JPH01234543A - 磁気ディスク基板用アルミニウム合金 - Google Patents

磁気ディスク基板用アルミニウム合金

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JPH01234543A
JPH01234543A JP6249088A JP6249088A JPH01234543A JP H01234543 A JPH01234543 A JP H01234543A JP 6249088 A JP6249088 A JP 6249088A JP 6249088 A JP6249088 A JP 6249088A JP H01234543 A JPH01234543 A JP H01234543A
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JP
Japan
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alloy
plating
polishing
magnetic disk
aluminum alloy
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Pending
Application number
JP6249088A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Kishino
邦彦 岸野
Motohiro Nanbae
難波江 元広
Kinya Ohara
欽也 大原
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Furukawa Aluminum Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Aluminum Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気ディスク基板用アルミニウム合金に関し、
特に下地処理メンキにおける無電解メツキの密着性を向
上し、メツキ上り表面を平滑化するメツキ性に優れたア
ルミニウム合金に関するものである。
〔従来の技術〕
電子計算機の記録装置に用いられる磁気ディスクには、
一般にアルミニウム合金からなる基板の表面に磁性体を
被覆したものが用いられている。
このような磁気ディスクは基板を所定の厚さに加工した
後、表面を鏡面研磨してから磁性体粉末と樹脂粉末の混
合物を塗布し、しかる後加熱処理して、磁性体膜を形成
することにより作られている。
近年磁気ディスクは大容量化、高密度化が要請されるよ
うになり、磁気ディスクの1ビット当りの磁気領域は益
々微小化されていると共に、磁気ヘッドと磁気ディスク
との間隙も減少させることが必要となり、磁性体膜にも
薄肉化と耐摩耗性の改善が望まれるようになった。この
ため基板を所定の厚さに加工した後、表面を鏡面加工し
てから磁性体被覆のための下地処理として硬質非磁性金
属、例えばN1−Pを無電解メツキし、しかる後スパッ
タリング又はメツキにより磁性体、例えばCo−N1−
P合金を被覆した磁気ディスクが提案されている。
このような磁気ディスクの基板には次のような特性が要
求されている。
(1)非熱処理型で種々の加工および使用時の高速回転
に耐える十分な強度を有すること。
(2)軽量で研磨により良好な鏡面が得られ、ピント等
の表面欠陥が現われないこと。
(3)下地処理である無電解メツキの密着性および表面
平滑性が優れ、メツキ後もピット等の欠陥が現われない
こと。
このような特性を満たす磁気ディスク用基板として、J
ISA5086合金(Mg3.5〜4.5wt%、Fe
50.50wt%、SiS2.40wt%、M n 0
.20〜0.7wt%、Cr 0.05〜0.25wt
%、Cu≦0.10wt%、TiS2.15wt%、Z
n≦0.25wt%、Affi残部)又はJISA50
86合金の不純物であるFeやSi等を規制してマトリ
ックス中に生成する金属間化合物を小さくした合金が用
いられている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら上記JISA5086合金からなる基板は
、磁性体被覆の下地処理である無電解メツキの密着性が
劣るため、磁性体の被覆工程または使用中無電解メツキ
被覆が剥離することが有るという問題があった。また無
電解メツキの表面平滑性も充分とはいえなかった。即ち
金属間化合物はジンケート処理時に脱落してピットを生
成する。
このピットは無電解メツキ厚さが20μm程度の膜厚で
あれば、その後ボリシング研磨を施すことにより消える
ことが多いが、昨今メツキ厚さが薄膜化の傾向にあり(
例えば17μm程度)、メツキ後のボリシング研磨後も
ピットが残存する場合が生じてきた。またアルミニウム
合金板を所定の寸法に打ち抜き、その後切削もしくは研
削研磨を施すが、その際金属間化合物が脱落し、ピント
欠陥となる場合もある。このように磁気ディスクのメツ
キ性の向上には主としてその基板用アルミニウム合金の
金属間化合物数を減らし、大きさも小さくすることが強
く望まれ、種々の対策が講じられてきたが、必ずしも充
分な成果が得られていなかった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はこれに鑑み種々検討の結果、無電解Nj−P合
金メツキの密着性やメツキ表面の平滑性は前処理のジン
ケート皮膜を薄(かつ均一緻密に付着させることが必要
でありさらに、N1−P合金メツキ皮膜の密着性はジン
ケート皮膜の付着状況だけでなく、素材の結晶粒径およ
びマトリックス中の微量添加元素にも影響され、即ち結
晶粒は微細であれば密着性は向上し、また微量添加元素
の種類、量をコントロールすることによっても密着性が
改善されることを知見し、更に検討の結果、これらの効
果を必要に応じて組み合せることによりその相互作用が
得られ、その結果として下地処理メツキにおける無電解
メツキの密着性が優れ、しかもメツキ上り表面が平滑で
かつ表面欠陥のない磁気ディスク基板用アルミニウム合
金を開発したものである。
即ち本発明合金の一つは、Cu0.26〜2.0讐t%
、Mg 2.0〜6.ht%、Z n0.001〜2.
