JPH01258715A - 炭化ケイ素質ハニカム状フィルター及びその製造方法 - Google Patents

炭化ケイ素質ハニカム状フィルター及びその製造方法

Info

Publication number
JPH01258715A
JPH01258715A JP2578088A JP2578088A JPH01258715A JP H01258715 A JPH01258715 A JP H01258715A JP 2578088 A JP2578088 A JP 2578088A JP 2578088 A JP2578088 A JP 2578088A JP H01258715 A JPH01258715 A JP H01258715A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
honeycomb
silicon carbide
weight
less
formed body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2578088A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2634612B2 (ja
Inventor
Kiyotaka Tsukada
輝代隆 塚田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
Priority to JP2578088A priority Critical patent/JP2634612B2/ja
Publication of JPH01258715A publication Critical patent/JPH01258715A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2634612B2 publication Critical patent/JP2634612B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtering Materials (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は炭化ケイ素質ハニカム状フィルター及びその製
造方法に関し、更に詳しくは、微粒子の捕集効率が極め
て高く、耐熱性Φ耐酸化性にも優れた炭化ケイ素質ハニ
カム状フィルター及びその製造方法に関する。
(従来の技術) 薄い隔壁を介して蜂の巣状に連なる無数の貫通孔を有す
るハニカム状成形体の一方の端部を例えば縦横−つおき
に栓材を充填して封止し、この封止した貫通孔に隣接し
ている貫通孔の他端面に栓材を充填して封止した多孔質
隔壁からなるセラミック質のハニカム状フィルターは、
自動車のディーゼルエンジンを初めとして各種燃焼機器
の排ガス中に含まれる微粒子を捕集して浄化する排ガス
浄化装置として知られている。
かかるハニカム状フィルターは、従来は一般にフージェ
ライト、アルミナ、シリカ、ムライトといったセラミッ
ク材により製造されていたが、これらの酸化物は融点が
1300−1600℃と比較的低いため、これらの物質
よりなるハニカム状フィルターは、1000℃以上の高
温条件下で使用されると変形を生じたり、あるいは、デ
ィーゼルエンジンの排ガス中に含まれる炭素微粒子がフ
ィルター内で燃焼された場合に、熱伝導率が低い上記物
質よりなるハニカム状フィルターは、フィルター内に局
部的に蓄熱が生じその部分が溶tJJ してしまうとい
う欠点がある。そこで、近時は、2300℃以上の高融
点を有し熱的安定性に極めて優れた炭化ケイ素を主成分
として製造したハニカム状フィルターが開発されている
ところで、ハニカム状フィルターは、通常、いずれの場
合であってもハニカム状成形体の貫通孔の端部隔壁に栓
材が密着するように目封止されていなければ、隔壁を通
過しない排ガスがそのまま外部に流出してしまうことに
なりフィルターとしての機能を損なうことになる。また
、フィルター内は、上記したように極めて高温であるた
め、ハニカム状成形体のみでなく、当然、栓材も優れた
耐熱性が要求される。
従来、炭化ケイ素を主成分としたハニカム状成形体の所
定の貫通孔の端部に栓材を密着させる方法としては次の
ような方法がある。
まず、第1の方法として、両者をガラスフリットのよう
な低融点物質あるいは金属シリコン等を結合剤として用
いて密着させる方法、第2の方法として、栓材を粗大粒
の炭化ケイ素粉末と微細な炭化ケイ素粉末とを混合して
