JPH01229793A

JPH01229793A - 防舷材用チェーンネットの交差部構造体

Info

Publication number: JPH01229793A
Application number: JP5638788A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Ezaki; 江崎　清; Hisaya Uruta; 潤田　久也
Original assignee: Bridgestone Corp
Current assignee: Bridgestone Corp
Priority date: 1988-03-11
Filing date: 1988-03-11
Publication date: 1989-09-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、岸壁その他の接舷施設に用いられるたとえ
ば空気式防舷材を収納するためのチェーンネットに適用
されて、船舶の舷側および防舷材を有効に保護すること
ができる防舷材用チェーンネットの交差部構造体に関す
るものである。

（従来の技術）空気式防舷材を収納するために用いられるチェーンネッ
トにおいて、複数本のチェーンの交差部に配置され、そ
れぞれのチェーンのチェーンリンクを連結される、従来
既知の、防舷材用チェーンネットの交差部構造体として
は、たとえば実公昭５７−３６５５２号公報に開示され
たものがある。

これは、第４図に示すように、空気式防舷材１を収納す
るチェーンネット２の、それぞれのチェーン３の交差部
において、各チェーン３の終端リンク４を、シャックル
５を介して環状リング６に連結するものであり、かかる
交差部構造体によれば、環状リング６に対するシャック
ル５の脱着によって、チェーン３の長さ調整、交換など
を容易に行うことができる。

（発明が解決しようとする課題）ところが、かかる従来技術にあっては、第４図（ｂ）に
示すところから明らかなように、シャツクル５を含む平
面が、環状リング６を含む平面と、はぼ直交する方向に
向くことになり、そのシャックル５の連結ピン７が、空
気式防舷材側および、接岸される船舶の舷側側へそれぞ
れ突出することになり、しかも、それぞれのシャックル
５は、環状リング６に対して比較的自由に相対変位でき
ることから、とくには、船舶の、空気式防舷材１への接
舷時および接舷中に、防舷材１および舷側のそれぞれが
、連結ピン７によって極めて損傷され易いという問題が
あった。

この発明は、簡単な構造にして、従来技術のかかる問題
を有利に解決するものであり、空気式防舷材および舷側
の両者を有効に保護して、それらの損傷を十分に防止す
ることができる、防舷材用チェーンネットの交差部構造
体を提供するものである。

（問題を解決するための手段）この発明は、複数本のチェーンの交差部に配置されて、
それぞれチェーンのチェーンリンクを連結される、防舷
材用チェーンネットの交差部構造体において、たとえば
、二本の棒部材を、正面形状がほぼ十字状をなす姿勢に
位置決め固定することにて剛性クロス構体を構成し、そ
して、この剛性クロス構体の各端部分に、各棒部材の延
在方向と直交する方向へ向くとともに、他の棒部材の延
在方向とほぼ平行をなす方向へ向く貫通孔を設けたもの
である。

（作　用）かかる交差部構造体によれば、それぞれのチェーンのチ
ェーンリンク、通常は終端リンクを連結される剛性クロ
ス構体に、防舷材の周面とは平行をなす方向へ向く貫通
孔を設けていることから、その終端リンクを、シャック
ルを介して剛性クロス構体に連結した場合には、シャッ
クルの連結ピンもまた、防舷材の周面とほぼ平行に延在
することになり、その連結ピンの、防舷材側および舷側
側への突出が完全に防止されることになる。

これがため、防舷材への接舷時および接舷中に、防舷材
および舷側が、シャックルの連結ピンによって損傷され
るのを確実に防止することができる。

（実施例）以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図はこの発明の一実施例を示す図である。

図中１１．１２はそれぞれ、二本で一対をなす、たとえ
ば金属製の棒部材を示し、これらの棒部材１１゜１２は
、正面形状が十字状をなす交差姿勢としてそれらを位置
決めするとともに、溶接その他によって相互に固着もし
くは固定することによって剛性クロス構体１３を構成す
る。

そして、この剛性クロス構体１３の各端部分には、各棒
部材１１．１２の延在方向と直交する方向へ向くととも
に、他方の棒部材１２．１１の延在方向とほぼ平行をな
す方向に向く貫通孔１４．１５を設け、これらのそれぞ
れの貫通孔１４．１５に、各チェーン３の終端リンク４
に挿通されたシャックル５の連結ピン７を貫通可能なら
しめる。

従ってここでは、シャックル５の連結ピン７を、それぞ
れの貫通孔１４．１５に対して抜は止めすることにより
、それぞれのチ、エーン３を、そのシャックル５を介し
て、この発明の交差部構造体に連結することができ、こ
の連結状態においては、連結ピン７は、防舷材の周面と
ほぼ平行をなす方向へ向くことになる。

