JPH01234308A - 球状ヒドロキシアパタイトの製造方法 - Google Patents

球状ヒドロキシアパタイトの製造方法

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JPH01234308A
JPH01234308A JP63060266A JP6026688A JPH01234308A JP H01234308 A JPH01234308 A JP H01234308A JP 63060266 A JP63060266 A JP 63060266A JP 6026688 A JP6026688 A JP 6026688A JP H01234308 A JPH01234308 A JP H01234308A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用範囲コ 本発明は、新規な球状ヒドロキシアパタイト(以下ヒド
ロキシアパタイトをHAPと言う。)、その製造方法お
よび球状HAPの用途に間するものである。
[従来の技術及び問題点] HAPは、生体高分子、重金属イオンなどの吸着剤とし
て高い性能を有しており、タンパク質や酵素なとの分離
のためのクロマトグラフィー用カラム充填材として有用
視されている。
従来HAPを合成する方法に間しては、多くの方法が知
られているが、以下の三つの方法に大別することが出来
る。
(1)固体間反応によってHAPを合成する乾式(2)
高温高圧の水溶液中でHAPの単結晶を合成する水熱合
成法。
(3)水溶液中でカルシウムイオンとリン酸イオンを反
応させ、HAPの沈澱を得る湿式合成法。
しかしながら、これらの合成法で得られたHAP粒子は
、粒子径が小さく目詰まりを起こしやすいこと、不定形
であるためかさ密度が小さく、そのため充填密度が上が
らず、分離能が低いことなどが問題点であった。
そこで近年これらの問題点を解決するために、クロマト
グラフィー用カラム充填材として球状HAPが用いられ
るようになってきた。これは、HAPを球状化すること
によって充填密度を向上させることがその狙いである。
この球状HAPの合成法としては、以下に示す2つの方
法が知られている。
(1)HAPゲルを、噴霧乾燥機で造粒した後、400
〜700℃の温度で焼成し、球状HAPを得る方法。
(2)カルシウム塩とリン酸塩が溶解した溶液の噴霧熱
分解によって、球状HAPを得る方法。
しかしながら、これらの方法は噴霧された液滴からの溶
媒の蒸発量をコントロールするのが難しく、球状粒子が
得られる条件の範囲が非常に狭いこと、また得られた球
状HAPはサブミクロン程度の粒子径を持つ一次粒子の
集合体であり、粒子中に連続孔、及び独立気孔を多く含
んでいるため、粒子自体の強度が小さく、高圧で溶離液
を流すと、粒子がつふれ、目詰まりを起こすという問題
点を有していた。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、クロマトグラフィー用カラム充填材とし
て使用した場合に、高い吸着性能を有しながら、高密度
での充填が可能で、且つ流体の通過における目詰まりの
発生が防止された球状HAPを開発すべく鋭意研究を重
ねた。
その結果、平均粒子径が0. 1〜100μmで、特定
の表面粗度係数と粒子密度とを有する新規な球状HAP
を得ることに成功し、該球状HAPが、前記クロマトグ
ラフィー用カラム充填材における課題を全て達成し得る
ことを見いだし、本発明を完成するに至った。
本発明は、平均粒子径0.1〜100μm、表面粗度係
数Fsrが1≦Fsr≦5、粒子密度が2゜8g/cm
3以上である球状ヒドロキシアパタイトである。
本発明の表面粗度係数Fsrとは、以下の式によって定
義される。
Fsr=S/Sw ここで、S(m2/g)は、粒子の比表面積てあり、B
ET法で測定される値である。また、Svは粒子が真球
状であると仮定したときの、粒度分布から計算される比
表面積であり、次式によって計算される。
ρ 番 E  (ni  ・ di リρ弓 Wl ρ・E  Vi ここで、dlは測定された粒度分布の区分ごとの代表径
、nl、Wl、Viはそれぞれ代表径diで示される区
