JPH01227607A - 懸垂クランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は電力線または架空地線などの線条を懸垂してガ
イシ装置を介してまたは直接鉄塔などに線条を懸垂する
ための懸垂クランプに関する。

（従来の技術） 懸垂クランプは電力線用および架空地線用のものがあり
、電力線用のものは普通型のものとフリーセンタ型のも
のに分れ、架空地線用のものは吊下げ用と固定用とあり
、この吊下げ用のものは、普通型とフリーセンタ型があ
り、固定用のものは固定型と塔頂軸受型とがある。

これらのものの中にはＪＩＳ規格で規定されたものがあ
る。参考までにその１つを挙げれば、第４図および第５
図に示すようなものである。

第４図および第５図から理解されるように、クランプ本
体には線条溝があり、この線条溝を送電線などの線条が
通り、その線条の上には線条押えがはめられ、その線条
押えはクランプ本体に植えられたボルトにはまり、その
ボルトにはまるナツトでクランプ本体に緊締され、線条
を線条溝内に強固に固定することになる。クランプ本体
のほぼ中央部には軸ピンがあり、この軸ピンに吊り金具
がはまり、吊り金具の一方はさらに鉄塔などへ金具やガ
イシを用いて連結されていき、線条が鉄塔に懸垂される
ことになる。

（発明が解決しようとする課題） これらの懸垂クランプでは、ボルトにはめられたナツト
を適切な締めつけ程度にして、線条溝と線条押えによる
線条の把持力を確実にするとともに、度を過して線条を
極端に変形させたり、ボルトをネジ切ってしまわないよ
うにナツト１個１個の締めつけトルクを適切な範囲内に
あるように厳重に管理しなければならない。

さらに、このような締めつけ作業は、電気工事作業者が
かなり強大な力で締めつけなければならないという難点
がある。

したがって、架線工事を適正化するとともに省力化しな
ければならないという課題がある。

（課題を解決するための手段） 本発明は、上記の課題を解決するために発明されたもの
であり、第１図、第２図および第３図に示すように、線
条（曽）に適合する線条溝（１）が設けられたクランプ
本体（２）の線条溝（１）側壁にこの線条溝（１）に収
容された線条（ｌｉｔ）を圧接して線条（Ｗ）を把握す
る線条押え（３）を軸支し、この線条押え（３）の軸（
４）側とは線条溝（１）をはさんで反対側のクランプ本
体（２）に線条押え（３）を閉鎖する尾錠（５，５）を
設けたことを特徴とする懸垂クランプである。

クランプ本体（２）に設けられた尾錠（５，５）の構造
は、カム部（８）を有する梃子（７）がそのカム部（６
）において、クランプ本体（２）に植設されたピン（８
）の先端部に軸支されたもの、または、クランプ本体（
２）の線条溝（１）の側壁に設けられた横軸（１５）に
挿し通されたアイ形ピン（１Ｂ）の他方の軸穴（１７）
に軸支されたもめである。

また、そのピン（８）、または、アイ形ビン（１６゜１
Ｂ）には圧縮コイルバネ（８）、竹の子バネ（ｌＯ）ま
たはバネ座金（１１）をはめ、尾錠（５，５）の梃子（
７）のカム部（６）での係止をクリック作用で確保する
構造にする。

また、線条押え（３）の構造は、上面から見た形状が片
側に１つ以上の人込み凹所（１２）を有し、他方側に複
数個の人込み凹所（１３，１３）を有する形状となって
おり、この１つ以上の人込み凹所（１２）には、線条押
えを軸支する軸（４）のクランプ本体の軸受部（１４）
がはまり、他方側の複数個の人込み凹所（１３，１３）
には尾錠（５，５）を軸支する複数本のピン（８，８，
、、、）または、横軸（１５）に挿し通されたアイ形ピ
ン（１６，１８）が通る構造となっている。

（作用） 線条（Ｗ）を線条溝（１）の中に収容して、軸（４）に
軸支された線条押え（３）を閉め、線条押え（３）の複
数個の人込み凹所（１３，１３）を通る複数本のピン（
８，８）の先端部に、または、横軸（１５）に挿し通さ
れたアイ形ピン（１６）の他方の軸穴（１７）に、軸支
されたそれぞれの尾錠（５，５）の梃子（７，７）を倒
すと、クリック作用により梃子（７，７）はその静止位
置を保持する。

複数本のピン（８，８）　、または、アイ形ピン（１８
゜１１３）には、それぞれ圧縮コイルバネ（８）、竹の
子バネ（ｌＯ）またはバネ座金（１１）がはめられてい
るから、その圧縮コイルバネ（８）、竹の子バネ（１０
）またはバネ座金（１１）の反発力により梃子（７、７
）は線条押え（３）を強く線条（曽）に圧接させる。こ
の線条押え（３）の線条（Ｗ）への圧接により、線条（
Ｗ）は線条溝（１）中に強固に把握される。

