JPH01266117A - 高周波接着性ラテックス - Google Patents

高周波接着性ラテックス

Info

Publication number
JPH01266117A
JPH01266117A JP9455788A JP9455788A JPH01266117A JP H01266117 A JPH01266117 A JP H01266117A JP 9455788 A JP9455788 A JP 9455788A JP 9455788 A JP9455788 A JP 9455788A JP H01266117 A JPH01266117 A JP H01266117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
latex
frequency
weight
vinylidene chloride
molecular weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9455788A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0474365B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Jogo
城後 裕幸
Masaru Muto
武藤 勝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP9455788A priority Critical patent/JPH01266117A/ja
Publication of JPH01266117A publication Critical patent/JPH01266117A/ja
Publication of JPH0474365B2 publication Critical patent/JPH0474365B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、優れた高周波接着性と耐スパーク性の両特性
を兼ね備え、高周波接着加工の効率化、コストダウンに
対応可能な、ウレタンフオーム、ファブリック、ハード
ボード、紙等の加工に応用される高周波接着性ラテック
スに関するものである。
〔従来の技術〕
塩化ビニリデン系共重合樹脂ラテックスは、高周波感応
性、耐水性、耐溶剤性等の優れた特性を有しており、各
種軟質フオーム、織物・編物等のファブリックやカーペ
ット、不織布、木材、紙等への塗布・含浸加工に用いら
れている。その製品は、例えば、自動車内装材用の含浸
ウレタンフオーム、塗布ファプリ7り、塗布ハードボー
ド等として使用されており、これらのフオーム製品や繊
維製品は高周波接着加工されている。
高周波接着加工に際しては強固な接着力が要求されるた
めに、高周波接着剤としての塩化ビニリデン系共重合樹
脂ラテックスには、■特公昭51−41910号公報、
■特公昭63−2294号公報、■特公昭63−229
5号公報、■特開昭61−241135号公報で開示さ
れているような種々の改良が加えられて来た。
公報■では、塩化ビニリデン系樹脂ラテックスへのl和
カルボン酸ユニットの導入、公報■〜■では特定組成の
塩化ビニリデン系共重合樹脂ラテノクスへの可塑剤や熱
可塑性(14脂ラテツクスの添加が提案されている。
一方、塩化ビニリデン系共重合樹脂ラテックスは、誘電
体損失が大きく優れた高周波感応性を示すものの、その
反面、高周波接着加工時に急激に溶融してスパークと称
せられる成る種の放電現象を招き易く、製品を損傷させ
ることがあると云う欠点があった。耐スパーク性の改善
のためには、塩化ビニリデン系共重合樹脂ラテックス中
の塩化ビニリデン単量体ユニットの含有率を低下させた
り、■特開昭59−120669号公報に開示されてい
るように、熱可塑性樹脂ラテックスのブレンドや■特公
昭62−54356号公報に開示されているように特定
の架橋が提案されて来た。
叙述のように、塩化ビニリデン系共重合樹脂ラテックス
に高周波接着性と耐スパーク性を付与するために、数多
くの改善が実施されて来たが、最近は高周波接着加工の
効率化やコストダウンの目的のために、以下に述べるよ
うな要求が非常に強くなって来た。
fal高周波ウェつダーの条件バラツキによる接着不良
やスパーク発生を起こさずに製品歩留り率を上げること
、 (b)ラフなウェルド条件設定下でも確実に高周波接着
され、速い加ニスピードに対応出来て生産効率を向上さ
せること、 (C)より少量の塗布・含浸量にて強い接着強度を示し
、コストダウンを達成できること。
又、実際の高周波接着加工では、ウェルジー電極(金型
)と加工材料の平行度の不通や加工材料の表面平滑度の
悪さ等に起因して、電極の場所によって接着強度が大き
く異なる。即ち、電極の場所によっては加工材料から浮
き上がって十分なプレス圧がかからない部分が生じて来
て満足な接着強度を示さなかった。又、ウエルジーの同