0wt%、Cr 0.005〜0.04wt%を必須元
素として含有し、不純物元素として、S i  0.1
wt%以下、Fe0.1wt%以下に規制し、残部が不
可避的不純物とA!からなることを特徴とする磁気ディ
スク基板用アルミニウム合金であり、また本発明合金の
他の一つは、Cu 0.26〜2.0wt%、M g 
2.0〜6.0wt%、Z n 0.OO1〜2.0w
t%、Cr 0.005〜0.04−t%を必須元素と
して含有し、さらに、M n 0.01〜1.0wt%
、 Z  r0.001〜 0.hむ%、 Ti0.O
O1〜0.05wt%の内1種以上の元素を選択的に含
有し、不純物元素として、S i  0.1iyt%以
下、Fe0.1wt%以下に規制し、残部が不可避的不
純物とAI2からなることを特徴とする磁気ディスク基
板用アルミニウム合金である。
〔作 用〕
次に本発明合金の添加元素の意義と合金組成の限定理由
を説明する(以下合金組成の1%を単に%と略記する)
Mgは主として強度を得るためのもので、その含有量を
2.0〜6.0%と限定したのは、2.0%未満では十
分な強度が得られず、6.0%を越えるとAl−Mg金
属間化合物を生成すると共に溶解鋳造時の高温酸化によ
りMgOなどの非金属介在物の生成が著しくなりピット
不良を発生させる原因となるためである。
Znはジンケート処理を可能にするもので、その含有量
を0.001〜2.0%と限定したのは、0.001%
未満ではジンケート処理による効果が不十分となり、2
.0%を越えると圧延加工性及び耐食性を低下し、特に
メツキ処理工程においても材料の耐食性が劣るため、ジ
ンケート処理が不均一となり、メツキの密着性や表面の
平滑性を低下するためである。尚Zn含有量を上記範囲
内とすることにより、ジンケート処理時のAl溶解量を
減少し、その後の無電解メツキにおける平滑性を高める
ことができる。
Cuの添加はジンケート処理時のAl溶解量を減少し、
さらにジンケート皮膜を薄く、均−且つ緻密に付着させ
その後の無電解メツキの表面平滑性を高めるためで、C
u含有量を0.26〜2.0%と限定したのは、0.2
6%未満ではジンケート処理における上記効果が得られ
ないためであり、2.0%を越えると圧延加工性及び耐
食性を低下し、特にメツキ処理工程において材料の耐食
性が劣るため、ジンケート処理が不均一となり、メツキ
の密着性や表面の平滑性が劣るようになるためである。
Crは均質化処理時および/または熱間圧延、焼鈍時に
微細な化合物として析出し、再結晶粒を微細化すると共
に、その一部はマトリックス中に固溶しその強度を向上
させると同時に無電解メツキの密着性を更に向上させる
作用があり、それらの相互作用により基板の切削・研磨
性の向上およびN1−Pメンキ皮膜の研磨性の向上にも
寄与するものである。0.005%未満ではこの効果が
不十分であり0.04%を越えると鋳造時のフィルター
による溶湯処理において過剰の元素が除去されて無駄と
なるばかりか粗大な金属間化合物が生成し、アルカリエ
ツチングおよびジンケート処理だけでなく、切削、研磨
加工を施す際にも脱落してピット欠陥となる。
Mn、Zr、TiはCrと同様の効果を有するがそれぞ
れ単独ではCr程効果が大きくなく、Crと共に添加す
ることによってCrの効果を更に大きくすることができ
る。
これらのMn、Zr、Tiはそれぞれ単独でCrと共に
添加してもよいが、複合して添加する方が効果的であり
、必要に応じて1種以上を選択して添加する。
又不純物元素であるFe、Siをそれぞれ0.1%以下
に限定したのはFeやSiはアルミニウム中にほとんど
固溶せず金属間化合物として析出するが、その量が多い
場合には、Affi−Fe系、A/!−Fe−3i系等
の粗大な金属間化合物が多数存在し、基板の切削・研磨
およびジンケート処理時に脱落してピット欠陥となり易
いためである。
また他の不可避的不純物元素(例えばNi、■、B等)
は、それぞれ0.1%以下であれば本発明合金の特性に
影響しない。
尚本発明合金はその組織中に含まれる金属間化合物につ
いては、その最大径を15μm以下とすることが望まし
い。金属間化合物はアルカリエツチング及びジンケート
処理時だけでなく切削研磨加工時にも脱落してピット欠
陥となるが、その後の無電解Niメツキにてかなりカバ
ーされ、さらに研磨加工後では実際の金属間化合物の大
きさよりもピット欠陥はかなり小さくなる。現在、高密
度・大容量化の動きの中でディスク基板に対する要求特
性も上っており例えば3.5”ディスク基板においては
、メツキ→研磨上がりにて面内に5μm径をこえるピン
トは許されない状況である。本発明者らは種々検討の結
果、メンキ→研磨上りにて、面内のピット最大径を5μ
m以下にするにはアルミニウム合金中の金属間化合物の
