JPH01255529A - 空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は空気入りタイヤの製造方法において、特にベ
ルトプライがカーカスプライ上に正しく配置される空気
入りタイヤの製造方法に関するものである。

〔従来の技術〕

従来よりこの種タイヤの製造方法は、多数のコードを間
隔を設けて並列し、その両面に未加硫ゴム組成物で圧着
して被覆した後、長さ方向に対して１０〜３０”のバイ
アス角度で帯状に裁断し、縁部に補強要素を貼付してベ
ルトバンドを形成し、このベルトバンドをトロイダル状
のカーカスプライの中央部に複数枚１頃次重合し、ステ
ッチャロールで圧着した後、その上にトレッドストリッ
プを重合してグリーンタイヤを形成し、このグリーンタ
イヤを、内面にタイヤのトレッド模様を形成する凸起を
持った金型に装填して１１０硫成型してタイヤを製造し
ていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながらこの種の製造方法では、成型工程において
トロイダル状のカーカスのクラウン部の中心にベルトバ
ンドの中心を合わせて重合し、ステッチャロールをかけ
るとき、両者の中心合わせは容易でなく、しかもステッ
チャロールでコード配列が乱される。更に加硫成型中金
型内面の凸起でトレッドストリップにトレッド模様をつ
けるとき、ストリップのゴムは金型内で複雑な流動をす
るので、このときコード層の被覆ゴムは熱可塑化して強
力が低下しているためトレッドストリップゴムの流動に
ひきずられてベルトのコードが動いて配置が乱れる。こ
れらが原因して設計通りコードが配置していないタイヤ
が製造されることになり、ユニフｔミティが悪くなった
り、ベルト部でのセパレーションが生じたりする。

そこでこの発明の目的はかかる課題を解決する点にある
。

〔課題を解決するための手段〕

この発明は上記課題を解決するため、多数のコードが並
列したコード層を未加硫ゴム組成物の被覆ゴムで被覆し
、次にコード方向に対して１０〜３０’のバイアス角度
で帯状に裁断し、縁部のコードが露出した部分に未加硫
ゴム組成物の補強ゴムを貼付して通常の方法でベルトバ
ンドを形成し、しかる後その両端を接合して輪帯にした
ものを複数層重合し次に、金型を用いてベルト複合体に
予め加硫成型し、しかる後トロイダル状のカーカスプラ
イに上記ベルト複合体を嵌め、更にトレッドゴム、サイ
ドウオールゴムなどの他のタイヤ構成要素を結合してグ
リーンタイヤに組立て、加硫成型する構成を採用した。

すなわち従来は既述の様に、通常の方法により形成され
たベルトバンドをカーカスプライの中央部に複数枚順次
重合し圧着したが、本発明では先にかかるベルトバンド
の両端を接合して輪帯にしこれを複数層重合し、金型に
よりベルト複合体とした後において、このベルト複合体
を嵌める方法とした点に特徴がある。

〔作用〕

この発明は、予めベルト複合体をカーカスの曲率に合わ
せ加硫成型しているので、タイヤ組立て工程でカーカス
の中心とベルト複合体との中心合わせが容易であり、カ
ーカスプライにベルト複合体を重合し次いでステッチャ
ロールをかけるとき、被覆ゴムは加硫して強度が大きく
なっているので、ステッチャロールに押されてコードの
配列位置がずれることはなくなる。しかもタイヤの組立
工程で、金型内面のトレッド模様の凹凸反転模様の凸起
に対応して熱可塑化したトレッドゴムが流動するとき、
ベルト複合体の被覆ゴム及び補強ゴムは加硫されて強度
が大きくなっているので、その中に埋設しているコード
がトレッドゴムの流動に引きずられて動くような現象が
生じにくくなり、その結果コードはグリーンタイヤ組立
時に貼られた位置にそのまま留っており、配置の乱れに
よるタイヤユニフオミティの低下、ベルトセパレーショ
ンの発生などの好ましからざる現象は減少する。