調ダイヤル調整によるマツチング等によって加工材料に
合わせたプレート電流が選択されるが、高プレート電流
下でのスパークを防ぐために低いプレート電流にて加工
すると十分な高周波接着強度が得られなかった。この低
プレス圧、低プレート電流下(以後、低ウェルド条件下
と称す)での接着強度不足は、コストダウンのために塩
化ヒニリデン系共上合樹脂ラテックスの塗布・含浸量を
減らすと益々その傾向が強くなった。この低ウェルド条
件下での接着強度を上げるために塩化ビニリデン系共重
合樹脂ラテックス中に多量の可塑剤を添加して溶融させ
易くしたり、生産効率を犠牲にしてウェルジーでの高周
波印加時間を長くしても、部分的に高いプレス圧がかか
った個所でのスパークを招いてしまい、効率的な生産が
出来なかった。更には多量の可塑剤が塗布・含浸加工の
乾燥時に蒸散したり、高周波接着加工後にブリードして
他素材に移行したり、蒸散することによって、環境汚染
と性能との両面にわたって新たな問題点を発生させてい
た。一方、スパークを防止するための熱可塑性樹脂ラテ
ックスのブレンドや架橋された塩化ビニリデン系共重合
樹脂ラテックスの使用は、低ウェルド条件下での接着強
度を益々低下させる結果となった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
叙述のように、生産効率の向上、コストダウンが進めら
れる状況下にあっては、従来の塩化ビニリデン系共重合
樹脂ラテンクスからなる高周波接着剤では市場の要求に
対して不満足であった。
そこで、フオーム製品や繊維製品等の高周波接着剤とし
て、少量の塗布・含浸量にて安定した強い接着力を示し
、スパークを起こし難い高周波接着性ラテックスの開発
が切望されていた。
〔問題点を解決するための手段と作用〕本発明者らは、
塩化ヒニリデン系共重合樹脂うテンクスの塗布・含浸加
工品が低ウェルド条件下でも優れた高周波接着力を示し
、高プレス部での長時間高周波印加においてもスパーク
しないよう改善することに重点を置いて鋭意検討を重ね
た結果、分子量分布と溶融特性を特定した塩化ビニリデ
ン/塩化ビニル/ビニル系単量体からなる塩化ビニリデ
ン系共重合樹脂ラテンクスが、所望の性能を有する事実
を見いだし、本発明をなすに至った。
即ち、本発明は、塩化ビニリデン単量体ユニノトイ5〜
90i量%、塩化ビニル単量体ユニ・ノド5〜50重量
%、ビニル系単量体ユニット5〜20重量%からなる塩
化ビニリデン系共重合樹脂のラテ・7クスであって、該
樹脂の重量平均分子量Mwが5.5万〜13.0万、数
平均分子量Mnが2.0万〜4.8万、M w / M
 nが2.7以上、フロー開始温度が150℃以下、1
60℃における溶融粘度が2゜0×10 ボイズ以上で
あることを特徴とする高周波接着性ラテックスに関する
ものである。
本発明におけるビニル系単量体とは、塩化ビニリデンと
共重合可能なビニル基を有する単量体であり、メチル(
メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n
−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(
メタ)アクリレートの如き各種の(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステルや、アクリル酸、イタコン酸、マレイン
酸、フマール酸等の不飽和カルボン酸、ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)ア
クリレート等の不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキル
エステル、アクリルアミド、クロトンアミド、ジアセト
ンアクリルアミド等の不飽和カルボン酸のアミド誘導体
、更にはグリシジル(メタ)アクリレート等のグリシジ
ル基を有するもの、N−メ千ロール(メタ)アクリルア
ミド等のN−アルキロール基を有するもの、(メタ)ア
クリロニトリル、スチレン等が挙げられる。
本発明の高周波接着性ラテックスは、共重合樹脂の構成
成分として塩化ビニリデン単量体ユニット45〜90重
量%を含有する。45重量%に達しないと塩化ビニリデ
ンの特性である高周波感応性、耐水性、耐溶剤性が発振
されず、塩化ビニルを共重合しても補えない。90重量
%を超えて含有すると、高い結晶性に起因して低ウェル
ド条件下での高周波接着強度が低下してしまう。
本発明の高周波接着性ラテックスは、共重合樹脂の構成
成分として塩化ビニルR量体ユニットを5〜50重号%
含有する。5重量%未満では高周波接着強度が弱い。5
0重量%を超えると過度の溶融流動性を有し、後述する
Mw/Mnを大きくしてもスパークし易い。又、塩化ビ
ニル単量体ユニットが50重量%を超えると、ラテック
スの成膜温度を上げてしまい実用的でない。
ビニル系R量体ユニットは、本発明の高周波接着性ラテ
