロックをピッチラインより内方向に配列した特許請
求の範囲第１項又は第３項記載の多重式チェーンベルト
。