JPH0125147Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はサンルーム屋根等の遮蔽体を階段状に
装架した複数枚の遮蔽体により構成し且つこれら
遮蔽体を関連的に開閉せしめ然も操作作動は常に
平易円滑に行われ又装置も容易で且つ故障のおそ
れがなくこれに加えて開の状態において天井部は
開放的なため快適で外観も佳良にして耐久性のあ
るこの種遮蔽体の開閉装置を得るにある。

〔従来の技術〕

従来この種遮蔽体の開閉装置としては古くは傾
斜屋根面に設けた明り取り用開口部に遮蔽板を被
架して該遮蔽板を前後摺動せしめることにより開
口部を開閉するものがあり又近時においては屋根
枠上に遮蔽幕を張設して該遮蔽幕を引紐等で開閉
せしめるもの、更には屋根枠上に鎧戸状の遮蔽体
を装架して各鎧片を回転して開閉するもの等が知
られている。

然して第１のものは遮蔽板を摺動して開閉せし
めるものであるから作動操作に円滑を欠き然も耐
久性に乏しい欠点があり又第２のものは幕の垂れ
下がりを防ぐため多数の支持枠を架設するので装
置に手数を要するのみでなく破損し易い欠点と開
の状態において天井部に多数の支持枠が露出する
ので不快感を伴い然も外観も不体裁で且つ操作も
平易になし得ない不利があり次で第３のものは開
の状態において各鎧片のため天井部に開放感がな
いのでこれ又不快を伴うのと故障を生じ易い欠点
を具有するものである。

〔考案が解決しようとする問題点〕

本考案は叙上在来の諸不利を悉く排除し操作作
動は平易円滑に行われ然も装置は容易で故障のお
それがなく又開の状態において天井部が開放的な
ため快適で外観も佳良にして耐久的に使用せられ
るこの種サンルーム屋根用の遮蔽体開閉装置を提
供するものである。

〔解決するための手段〕

複数枚の遮蔽体はそれぞれ遮蔽部材を前部横枠
及び当接部付き後部横枠と左右の側枠を組み立
てゝなる長方形の枠体に装着し且つその各上面両
側にそれぞれ軌道枠を装架して成り然してこれら
遮蔽体中最下端に配する下段部遮蔽体の両側前後
の軸受けに軸架した前後の戸車を左右の傾斜屋根
枠上に伝わしめ且つ該下段部遮蔽体の上部には中
段部遮蔽体をその前部横枠の背面に上記下段部遮
蔽体の後部横枠上の当接部が位置するように該前
部横枠両側の軸受けに軸架した戸車を下段部遮蔽
体上面の軌道枠に伝わしめると共に後部横枠の両
側に下段部遮蔽体の厚さと略同等長さ下方に延長
した軸受け下端に軸架した戸車を屋根枠に伝わし
め更に該中段部遮蔽体の上部に、上段部遮蔽体を
その前部横枠の背面に上記中段部遮蔽体の後部横
枠上の当接部が位置するように該前部横枠両側の
軸受けに軸架した戸車を中段部遮蔽体上面の軌道
枠に伝わらしめると共に後部横枠の両側に上記中
段部及び前記下段部の各遮蔽体の略総合厚さに相
当する長さ下方に延長した軸受けの下端に軸架し
た戸車を屋根枠上に伝わしめる如く各遮蔽体を階
段状に装架し然して下段部遮蔽体の後端に索条を
取着けして該索条を屋根枠の上端よりサンルーム
等の室内に下垂して成るものである。

〔作用効果〕

本案は以上のように各遮蔽体はその各両側の前
後軸受けに軸架した各戸車をサンルームの左右屋
根枠上と各下段の遮蔽体上の軌道枠にそれぞれ伝
わしめたので各遮蔽体は極めて円滑に作動して軽
く開閉されるのと操作も平易に行われ然も装置は
頗る簡単で且つ故障の憂いがなく従つて耐久的に
使用せられこれに加えて開の状態において天井部
は何等妨害物がなく全面開放的なため頗る快適な
居住空間が得られ且つ又外観も佳良で安定的であ
る等の諸利益がありこの種遮蔽体の開閉装置とし
て至極有利な考案である。