ックスの成膜性や塗膜の風合等を調整する目的で5〜2
0重量%の範囲で含有される。5M量%未満では効果が
現れず、29重量%を超えると高周波接着性を低下させ
てしまう。又、高周波接着強度を向上させるために、ビ
ニル系単量体ユニットとして不飽和カルボン酸や不飽和
カルボン酸のヒドロキシアルキルエステルを用いること
も好ましい。
本発明の高周波接着性ラテックスの最も好ましい組成範
囲は、塩化ビニリデン単量体ユニット70〜88重量%
、塩化ビニル単量体ユニット7〜25重量%、ビニル系
単量体ユニット5〜15重量%である。
本発明で云う平均分子量とは、ラテックスの塩析樹脂を
後述するゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)にて測
定したポリスチレン換算平均分子量のことであり、本発
明の高周波接着性ラテックスはM量平均分子量Mwが5
.5万〜13.0万、数平均分子量Mnが2.0万〜4
.8万、M w / M nが2.7以上である0Mw
が5,5万に満たないとスパークし易いのみならず、ラ
テックス樹脂が分解黄変し易くなる。Mwが13.0万
を超えると十分な高周波ウェルド条件では満足な接着強
度を示すものの、低ウェルド条件下では大いに不足する
。7.0万〜11.0万の範囲が更に好ましい、低ウェ
ルド条件下での接着強度と耐スパーク性との両方を満足
するには、分子量分布が十分に広<Mh /Mnが2.
7以上であることが必要である。
本発明におけるフロー開始温度及び溶融粘度とは、ラテ
ックスの塩析樹脂を後述するフローテスターにて測定し
たものであり、本発明の高周波接着性ラテックスは、フ
ロー開始温度が150℃以下、160℃における溶融粘
度が2.0X10  ボイズ以上である。フロー開始温
度が150℃を超えると低ウェルド条件下での高周波接
着強度が不足し、160℃での溶融粘度が2.OX 1
0  ボイズに満たないと耐スパーク性が不十分である
上記のように、樹脂構成成分と分子量分布、溶融特性を
特定した本発明の高周波接着性ラテックスは、優れた低
ウェルド条件下での接着強度と耐スパーク性を示し、塗
布・含浸量の低減に対応可能であり、コストダウンや生
産効率の向上に寄与する。
本発明の高周波接着性ラテックスは、特公昭62−54
356号公報に開示される如く、単一の乳化共重合によ
って作成しても、2種以上の乳化共重合樹脂ラテックス
のブレンドによって作成しても良い。
又、本発明の高周波接着性ラテックスは、顔料、染料、
難燃剤、可塑剤、増粘剤、消泡剤等を添加して用いても
良く、フオームや繊維素材にロールコータ−やマングル
等にて塗布・含浸加工され、熱風等の適当な方法にて乾
燥される。
〔実施例〕
以下に実施例を示して本発明を更に詳細に説明する。な
お、実施例中のラテックス調製方法、平均分子量測定方
法、溶融特性測定方法、高周波接着性評価方法は、以下
に記載する方法によった。
(1)ラテックス調製方法 各組成の単量体混合物100重量部の内、10重量部を
イオン交換水100重量部、ドデシルベンゼンスルフオ
ン酸ナトリウム0.1重量部とオートクレーブ中で混合
し、t−ブチルハイドロパーオキサイド/ロンガリノト
 (ホルムアルデヒド・ナトリウム・スルフオキシレー
ト)の酸化還元系開始剤を定量連続添加してシード重合
を実施した。続いてドデシルベンゼンスルフオン酸ナト
リウム0.6重量部を添加後、単量体混合物の残り90
重量部を定量連続添加し、同様に重合させてラテックス
を得た。平均分子量は酸化還元系開始剤の添加速度及び
重合温度(40〜60℃)を変更して変化させた。
調製したラテックスは、塩化カルシウム水溶液にて塩析
して得た乾燥樹脂につき、5hin igerの酸素フ
ラスコ燃焼法により求めた塩素含有量及び熱分解ガスク
ロマトグラフから、塩化ビニリデンと塩化ビニルの含有
量を求めた。
(2)平均分子量測定方法 ラテックスの塩析乾燥樹脂0.03gをlomlのテト
ラヒドロフランに溶解させ濾過した後、東洋曹達工業袋
、IILc〜802URを用いてポリスチレン換算の重
量平均分子量Mw及び数平均分子量Mnを求めた。
カラム:GMH6(東洋曹達) 標準ポリスチレン:八−2500、F−2、F−10、
F−40(東洋曹達) データ処理機: CP−8000(東洋曹達)(3)溶
融特性測定方法 ラテックスの塩析乾燥樹脂2gを用いて加圧成形し作成
したタブレットにつき、島原製作所製フローテスターC
FT−500を用いて、フロー開始温度と160°Cに
おける溶融粘度を測定した。フロー開始温度とはプラン
ジャーが降下し始める時の温度であり、溶融粘度とは次
式で求められる見掛は粘度である。
P:試験圧力(dyne / Cl11)L、グイ長さ
 (cm) R:ダイ半径(cm) Q: (ΔX/ΔL)A流れ値(it/s)ΔX:測定
ストローク (cm) Δt:計測時間(sec ) Aニジリンダ断面積(cat) 昇温速度=6°C/分 試験圧力+ 10Kg−f / catダイ  ;孔長
