JPH01242527A - 抗癌性組成物 - Google Patents

抗癌性組成物

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JPH01242527A
JPH01242527A JP6063488A JP6063488A JPH01242527A JP H01242527 A JPH01242527 A JP H01242527A JP 6063488 A JP6063488 A JP 6063488A JP 6063488 A JP6063488 A JP 6063488A JP H01242527 A JPH01242527 A JP H01242527A
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cancer
methyl
ethyl
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day
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JP6063488A
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English (en)
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J Humphlett Wilbert
ウィルバート ジェイ.ハンフレット
Bo Chen Ran
ラン ボ チェン
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Dana Farber Cancer Institute Inc
Original Assignee
Dana Farber Cancer Institute Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はシアニン化合物を含有する抗癌性組成物に関す
る。
〔従来の技術〕
癌が、現代の世界特に先進国において悩みの種であるこ
とは繰り返す必要はあるまい。成る推定によると、先進
国において100.000人の人口のうち、20.00
0人までが癌にかかり、有効な治療を受けられないもの
と予想されている。rDynamicsand opp
ortunities in CancerManag
ementJ (SRIInternational)
 (1985)第1巻第6頁に報告されているとおり、
1986年には約5百万人が癌で死亡するものと思われ
る。これは、癌による痛み、及び実際に死に到らざるを
得ない無力感の点でゆゆしきことである。
従って、抗腫瘍剤を発見するために多くの試みが行われ
てきたことは驚ろくべきことではない。
有効な抗腫瘍剤に対する需要は極めて良く知られている
ので、それが発見されたという噂がある場合にはいつで
も、報4機関が情報を要求する。
癌治療における通常の化学療法医薬における1つの問題
点は、その医薬が癌細胞だけでなく健康な細胞に対して
も非常に毒性となる傾向がある点である。その結果、前
記の医薬は望ましくない副作用例えば脱毛症、吐気、腎
毒症(nephrotoxici ty)、心臓前症(
cardiotoxici ty)等を生じる。別の問
題としては、最も評判のよい医薬を使用する場合であっ
ても、成功率が比較的低い点である。例えば、rAnt
ibiotics Chemother J Vol、
24.  p、149−159(197B)に報告され
ているとおり、公知の化学療法剤である「アドリアマイ
シン」 (商品名)は日本での胃癌の治療において14
.5%の有効応答率しか示さなかった。
癌の問題は依然として重大であるので、人々は副作用が
耐え難いものになる前に癌が緩和されることを希望して
、前記のような医薬を摂取し、前記のような副作用を受
けている。現在、毒性に関して若干の選択性が利用でき
るようになっている、すなわち、化学療法剤が健康な細
胞ではなく癌細胞を選択的に殺すことができるが、多く
のそのような通常の化学療法剤においては、その選択性
は、例えばヒトの癌のインビトロ研究でのIC3゜値で
