JPH01230551A - N−カルバモイル−α−アミノ酸誘導体及びその製造中間体 - Google Patents

N−カルバモイル−α−アミノ酸誘導体及びその製造中間体

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JPH01230551A
JPH01230551A JP5615588A JP5615588A JPH01230551A JP H01230551 A JPH01230551 A JP H01230551A JP 5615588 A JP5615588 A JP 5615588A JP 5615588 A JP5615588 A JP 5615588A JP H01230551 A JPH01230551 A JP H01230551A
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JP
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catalyst
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reaction
formula
solvent
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JP5615588A
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English (en)
Inventor
Kenji Hirai
憲次 平井
Atsuko Fujita
敦子 藤田
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Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は新規なN−カルバモイル−α−アミノ酸誘導体
及びその製造中間体であるN−カルバモイルデヒドロア
ミノ酸Mm体に関するものである0本発明のN−カルバ
モイル−α−アミノ酸誘導体は、食品添加物や医薬とし
て有用なα−アミノa誘導体製造の為の重要な製造中間
体となるものである。 〔従来の技術〕 従来よりN末端が種々の保護基で置換されたα−アミノ
酸が数多(知られているが、11aカルバモイル基を有
するα−アミノ酸M4体に関する報告はない、またα−
アミノ酸の製造法としては従来より様々な方法が知られ
ており、α−ケトカルボンfIIM導体を原料とする1
元アミノ化反応やトランスアミノ化反応もその一つの方
法であるが、α−ケトカルボン酸誘導体と置換尿素類と
の反応により得られるN−カルバモイルデヒドロアミノ
MmL’L体を経由する製造法はこれまでその報告はな
い。 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明は、食品添加物や医薬として有用なα−アミノ酸
製造法の重要な前駆体となる新規N−カルバモイル−α
−アミノMIg導体及びその合成中間体であるN−カル
バモイルデヒドロアミノ酸誘導体を提供するものである
。 本発明者らはα−アミノ酸誘導体の工業的により有利な
製造方法について!1:を検討した結果、α−ケトカル
ボン酸誘導体と尿素誘導体との脱水縮合反応により製造
することのできるN−カルバモイルデヒドロアミノ酸誘
導体とその触媒的水素化反応により、α−アミノ酸製造
の為の重要な製造原料となる新規なN−カルバモイル≠
i≠魯−α−アミノ酸誘導体が容易に合成できることを
見い出し本発明を完成した。 〔課題を解決するための手段〕 本発明は、−紋穴 〔式中、R’はフェニル基あるいは置換または無置換の
低級゛?ルキル基を表わす、R1及びR1は互いに独立
して水素原子、置換またはm′It換の低級アルキル基
または了り−ル暴を表わす R4は水素原子または低級
アルキル基を表わす、〕で示されるN−カルバモイル−
α−アミノ酸誘導体及びその製造中間体である、−最式 〔式中、R1,R1、R3及びR4は前記と同し意味を
を表わす、〕で示されるN−カルバモイルデヒドロアミ
ノfl1M導体に関するものである。 本明細書の上記および下記の記載において、本発明の範
囲内に包含される種々の定義の好適な例および説明を以
下に詳細に述べる。 「低級」とは、特に指示がなければ、炭素原子l〜b個
を有する基を意味するものとする。従って「低級アルキ
ル基」としては、例えばメチル基、エチル店、プロピル
基、イソプロピル槙、ブチル基、イソブチル苓、ヘキノ
ル基等を例示することができる。さらに「f換低級アル
キル栽」としては、ベンジル基、α−フェネチル基、β
−フヱネチル塞等のフェニル置換低級アルキル騙であり
、フェニル基はハロゲン原子、低級ア、ルキル基等の置
換基によって1個以上置換され゛てもよい。 好適な「アリール基」は、フェニル恭あるいは置換フェ
ニル基であり、/10ゲン原子、低級アルキル基、低級
アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基あるいはメ
チレンジオキシ基等の置換基によって1個以上Kmされ
てもよい。 次に、前記−紋穴(1)及び(2)で示される本発明化
合物の製造法について以下に詳細に説明する。 本発明化合物の一般式(1)で示される新規なN−カル
バモイル−α−アミノ酸誘導体はN−カル7XIモイル
デヒドロアミノ酸誘導体(2)を水素化触媒存在下に二
重結合を水素化することにより製造される。 (Lン 〔式中、R1、R8、R1及びR4は前記と同じ意味を
表わす、〕水水素触触としては、パラジウム−カーボン
粉末、パラジウム−アルミナ粉末、パラジウム石綿、パ
ラジウムブラック、白金−カーボン粉末、酸化白金、ロ
ジウム−カーボン粉末、ロジウム−アルミナ粉末等の不
均一系接触還元触媒、!11+cl(Pb、Ps)(W
lllkinsorLt体) 、IrCl (CO) 
(PhsPx)(VaskajW体) 、jrHcll
(PhsPs)、RuCIx(Ph!PJ、RuHCl
 (PhiPs)等の遷移金属錯体や(Rb(Co口)
(PhtP)tJ   (CIOal  、   (R
h(NBD)(PhtP)x  (C1od)(Rh(
NBD)([1IPHO3) ]  (CIO,) 。 (Rh(NRD)  1PhlP(CHI)、PPh!
l ]  (BP、 )、(Ir(COD) (PCy
s) (Py) )  (PF6 )、[1r(COD
)(PPhMaz)z)  [Cl043等のカチオン
性遷移金il1体 +COD   :  1  、  
5 −Cyclooctadlene  ;  NBD
   ;Norbornadleno ; PCy* 
: トリシクロへキシルホスフィン)などの均一系錯体
触媒を使用することができる。 さらに本水素化反応では、不斉水素化触媒を用いること
によりデヒドロアミノ酸誘導体(2)の二重結合を不斉
水素化することができ、光学活性なN〜カルバモイル−
α−アミノ酸誘導体を得ることができる。不斉水素化触
媒としては、光学活性ホスフィン配位子を有するロジウ
ムやイリジウム等の中性あるいはカチオン性3移金属錯
体を用いることができる。中でもロジウム系の不斉触媒
が調製も容易であり転化率及び不斉収率に優れている点
で好ましく、例えば、[Rh(COD)(DIOP) 
)  [CIO,] 。 (Rh(NBD)(DIOP)  )   (CIO,
)  、  (Rh (Co口)(BPPM)   (
CIO,)(Rh(COD)(PhCAPP) )  
(C1On) 、  (Rh(COD)(rllPAM
P)(CIL)、 (llh(Con)(BINAP)
)  (CIO4)等を使用することができる。 本反応は存機溶媒中で行なわれるものであり、使用いる
場合には、メタノール、エタノール、イソプロピルアル
コール、ヘキサン、酢酸エチルヤfi[、希塩酸等の溶
媒およびこれらの混合溶媒を用いることができるが、収
率が良い点でアルコール系の溶媒を使用することが好ま
しい、均一系触媒を用いる場合には、メタノール、エタ
ノール、イソプロピルアルコール、ベンゼン、テトラヒ
ドロフラン等の溶媒および混合溶媒を用いることができ
るが、転化率及び不斉収率に優れている点でエタノール
、ベンゼン、テトラヒドロフランおよびこれらの混合溶
媒系で反応を行なうことが好ましい。 反応は水素存在下に行なうものであり、水素圧力には制
限されるものではない、常圧〜150気圧の水素圧から
使用する触媒に最適な水素圧を選択して反応を行なうこ
とが好ましい。 反応終了後は、不均一系触媒を用いた場合には、触媒を
濾別した溶液から通常の方法で目的物を単離することが
でき、必要ならば再結晶あるいはイオン交喚樹脂あるい
はシリカゲルカラムクロマトクラフィー等によって更に
精製する。均一系触媒を用いた場合には、錯体が溶解し
にくい溶媒をカUえ触媒を濾別しその濾液から生成物を
単離するか、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
って触媒を除去すると共に生成物を精製する。 また、均一系不斉触媒を用いた場合に得られた光学活性
なN−カルバモイル−α−アミノ酸誘導体は、基準化合
物のあるものについては、基準化合物の旋光度との比較