〔実施例〕

符号１はサンルームの左右傾斜屋根枠であつ
て、該屋根枠は図示しない左右の側壁をガラス板
若しくは透光性を有する合成樹脂板等で構成され
たサンルーム屋根部の左右支持枠となる。この傾
斜屋根枠１上には第３図乃至第５図に示したよう
に前部横枠３，３′，３″及び上面に当接部１０，
１０′，１０″を突設した後部横枠４，４′，４″と
左右の側枠５，６，５′，６′，５″，６″によりそ
れぞれ組立てられ且つ上段に連れ各後部横枠の長
さ丈け長尺とした平面長方形の枠内に合成樹脂板
又は幕板等の遮蔽部材（図を省略）が張設せられ
且つ上記各長方形枠の上面左右にはそれぞれ軌道
枠Ｌ，L′，L″が架着された遮蔽体２，２′，２″
よりなりそしてこれら遮蔽体は最下端に配した下
段部遮蔽体２における後部横枠４上の当接部１０
がその直上部の中段部遮蔽体２′における前部横
枠３′の背面に且つ中段部遮蔽体における後部横
枠４′上の当接部１０′が上段部遮蔽体２″の前部
横枠３″の背面にあるように順次屋根枠１の上方
に連れて階段状に組合された状態において下段部
遮蔽体２の両側軸受け７に軸架された前後戸車９
を直接傾斜屋根枠１上に伝わしめると共にその直
上部の中段部遮蔽体２′の前部横枠３′両側の軸受
け７′に軸架された戸車９′を上記下段部遮蔽体２
上面の軌道枠Ｌに伝わしめ且つ後部横枠４′の両
側軸受け７′は下段部遮蔽体２の厚さ相当長さ下
方に延長してその下端に軸架した戸車９′を屋根
枠１上に伝わらしめ更に該中段部遮蔽体直上部の
上段部遮蔽体２″の前部横枠３″の両側軸受け７″
に軸架した戸車９″を上記同様中段部遮蔽体２′上
面の軌道枠L′に伝わらしめると共に後部横枠４″
両側の軸受け７″は、前記下段部及び上記中段部
の各遮蔽体２，２′の総合厚さ相当長さ下方に延
長してその下端に軸架した戸車９″を屋根枠１に
伝わらしめ然して下段部遮蔽体２の後部に取着け
した索条１１を中程部の横向き溝車８′を介して
屋根枠１の上端部に横向きに軸装した溝車８に伝
わしめた後サンルーム内に下垂し適宜止着してお
くものである。

然して図中１２は屋根枠１の最上端部に母屋よ
り突出空架した庇である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案における左右の傾斜屋根枠一杯に
引出されてサンルームの天井面が遮蔽された状態
を示す概略側面図、第２図は同上の各遮蔽体が庇
下面に積層状に収納せられ天井面が開かれた状態
を示す概略側面図、第３図は第１図の状態におけ
る屋根枠上の各遮蔽体の拡大縦断側面図、第４図
は第２図の状態における屋根枠上の各遮蔽体の拡
大縦断側面図、第５図は同上の縦断正面図であ
る。 １は左右の傾斜屋根枠、２，２′，２″は遮蔽
体、３，３′，３″は前部横枠、４，４′，４″は後
部横枠、７，７′，７″は軸受け、５，６，５′，
６′，５″，６″は左右側枠、９，９′，９″は戸車、
１０，１０′，１０″は当接部、１１は索条、Ｌ，
L′，L″は軌道枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 傾斜屋根枠上の遮蔽体を移動して開閉せしめる
   遮蔽体の開閉装置において、複数枚の遮蔽体はそ
   れぞれ遮蔽部材を前部横枠及び当接部付き後部横
   枠と左右の側枠を組み立てゝなる長方形の枠体内
   に装着し且つその各上面両側に軌道枠を装架して
   なり然してこれら遮蔽体中最下端に配した下段部
   遮蔽体の両側前後に設けた軸受けに前後戸車を軸
   架してこれら戸車を左右の傾斜屋根枠上に伝わら
   しめ且つ該下段部遮蔽体の上部には中段部遮蔽体
   をその前部横枠の背面に上記下段部遮蔽体の後部
   横枠上の当接部が位置するように装架してその前
   部横枠両側の軸受けに軸架した戸車を上記下段部
   遮蔽体上面の軌道枠に伝わらしめると共に後部横
   枠の両側に下段部遮蔽体の厚さと略同等長さ下方
   に延長した軸受け下端に軸架した戸車を屋根枠に
   伝わらしめ更に該中段部遮蔽体の上部に、上段部
   遮蔽体をその前部横枠の背面に上記中段部遮蔽体
   の後部横枠上の当接部が位置するようにその前部
   横枠両側の軸受けに軸架した戸車を中段部遮蔽体
   上面の軌道枠に伝わしめると共に後部横枠の両側
   に上記中段部及び前記下段部の各遮蔽体の総合厚
   さと略同等長さ下方に延長した軸受けの下端に軸
   架した戸車を屋根枠上に伝わらしめる如く各遮蔽
   体を階段状に装架し然して下段部遮蔽体の後端に
   索条を取着けして該索条を屋根枠の上端よりサン
   ルーム等の室内に下垂したサンルーム屋根等遮蔽
   体の開閉装置。