規定した場合に、2又は3を越えるものではない。
このような、2又は3という通常の選択性は充分なもの
ではない。なぜなら、望ましくない副作用が依然として
患者を悩ませるからである。望ましくない副作用の減少
を予想するのに充分有意な選択性とするには、IC5o
比で規定する選択性が少なくとも5:1になる必要があ
る。
〔課題を解決するための手段〕
従って、少なくとも1部の癌に対して有意な選択的毒性
をもつ化学療法医薬は、解決が望まれていた、長期に亘
る需要のある問題であった。特に、この要求は、Dis
cover、 1986年3月、第37頁に説明されて
いるように、分化癌(differentiatedc
arcinoma)が癌の約85%を占めるようになっ
てから分化癌の領域に存在する。このような癌には、い
わゆるU中空(hollow)J器官例えば脳、結腸、
膀胱、肺、前立腺、胃及び膵臓の癌が含まれる。
結腸癌については、現在のところこれに対する非常に有
効な公知医薬が存在しないので、有効な化学療法剤が要
求されている(Discover、 1986年3月、
36〜46頁特に38頁)。
従来から、シアニン色素は蒸処理に有用なものであると
示唆されてきた。特開昭54−157839号公報によ
れば、各種のシアニン顔料(実際には染料)がすべての
型の癌の抑制剤であるものとされている。この広大な特
許請求の範囲は、供試シアニン類が癌細胞の内呼吸を顕
著に阻害(従って、これは癌細胞が死めであることを意
味する)することを示す試験だけに基づくものである。
しかしながら、すべての癌系統はおろかいかなる癌系統
に対しても、そして正常の細胞対照に対しても色素のI
C,。値を確立するための前記シアニン類のクローン原
生試験の結果は報告されていない。供試シアニン類のい
ずれかが、ヌードマウス中の特定の異種移植ヒト腫瘍を
実際に阻害するか否かを確立するインビボのデータもな
い。
広範なりローン原生スクリーニング及び動物モデル研究
の後で、本発明者等は、前記特開昭公報に記載のシアニ
ン色素よりも、成る癌に対して活性な別の種類のシアニ
ン色素が存在することを見出した。実際に、この群のシ
アニン類は、前記特開昭公報記載のシアニン類の選択性
と比較して、正常細胞を除外してしまうほど、癌細胞に
対して予想外に顕著な選択性を示す。このような選択性
は、副作用が病気それ自体を衰弱させるほどのものでは
ほとんどない、医薬を、癌の化学療法において初めて、
確認したことを意味する。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、構造式 (式中、X、及びX2は各々独立してO,S又はSsで
あり、Zは6員炭素環原子の飽和又は芳香族縮合環を完
成するのに必要な原子であり、Aは= CH−CH=又
は R3 であるが但しXtが0である場合にはAは後者の基であ
るものとし、そしてnはO又は1であり、R1,R1及
びR1は各々独立してメチル基又はエチル基であり、R
3及びR4は各々独立して水素原子又はハロゲン原子で
あり、そしてQは医薬的に許容できるアニオンである) で表されるシアニン化合物を含み、宿主咄乳動物の体内
に含まれる黒色腫又は癌細胞を処理するのに特に有効な
抗癌組成物が提供される。
前記式N)の化合物はシアニン色素として知られている
。従って、以下、シアニン色素と称することもある。
本発明を、以下、詳細に説明する。
本明細書において「分化癌(differentiat
edcarcinomas) Jとしては、腺癌(この
型は、65才以上の米国の男性の約50%において起き
る前立腺癌の約90%が含まれる)、はとんどの扁平上
皮癌、及びすべての移行上皮癌が含まれる。前記の分化
癌には、燕麦細胞癌、肺中の大細胞癌、そしてほとんど
分化してない癌は含まれない。これらの癌は本発明によ
って影響を受けないものと考えられる。
分化癌の有効な処理には、腫瘍の後退及び軽減の促進、
腫瘍の緩解及び生長阻害が含まれる。
従って、本発明の組成物によって処理することのできる
癌の種類には、すべての器官例えば肺(前記のものを除
く)、結腸、脳、膀胱、前立腺、膵臓、胃、膣、食道、
舌、鼻咽頭、肝臓、卵巣及び翠丸からの癌が含まれる。