、あるいはシフト試薬を用いた4 00MHz  ’H
−NMRスペクトル等により光学純度を算出した。基準
化合物のないものについては、その旋光度を付記した。 また本発明化合物のN−カルバモイルデヒドロアミノ酸
誘導体(2)は、−紋穴(3)で示される尿素誘導体と
一触式(4)で示されるα−ケトカルボン酸エステルと
の脱水縮合により製造されるもノテある。 (31+41 〔式中、R’、R′、R3及びR4は前記と同じ意味を
表わす、] 本反応は塩基あるいは酸触媒存在下に行なうものである
。触媒として塩基あるいは酸触媒いずれも使用すること
ができる。好適な塩基触媒としては、炭酸ナトリウムや
炭酸カリウム等の炭酸金属塩、ナトリウムメトキシド、
ナトリウムエトキシド、カリウム−
【−ブトキシド等の
アルカリ金属アルコキシド、酢酸ナトリウムや酢酸カリ
ウム等の有機カルボン酸アルカリ金属塩等を挙げろこと
ができる。 また好適な酸触媒としては硫酸、リン酸等の鉱酸あるい
はp−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トリ
フルオロメタンスルホン酸等のスルホン酸類、オキシ塩
化リン、三塩化リン、五塩化リン等のリン化合物等を用
いることができるが、安価に入手でき取り扱いが容易な
p−)ルエンスルホン酸やベンゼンスルホン酸が収率が
よい点に於いても好ましい触媒である。 触媒として塩基あるいは酸触媒いずれを使用した場合に
於いても反応は有機溶媒中で行なうのが好ましい、好適
な有機溶媒としてはベンゼンやトルエン等の芳香族系溶
媒、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタ
ン等のエーテル系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン
等のケトン類、アセトニトリル、イソブチロニトリル等
のニトリル類あるいは、酢酸エチル、N、N−ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の有機溶媒ある
いはそれらの混合溶媒を使用することもできる。 反応温度は原料の置換基の種類、使用する塩基、ること
が収率が良い点で好ましい、また本反応は本来脱水縮合
反応であることより酸触媒を用いる反応ではベンゼンや
クロロホルム等の溶媒を用い、ディーン・スターク等の
脱水装置を装備した反応装置で溶媒の還流温度で反応さ
せることがさらに好ましい。 反応終了後、通常の後処理によって生成物を得ることが
できるが、必要ならばカラムクロマトグラフィー、再結
晶等によって精製する。 このようにして合成することのできる本発明化合物−触
式(1)で示される新規なN−カルバモイル−α−アミ
ノ酸誘導体として代表的なものを第1表に示す、また−
触式(2)で示されるN−カルバモイルデヒドロアミノ
酸誘導体として代表的なものを第2表に示す。 以下 実施例及び参考例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。生成物の融点及び元素分析偵を第3表に、ス
ペクトル測定値を第4表に示す。 また、実施例において使用した水素化触媒の不斉配子B
PPM及びl) h CA P Pの名称は下記の通り
である。 BPPM二 4− (Dipbenylphosphlno)−2−
((dlphenyXphosphtno)methy
ll pyrrolidlne。 PhCAPP: N −(N’−Phenylcarbamoyl)74
−dlphsnylphosphlno−2−(dlp
h@nylphosphln。 methyl)−pyrrol 1dlns。 実施例1 25CCのナス型フラスコに(Z)−α−(N’−ベン
ジルカルバモイル)アミノケイ皮酸メチル(26g、0
.08mmo r)と、触媒としテロジウムカチオン性
錯体(Rh (S、S−BPPM)(COD))(CI
O,)  (3,Get、4.2mmo l)を入れ、
水素ガスを通じて充分フラスコ内を水素1換した。これ
に水素雰囲気上溶媒としてエタノール(2,5m1)を
加え溶解させ、常圧の水素雰囲気上室温で8時間攪拌し
た0反応終了後、溶媒を減圧下に除去し、得られた固体
をシリカゲルカラムにかけ触媒を除去すると共に生成物
を精製*ML、た。このようにして得られた白色固体(
24■)はNMRスペクトル等によりN−(N’−ベン
ジルカルバモイル)フェニルアラニンメチルエステルで
あることを611認し、た、このものを旋光度は〔α〕
。−−59,78←;−1,20,CHCl5.20℃
)であり、L−フェニルアラニンメチルエステルとベン
ジルイソシアネートより別途合成した基準化合物である
(L)−N−(N’−ヘンシルカルバモイル)フェニル
アラニンメチルエステルの旋光度1 (α〕。−−61
,00(c=1.15.CHCh、20℃))と比較す
ることによって、このものはL体で、その光学純度は9
89A6.e、であることが判った。 実施例2 25CCのナス型フラスコに(Z)−α−(N’−ベン
ジルカルバモイル)マミノーβ−(p−メトキシカルボ
ニルアクリル酸メチル(31■、0.084mmol)
と、触媒としてロジウムカチオン性錯体(Rh (S、
  S−BPPM)(COD))(CIO4)(3,6
#、4.2gmOI)を入れ、水素カスfifllシて
充分フラスコ内を水素置換した。これに水素雰囲気上溶
媒としてエタノール(2,5m1)を加え溶解させ、常
圧の水素雰囲気上室温で8時間攪拌した。 反応終了後、溶媒を減圧下に除去し、得られた固体をシ
リカゲルカラムにかけ触媒を除去すると共に生成物を精
製単離した。このようにして得られた白色固体(26■
)はNMRスペクトル等によりN−(N’−ベンジルカ
ルバモイル)−p−メトキシカルボニルフェニルアラニ
メチルエステルであることを確認した。このものを旋光
度は (α) e ”  47.38 (C−1,300,C
HCl5,20℃)であった。 シフト試薬(P h (T F D) s)を用いたこ
の生成物の400M)Iz  ’H−NMRを測定して
その積分偵を比較することにより光学純度を求めたとこ
ろ74%e、e、であった。 実施例3 25ごCのナス型フラスコに(Z)−α−(N’−ヘン
シルカルバ1イル)アミノ−β−<p−メトキノツムニ
ルアクリル酸メチル(31m、0.091mmol)と
、触媒としてロジウムカチオン性錯体〔Iマh (S、
5−PhCAPP)(COD))(C104)(3,9
mg、4.5umol)を入れ、水素ガスを遣して充分
フラスコ内を水素置換した。これに水素雰囲気上溶媒と
してエタノール(2,5m1)を加え溶解させ、常圧の
水素雰囲気上室温で8時間撹拌した0反応終了後、溶媒
を減圧下に除去し、得られた固体をシリカゲルカラムに
かけ触媒を除去すると共に生成物を精製単離した。この
ようにして得られた白色固体(26■)はNMRスペク
トル等によりN−(N’−ベンジルカルバモイル)−p
−メトキンフェニルアラニンメチルエステルであること
を&1認した。このものを旋光度は (α〕。−−46,43(c=1.460.CHCl!
。 20℃)であった。 実施例4 250Cのナス型フラスコに(Z)−α−(N’−ベン
ジルカルバモイル)アミノ−β−(3,4−メチレンジ
オキンフェニル)アクリル酸メチル(30mg、0.0
84mmo I)と、触媒とシテロシウムカチオン性話
体(Rh (S、S−BPPM)(COD))(C10
4)(3,6■、4.2μmo l)を入れ、水素ガス
を通じて充分フラスコ内を水素置換した。これに水素雰
囲気上溶媒としてエタノール(2,5m1)を加え溶解
させ、常圧の水素雰囲気上室温で8時間攪拌した0反応
終了後、溶媒を減圧下に除去し、得られた固体をシリカ
ゲルカラムにかけ触媒を除去すると共に生成物を精製単
離した。このようにして得られた白色固体(28■)は
NMRスペクトル等によりN−(N’−ベンジルカルバ
モイル)−3,4−メチレンジオキシフェニルアラニン
メチルエステルであることを確認した。 このものを旋光度は(α)s”  40.18実施例5 25ccのナス型フラスコに(Z)−α−(N’−ベン
ジルカルバモイル)アミノ−r−(フェニルクロトン酸
エチル(27w、0.083mmo l)と、触媒とし
てロジウムカチオン性珀体 (+’?h (S、S−13PPM)(COD5−13
PP、)(3,6m、4.2.umo I)を入れ、水
素ガスを通じて充分フラスコ内を水素置換した。これに
水素雰囲気上溶媒としてエタノール(2,5m1)を加
え溶解させ、常圧の水素雰囲気上室温で8時間攪拌した
。 反応終了後、溶媒を減圧下に除去し、得られた固体をシ
リカゲルカラムにかけ触媒を除去すると共に生成物を精
製単離した。このようにして得られた白色固体(27■
)はNMRスペクトル等によりN−(N’−力ルバモイ
ル)アミノ−r−Cフェニルブタン酸エチルエステルで
あることを確認した。 このものを旋光度は〔α)、−−9,85(c=1.3
5.CHCl5,20℃)であった。 光学活性(S)−ホモフェニルアラニンエチルエステル
とベンジルイソシアネートより別途合成した基旋光度1
 [α] s −18,12(c −1,86゜CHC
l3.20℃))と比較することによってつ このものは(R)体が優性である光学純度は54%6.
