JPH01238704A - 流体シリンダ - Google Patents

流体シリンダ

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JPH01238704A
JPH01238704A JP6290088A JP6290088A JPH01238704A JP H01238704 A JPH01238704 A JP H01238704A JP 6290088 A JP6290088 A JP 6290088A JP 6290088 A JP6290088 A JP 6290088A JP H01238704 A JPH01238704 A JP H01238704A
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JP
Japan
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piston
cylinder
fluid
wall
cylinder body
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JP6290088A
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Rui Ikemoto
池本 類
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は流体シリンダに係り、特に、油圧を利用してシ
リンダ本体内でピストン手段を往復運動させる流体シリ
ンダに関する。
(従来の技術) 一般に、周知のごとく、従来の流体シリンダは、円筒状
のシリンダ胴と、該シリンダ胴の各端部を閉じる蓋部材
よりなるシリンダ本体と、上記シリンダ胴の内面に案内
されるよう該シリンダ胴に内嵌させられるピストンと、
該ピストンに固定され、かつ上記蓋部材の一方又は両方
を貫通ずるロットよりなるピストン手段とを備えている
。このように構成される流体シリンダは、上記シリンダ
本体内において上記ピストンを境にしてその両側に形成
される二つの圧力室に、ポンプによって交互に作動流体
を圧入することにより、上記ピストンを上記シリンダ本
体内で往復運動させるものである。
上記ピストンがこのような往復運動をすることにより、
上記ロットは上記流体シリンダ外部に対して仕事をする
ことができる。
上記流体シリンダの各圧力室は、上記ロットを除いて考
えると、大略円柱形状をしており、その径は上記シリン
ダ胴の内径に等しく一様である。
従って、−ト記ピストンを上記シリンダ胴内て所定の距
離だけ動かすためには、長さが該所定の距離に等しく、
径が−に記シリンダ胴の内径に等し、い円柱の体積に大
略等しい体積の作動流体を、上記ポンプによって一方の
圧力室に圧入しなければならない。但し、該圧力室を上
記ロットか通っている場合には、上記円柱の体積から該
ロットの占める体積を差しづは)た分の作動流体を該圧
力室に圧入することになる。
このように、上記流体シリンダにあっては、上記ピスト
ンを上記シリンダ胴内で所定距離たけ動かすために上記
一方の圧力室に圧入ずへき作動流体の量は、上記ロッド
を除くと上記シリンダ胴の内径によって決まる。
ところて、上述の流体シリンダを使用している機械・装
置の中には、上記液体シリンダのピストンの上記シリン
ダ本体内の往復運動に要する時間を短縮することにより
、その性能を向上させることができるものが多々あり、
従来より、一般に上−3〜 記機械・装置のこのような性能の向上が強く求められて
いる。
ところが、上述した流体シリンダにあっては、上記ピス
トンの上記シリンダ本体内での往復運動に要する時間は
、所定の噴出能力を有するポンプを用いた場合、該ポン
プによって上記圧力室に所定の圧力で圧入される作動流
体の総量によって決まる。一方、上述したように、上記
圧力室に圧入される作動流体の竜は、上記シリンダ胴の
内径によって決まる。結局、−上記ピストンの上記シリ
ンダ本体内での往復運動に要する時間は、上記シリンダ
胴の内径によって決まることになる。従って、上記ピス
トンの上記シリンダ胴内での往復運動に要する時間を短
くする方法としては、該シリンダ胴の内径を小さくする
ことが考えられる。しかしながら、上記ピストン手段が
上記流体シリンダの外部に対して発生する力の大きさ、
即ち流体シリンダの最大出力は、上記作動流体の圧力と
、−上記ピストンが該作動流体の圧力を受ける面の面積