成形した後、2000℃以上の高温で焼成して製造する
方法、あるいは、第3の方法として、特開昭48−39
515号公報で開示されている「炭化珪素粉に炭素粉を
加え又は加えずに炭素質バインダーを加えると共にこの
炭素粉及び焼成時に生成されるバインダーからの遊離炭
素と反応する理論量の珪素質粉を添加して形成し、しか
る後この成形体の炭素粉中で1900〜2400℃に加
熱して成形体中の炭素分を珪素化することを特徴とする
均質多孔性再結晶炭化珪素体の製造方法。」等が知られ
ている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、第1の方法の場合には、ガラスフリット
や金属シリコンは融点が1400℃程度と低いため、フ
ィルター内がそれより高温になると溶融してしまい、栓
材と隔壁との密着性が損なわれ、その結果フィルター全
体としての耐熱性が劣ると共に、微粒子捕集効率が低下
してしまうという問題がある。
第2の方法の場合には、粗大粒子を使っているため、焼
成時のハニカム状成形体の収縮量よりも栓材の収縮量の
方が大きくなり、貫通孔を構成している隔壁との間に隙
間を生じ微粒子の捕集効率が劣ってしまうという問題が
ある。
第3の方法の場合には、多孔性の再結晶炭化珪素体を成
形体の栓材として使用しているので、珪素化の際に隔壁
の一部が珪素化されてしまい多孔性が損なわれ、その結
果フィルターとしての機能が低下してしまうという問題
がある。
本発明は、上記した問題点を解消し、ハニカム状成形体
の貫通孔の端部隔壁に栓材を緊密に密着させることによ
り微粒子の捕集効率が極めて高く、しかも耐熱性・耐酸
化性にも優れた炭化ケイ素質ハニカム状フィルター及び
その製造方法を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明者は、上記目的を達成するため鋭意研究を重ねた
結果、ハニカム状成形体と栓材とを同時に焼結し、両者
の焼結時における膨張量あるいは収1i!uに差を設け
ることによりきわめて緊密に両者を接合することができ
、しかも耐熱性・耐酸化性に優れた炭化ケイ素質ハニカ
ム状フィルターを得ることができることを見出し本発明
を完成するに到った。
すなわち、本発明の炭化ケイ素質ハニカム状フィルター
は、ハニカム状成形体とその所定の貫通孔の端部を目封
止する栓材とが一体形成されてなるハニカム状フィルタ
ーにおいて、前記ハニカム状成形体は、/1元素、B元
素及びFe元素の含有率の合計が1重量%以下で、遊離
炭素の含有率が5重量%以下の多孔質炭化ケイ素焼結体
であり、かつ、前記栓材は、An元素、B元素及びFe
元素の含有率の合計が前記ハニカム状成形体の含有率よ
りも少なく、遊離炭素の含有率が5重量%以下の多孔質
炭化ケイ素焼結体であることを特徴とする。
ハニカム状成形体中に含まれるAfL、B、Feの各元
素は、焼結後もそのまま残存する成分であり、これらの
元素は成形体焼結時に炭化ケイ素粒子の成長を促進させ
る性質がある一方、炭化ケイ素中に含まれる炭素、ある
いは熱分解により分解して存在する炭素と反応すること
により成形体を収縮せしめる性質も有する。したがって
、これらの含有量をハニカム状成形体よりも栓材の方が
少なくなるようにすれば、栓材の収縮量がハニカム状成
形体の収縮量よりも小さくなるので、栓材をハニカム状
成形体の貫通孔端部に密着させることができる。
ハニカム状成形体中に含まれるAn、B、Feめ含有量
の合計は1重量%以下であることが必要である。その理
由は、これらの元素は上記したような性質を有するので
、あまり多量に含まれると成形体の収縮量が著しく大き
くなるからである。
また、これらの元素は、焼結の際に炭化ケイ素結晶内に
固溶され易いので、これらの元素が多量に含まれている
場合、フィルターを特に高温の酸素雰囲気中で使用する
とSiCが5i02となり、さらにこの5i02と上記
元素の酸素化合物とが溶は合って低融点ガラスを生じ、
その結果フィルターの耐酸化性が低下するからである。
したがって、ハニカム状成形体中のこれらの含有量は、
好ましくは、A文が0,8重量%以下。
Bが0.3重量%以下、Feが068重量%以下で、か
つそれらの合計が1重量%以下、さらに好ましくは、A
文が0.5重量%以下、Bが0.2重量%以下、Feが
0.6重量%以下で、かつそれらの合計が1重量%以下
である。
一方、栓材への含有量は、上記ハニカム状成形体よりも
少ないことが必要であり、Aiが0.8重量%以下、B
が0.3重量%以下、Feが0.8重量%以下で、かつ
上記成形体に含有されるこれらの元素と、A!Lは0.