間に存在する粒子数、粒子の重量、粒子の体積である。
すなわち、Fsrは連続孔の存在に基づく粒子表面の荒
さを示しており、Fsrが1に近いほど表面が平滑であ
ることを示す。
本発明の粒子密度とは粒子中の閉じた空孔(独立気孔)
を含めた密度であり、ピラノメーター法で測定される。
本発明の球状とは、粒子の円形度が0.90以上、好ま
しくは0.95以上の粒子を言う。かかる円形度は、粉
体の走査型電子顕微鏡写真を撮り、その写真の単位視野
内に観察されるn個の粒子について、輪郭の長さくLl
)と、その粒子の写真上の面積と同じ面積を有する円の
周長(Mj)とを測定し、次式で算出される。円形度が
1.00に近いほど、粒子は真球に近いことを示す。
円形度= Σ M i / L i / n1=1 従来、平均粒子径が0. 1〜100μmの球状HAP
において、表面粗度係数Fsrが1≦Fsr≦5で且つ
粒子・密度が2.8g/cm’以上の粒子は全く知られ
ていない、即ち、従来より知られている方法により得ら
れる球状HAPは、平均粒子径が上記範囲のものは存在
するが、これらの球状HAPは、前記したように製法上
内部に連続孔や独立気孔を有する。従フて、かかる球状
HAPは表面粗度係数Fsrが10以上であったり、ま
た粒子密度も2.8g/cm3未満となったりする。
本発明の球状HAPは、球状であると共に前記した特定
の表面粗度係数及び粒子密度を有するため、クロマトグ
ラフィー用カラム充填材として優れた性能を発揮する。
即ち、球状であるため、クロマトグラフィー用カラム内
に高充填が可能であると共に、前記した特定の表面粗度
係数及び粒子密度を有するため、流体の通過による@損
が極めて少なく、該粒子の破片によって起こる目詰まり
がなく、長期間安定して使用が可能であり、しかも吸着
性能も高く、優れた分解能を示す。
本発明の球状HAPのカラム充填材が適用可能なりロマ
トグラフィーは特に制限されないが、液体クロマトグラ
フィーにおいて最も効果を発揮する。そのうち、タンパ
ク質、酵素等の生体高分子の分析に特に有効である。
本発明の球状HAPの製造方法は特に制限されないが、
代表的な製造方法を例示すれば、Ca/P原子比が1.
 5〜1.8のリン酸カルシウム粉末(以下、CP粉末
という)を、分散状態で温度1600℃以上の火炎と接
触させる方法が挙げられる。
一般に、HAPは1570℃付近でリン酸三カルシウム
とリン酸四カルシウムに分解することが知られている。
 (P、V、Pibond、Ann、Chim、(Pa
ris)。
8.381([73)、参照) これに対して、本発明の上記方法は、HA Pを火炎中
で溶融する場合には、該火炎中の水蒸気により、HAP
の分解が極めて少ないという知見に基づきなされたもの
で、従来の常識からは全く予期されないものである。
即ち、本発明の方法によれば、火炎中に導入されたCP
粉末は、火炎中の水蒸気により分解が防止されながら、
その粒子の全体が溶融された後、表面張力によって球状
になる。溶融状態の粒子は球状の形状を維持したまま、
火炎中を通過し、冷却されて固化し、回収される。
本発明においてCP粉末を分散状態にするための気体と
しては、汎用の気体を特に制限なく用いることができる
が、好適に使用される気体は、空気、酸素、アルゴン等
である。粉末の分散には、CP粉末の粒子が気体中に浮
遊させる方法が特に制限な〈実施される。また、CP粉
末の火炎中への導入にも公知の手段が限定されずに採用
される。
好ましい方法としては、気体とCP粉末の混合物を火炎
中に噴射する方法がある。
本発明において火炎は、温度が1600℃以上である可
燃性ガスの炎であればよい。火炎の形成手段として、可
燃性のガスを燃料とした多重管のバーナーを持つ火炎発
生装置が適している。即ち、該可燃性のガス、空気及び
CP粉末を多重管から同時に供給するようにした装置が
好適である。可燃性のガスとしては、公知の可燃性ガス
が限定されることなく用いられるが、メタン、プロパン
、ブタン、7七チレン、水素等が好適である。特に、H
A Pの分解を抑えるためには、火炎中の水蒸気分圧が
高い水素が好適に用いられる。
本発明において、火炎の温度は1600℃以上であれば