、即ち受圧面積との積で決まるので、上記シリンダ胴の
内径を小さくする場合には、上記流体シリンダの最大出
力を所定に維持するために、上記作動流体の圧力を上昇
させなければならないことになる。この場合には、上記
シリンダ本体の耐圧構造を強化し、また、上記所定の能
力を上まわる能力を有するポンプを使用しなければなら
ないという問題がある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上述の問題点に鑑み、これらを有効に解決すべ
く創案されたものである。従って本発明の解決すべき課
題は、この種の流体シリンダにおいて、その最大出力の
低下をもたらすことなく上記ピストンの上記シリンダ本
体内の往復運動に要する時間を短縮することにある。
(構成) 本発明によれば、ロットか外部に対して仕事をしない状
態、つまり、ピストンに負荷が掛からない状態、での該
ピストンのシリンダ胴内での動作、即ちピストン無負荷
復帰動作に要する時間を従来のものに比べて短縮するこ
とのできる流体シリンダが提供される。該流体シリンダ
の構成(以下、第一構成と称する)は次の通りである。
即ち、シリンダ本体内において、ピストンを境にしてそ
の一側に形成されるピストン無負荷復帰用流体流入側室
内に、互いに液密に入れ子式に連結された複数個の筒体
よりなる伸縮可能な入れ子式内壁を配設している。上記
複数個の筒体のうち、最小径の筒体と最大径の筒体の何
れか一方の所定端を上記ピストンに接続する一方、その
何れか他方の所定端を上記シリンダ本体の所定位置に接
続し、上記ピストンと上記入れ子式内壁内面と上記シリ
ンダ本体とで囲まれる空間をピストン無負荷復帰用流体
流入側圧力室として構成している。さらに、上記シリン
ダ本体に、該シリンダ本体と上記ピストンと上記入れ子
式内壁外面との間に形成される空間を外部に開放する開
放穴を形成している。
上記構成においては、入れ子式内壁の最大径の筒体を、
ピストンに接続しても、あるいはシリンダ本体に接続し
てもよいが、該入れ子式内壁で形成されるピストン無負
荷復帰用流体流入側圧力室に圧入される作動流体が上記
ピストンを押す力は、該作動流体の圧力と該ピストンの
受圧面積との積で決まるため、上記最大径の筒体をピス
トンに接続する方が効率的である。
また、本発明によれば、ロッドが外部に対して仕事を行
なう状態、つまり、ピストンに負荷が掛かる状態、での
該ピストンのシリンダ胴内での動作、即ちピストン負荷
動作に要する時間を、従来のものに比べて短縮すること
のできる流体シリンダが提供される。該流体シリンダの
構成(以下、第二構成と称する)は、基本的には上述の
第一構成と変イっらないが、次の点が異なる。
即ち、ピストンを境にしてその一側又は両側に形成され
るピストン負荷用流体流入側の室内に、上述の第一構成
における入れ子式内壁を配設している。そして、この入
れ子式内壁を構成する複数個の筒体のうち、最大径の筒
体の所定端を上記ピストンに接続する一方、最小径の筒
体の所定端をシリンダ本体に接続し、上記ピストンと上
記入れ子式内壁内面と上記シリンダ本体とで囲まれる空
間をピストン負荷用流体流入側圧力室として構成してい
る。
(作用) 上述の第一構成においては、ピストン無負荷復帰用流体
流入側圧力室を形成する入れ子式内壁が縮んだ状態から
、該入れ子式内壁の内側に作動流体を圧入していくと、
該作動流体は、その圧力とピストンの受圧面積との積で
決まる大きさの力で該ピストンを押す。そうすると、上
記入れ子式内壁は、内径が隣接した一対の筒体のうち内
径の小さい方の筒体が内径の大きい方の筒体から繰り出
されて、全体としてしだいに伸びていく。その際、ピス
トン負荷用流体流入側圧力室内に充満していた作動流体
は、該圧力室の外側に押し出される。
これと同時に、空間には、開放穴から空気又はオイル等
の流体が吸い込まれる。こうして、上記ピストンは、シ
リンダ胴内を動き、口yドが流体シリンダ外部に対して
仕事をする初期位置にまで復帰することができる。また
、上記ピストンがこの=8− ようにして復帰した状態から、ピストン負荷用流体流入
側圧力室内に作動流体を圧入していくと、該作動流体は
、その圧力と上記ピストンの受圧面積との積で決まる大
きさの力で該ピストンを押す。
そうすると、上記入れ子式内壁は、内径が隣接した一対
の筒体のうち内径の小さい方の筒体が内径の大きい方の
筒体の中に押し込まれて、全体としてしだいに縮まって
いく。その際、上記入れ子式内壁の内側に充満していた
