JPH01260402A - 染料系偏光膜 - Google Patents

染料系偏光膜

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JPH01260402A
JPH01260402A JP8947788A JP8947788A JPH01260402A JP H01260402 A JPH01260402 A JP H01260402A JP 8947788 A JP8947788 A JP 8947788A JP 8947788 A JP8947788 A JP 8947788A JP H01260402 A JPH01260402 A JP H01260402A
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JP
Japan
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dye
polarizing film
degree
film
orientation
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Application number
JP8947788A
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English (en)
Inventor
Toyokazu Okada
岡田 豊和
Koji Azuma
浩二 東
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、高耐久で高性能な染料系偏光膜に関する。
〔従来技術〕
現在、偏光膜は延伸配向したポリビニルアルコール又は
その誘導体あるいは、ポリ塩化ビニルフィルムの脱塩酸
又はポリビニルアルコール系フィルムの脱水によりポリ
エンを生成して配向せしめたポリエン系のフィルムに偏
光素子としてよう素や二色性染料を吸着せしめて製造す
るのが一般的である。
〔発明が解決しようとする!lK題〕
このうち偏光素子としてよう素を用いた偏光膜は、初期
偏光性能には優れるものの、水および熱に対して弱く、
高温・高湿の状態で長期間使用する場合にはその耐久性
に問題がある。
また、偏光素子として二色性染料を用いた偏光膜は、よ
う素を用いた偏光膜に比べて、水および熱に対する耐久
性はあるものの、よう素を用いた偏光膜に比べ偏光性能
が劣る。
本発明は、従来の技術が持つ以上のような問題を解消し
、高耐久で高性能な染料系偏光膜を提供することにある
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記の問題点を解決するために鋭意検討
した結果、本発明に到達したものである。
すなわち本発明は、高分子フィルムに二色性染料を吸着
配向させてなる染料系偏光膜であって最大吸収を示す波
長域において、以下の式によりもとめた染料配向度Fが
85%以上である染料を少なくとも一種用いることを特
徴とする染料系偏光膜に関するものであり、 D+2 F:染料配向度 T、:直線偏光に対して偏光膜の透過軸を同一方向にし
て測定したときの透過率 T2:直線偏光に対して偏光膜の透過軸を直交させた状
態で測定したときの透過率 染料配向度Fが85%以上、好ましくは87%以上、さ
らに好ましくは89%以上の染料を用いることで、これ
までにみられなかった高い偏光性能を有する偏光膜が得
られることを見い出したものである。
本発明に用いる染料は、(1)式で定義した染料配向度
Fが85%以上であれば、どのような種類の有機系染料
を用いてもよく、−例を示せば、以下の通りである。
これらの染料は単独で用いられるが必要に応じて、これ
らの染料を2種以上組み合せて、中性色の偏光膜とする
こともできる。染料配向度Fが85%以下の染料を用い
る場合があっても、本発明の前記染料とくみあわせて中
性色の染料とする場合は、本発明の範囲に含まれる。こ
の場合に適用される染料の配向度Fは、60%以上、好
ましくは75%以上であることが好ましい。
本発明で用いる高分子フィルムは、ポリビニルアルコー
ルおよびその誘導体、これらをエチレン、プロピレン等
のオレフィンやクロトン酸、アクリル酸、メタクリル酸
、マレイン酸等で変性したもの、EVA (エチレン−
