JPH0122132Y2 - - Google Patents
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- JPH0122132Y2 JPH0122132Y2 JP9185481U JP9185481U JPH0122132Y2 JP H0122132 Y2 JPH0122132 Y2 JP H0122132Y2 JP 9185481 U JP9185481 U JP 9185481U JP 9185481 U JP9185481 U JP 9185481U JP H0122132 Y2 JPH0122132 Y2 JP H0122132Y2
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Landscapes
- Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
Description
本考案は、窒素酸化物とアンモニアガスとが共
存する排ガスに代表される混合ガス中のガス組成
に変化を与えずに排ガスのサンプリングができる
サンプリングガス管の改良に関するものである。
重油焚きボイラ、石炭焚きボイラ、加熱炉、焼結
機、溶解炉、焼却炉、ガスタービン、内燃機関等
の排煙設備には近年、公害対策上NOxの除去装
置が設置されつつある。NOxの除去装置の多く
は、NH3を炉内に直接添入しNOxを還元する無
触媒脱硝方式のものと、排ガス中にNH3を注入
しNOx還元触媒により無害のN2とH2Oに分解す
る触媒脱硝方式のものがある。 これらは、いずれも排ガス中に混合したNH3
の濃度や反応分解後の排出ガス中の残留NH3濃
度を測定し、NH3濃度の監視や制御をする必要
がある。 しかし、現在のところ排ガス中における微量の
NH3をサンプリングしても、NH3はガス中の水
分やSOx等の影響を受けやすく、分析計に導く途
中で他の物質を吸収、反応してその濃度が低下
し、正確な数値が得られないため、微量のNH3
を低温で連続的に測定することは極めて困難であ
り、トラブルが多くなる原因となつている。未だ
適当なNH3連続測定装置が完成していないのも、
このサンプリングに伴う困難性が主原因であると
言つても過言でない。従つて、本願考案者は分析
計に導入するまでのサンプリング誤差を極力少な
くする方法として、脱硝装置の使用温度と同一温
度でNH3の測定を可能にする。実願昭55−
119948号(実開昭57−42950号)の考案、すなわ
ち、窒素酸化物と酸素ならびに少量のアンモニア
ガスを含有し、200℃以上500℃以下の温度を有す
るガス中のアンモニア濃度を測定する装置におい
て、窒素酸化物とアンモニアが接触反応し水と窒
素に分解する脱硝用触媒を反応器に充填し、該反
応器の一部分に触媒層と測定ガスの一部とを隔離
する管を貫通させて、反応器の外に測定ガスを直
接導くラインと、残りの測定ガスを触媒層を通過
させ、アンモニアとアンモニア相当量の窒素酸化
物とが分解した測定ガスとして、該反応器の外に
導くラインを通して分析計に導き、NOx濃度の
差分を演算してアンモニア濃度を測定することを
特徴とするアンモニア濃度測定装置を提案した。 この装置は、該反応器を脱硝装置の煙道、ダク
ト内に直接挿入し、脱硝装置の使用温度でNH3
とNOxを測定できるため、水分の凝縮による
NH3の吸収や、低温部で生じるSOxとの反応化
合物による濃度低下もなく連続測定が可能であ
る。しかし、この装置は、NOx濃度を正確に測
定する必要があり、サンプリングガス管の選定に
十分留意する必要がある。すなわち、脱硝装置の
使用温度(200℃以上500℃以下、好ましくは300
℃〜400℃)で使用するための操作温度が高く、
サンプリングガス管の材質によつては次の反応に
より、サンプリングガス管がNOxとNH3との反
応の触媒作用をして、NOxが低い値を示し分析
誤差となる。 4NO+4NH3+O2→4N2+6H2O ……(1) 特に、炭素鋼鋼管やステンレス鋼鋼管はこの作
用が著るしく、正確なNOxとNH3の測定が出き
ない。従来は、触媒作用をしないサンプリングガ