作動流体は、該入れ子式内壁の外側に押し出される。こ
れと同時に、上記空間に存在した空気又はオイル等の流
体は、上記開放穴より上記シリンダ本体の外側に吐き出
される。こうして、上記ピストンは、上記シリンダ本体
内を動き、その際、上記ロッドは上記流体シリンダ外部
に対して最大出力を発生して仕事をすることができる。
上記第一構成によればこのようにして上記ピストンは上
記シリンダ本体内で往復運動する。
上述の第二構成においても、入れ子式内壁の作用は実質
的に同一である。但し、この場合には、入れ子穴内壁に
より構成されるピストン負荷用流体流入側圧力室内に作
動流体を圧入することにより、ロッドは流体シリンダ外
部に対して仕事を行なう。
(効果) 以上の説明より明らかなように、本発明の上記第1構成
によれば次のごとき優れた効果が発揮される。
即ち、ピストン無負荷復帰用流体流入側圧力室の側壁が
、内径の異なる複数個の筒体からなる入れ子穴内壁で形
成されているため、該入れ子穴内壁の内側に作動流体を
圧入して、該入れ子穴内壁を完全に縮んだ状態から完全
に伸びた状態にすることにより、ピストンをシリンダ本
体内で許容される最大距離だけ動かずことができる。い
ま、上記入れ子穴内壁の内側にロッドが通っていない場
合を考えると、この際、上記入れ子穴内壁の内側に圧入
口なければならない作動流体の体積は、径が該入れ子穴
内壁を構成する複数個の筒体のうち内径の最も大きな筒
体の内径に等しく、長さが上記最大距離に等しい円柱の
体積より小さい。該円柱の体積は、その径に等しい内径
を有ケる従来の流体シリンダによって、ピストンを上記
最大距離だけ動かずために、圧力室に子犬しなけノ1ば
ならない作動流体の体積に等しい。従−て、本発明に係
る流体シリンダのピストンをシリンダ本体内で往復運動
させるために、圧力室に圧入しなければならない作動流
体の総量は、従来の流体フリツクのピストンをシリンダ
本体内で往復運動させるのに圧力室に圧入口なければな
らない作動流体の総量よりも少なくて済む。従って、従
来の流体フリツクに比へて、ピストンの往復運動に要す
る時間を短縮することができる。尚、この場合、たとえ
入れ子穴内壁の最小径の筒体の外端をピストンに接続す
る結果としてピストンの受圧面積か小さくなった吉して
も、ピストンの無負荷復帰運動には何ら支障はない。
さらに、−上記第2構成によれば、第1構成と同様にピ
ストンの負荷運転の速度向上を図れることは勿論のこと
、さらに、入れ子穴内壁を構成する複数個の筒体のうち
、最も内径の大きな筒体をピストンに接続することを必
須としているので、ピストンの受圧面積は、上記入れ子
穴内壁をピストン負荷用流体流入側圧力室に配設しなか
った場合と路間等とすることかできるので、従来と路間
等の最大出力を確保することができる。
(実施例) 以下に本発明の好適な一実施例について第1図を参照し
て説明する。
本実施例に係る流体シリンダは、これを部品とする機械
・装置(図示せず)に固定されるシリンダ本体Δと、該
シリンダ本体Aに対して往復運動を行なうピストン手段
Bとから成る。
上記シリンダ本体Aは、円筒状の7リンダ胴11該ノリ
ンダ胴1の各端部を閉じるシリンダヘット2及びシリン
ダボトム3よりなる。上記シリンダ胴lには、後述する
エア空間13.19各々を大気に開放するための大気開
放穴9.20が各々1−記シリンダヘッド2及びシリン
ダボトム3に隣接して設けられている。また、上記シリ
ンダヘット2には、後述する第一圧力室11に作動流体
の給入・排出を行なうための第一作動流体給排通路6が
設けられている。同様に、上記シリンダボトム3には、
後述する第二圧力室12に作動流体の給入・排出を行な
うための第二作動流体給排通路7が設けられている。−
上記シリンダボトム3には、さらに、後述するロッド5
が貫通するロッド貫通穴14が設けられ、該ロット貫通
穴14の側面には、第二圧力室12からの作動流体の漏
れを防ぐための輪状のノール部材lOが二個嵌め込まれ
ている。
上記ピストン手段Bは、上記シリンダ胴lの内面に案内
されるよう該シリンダ胴lに内嵌せられるピストン4と
、該ピストン4に一端部が固定され、かつ、上記シリン
ダボトム3を貫通する円柱状ロッド5よりなる。
上記シリンダ胴1の内側の上記シリンダヘッド2と上記
ピストン4との間には、本実施例に係る入れ子穴内壁8
が配設されている。この入れ子穴内壁8は、内径の大き
い順に第1筒体8a、第2筒体8b、第3筒体8c、第
4筒体8dの四つの筒体からなっており、第2.第3.
