JPH01254760A - 含油アセタール樹脂組成物 - Google Patents

含油アセタール樹脂組成物

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JPH01254760A
JPH01254760A JP8232888A JP8232888A JPH01254760A JP H01254760 A JPH01254760 A JP H01254760A JP 8232888 A JP8232888 A JP 8232888A JP 8232888 A JP8232888 A JP 8232888A JP H01254760 A JPH01254760 A JP H01254760A
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Katsutoshi Ishioka
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、含油アセタール樹脂組成物に関する。
更に詳しくは、高荷重条件下での耐摩耗性を向上せしめ
た含油アセタール樹脂組成物に関する。
〔従来の技術〕
アセタール樹脂に油を含浸させた含油アセタール樹脂は
、一般に摺動特性にすぐれていることが知られている。
含油アセタール樹脂は、アセタール樹脂に直接油を含浸
させる方法、油と相溶性の良い樹脂に一旦含油させ、そ
れをマスターバッチとしてアセタール樹脂とブレンドす
る方法あるいはアセタール樹脂の融点以上に加熱された
大過剰の油中でアセタール樹脂と混合し、その後冷却し
て沈殿させる方法などによって製造されている。
しかしながら、これらの方法の内最も一般的な方法であ
る樹脂に液状油を添加する方法の場合、マトリックス樹
脂と液状油との混合物をスクリュー押出機などを用いて
混練しようとすると、マトリックス樹脂に付着した油の
ため、押出機のホッパ口で空滑りして押出機中に喰い込
まれないという不具合がみられ、実質的に含油樹脂が得
られないのである。
また、マスターバッチ法としては、平均分子量50万以
上の超高分子量ポリエチレンを焼結して製造した多孔質
体に°潤滑油を含浸したものを用いる方法が知られてい
るが(特公昭47−29374号公報)、アセタール樹
脂は油との親和性を有していないため、含油ポリエチレ
ン焼結体をアセタール樹脂に190℃以上の温度で練り
込むと、焼結体から分離した油が油と親和性を有しない
アセタール樹脂中に分散し、所望の摺動材料が得られな
くなる。
〔発明が解決しようとする課題〕
そこで1本出願人は先に、液状油を多孔質スチレン−ジ
ビニルベンゼン共重合体に吸着せしめた含油樹脂を提案
し、それが上記のような欠点をもたらすことなく、添加
されたアセタール樹脂などの摺動特性を大幅に改善せし
めるものであることを見出している(特願昭62−11
0,979号)。
しかるに、ここで調製された含油樹脂組成物は、多量の
液状油を含んでいるため、油の種類によってはアセター
ル樹脂が柔軟となり、その結果として、低〜中荷重条件
下(約30Kgf/cn程度以下)ではすぐれた摺動特
性を示すものの、高荷重条件下(約30〜200Kgf
/ci程度)では摩耗が大きくなることがその後判明し
た。
そこで、本発明は高荷重条件下での耐摩耗性を向上せし
めた含油アセタール樹脂組成物の提供を目的としている
〔課題を解決するための手段〕
かかる課題を解決することを目的とする本発明の含油ア
セタール樹脂組成物は、多孔質スチレン−ジビニルベン
ゼン共重合体に液状油を吸着せしめた、45°以下の安
息角で示される流動性を有する含油樹脂約3〜30重量
2、テトラフルオロエチレン樹脂粉末約3〜30重量1
を含み、残りがアセタール樹脂で構成される。
液状油を吸着させる多孔質スチレン−ジビニルベンゼン
共重合体は、ジビニルベンゼン部分がスチレン基体の架
橋点として作用する樹脂であり。
見掛上細孔を有するものと有しないものとがある。
これらの樹脂は、三菱化成工業製品ダイヤイオンとして
市販されているが、見掛上の細孔を有するもの(ダイヤ
イオンHPシリーズ)16〜8000人の孔径および0
.1mΩ/g以上の細孔容積の細孔を有しており、吸着
性は強いものの細孔容積が大きいので、完全に細孔に水
が入った状態で販売されている製品を水切りすると、細
孔中に空気が入り被処理液と接触しなくなるとされてい
る。
本発明で用いられる含油樹脂においては、マイクロポー
ラス型イオン交換樹脂の前駆体として、水溶液中の不純
物を吸着除去するなどの作用をするかかる含水合成吸着
剤の粉体または粒体を、約80〜150℃の温度に約3
〜15時間加熱して完全に乾燥させた後、そこの細孔部
分に粘度約5〜70000センチストークス(40℃)
の液状油を吸着させることが行われる。
その吸着を完全ならしめるために、液状油を有機溶剤溶
液としてまず含浸させると、その溶液は乾燥合成吸着剤
たる多孔質スチレン−ジビニルベンゼン共重合体粉体ま
たは粒体の細孔内の空気を追い出しながら浸透して行く
また、見掛上細孔を有しない共重合体樹脂でも、トルエ
ンなど後記するような有機溶剤に浸漬すると膨潤し、そ
の状態を電子顕微鏡で観察すると、細孔が開くことが判
明した。従って、かかる共重合体樹脂もまた、多孔質体
の一種といえる。
このような細孔を利用して、共重合体樹脂に液状油を含
浸させることもできるが、そのままでは含浸速度が遅い
