JPH01242385A - エレベータ用ロープ引止め装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、エレベータの乗かごを吊下げるロープ引止
め装置に関するものである。

（従来の技術〕 第２図は例えば特公昭５１−４６２２１号および実公昭
５６−３０７６１号公報に開示されたこの種のロープ引
止め装置の一部破断正面図であって、図において、（１
）はロープ引止め装置のソケットであり、このソケット
（１）の一端部（上端部）に互いに対向する脚状の連結
端（２）を有し、他端側（下端部）にロープ引出し口（
３）を有する。（４）はこのロープ引出し口（３）から
連結端（２）側に広がるテーパ状内面、（５）はソケッ
ト（１）内に収まっている楔状のウェッジ、（６）はロ
ープ引出し口（３）から挿入してウェッジ（５）に沿っ
て折返し、再びロープ引出し口（３）から引出されてい
るロープで、ロープ（６）はソケット（１）のテーパ状
内面（４）とウェッジ（５）とで圧着されている。なお
、（７）はロープ（６）の折返し端を固定しているクリ
ップである。

上記のように構成されているロープ引止め装置は、連結
端（２）の孔（２ａ）を利用して乗かと（図示せず）の
ロンドと連結されて吊下げられるもので、ロープ（６）
はソケット（１）のテーパ状内面（４）　とこの内面形
状に沿う楔状のウェッジ（５）とで圧着されてソケット
（１ン　とロープ（６ン　との連結を図っている。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来のロープ引止め装置は以上のように構成されている
ので、ロープ引込み時に、ウェッジ（５）の頭部（５ａ
）とこの部分に沿って折返されるロープ（６）との間に
隙間ｇが生じるので充分な締結力が得られない。このた
め、従来では上記隙間ｇを解消するためにウェッジ（５
）の先細端部（５ｂ）をハンマー等で殴打する必要があ
る。しかしウェッジ（５）の先細端部（５ｂ）は細く薄
いために変形や破損を生じやすい。また、ウェッジ（５
）の変形によるロープ締結力の低下あるいはロープの抜
出しが発生する危険がある。

この発明は上記のような課題を解消するためになされた
もので、ウェッジが変形や破損等の問題なくウェッジ頭
部とロープとの隙間を解消し、充分な強度の締結力の得
られるエレベータ用ロープ引止め装置を得ることを目的
とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係るロープ引止め装置は、テーバ状内面を有
するソケットと、このソケットの内面形状に沿う楔状の
ウェッジとでロープを締結する装置において、ソケット
側面に設けた点検窓からのぞむようにウェッジ頭部の側
面部分に凹部を設けたものである。

〔作用〕

この発明においては、ロープ引込み時にウェッジ頭部と
ロープ折返し部分との間に隙間が生じた際、点検窓から
露見する凹部に工具を係合しハンマー等で上記隙間が解
消する方向にウェッジを移動させるように殴打すればよ
い。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を図について説明する。第１
図はこの発明によるロープ引止め装置の正面図であって
、符号（１）〜（７）は第２図に説明した従来例の装置
と同一であるので、同一符号を付して説明は省略する。

（８）はソケット（１）の側面部分に形成した点検窓で
、点検窓（８）はウェッジ頭部（５ａ）部分および折返
されるロープ（６）が見えるような大きさとなっている
。したがって点検窓（８）からウェッジ（５）へロープ
（６）が正確に締結されているかを確認することができ
る。（９）は上記点検窓（８）から見えるウェッジ頭部
（５ａ）の側面部分に設けた凹部である。

上記のように構成したこの発明によるロープ引止め装置
は、ロープ引込み時に第２図に示したようにウェッジ頭
部（５ａ）とこれに折返されるロープ（６）との間に隙
間ｇが生じた場合、点検窓（８）から凹部（９）に工具
（図示せず）を係合し、そしてこの工具をハンマー等で
殴打してウェッジ（５）を頭部（５ａ）側へ移動させる
ようにする。これによって、ウェッジ（５）とロープ（
６）との隙間が解消され、強い締結力を得ることができ
る。

また、この発明ではウェッジ（５）とロープ（６）との
締結時の隙間の解消手段として説明したが、締結状態に
あるロープをソケット（＋）から取外す際にも、ウェッ
ジ（５）の凹部（９）に工具を係合し、ウェッジ（５）
を脱出方向にハンマーで殴打すればソケット（１）から
ウェッジ（５）が簡単に分離でき、こねによって作業時
間の短縮化が図れる。

なお、凹部（９）はウェッジ（５）の丈夫な頭部（５ａ
）部分に形成しであるので、ウェッジの変形や破損が生
じることがない。

その他、この発明によるロープ引止め装置は、エレベー
タの乗かとやウェートのロープ止めとして使用される他
、建設機械等に使用されるロープ止め装置にも広く適用
可能である。

〔発明の効果〕

以上説明したようにこの発明によれば、ソケット側面に
形成した点検窓に対応するウェッジ部分に工具の係合で
きる凹部を設けたので、ロープ引込み時におけるウェッ
ジとロープとの間の隙間を作業性よく解消することがで
き、強固な締結力を得ることができる。また、ロープ交
換作業も短時間で作業性よく行なえる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるロープ引止め装置の
正面図、第２図は従来のロープ引止め装置の部分破断正
面図である。 （１）　−・・ソケット、　　　　（２）・・・連結端
、（３）−・・ロープ引出し口、（４）　−・・テーバ
状内面、（５）・・・ウェッジ、　　　　（５ａ）・・
・ウニ・ンジ頭部、（６）・・・ロープ、　　　　　（
８）・・・点検窓、（９）・・・凹部。 なお、各図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 一端部に互いに対向した脚状の連結端が形成され、他端
   側にロープ引出し口を有し、このロープ引出し口から連
   結端側に広がるテーパ状内面を形成したソケットと、こ
   のテーパ状内面にロープを圧着するための楔状のウェッ
   ジとを備えたものにおいて、上記ソケットの側面に点検
   窓を設け、この点検窓に対応するウェッジ頭部の側面部
   分に工具が掛合される凹部を設けたことを特徴とするエ
   レベータ用ロープ引止め装置。