本発明は前記構造式(1)で表されるシアン色素の使用
を特徴とするものである。この群に含まれる有用な色素
としては以下のものが含まれる。
3−メチル−2−C3−(3−メチル−4−ベンゾチア
ゾリン−2−イリデン−2−プロペン−3−イル〕ペン
ゾチアゾリウムヨージド;3−エチル−2−(3−(3
−エチル−4−ベンゾチアプリン−2−イリデン)−2
−プロペン−3−イル〕−ベンゾチアゾリウムヨージド
;5−クロロ−3=エチル−2−(3−(3−エチル−
4−ベンゾチアゾリン−2−イリデン)−2−プロペン
−3−イル〕ペンゾセレナゾリウムヨージド;3−エチ
ル−2−(3−エチル−5−(2−(3−エチル−4−
ベンゾキサゾリン−2−イリデン)エチリデン)−4−
オキソ−2−チアゾリジニリデンメチルl−4,5,6
,7−チトラヒドロペンゾチアゾリウムヨージド;5−
クロロ−3−メチル−2−(3−(3−メチル−4−ベ
ンゾチアゾリン−2−イリデン)−2−プロペン−3−
イル〕ペンゾチアゾリウムヨージド;5−クロロ−3−
エチル−2−(3−エチル−5−C2−(3−エチル−
4−ベンゾキサプリン−2−イリデン)エチリデンクー
4−オキソ−2−チアゾリジンイリデンメチルl−4,
5,6,7−チトラヒドロペンゾチアゾリウムヨージド
;3−メチル−2−(3−メチル−4−ベンゾチアゾリ
ン−2−イリデンメチル)ペンゾセレナゾリウムヨージ
ド;5−クロロ−3−メチル−2−(3−メチル−4=
ベンゾチアゾリン−2−イリデンメチル)ペンゾチアゾ
リウムヨージド及び5−クロロ−3−エチル−2−(3
−エチル−4−ペンゾキサソリン=2−イリデンメチル
)−4,5,6,7−チトラヒドロペンゾチアゾリウム
ヨージドである。ヨーシトの代りに後述する対イオンの
いずれかを含む前記化合物も含まれる。
特に好ましいものは以下のとおりである。
3−メチル−2−(3−(3−メチル−4−ヘンジチア
ゾリン−2−イリデン−2−プロペンー3−イル〕ペン
ヅチアゾリンクロライド;3−エチル−2−(3−(3
−エチル−4−ベンゾチアゾリン−2−イリデン)−2
−プロペン−3−イル〕ペンヅチアゾリンヨージド;5
−クロロ−3−エチル−2−(3−(3−エチル−4−
ベンゾチアゾリン−2−イリデン)−2−プロペン−3
−イル〕ペンゾセレナゾリウムヨージド;及び3−エチ
ル−2−(3−エチル−5−(2−(3−エチル−4−
ベンゾキサゾリン−2−イリデン)エチリデン−4−オ
キソ−2−チアゾリジニリデンメチル)−4,5,6,
7−チトラヒドロペンゾチアゾリウムヨージドである。
医薬的に許容できるものであればいずれのアニオンも、
本発明のシアニン類と使用することができる。本明細書
において「医薬的に許容できるアニオン」とは、宿主哺
乳類に非毒性で、少なくとも0.1■/a/の色素に水
性溶解度を提供するアニオンを意味する。その例として
は、ハライド例えばクロライド、ブロマイド、ヨーシト
、及びフルオライド;スルホネート例えば脂肪族及び芳
香族スルホネート例えばメタンスルホネート、トリフル
オロメタンスルホネート、p−トルエンスルホネート(
トシレート)、ナフタレンスルホネート及び2−ヒドロ
キシエタンスルホネート;スルファメート例えばシクロ
ヘキサンスルファメート;スルフェート例えば硫酸メチ
ル及び硫酸エチル;ビスルフエート;ポレート;リン酸
アルキル及びジアルキル例えばリン酸ジメチル、リン酸
ジエチル、及びリン酸水素メチル;ピロホスフェート例
えばトリメチルピロホスフェート及びピロリン酸水素ジ
エチル;並びにカルボキシレート好ましくはカルボキシ
及びヒドロキシ置換カルボキシレートが含まれる。その
カルボキシレートの例としては、アセテート、プロピオ
ネート、バレレート、サイトレート、マレエート、フマ
レート、ラクテート、スクシネート、タートレート及び
ヘンシェードが含まれる。
ハライドは他のアニオンよりも大きい水溶解度を色素に
付与するので、最も好ましいアニオンはハライドである
本発明のシアニン類及びその製造方法は、どちらもそれ
自体公知である。
色素の投与方法として゛は、医薬的に許容できる担体溶
媒を使用する腹腔内(IP)、静脈内(IV)又は膀胱
内注入あるいはインブランテッド医薬ポンプが含まれる