ス管の材質として石英管や、チタン鋼鋼管を使用
してきたが、石英管は破損しやすく、取扱いが煩
雑であり、又チタン鋼鋼管は高価であるため、5
〜10mもある脱硝装置のサンプリングガス管とし
ては経済的でない。 本考案は、従来のサンプリングガス管の上記不
具合に鑑みてなされたもので、NOx及びNH3間
の反応につき触媒作用を示さない安価なサンプリ
ングガス管の提供を目的とする。 そのため本考案は、NOx,O2及び少量のNH3
ガスを含有する混合ガスを流通させるサンプリン
グガス管において、A95%以上を含有するA
、合金管又は純A管で構成された事を特徴と
するサンプリングガス管を要旨とする。 アルミニウム管の種類は引抜管、押出管、溶接
管、および普通級、特殊級の区別を特に限定する
ものではなく、例えばJIS H 4080アルミニウム
およびアルミニウム合金継目無管の種類1070,
1050,1100,1200,3003,3203,5052,6061,
6063等微量のSi,Mn,Mg,Znその他の元素を
含みFe,Cr,Ni,Ti,V,W等NH3とNOxお
よびO2との反応を促す元素を多く含まないアル
ミニウム95%以上のアルミニウム合金であれば使
用可能であることが判つた。本考案により安価で
より実用的なNH3濃度測定装置が提供できる。
又、本アルミニウムサンプリングガス管は、本装
置以外にも脱硝装置の性能計測時や、常設のサン
プリングガス管として使用する事により、真の
NOx濃度やNH3濃度が得られるばかりでなく従
来の石英管等に比べ取扱い易く、安価であるため
利用価値が大である。 以下、添付図面、実施例にて本考案を詳細に説
明する。 第1図は本考案の一実施態様にかかるサンプリ
ングガス管を応用したアンモニア濃度測定装置の
断面図である。 第1図において、1は200℃以上で500℃以下、
好ましくは300〜400℃の温度を有しNOx,O2,
NH3を含有しているガスである。3は円筒形あ
るいは角筒形反応器で内部に格子状、ハニカム
状、パイプ状あるいは粒状の脱硝用(NOx還元
用)触媒層2が充填されている。この触媒層2の
内部は、一部分にサンプリングガス管4を貫通さ
せて設け、上記ガス1の一部がガス導入金具7の
孔から該サンプリングガス管4内を通り、触媒層
2に接触、反応しないでサンプリングガスライン
5から外部にサンプルガス5′として導かれるよ
うにし、また上記ガス1の残りが触媒層2サポー
ト多孔板金具8から触媒層2を通過し、接触反応
しNH3とNH3相当量のNOxとが分解した比較ガ
スは、4′の比較ガス管を通り比較ガスライン6
から比較ガス6′として外部に導かれるようにし
てある。 ここでサンプリングガス管4は、NOxとNH3
との反応の触媒作用を示めさないアルミニウム管
から構成されている。又、サンプリングガス管4
によつてサンプルガス5′と反応器3とは隔離さ
れており接触反応する事はない。又、比較ガス管
4′に導かれるガスは、該触媒層2によつて必然
的に脱硝反応を生じさすものであり、反応器3の
材質が触媒作用を生じてもなんら差し支えなく、
材質も特に限定するものでなく、通常の炭素鋼や
ステンレス鋼を使用してもよい。本装置では反応
器3の材質として炭素鋼鋼管を使用した。その他
の部位の材質はガスとの接触時間も短かいため特
に限定するものではない。外部に導かれたサンプ
ルガス5′は、図示省略のNOx分析計により
NOx濃度が測定され、ガス1中のNOx濃度の測
定に寄与する。比較ガス6′は触媒層2において
NH3とNH3相当量のNOxとが反応分解して残り
のNOxを含むガスとなつており、これを図示省
略のNOx分析計によりNOx濃度を測定して、
NH3分解後のNOx濃度の測定に寄与する。これ
らのサンプルガス5′と比較ガス6′のNOx濃度
の差分を演算すればガス1のNH3濃度が求めら
れる。 またガス導入金具7は、反応器3の先端にネジ
止めされ、該ガス導入金具7の内側に触媒層2サ
ポート多孔板8が装入される。触媒層2は該多孔
板8により固定されると共に、ガス出口側に装入
された多孔板9によつても固定される。なお、該
多孔板9を通過後のガスは、仕切板10の手前か