3〜0.8重量%、Bは0.05〜0.3重量%、Fe
は0.4〜0.8重量%の範囲の差を有していることが
好ましい。
また、上記ハニカム状成形体及び栓材に含まれる遊離炭
素は、5重量%以下であることが好ましい、その理由は
、*a炭素は、炭化ケイ素の結晶成長を抑制する働きが
あり、多すぎると上記元素と反応することにより焼結時
の収縮量が著しく大きくなるからである。また、遊離炭
素が炭化ケイ素結晶粒子よりなるフィルターの炭化ケイ
素結晶間に存在すると、フィルターを酸素雰囲気中で使
用した場合に遊離炭素がガス化しハニカム状フィルター
の機械的強度が著しく低下するからである。
したがって、ハニカム状成形体及び栓材に含まれる遊離
炭素の含有量は5重量%以下で、さらには栓材に含まれ
る遊I’11炭素の含有量がハニカム状成形体の含有量
よりも少ないことが好ましく、さらには2〜5重量%少
ないことが有利である。
なお、A文、B、Feの各元素及び遊離炭素は出発原料
に含まれることに限らず、結晶成長用助剤等に含まれて
添加された場合であっても、それらの合計量が焼結後に
上記組成となっていればよい。
次に、本発明の炭化ケイ素質ハニカム状フィルターの製
造方法を説明する。
本発明の炭化ケイ素質ハニカム状フィルターの製造方法
は、Al元素、B元素及びFe元素の含有率の合計が1
重量%以下で、′M離炭素の含有率が51%以下の炭化
ケイ素粉末を出発原料として成形しハニカム状成形体を
得る第1工程−前記ハニカム状成形体の所定の貫通孔の
端部をA2元素、B元素及びFe元素の含有率の合計が
前記ハニカム状成形体の含有率よりも少なく、遊1a炭
素の含有率が5型部%以下の炭化ケイ素粉末を出発原料
として成形した栓材により目封止する第2工程;前記目
封止したハニカム状成形体を非酸化性雰囲気中で焼結せ
しめる第3王程;とからなることを特徴とする。
まず、第1工程においてハニカム状成形体の出発原料と
して用いる炭化ケイ素粉末に含まれるA!;L元素、B
元素及びFe元素の含有率の合計が1重量%以下で、遊
離炭素の含有率が5重量%以下とする理由は、これらの
元素は焼結後も残存する成分であるから目的とするフィ
ルターを得るためには、出発原料において特定する必要
があるからである。
好ましくは、AMが0.8重量%以下、Bが0.3重星
%以下、Feが0.8重量%以下で、かつそれらの合計
が1重量%以下、さらに好ましくは、A文が0.5重量
%以下、Bが0.2重量%以下、Feが0.6重量%以
下で、かつそれらの合計が1重量%以下であるが、この
ように規定する理由は上記したとおりである。
また、出発原料の平均粒径は特に特定されるものではな
いが、出発原料の平均粒径はそれが著しく小さい場合に
は焼結時に成形体を膨張させる効果がある。したがって
、上記成形体の収縮に寄与する成分と相俟って、平均粒
径を特定することにより焼結時の収縮をより抑えること
ができるか、あるいは焼結時に成形体を膨張させること
も可能となる。
それゆえ、平均粒径は1〜200pmが好ましい、1μ
層より小さい場合には、高い強度の焼結体を得ることは
できるが、焼結の際における結晶粒の粒成長が著しくフ
ィルターの目開きを所定の値に制御することが困難であ
るからであり、一方、200 gtsより大きい場合に
は粒子相互の結合箇所が少なくハニカム状成形体の機械
的強度が低くなるからである。
なお、炭化ケイ素の結晶系にはα型、β型及び非晶質の
ものがあるが、そのいずれか、またはそれらの混合物の
いずれを使用してもよい、なかでも、β型のものは、微
粉末状で取得し易く、特に5jL11以下のものを好適
に取得することができ、しかも比較的低温で合成される
低温安定型結晶であり、焼結に際し、その一部が4)1
.6Hあるいは15R型等の高温安定型のα型結晶に相
転移して板状結晶を形成し易く、また結晶の成長性にも
優れているから有利である。特に60重量%以上がβ型
炭化ケイ素からなる出発原料を用いることにより本発明
の目的とする多孔質体を好適に製造することができる。
なかでも、70重量%以上のβ型炭化ケイ素を含有する
出発原料を使用することが特に有利である。
そして、例えば、アルミニウム、ホウ素、鉄、炭素等の
結晶成授助剤を必要により添加した後、メチルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、水ガラス等の成形用結合剤
を添加し、押出し成形、シート成形、プレス成形等の方
法によりハニカム状の成形体を得る。
次に第2工程において栓材を得るための出発原料として
用いる炭化ケイ素粉末に含まれる不純物の各組成は、A
fLが0.8重量%以下、Bが0.3重量%以下、Fe
が0.8重量%以下、かつ、それらの含有量の合計が1
%量%以下で、さらに上記ハニカム状成形体に含有され