6.であることが判った。 実施例6 25ccのナス型フラスコにN−(N’−フェニルカル
バモイル)デヒドロバリンメチルエステル(50,Os
r、0.20mmo I)と、触媒としてパラジウム−
炭素粉末(10%、140■)、及び溶媒としてエタノ
ール(2,5m1)を入れ、水素ガスを通じて充分フラ
スコ内を水素置換した。常圧の水素雰囲気上室温で4時
間攪拌した0反応終了後得られた溶液から触媒を除去し
溶媒を減圧下に留去することによりN−(N’−フェニ
 ルカルバモイル)バ実雄側7 20ccのステンレススチール製オートクレーブにN−
(N’−p−)リルカルバモイル)デヒドロバリンメチ
ルエステル(50m、0.18mmo I)と、触媒と
してロジウウム槽体(P h Cl  (P b、P)
3)(3,0■)を入れ、水素ガスを通じて充分系内を
水素置換した。これに水素雰囲気上溶媒としてエタノー
ル(2,5ffi+)を加え溶解させ、10気圧の水素
圧下室温で8時間攪拌した0反応終了後、溶媒を減圧下
に除去し、得られた混合物をシリカゲルカラムにかけ触
媒を除去すると共に生成物を精製単離した。 このようにして得られた白色固体(46■)はNMRス
ペクトル等によりN−(N’−p−)リルカルバモイル
)バリンメチルエステルであることを確認した。 実施例8 20CCのステンレススチール製オートクレーブにN−
(N’−ベンジルカルバモイル)デヒドロバリンメチル
エステル(5(Ig、0.16mmo l)と、触媒と
してロジウム錯体(Rh CI  (P hsP) 5
)(3,0■)を入れ、水素ガスを通じて充分系内を水
素置換した。これに水素雰囲気下溶媒としてエタノール
(2,5m1)を加えて溶解させ、10気圧の水素圧下
室温で8時間攪拌した1反応終了後、溶媒を減圧下に除
去し、得られた混合物をシリカゲルカラムにかけ触媒を
除去すると共に生成物を精製単離した。 このようにして得られた白色固体(47■)はNMRス
ペクトル等によりN−(N’−ベンジルカルバモイル)
バリンメチルエステルであることをil!した。 実施例9 20CCのステンレススチール製オートクレーブに(E
)−α−(N’−ベンジルカルバモイル)アミノ−β−
フェニルクロトン酸メチル(27■、0.084mmo
 1)と、触媒としてロジウム錯体(Rh  (S、5
−PhCAPP)  (COD))(C10,)(2,
7噌、4.2μmo I)jr入れ、水素ガスを通じて
充分系内を水素置換した。これに水素雰囲気ド溶媒とし
てエタノール(2,5m1)を加えて熔解させ、10気
圧の水素圧下室温で8時間撹拌した0反応終了後、溶媒
を減圧下に除去し、得られた混合物をシリカゲルカラム
にかけ触媒を除去すると共に生成物を単離精製したこの
ようにして得られた白色固体(27■)はNMRスペク
トル等によりN−(N’−力ルバモイル)−β−メチル
フェニルアラニンメチルエステルであることを確認した
。 このものをの旋光度は〔α〕。=−11,29(c=1
.55.CHCl1,20t)であった。 実施例10 25ccのナス型フラスコに(Z)−α−(N’−ベン
ジル力ルバモイル)アミノ−β−p−フルオロフェニル
アクリル酸メチル(20■、0.061mmol)と、
触媒としてカチオン性ロジウム錯体(Rh  (S、5
−PhCAPP)(COD))(ClO2)(1,7+
w、  3.Qttmo I)及び溶媒としてエタノー
ル(2,0m1)を入れ、水素ガスを通じて充分フラス
コ内を水素置換した。常圧の水素雰囲気上室温で8時間
攪拌した0反応終了後得られた溶液をシリカゲルカラム
にかけ、触媒を除去し溶媒を減圧下に留去すると共に生
成物を単離精製した。このようにして得られた白色固体
(20■)はNMRスペクトル等によりN−(N’−ベ
ンジルカルバモイル>−p−フルオロフェニルアラニン
メチルエステルであることを確認した。このものの旋光
度は 〔α)”=−48,26(c−1,040,CHCl、
。 20℃)であった。 実施例11 25ccのナス型フラスコにN−(N’−α−フェネチ
ルカルバモイル)デヒドロバリンメチルエステル(25
罐、0.09mmo I)と、触媒としてロジウム錯体
RhCI  (Ph、P)! (1,5■)を入れ、水
素ガスを通じて充分フラスコ内を水素置換した。 これに水素雰囲気上溶媒とし°Cエタノール(2,5m
 l )加え溶解させ、常圧の水素雰囲気下30℃で1
0時間攪拌した8反応終了後、溶媒を減圧下に除去し、
得られた混合物をシリカゲルカラムにかけ触媒を除去す
ると共に生成物を単離精製した。このようにして得られ
た白色固体(25■)はNMRスペクトル等によりN−
(N’−α−フェネチルカルバモイル)バリンメチルエ
ステルであることをflmした。このものの旋光度は〔
α〕。−−34,47(c=0.446.CHCIs、
20℃)であった。 実施例12 / a フェニル尿素(1,36g+  10.0m5no l
)と小過剰の2−オキソイソ吉草酸メチル(1,43g
。 11 、Om m o目のベンゼン(50ml)溶液に
触媒量のp−トルエンスルホン酸l水和物(130*。 0.7mmol)を加え3時間加熱還流した0反応終了
後、放冷し析出した固体を濾液に飽和塩化アンモニウム
水溶液を加えてエーテルで抽出した。有機層を水で洗浄
した後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。 乾燥剤を除去し溶液を減圧下に濃縮した。析出したN−
((N’−ヘンシル)カルバモイル)デヒドロバリンエ
チルエステルの白色固体(2,15g、収率87%)を
濾取した。 実施例13− p−CI −C,HsNHCNHt + CHCCOM
e/ e p−クロロフェニル尿素(1,71g、10.Ommo
l)と小過剰の2−オキソイソ吉草酸メチル(1,43
8+  11.0mmo、I)のベンゼン(50ml)
溶液に触媒量の1)−トルエンスルホン酸1水和物(1
90g、1.0mmo I)を加え3時間加熱還流した
0反応終了後放冷し析出した固体を濾別した。濾液に飽
和塩化アンモニウム水溶液を加えてエーテルで抽出した
。有機層を水で洗浄した後無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。乾燥剤を除去し溶液を減圧下l】縮した。析出し
たN−((N’−p−クロロフェニル)カルバモイル)
デヒドロバリンエチルエチルエステルの白色固体<2.