ら比較ガスライン6へ導かれ、該仕切板10はス
トツパー管14のネジ込みにより固定される。サ
ンプリングガスライン5、比較ガスライン6はプ
ローブフランジ13に固定用ナツト17で固定さ
れ、該プローブフランジ13は計測座15にボル
ト16を介して固定される。又反応器3と該プロ
ーブフランジ13とは接続管ネジ金具11により
接続される。 ガスダクト18のガスサンプリング位置が変
り、反応器3の長さが不足する場合は、接続ネジ
金具11とプローブフランジ13のネジ部および
反応器3のネジ部を共通のネジ寸法にすることに
より、任意に延長変更することができる。又サン
プリングガス管4の両端ネジ寸法を共通にするこ
とにより、接続管12を用いてサンプリングガス
管4を複数個接続し所要の長さに延長することも
できる。 〔実施例 1〕 B重油焚きボイラ排ガス中に還元剤として
NH3を注入した温度320℃、350℃、380℃の脱硝
装置の入口排ガス組成を計測する際、サンプリン
グガス管の材質として、配管用炭素鋼管10A、
配管用ステンレス鋼鋼管SUS304TP10A×
Sch5S、アルミニウム管A1200TD外径10mm、肉
厚1.2mm、石英管外径10mm、内径8mmの各種サン
プリングガス管5m長さを使用して、NOx,NH3
の計測を実施した。その計測結果を第1表にした
が、炭素鋼鋼管とステンレス鋼鋼管はアルミニウ
ム管、石英管の計測値に比較してNOx,NH3濃
度が低値を示した。 これは、炭素鋼鋼管とステンレス鋼鋼管は
NOxとNH3との反応の触媒作用を示し低値を示
したものと考えられる。又アルミニウム管は
NOxとNH3との反応の触媒作用を示めさない材
質である石英管と比較してその計測値がよく一致
しており、アルミニウムは触媒作用を示めさない
材質である事が判明した。尚NOxとNH3の計測
法については第2表に示す通りである。 〔実施例 2〕 各種排ガス源の有触媒脱硝装置(温度300〜400
℃)においてサンプリングガス管の材質として外
径10mm、内径58mm長さ5mの石英管と、A1200TD
の外径10mm、肉厚1.2mm、長さ5mのアルミニウム
管を使用し計測を実施した。その結果を第3表に
示すがアルミニウム管は石英管と比較してもそん
色のない計測結果が得られ、アルミニウム管は
NOxとNH3との反応の触媒作用を示めさないと
共にその他の排ガス組成のサンプリングガス管と
して使用出きる事を確認した。 尚、NOxとNH3の計測法については実施例−
1に示す通りであり、SOxについてはJIS K−
0103に準ずる沈澱滴定法、SO3についてはスパイ
ラル管捕集沈澱滴定法により計測を実施した。
存する排ガスに代表される混合ガス中のガス組成
に変化を与えずに排ガスのサンプリングができる
サンプリングガス管の改良に関するものである。
重油焚きボイラ、石炭焚きボイラ、加熱炉、焼結
機、溶解炉、焼却炉、ガスタービン、内燃機関等
の排煙設備には近年、公害対策上NOxの除去装
置が設置されつつある。NOxの除去装置の多く
は、NH3を炉内に直接添入しNOxを還元する無
触媒脱硝方式のものと、排ガス中にNH3を注入
しNOx還元触媒により無害のN2とH2Oに分解す
る触媒脱硝方式のものがある。 これらは、いずれも排ガス中に混合したNH3
の濃度や反応分解後の排出ガス中の残留NH3濃
度を測定し、NH3濃度の監視や制御をする必要
がある。 しかし、現在のところ排ガス中における微量の
NH3をサンプリングしても、NH3はガス中の水
分やSOx等の影響を受けやすく、分析計に導く途
中で他の物質を吸収、反応してその濃度が低下
し、正確な数値が得られないため、微量のNH3
を低温で連続的に測定することは極めて困難であ
り、トラブルが多くなる原因となつている。未だ
適当なNH3連続測定装置が完成していないのも、
このサンプリングに伴う困難性が主原因であると
言つても過言でない。従つて、本願考案者は分析
計に導入するまでのサンプリング誤差を極力少な
くする方法として、脱硝装置の使用温度と同一温
度でNH3の測定を可能にする。実願昭55−
119948号(実開昭57−42950号)の考案、すなわ