るこれらの元素よりも少ないことが必要であり、AQは
0.3〜0.8重量%、Bは0.05〜0.3重量%、
Feは0.4〜0.8重量%の範囲の差を有しているこ
とが好ましい、また遊離炭素の含有率は5重量%以下で
あることが好ましい、上記した如く、このような組成と
することにより焼結時における栓材の収縮量をハニカム
状成形体の収縮量よりも小さく、若しくは栓材の膨張量
をハニカム状成形体の膨張量よりも大きくできるからで
ある。
また、上−記したように出発原料の平均粒径は、それが
小さいほど焼結時の粒成長を促進せしめるから、出発原
料たる炭化ケイ素粉末の平均粒径をハニカム状成形体よ
りも栓材の方を小さくすれば、焼結時に、栓材の収縮量
をハニカム状成形体の収縮量よりもより小さくすること
ができ、あるいは、転じて栓材の膨張量をハニカム状成
形体の膨張量よりも大きくすることができる。なお、栓
材を得るための出発原料は、特に、焼結時に粒成長を促
進せしめ、栓材をハニカム状成形体の貫通孔の隔壁に密
着させる上で、平均粒径が51Lm以下のものを使用す
ることが好ましい。
特に栓材を膨張させる場合には、前記炭化ケイ素粉末に
は、tp腸以下の粒子が少なくとも30重量%以上含ま
れていることが好ましい、その理由は、焼結時に栓材を
膨張させるには結晶の粗大化が不可欠であるが、結晶の
粗大化は、結晶の一部の粒子が粗大化する結晶の核とな
り、その周囲の微細粒子を吸収して生じるものであるか
らである。したがって、微細粒子が少ないと結晶の成長
量が少なくなるので、少なくとも30重量%以上、さら
には50重量%以上含まれていることが好ましい。
なお、この場合にβ型炭化ケイ素からなる出発原料を用
いることが好ましいことは上記ハニカム状成形体と同様
である。
そして、この栓材を上記ハニカム状成形体の所定の貫通
孔の端部に、ハニカム状成形体の端部を前記栓材の組成
を有するスラリー中に浸漬させたり、前記栓材を可塑性
を有するシート状に加工した後圧入するなどして埋め込
む。
なお、上記したハニカム状成形体と栓材は、この段階で
炭化ケイ素成分が両者とも、少なくとも40容量%以上
占めていることが好ましい、その理由は、40容量%よ
り小さいと強度的に優れたハニカム状フィルターを得る
ことが困難になるからである。なかでも、ハニカム状成
形体と栓材とを十分に密着させるためにハニカム状成形
体よりも栓材の炭化ケイ素の占める割合を大きくするこ
とがより好ましい。
次に、第3工程として、かくして栓材により目封止され
たハニカム状の生成形体を耐熱性の容器に入れて非酸化
性雰囲気中で焼結する。
耐熱性の容器に入れて非酸化性雰囲気中で焼結するのは
、炭化ケイ素粒子間における炭化ケイ素原子の蒸発−再
凝縮および/または表面拡散による移動を促進させるこ
とができ、その結果、炭化ケイ素粒子の粗大化が促進さ
れるからである。
生成形体を焼結するための耐熱性容器としては、黒鉛、
炭化ケイ素、酸化ジルコニウム、炭化タングステン、炭
化チタン、酸化マグネシウム。
炭化モリブデン、モリブデン、炭化タンタル、タンタル
、炭化ジルコニウム、黒鉛−炭化ケイ素複合体の中から
選ばれるいずれか1種からなる容器を使用することがで
きる。これらの容器は後述する焼結温度範囲内で溶融す
ることがなく、また、炭化ケイ素粒子の蒸気および/ま
たは分解生成物の系外への漏出を抑制できるからである
焼結温度は2000〜2500℃とすることが好ましい
、その理由は、2000℃未満の場合には、粒子の成長
が不十分で焼結が不完全となり、高強度の焼結体を得る
ことが困難になるためである。また、表面積が大きくな
り酸化量が多くなるためである。一方、2500℃を超
えると、炭化ケイ素の結晶昇華分解が盛んになり、発達
した結晶が逆にやせ細ってしまい、高強度の焼結体を得
ることが困難であるからである。なかでも。
2050〜2300℃の範囲で焼結することがより好ま
しい。
(実施例) Xム億ユ ハニカム状成形体の出発原料として使用した炭化ケイ素
粉末は、96重量%がβ型結晶からなる炭化ケイ素であ
り、平均粒径が8.6牌、遊離炭素が0.22屯1%、
鉄が0.20重量%、アルミニウムが0.60重量%、
ホウ素が0.lO重量%含まれている。この原料100
i量部に対し、メチルセルロース10重量部、水15重
量部を配合し、ニーダ−中で5時間混合した。この混合
物を適量採取し、ハニカムダイスによる押出成形法によ
りφ150mm、貫通孔が1.5mmX1.5mmの正
方形で、隔壁の壁厚が0.5+wmのハニカム状成形体
を得た。なおこのハニカム状成形体用の炭化ケイ素の占
める割合は57容量%であった。
一方、栓材は、出発原料として97重量%がβ型結晶か
らなる炭化ケイ素粉末で、平均粒径が0.28戸、1−
以下の粒子の含有量が95重量%、M離炭素が0.25