2g、収率78%)を濾取した。 実施例14 C& H5N HCN Ht +CHCCOM e/ e ヘンシル尿素(1,50g、10.Ommo I)と小
過剰の2−オキソイソ吉草酸メチル(1,43g。 11、Ommo l)のベンゼン(50m l) fa
液に触媒けのp−トルエンスルボン酸l水和物(190
■。 1.0+nmol)を力■え3時間加熱還流した0反応
終了後放冷し析出した固体を濾別した。濾液に飽和塩化
アンモニウム水溶液を加えてエーテルで抽出した。 有機層を水で洗浄した後無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。乾燥剤を除去し溶液を減圧上濃縮した。析出したN
−1(N−ベンジル)カルバモイル)デヒドロバリンエ
チルエチルエステルの白色固体(2,28g、収率87
%)を濾取した。 実施例15 C−Hs CH* N HCN Ht +  CHCC
OM 6/ e ベンジル尿素(1,50g、10.Ommo 1)と小
過剰の2−オキソ−3−メチルペンタン酸メチル(1,
58g、11.Ommo f)のベンゼン(50m l
) 溶液に触媒量のp−1−ルエンスルホン#1水和物
(190mg、1.ommo I)を加え3時間加e還
流した0反応終了後放冷し析出した固体を濾別した。濾
液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えてエーテルで抽
出した。有機層を水で洗浄した後無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。乾燥剤を除去し溶液を減圧上濃縮した。析
出したN−+(N’−ヘンシル)カルバモイル)デヒド
ロインロイシンメチルエステルの白色固体(1,90g
、収率69%)を濾取した。 実施例16 CH。 ベンジル尿素(1,41g、9.43mmo l)と小
(2,5g、l 3.Ommo l)のベンゼン(50
ml)溶液に触媒量のp−)ルエンスルホン#(200
■。 1.1mmo+)を加え5時間加熱還流した8反応終了
後放冷し析出した固体を濾別した。濾液に飽和塩化アン
モニウム水溶液を加えてエーテルで抽出した。 有機層を水で洗浄した後無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。乾燥剤を除去し溶液を減圧上濃縮した。析出したα
〜((N′−ベンジル)カルバモイル)アミノ−β−フ
ェニルクロトン酸メチルの白色固体(1,84g、収率
60%)を濾取した。 このものをシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用い
て8体および2体を分離した。 実施例17 Ch Hs CHt N HCN Ht +ベンジル尿
素(1,01g、6.7mmo l)と小過剰のp−メ
トキシカルボニルフェニルピルビン酸メチル(1,5g
、6.3mmol)のベンゼン(80ml)溶液に触媒
量の9−)ルエンスルホン酸l水和物(l OOv、0
.5mmo 1)を加え5時間加熱還流した0反応終了
後放冷し析出した固体を濾別した。濾液に飽和塩化アン
モニウム水溶液を加えてエーテルで抽出した。有機層を
水で洗浄した後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥
剤を除去し溶液を減圧上濃縮した。析出した(Z)−α
−((N’−ベンジル)カルバモイル)アミノ−β−(
p−メトキシカルボニルフェニルアクリル酸メチルエス
テルの白色固体(1,9g、収率8291f)を濾取し
た。 実施例1B CaHaCHzNHCNHt + 実施例17と同様の操作により、p−トルエンスルホン
Ml水和物(400■)を触媒としてベンジル尿素(4
,0g、27mmo I)と、フェニルピルビン酸メチ
ル(4,0g、22rnmo l)より(Z)−N−(
N’−ベンジルカルバモイル)デヒドロフChHsCH
IN HCN H!   ”実施例17と同様の操作に
より、p−)ルエンスルホン酸l水和物(50■)を触
媒としてベンジル尿素(500m、3.3mmo 1)
と、p−フェニルピルビン酸メチル(700mg、3.
6mmo l)より(Z)−N−(N’−ベンジルカル
バモイル)アミノ−β−(p−フルオロフェニル)アク
リル酸メチルエステル(327■、収率30%)を得た
。 −\′ 実施例20 C,HsCHsNHCNH,十 p −M s O−C、H4CHI CCOM e実施
例17と同様の操作により、p−+−ルエンスルホン酸
l水和物(190sw)を触媒としてベンジル尿素(1
,5q、10mmo l)と、p−メトキシフェニルピ
ルビン酸メチル(2,5■、12mmol)より(Z)
−α−N−(N’−ベンジルカルバモイル)アミノ−β
−(p−メトキシフェニル)アクリル酸メチルエステル
(2,8g、収率82%)を得た。 実施例21 Ch Hs CH* N HCN Hz ”実施例17
と同様の操作により、p−)ルエンスルホン酸l水和物
(100■)を触媒としてベンジル尿素(1,0IQ+
、6.7rnmo l)と、3.4−メシ チレンジオキVフェニルピルビン酸メチル(1,5g。 6.8mmol)より(Z) −a−N −(N’−ベ
ンジルカルバモイル)アミノ−β−(3’、4’−メチ
レンジオキシフェニル)アクリル酸メチルエステル(1
,34g、収率56%)を得た。 実施例22 ChHs CHt N HCN Hs ”25CCのナ
ス型フラスコにベンジル尿素(1,5w、10mmo 
I)と2−オキソ−4−フェニルブタン酸エチル(2,
06gg、10mmo l)を入れ、触媒としてP−)
ルエンスルホン酸1水和’Th<150■)および溶媒
としてベンゼン(40ml)を加え、3時間加熱還流下
に反応させた0反応終了後析出した固体を除去し、濾液
に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えてエーテルで抽出
した。有機層を水で洗浄した後無水硫酸マグネシウムで
乾燥させた。乾燥剤を除去し溶液を減圧濃縮した。得ら
れた混合物をシリカゲルカラムを用いて分離した。得ら
れた混合物をシリカゲルカラムを用いて分離精製しくZ
)−α−N−(N’−ベンジルカルバモイル)アミノ−
T−フェニルクロトン酸エチルエステル(1,98w。 収率59%)を得た。 実施例23 p −M 8− Ch Ha CH* N HCN H
g +CHx CCOE L / Ct+S 実施例12と同様の操作により、p−)ルエンスルホン
酸1水和物(150■)を触媒としてp−メチルフェニ
ル尿素(1,5w、10mmo l)と2−オキソイソ
吉草酸エチル(1,7■、12mmo+)よりN−(N
’−1)−メチルフェニルカルバモイル)デヒドロバリ
ンエチルエステル(2,5g、 収率81%)を得た。 実施例24 実施例12と同様の操作により、p−トルエンスルホン
酸l永和物(78m)を触媒としてα−フヱネチル尿素
(500*、3.0mmo I)と、2−オキソイソ吉
草酸メチル(470s+ir、  3.6mmo l)
より(Z)−α−N−(N’−α−フェネチルカルバモ
イル)デヒドロバリンエチルエステル(439■、収率
50%)を得た。 実施例25 p Cl −CaH2NHCNHi +(CHs) t
 CHt CCOM ep−クロロフェニル尿素(1,
7g、1 Ommo I)と2−オキソ−4−メチルペ
ンタン酸メチル(1,7g、12mmo +)のベンゼ
ン(80ml)溶液に触媒量のp−トルエンスルホン酸
l水和物(170■5(1,gmmol)を加え5時間
加熱還流した0反応終了後放冷し析出した固体を濾別し
た。濾液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えてエーテ
ルで抽出した出シタN −(N ’ −p−クロロフェ
ニルカルバモイル)デヒドロロイシンメチルエステルの
白色固体(1,9g、収率65%)を濾取した。 実施例26 / e フェニル尿素(1,、’16 g、I O,Ommo 
+)と小過剰の2−オキソイソ吉草酸メチル(1,43
g。 11.0mmol)のベンゼン(50ml)溶液に触媒
量の酢酸ナトリウム(57w、0.76mmo l)を
加え3時間加熱還流した0反応終了後放冷し析出した固
体を濾別した。濾液に飽和塩化アンモニウム水y8/&
を加えてエーテルで抽出した。有機層を水で洗浄した後
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を除去し溶液
を減圧下に濃縮した。析出したN−((N′−ベンジル
)カルバモイル)デヒドロバリンエチルエステルの白色
固体(568■、収率23%)を濾取した。 実施例27 / e フェニル尿素(1,36g、10.Ommo I)と小
過剰の2−オキソイソ吉草酸メチル(1,43g。 11、Ommo +)のベンゼン(50ml)i液に触
媒1のナトリウムメトキシド(37,8■、0.7mm
o+)を加え3時間加熱還流した0反応終了後放冷し析
出した固体を濾別した。濾液に飽和塩化アンモニウム水
78′I&を加えてエーテルで抽出した。有機層を水で
洗浄した後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を