ビニルアセテート樹脂−)、ケン化EVA樹脂、ナイロ
ン樹脂、ポリエステル樹脂等からなるものが利用される
。なかでもポリビニルアルコールおよびその誘導体から
なるフィルムは染料が吸着・配向しやすいので本発明に
は特に有用な高分子フィルムである。
本発明において、上記した染料を高分子フィルムに吸着
・配向させる方法としては、水中に該染料を溶解し、高
分子フィルムを染色する方法が一般的に採用できる。そ
の際に染色液中の芒硝濃度を2%〜7%程度に高くし、
又染色温度を40°C〜70°Cとすることにより好ま
しい染色性が得られる。
高分子フィルムに吸着された染料の配向は、吸着前又は
後に該フィルムを延伸することによって行われる。ポリ
ビニルアルコール又はその誘導体からなるフィルムを延
伸する方法としては、湿式法にて行う方法、乾式法にて
圧縮延伸を行う方法のいずれの方法を用いて行ってもよ
い。
高分子フィルムに上記染料を吸着・配向させた後で必要
に応じて、ホウ酸処理等の後処理を実施すると一層効果
的である。ホウ酸処理により、偏光膜の光線透過率と偏
光度が向上する。ホウ酸処理の条件としては、用いる高
分子フィルムの種類、染料の種類によって異なるが一般
的にはホウ酸濃度としては1〜15%、好ましくは5〜
10%、又処理温度としては30〜80”C,好ましく
は50〜75°Cの範囲にあることが望ましい、ホウ酸
濃度が1%以下、温度が、30°C以下の場合は処理効
果が小さく、又ホウ酸濃度が15%以上、温度80゛C
以上の場合は、偏光膜がもろくなり好ましくない、さら
に必要に応じて、カチオン系高分子化合物を含む水溶液
でフィックス処理を併用して行ってもよい。
又、このようにして得られた染料系偏光膜は、その片面
あるいは両面に光学的透明感と機械的強度に優れた保護
膜を貼合して、偏光板として使用される。
保護膜を形成する材料としては、従来から使用されてい
るセルロースアセテート系フィルム、アクリル系フィル
ムの他、4フッ化エチレン−6フツ化プロピレン系共重
合体等のフッソ系フィルム、ポリエステル樹脂やポリオ
レフィン樹脂あるいはポリアミド系樹脂からなるフィル
ムを一軸に延伸配向処理したフィルム等が用いられる。
〔発明の効果〕
このようにして得られた染料系偏光膜は、従来の染料系
偏光膜に比べ、より高い偏光性能を示すので、各種光学
フィルター、各種液晶表示体、なかでも高い偏光性能と
耐久性を必要とする車載用途、各種環境で用いられる工
業計器類の表示用途等に好適である。
〔実施例〕
以下実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、こ
れらは例示的なものであり、本発明は、これらに限定さ
れるものではない。
なお、本発明における染料配向度の測定は、大塚電子製
MCPD−100型分光光度計を用いて前述の方法によ
り実施した。
また、本発明における光線透過率とは、偏光膜1枚の光
線透過率を測定しく測定器:日立製作所UV−330型
) 、JIS z8701(XYZ表色系、及びx、、
y1@Z10表色系による色の表示方法)に従って求め
たYの値であり、偏光度とは、偏光膜2枚を重ねた状態
で光線透過率を測定し、上記の方法によりYの値を求め
、次の式により求めたものである。
において偏光膜の配向方向が同一方向になるように重ね
合わせた状態で測定した光線透過率(平行透過率と呼ば
れている)から求められたYの値であり、Y上は2枚の
サンプルの重ね合わせ時において、偏光膜の配向方向が
、直交するように重ね合わせた状態で測定した光線透過
率(直交透過率と呼ばれている)から求められたYの値
である。
実施例1 厚さ75μmのポリビニルアルコールフィルム(クラレ
ビニロン@ 7500 )を縦−軸に4倍の延伸を実施
し、偏光膜基材とした。このポリビニルアルコールフィ
ルムを緊張状態に保ったまま、表1−Aに示す染料を0
.10wt%、芒硝を2.Ohtχの濃度とした60°
C水溶液に10分間浸漬した。さらに、ホウ酸を7.5
wt1の濃度とした65°C水溶液に10分間浸漬後、
20℃の水で30秒行い偏光膜を得た。
該偏光膜は赤色を示し520nmにおける染料配向度は
90.7%、光線透過率は41.8%、偏光度は99.
4%であった。
比較例1 実施例1と同様の方法により、ポリビニルアルコールフ
ィルムを表1−Bに示す染料を0.8wt%芒硝を2.