重量%、鉄が0.10重量%、アルミニウムが0.20
重量%、ホウ素が0.05兎量%である炭化ケイ素粉末
100重量部にメチルセルロース5重量部、水20重量
部を配合し、ニーグーで25時間混合した。この混合物
を、l msX 150+smの押出ダイスにより平板
を得て、これを前記ハニカム状成形体の端面の所定の場
所に埋め込んで、貫通孔の一端を封止した。
なおこの栓材用の成形体の炭化ケイ素の占める割合は5
7容量%であった。
この生成形体を黒鉛製ルツボに装入し、タンマン型焼成
炉を使用して、1気圧の主としてアルゴンガス雰囲気中
で焼成した。
昇温過程は、5ノ温速度400℃/時間で1700℃ま
でシ1温し、次いで昇温速度30℃/時間で最高温度2
250℃まで昇温し最高温度で4時間保持した。
得られたハニカム状フィルターには、アルミニウムが0
.48gL量%、鉄が0.15重量%、ホウ素が0.0
8重量%含有されており、またM#炭素は0.20重量
%であった。
このハニカム状フィルターを1400℃、空容量5M、
/sinの酸化炉で加熱したところ、その100時間後
の酸化増量は5.8%であり、外観に変化はなく、すぐ
れた耐酸化性を有していた。
また、前記封止された端面を水中にて空気で加圧したと
ころ、ハニカム状成形体の隔壁の通気が0.7気圧より
起るのに対し、隔壁と栓材との接合部からのリークは0
.85気圧から生じ、すぐれた気密性を有していた。
実mヱ ハニカム状成形体の出発原料として、94重量%がβ型
結晶からなる炭化ケイ素であり、平均粒径が8.5μ、
遊a炭素が0.25重量%、鉄が0.03重量%、アル
ミニウムが0.60重驕%、ホウ素が朕跡に含まれてい
る炭化ケイ素粉末を実施例1と同様にハニカムダイスに
よって押出し、実施例1と同様の形状を有するハニカム
状成形体を得た。なおこのハニカム状成形体用の炭化ケ
イ素の占める割合は56容凝%であった。
一方、栓材は、出発原料として96重量%がβ型結晶か
らなる炭化ケイ素であり、平均粒径0.2g、、1μ以
下の粒子の含有量が95重量%、遊S炭素が0.28重
量%、鉄が0.04重量%、アルミニウムが0.03重
量%、ホウ素がo、oi重量%である炭化ケイ素粉末1
00重量部にメチルセルロース5重量部、水20重量部
を配合し、ニーグーで25時間混合した。この混合物を
、1 mmX l 50■■の押出ダイスにより平板を
得て、これを前記ハニカム状成形体の端面の所定の場所
に埋め込んで、貫通孔の一端を封止した。
なおこの栓材用の成形体の炭化ケイ素の占める割合は5
6容贋%であった。
しかる後、これを黒鉛製ルツボに装入し、タンマン型焼
成炉を使用して1気圧の主としてアルゴンガス雰囲気中
で焼成した。
y1温過程は、昇温速度400℃/時間で1700℃ま
で昇温し1次いで昇温速度30℃/時間で最高温度22
50℃まで昇温し最高温度で4時間保持した。
実施例1と同様にこのハニカム状フィルターを評価した
ところ、耐酸化性は5.2%で、隔壁の通気が0.55
気圧に対し接合部のリークは0.65気圧であった。
一′  3〜5,1  1〜6 実施例2と同様であるが、ハニカム状成形体の出発原料
としてアルミニウム、鉄、ホウ素のいずれかの含有域が
、表に示しb如く栓材の出発原料である炭化ケイ素粉末
の含有域よりも多い炭化ケイ素粉末を使用した場合(実
施例3〜4.比較例1〜4)、実施例2と同様であるが
、ハニカム状成形体の出発原料として、遊離炭素の含有
量が表に示した如く栓材の出発原料である炭化ケイ素粉
末よりも多い炭化ケイ、素粉束を使用した場合(実施例
5.比較例5)、また、実施例1と同様であるが、ハニ
カム状成形体と栓材の成形体組成を実施例1と逆にした
場合(比較例6)のハニカム状フィルターの特性を表に
まとめて示した。
表より明らかなように、本発明のハニカム状フィルター
は、#醸化性に優れているとともに、クラックを生じる
などの外観変化がなく、気密性に優れていた。
[発明の効果] 本発明のハニカム状フィルターは、ハニカム状成形体と
栓材とあいだで焼結時の膨張量または収lii量が異な
るため、栓材をハニカム状成形体の貫通孔の隔壁に密着
させることができ、優れた気密性を有している。したが
って、隔壁を通過しない排ガス等の流出物がそのまま外
部に流出することがなく微粒子の捕集効率が極めて高い
また、不純物の含有量が少ないため耐酸化性にも優れ、
しかも結合剤を用いることなく両者を接合させているの
で耐熱性にも優れている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ハニカム状成形体とその所定の貫通孔の端部を目
    封止する栓材とが一体形成されてなるハニカム状フィル
    ターにおいて、 前記ハニカム状成形体は、Al元素、B元素及びFe元