ため、上記の如く有機溶剤を利用し、膨潤により開いた
微細孔中に液状油を有機溶剤溶液として含浸せしめる方
法が好んで用いられる。
液状油の有機溶剤溶液としては、例えばベンゼン、トル
エン、キシレンなどの芳香族炭化水素類に溶解させた鉱
物油またはシリコーン油、アセトン、メチルエチルケト
ンなどのケトン類に溶解させたエステル油、メタノール
、エタノールなどのアルコール類またはアセトンなどの
ケトン類に溶解させたポリグリコール油、トリクロルト
リフルオロエタンまたはそれと塩化メチレンとの混合溶
剤、テトラクロルジフルオロエタンなどのハロゲン化炭
化水素類に溶解させたフッ素油などが、−般に約20重
量%以上の濃度の溶液として用いられる。
これらの有機溶剤溶液中で多孔質共重合体粉体または粒
体を攪拌することにより含浸を行なった後、有機溶剤を
約50〜150℃に加熱および/または減圧することに
より蒸発除去させ、多孔質体のもつ細孔容積以下の油を
共重合体中に吸着させ、含油樹脂を得る。
このようにして得られた含油樹脂は、例えば約1.1〜
1.2mfl/gという大きな含油量を示していながら
お互いに付着し合わず、さらさらした状態を示しており
、また安息角で示される流動性試験方法(開用ミクロン
製パウダーテスター使用)で45@以下の安息角を示す
、流動性の良好な樹脂である。
即ち、安息角45°以下では、多孔質体の細孔容積以下
の油が吸着されており、この状態ではアセタール樹脂の
粉体または粒体との混合、分散が容易となる。
テトラフルオロエチレン樹脂粉末としては、−般にその
粒度が80メツシユパスのものが用いられる。
これらの含油樹脂およびテトラフルオロエチレン樹脂粉
末は、これらとアセタール樹脂とから構成される組成物
中、含油樹脂が約3〜30重量%、好ましくは約10〜
20重量%の割合で、またテトラフルオロエチレン樹脂
粉末が約3〜30重量%、好ましくは約10〜20重量
メの割合でそれぞれ用いられる。
テトラフルオロエチレン樹脂粉末の使用割合がこれ以下
では、本発明の目的とする効果が得られず、一方これ以
上の割合で用いると、耐摩耗性は向上するものの、成形
性が損われるようになる。
組成物の調製は、リボン型ミキサー、V型混合機などの
混合機で攪拌混合することによって行われ、更にスクリ
ュー押出機で混練してペレット化したものは、それの操
作性、成形性などを損なうことなく、射出成形機、熱圧
縮成形機などで成形することができる。
〔発明の効果〕
アセタール樹脂は、最も剛い樹脂であり、疲労寿命が長
く、レジリエンスが良く、感湿性が小さく、耐溶剤性お
よび耐薬品性が良く、電気絶縁性の点でもすぐれている
という特性を有しているため、ブツシュ、ボールシート
、ギアなどの用途に有効に使用されており、特に本発明
で用いられる含油樹脂と混合して用いることにより、成
形品の摺動特性の改善を図ることができるが、その際に
テトラフルオロエチレン樹脂粉末を併用することにより
、含油樹脂の混合によって柔軟となったアセタール樹脂
の耐摩耗性の低下を補ない、約30〜200Kgf/a
!程度の高荷重条件下においてもすぐれた摺動特性を示
す材料が、本発明により提供される。
〔実施例〕
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例1 スチレン−ジビニルベンゼン共重合体(三菱化成工業製
品ダイヤイオンMP−A) 1 g当り1.25gのシ
リコーン油(トーレシリコーン製品シリコーン油5H−
200,25℃における粘度50cst)を含浸させた
含油樹脂10重量ダおよびテトラフルオロエチレン樹脂
粉末(NOK製品PTFE Aタイプ、粒度42メツシ
ユオールパス)10重量%を、アセタール樹脂(ポリプ
ラスチックス製品ジュラコンM90−00フレークス)
80重量%と共に、ミキサーで混合した後、押出機でペ
レタイズし、このペレットを射出成形して所定のサンプ
ルを成形した。
実施例2 実施例1で用いられた含油樹脂5重量%、テトラフルオ
ロエチレン樹脂粉末15重量%およびアセタール樹脂8
0重量%から、同様のサンプルを射出成形した。
比較例 実施例1で用いられた含油樹脂20重量2およびアセタ
ール樹脂80重量%から、同様のサンプルを射出成形し
た。
以上の各実施例および比較例でそれぞれ得られたサンプ
ルについて2次の試験条件下での銘木式摩擦摩耗試験を
行なった。
環    境:室温、無潤滑 面      圧: 150kgf/cJ周    速
: 0,015m/秒 相  手  材: 345G 相手材粗さ: 1.5s 時    間:24時間 測定結果は、次の表に示される。
(以下余白) 実茄澄蛙 実筬准μ よ数匹

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、多孔質スチレン−ジビニルベンゼン共重合体に液状
    油を吸着せしめた、45°以下の安息角で示される流動
    性を有する含油樹脂約3〜30重量%、テトラフルオロ
    エチレン樹脂粉末約3〜30重量%を含み、残りがアセ
    タール樹脂である含油アセタール樹脂組成物。
JP8232888A 1988-04-05 1988-04-05 含油アセタール樹脂組成物 Expired - Lifetime JPH0826209B2 (ja)

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