JPH01247841A - 高負荷伝動用ベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は駆動軸及び従動軸に設けた■型プーリに巻掛け
て使用するブロック連結式■ベルトに関するものである
。

（従来の技術） 従来、高負荷伝動ベルトの動力伝達方式は通常、圧縮伝
動と引張り伝動の２つに分類される。

圧縮伝動としては無端の多層スチールバンドに複数のブ
ロック体を互いに接触させた状態で取り付け、しかもこ
れらのブロック体をスライド可能にした構造のベルトで
あり、例えば米国特許第４゜６５５．７３号明細書など
に開示されている。この伝動方式は一般にブロック体が
バンドと固定された関係にな（、ハンド上を摺動可能に
配列せしめた構造をとっており、駆動、従動の両プーリ
にかかったとき、ゆるみ側にブロック体が集まり、駆動
プ−りにかかっているブロック体からゆるみ側に集まっ
ているブロック体を押して従動プーリを回すというもの
である。

一方、引張り伝動としては例えば、米国特許筒４．５９
５．３８６号明細書に開示されており、ブロック体が無
端の多層バンドにバンドに対し固定した状態で取り付け
られているか、またはブロック体同志が長手方向につな
がっており、伸縮しない状態であるかのいずれかであっ
て、張り側が引張状態になっており、駆動プーリにかか
っているブロック体が移動すると、その後にあるブロッ
ク体が順次引張られて従動プーリを回すというように引
張によって伝動するものである。

（発明が解決しようとする課題） しかし、上記のような圧縮伝動または引張り伝動による
伝動方式は、大きな動力を伝達する際に引張伝動の場合
はその張力体となるものにその動力がすべてかかるので
、ベルトの耐久性には限界があり、また圧縮伝動におい
ても伝達すべき動力がすべてブロック体の圧縮にかかる
のでブロック体の摩耗等、やはり耐久性に限界があった
。

そこで、本発明は上述の如き実状に対処し、ブロック体
の形態を探究することにより張力体あるいは圧縮される
ブロック体の耐久性を向上させることを目的とするもの
である。

（課題を解決するための手段） 即ち、上記目的に適合する本発明の特徴は、無端のキャ
リヤに複数個の動力伝達用のブロック体をその長手方向
に沿って配設した高負荷伝動用ベルトにおいて、前記ブ
ロック体の隣接ブロック体に対向する面の一方の面に突
起部を、他方の面に溝部を設け、かかるブロック体の該
突起部を隣接ブロック体の溝部に互いに嵌合することに
よづてヒンジ部を形成し、このヒンジ部を伸縮可能、か
つ屈曲性を有するようにしたことにある。

（作用） 以上のような本発明ベルトは、これをプーリに掛架使用
すると、上記ヒンジ部は伸縮可能、屈曲可能であること
からプーリに対しても円滑に掛架することができ、しか
も突起部で溝部との嵌合によって該ヒンジ部が形成され
ていることからベルトのゆるみ側においては各ブロック
体は互いに移動して圧縮状態となり、これによって駆動
側から従動側への動力伝達を可能ならしめ、一方、ベル
トの張り側においては各ブロック体は互いに引張られて
引張り伝動となり、突起部根元が溝部の入口付近で接す
る状態となり、これによって引張り伝動、圧縮伝動の双
方を同時に行うことが可能となり、ブロック体の耐久性
、ベルトの耐久力を増大する。

（実施例） 以下、更に添付図面を参照し、本発明の詳細な説明する
。

第１図は本発明に係る高負荷伝動用ベルトの一例を示す
部分側面図、第２図は同第１図のＡ−Ａ断面図、第３図
は本発明の高負荷伝動用ベルトに用いるブロック体の斜
視図、第４図は本発明の高負荷伝動用ベルトを用いたベ
ルト式無段変速装置の概略図、第５図は第４図における
ベルトのゆるみ側のブロック体間の嵌合状態を示す図、
第６図は第４図におけるベルトの張り側のブロック体間
の嵌合状態を示す図、第７図は他のブロック体を使用し
た場合の嵌合状態を示す図である。