（実施例） 実施例１ 第１図に示す実施例は、線条（Ｗ）に適合する線条溝（
１）が設けられたクランプ本体（２）の線条溝（１）側
壁にこの線条溝（１）に収容された線条（Ｗ）を圧接し
て線条（Ｗ）を把握する線条押え（３）を軸支し、この
線条押え（３）の軸（４）とは線条溝（１）をはさんで
反対側のクランプ本体（２）に線条押え（３）を閉鎖す
る尾錠（５，５）を設け、その尾錠（５）は、クランプ
本体（２）に植設された２木のピン（８，８）の先端部
に軸支し、その２本のピン（８・８）には、それぞれ圧
縮コイルバネ（Ｓ　、Ｓ）をはめた構造のものである。

実施例２ 第２図に示す実施例は、線条（Ｗ）に適合する線条溝（
１）が設けられたクランプ本体（２）の線条溝（１）側
壁にこの線条溝（１）に収容された線条（Ｗ）を圧接し
て線条（Ｗ）を把握する線条押え（３）を軸支し、この
線条押え（３）゛の軸（４）とは線条溝（１）をはさん
で反対側のクランプ本体（２）に線条押え（３）を閉鎖
する尾錠（５，５）を設け、その尾錠（５）は、クラン
プ本体（２）の線条溝（１）の側壁に設けられた横軸（
１５）に挿し通された２木のアイ形ビン（ｔｅ、１６）
の他方の軸穴（１７，１７）にそれぞれ軸支されたもの
である。

この２木のアイ形ピン（１６，１６）にはそれぞれ竹の
子バネ（１０，１０）がはめられている。

実施例３ 第３図に示す実施例は、線条（Ｗ）に適合する線条溝（
１）が設けられたクランプ本体（２）の線条溝（１）側
壁にこの線条溝（１）に収容された線条（Ｗ）を圧接し
て線条（Ｗ）を把握する線条押え（３）を軸支し、この
線条押え（３）の軸（４）とは線条溝（１）をはさんで
反対側のクランプ本体（２）に線条押え（３）を閉鎖す
る尾錠（５，５）を設け、その２個の尾錠（５，５）は
、クランプ本体（２）の線条溝（１）の側壁に設けられ
た横軸（１５）に挿し通された２本のアイ形ピン（１１
３，１６）の他方の軸穴（１７，１７）にそれぞれ軸支
されたものである。

このアイ形ピン（１６）にはバネ座金（１１，１１，１
＋、、。

６．）がそれぞれ相互に対向した複数組のものがはめら
れている。

（発明の効果） 以上に詳細に説明したように、本発明の懸垂クランプは
、上記のような構成としたから、線条を線条溝の中に収
容し、軸に軸支された線条押えを閉め、複数本のピンの
先端部または複数個のアイ形ピンに軸支されたそれぞれ
の尾錠の梃子を倒すと、梃子はクリック作用によりその
静止位置を保持して線条押えを押圧し続けるから、線条
は線条溝中に強固に把持される。

このように本発明の懸垂クランプは、ナツトの締付は作
業が省略されて、線条の把持作業が極めて簡単になり、
山地で送電線鉄塔への運搬に労力を要するような地点で
の線条架設作業でも部品の紛失の恐れが少ないので、架
線作業が楽になるという利点もあって、本発明は産業の
発達に寄与するところ極めて大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図および第３図は、それぞれ本発明の一実
施例の斜視図、第４図は従来の懸垂クランプの一部切欠
側面図、第５図はその一部切欠正面図である。 １、、、、、線条溝、　２．、、、、クランプ本体；３
、、、、、線条押え、　４．、、、、軸、　５．、、、
、尾錠；Ｂ、、、、、カム部、　７．、、、、梃子、　
８．、、、、ピン；８、、、、、圧縮コイルバネ、　１
０．、、、竹の子バネ；Ｉｔ、、、、バネ座金、　１２
．、、、人込み凹所；＋３．、、、人込み凹所、　１４
．、、、軸受部；１５、、、、横軸、　１６．、、、ア
イ形ピン、　１？、、、、、軸穴；Ｗ、、、、線条。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 線条に適合する線条溝が設けられたクランプ本体の線条
   溝側壁にこの線条溝に収容された線条を圧接して線条を
   把握する線条押えを軸支し、この線条押えの軸側とは線
   条溝をはさんで反対側のクランプ本体に線条押えを閉鎖
   する尾錠を設けたことを特徴とする懸垂クランプ。