限定されない。1600℃以上の温度が必要な理由は、
CP粉末を溶融せしめるためである。好ましくは、17
00〜3000℃の火炎温度が好適に使用される。
また、CP粉末の火炎中での滞留時間は、該粉末の粒径
、火炎の温度などを考慮して、火炎中で該粉末が溶融状
態となるように適宜法めることことが出来る。一般に、
滞留時間をあまり長くすると、HAPが分解し、リン酸
三カルシウム及びリン酸四カルシウムが生成する。その
ため、滞留時間は0.01〜10秒とすることが望まし
い。
また、火炎と接触して生成する球状HAP粉末の回収に
は、公知の方法が限定されることなく採用される。好適
には、サイクロン、バグフィルタ−等の回収装置の使用
が採用される。
上記製法によって、本発明の球状HAPを得ることが出
来る。この球状HAPはそのままクロマトグラフィーカ
ラム充填材として用いることもできるが、回収されたま
まの球状HAPは溶融後急冷されるため、一部がガラス
状態となっていることがある。この場合、得られた球状
HAPの結晶性を上げるために、加熱処理を行うことが
好ましい。かかる加熱処理温度は、300〜100’0
℃の温度範囲が好適に用いられる。また、加熱時間は0
. 5〜10時間が一般的である。
また、本発明の球状HAPはCP粉末をプラズマと接触
させることでも得ることができる。しかし、火炎と比較
してプラズマ中は水蒸気分圧が低く、)(APがリン酸
三カルシウムとリン酸四カルシウムに分解しやすい。そ
のため、プラズマとの接触時に分解しないように、プラ
ズマの温度を上げ、極めて短時間でHAPを溶融させる
必要がある。この場合、3000〜7000℃の温度及
び0.001〜0.5秒の接触時間が好適に用いられる
本発明の球状HAPの原料として用いられるCP粉末は
、Ca/P原子比が1.5〜1.8であれば特に限定さ
れないが、粉末状のHAP (以下、HAP粉末という
。)を用いると、火炎と接触後の分解が少ないために、
好適である。上記HA’P粉末はいかなる方法で製造し
たものであっても良い。例えば、原料は、Ca源として
Ca C03、CaO1Ca(OR)2、P源としてP
2O55H3POa、NHd12POa、(NH4)2
HPOJ、CaとPの両方を含有するCaHPOa ”
 2H20、Ca HP Oa、Ca()I2POa)
+、Ca2P21)7等が考えられ、原料によフて種々
の製造方法があるが、公知のCa1lPOa・2H20
をCaCO3と混和焼成する乾式製造法が好適である。
この反応は、 6CaHPOa 62H20+ 4CaCO3→Cat
@(PO−)s(OH)2   +  4CO2+  
  l0H20の反応式で示され、水蒸気を含む大気中
で焼成することて純粋なHAP粉末が得られる。焼成温
度は、700〜1400℃が一般的に用いられる。
また、球状HAPの原料に用いられるCP粉末は、0.
01〜100μInの平均粒子径を持つものが用いられ
る。
本発明の球状HAPは、クロマトグラフィーの分離能を
向上させるために、他の元素を制限なく固溶させること
が出来る0例えば、フッ素、ナトリウム、塩素、カリウ
ム、マグネシウム、などが挙げられる。添加の方法も制
限されないが、例えば、他の元素を予めCP粉末に固溶
させた原料粒子を火炎と接触させる、あるいは添加する
元素を含む塩をCP粉末と共に火炎と接触させるなどの
方ン去が挙げられる。
本発明の球状HAPを用いたクロマトグラフィー用カラ
ム充填材の使用方法は、従来のHAPクロマトグラフィ
ー用カタカラム充填材じである。
また、クロマトグラフィー用カラム充填材として用いる
には、充填密度を高めるために、前記製造方法で製造し
た球状HAPを分級し、粒度分布の揃フた粒子を用いる
ことが好ましい、この場合、平均粒径l〜20μmの粒
子が好適に使用される。
また、本発明の球状HAPはクロマトグラフィー用カラ
ム充填材以外の用途にも制限されず用いることが出来る
。例えば、骨充填材や生体用レジンのフィラーとしての
用途が考えられる。
[効果] 本発明の球状HAPは、クロマトグラフィー用カラム充
填材として用いた場合、球状であるため充填密度が高く
、高い分離性能を持つ。ま々、粒子が緻密質であるため
、強度が高く、粒子の目詰まりが起こりにくい。従って