最大径を15μm以下にしなければならないことを知見
した。また、メツキ→研磨上りの膜厚によってもピット
径は異なるが、少なくともメツキ→研磨上りでメツキ膜
厚が10μm以上の場合、合金中の金属間化合物の最大
径が15μm以下であるならば、メツキ→研磨上りのピ
ット最大径は5μ以下とすることができる。
〔実施例〕
市販の純度99.5%以上のAl地金を溶解し、これに
合金元素を添加して第1表に示す成分組成の合金溶湯に
調製し、脱ガス、沈静処理した後、フィルターで濾過し
てから水冷鋳造し、厚さ350mm、中100On+m
、長さ2000mmの鋳塊を得た。
この鋳塊の両面を10mmずつ面削してから480±3
0°Cの温度で約6時間均熱処理した後、常法に従って
熱間圧延と冷間圧延により厚さ1.5+nmの板材とし
た。
この板材から直径95mmの円板を打抜き、420°C
で2時間焼鈍した後、荒研磨と仕上げ研磨を施して鏡面
に仕上げた。これ等について市販の溶剤により脱脂し、
40°Cの5%NaOH水溶液で30秒間エツチングし
てから室温の30%HNO。
水溶液で30秒間スマット除去し、しかる後金属間化合
物の最大径を測定し、続いてジンケート処理してから無
電解N1−P合金メツキを行い、更に仕上げ研磨を行な
ってからメツキ皮膜の密着性、表面の平滑性およびピン
ト欠陥を調べ、これ等の結果を従来のJISA5086
合金(Mg4.0%、Mn0.51%、Cr 0.21
,1%、Fe0.32%、 Si0.05%、Cu0.
01%、Ti0.05%、Zn0.009%、残142
)と比較して第1表に併記した。
尚ジンケート処理にはアープ302ZN(商品名奥野製
薬)を用いてダブルジンケート処理し、無電解N1−P
合金メツキにはナイフラッド719(商品名奥野製薬)
を用いて行なった。無電解N1−Pメツキは厚さ17μ
m、その後の仕上げ研磨(別布研磨)にて4μmの研磨
化をとり厚さ13μmに仕上げた。
密着性についてはメツキ研磨後、50mm平方のサンプ
ルを切出して400°Cの温度に30分間加熱し、直ち
に常温水で水冷してAl金合金N1−P合金の熱膨張差
によるメツキの剥離および膨れを調べ、剥離や膨れのな
いものを◎印、わずかに生じたものをΔ印、多数発生し
たものをX印で表わした(◎印が合格、△、×は不合格
である)。また平滑性についてはメツキ研磨後表面粗度
を万能表面粗さ計5E−3H(小板研究所製)により測
定し、JISBO601に規定されている中心線平均粗
さRa(μm)を4点の平均値で示した。
表面欠陥の程度については最終仕上げ研磨後、光学顕微
鏡にて基板表面を観察しピットの最大径で5μmを越え
るものが存在した場合を×印、ピットが存在しても5μ
m以下であった場合を○印で表示した。
第1表から明らかなように本発明合金No、 1〜6は
何れも従来合金JISA5086合金よりはるかに優れ
た密着性と表面平滑性等の特性を有することが判る。
これに対し本発明合金の組成範囲より外れる比較合金N
o、 7〜11では密着性、表面−平滑性又は表面欠陥
の特性の何れかが悪化することが判る。
〔発明の効果〕
このように本発明合金は磁気ディスク基板として、下地
処理である無電解メツキの密着性が優れ、しかもメツキ
上り表面が平滑で欠陥がなく、磁気ディスクの大容量化
、高密度化を可能にする等、工業上顕著な効果を奏する
ものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Cu0.26〜2.0wt%、Mg2.0〜6.
    0wt%、Zn0.001〜2.0wt%、Cr0.0
    05〜0.04wt%を必須元素として含有し、不純物
    元素として、Si0.1wt%以下、Fe0.1wt%
    以下に規制し、残部が不可避的不純物とAlからなるこ
    とを特徴とする磁気ディスク基板用アルミニウム合金。
  2. (2)Cu0.26〜2.0wt%、Mg2.0〜6.
    0wt%、Zn0.001〜2.0wt%、Cr0.0
    05〜0.04wt%を必須元素として含有し、さらに
    Mn0.01〜1.0wt%、Zr0.001〜0.1
    wt%、Ti0.001〜0.05wt%の内1種以上
    の元素を選択的に含有し、不純物元素として、Si0.
    1wt%以下、Fe0.1wt%以下に規制し、残部が
    不可避的不純物とAlからなることを特徴とする磁気デ
    ィスク基板用アルミニウム合金。
JP6249088A 1988-03-16 1988-03-16 磁気ディスク基板用アルミニウム合金 Pending JPH01234543A (ja)

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