これら図において本発明の高負荷伝動用ベルト（１）は
第１図及び第２図に示すように、動力伝達用のブロック
体（２）が両側部に位置した無端の金属バンドからなる
キャリヤ（３）の長さ方向に沿って互いに嵌合した状態
で配設されている。

上記各ブロック体（２）は第３図で明らかなようにプー
リの■溝の傾斜と略等しい角度をもった上側傾斜面（４
）と下側傾斜面（５）を両側部に配し、この両頭斜面（
４）（５）間にくぼみ形状のキャリヤの係合溝（６）を
有し、一方、前後面にあっては上部前部（７）及び背部
（８）が垂直面になり、下部前部（９）及び背部００）
が傾斜面になって、この中間領域において前面には前方
へ平行に突出した根元部（ＩＩ）とこれに連なって位置
する断面略円形状の突起部ｑ′ＩＪと背面には前記突起
部０２）に対応し略類似形状の断面略円形状の溝部θり
を備えている。

しかして、前記各ブロック体（２）はその突起部０２）
を隣接する他のブロック体（２）′の溝部０３）に嵌合
してヒンジ部θ滲を形成し、互いに伸縮移動可能で、か
つ屈曲可能となっている。

そして、各ブロック体（２）に設けられた両側部の係合
溝（６）には長さ方向に延びる少なくとも１枚以上の金
属バンドからなるキャリヤ（３）が設置される。

なお、前記前面と背面側に設けられている突起部（１２
１と溝部θ■の嵌合によって構成されるヒンジ部θ机よ
ブロック体（２）をベルトにして走行させるときに引張
伝動のブロック体からブロック体への媒介として用いら
れる部分であるので、突起部ｑカと溝部側は嵌合させた
とき、ベルト長さ方向にはずれないような形状となって
いる。また、このヒンジ部ｑ引よ同時に突起部θりと溝
部０３）が互いに嵌合した状態で伸縮、屈曲が可能であ
るように突起部０２）を形成する円筒半径よりも溝部θ
■を形成する円筒半径の方が大きくなっている。

これはベルトがプーリに掛かっているときにはベルトは
屈曲しなければならないし、また本発明の目的である引
張伝動と圧縮伝動の併用を可能にするためには、ベルト
ゆるみ側のブロック体（２）は圧縮伝動のために密な状
態となることが必要となるからである。従って、これら
の条件を満足するために本発明は伸縮ならびに屈曲が可
能な構成となっている。

また、上記隣接するブロック体（２Ｈ２）　’によって
形成されるヒンジ部側は、更に変形として第７図に示す
ようにブロック体の溝部側の入口領域において突起部０
２）の円弧面に接するエツジ部０５）（１６）が設けら
れ、下部背部０５）は角度θ（２０〜４０°）の傾斜面
になっている。この嵌合状態では突起部面と溝部θりの
表面間隔が同じであり、ベルトがいかなる角度で屈曲さ
れても突起部０′ｌＪは溝部側にスムーズに圧縮嵌合す
る。

本発明ベルトは叙上の如く構成されてなり、次に上記ベ
ルトを使用し引張伝動と圧縮伝動の併用を可能にするた
めのブロックの嵌合状態の作動を説明すると、第４図に
おいて、本発明の高負荷伝動用ベル１−（１）を駆動プ
ーリ面と従動ブーＩＪ　（Ｉｌｌ）に掛架させ、図中矢
印方向へ走行すると、該ベルトの上部側は張り側θ９）
になり、他方下部側はゆるみ側Ｑ０となる。

そして、上記ベルトのゆるみ側ＱＯにおいては、隣接す
るブロック体間の嵌合状態は第５図に示すように各ブロ
ック体（２）（２）　＝は互いに移動して圧縮状態にな
り、これを維持することによって駆動側から従動側へ動
力が伝達される機構になる。この場合、ブロック体（２
）′の突起部０２）の先端が隣接するブロック体（２）
の溝部０３）の底部で接し、両ブロック体（２）（２）
　間には間隙（ａ）が存在する。

また、一方、ベルトの張り側Ｇ！ＩＩＩでは隣接するブ
ロック体間の嵌合状態は第６図に示すように各ブロック
体（２）（２）　”は互いに引張られて引張り伝動にな
り、一方のブロック体（２）′の突起部０２１の根元付
近が他方のブロック体（２）の溝部０■の人口付近で接
する状態になり、両ブロック体（２）（２）　′間には
間隙（ｂ）が形成される。この場合、間隙（ｂ）は通常
、間隙（ａ）より大きい。