、従来の球状HAPカラム充填材と比較して、扱い易く
分離性能の高いHAPカラム充填を才を提供することが
できる。
[実施例コ 以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、
本文中並びに実施例中に示した材料の性状に関する諸量
の定義及びそれらの測定方法については次の通りである
(1)平均粒子径 得られた粒子を水に分散させて、粒度分布計(CAPA
−500、堀場製作所製、あるいは、マイクロトラック
、リードアンドノーストラップ社製)で測定した。測定
原理は遠心沈降法、及びレーザー光による散乱回折像の
測定によるものである。
(2)構造 X線回折測定装置(日本電子(株)社!りを用いて粉末
のX線回折を測定し、得られた粒子の構造を同定した。
(3)比表面積 柴田化学機器工業株式会社、迅速表面積測定装置5A−
1000を用いた。測定原理はBET法である。
(4)粒子の円形度、表面粗度係数 前記の方法で行った。
(5)粒子密度 ピクノメータ法で行った。
実施例I CaHPOj・2■20粉末と(acO3粉末を3: 
2(モル比)で混合し、70℃飽和水蒸気を含む空気を
毎分6リツトル吹き込みながら、1400℃で2時間焼
成した。生成した粒子はHAPであることをX線回折図
から確認した。このHAPをアルミナ製ボールミルにか
け、3時間粉砕した。これを260メツシユの目開きの
ふるいにかけHAP粉末(平均粒径10.4μm)を得
た。
上記のHAP粉末を、多重管を有するバーナーより毎分
5.5gの供給速度で、水素(40リットル/分)、酸
素(20リットル/分)及び空気(30リットル/分)
と共に燃焼室に供給し、火炎中に分散させて溶融した。
HAP粉末は火炎中で瞬時に溶融状態となったのち、火
炎から出ると冷却されて固化した。該粒子をサイクロン
で回収した。得られた粒子は、X線回折測定の結果、H
APであることを確認した。また、円形度0.98、 
平均粒径8.21μm1  比表面積0.75m27g
、表面粗度係数2.45、粒子密度3. 14g/cm
3であった。この粒子及び粒子の断面のSEM写真を、
それぞれ第1.2図に示した。
上記方法によって得られた該球状HAPを内径(3mm
、有効長10cmのステンレス製カラムに充填した。こ
の方ラムを用いて、トリプトファン(0,2重量%)、
生血端アルブミン(5,0重量%)、リゾチウム(2,
0重量%)、チトクロムC(1,0重量%)を含有する
混合溶液を試料として展開を行った。展開はリン酸緩衝
2110mM(pH6,8)と350mM(pH6,8
)による直線密度勾配法により行い、上記試料をlOμ
l注入した。また流速は1 m l / m i nで
行った。送液圧力は23 k g / c m 2であ
フた。タンパク質の検出は280nmの吸光度を測定し
た。この方ラムにより得られたクロマトグラムを第3図
に示した。第3図から試料中の4成分がきれいに分離さ
れていることがわかる。またチトクロムCの酸化体、還
元体のピークもきれいに分かれ、分離能が優れているこ
とがわかる。
また、上記試料の分離を300回行った。300回目に
得られたクロマトグラムを第4図に示した。第4図から
れかる通り、本発明のカラムは300回目の使用に対し
ても優れた分離性能を示し、劣化は見られなかった。
実施例2 CaHPO−・2+120粉末と(acO3粉末をCa
 / P原子比が1. 5〜1. 8となるように混合
し、70℃飽和水蒸気を含む空気を毎分6リツトル吹き
込みながら、1400℃で2時間焼成し、CP粉末を得
た。このCP粉末をアルミナ製ボールミルにかけ、3時
間粉砕した。これを250メツシユの目開きのふるいに
かけCP粉末を得た。
上記のCP粉末を、多重管を有するバーナーより毎分5
.5gの供給速度で、水素(40リットル/分)、酸素
(20リットル/分)及び空気(30リットル/分)と
共に燃焼室に供給し、火炎中に分散させて溶融し、サイ
クロンで回収した。
得られた粒子の組成はすべてHAPであった。また、得
られた粒子の円形度、平均粒径、比表面積、表面粗度係
数、粒子密度を第1表に示した。
上記方法によって得られた球状HA Pを実施例1と同