。前記のIP投与方法は腹膜腔に転移した癌の処理に特
に有用である。例えば、卵巣癌の処理はrp注入によっ
て広(行われる。
医薬的に許容できる担体は任意の担体例えばシアニン色
素を充分に溶解する溶媒であることができる。ヒトへの
使用に適した担体溶媒の例としては、5%デキストロー
ス水溶液、又はポリエトキモル化ヒマシ油のようなポリ
オールとエタノールとの混合物(National C
ancer In5tituteから“Diluent
 11h12”として市販〕がある。更に別の許容でき
る担体溶媒としては、TV及びIP注入用の等張塩溶液
、膀胱的注入用のジメチルスルホキシド(DMSO)、
そして或′る場合には水だけである。
しかしながら、現在のところ淡水は好ましくない。
有用な他の担体としては以下のものが含まれる。
ゼラチン等の材料、天然の糖例えばシュークロース又は
ラクトース、レシチン、ペクチン、デンプン(例えばコ
ーンスターチ)、アルギン酸、タイロース(tylos
e)、タルク、リコボジウム、シリカ(例えばコロイド
状シリカ)、グルコース、セルロース、セルロース誘導
体例えばセルロースヒドロキシ基が低級脂肪族アルコー
ル及び/又は低級飽和オキシアルコールで部分的にエー
テル化されているセルロースエーテル(例えばメチルヒ
ドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース)、ステアレート例えばステア
リン酸メチル及びステアリン酸グリセリル、炭素原子1
2〜22個の脂肪酸特に飽和酸のマグネシウム塩及びカ
ルシウム塩(例えばステアリン酸カルシウム、ラウリル
酸カルシウム、オレイン酸マグネシウム、パルミチン酸
カルシウム、ベヘン酸カルシウム及びステアリン酸マグ
ネシウム)、乳化剤、油脂特には植物起源のもの(例え
ばビーナツツ油、ヒマシ油、オリーブ油、ゴマ油、綿実
油、ト′ウモロコシ油、麦芽油、ヒマワリ実油、タラ肝
油)、飽和脂肪酸(C,□11□40□ないしCl81
1360□及びそれらの混合物)のモノ、ジ及びトリグ
リセリド例えばグリセリルモノステアレート、グリセリ
ルジステアレート、グリセリルトリステアレート、グリ
セリルトリラウレート、医薬的に適合性の1価又は多価
アルコール及びポリグリコール例エバクリコリン、マン
ニトール、ソルビトール、ペンタエリスリトール、エチ
ルアルコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、エチレングリコール、プロピレングリコール
、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール4
00、及び他のポリエチレングリコール、及びそれらア
ルコール及びポリグリコールのmN一体、飽和及び不飽
和脂肪酸(炭素原子2〜22個、特には10〜18個)
と、1価の脂肪族アルコール(炭素原子1〜20個のア
ルカノール)又は多価アルコール例えばグリコール、グ
リセリン、ジエチレングリコール、ペンタエリスリトー
ル、ソルビトール、マンニトール、エチルアルコール、
ブチルアルコール、オクタデシルアルコール等とのエス
テル例えばステアリン酸グリセリル、パルミチン酸グリ
セリル、ジステアリン酸グリコール、ジラウリル&グリ
コール、ジ酢酸グリコール、モノアセチン、トリアセチ
ン、オレイン酸グリセリル、ステアリン酸エチレングリ
コール、エーテル化された多価アルコールのエステル、
安息香酸ベンジル、ジオキソラン、グリセリンホルマー
ル、テトラヒドロフルフリルアルコール、CI−%−C
I2アルコールのポリグリコールエーテル、ジメチルア
セトアミン、ラクタミド、ラクテート例えば乳酸エチル
、炭酸エチル、シリコン(特に中間粘度ジメチルポリシ
ロキサン)、炭酸マグネシウム等である。
その他の添加剤、及び組成物の調製方法は文献例えば米
国特許筒4.598.091号明細書に記載されている
本発明の組成物は弐N)のシアニン化合物を治療上有効
な量で含有する。
後述する動物モデルから得た結果に基ずくと、ヒトの治
療に関して、活性シアニン成分の投与量は、IV注入に
おいて、3週間毎に50〜100■/イ、2日〜6日間
の1日当り0.5〜1曙/kg、あるいは3日間又は6