第4筒体8b、8c、8dの長さはいずれも同一であり
、第1筒体8aの長さはそれよりイっずかに長い。上記
第1筒体8aの一端は、該第1筒体8aが上記ピストン
4と一体的に成形されることにより、該ピストン4に接
続されていることになり、該第1筒体8aは該ピストン
4と共に上記シリンダ胴lの内面に案内されて動く。該
第1筒体8aの内側の上記シリンダヘッド2側の端部近
くには、第1係合突部15が設けられている。上記第2
筒体8bの外側の上記ピストン4側の端部には、上記第
1筒体8aの第1係合突部I5に係合する第2係合突部
16が設けられており、第2筒体8bは、その第2係合
突部16が上記第1筒体8aの内面を軽く押圧した状態
で、該第1筒体8aの内側に嵌合されている。
また、上記第2筒体8bの外側の上記シリンダ2側の端
部には、第2係合突部16と同様上記第1筒体8aの第
1係合突部15に係合する第3係合突部17が設けられ
、さらに、上記第1筒体8aと同じ位置に第1係合突部
15が設けられている。
上記第3筒体8cには、上記第2筒体8b同様第1゜第
2及び第3係合突部15,16.17が設けられ、該第
3筒体8cは、その第2係合突部16が上記第2筒体8
bの内面を軽く押圧した状態で、該第2筒体8bの内側
に嵌合されている。上記第4筒体8dの一端は、該第4
筒体8dが上記シリンダヘッド2と一体的に成形される
ことにより、該シリンダヘッド2に接続されていること
になる。上記第4筒体8dには、その外側の上記ピスト
ン4側の端部に、上記第3筒体8cの第1係合突部15
に係合する第2係合突部16のみが設けられており、該
第2係合突部16は上記第3筒体8cの内面を軽く押圧
している。上記シリンダヘッド2と上記入れ子式内壁8
と上記ピストン4との間には作動流体が圧入される第一
圧力室11が形成される。
尚、上記第2.第3及び第4筒体8b、8c、8dの第
2係合突部16,16.16には、該第−圧力室11に
圧入された作動流体の漏れを防止するための輪状のソー
ル部材IOが嵌め込まれている。
一方、上記シリンダ胴lの内側で上記ロッド5の外側の
上記ピストン4と上記シリンダボトム3との間には、上
記入れ子式内壁8と同一構造を持つ入れ子式内壁18が
配設されている。該入れ子式内壁18を構成する四つの
筒体のうち、径の最も大きな第1筒体18aは上記ピス
トン4と一体的に成形され、また、径の最も小さな第4
筒体18dは上記シリンダボトム3と一体的に成形され
る。尚、上記ピストン4と上記入れ子式内壁18と上記
シリンダボトム3と上記ロッド5との間には、上記第一
圧力室11と同様作動流体が圧入される第二圧力室12
が形成される。
第1図は、上記第一圧力室ll内に作動流体が最大限に
圧入されることにより、入れ子式内壁8が完全に伸びき
っており、また、上記第二圧力室12の側壁となる入れ
子式内壁18が完全に縮んでいる状態を示す。尚、第一
筒体18aは、他の三つの筒体18b、 l 8c、1
8dよりも長いため、この状態で、該三つの筒体18b
、18c、 I 8dと上記ピストン4とは接触せず、
それらの間に隙間=16− ができる。第1図に示した状態から、図示していないポ
ンプ等によって作動流体を第二作動流体給排通路7に送
り込む。即ち、上記第二圧力室12内に該作動流体を圧
入していくと、本実施例に係る流体シリンダの各部は以
下のように作用する。
即ち、上記第二圧力室12に圧入された作動流体は、ま
ず、上記ロッド5と上記第4筒体18dとの間の隙間に
溜まり、さらに、上記ピストン4と上記第2.第3.第
4筒体18b、 18c、 18dとの間の隙間にまで
流入する。従って、上記ピストン4は、該ピストン4の
上記シリンダボトム側の上記ロッド5を除く面全体の面
積と、上記作動流体の圧力との積に等しい大きさの力で
上記シリンダヘッド2側に押される。この力が充分に大
きければ、上記ピストン4は、それと一体になっている
筒体8a、18aと共に、上記シリンダ胴1の内面に案
内されて上記シリンダヘッド2側に動き出す。そうする
と、上記第2筒体8b、18b及び第3筒体8c、18
cの各第二係合突部16、−、 l 6がその外側の筒
体を押圧しているため、上記第2筒体sb、isb及び
第3筒体8c、18cは、上記第1筒体8a、18aが
動くのに伴って、上記シリンダヘット2側に動き出す。
その後、上記入れ子式内壁8については、第1゜第2.