1mm、孔径1mm プランジャー面積:ICl11 (4)高周波接着性評価方法 各実施例に記述する試験体を用いて、バール工業製高周
波ウエルダーR−203D (3KW、 40.46M
l1z)にて印加時間7秒、冷却時間8秒で高周波接着
した。接着強度は、東洋ボールドウィン裂引張試験tf
iTENsTLON UTMw4L ニT L180度
剥離で測定した。
サンプル巾301、把持間隔40mm、引張速度50m
m /分とした。
実施例中のラテックスの各単量体ユニット:ま、以下の
略号を用いた。
VOC:塩化ビニリデン vC:塩化ビニル へN:アクリロニトリル MMA  :メタクリル酸メチル AAニアクリル酸 実施例1 第1表に示す如くラテックスA、B、Cを調製した(固
形分50%)。又、ラテックスAとBとを固形分重量比
で35/65の比率にブレンドしてラテックスDを調製
し、同様にラテックスAとCとをブレンドしてラテック
スEを調製した。
以上の各ラテックスを3mI!+厚の軟質ウレタンフオ
ーム(密度16g/f)の両面に各々乾燥重量で35g
/mc合計70g/n?)塗布し、100℃で乾燥した
。表層から順次100IJI11厚軟質塩化ビニルレザ
ー/ラテツクス塗布ウレタンフオーム/2.5+++m
厚ハードボードを重ね、高周波接着してその接着強度を
測定した。高周波接着時にはウエルジーの同調ダイヤル
目盛を変更して低ウェルド条件下での接着強度と耐スパ
ーク性とのバランスを調べた。
結果を第2表に示す。
本発明のラテ・7クスC,D、Eを塗布したウレタンフ
オームは、低ウェルド条件下でも優れた接着強度を示し
、耐スパーク性も良好で、優れた高周波接着加工通性を
有していた。なお、接着強度が0.8Kg/30mm中
に満たないものは、自動車内装材用途で要求されている
高温(80℃)下での接着強度や冷熱湿潤サイクル(8
5℃−一30℃−50℃、90%RH)後の接着強度は
全く有していなかった。
ラテ・ノクスへにて同調ダイヤル70での接着強度を0
.8 Kg/ 30mm巾とする為には、合計9og/
=以上の塗布量を必要とした。
実施例2 第3表に示すようなラテックスF、G、H,1を調製し
た(固形分50%)。各ラテックスを21厚の軟質ウレ
タンフオーム(密度16g/lに乾燥電量でLog/ 
I!  (−20g/ m)含浸し、100℃にて乾燥
した。表層から順次50μm厚塩化ビニルンートを裏面
にラミネートしたポリエステルニット (目付量380
g/ rrr) /ラテックス含浸ウレタンフオーム/
EVAを表面に塗布した2、5mm厚ハードボードを重
ね、高周波接着してその接着強度を測定した。高周波接
着に際しては、高周波ウェルジーの上部電極(金型)の
中央部を周辺部より0.3n+m削り込んでプレス圧が
低くなるようにし、該中央部の接着強度を測定した。同
調ダイヤルは80に固定した(プレート電流0.45A
)。
高周波接着強度の測定結果を第3表の右欄に示す。本発
明の高周波接着性ラテックスは、低ウェルド条件下でも
優れた接着強度を示した。ラテックス■では、上部電極
周辺部でスパークを生し、表装材のファブリック(ポリ
エステルニット)に穴が開いた。
(以下余白) 〔発明の効果〕 実施例に示すように、ラテックスの(H脂組成と平均分
子量、溶融特性のすべてが本発明で規定する要件を満足
するラテックスは、低ウェルド条件下での優れた高周波
接着性と、耐スパーク性とを兼ね備えていた。
重量平均分子量Mhが13.0万を超え、Mw/Mnが
2.7未満で、フロー開始温度が150℃を超えたラテ
ックスAでは、高周波ウエルジー同調ダイヤルが50〜
70の範囲では満足な接着強度を示さなかった。一方、
M量子均分子@ M ivが5.5万未満かつMw/M
nが2.7未満で、160℃での溶融粘度が2.0XI
Oボイズに満たないラテックスBでは、同調ダイヤル6
0から強い接着強度を発現し始めるものの同調ダイヤル
80では早(もスパークを生じ、至適ウェルド条件が非
常に狭くて実用性がなかった。これらに対して本発明の
高周波接着性ラテックスC,D、Eでは、同調ダイヤル
60〜80又は60〜90の広い範囲で優れた接着強度
を示した。
Mwが13.0万を超え、Mw/Mnが2.7未満で、
フロー開始温度が150℃を超えるラテックスGでは、
低ウェルド条件下では高周波接着しなかった。
塩化ビニル単量体ユニット含量が50重量%を超えたラ
テックス■では、分子量分布が好ましい範囲内にあるに
も拘わらず、160℃での溶融粘度が2.0×10  
ポイズ未満であり、高周波接着時にスパークを生じた。
又、塩化ビニル単量体ユニットを含有しないラテックス
Hでは、分子量分布、溶融特性の総てが好ましい範囲内
にあるにも拘わらず、低ウェルド条件下では満足な接着
強度を示さなかった。これらに対して本発明の高周波接
着性ラテックスFでは、低ウェルド条件下でも優れた接
着強度を示した。
以上の本発明の高周波接着性ラテックスの工業的メリッ
トを列記する。
■低ウェルド条件下でも優れた高周波接着強度を示すラ