週間に週1回当りで1日当り20〜30■/イであるも
のと推定される。ここで、r / m Jとは、常法ど
おり、患者の体の表面積を意味する。この推定は、Go
odman & Gilmanのr ThePharm
acological Ba5is of Thera
peutics J  (第6版)第1675〜173
7頁にューヨーク州のMacMi llanPubli
shing Company、 1980年)に記載の
技術によって行った。
〔作 用〕
前記のとおり、本発明の利点の1つは、前記のシアニン
類が正常細胞ではなく癌細胞を選択的に攻撃することで
ある。発明の実施にとって機 の知識は本質的なもので
はないが、癌細胞のミトコンドリア中の酸素消費の優先
的な阻害を通じて起きるものと考えられる。この選択性
は、通常の様式で実施される結腸性(colonoge
nic)インビトロ研究で更に示される。すなわち、C
X−1(ヒト結腸癌)及びCV−1(正常なサルの上皮
細胞)の細胞培養体を通常の方法で調製し各種の濃度で
処理し、細胞コロニー形成50%を阻害する色素濃度を
IC,。とする。このIC,。値をCX−1系列及びc
v−i系列の両者と比較する。すなわち、CV−1の値
をCX−1の値で除算する。その値がcv−iについて
はlOn/rrJで、CX−1については111g/r
dである場合には、サルの上皮細胞と比較して結腸癌細
胞の殺滅に、前記色素が10倍有効である。これを、選
択性“S”が10であると表現する。すなわち、正常細
胞の50%を阻害するためには、癌細胞の50%を阻害
する濃度の10倍の医薬が必要とされ、これはその医薬
が癌細胞を選択的に殺滅することを示唆している。
製造した本発明の4種のシアニンを実験室の正常光線条
件下で試験して得た選択性の値及びCX−1値を、比較
目的の第5番目のシアニンと共に以下の表Iに示す。
田下金白 〔実施例〕 以下の実施例において、「ヌードマウスプロトコル」と
は、無胸腺(athymic)マウスに移植した通常の
異種移植片ヒト癌細胞又は黒色腫細胞を意味する。ヒト
の癌に対する有効性がヌードマウス−ヒト異種移植モデ
ルにおける試験で推定されることは確立している。これ
は、例えば、Journalof the Natio
nal Cancer In5titute、 Vol
、74. t’h4、899〜903頁特に889頁(
1985年4月)に記載されている。
動物モデル研究で試験されたシアニンは以下のとおりで
ある。
以下余白 ス一一二 凹み」 別ユニ」ノヌードマウスを用いるLOX黒色腫試験 無胸腺マウスの腹膜腔中に接種した場合に急速に生長す
るヒト黒色腫細胞系列LOXを使用した。
無胸腺マウスに皮下継代接種したN瘍を滅菌条件下で切
除し、4mlメツシュの金属グリッドを使用して単独細
胞懸濁液に変えた。次に、赤血球を、20分間4℃で0
.17モル塩化アンモニウムと共にインキュベートする
ことによって溶血させた。続いて、トリパンブルーで細
胞の生育能力を評価し、生育可能細胞500万個をDu
lbecco変性Eagles培地(ohg)0.1m
Z中で仕上げ、−群の無胸腺スイスnu/nuマウス(
0日)に腹腔的注入した。次に、これらのマウスを無作
為に処理群と対照群とに分けた。
腹腔的注入による処理は、次の日(1日後)から開始し
た。色素N11l又は色素11h2を摂取するマウスは
、5日間は1日当り1■/kg、続いて8日目、100
日目122日目144日目び166日目1、5 mg 
/ kg、そしてその後は1週間に2回2N/kgであ
った。処理群及び対照群に各々1匹のマウスを使用した
。対照群は、色素!lhlで処理する群の溶液と同じ体
積の5%デキストロース溶液を与えた。
同じ実験で、以下の手順により、比較例1の色素をマウ
ス10匹に投与した。5日間は1日当り0、2■/kg
、続いて8日目、100日目122日目144日目び1
66日目0.5■/kg、そしてその後は1週間に2回
、1■/kgであった(この色素を低い投与量で与えた
のはその毒性のためであり、この比較例1で色素11h
lの投与量を用いた予備試験では、対照の50%生存点
に到達する前にマウスが死亡してしまい、これは低い投