除去し溶液を減圧下に濃縮した。析出したN−((N’
−ヘンシル)カルバモイル)デヒドロバリンエチルエス
テルの白色[if1体(1,0t■。 収率41%)を濾取した。 手続補正書(穐詭ン 平成元年 5月23日 特許庁長官  吉 1)文 毅 殴 ■、事件の表示 昭和63年特許願第 56155号 2、発明の名称 N−カルバモイル−α−アミノ酸誘導体及びその製造中
間体 3、補正をする者 事件との関係     特許出願人 )ウキコウト チ ョ ダ フマル  クチ  チフウ
メ  パン  ボウ住 所 東京都千代田区丸の内1丁
口4番5号4、補正の対象 明細書の「特許請求の範囲」及び[発明の詳細5、補正
の内容 別紙の通り(補正の対象の欄に記載事項以外に変更なし
)。 以上 明    細    書 1、発明の名称 N−カルバモイル−α−アミノ酸誘導体及びその製造中
間体 2、特許請求の範囲 +11 −紋穴 〔式中、R1はフェニル基あるいは置換または無置換の
低級アルキル基を表わす、R1及びR3は互いに独立し
て水素原子、置換または無置換の低級アルキル基または
アリール基を表わす、R4は水素原子または低級アルキ
ル基を表わす、〕で表わされるN−カルバモイル−α−
アミノ酸誘導体。 (2)  −紋穴 〔式中、R1はフェニル基あるいは置換または無置換の
低級アルキル基を表わす、Rz及びR3は互いに独立し
て水素原子、置換または無置換の低級アルキル基または
アリール基を表わす、R4は水素原子または低級アルキ
ル基を表わす、〕で表わされるN−カルバモイルデヒド
ロアミノ酸誘導体。 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規なN−カルバモイル−α−アミノ酸誘導体
及びその製造中間体であるN−カルバモイルデヒドロア
ミノ酸誘導体に関するものである0本発明のN−力シバ
モイル−α−アミノ酸誘導体は、食品添加物や医薬とし
て任用なα−アミノ酸誘導体製造の為の重要な製造中間
体となるものである。 〔従来の技術) 従来よりN末端が種々の保護基で置換されたα−アミノ
酸が数多く知られているが、置換カルバモイル基を有す
るα−アミノ酸誘導体に関する報告はない、またα−ア
ミノ酸の製造法としては従来より様々な方法が知られて
おり、α−ケトカルボン酸誘導体を原料とする還元アミ
ノ化反応やトランスアミノ化反応もその一つの方法であ
るが、α−ケトカルボン酸誘導体と置換尿素類との反応
により得られるN−カルバモイルデヒドロアミノ酸誘導
体を経由する製造法はこれまでその報告はない。 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明は、食品添加物や医薬として有用なα−アミノ酸
製造法の重要な前駆体となる新iN−カルバモイルーα
−アミノM誘導体及びその合成中間体であるN−カルバ
モイルデヒドロアミノ酸誘導体を提供するものである。 本発明者らはα−アミノ酸誘導体の工業的により有利な
製造方法について説意横討した結果、α−ケトカルボン
酸誘導体と尿素誘導体との脱水縮合反応により製造する
ことのできるN−カルバモイルデヒドロアミノ酸誘導体
とその触媒的水素化反応により、α−アミノ酸製造の為
の重要な製造原料となる新規なN−カルバモイル−α−
アミノ酸誘導体が容易に合成できることを見い出し本発
明を完成した。 〔課題を解決するための手段〕 本発明は、−紋穴 〔式中、R1はフェニル基あるいは置換または無置換の
低級アルキル基を表わす R1及びR2は互いに独立し
て水素原子、置換または無置換の低級アルキル基または
アリール基を表わす、R4は水素原子または低級アルキ
ル基を表わす、〕で示されるN−カルバモイルーα−ア
ミノfata導体及びその製造中間体である、−紋穴 〔式中、R1、Rz、Hz及びR4は前記と同し意味を
を表わす、〕で示されるN−カルバモイルデヒドロアミ
ノ酸誘導体に関するものである。 木明細書の上記および下記の記載において、本発明の範
囲内に包含される種々の定義の好適な例および説明を以
下に詳細に述べる。 「低級」とは、特に指示がなければ、炭素原子1〜6個
を有する基を意味するものとする。従って「低級アルキ
ル基」としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ヘキシ
ル基等を例示することができる。さらに「置換低級アル
キル基」としては、ベンジル基、α−フェネチル基、β
−フェネチル基等のフェニル置換低級アルキル基であり
、フェニル基はハロゲン原子、低級アルキル基等の置換
法によって1個以上置換されてもよい。 好適な「アリール基」は、フェニル基あるいは置換フェ
ニル基であり、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基あるいはメチ
レンジオキシ基等の置換基によって1個以上置換されて
もよい。 次に、前記−紋穴(1)及び(2)で示される本発明化
合物の製造法について以下に詳細に説明する。 本発明化合物の一般式(1)で示される新規なN−カル
バモイル−α−アミノ酸誘導体はN−カルバモイルデヒ
ドロアミノ酸誘導体(2)を水素化触媒存在下に二重結
合を水素化することにより製造され+21      
         [11(式中、R1,R2、R”及
びR4は前記と同じ意味を表わす、〕水水素触触として
は、パラジウム−カーボン粉末、パラジウム−アルミナ
粉末、パラジウム石綿、パラジウムブランク、白金−カ
ーボン粉末、酸化白金、ロジウム−カーボン粉末、ロジ
ウム−アルミナ粉末等の不均一系接触還元触媒、RhC
l (PhsPs) (Willkinsonti体)
 、IrC1(Co)(Phsl’h)(Vaskat
I体) 、IrHClt(PhsPs)、RuCIf(
Ph3P3)、RLIHCI (PhsPs)等の遷移
金属錯体や(Rh(COD) (Ph31”) *) 
 (C104)、 (Rh(IIB+))(Ph2P)
! CC1o&)(Rh(NOD)(DIP)10S)
 )  (C104)、(Rh(NOD)  (Pht
r’(COx)<PPh−gl )  (BF2)、(
Ir(、Con)(PCys) (Py))  (PF
6 )、(Ir(COD) (PPhHet) !’J
  (CIOs)等のカチオン性遷移金属錯体[CQ[
l  : l 、  5−CycloocLadlen
e i NBD  :Norbornadlene ;
 PCys : トリシクロへキシルホスフィン)など
の均−系諸体触媒を使用することができる。 さらに本水素化反応では、不斉水素化触媒を用いること
によりデヒドロアミノ酸誘導体(217L]!結合を不
斉水素化することができ、光学活性なN−カルバモイル
−α−アミノ酸誘導体を得ることができる。不斉水素化
触媒としては、光学活性ホスフィン配位子を有するロジ
ウムやイリジウム等の中性あるいはカチオン性遷移金属
錯体を用いることができる。中でもロジウム系の不斉触
媒力qJl製も容易であり転化率及び不斉収率に優れて
いる点で好ましく、例えば、(Rh(Con)(DIO
P) )  (C104)、(Rh(NRD)(OIO
P) )  (CIO4) 、  (1?h(COD)
(BPPM)  (CIO,)(Rh(Con)(Ph
CAPP) )  (CIO,)、 (1?h (CO
D) (DIPAMP)(CIOn)、 (Rh(Co
n)(BINAP))  (C1043等を使用するこ
とができる。 本反応は有機溶媒中で行なわれるものであり、使用され
る触媒によっても異なるが、不均一系触媒を用いる場合
には、メタノール、エタ、ノール、イソプロピルアルコ
ール、ヘキサン、酢酸エチルや酢酸、希塩酸等の溶媒お
よびこれらの混合溶媒を用いることができるが、収率が
良い点でアルコール系の溶媒を使用することが好ましい
、均一系触媒を用いる場合には、メタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール、ベンゼン、テトラヒドロ
フラン等の溶媒および混合溶媒を用いることができるが
、転化率及び不斉収率に優れている点でエタノール、ベ
ンゼン、テトラヒドロフランおよびこれらの混合溶媒系
で反応を行なうことが好ましい。 反応は水素存在下に行なうものであり、水素圧力には制
限されるものではない、常圧〜150気圧の水素圧から
使用する触媒に最適な水素圧を選択して反応を行なうこ
とが好ましい。 反応終了後は、不均一系触媒を用いた場合には、触媒を
濾別したiI液から通常の方法で目的物を単離すること
ができ、必要ならば再結晶あるいはイオン交換樹脂ある
いはシリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって更
に精製する。均一系触媒を用いた場合には、錯体が溶解
しにくい溶媒を加え触媒を濾別しその濾液から生成物を
単離するか、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
って触媒を除去すると共に生成物を精製する。 また、均一系不斉触媒を用いた場合に得られた光学活性
なN−カルバモイル−α−アミノ酸誘導体は、基準化合