様にカラムに充填し、同様な方法で試料を展開した結果
、実施例1と同様に優れた分離能を示した。
また、上記試料の分離を300回行った。300回使用
後でも送液圧力、クロマトグラムに変化のなかフた物を
O2送液圧力の上昇、あるいはクロマトグラムに変化の
あった物を×として、併せて第1表に示した。
実施例3 実施例1て得たHAP粉末を、多重管を有するバーナー
より毎分5.5gの供給速度で、水素、M素及び空気と
共に燃焼室に供給し、種々の温度の火炎中に分散させて
接触させ、サイクロンで回収した。得られた粒子の組成
はすべてHAPてあった。また、得られた粒子の円゛形
度、平均粒径、比表面積、表面粗度係数、粒子密度を第
2表に示した。
上記方法によって得られた球状HAPを実施例1と同様
にカラムに充填し、同様な方法で試料をル関した結果、
第2表の番号lを除いて、実施例1と同様優れた分離能
を示した。
また、上記試料の分離を300回行った。300回使用
後でも送液圧力、クロマトグラムに変化のなかフた物を
○、送液圧力の上昇、あるいはクロマトグラムに変化の
あった物を×として、併せて第2表に示した。
比較例1 0、’ 5mo l / lの水酸化カルシウム懸濁液
と0.3mol/iのリン酸水溶渣を、40℃で混合し
、24時間攪拌した。該反応溶液から沈澱を濾過し、こ
の沈澱物に水を加え20重量%のスラリーとした。
このスラリーを噴霧乾燥8I!(ヤマト科学社製、GB
−21)を用いて、140℃の気流中にノズルから噴霧
し、得られた粉末をサイクロンで回収した。この粉末を
、700 ’Cて3時閉焼成した。
得られた粒子は、X線回折測定の結果、HAPであるこ
とを確認した。また、円形度0.93、平均粒径4.1
4μm、比表面積19.3m2/g、表面粗度係数13
.7、粒子密度2.74g/cn1’てあった・ 該)IAPを内径6 m m、  有効長10cmのス
テンレス製カラムに充填した。この方ラムを用いて、ト
リプトファン(0,2ffi量%)、牛血清アルブミン
(5,0重量%)、リゾチウム(2,0重量%)、チト
クロムC(1,−0重量%)を含有する混合溶液を試料
として展開を行った。展開はリン酸緩衝液10mM(p
H6,8)と350mM(pH6゜8)による直線密度
勾配法により行い、上記試料を10μl注入した。また
流速は1 m l/minで行った。送液圧力は74k
g/cm2であった。タンパク質の検出は280nmの
吸光度を測定した。このカラムにより得られたクロマト
グラムを第5図に示した。第5図かられかるように、第
3図と比較してブロードなピークを示した。
また、上記カラムを使用して試料の連続的分離を試みた
結果、100回使用後あたりから、クロマトグラム上の
ピークが更にブロードになった。
例として、150回目のクロマトグラムを第6図に示し
た。また、圧力も160kg/cm2に上昇し、これよ
りカラムが目詰まりしていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図はそれぞれ実施例1で得られた球状HA
Pの粒子構造を示すSEM写真である。 第3図、第4図は、実施例1で得られたクロマトグラム
を示すものである。 第5図、第6図は、比較例1て得られたクロマトグラム
を示すものである。 第3図から第6図中、Tはトリプトファン、Bは生血清
アルブミン、Lはりゾチウム、C1,C2はチトクロム
Cのクロマト分離ピークを示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)平均粒子径0.1〜100μm、表面粗度係数F
    srが1≦Fsr≦5、粒子密度が2.8g/cm^3
    以上である球状ヒドロキシアパタイト。
  2. (2)Ca/P原子比が1.5〜1.8のリン酸カルシ
    ウム粉末を、分散状態で温度1600℃以上の火炎と接
    触させることを特徴とする球状ヒドロキシアパタイトの
    製造方法。
  3. (3)特許請求の範囲第1項記載の球状ヒドロキシアパ
    タイトよりなるクロマトグラフィー用カラム充填材。
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