第3筒体8 a、 8 b、 8 cの各々が、その内
側の筒体の外面に案内されて、上記シリンダヘッド2に
達するまで進み、最終的には上記入れ子式内壁8は完全
に縮んだ状態になる。この場合、上記第1筒体8aが上
記第2筒体8bよりも先に動き出したとしても、該第1
筒体8aの第1係合突部15が該第2筒体8bの第3係
合突部17に係合した後は、該第2筒体8bも動き出す
ため、該第2筒体8bが上記ピストン4に接触すること
はない。
同様に、上記第3筒体8cが上記ピストン4に接触する
ことはない。従って、上記入れ子式内壁8が最も縮んだ
状態では、必ず上記第2.第3.第4筒体8b、8c、
8dと上記ピストン4との間には隙間ができる。尚、上
記入れ子式内壁8が縮んでいくにつれて、その内側に充
満していた作動流体は、第一作動流体給排通路6を通っ
て、シリンダ本体Aの外部に排出される。また、上記入
れ子式内壁8の回りのエア空間13に充満していた空気
は、大気開放穴9より上記シリンダ本体Aの外部に吐き
出される。
一方、上記入れ子式内壁18については、上記第1.第
2.第3筒体18a、 18b、 l 8cの各々か、
その内側の筒体の外面に案内されて、該第1.第2、第
3筒体18a、 18b、 l 8c各々の第1係合突
部15.15.15が、その内側の筒体の第2係合部1
6,16.16に係合するまで進み、最終的には上記入
れ子式内壁18は完全に伸びた状態になる。
その際、上記入れ子式内壁18と上記シリンダ胴lと上
記シリンダボトム3との間にできる空間、即ちエア空間
19内には、大気開放穴20より空気が吸い込まれる。
上記入れ子式内壁8が完全に縮んだ状態から、図示して
いないポンプ等によって作動流体を第一作動流体給排通
路6に送り込む、即ち、上記第一圧力室11内に該作動
流体を圧入していくと、上述したのと全く同じ原理で、
縮んでいた入れ子式内壁8はしだいに伸び、逆に、伸び
ていた入れ子式内壁18はしだいに縮む。そして最終的
には、上記入れ子式内壁8,18は、第1図に示した状
態に戻る。このようにして、上記ピストン4は、上記シ
リンダ胴1内で往復運動をすることができる。
本実施例によれば、上記第一圧力室IIの側壁を形成す
る入れ子式内壁8が完全に縮んだ状態から、該第−圧力
室ll内に作動流体を圧入して、上記ピストン4を動か
して、上記ロッド5が本実施例に係る流体シリンダの外
部に対して仕事をする場合には、該ロッド5は、上記ピ
ストン4の上記シリンダヘット2側の受圧面積と上記作
動流体の圧力との積に等しい力を発生する。その際、上
記入れ子式内壁8を完全に縮んだ状態から完全に伸びた
状態にするために、上記第一圧力室11内に圧入しなけ
ればならない作動流体の体積は、上記入れ子式内壁8が
完全に縮んだ状態で、作動流体が上記第2.第3.第4
筒体8b、8c、8dと上記ピストン4との間の隙間に
まで流入しているならば、底面積か上記ピストン4の受
圧面積に等しく、高さが上記ピストン4の動く距離に等
しい円柱の体積より小さくてもよい。該円柱の体積は、
ピストンの受圧面積を本実施例に係る流体シリンダと同
等に確保した従来の流体シリンダによって、ピストンを
上と同じたけ動かす場合に圧力室に圧太しなければなら
ない作動流体の体積に等しい。従って、所定の噴出能力
を有するポンプを用いた場合、本実施例に係る流体シリ
ンダによれば、それと同等にピストンの受圧面積を確保
した従来の流体フリツクと比べて、より短い時間で外部
に対して仕事を行なうことができる。
また、同様に、本実施例に係る流体フリツクによれば、
従来の流体フリツクと比へて、より短い時間てピストン
を、仕事が開始される初期位置にまで戻すことができる
また、上記構成によれば、作動流体の圧力を受ける上記
ピストン4の半径寸法は、上記シリンダ胴1の内径寸法
よりも上記第1筒体8a、18aの厚み寸法分だけ小さ
くなっているが、その量はわずかであるため、上記ピス
トン4には充分な受圧面積を確保することができる。従
って、本実施例に係る流体シリンダの最大出力の低下は
、さほど問題にはならない。
上述の説明においては、シリンダ胴1内でピストン4を
境にしてその両側に形成される圧力室を第一圧力室11
及び第二圧力室12と称したが、ピストン4がロッド5
側に移動する際に負荷が掛かり、その逆移動は無負荷の
復帰移動にすぎない場合には、第一圧力室11はピスト
ン負荷用流体流入側圧力室となる一方、第二圧力室12
はピストン無負荷復帰用流体流入側圧力室となる。また
、ピストン4が反ロッド5側に移動する際に負荷が掛か
り、その逆移動は無負荷の復帰移動にすぎない場合には
、上記と逆になる。さらにピストン4の両方向の移動に
負荷が掛かる場合には、いずれの圧力室も上記ピストン
負荷用流体流入側圧力室となる。
本発明は上述の実施例に限られるものではなく、その他
種々の態様で実施できる。例えば、上述の実施例におい
ては、上記入れ子式内壁8,18の筒体8a、8d:1
8a、I 8dを上記ピストン4や上記シリンダ胴1.
