JPH0122018Y2 - - Google Patents

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JPH0122018Y2
JPH0122018Y2 JP1982174560U JP17456082U JPH0122018Y2 JP H0122018 Y2 JPH0122018 Y2 JP H0122018Y2 JP 1982174560 U JP1982174560 U JP 1982174560U JP 17456082 U JP17456082 U JP 17456082U JP H0122018 Y2 JPH0122018 Y2 JP H0122018Y2
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concrete
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moisture
panel
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JP1982174560U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主として、劇場、音楽会場、住宅等
の防音を必要とする建物における躯体壁の構造で
あり、詳しくは、連続気泡の吸音パネルPとコン
クリート壁Wとを重合固着してなる防音躯体壁の
構造に関する。
防音躯体壁を形成する手段として従来、一般的
には大きく分けて、第4図イに示すように、型枠
内にコンクリートを打込んで固化させてコンクリ
ート壁W′を形成した後において、コンクリート
壁面に予め埋込んだアンカーピンaあるいは後か
ら打込んだピンにて吸音パネルP′をコンクリート
壁面に一体固定させて取付けるいわゆる後貼り工
法と、第4図ロに示すように、コンクリート打込
み以前において型枠K,K内に吸音パネルP′を予
め配置しておき、その状態でコンクリートC′を打
込み、コンクリートC′が固化すると同時に吸音パ
ネルP′がコンクリート壁に固着して一体形成され
るいわゆる打込み工法の二種の工法があり、施工
の簡素化、合理化の観点から見ると、コンクリー
ト壁の形成と吸音パネルの取付けとの二工程を要
する前者後貼り工法よりも、コンクリート壁の形
成と同時に吸音パネルがコンクリート壁に固着さ
れて一体形成される後者打込み工法の方が望まし
い。
一方、吸音パネルは、独立気泡のものよりも連
続気泡のものの方が吸音性能の面で勝れている
が、そのような連続気泡の吸音パネルを使用した
防音躯体壁を前記打込み工法で形成しようとした
場合には、吸音パネルの気泡が連続して繋がつた
ものであるために、コンクリート打込時にそのコ
ンクリート粒子が気泡内に流入して気泡が塞がつ
てしまい、吸音性能の劣化、セメントアルカリに
よる吸音パネルの浸蝕更には、コンクリート中の
水分の吸音パネル内への移入によりコンクリート
が脱水されて適正な水セメント比が狂つてしまう
等の種々の不都合が生じるために、従来において
は、施工が複雑な後貼り工法を採用せざるを得な
いと云う欠点があつた。
更に、外気が厳寒で室内側を暖房した場合、コ
ンクリート壁の室内側に吸音パネルを設けてある
と、室内空気の湿気がパネル内に侵入して露点以
下に達すると結露を始め、その結露に起因してパ
ネルの吸音性能の劣化、ひいては、吸音パネルの
コンクリート壁からの剥離等の不都合が生じる虞
れがあつた。
本考案は、かかる実情に鑑み、吸音性の高い連
続気泡の吸音パネルを使用して高い防音性を有し
乍らも、簡単な打込み工法により施工でき、しか
も、長期に亘つて吸音性能を発揮し得る防音躯体
壁の構造を提供する点に目的がある。
かかる目的を達成するべくなされた本考案の特
徴構成は、冒記した防音躯体壁の構造において、
非防水性でコンクリート打込み時のコンクリート
粒子の含浸により前記吸音パネルとコンクリート
壁とを一体結合させる紙質層と、その紙質層の片
面側に重合した防水層とから成る固定層を、前記
防水層が前記吸音パネルに接し、前記紙質層が前
記コンクリート壁に接する姿勢で、前記吸音パネ
ルとコンクリート壁との間に介在させるととも
に、前記吸音パネルの前記固定層が設けられた側
の面とは反対側の面に防湿性の仕上材層を形成
し、この防湿性の仕上材層の透湿度を前記固定層
の透湿度よりも大に設定してある点である。
このような特徴構成を有する本考案の防音躯体
壁の構造の作用効果は、次の通りである。