ち、窒素酸化物と酸素ならびに少量のアンモニア
ガスを含有し、200℃以上500℃以下の温度を有す
るガス中のアンモニア濃度を測定する装置におい
て、窒素酸化物とアンモニアが接触反応し水と窒
素に分解する脱硝用触媒を反応器に充填し、該反
応器の一部分に触媒層と測定ガスの一部とを隔離
する管を貫通させて、反応器の外に測定ガスを直
接導くラインと、残りの測定ガスを触媒層を通過
させ、アンモニアとアンモニア相当量の窒素酸化
物とが分解した測定ガスとして、該反応器の外に
導くラインを通して分析計に導き、NOx濃度の
差分を演算してアンモニア濃度を測定することを
特徴とするアンモニア濃度測定装置を提案した。 この装置は、該反応器を脱硝装置の煙道、ダク
ト内に直接挿入し、脱硝装置の使用温度でNH3
とNOxを測定できるため、水分の凝縮による
NH3の吸収や、低温部で生じるSOxとの反応化
合物による濃度低下もなく連続測定が可能であ
る。しかし、この装置は、NOx濃度を正確に測
定する必要があり、サンプリングガス管の選定に
十分留意する必要がある。すなわち、脱硝装置の
使用温度(200℃以上500℃以下、好ましくは300
℃〜400℃)で使用するための操作温度が高く、
サンプリングガス管の材質によつては次の反応に
より、サンプリングガス管がNOxとNH3との反
応の触媒作用をして、NOxが低い値を示し分析
誤差となる。 4NO+4NH3+O2→4N2+6H2O ……(1) 特に、炭素鋼鋼管やステンレス鋼鋼管はこの作
用が著るしく、正確なNOxとNH3の測定が出き
ない。従来は、触媒作用をしないサンプリングガ
ス管の材質として石英管や、チタン鋼鋼管を使用
してきたが、石英管は破損しやすく、取扱いが煩
雑であり、又チタン鋼鋼管は高価であるため、5
〜10mもある脱硝装置のサンプリングガス管とし
ては経済的でない。 本考案は、従来のサンプリングガス管の上記不
具合に鑑みてなされたもので、NOx及びNH3間
の反応につき触媒作用を示さない安価なサンプリ
ングガス管の提供を目的とする。 そのため本考案は、NOx,O2及び少量のNH3
ガスを含有する混合ガスを流通させるサンプリン
グガス管において、A95%以上を含有するA
、合金管又は純A管で構成された事を特徴と
するサンプリングガス管を要旨とする。 アルミニウム管の種類は引抜管、押出管、溶接
管、および普通級、特殊級の区別を特に限定する
ものではなく、例えばJIS H 4080アルミニウム
およびアルミニウム合金継目無管の種類1070,
1050,1100,1200,3003,3203,5052,6061,
6063等微量のSi,Mn,Mg,Znその他の元素を
含みFe,Cr,Ni,Ti,V,W等NH3とNOxお
よびO2との反応を促す元素を多く含まないアル
ミニウム95%以上のアルミニウム合金であれば使
用可能であることが判つた。本考案により安価で
より実用的なNH3濃度測定装置が提供できる。
又、本アルミニウムサンプリングガス管は、本装
置以外にも脱硝装置の性能計測時や、常設のサン
プリングガス管として使用する事により、真の
NOx濃度やNH3濃度が得られるばかりでなく従
来の石英管等に比べ取扱い易く、安価であるため
利用価値が大である。 以下、添付図面、実施例にて本考案を詳細に説
明する。 第1図は本考案の一実施態様にかかるサンプリ
ングガス管を応用したアンモニア濃度測定装置の
断面図である。 第1図において、1は200℃以上で500℃以下、
好ましくは300〜400℃の温度を有しNOx,O2,
NH3を含有しているガスである。3は円筒形あ
るいは角筒形反応器で内部に格子状、ハニカム
状、パイプ状あるいは粒状の脱硝用(NOx還元
用)触媒層2が充填されている。この触媒層2の
内部は、一部分にサンプリングガス管4を貫通さ
せて設け、上記ガス1の一部がガス導入金具7の
孔から該サンプリングガス管4内を通り、触媒層
2に接触、反応しないでサンプリングガスライン
5から外部にサンプルガス5′として導かれるよ
うにし、また上記ガス1の残りが触媒層2サポー
ト多孔板金具8から触媒層2を通過し、接触反応