なお図中１６は、古タイヤその他からなる、好ましくは
ドーナツ状の緩衝部材を示し、この発明の交差部構造体
をその緩衝部材１６の中央部に位置させ、そして、その
緩衝部材工６に貫通させた各チェーン３を交差部構造体
に連結することによってチェーンネットを構成した場合
には、船舶の接舷に際し、そのチェーンネットに内包さ
れる防舷材および舷側に対する交差部構造体およびチェ
ーン３の衝突衝撃を十分に緩和し、併せて、接舷中にお
ける防舷材および舷側の摩耗を有効に防止することがで
きる。

第２図は、剛性クロス構体の構成例を示す分解斜視図で
あり、ここでは、一方の棒部材１１の、長さ方向の中央
部分に窪みＩｌａを設けるとともに、他方の棒部材１２
の、長さ方向の中央部分にもまた窪み１２ａを設け、こ
れらの両棒部材１１．１２を、窪み部分において、相互
に直交する姿勢で嵌め合わせるとともに、それらを溶接
、ねじ止めその他によって、固着もしくは固定゛するこ
とにて剛性クロス構体を構成する。

なおここで、それぞれの窪みｌｌａ、　１２ａの深さを
、それぞれの棒部材１１．１２の厚さの半分とした場合
には、剛性クロス構体を十分に平坦なものとすることが
できる。

ちなみに、かかる剛性クロス構体を大型の防舷材に適用
する場合には、各棒部材の長さを３８０ｍｍ、断面寸法
を５０ａ程度とすることができ、中型の防舷材に適用す
る場合には、長さを２５０ｍｍ　、断面寸法を３０　　
程度とすることができる。また、大型の防舷材に対して
は内径が５１０φ程度のそして中型の防舷材に対しては
内径が４１０φ程度の緩衝部材を用いることが好ましい
。

さらに、図示の剛性クロス構体においては、防舷材の、
少なくとも周方向に向く棒部材を、その防舷材の周面に
沿う形状に彎曲させることが好ましく、このことは、防
舷材の周方向の曲率が太きい場合にとくに有効である。

第３図は剛性クロス構体の他の構成例を示す図であり、
この例は、いずれか一方の棒部材、たとえば棒部材１２
の、中央部両側面に、二つに分割した部材１１ｂ、　Ｉ
ＩＣからなる他方の棒部材１１を、溶接その他によって
固着したものであり、この例においてもまた、少なくと
も周方向に向く棒部材１１を、防舷材の周面に沿う形状
に彎曲させることが好ましい。

なお、上述したそれぞれの剛性クロス構体においては、
少なくとも防舷材に向く側には面取りを施すことが好ま
しく、また、それの耐久性の向上のためには、ペイント
その他の防錆処理を施すことが好ましい。

このように構成してなる、防舷材用チェーンネットの交
差部構造体によれば、そこに連結されるシャックル５の
連結ピン７が、防舷材および舷側の両者に対してほぼ平
行となるので、船舶の、防舷材への接舷時および接舷中
に、防舷材および舷側が、連結ピン７によって損傷され
るおそれをほぼ完全に除去することができる。

以上この発明を図示例に基づいて説明したが、それぞれ
の棒部材に要求される強度との関係において、それらの
それぞれに形成される富みの深さの割合を、７：３．６
：４などの適宜の割合とすることもでき、また、チェー
ン３の延在方向との関連において両棒部材の交差角度を
所要に応じて変更することもできる。

（発明の効果）かくして、この発明によれば、棒部材を、正面形状がほ
ぼ十字状をなす姿勢に、適宜なる方法および交角にて位
置決めするとともに固定して剛性クロス構体とし、かか
る剛性クロス構体の各端部分に、各棒部材の延在方向と
直交する方向へ向くとともに、他の棒部材の延在方向と
平行をなす方向へ向く貫通孔を設け、それぞれのチェー
ンを、これらの各貫通孔に連結ピンを通したシャ・νク
ルを介して剛性クロス構体、ひいては交差部構造体に連
結することにより、前記連結ピンを、防舷材および舷側
の両者に、ともに実質的に平行ならしめることができる
ので、船舶の接舷時および接舷中の、防舷材および舷側
の損傷を極めて有効に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す図、第２．３図はそ
れぞれ剛性クロス構体の構成例を示す分解斜視図、第４図は従来例を示す図である。３・・・チェーン　　　　　４・・・終端リンク５・・
・シャックル　　　　マ・・・連結ピン１１、１２・・
・棒部材　　　　１１ａ、　１２ａ・・・窪み１１ｂ、
　ｌｌｃ・・・部材　　　　１３・・・剛性クロス構体
１４、１５・・・貫通孔第２図第３図ｆｃ第４図（ａ）

Claims

【特許請求の範囲】１、複数本のチェーンの交差部に配置されて、それぞれ
のチェーンのチェーンリンクを連結される、防舷材用チ
ェーンネットの交差部構造体において、正面形状がほぼ十字状をなす姿勢に棒部材を位置決め固
定してなる剛性クロス構体の各端部分に、各棒部材の延
在方向と直交する方向へ向くとともに、他の棒部材の延
在方向とほぼ平行をなす方向へ向く貫通孔を設けたこと
を特徴とする防舷材用チェーンネットの交差部構造体。