物のあるものについては、基準化合物の旋光度との比較
、あるいはシフト試薬を用いた400MHz  ’H−
NMRスペクトル等により光学純度を算出した。基準化
合物のないものについては、その旋光度を付記した。 また本発明化合物のN−カルバモイルデヒドロアミノ酸
誘導体(2)は、−紋穴(3)で示される尿素誘導体と
一般式(4)で示されるα−ケトカルボン酸エステルと
の脱水縮合により製造されるもので+31      
   R3(41 〔式中、R1、R1,R3及びR4は前記と同じ意味を
表わす、〕 本反応は塩基あるいは酸触媒存在下に行なうものである
。触媒として塩基あるいは酸触媒いずれも使用すること
ができる。好適な塩基触媒としては、炭酸ナトリウムや
炭酸カリウム等の炭酸金属塩、ナトリウムメトキシド、
ナトリウムエトキシド、カリウム−(−ブトキシド等の
アルカリ金属アルコキシド、酢酸ナトリウムや酢酸カリ
ウム等の有機カルボン酸アルカリ金属塩等を挙げること
ができる。 また好適な酸触媒としては硫酸、リン酸等の鉱酸あるい
はp−)ルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トリ
フルオロメタンスルホン酸等のスルホン酸類、オキシ塩
化リン、三塩化リン、五塩化リン等のリン化合物等を用
いることができるが、安価に入手でき取り扱いが容易な
p−)ルエンスルホン酸やベンゼンスルホン酸が収率が
よい点に於いても好ましい触媒である。 触媒として塩基あるいは酸触媒いずれを使用した場合に
於いても反応は有機溶媒中で行なうのが好ましい、好適
な有機溶媒としてはベンゼンやトルエン等の芳香族系溶
媒、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタ
ン等のエーテル系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン
等のケトン類、アセトニトリル、インブチロニトリル等
のニトリル類あるいは、酢酸エチル、N、N−ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホ、キシド等の有m溶媒あ
るいはそれらの混合溶媒を使用することもできる。 反応温度は原料の1換基のIl類、使用する塩基、酸触
媒あるいは溶媒によっても異なるが、特に限定されるも
のではなく、通常室温から100℃で実施することが収
率が良い点で好ましい、また本反応は本来脱水縮合反応
であることより酸触媒を用いる反応ではベンゼンやクロ
ロホルム等の溶媒を用い、ディーン・スターク等の脱水
装置を装備した反応装置で溶媒の還流温度で反応させる
ことがさらに好ましい。 反応終了後、通常の後処理によって性成物を得ることが
できるが、必要ならばカラムクロマトグラフィー、再結
晶等によって精製する。 このようにして合成することのできる本発明化合物−紋
穴(1)で示される新規なN−カルバモイル−α−アミ
ノ酸誘導体として代表的なものを第1表に示す、また−
紋穴(2)で示されるN−カルバモイルデヒドロアミノ
酸誘導体として代表的なものを第2表に示す。 以下 実施例及び参考例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。生成物の融点及び元素分析値を第3表に、ス
ペクトル測定値を第4表に示す。 また、実施例において使用した水素化触媒の不斉配子B
PPM及びPhCAPPの名称は下記の通りである。 BPPM: 4−(Diphenylphosphino)−2−(
(diphenylphosphino)methyl
l pyrrolidine。 PhCAr’r’: N−(N’−Phenylcarbamoyl)−4−
dlphenylphosphino−2−(diph
enylphosphln。 m0thyl)pyrrolidine。 実施例1 25CCのナス型フラスコに(Z)−N−(N ’ −
ベンジルカルバモイル)デヒドロフェニルアラニンメチ
ルエステル(26Q+、0.08mmo l)と、触媒
としてロジウムカチオン性諸体(Rh (S、S−BP
PM)(COD))(CIO,)(3,6■。 4Jmmol)を入れ、水素ガスを通じて充分フラスコ
内を水素置換した。これに水素雰囲気上溶媒としてエタ
ノール(2,5m1)を加え溶解させ、常圧の水素雰囲
気上室温で8時間攪拌した0反応終了後、溶媒を減圧下
に除去し、得られた固体をシリカゲルカラムにかけ触媒
を除去すると共に生成物を精製単離した。このようにし
て得られた白色固体(24■)はNMRスペクトル等に
よりN−(N’−ベンジルカルバモイル)フェニルアラ
ニンメチルエステルであることを確認した。このものを
旋光度は〔α〕D−−59,78(c −1,20,C
HC1s、 20℃)であり、L−フェニルアラニンメ
チルエステルとベンジルイソシアネートより別途合成し
た基準化合物である(L)−N−(N’−ベンジルカル
バモイル)フェニルアラニンメチルエステルの旋光度(
〔α〕。 =  61.00 (C−1,15,CHCl3120
℃))と比較することによって、このものはL体で、そ
の光学純度は98%e、6.であることが判った。 実施例2 25ccのナス型フラスコに(Z)−N−(N’−ベン
ジルカルバモイル)デヒドロ(p−メトキシカルボニル
フェニルアラニンメチルエステル(31■。 0.084 mm o l )と、触媒としてロジウム
カチオン性錯体(Rh (S、S−BPPM)(COD
))(CI O,)  (3,6Ql、  4.2μm
o l)を入れ、水素ガスを通じて充分フラスコ内を水
素置換した。これに水素雰囲気上溶媒としてエタノール
(2,5m1)を加え溶解させ、常圧の水素雰囲気下室
温で8時間攪拌した0反応終了後、溶媒を減圧下に除去
し、得られた固体をシリカゲルカラムにかけ触媒を除去
すると共に生成物を精製重態した。このようにして得ら
れた白色固体(26*)はNMRスペクトル等によりN
−(N’−ベンジルカルバモイル>−p−メトキシカル
ボニルフェニルアラニンメチルエステルであることを確
認した。このものを旋光度は〔α〕。−−47,38(
C−1,300,CHCl、、20℃)であった。 シフト試薬(P r (T F D) z)を用いたこ
の生成物の400MHz  ’H−NMRを測定してそ
の積分値を比較することにより光学純度を求めたとこ実
施例3 25CCのナス型フラスコに(Z)−N−(N’−ベン
ジルカルバモイル)デヒドロ(p−メトキシフェニル)
アラニンメチルエステル(3Lm+r、  0.091
mmol)と、触媒としてロジウムカチオン性錯体(R
h (S、5−PhCAPP)(COD))(C104
)(3,9g、4.5.cimol)を入れ、水素ガス
を通じて充分フラスコ内を水素置換した。これに水素雰
囲気上溶媒としてエタノール(2,5m1)を加え熔解
させ、常圧の水素雰囲気下室温で8時間攪拌した0反応
終了後、溶媒を減圧下に除去し、得られた固体をシリカ
ゲルカラムにかけ触媒を除去すると共に生成物を精製単
離した。このようにして得られた白色固体(2f+g)
はNMRスペクトル等によりN−(N’−ヘンシルカル
バモイル)−p−メトキシフェニルアラニンメチルエス
テルであることをHEWした。このものを旋光度は 〔α〕。−46,43(c−1,460,CHCI、。 20℃)であった。 実施例4 25CCのナス型フラスコに(Z)−N−(N’−ベン
ジルカルバモイル)デヒドロ(m、p−メチレンジオキ
シフェニル)アラニンメチルエステル(30■、0.0
84mmo l)と、触媒としてロジウムカチオン性諸
体(Rh (S、S−BPPM)(COD))(CIO
,)(3,6■、4.2μno l)を入れ、水素ガス
を通じて充分フラスコ内を水素置換した。これに水素雰
囲気上溶媒としてエタノール(2,5m1)を加え溶解
させ、常圧の水素雰囲気上室温で8時間攪拌した0反応
終了後、溶媒を減圧下に除去し、得られた固体をシリカ
ゲルカラムにかけ触媒を除去すると共に生成物を精製単
離した。このようにして得られた白色固体(28■)は
NMRスペクトル等によりN−(N’−ヘンシルカルバ
モイル)−m、p−メチレンジオキシフェニルアラニン
メチルエステルであることを確認した。 このものを旋光度は〔α〕。=−40,18(c=1.
080.CHCl5,20℃)であった。 実施例5 25CCのナス型フラスコに(Z)−N−(N’−ベン
ジルカルバモイル)デヒドロホモフェニルアラニンエチ
ルエステル(27N、  0.083 mm o l)
と、触媒としてロジウムカチオン性諸体 (1’?h (S、S−BPPM)(COD))(CI
O4)(3,6*、4.2μno l)を入れ、水素ガ
スを通じて充分フラスコ内を水素置換した。これに水素
雰囲気上溶媒としてエタノール(2,5m1)を加え溶
解させ、常圧の水素雰囲気上室温で8時間攪拌した。 反応終了後、溶媒を減圧下に除去し、得られた固体をシ
リカゲルカラムにかけ触媒を除去すると共に生成物を精
製単離した。このようにして得られた白色[C(27■
)はNMRスペクトル等によりN−(N’−力ルバモイ
ル)ホモフェニルアラニンエチルエステルであることを
確認した。 このものを旋光度は〔α〕。−−9,85(c= 1.