しNH3とNH3相当量のNOxとが分解した比較ガ
スは、4′の比較ガス管を通り比較ガスライン6
から比較ガス6′として外部に導かれるようにし
てある。 ここでサンプリングガス管4は、NOxとNH3
との反応の触媒作用を示めさないアルミニウム管
から構成されている。又、サンプリングガス管4
によつてサンプルガス5′と反応器3とは隔離さ
れており接触反応する事はない。又、比較ガス管
4′に導かれるガスは、該触媒層2によつて必然
的に脱硝反応を生じさすものであり、反応器3の
材質が触媒作用を生じてもなんら差し支えなく、
材質も特に限定するものでなく、通常の炭素鋼や
ステンレス鋼を使用してもよい。本装置では反応
器3の材質として炭素鋼鋼管を使用した。その他
の部位の材質はガスとの接触時間も短かいため特
に限定するものではない。外部に導かれたサンプ
ルガス5′は、図示省略のNOx分析計により
NOx濃度が測定され、ガス1中のNOx濃度の測
定に寄与する。比較ガス6′は触媒層2において
NH3とNH3相当量のNOxとが反応分解して残り
のNOxを含むガスとなつており、これを図示省
略のNOx分析計によりNOx濃度を測定して、
NH3分解後のNOx濃度の測定に寄与する。これ
らのサンプルガス5′と比較ガス6′のNOx濃度
の差分を演算すればガス1のNH3濃度が求めら
れる。 またガス導入金具7は、反応器3の先端にネジ
止めされ、該ガス導入金具7の内側に触媒層2サ
ポート多孔板8が装入される。触媒層2は該多孔
板8により固定されると共に、ガス出口側に装入
された多孔板9によつても固定される。なお、該
多孔板9を通過後のガスは、仕切板10の手前か
ら比較ガスライン6へ導かれ、該仕切板10はス
トツパー管14のネジ込みにより固定される。サ
ンプリングガスライン5、比較ガスライン6はプ
ローブフランジ13に固定用ナツト17で固定さ
れ、該プローブフランジ13は計測座15にボル
ト16を介して固定される。又反応器3と該プロ
ーブフランジ13とは接続管ネジ金具11により
接続される。 ガスダクト18のガスサンプリング位置が変
り、反応器3の長さが不足する場合は、接続ネジ
金具11とプローブフランジ13のネジ部および
反応器3のネジ部を共通のネジ寸法にすることに
より、任意に延長変更することができる。又サン
プリングガス管4の両端ネジ寸法を共通にするこ
とにより、接続管12を用いてサンプリングガス
管4を複数個接続し所要の長さに延長することも
できる。 〔実施例 1〕 B重油焚きボイラ排ガス中に還元剤として
NH3を注入した温度320℃、350℃、380℃の脱硝
装置の入口排ガス組成を計測する際、サンプリン
グガス管の材質として、配管用炭素鋼管10A、
配管用ステンレス鋼鋼管SUS304TP10A×
Sch5S、アルミニウム管A1200TD外径10mm、肉
厚1.2mm、石英管外径10mm、内径8mmの各種サン
プリングガス管5m長さを使用して、NOx,NH3
の計測を実施した。その計測結果を第1表にした
が、炭素鋼鋼管とステンレス鋼鋼管はアルミニウ
ム管、石英管の計測値に比較してNOx,NH3濃
度が低値を示した。 これは、炭素鋼鋼管とステンレス鋼鋼管は
NOxとNH3との反応の触媒作用を示し低値を示
したものと考えられる。又アルミニウム管は
NOxとNH3との反応の触媒作用を示めさない材
質である石英管と比較してその計測値がよく一致
しており、アルミニウムは触媒作用を示めさない
材質である事が判明した。尚NOxとNH3の計測
法については第2表に示す通りである。 〔実施例 2〕 各種排ガス源の有触媒脱硝装置(温度300〜400
℃)においてサンプリングガス管の材質として外
径10mm、内径58mm長さ5mの石英管と、A1200TD
の外径10mm、肉厚1.2mm、長さ5mのアルミニウム
管を使用し計測を実施した。その結果を第3表に
示すがアルミニウム管は石英管と比較してもそん
色のない計測結果が得られ、アルミニウム管は
NOxとNH3との反応の触媒作用を示めさないと
共にその他の排ガス組成のサンプリングガス管と
して使用出きる事を確認した。 尚、NOxとNH3の計測法については実施例−
