JPH0125169Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は霊標板が転倒した時などに当該霊標板
並びに左右石塔の保護が行なえる保護枠付き霊標
板に関するものである。

遠い祖先を供養することを目的としてお墓（石
塔）と共に建てられる石碑である霊標板（最近は
石塔の購入時にセツト販売されている。）の欠点
は、衝立の形をした石碑である為に他の石碑に比
べ安定度が極めて悪く、人に押されたり地震や台
風の作用を受けると転倒しやすいことである。

お墓の慣習上（祖霊碑は墓所の右端に設置等）
の問題とか、墓地の面積不足（価格の高騰で墓所
が小さくなつている。）の関係上、自家の石塔と
隣人の石塔の間近に霊標が設置されており、もし
倒れれば左右のいずれかの石塔にぶつかることに
なり、その場合石塔、霊標共に端が直角化した石
材である為に弾力性がなく重量があるので倒れた
時の衝撃力が強く、一回の接触でどちらかの石碑
に破損やひび割れの危険性がある。もしそういう
事態になれば、お墓の慣習上すぐに石碑を取り替
えねばならず、その費用は何十万、何百万という
負担になる。そういつた問題で時には隣家の石碑
の持主と争わなければならぬ深刻な事態と高い危
険性を充分に孕んでいる。

本考案は、上記の欠点を除く為に考案されたも
ので、弾性素材から成り両面額縁状に形成した枠
１を霊標板４の周縁部に取り付けたことを特徴と
し、該枠１により霊標板４の周縁部に弾力性を持
たせるものである。又、内側に溝２を設けると共
に該溝２内に適宜間隔を以て補強片３を設けた枠
１を霊標板４の周縁部に取り付けることで、更に
衝撃時の緩衝効果を高めることが出来る。以上の
如く、枠１を霊標板４の周縁部に取り付けた保護
枠付き霊標板によつて、例えば台石５上に載置さ
れた当該霊標板が倒れた場合でも破損やひび割れ
等を防止することが出来るのは無論のこと、同時
に左右の石塔の保護も兼ねる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す部分切欠き斜
視図。第２図は本考案の一実施例を示す正面図。
第３図は使用状態を示す斜視図。 １……枠、２……溝、３……補強片、４……霊
標板、５……台石。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 弾性素材から成り両面額縁状に形成した枠１
   を霊標板４の周縁部に取り付けたことを特徴と
   する保護枠付き霊標板。 ２ 内側に溝２を設けると共に該溝２内に適宜間
   隔を以て補強片３を設けた枠１を霊標板４の周
   縁部に取り付けたことを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の保護枠付き霊標板。