35.CHC1s、20℃)であった。 光学活性(S)−ホモフェニルアラニンエチルエステル
とベンジルイソシアネートより別途合成した基準化合物
である(3)−α−(N’−ベンジルカルバモイル)ホ
モフェニルアラニンエチルエステルの旋光度(〔α)e
 ”18.12 (c=1.86゜CHCl、、20℃
))と比較することによってこのものは(R)体が優性
である光学純度は54%a、e、であることが判った。 実施例6 25CCのナス型フラスコにN−(N’−フェニルカル
バモイル)デヒドロバリンメチルエステル(50,0+
qr、0.20mmo +)と、触媒とシテハラジウム
ー炭素粉末(10%、140■)、及び溶媒としてエタ
ノール(2,5m1)を入れ、水素ガスを通じて充分フ
ラスコ内を水素置換した。常圧の水素雰囲気上室温で4
時間攪拌した0反応終了後得られた溶液から触媒を除去
し溶媒を減圧下に留去することによりN−(N’−フェ
ニルカルバモイル)バリンメチルエステル(27■)を
得た。 実施例7 20CCのステンレススチール製オートクレーブにN−
(N’−p−1−リルカルバモイル)デヒドロバリンメ
チルエステル(50at、O,18mmo l)と、触
媒としてロジウウム錯体(P h Cl  (P hi
) 1)(3,0■)を入れ、水素ガスを通じて充分系
内を水素置換した。これに水素雰囲気上溶媒としてエタ
ノール(2,5m1)を加え熔解させ、10気圧の水素
圧下室温で8時間撹拌した0反応終了後、溶媒を減圧下
に除去し、得られた混合物をシリカゲルカラムにかけ触
媒を除去すると共に生成物を精製単離した。 このようにして得られた白色固体(46■)はNMRス
ペクトル等によりN−(N’−p−)リルカルバモイル
)バリンメチルエステルであることを確認した。 実施例8 20CCのステンレススチール製オートクレーブにN−
(N’−ベンジルカルバモイル)デヒドロバリンメチル
エステル(50m、0.16mmo I)と、触媒とし
てロジウウム錯体(Rh CI  (P hsP ) 
z)(3,0■)を入れ、水素ガスを通じて充分系内を
水素置換した。これに水素雰囲気上溶媒としてエタノー
ル(2,5m1)を加えて溶解させ、10気圧の水素圧
下室温で8時間攪拌した0反応終了後、溶媒を減圧下に
除去し、得られた混合物をシリカゲルカラムにかけ触媒
を除去すると共に生成物を精製単離した。 このようにして得られた白色固体(47■)はNMRス
ペクトル等によりN−(N’−ベンジルカルバモイル)
バリンメチルエステルであることを確認した。 実施例9 20CCのステンレススチール製オートクレーブに(E
)−α−(N’−ベンジルカルバモイル)アミノ−β−
フェニルクロトン酸メチル(27■。 0.084 mrn o l )と、触媒としてロジウ
ム錯体(Rh (S、5−PhCAPP)  (COD
))(CIO,)(2,7g、4.2.crmol)を
入れ、水素ガスを通じて充分系内を水素置換した。これ
に水素雰囲気上溶媒としてエタノール(2,5m1)を
加えて熔解させ、10気圧の水素圧下室温で8時間攪拌
した0反応終了後、溶媒を減圧下に除去し、得られた混
合物をシリカゲルカラムにかけ触媒を除去すると共に生
成物を単離精製したこのようにして得られた白色固体(
27■)はNMRスペクトル等によりN−(N’−力ル
バモイル)−β−メチルフェニルアラニンメチルエステ
ルであることを確認した。 このものをの旋光度は〔α〕。−−11,29(c=1
.55.CHCl3.20℃)であった。 実施例10 25ccのナス型フラスコに(Z)−N−(N’−ベン
ジルカルバモイル)デヒドロ(p−フルオロフェニル)
アラニンメチルエステル(20■、 0.061mmo
l)と、触媒としてカチオン性ロジウム錯体(Rh (
S、5−PhCAPP)(COD))  (CIO,)
(1,7曙、3.0μmo l)及び溶媒としてエタノ
ール(2,0m1)を入れ、水素ガスを通して充分フラ
スコ内を水素置換した。常圧の水素雰囲気上室温で8時
間攪拌した0反応終了後得られた溶液をシリカゲルカラ
ムにかけ、触媒を除去し溶媒を減圧下に留去すると共に
生成物を単ji!精製した。このようにして得られた白
色固体(20qr)はNMRスペクトル等によりN−(
N’−ヘンシルカルバモイル>−p−フルオロフェニル
アラニンメチルエステルであることを61認した。この
ものの旋光度は〔α)”=  48.26 (c−1,
040,CHCl5゜20℃)であった。 実施例11 25ccのナス型フラスコにN−(N’−α−フェネチ
ルカルバモイル)デヒドロバリンメチルエステル(25
w、0.09mmo l)と、触媒としテロシウム譜体
RhCI  (P hsP)3 (1,5■)を入れ、
水素ガスを通じて充分フラスコ内を水素置換した。 これに水素雰囲気上溶媒としてエタノール(2,5m1
)加え溶解させ、常圧の水素雰囲気下30℃でlO時間
II拌した0反応終了後、溶媒を減圧下に除去し、得ら
れた混合物をシリカゲルカラムにかけ触媒を除去すると
共に生成物を単離精製した。このようにして得られた白
色固体(25■)はNM+?スペクトル等によりN−(
N’−α−フェネチルカルバモイル)バリンメチルエス
テルであることをf(1iEした。このものの旋光度は
〔α〕。−−34,47(c=0.446.CHCl5
,20℃)であった。 実施例12 CH。 フェニル尿素(1,36g、10.Ommo l)と小
過剰の2−オキソイソ吉草酸メチル(1,43g。 11、Ommo l)のベンゼン(50ml)溶液に触
媒量のp−トルエンスルホン酸1水和物(130■。 0.7mmol)を加え3時間加熱還流した0反応終了
後、放冷し析出した固体を濾液に飽和塩化アンモニウム
水溶液を加えてエーテルで抽出した。有機層を水で洗浄
した後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。 乾燥剤を除去し溶液を減圧下に濃縮した。析出したN−
1(N’−フェニル)カルバモイル)デヒドロバリンメ
チルエステルの白色固体(2,15g、収率87%)を
濾取した。 実施例13 / CH2 p−クロロフェニル尿素(1,71g、10.Ommo
l)と小過剰の2−オキソイソ吉草酸メチル(1,43
il、  11.0mrno +)のベンゼン(50m
l)溶液に触媒量のp−トルエンスルホン酸1水和物(
190w、1.Ommol)を加え3時間加熱還流した
0反応終了後放冷し析出した固体を濾別した。濾液に飽
和塩化アンモニウム水溶液を加えてエーテルで抽出した
。有機層を水で洗浄した後無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。乾燥剤を除去し溶液を減圧下tMNした。析出し
たN−((N’−p−クロロフェニル)カルバモイル)
デヒドロバリンメチルエステルの白色固体(2,2B、
収率78%)を濾取した。 実施例14 / CH。 ベンジル尿素(1,50g、10.Ommo I)と小
過剰の2−オキソイソ吉草酸メチル(1,43g。 11、Ommo l)のベンゼン(50rnl)溶液に
触媒量のp−)ルエンスルホン酸l水和物(190■。 1、Ommol)を加え3時間加熱還流した0反応終了
後放冷し析出した固体を濾別した。濾液に飽和塩化アン
モニウム水溶液を加えてエーテルで抽出した。 有機層を水で洗浄した後無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。乾燥剤を除去し溶液を減圧下濃縮した。析出したN
−((N’ベンジル)カルバモイル)デヒドロバリンメ
チルエステルの白色固体(2,28g。 収率87%)を濾取した。 実施例15 / CH,CH。 ヘンシル尿素(1,50g+  10.Ommo l)
と小過剰の2−オキソ−3−メチルペンタン酸メチル(
1,58g、11.Ommo l)のベンゼン(50m
 I )溶液に触媒量のp−1−ルエンスルホン酸l水
和物(190qr、1.0mmo +)を加え3時間加
熱還流した0反応終了後放冷し析出した固体を濾別した
。濾液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えてエーテル
で抽出した。有機層を水で洗浄した後無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。乾燥剤を除去し溶液を減圧上濃縮した
。析出したN−((N’ベンジル)カルバモイル)デヒ
ドロイソロイシンメチルエステルの白色固体(1,90
g、収率69%)を濾取した。 実施例16 CHs ベンジル尿素(1,41g、9.43mmo I)と小
iM剰の2−オキソ−3−フェニルブタン酸メチル(2
,5g、13.0mmo 1)(Dベアゼア (50m
