JPH0123561Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は液体とくに高粘度の液体のための分与
器に関する。

手動噴霧器は知られている。この形式によつて
液体を分与することができる。しかし、この形式
で、高粘度の液体を分与することは容易でない。
その理由はよく解らない。

一方、エアゾール充填形式であつて、容器内の
噴霧バルブのステムに、噴霧されるべき液体を入
れた柔軟性の袋を取り付け、袋の外側に推進剤を
充填する形式のものは知られている。本考案者は
この様式を手動噴霧器に適用したものを考案して
本願と同時に実用新案登録出願した。この様式は
意外にも高粘性液体をよく排出しえた。本考案者
はそれの変形としての本願の液体分与器を考案し
た。

本考案は、底が開放された外容器と；その容器
の開口部に固定された噴霧用汲み上げポンプ装置
であつて、その汲み上げ側に柔軟性チユーブ容器
の口をねじどめできる雌ねじを有するものからな
る液体分与器である。

次に図面を参照して、本考案を具体的実施態様
について詳細に説明する。

添付図面は本考案の好適実施態様の液体分与器
の断面図である。

外容器１０はたとえばエアゾール缶の底を外し
たものである。キヤツプ２０がその開口に取り付
けられ、それがポンプシリンダー３０を保持して
いる。

シリンダー内はポンプピストン４０が摺動運動
する。ポンプピストンの出口側はステムとなつて
延び、玉弁４０ａのハウジング４１を兼ねる。そ
してその先端にはノズル５０ガ装着される。ノズ
ルの先端には蓋５１が設けられている。これはノ
ズがポリプロピレンのような材料でできておれ
ば、上端をちよう番にしておくか、一体に成形し
た紐状部材でそれに結合しておくことができる。

シリンダーとピストンを離隔するためにスプリ
ング３５が両者の間に懸架されている。

以上延べた構造は既知であるから、これ以上詳
細に説明する必要がない。

ポンプシリンダー３０の底部には玉弁３０ａの
ハウジングを兼ね、後述するチユーブ容器の口を
ねじどめ装着するための雌ねじを有する筒状部３
１が設けられている。ここにチユーブ容器６０を
取り付ける。チユーブ容器はポリエチレンなどの
プラスチツクのチユーブであつて、今日接着糊の
容器として使用されているものがよく知られてい
る。可及的に柔軟であることが必要である。

ポンプを操作するとき比較的粘度の高い液体も
よく排出され、チユーブは次第にしぼんでゆく。
本考案の液体分与器はクリーム状シヤンプー液な
どの分与に適する。

以上のべたところは単に１実施態様であつて、
本考案はこれに限定されるものではない。

汲み上げポンプの逆止弁は玉弁に限らない。ポ
ンプシリンダーの底のチユーブの口の取り付け部
は上述の実施態様では上側に付き出しているが下
側に付き出していてもよい。

本考案の装置はチユーブ容器を取り替えること
によつて長期間の使用に耐え、経済的である。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の１実施態様の構造を示す断
面図である。 図中、１０：外容器、２０：キヤツプ、３０：
ポンプシリンダー、４０：ポンプピストン、６
０：柔軟性チユーブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底が開放された外容器と；その容器の開口部に
   固定された噴霧用汲み上げポンプ装置であつてそ
   の汲み上げ側に柔軟性チユーブ容器の口をねじど
   めできる雌ねじを有するものからなる液体分与
   器。