 Ow t%の濃度とした60℃の水溶液に10分間浸
漬し、ホウ酸処理をおこなって偏光膜を得た。
該偏光膜は赤色を示し、530ns+における染料配向
度は81,6%:光線透過率は42.0%、偏光度は9
4.4%であり、実施例1よりも偏光性能が劣っていた
実施例2 実施例1と同様の方法によりポリビニルアルコールフィ
ルムを表t−Cに示す染料を0.25wt%、芒硝を2
.0wt%の濃度とした60℃の水溶液に10分間浸漬
し、ホウ酸処理をおこなって偏光膜を得た。
該偏光膜はほぼ中性色を示し、650nmにおける染料
の配向度は86.2%、光線透過率は42.2%、偏光
像は97.0%であった。
比較例2 実施例1と同様の方法によりポリビニルアルコールフィ
ルムを表1−Dに示す染料を0.16wt%、芒硝を2
.Owtχの濃度とした60°Cの水溶液に10分間浸
漬し、ホウ酸処理をおこなって、偏光膜を得た。
該偏光膜はほぼ中性色を示し、620n−における染料
配向度は81,0%、光線透過率41.2%、偏光度は
92.1%であり、実施例2よりも偏光性能が劣ってい
た。
実施例3 実施例1と同様の方法によりポリビニルアルコールフィ
ルムを表1−Eに示す染料を0.15wt%、芒硝を2
.0wt%の濃度とした60℃水溶液に10分間浸漬し
、ホウ酸処理をおこなって偏光膜を得た。
該偏光膜の610nmにおける染料配向度は89.9%
であり光線透過率は41.5%、偏光度は99.0%で
あった。
実施例4 実施例1と同様の方法によりポリビニルアルコールフィ
ルムを表1−Fに示す染料を0.75wt%、芒硝を3
.0wt%の濃度とした60°Cの水溶液に30分間浸
漬し、ホウ酸処理をおこなって偏光膜を得た。
該偏光膜の590nmにおける染料配向度は86.1%
光iam過率は41.0%、偏光度は98.3%であっ
た。
比較例3 実施例1と同様の方法により、ポリビニルアルコールフ
ィルムを表1−Gに示す染料を、0.03i+t%、芒
硝を1.0wt%の濃度とした60°Cの水溶液に10
分間浸漬し、ホウ酸処理をおこなって偏光膜を得た。
該偏光膜の560nmにおける染料配向度は81.3%
光線透過率は41.9%、偏光度は92.5%であった
実施例5 実施例1と同様の方法により、ポリビニルアルコールフ
ィルムを表1−Aおよび已に示す染料を、それぞれ0.
1wL%、0.075wt%、および芒硝を2wt%の
濃度とした60℃の水溶液に5分間浸漬し、ホウ酸処理
をおこなって偏光膜を得た。
該偏光膜は中性色を示し600na+における染料配向
度は91.5%、光線透過率は42]2%、偏光度は9
9.3%であった。
実施例6 実施例1と同様の方法により、ポリビニルアルコールフ
ィルムを表1−A、E、Hおよび■に示す染料を、それ
ぞれ0.15御t%、0.075wt%、0.03wt
%、0.007wt%、および芒硝を2wt%の濃度と
した60°Cの水溶液に5分間浸漬し、ホウ酸処理をお
こなって偏光膜を得た。
該偏光膜は中性色を示し、600nmにおける染料配向
度は91.5%、光線透過率は42.6%、偏光度は9
9.2%であった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)高分子フィルムに二色性染料を吸着・配向させて
    なる染料系偏光膜であって、最大吸収を示す波長域にお
    いて、以下の式によりもとめた染料配向度Fが85%以
    上である染料を少なくとも一種用いることを特徴とする
    染料系偏光膜。 F=(D−1/D+2)×100(%) D=logT_2/logT_1 F:染料配向度 T_1:直線偏光に対して偏光膜の透過軸を同一方向に
    して測定したときの透過率 T_2:直線偏光に対して偏光膜の透過軸を直交させた
    状態で測定したときの透過率
  2. (2)前記高分子フィルムが、ポリビニルアルコール又
    はその誘導体からなるフィルムである特許請求の範囲第
    1項記載の染料系偏光膜。
JP8947788A 1988-04-11 1988-04-11 染料系偏光膜 Pending JPH01260402A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016093278A1 (ja) * 2014-12-12 2016-06-16 住友化学株式会社 偏光フィルムの製造方法及び偏光フィルム
KR20180018365A (ko) * 2016-08-10 2018-02-21 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 편광 필름

Cited By (3)

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WO2016093278A1 (ja) * 2014-12-12 2016-06-16 住友化学株式会社 偏光フィルムの製造方法及び偏光フィルム
JP2017219861A (ja) * 2014-12-12 2017-12-14 住友化学株式会社 偏光フィルム及び偏光板
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