一方ベルト複合体のラジアル面での曲率半径をグリーン
タイヤの設計曲率半径と同じにすることにより、カーカ
スの中心とベルト複合体の中心とを容易に合わすことが
でき、ベルトコードが正しい位置に配置されていないと
きに生じる好ましくない現象の発生を抑制できる。

〔実施例〕

次にこの発明に係るタイヤの製造方法について、一実施
例に従った図面を参照しながら説明する。

図面はベルト複合体１を金型２に入れて加硫成型してい
る状態の断面図である。

通常の方法に従って、コード３を多数配列してなるコー
ド層４の両面に、未加硫ゴム組成物をカレンダーで圧延
してなるシート状の被覆ゴム５を圧着し、しかる後ロー
ド３の長さ方向に対し２０”の角度で所定間隔ごとに裁
断して帯状の裁断片にした。裁断片の縁部６に未加硫ゴ
ム組成物のテープ状の補強ゴム７の約１／２を貼り重ね
、縁部６の先端よりはみ出た部分は縁部側縁に沿って折
返し圧着してベルトバンド８を形成した。次にこのベル
トバンド８の両端を接合して輪帯にした。この輪帯の外
面に、上記と同じ方法で幅のみ狭くした以外は同じであ
るベルトバンドをコードの方向が下と交差するようにし
て重合し、両端を接合した。このベルトバンドの積層輪
帯を、グリーンタイヤ時の設計寸法を内面寸法とし、図
示のごとく、２つ以上の金型要素２ａ、２ｂに分割でき
る金型２に充填して加硫成型し、これによってベルト複
合体１を成形した。なおこの実施例では特にベルト複合
体１が接着しやすいように沃化イソシアネートの有機溶
剤溶液を塗布し、しかる後通常の方法に従ってビードコ
アに両端を固定したカーカスプライに嵌め、更にトレッ
ドゴム、サイドウオールゴムを貼ってグリーンタイヤに
組立て、これを金型に入れて加硫成型し、タイヤサイズ
１７５／７０Ｒ１３のタイヤを製造した。

ところでこの実施例にかかるタイヤと従来法で製造した
タイヤ８１０本について、日本自動車技術会設定の自動
車規格ＪＡＳＯ−６０７に準随してラジアルフォースバ
リエーションを測定すると、本発明のタイヤは従来のも
のよりも約５０％も向上していることが認められた。

〔発明の効果） この発明は、以上説明したような構成になるタイヤの製
造方法であるので、以下のような効果を秦する。

■ベルトバンドをグリーンタイヤに組込む前に予め加硫
成型してベルト複合体にすることによって組立て工程で
カーカスプライとの中心合せが容易となり、配置の精度
が向上する。■またステッチャロールで圧着したときコ
ードの配置がずれるようなことはなくなり、■加硫工程
ではトレッドゴムが金型内で流動するとき、それに引き
ずられて配置が乱れることがなくなる。■この結果、製
造されたタイヤのユ二フｔミディが良くなり、ベルト部
のセパレーションの発生が抑制され、耐久性おるタイヤ
が提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明に係るベルト複合体を金型に入れて加硫
成型している状態を示す概略断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）空気入りタイヤの製造方法において、多数のコー
   ドが並列したコード層を未加硫ゴム組成物の被覆ゴムで
   被覆した後、コード方向に対して一定のバイアス角度で
   帯状に裁断し、縁部に未加硫ゴム組成物の補強ゴムを貼
   付してベルトバンドを形成し、しかる後その両端を接合
   して輪帯にしたものを複数層重合した後、金型を用いて
   ベルト複合体に予め加硫成型し、このベルト複合体をト
   ロイダル状のカーカスプライに嵌め、更にトレッドゴム
   等の他のタイヤ構成要素を結合してグリーンタイヤに組
   立て、加硫成型することを特徴とする空気入りタイヤの
   製造方法。