1)溶液に階媒量のp−トルエンスルホン酸(200■
。 1.1mmol)を加え5時間加熱還流した0反応終了
後放冷し析出した固体を濾別した。濾液に飽和塩化アン
モニウム水溶液を加えてエーテルで抽出した。 有機層を水で洗浄した後無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。乾燥剤を除去し溶液を減圧上濃縮した。析出したα
−((N′−ベンジル)カルバモイル)アミノ−β−フ
ェニルクロトン酸メチルの白色固体(1,84g、収率
60%)を濾取した。 このものをシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用い
てE体および2体を分離した。 実施例17 C!H,CHffiNHCNH,+ p CHs OC−CM Ha ベンジル尿素(1,01g、6.7mmo I)と小過
剰のp−メトキシカルボニルフェニルピルビン酸メチ/
L/ (1,5g、  6.3mmo +)のベンゼン
(80m+)溶液に触媒量の1)−)ルエンスルホン酸
1水和物(10(1w、0.5mmo 1)を加え5時
間加熱還流した0反応終了後放冷し析出した固体を濾別
した。濾液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えてエー
テルで抽出した。有機層を水で洗浄した後無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。乾燥剤を除去し溶液を減圧上濃縮
した。析出した(Z)−N−I (N’−ベンジル)カ
ルバモイル)デヒドロ(p−メト一トシカルボニルフェ
ニル)アラニンメチルエステルの白色固体(1,9g、
収率82%)を濾取した。 実施例1B C,H5CH,NHCNHよ+ 実施例17と同様の操作により、p−トルエンスルホン
酸l水和物(400■)を触媒としてベンジル尿素(4
,0g、27mmo l)と、7 ニー1− ルビルピ
ン酸メチル(4,0g、22mmo l)より (Z)
−N−(N’−ベンジルカルバモイル)デヒドロフェニ
ルアラニンメチルエステル(6,43g、 収率76%
)を得た。 実施例19 Ch Hs CHz N HCN H* +実施例17
と同様の操作により、り−)ルエンスルホン酸1水和物
(50■)を触媒としてベンジル尿素(500qr、3
.3mmo l)と、り −7/L/オロフエニルビル
ビン酸メチル(700■、3.5mmo Iより (Z
)−N−(N’−ベンジルカルバモイル)デヒドロ(p
−フルオロフェニル)アラニンメチルエステル(327
■、収率30%)を得た。 実施例20 Cb Hs CHt N HCN H! ”実施例17
と同様の操作により、p−トルエンスルホン酸1水和物
(190■)を触媒としてヘンシル尿素(1,5g、1
 Ommo l)と、p−メトキシフェニルピルビン酸
メチル(2,5g、12mmo l)より (Z)−N
−(N’−ベンジルカルバモイル)デヒドロ(p−メト
キシフェニル)アラニンメチル) エステル(2,8g
、収率82%)を得た。 実施例21 C& HS CHz N HCN Hl +実施例17
と同様の操作により、p−)ルエンスルホンM1水和物
(100■)を触媒としてベンジル尿素(1,01g+
  6.7mmo I)と、3.4−/チレンジオキシ
フェニルピルピン酸メチル(1,5g。 6.8mno+)より(Z)−N−(N’ −ヘンシル
カルバモイル)デヒドロ(m’、p’−メチレンジオキ
シフェニル)アラニンメチルエステル(1,34g。 収率56%)を得た。 実施例22 Ch Hs CHt N HCN Hx +25CCの
ナス型フラスコにベンジル尿素(1,5g、10mrn
o+)と2−オキソ−4−フェニルブタン酸エチル(2
,06g、  l Ommo l)を入れ、触媒として
p−トルエンスルホン酸1水和物(150■)および溶
媒としてベンゼン(40ml)を加え、3時間加熱還流
下に反応させた0反応終了後析出した固体を除去し、濾
液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えてエーテルで抽
出した。有機層を水で洗浄した後無水硫酸マグネシウム
で乾燥させた。乾燥剤を除去し溶液を減圧濃縮した。得
られた混合物をシリカゲルカラムを用いて分間した。得
られた混合物をシリカゲルカラムを用いて分離精製しく
Z) −N−(N′−ベンジルカルバモイル)デヒドロ
ホモフェニルアラニンエチルエステル(1,98■、収
率59%)を得た。 実施例23 pCHs −Ca Ha N HCN Ht +/ CH。 実施例12と開襟の操作により、p−トルエンスルホン
酸l水和物(150■)を触媒としてp−メチルフェニ
ル尿素(1,5g、10mmo I)と2−オキソイソ
吉草酸エチル(1,7g、12mmo l)よりN−(
N’−p−メチルフェニルカルバモイル)デヒドロバリ
ンエチルエステル(2,5g、 収率81%)を得た。 実施例24 実施例12と同様の操作により、p−トルエンスルホン
酸l水和物(78■)を触媒としてα−フェネチル尿素
(500■、3.0mmo +)と、2−オキソイソ吉
草酸メチル(47Lw、3.6mmo I)より(Z)
−α−N−(N’−α−フェネチルカルバモイル)デヒ
ドロバリンメチルエステル(439■、収率50%)を
得た。 実施例25 p−CI −C*Hs−NHCNHt +p−クロロフ
ェニル尿素(1,7g、10mmo I)と2−オキソ
−4−メチルペンタン酸メチル(1,7g、12mmo
 l)のベンゼン(80ml)溶液に触媒量のp−トル
エンスルホン酸l水和物(170w。 0.9mmo+)を加え5時間加熱還流した0反応終了
後放冷し析出した固体を濾別した。濾液に飽和塩化アン
モニウム水溶液を加えてエーテルで抽出した、有ffa
Mを水で洗浄した後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。 乾燥剤を除去し溶液を減圧下にt!A縮した。 Fr出したN−(N’−p−クロロフェニルカルバモイ
ル)デヒドロロイシンメチルエステルの白色固体(1,
9g、収率65%)を濾取した。 実施例26 / CH。 フェニル尿素(1,36g、10.0mmo l)と小
過剰の2−オキソイソ吉草酸メチル(1,43g。 11.0mmo l)のベンゼン(50ml)78液に
触媒量の酢酸ナトリウム(57#、0.76mmo +
)を加え3時間加熱還流した0反応終了後放冷し析出し
た固体を濾別した。濾液に飽和塩化アンモニウム水溶液
を加えてエーテルで抽出した。有機層を水で洗浄した後
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を除去し溶液
を減圧下に濃縮した。析出したN−(N’−フェニルカ
ルバモイル)デヒドロバリンメチルエステルの白色固体
(568■、収率23%)実施例27 / Hs フェニル尿素(1,36g、10.0mmo l)と小
過剰の2−オキソイソ吉草酸メチル(1,43g。 11.0mmo l)のベンゼン(50ml)溶液に触
媒量のナトリウムメトキシド(37,8Q+、  0.
7mmol)を加え3時間加熱還流した0反応終了後放
冷し析出した固体を濾別した。濾液に飽和塩化アンモニ
ウム水溶液を加えてエーテルで抽出した。有機層を水で
洗浄した後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を
除去し溶液を減圧下に濃縮した。析出t、たN−CN’
−フェニルカルバモイル)デヒドロバリンメチルエステ
ルの白色固体(1,01g。 収率41%)を濾取した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(1) 〔式中、R^1はフェニル基あるいは置換または無置換
    の低級アルキル基を表わす。R^2及びR^3は互いに
    独立して水素原子、置換または無置換の低級アルキル基
    またはアリール基を表わす。R^4は水素原子または低
    級アルキル基を表わす。〕で表わされるN−カルバモイ
    ル−α−アミノ酸誘導体。 ▲数式、化学式、表等があります▼(2) 〔式中、R^1はフェニル基あるいは置換または無置換
    の低級アルキル基を表わす。R^2及びR^3は互いに
    独立して水素原子、置換または無置換の低級アルキル基
    またはアリール基を表わす。R^4は水素原子または低
    級アルキル基を表わす。〕で表わされるN−カルバモイ
    ルデヒドロアミノ酸誘導体。
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