与量が必要であることを示すものであった)。
この実験の目的は、前記式(I)における基R+及びR
2の長さの重要性を示すことになる。すなわち、比較例
1が例2と異なる点は、R1及びR2がエチル基ではな
くプロピル基であることである。
なお、この化合物は前記特開昭54−157839号公
報の例3に記載のものである。
この試験結果を表Hに示す。T/C(%)は、処理(t
rea Led)群の平均生存年令と非処理対照(co
ntrol)群の平均生存年令との比である。
表−エ 例        色素IVhT/C I        1      205%2    
   2      176%3       3  
    168%4       4      16
6%比較例1    5      128%例1及び
例2の結果を第1図及び第2図に、そして比較例1の結
果を第3図に示す。第1図〜第8図において、「生存%
」とは、問題の日に依然として生存している全群(処理
群“T”又は対照群“C”)の百分率である。T/Cの
計算には、統計的に意味のある点であるので50%デー
タ点を選んだ〕。145%を越えるT/C値はいずれも
、生存率の上昇又は腫瘍抑制の上昇であるものと当業者
が一般に考えるものである。従って、例1〜4はすべて
黒色腫処理に成功していることを示している。しかしな
がら、比較例1は、式(1)の構造におけるR3及びR
2がエチル基又はメチル基ではなくてプロピル基である
ことにより、成功ではなかった。この理由を充分に理解
することはできないが、R1及びR2が長すぎる場合に
起きる立体特異的効果に部分的には原因があるものと考
えられる。
、LL二」−二ヌードマウスプロトコルを用いる卵巣癌
試験 色素N[11及び隘2の試験を繰返すが、但し、被処理
癌が0VCAR−3であり、これのヒト卵巣癌細胞系列
1千万個を無胸腺スイスnu/nuマウスにIP注入し
た。例5においては、10匹のマウスに癌注入した翌日
から、IP注入による色素1の摂取を開始した。4日間
は毎分1.5■/kgzVtいて7日目、10日目、1
3日目、16日目、19日目、及び21日目に2 ry
g / kg、そしてその後は1週間に2回、2■/ 
kgとした。前記のような癌注入を行ったマウス10匹
を対照群として選び、処理群の体積と同じ5%のデキス
トロースを与えた。
例6においては、10匹のマウスに癌注入した翌日から
IP注入による色素陽2の摂取を開始した。4日間は毎
日1.5■/kg、続いて7日目、10日目、13日目
、16日目、19日目及び21日目は2■/ kg、そ
してその後は1週間に2回、2■/ kgであった。例
5と同じ対照群を用いた。比較例2においては、比較例
1の試験を繰返したが、この場合は、卵巣癌異種移植片
に対して行った。色素の投与を、4日間は毎分0.2■
/ kg、続いて7日目、10日目、13日目、16日
目、19日目及び21日目には0.5■/kg、そして
その後は1週間に2回、0.5■/kgで行った。
結果を表■並びに第4図及び第5図に示す。
5       1      238%6     
  2      157%比較例2    5   
  138%l二1:腹腔内投与シアニン色素を用いる
マウス膀胱癌の治療 MB49腫瘍細胞(すなわち、発癌性7.12−ジメチ
ルベンゾ(a)アントラセンで誘発させたマウス癌細胞
)を正常な雄のBDPIマウスに腹腔内注入した(0日
のマウス当り2X10’)。シアニン色素ml又はN1
12を以下の手順で投与した。1日目は0.2 erg
l kg、 2日目は0.4trg1kg、3日目は0
.8■/kg、4日目は1.2■/kg、そして8日目
、12日目、16日目、20日目、24日目は1.5■
/kgであった。その後の注入は行わなかった。
色素隘5については、1日目は0.1 mg/ kg、
 2日目は0.2■/kg、3日目は0.3■/kg%
4日目は0.4■、/ kg 、そして8日目、12日
目、16日目、20日目、24日目は0.5■/kgで
あった。その後の注入は行わなかった。対照用のマウス
10匹は、色素隘1で処理したものと同様に、同体積の
5%デキストロースで処理した。生存率は前記の例と同