つまり、連続気泡の吸音パネルを使用した防音
躯体壁を形成するにおいて、冒記した打込み工法
を採用したとしても、前記防水層の働きにより、
コンクリート粒子の気泡への流入を防止できて、
パネルの吸音性能の低下を十分に抑制することが
でき、しかも、セメントアルカリによる吸音パネ
ルの浸蝕も防止でき、さらに、コンクリート中の
水分が吸音パネル内へ移入することがないので、
適正な状態に設定してあるコンクリートの水セメ
ント比が、コンクリート打込み後においても変化
することなく維持された状態で設計どおりの良好
なコンクリート壁が形成されるので、又、前記紙
質層を設けているために、コンクリート打込後に
おいて、前記紙質層へコンクリート粒子が含浸
し、その状態でコンクリートが固化して後打ちコ
ンクリート壁ができ上がれば、前記紙質層へ含浸
したコンクリート粒子の固化により前記吸音パネ
ルがそのコンクリート壁に固着された状態で一体
形成されることになるのであり、結局、打込み工
法を採用したとしてもなんら不都合が生じないの
である。
しかも、吸音パネルの固定層が設けられた側の
面とは反対側の面つまり、吸音パネルの外面に防
湿性の仕上材層を形成してあるから、吸音パネル
を室内側に設けても、室内の湿気が吸音パネル内
に侵入しにくく、結露の発生を効果的に防止でき
る。
更に、前記仕上材層の透湿度を防水層と紙質層
とから成る固定層の透湿度よりも大に設定してあ
るから、仮に、室内の湿気が仕上材層を通過して
吸音パネル内に侵入し、結露が発生しても、結露
の水分が紙質層に含浸して吸音パネルがコンクリ
ート壁から早期に剥離したり、吸音パネルが早期
に劣化しにくい。
つまり、固定層よりも仕上材層の方が湿気が通
過し易いので、仮に吸音パネル内に結露が発生し
ても、水分が仕上材層を通して蒸発し易く、吸音
パネル内に滞留しにくいからである。
従つて、高い防音効果を発揮させるべく吸音性
の高い連続気泡の吸音パネルを使用し乍らも、簡
単な打込み工法を採用して防音効果の高い躯体壁
を能率良く施工でき、しかも、長期に亘つて吸音
性能を発揮し得るに至つたのである。
さらに、付け加えれば、本考案で言うところの
後打ちコンクリート壁とは、吸音パネルを型枠内
等に配設した後においてコンクリートを打込んで
形成したコンクリート壁であり、現場施工でのコ
ンクリート打込みにより形成されたものだけでな
く、工場において吸音パネルとコンクリート壁と
が一体的に固着されて生産されたものを含む。
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図に示すように、連続気抱の吸音パネルP
と後打ちコンクリート壁Wとの間に、防水層1、
及び、非防水性でコンクリート打込み時のコンク
リート粒子の含浸により前記パネルPとコンクリ
ート壁Wとを一体結合させる紙質層2を重合して
成る固定層Bを介在させて、防音躯体壁を構成す
るに、第2図イに示すように、9μ程度のアルミ
箔3を40g/m2程度のクラフト紙4に貼着して構
成した1.0g/m224hr以下の透湿度の固定層Bを
無機繊維材料から構成された連続気泡の吸音パネ
ルPに貼着し、その後、第2図ロに示すように、
前記吸音パネルPを型枠5内に、前記クラフト紙
4と反対側の面6が型枠5に接する状態で配設
し、しかる後にコンクリートCを打込むのであ
り、そのコンクリートを打込んだ状態では、前記
アルミ箔3が、コンクリート及びコンクリート中
の水分の前記気泡内への流入を防止する防水層1
となり、又、コンクリート固結後においては、前
記クラフト紙4が前記パネルPとコンクリート壁
Wとを一体結合させる紙質層2になる。
そして、第3図に示すように、室内R側に設け
られる吸音パネルPの室内R側の面Aに40g/m2
のクラフト紙にアスフアルトを40g/m2程度塗布
した、透湿度が50g/m224hr程度の防湿性の仕上
材層7を形成して、固定層Bの透湿度よりも仕上
材層7の透湿度を高く設定してある。
次に、本考案の別実施例を以下に説明する。
前記防水層1と紙質層2とを重合して成る固定
層Bを構成するに、 (イ) アスフアルトを加熱軟化させながら前記吸音
パネルPに塗布し、その状態でアスフアルトが
冷却固化した後に接着剤によりクラフト紙4を
アスフアルト外面に貼着する。
(ロ) 予め2枚のクラフト紙4,4の間にアスフア
ルト層を挟み込んだものを接着剤にて前記吸音
パネルPに貼着する。
(ハ) クラフト紙4の裏面にプラスチツク材料を塗
布又は貼着したものを前記吸音パネルPに貼着