    素の含有率の合計が1重量%以下で、遊離炭素の含有率
    が5重量%以下の多孔質炭化ケイ素焼結体であり、かつ
    、前記栓材は、Al元素、B元素及びFe元素の含有率
    の合計が前記ハニカム状成形体の含有率よりも少なく、
    遊離炭素の含有率が5重量%以下の多孔質炭化ケイ素焼
    結体であることを特徴とする炭化ケイ素質ハニカム状フ
    ィルター。
  2. (2)Al元素、B元素及びFe元素の含有率の合計が
    1重量%以下で、遊離炭素の含有率が5重量%以下の炭
    化ケイ素粉末を出発原料として成形しハニカム状成形体
    を得る第1工程; 前記ハニカム状成形体の所定の貫通孔の端部をAl元素
    、B元素及びFe元素の含有率の合計が前記ハニカム状
    成形体の含有率よりも少なく、遊離炭素の含有率が5重
    量%以下の炭化ケイ素粉末を出発原料として成形した栓
    材により目封止する第2工程; 前記目封止したハニカム状成形体を非酸化性雰囲気中で
    焼結せしめる第3工程; とからなることを特徴とする炭化ケイ素質ハニカム状フ
    ィルターの製造方法。
JP2578088A 1987-12-28 1988-02-08 炭化ケイ素質ハニカム状フィルター及びその製造方法 Expired - Lifetime JP2634612B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2578088A JP2634612B2 (ja) 1987-12-28 1988-02-08 炭化ケイ素質ハニカム状フィルター及びその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33017787 1987-12-28
JP62-330177 1987-12-28
JP2578088A JP2634612B2 (ja) 1987-12-28 1988-02-08 炭化ケイ素質ハニカム状フィルター及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01258715A true JPH01258715A (ja) 1989-10-16
JP2634612B2 JP2634612B2 (ja) 1997-07-30

Family

ID=26363473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2578088A Expired - Lifetime JP2634612B2 (ja) 1987-12-28 1988-02-08 炭化ケイ素質ハニカム状フィルター及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2634612B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04193781A (ja) * 1990-11-26 1992-07-13 Inax Corp 貫通孔付きセラミック体及びその製法
WO2006095835A1 (ja) * 2005-03-10 2006-09-14 Ngk Insulators, Ltd. ハニカム構造体、及びその製造方法
EP1992600A1 (en) 2007-05-09 2008-11-19 Ibiden Co., Ltd. Method for manufacturing material for silicon carbide fired body and method for manufacturing honeycomb structured body
US7550026B2 (en) 2005-09-28 2009-06-23 Ibiden Co., Ltd. Honeycomb filter
JP4932256B2 (ja) * 2003-09-12 2012-05-16 イビデン株式会社 セラミック焼結体およびセラミックフィルタ
CN104961202A (zh) * 2015-07-15 2015-10-07 环境保护部南京环境科学研究所 一种模组式改良铁碳微电解填料及其制备方法、应用和组装方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04193781A (ja) * 1990-11-26 1992-07-13 Inax Corp 貫通孔付きセラミック体及びその製法
JP4932256B2 (ja) * 2003-09-12 2012-05-16 イビデン株式会社 セラミック焼結体およびセラミックフィルタ
WO2006095835A1 (ja) * 2005-03-10 2006-09-14 Ngk Insulators, Ltd. ハニカム構造体、及びその製造方法