1に示す通りであり、SOxについてはJIS K−
0103に準ずる沈澱滴定法、SO3についてはスパイ
ラル管捕集沈澱滴定法により計測を実施した。
【表】
【表】
第1図は、本考案の一実施態様にかかるサンプ
リングガス管を応用したアンモニア濃度測定装置
を示す縦断図である。 1……測定用ガス、2……触媒層、3……反応
器、4……サンプリングガス管、5……サンプリ
ングガスライン、6……比較ガスライン、4′…
…比較ガス管、5′……サンプルガス、6′……比
較ガス、7……ガス導入金具、8……触媒層サポ
ート多孔板、9……多孔板、10……仕切板、1
1……接続管ネジ金具、12……接続ナツト、1
3……プローブフランジ、14……ストツパー
管、15……計測座、16……ボルト、17……
固定用ナツト、18……ガスダクト。
リングガス管を応用したアンモニア濃度測定装置
を示す縦断図である。 1……測定用ガス、2……触媒層、3……反応
器、4……サンプリングガス管、5……サンプリ
ングガスライン、6……比較ガスライン、4′…
…比較ガス管、5′……サンプルガス、6′……比
較ガス、7……ガス導入金具、8……触媒層サポ
ート多孔板、9……多孔板、10……仕切板、1
1……接続管ネジ金具、12……接続ナツト、1
3……プローブフランジ、14……ストツパー
管、15……計測座、16……ボルト、17……
固定用ナツト、18……ガスダクト。
Claims (1)
- NOx,O2及び少量のNH3ガスを含有する混合
ガスを流通させるサンプリングガス管において、
A95%以上を含有するA合金管又は純A管
で構成された事を特徴とするサンプリングガス
管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9185481U JPH0122132Y2 (ja) | 1981-06-22 | 1981-06-22 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9185481U JPH0122132Y2 (ja) | 1981-06-22 | 1981-06-22 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57203364U JPS57203364U (ja) | 1982-12-24 |
JPH0122132Y2 true JPH0122132Y2 (ja) | 1989-06-29 |
Family
ID=29886921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9185481U Expired JPH0122132Y2 (ja) | 1981-06-22 | 1981-06-22 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0122132Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003290630A (ja) * | 2002-04-03 | 2003-10-14 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 窒素酸化物の処理装置及び窒素酸化物の処理方法 |
-
1981
- 1981-06-22 JP JP9185481U patent/JPH0122132Y2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003290630A (ja) * | 2002-04-03 | 2003-10-14 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 窒素酸化物の処理装置及び窒素酸化物の処理方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57203364U (ja) | 1982-12-24 |
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