JPH0123882Y2

JPH0123882Y2 -

Info

Publication number: JPH0123882Y2
Application number: JP2616481U
Authority: JP
Priority date: 1981-02-27
Filing date: 1981-02-27
Publication date: 1989-07-20
Also published as: JPS57141912U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は駆動コンベヤに係合して軌条内を走行
するトロリーによつて牽引前進せしめられる台車
コンベヤに関する。

従来、台車コンベヤは第１〜２図に示す如く、
台車１の走行床面Ｆに所定搬送経路を有するスリ
ツトＳを設け、台車１の前部には上下動操作され
る係合杆２を前記スリツトＳに挿脱自在に設け、
台車後部にはスリツトＳに挿通する案内杆２′を
設け、前記係合杆２は走行床面Ｆ下に敷設した案
内レール内を走行するプツシヤＰに係合し、プツ
シヤＰは駆動チエーンＣに取付けられている。な
お、Ｒは台車逸走防止用リテーナである。

しかし、かかる台車における係合杆２は、台車
の横振れを防止して台車を所定搬送経路に沿つて
案内するスリツト当接箇所の更に下方にプツシヤ
による牽引力作用点があるため、係合杆の長さが
長くなつて牽引力が増大すると係合杆が折損しや
すいので、軽量物の搬送にしか使用できない欠点
があつた。

また、係合杆が直杆であるので、係合杆のスリ
ツトに沿つた前進を阻害することなく粉塵等の異
物侵入防止板をスリツト上に覆設することは困難
であつた。

本考案は上記従来の欠点を除去し、台車の係合
杆を長くすることなくトロリーに係合させ、且つ
台車とトロリーとの係脱を自在にして、トロリー
より外された台車が自由に床面上を走行できるよ
うにして、さらにトロリー走行レール内に粉塵、
噴霧塗料等の異物が侵入しないように覆板を設置
することができると共に、台車走行床面とトロリ
ー走行レールとの上下の間隔に増減変動が生じて
も、台車が床面上を円滑に移動できる台車コンベ
ヤである。

以下図面第３〜６図について本考案の実施例を
説明すると、第３〜４図において台車走行床面Ｆに開口部を
対向して敷設した１対のチヤンネル状台車牽引ト
ロリー走行レールＧ内には、先頭トロリー３と前
部トロリー４とを連結杆５で連結した前側トロリ
ーユニツトと、後部トロリー６と最後部トロリー
７とが連結杆８で連結された後側トロリーユニツ
トと、が走行し、先頭トロリー３は、駆動チエー
ンＣに取付けられ案内レールG′内を走行するキ
ヤリヤに起立附勢されて取付けられたプツシヤ
P′によつて牽引され、台車９は自在車輪Ｗによつ
て台車走行床面Ｆ上に支持されている。台車の前
後端部には夫々前部トロリー４および後部トロリ
ー６に係脱自在の係合杆１０，１０′が垂設され
ている。係合杆１０，１０′は側方に開口部を有
するコ字状断面を有し、その下端Ｌは台車走行床
面Ｆ並びに台車牽引トロリー走行レールＧの上面
より僅かに高い位置にあり、そしてコ字状係合杆
の下辺部材１１，１１′にはトロリー４，６に上
向きに突設したピン１２，１２′を上下動自在且
つ離脱自在に挿通する穴１３，１３′が貫設され
ている。

また、Ｓは床面Ｆに立設しコ字状係合杆の縦辺
部材の走行ユニツトを形成したシール部材であつ
て、その先端にゴム等の弾性片を前記縦辺部材に
圧接するよう取付けている。

第５図は、係合杆１０の下辺部材１１の穴１３
が前部トロリー４に突設したピン１２を上下動自
在且つ離脱自在に挿通している一部を断面で示し
た要部拡大図である。

上述のように、本考案は台車がトロリーに係合
して牽引移動せしめられるときは、トロリーに突
設したピンが係合部材に貫設した穴に上下動自在
に挿通して該ピンで台車を牽引するから、床面Ｆ
とトロリー走行レールＧとの上下間隔に増減変動
を生じても、ピン１２，１２′と台車牽引トロリ
ー係合杆１０，１０′とは相対的上下動によつて
前記間隔の増減変動を吸収できるから、台車の走
行には全く支障を与えず、また、床面上の石ころ
等の異物に台車が乗り上げても、台車の上下動に
よつてこれらの異物を乗り越えることができるも
のである。

更に、台車のみをトロリーユニツトから外す際
にも、ピン１２，１２′と穴１３，１３′とは離脱
自在であるから、容易に外すことができるので、
台車のみをトロリーより切り離して格納すること
が可能となり、台車不使用時の床面を広く有効に
利用し得るものであり、また、ピンを穴に挿通し
た係合であるから、台車の横振れを防止できるの
で、トロリーの構造は複雑にならず且つ軽量化し
うるし、更にまた台車を案内するフランジ付レー
ルを床面に設ける必要もない。

一方前、後側トロリーユニツトから外された台
車は、コ字状係合杆の下端が台車走行床面よりも
高い位置にあるので、車輪によつて床面上に支障
なく支持され、したがつて床面上を自由に走行移
動しうるものであり、更に係合杆のコ字状下辺部
材は、トロリー走行レールの直上を覆い、係合杆
の縦辺部材は、トロリーの走行レールの直上より
偏在して位置するから、トロリー走行レールへ異
物が侵入するのを防止できるので、その実用的効
果は著大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の台車コンベヤ用台車の正面概略
図、第２図は第１図の概略側面図、第３〜５図は
本考案の実施例を示し、第３図は台車コンベヤの
要部正面概略図、第４図は第３図の正面図、第５
図は要部拡大正面図である。９……台車、１０，１０′……トロリー係合杆、
１１，１１′……下辺部材、１２，１２′……突設
ピン、１３，１３′……ピン挿通穴、Ｆ……台車
走行床面、Ｇ……トロリー走行レール。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

駆動チエーンのプツシヤに係合して牽引される
先頭トロリーに連結杆で連結した前部トロリー
と、後部トロリーに連結杆で連結した最後部トロ
リーと、前部トロリーおよび後部トロリーの夫々
に上向きに突設したピンと、台車の走行床面並び
に前記トロリーの走行レール上面のいづれよりも
高い位置に下端を有し且つ側方に開口するコ字状
断面を有するトロリー係合杆を前後端部に垂設し
た台車と、を具え、該夫々のトロリー係合杆のコ
字状下辺部材には前記前部トロリーおよび後部ト
ロリーの夫々に突設した上向きピンを上下動自在
且つ離脱自在に挿通する穴を貫設し、該穴に前記
上向きピンを挿通して前部トロリーと後部トロリ
ーとを台車で分離可能に連結した台車コンベヤ。