JPH0122607Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本案は電気掃除機に関するものである。

（従来技術） 電動送風機、フイルター装置及びコードリール
組品等を内蔵する掃除機本体を走行させながら、
床面上を広い範囲に渡つて清掃する電気掃除機
は、広く一般家庭で使用されており、又最近で
は、机上、食卓上等の局部的な清掃を目的として
充電電池、電動送風機及びフイルター装置等を内
蔵する充電式小型掃除機が種々商品化され、一般
家庭における需要も増加傾向にある。

ところが、このようなタイプの異なる掃除機を
巧みに組合せて一つの製品として取扱えるように
したものが従来では存在せず、従来では専ら、タ
イプの異なる掃除機を個々に独立した製品として
取扱うべく設計していた為、一般家庭における収
納保管等を全く考慮しておらず、種々不便を生じ
ることになつていた。

（目的） 本案はかかる点に鑑みてなされたもので、タイ
プの異なる掃除機を巧みに組合せることにより、
一つの製品として取扱い一括して収納保管できる
ようになすと同時に、コードリール組品を内蔵す
る掃除機本体を電源に接続した状態で小型掃除機
の充電を行なえるようになし、実用上極めて便利
なものを提供するものである。

（実施例） 以下図面に示した本案の実施例について詳細に
説明する。

先ず、第１図乃至第６図の実施例において、１
は前端面に吸口２を有しかつ底部に走行車輪３及
び自在車輪（図示せず）を具備する掃除機本体
で、従来周知のようにフイルター装置、電動送風
機及びコードリール組品（何れも図示せず）等を
内蔵する。４は掃除機本体１の外周に設けた衝撃
吸収用軟質バンパー、５はコードリール組品のロ
ツク解除操作を行ないコードを巻取らせるコード
巻取ボタン、６は掃除機本体１の持ち運び用把手
である。而して、この掃除機本体１は従来周知の
ように吸口２に吸込ホース、延長管及び吸込口
（何れも図示せず）等を順次接続して、車輪によ
り床面上を走行しながら、広い範囲に渡つて清掃
できるようになつている。

７は掃除機本体１の上面に前後略中間位置にお
いて形成した収納凹部で、後記小型掃除機を納め
取付けるためのものである。８は収納凹部７の内
底面上に突出する嵌合突起で、該突起８の表面に
は充電用接続端子９を臨ませてある。

１０は上面に把手１１を有し前端面に吸口１２
を設けた充電式小型掃除機で、電動送風機及びフ
イルター装置（何れも図示せず）等を内蔵し、か
つ電源となる充電電池１３を把手１１内部に納め
てある。而して、この小型掃除機１０は収納凹部
７内に納めることにより掃除機本体１に着脱自在
に取付けられ、その取付状態において上面を掃除
機本体１の上面と面一となし把手１１を外方に突
出させている。１４は小型掃除機１０に設けられ
掃除機本体１側に係合することにより小型掃除機
１０を収納凹部７内に固定するためのクランプ装
置、１５は把手１１に設けた運転スイツチ、１６
は把手１１に設けた放熱用小孔、１７は小型掃除
機１０の下面に設けた嵌合凹部で、その内面に充
電用接続端子１８を臨ませ、嵌合突起８に嵌合し
た状態で接続端子１８を掃除機本体１側の充電用
接続端子９と電気的に接続する。

次に、第７図の電気回路図において、Ａは掃除
機本体１側の回路部であり、電動送風機１９を運
転スイツチ２０及びヒユーズ２１を直列に介挿し
て交流電源２２側に接続すると共に、急速充電回
路部２３をヒユーズ２１を介挿して交流電源２２
側に接続し、上記充電回路部２３より充電用接続
端子９を引出している。Ｂは小型掃除機１０側の
回路部であり、電動送風機２４及び運転スイツチ
１５よりなる直列回路と、充電電池１３とを充電
用接続端子１８間に並列の関係に接続する。

上記構成において、小型掃除機１０の不使用時
該掃除機１０を掃除機本体１の収納凹部７内に納
め取付けることにより、小型掃除機１０を掃除機
本体１ともども一括して収納保管することができ
る。

而して、掃除機本体１を使用して清掃する場合
には、小型掃除機１０を取付けたままの状態で、
コードリールより電源コードを引出して交流電源
２２に接続し、運転スイツチ２０をONして電動
送風機１９を駆動することにより行なう。この
時、小型掃除機１０の充電電池１３は急速充電回
路部２３に接続された状態にあり、該回路部２３
を通して充電が行なわれている。従つて、充電電
池１３の充電のみを目的とした作業は不要であ
り、充電は掃除機本体１を使用する度に自動的に
行なわれる。

尚、充電電池１３は電気量を化学反応に置き換
えるものである為、充電時発熱することになる
が、その熱は、外方に突出状態にある把手１１に
充電電池１３を納めたこと、放熱用小孔１６を設
けたこと等により、効果的に外部に放出され、電
池寿命を縮めるようなことがなくなる。

次に、小型掃除機１０を使用して机上、食卓上
等の清掃を行なう場合には、クランプ装置１４を
操作して小型掃除機１０を取外し、運転スイツチ
１５をONして電動送風機２４を充電電池１３を
電源として駆動させることにより行なう。

（効果） 以上の如く本案の構成によれば、タイプの異な
る掃除機を一つの製品として取扱い一括して収納
保管することができ、しかも小型掃除機の充電は
掃除機本体を使用する度に自動的に行なうことが
でき、実用上極めて便利な考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案電気掃除機を示す外観斜視図、第
２図は同上掃除機本体を示す外観斜視図、第３図
は同上収納凹部を一部切欠して示す構成説明図、
第４図及び第５図は同上小型掃除機を示す上方斜
視図及び一部切欠下方斜視図、第６図は同上小型
掃除機の把手を示す断面図、第７図は同上電気回
路図である。 １：掃除機本体、９：充電用接続端子、１０：
充電式小型掃除機、１３：充電電池、１８：充電
用接続端子、１９：電動送風機、２３：急速充電
回路部、２４：電動送風機。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動送風機、フイルター装置及びコードリール
   組品等を内蔵する掃除機本体に、充電電池、電動
   送風機及びフイルター装置等を内蔵する充電式小
   型掃除機を着脱自在に取付け、かつ掃除機本体及
   び小型掃除機の双方に互に電気的に接続する充電
   用接続端子を設けて、上記充電電池の充電を掃除
   機本体側を通して行なうべく構成してなることを
   特徴とする電気掃除機。