JPWO2006095835A1 (ja) * 2005-03-10 2008-08-21 日本碍子株式会社 ハニカム構造体、及びその製造方法
US7897237B2 (en) 2005-03-10 2011-03-01 Ngk Insulators, Ltd. Honeycomb structure and method of manufacturing the same
JP5185616B2 (ja) * 2005-03-10 2013-04-17 日本碍子株式会社 ハニカム構造体
US7550026B2 (en) 2005-09-28 2009-06-23 Ibiden Co., Ltd. Honeycomb filter
EP1992600A1 (en) 2007-05-09 2008-11-19 Ibiden Co., Ltd. Method for manufacturing material for silicon carbide fired body and method for manufacturing honeycomb structured body
CN104961202A (zh) * 2015-07-15 2015-10-07 环境保护部南京环境科学研究所 一种模组式改良铁碳微电解填料及其制备方法、应用和组装方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2634612B2 (ja) 1997-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4110244B2 (ja) 炭化ケイ素系耐熱多孔質構造材及びその製造方法
US7648932B2 (en) Molded porous ceramic article containing beta-SiC and process for the production thereof
US6815038B2 (en) Honeycomb structure
JP5478259B2 (ja) 炭化珪素質多孔体
US6777114B2 (en) Silicon carbide-based porous body and process for production thereof
US6746748B2 (en) Honeycomb structure and process for production thereof
JP4464568B2 (ja) ハニカム構造体及びその製造方法
CN101323524B (zh) 一种定向排列孔碳化硅多孔陶瓷的制备方法
WO2001079138A1 (fr) Structure en nid d'abeille et son procede de production
WO2002081406A1 (fr) Article poreux a base de carbure de silicium et procede de preparation associe
WO1994017012A1 (en) Porous ceramic and porous ceramic composite structure
JPH06100381A (ja) トパズから製造される熱シヨツク及びクリープに耐える多孔性ムライト物品及び製造のための方法
JP2001181066A (ja) 炭化ケイ素系多孔体及び同多孔体とアルミニウムの複合材料
EP1337485A1 (en) Pollucite-based ceramic with low cte
US20030232713A1 (en) Fabrication of low thermal expansion calcium aluminate articles
JPH01258715A (ja) 炭化ケイ素質ハニカム状フィルター及びその製造方法
JP2672545B2 (ja) 炭化ケイ素質ハニカム状フィルターの製造方法
JPH01145378A (ja) 炭化ケイ素質ハニカム構造体及びその製造方法
JP2000351679A (ja) 炭化ケイ素質多孔体の製造方法および炭化ケイ素質多孔体
JP4041879B2 (ja) セラミックス多孔体及びその製造方法
JPH1192215A (ja) コーディエライト質セラミックス焼結体、そのための組成物および製造方法
JP3108362B2 (ja) 高強度無機質繊維成形体
JPH07330462A (ja) 多孔質SiC焼結体とその製造方法
JPH0569065B2 (ja)
JPH0248476A (ja) 多孔質無機構造体およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term