し、前記プラスチツク材料により防水層1を形
成する。
(ニ) ポリエチレンフイルムに10〜14μ程度の層状
にアルミ蒸着を施し、そのアルミ蒸着面側を前
記パネルPに貼着し、その上からクラフト紙4
を張り付ける。この場合には5g/m2hr以下の
優秀な防湿が得られ、更に、セメントのアルカ
リによるアルミの浸蝕もない。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対
照を便利にする為に符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構造に限定されるものではな
い。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る防音躯体壁の構造の実施例
を示し、第1図は要部断面図、第2図イ,ロは施
工手順を示す説明図、第3図は横断面図、第4図
イ,ロは従来における施工方法を示す説明図であ
る。 P……吸音パネル、W……コンクリート壁、B
……固定層、7……仕上材層、4……クラフト
紙。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 連続気泡の吸音パネルPとコンクリート壁W
    とを重合固着してなる防音躯体壁の構造であつ
    て、非防水性でコンクリート打込み時のコンク
    リート粒子の含浸により前記吸音パネルPとコ
    ンクリート壁Wとを一体結合させる紙質層2
    と、その紙質層2の片面側に重合した防水層1
    とから成る固定層Bを、前記防水層1が前記吸
    音パネルPに接し、前記紙質層2が前記コンク
    リート壁Wに接する姿勢で、前記吸音パネルP
    とコンクリート壁Wとの間に介在させるととも
    に、前記吸音パネルPの前記固定層Bが設けら
    れた側の面とは反対側の面に防湿性の仕上材層
    7を形成し、この防湿性の仕上材層7の透湿度
    を前記固定層Bの透湿度よりも大に設定してあ
    ることを特徴とする防音躯体壁の構造。 2 前記吸音パネルPが無機繊維材料から構成さ
    れている実用新案登録請求の範囲第1項に記載
    の防音躯体壁の構造。 3 前記固定層Bがアルミ箔3を貼着したクラフ
    ト紙4から構成されている実用新案登録請求の
    範囲第1項又は第2項に記載の防音躯体壁の構
    造。 4 前記防水層1がプラスチツク材料から構成さ
    れている実用新案登録請求の範囲第1項又は第
    2項に記載の防音躯体壁の構造。 5 前記防水層1構成用のプラスチツクがアルミ
    蒸着したポリエチレンフイルムである実用新案
    登録請求の範囲第4項に記載の防音躯体壁の構
    造。
JP17456082U 1982-11-16 1982-11-16 防音躯体壁の構造 Granted JPS5978409U (ja)

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JPS5978409U JPS5978409U (ja) 1984-05-28
JPH0122018Y2 true JPH0122018Y2 (ja) 1989-06-29

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190068436A (ko) * 2017-12-08 2019-06-18 더 보잉 컴파니 부가적으로 제조된 어쿠스틱 패널용 격막

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JPS56159451A (en) * 1980-05-09 1981-12-08 Kohkoku Chem Ind Installing of concrete wall having heat insulating plate integrally formed to inner side thereof

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JPS5567987U (ja) * 1978-11-01 1980-05-10
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JPS5978409U (ja) 1984-05-28

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