今、ブロック体（２）′だけの長さ方向の巾をＷとし、
金属バンドの長さをプーリに掛かっている部分をｆｆｉ
、、張り側部分を！２．ゆるみ側部分を！３とすると、
金属バンド全体の長さＬは、Ｌ−１，＋ｆｔ　−１１゜ である。

そこで、プーリに掛かっている部分、張り側部分、ゆる
み側部分の各ブロック個数を夫々、ＰＮ、ＴＮ。

ＳＮで表すと、 ＰＮ＝ｌｐ／　（ｗ十ｂ−ａ） ＴＮ＝ｌｔ　　（ｗ＋ａ） ＳＮ＝１．（ｗ十ｂ） これらの条件を満たすことにより引張伝動と圧縮伝動の
両方を同時に行うことができる。

（発明の効果） 本発明は以上のようにキャリヤの長さ方向に沿ってブロ
ック体を配設した高負荷伝動ベルトにおいて、隣接する
ブロックを突起部と溝部との嵌合によってヒンジ部とな
し、伸縮ならびに屈曲可能となしたものであり、突起部
と溝部の嵌合が伸縮可能になっているためにベルトのゆ
るみ側において圧縮伝動を、またベルトの張り側におい
て引張り伝動を同時に行うことが可能となり、効率の良
い動力伝動を行うことができ、これによって従来の圧縮
伝動機構のみ、あるいは引張伝動機構のみを有するベル
トに比べて同じ動力を伝達する場合においても伝達効率
が良いために、ベルトにがかる引張応力、圧縮応力も分
散され、ブロック体の耐久性と共にベルトの耐久性も向
上する。

また、請求項２又は３記載の突起部と溝部の嵌合部構造
を適用することにより伸縮、屈曲性が良好となり、上記
の引張り伝動、圧縮伝動を円滑とし、動力伝達をより効
率的ならしめる実効を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明高負荷伝動用ベルトの１例を示す部分側
面図、第２図は同第１図のＡ−Ａ矢視断面図、第３図は
本発明ベルトに用いるブロック体の１例を示す斜視図、
第４図は本発明高負荷伝動用ベルトを用いたベルト式無
段変速装置の概要図、第５図は第４図におけるベルトゆ
るみ側のブロック体間の嵌合状態説明図、第６図は第４
図におけるベルト張り側のブロック体間の嵌合状態説明
図、第７図は変形例に係る他のブロック体を使用した場
合の嵌合状態説明図である。 （１）・・・高負荷伝動用ベルト。 （２）　（２）　′　・・・ブロック体。 （３）・・・キャリヤ、　　（１２）・・・突起部。 （１３）・・・溝部、　　（１４）・・・ヒンジ部。 （１９）・・・ベルト張り側。 （２０）・・・ベルトゆるみ側。 第６図 第７図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、無端のキャリヤにその長さ方向に沿って複数個の動
   力伝達用のブロック体を配設した高負荷伝動用ベルトに
   おいて、前記ブロック体の隣接ブロック体に対向する２
   つの面のうち一方の面に突起部、他方の面に溝部を設け
   、ブロック体の該突起部を隣接ブロック体の溝部に嵌合
   することによってヒンジ部を形成し、かつ、該ヒンジ部
   を伸縮可能かつ屈曲性可能ならしめたことを特徴とする
   高負荷伝動用ベルト。 ２、上記ブロック体の突起部の形状が円筒形状の突起で
   あり、溝部は突起部よりも稍大なる円筒半径を持つ円筒
   形状溝部であって、かつ、溝部の開口部分は突起部の円
   筒半径よりも狭く、突起部の高さは溝部の深さよりも高
   い、請求項１記載の高負荷伝動用ベルト。 ３、上記ヒンジ部において、該ヒンジ部が伸長状態にあ
   る時、突起部と接触している溝部入口領域付近以外では
   突起部と溝部の表面間隔が略一定である請求項１記載の
   高負荷伝動用ベルト。