テックスである。
■高周波接着加工時にスパークし難いラテックスである
■高周波ウェルジーの条件バラツキに対応できる中広い
高周波接着加工条件範囲を有した、加工適性に優れたラ
テックスである。
■塗布・含浸量の低減、高周波接着加工の高速化に対応
できる、コストダウン、生産効率化に寄与するラテック
スである。
特許出願人  旭化成工業株式会社 代 理 人  弁理士  星野 透

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩化ビニリデン単量体ユニット45〜90重量%
    、塩化ビニル単量体ユニット5〜50重量%、ビニル系
    単量体ユニット5〜20重量%からなる塩化ビニリデン
    系共重合樹脂のラテックスであって、該樹脂の重量平均
    分子量Mwが5.5万〜13.0万、数平均分子量Mn
    が2.0万〜4.8万、Mw/Mnが2.7以上、フロ
    ー開始温度が150℃以下、160℃における溶融粘度
    が2.0×10^4ポイズ以上であることを特徴とする
    高周波接着性ラテックス。
JP9455788A 1988-04-19 1988-04-19 高周波接着性ラテックス Granted JPH01266117A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9455788A JPH01266117A (ja) 1988-04-19 1988-04-19 高周波接着性ラテックス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9455788A JPH01266117A (ja) 1988-04-19 1988-04-19 高周波接着性ラテックス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01266117A true JPH01266117A (ja) 1989-10-24
JPH0474365B2 JPH0474365B2 (ja) 1992-11-26

Family

ID=14113625

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9455788A Granted JPH01266117A (ja) 1988-04-19 1988-04-19 高周波接着性ラテックス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01266117A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013125699A1 (ja) * 2012-02-23 2013-08-29 旭化成ケミカルズ株式会社 塩化ビニリデン系共重合体ラテックス及びブリスターパック用フィルム
CN104403042A (zh) * 2014-12-29 2015-03-11 周大胜 一种耐盐雾性的偏氯乙烯共聚物胶乳及其制备方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4974232A (ja) * 1972-11-17 1974-07-17
JPS49124191A (ja) * 1972-08-16 1974-11-27
JPS524587A (en) * 1975-06-30 1977-01-13 Kureha Chem Ind Co Ltd Preparation of vinylidene chloride copolymer
JPS5378293A (en) * 1976-12-20 1978-07-11 Ici Ltd Copolymer
JPS5684710A (en) * 1979-11-21 1981-07-10 Ici Ltd Vinylidene chloride copolymer latex composition
JPS60195112A (ja) * 1984-03-19 1985-10-03 Toagosei Chem Ind Co Ltd 重合体微粉末

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49124191A (ja) * 1972-08-16 1974-11-27
JPS4974232A (ja) * 1972-11-17 1974-07-17
JPS524587A (en) * 1975-06-30 1977-01-13 Kureha Chem Ind Co Ltd Preparation of vinylidene chloride copolymer
JPS5378293A (en) * 1976-12-20 1978-07-11 Ici Ltd Copolymer
JPS5684710A (en) * 1979-11-21 1981-07-10 Ici Ltd Vinylidene chloride copolymer latex composition