シリンダヘッド2.シリンダボトム3と一体に構成した
が、これに対して着脱自在の構成としてもよい。この場
合、上記入れ子式内壁8.18を上記シリンダ本体A及
びピストン4から取り外せば、従来の流体シリンダと全
く同じ構成となり、上記ピストン4のストロークを大き
くすることができる。
また、上述の実施例においては、上記各空間13.19
に吸い込まれたり、あるいは該冬空間13.19から吐
き出されたりする流体を空気にしたが、該流体を潤滑油
にしてもよい。そうすれば、上記シリンダ本体A内の上
記ピストン手段Bの動きを滑らかにすることがてきる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る流体シリンダの一実施例を示す軸
断面図である。 ■・・シリンダ胴、  2・・シリンダヘッド、3・・
シリンダボトム、  4 ピストン、5−ロッド、  
8 ・入れ子式内壁、8a、8b、8c、8d−筒体、
9 ・開放穴、11 ピストン負荷用流体流入側圧力室
、12・ ピストン無負荷復帰用流体流入側圧力室、1
訃−空間、  X8 入れ子式内壁、18a、18b、
 18c、 18d−筒体、19−空間、  20・開
放穴、 A シリンダ本体、  B・ ピストン手段。 特許出願人     池 本  類

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シリンダ本体(A)内においてピストン(4)を
    境にしてその一側に形成されるピストン無負荷復帰用流
    体流入側室内に、互いに液密に入れ子式に連結された複
    数個の筒体(18a、18b、18c、18d)よりな
    る伸縮可能な入れ子式内壁(18)を配設して、最小径
    の筒体(18d)と最大径の筒体(18a)の何れか一
    方の所定端を上記ピストン(4)に接続する一方、その
    何れか他方の所定端を上記シリンダ本体(A)の所定位
    置に接続し、上記ピストン(4)と上記入れ子式内壁(
    18)内面と上記シリンダ本体(A)とで囲まれる空間
    をピストン無負荷復帰用流体流入側圧力室(12)とし
    て構成し、さらに、上記シリンダ本体(A)に、該シリ
    ンダ本体(A)と上記ピストン(4)と上記入れ子式内
    壁(18)外面との間に形成される空間(19)を外部
    に開放する開放穴(20)を形成したことを特徴とする
    流体シリンダ。
  2. (2)シリンダ本体(A)内においてピストン(4)を
    境にしてその一側又は両側に形成されるピストン負荷用
    流体流入側室内に、互いに液密に入れ子式に連結された
    複数個の筒体(8a、8b、8c、8d)よりなる伸縮
    可能な入れ子式内壁(8)を配設して、最大径の筒体(
    8a)の所定端を上記ピストン(4)に接続する一方、
    最小径の筒体(8d)の所定端を上記シリンダ本体(A
    )の所定位置に接続し、上記ピストン(4)と上記入れ
    子式内壁(8)内面と上記シリンダ本体(A)とで囲ま
    れる空間をピストン負荷用流体流入側圧力室(11)と
    して構成し、さらに、上記シリンダ本体(A)に、該シ
    リンダ本体(A)と上記ピストン(4)と上記入れ子式
    内壁(8)外面との間に形成される空間(13)を外部
    に開放する開放穴(9)を形成したことを特徴とする流
    体シリンダ。
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