JPH0124296Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はキー本体部が把手部を有し、不使用時
においてキー本体部を把手部内に収容し得るよう
にした自動車等のキーに関するものである。

本考案の目的とするところは、不使用携行時に
おいてキー本体部を把手部内に収容し得ることに
より、キーの端部で衣服や身体を損傷することが
ないようにし、且つ必然的にキー本体部より大き
くなる把手部を介してキーの操作を容易ならしめ
るようにしたキーにおいて、キー本体部を突出状
態或いは収納状態に容易に切り換えることが出
来、切り換えた状態に確実に保持することがで
き、しかも、保持する機構が長期間使用でも劣化
しないキーを提供することを目的としたものであ
る。

以下本考案の一実施例について図面と共に説明
すれば、Ａは金属製のキー本体部であり、その基
部を介して合成樹脂製の把手部Ｂと結合されてい
る。

把手部Ｂには長手方向に収容溝１が形成され、
該収容溝１の開放端において該溝１を形成する壁
部２，３間において回動自在に設けられた回動支
軸４にキー本体部Ａの基部が嵌合されてピン６に
より固定して設けられる。従つて、キー本体部Ａ
は支軸４を介して回動させることにより把手部Ｂ
から突出させたり把手部Ｂの溝１内へ収容するこ
とができる。

回動支軸４は一側において壁部２の外方に突出
する小径の突出部４ａを有し、突出部４ａの先端
に突出部４ａよりも大きく且つ非円形状の回動拘
束用頭部４ｂを有している。

把手部Ｂの一側には片持ちの可撓ロツキングア
ーム５が設けられ、該可撓ロツキングアーム５の
自由端部５ａには移動空間Ｇを介して壁部２即ち
操作用把手部Ｂと対向すると共に支軸４の回動拘
束用頭部４ｂには係合するが突出部４ａには係合
しない係合孔５ｂが貫通して設けられている。キ
ー本体部Ａを把手部Ｂ内に完全に収容した状態及
びこの収容状態からキー本体部Ａを180゜回動して
キー本体部Ａを把手部Ｂから完全に突出させた状
態においては、回動拘束用頭部４ｂは係合孔５ｂ
と係合し、キー本体部Ａの操作用把手部Ｂに対す
る収容状態乃至は突出状態が確保される。

而して、この状態からキー本体部Ａを把手部Ｂ
から突出させ、或いは収容するには可撓ロツキン
グアーム５の自由端部５ａを加圧して把手部方向
に変位させて回動拘束用頭部４ｂを係合孔５ｂか
ら外すと共に突出部４ａを係合孔５ｂ内に位置さ
せることにより、キー本体部Ａを把手部Ｂに対し
て無負荷状態で極めて円滑に回動して行うことが
でき、可撓ロツキングアーム５の自由端部５ａの
加圧を終わると再び係合孔５ｂが回動拘束用頭部
に係合して再び収容状態或いは突出状態が確保さ
れる。

本考案は上記した如く成るものであるから、不
使用時においてはキー本体部を把手部内に収容す
るので、キー本体部が露出されている場合におけ
る携行時の衣服や身体の損傷を未然に防止するこ
とができ、しかもキー本体部の収容状態乃至は突
出状態が確保され、更には収容状態と突出状態相
互間における変更が可撓ロツキングアームの押圧
操作により把手部Ｂに対して無負荷状態で極めて
円滑に成し得られるので操作が簡単であり、又、
収容状態及び突出状態に保持する機構は簡単な構
成であり、且つ、保持が確実である利点である。

しかも、突出した状態のキー本体部に回動力が
作用してもキー本体部が回動する虞れは全くない
ので、キーを使用する上で安全である等の利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は平面図、第２図は側面図、第３図は第
２図の−線断面図、第４図は同上の動作状態
図、第５図は回動支軸の斜視図である。 Ａ……キー本体部、Ｂ……把手部、４……回動
支軸、４ａ……回動拘束用頭部、５……可撓ロツ
キングアーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キー本体部と把手部から成り、該キー本体部は
   該把手部に対してその収容溝の開放端に設けられ
   た回動支軸により回動自在に結合され、該回動支
   軸の一側に把手部の側方へ突出する突出部と該突
   出部の先端に該突出部よりも大きく且つ非円形状
   の回動拘束用頭部を設け、上記把手部に設けられ
   たロツキングアームの自由端側に上記回動拘束用
   頭部に係合し上記突出部には係合しない形状を有
   する係合孔を設けたことを特徴とするキー。