様にして計算した。結果を表■に示す。
去−一■ 7           1        250%
8           2        190%
比較例3    5      113%これらの例に
ついては第6図〜第8図に各々示した。処理した他の癌
の場合と同様に、色素陽5(色素隘l及び隘2と類似だ
が、プロピル基をもつ)は成功しなかった。
比較M 以下のシアニン類は、前記のインビトロ試験における選
択性“S”値が60未満であるので、許容できないもの
と判断された。その−船釣な構造は以下の式で表される
R+          Ih 表■に、選択した基及び選択性“S″値を示す。
比較fi   −し−−又L  Z”   6    
  A−40S      ベンゾ     −C11
−Cl3    3     C(Clls)z   
シクロヘキサノ   ・CH−CH8鰻   S   
   Se     ベンゾio     s    
  s      ベンゾ     −CH−CH★ 
LOXi色腫に対してヌードマウス実験を行い、T/C
鯖 表1の色素Nα3と比較されたい。
H、CI           +        3
3.31=冨 90%が得られることがなかった。
〔発明の効果〕
本発明の有利な特徴は、静脈内又は腹腔的投与を用いて
哺乳動物における分化癌及び黒色腫を高い選択性を伴っ
て処理することができることである。
本発明の他の有利な点は、望ましくない副作用を最小に
しながら、前記の処理を行うことである。
本発明に更に他の利点は、従来は化学療法処理に対して
比較的免疫性であった癌である結腸癌に対して存効な抗
癌医薬が提供されることである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、及び第4図〜第7図は、本発明の組成
物で処理したかあるいは処理しなかった動物モデルにお
ける癌の生存率をプロットしたグラフである。 第3図及び第8図は、本発明の範囲外の組成物で処理し
たかあるいは処理しなかった動物モデルにおける癌の生
存率をプロットしたグリフである。 以下余白 % iむ グ存% 手続補正力(方式) %式% 1、 事件の表示 昭和63年特許願第60634号 名称 ダナーファーバー キャンサー インスティテユート 4、代理人 住所 〒105東京都港区虎ノ門−丁目8番10号静光
虎ノ閂ビル 電話504−07216、補正の対象 (1)明細書 (2)法人証明書 7、補正の内容 (11明細書の浄書(内容に変更なし)(2)別紙の通
り 8、添付書類の目録 (1)浄書明細書   1通

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、X_1及びX_2は各々独立してO、S又はS
    eであり、Zは6員炭素環原子の飽和又は芳香族縮合環
    を完成するのに必要な原子であり、Aは=CH−CH=
    又は ▲数式、化学式、表等があります▼ であるが但しX_2がOである場合にはAは後者の基で
    あるものとし、そしてnは0又は1であり、R_1、R
    _2及びR_3は各々独立してメチル基又はエチル基で
    あり、R_3及びR_4は各々独立して水素原子又はハ
    ロゲン原子であり、そしてQは医薬的に許容できるアニ
    オンである) で表されるシアニン化合物を含有することを特徴とする
    、抗癌性組成物。
JP6063488A 1987-03-17 1988-03-16 抗癌性組成物 Pending JPH01242527A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005106484A (ja) * 2003-09-26 2005-04-21 Sysmex Corp Bリンパ球の分類方法

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JP2005106484A (ja) * 2003-09-26 2005-04-21 Sysmex Corp Bリンパ球の分類方法

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