JPS60195112A (ja) * 1984-03-19 1985-10-03 Toagosei Chem Ind Co Ltd 重合体微粉末

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013125699A1 (ja) * 2012-02-23 2013-08-29 旭化成ケミカルズ株式会社 塩化ビニリデン系共重合体ラテックス及びブリスターパック用フィルム
JPWO2013125699A1 (ja) * 2012-02-23 2015-07-30 旭化成ケミカルズ株式会社 塩化ビニリデン系共重合体ラテックス及びブリスターパック用フィルム
US9884931B2 (en) 2012-02-23 2018-02-06 Asahi Kasei Chemicals Corporation Vinylidene chloride copolymer latex and film for blister pack
CN104403042A (zh) * 2014-12-29 2015-03-11 周大胜 一种耐盐雾性的偏氯乙烯共聚物胶乳及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0474365B2 (ja) 1992-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5190997A (en) Adhesive composition
US4912147A (en) Preparation of aqueous (meth)acrylate copolymer dispersions in two stages and their use as impregnating materials, coating materials and binders for sheet-like fibrous structures
US4002801A (en) Heat sealable articles treated with vinyl halide polymer latices
PT567327E (pt) Misturas de polimeros estanques aos gases e processaveis no estado fundido
EP2185613A1 (en) Core shell polymer
US4420583A (en) Acid containing emulsion copolymer crosslinked by a halohydroxypropyl ammonium salt solution polymer
JPH01266117A (ja) 高周波接着性ラテックス
CA1297217C (en) Ethylene vinyl acetate compositions for dielectric sealing applications
EP0264869B1 (en) Nonwoven fabric with an acrylate interpolymer binder and a process of making the nonwoven fabric
JPS61190506A (ja) ホルムアルデヒド不含ラテツクス及びそれにより作られた布
JPS6032491B2 (ja) カ−ペット裏付け接着剤用泡立て助剤組成物
JPH0334786B2 (ja)
AU604507B2 (en) A film of rubbery latex, articles of manufacture made from the film, and a process of making the film
JPH02294334A (ja) 水性プラスチツク分散液
EP0347769A1 (en) Modification of vinyl dispersion resins for improved elasticity
EP0287560B1 (en) Rubbery acrylic polymer, latex and preparation thereof
JPS63205378A (ja) カ−ペツト裏打ち用接着剤組成物
JPS6142583A (ja) ホツトメルト接着剤
JPS61155442A (ja) 水性ラテツクス共重合体組成物
JP2704320B2 (ja) 熱成型性を有する接着剤組成物
JPH03182582A (ja) 熱成型性を有するカーペット用接着剤
JPH04240269A (ja) カーペット裏打ち用接着剤
JPS6254356B2 (ja)
JPS6215386A (ja) 自己消火性不織布
JPH01315447A (ja) カーペット裏打ち用接着剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees