JPH01217196A - アルミニウム製熱交換器 - Google Patents

アルミニウム製熱交換器

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JPH01217196A
JPH01217196A JP63040880A JP4088088A JPH01217196A JP H01217196 A JPH01217196 A JP H01217196A JP 63040880 A JP63040880 A JP 63040880A JP 4088088 A JP4088088 A JP 4088088A JP H01217196 A JPH01217196 A JP H01217196A
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JP
Japan
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aluminum
heat exchanger
pipe
brine
sacrificial anode
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Application number
JP63040880A
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English (en)
Inventor
Masayuki Hanazaki
花崎 昌幸
Koji Kawakita
河北 好司
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Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH01217196A publication Critical patent/JPH01217196A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、塩化カルシウム又は塩化ナトリウム水溶液
からなるブラインを使用するアルミニウム製の熱交換器
に係り、特に耐蝕性に優れたアルミニラム製熱交換器に
関する。
[従来の技術] 従来、アルミニウムあるいはアルミニウム合金で形成さ
れたアルミニウム製熱交換器においては、腐蝕の問題が
あることから、一般にその冷媒としてフロンガス、アン
モニアガス等が使用されており、これらの冷媒は冷凍サ
イクルの中で蒸発と凝縮を繰返して循環使用されている
。しかしながら、フロンガスについては、近年その環境
破壊の問題がクローズアップし、今後その規制が厳しく
なる傾向にあり1、また、アンモニアガスについては、
それが何らかの原因でガス漏れを起したような場合、人
体に対する毒性が問題になるほか、臭気や環境汚染、さ
らには爆発性等の問題もある。
また、このような目的で使用される冷媒としては、例え
ば1.塩化カルシウム水溶液、塩化ナトリウム水溶液等
のいわゆるブラインと称されるものが知られており、例
えば塩化カルシウム水溶液の場合はその29.9重間%
水溶液(比重1.286)での共晶点が一55℃と低く
、しかも、無害で安価であることから工業用として広く
使用されている。しかしながら、これらのブラインを冷
媒として使用する場合、それが電解質であることから金
属に対する腐蝕性が極めて高く、亜鉛メツキ処理を施し
た鋼製熱交換器の場合でもその寿命が最長5年であると
いうように、このブラインを使用する熱交換器の耐久性
が重大な問題になる。
ところで、このような熱交換器が使用される種々の冷却
機器においては、特にそのうちでも移動するもの、例え
ば船用冷蔵装置や冷蔵トラック等においては、その熱交
換器をアルミニウムあるいはアルミニウム合金製にして
軽量化することは1、これによって軽量化した分だけ余
分に荷積できるほか、また、燃費も改善されるので、極
めて意義のあることである。
し発明が解決しようとする課題] 本発明者等は、かかる観点に鑑みて鋭意研究を重ねた結
果、塩化カルシウム又は塩化ナトリウム水溶液からなる
ブラインを使用するアルミニウム製の熱交換器において
その腐蝕の問題を解決し、本発明を完成したものである
従って、本発明の目的は、冷媒として環境汚染の問題や
人体に対する毒性の問題がなく、無害で安価な塩化カル
シウム又は塩化ナトリウム水溶液からなるブラインを使
用することができ、しがも、耐久性に優れたアルミニウ
ムあるいはアルミニウム合金で形成されたアルミニウム
製熱交換器を提供することにある。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は、塩化カルシウム又は塩化ナトリウ
ム水溶液からなるブラインを使用するアルミニウム製の
熱交換器であり、そのブライン流路を形成する管路内壁
には、アルミニウムより卑な金属で形成され、この管路
の電位をその孔食電位より50mV以上引下げる犠牲陽
極を取付けたアルミニウム製熱交換器である。
本発明において、熱交換器の材質としては、純アルミニ
ウム(1000系)や、AI−)In系(3000系)
、Al−3i系(4000系) 、AI−Ha系(50
00系) 、Al−Cu−Hg系(2000系) 、A
l−Hg−3i系(6000系)、^1−Zn−Hg系
(7000系)等の種々のアルミニウム合金系を使用で
きる。
また、冷媒として使用する塩化カルシウム水溶液や塩化
ナトリウム水溶液についても、例えば29.9重量%濃
度の塩化カルシウム水溶液や5重量%濶度の塩化ナトリ
ウム水溶液等、゛従来この種の目的で通常使用されてい
るものである。このようなブラインは、通常そのpHが
5〜9.2の範囲である。例えば、塩化カルシウムブラ
インの場合、その1)H9,2を越えると活性溶解の領
域になり、また、自然放置条件下ではρh5以下には下
りにくい。
そして、これらのブラインには、その腐蝕性を抑制する
目的でブラインの種類等に応じ、例えばml水索ナトリ
ウム、亜鉛末、トリエタノールアミン等の従来公知の腐
蝕抑制剤を添加してもよい。
ざらに、これらのブラインについては、好ましくは腐蝕
抑制剤として添加量0.1〜30重量%、好ましくは2
〜5重量%のジエチレントリアミンを使用するのがよい
。このジエチレントリアミンの使用により、ブラインに
よるアルミニウム製熱交換器の腐蝕を大幅に軽減するこ
とができ、本発明の犠牲電極と併用使用することによリ
アルミニウム製熱交換器の耐久性が一段と向上し、その
寿命が著しく改善される。
このように構成される本発明の熱交換器において、その
ブライン流路を形成する管路の孔食電位は、本発明者等
の測定(よれば、使用する熱交換器の材質やブラインの
種類、その他ブラインの温度、溶存酸素量、流速等の種
々の環境条件によって異なるが、通常、−350〜−1
,400mVの範囲内である。
従って、上記熱交換器のブライン流路を形成する管路内
壁に取付ける犠牲陽極としては、理論的にはこの管路を
構成するアルミニウムより卑な金属で必って管路に防蝕
電流を流すことができる金属であれば使用することがで
きるが、上述したように実際上は管路の孔食電位がブラ
インの温度、溶存酸素量、流速等の環境条件によって影
響されて微妙に変動するので、管路の電位をその孔食電
位より50mV以上、好ましくは100mV以上引下げ
ることができるものであるのがよい。このような条件を
満たす陽極電極としては、具体的には亜鉛(Zn)やマ
グネシウム(H(1)あるいはこれ等の金属の合金、例
えばAI−zn−In−他の合金(日本軽金属■製商品
名:NIにに八MODE)等を挙げることができる。
そして、この犠牲陽極の使用□□□については、熱交換
器の管路の材質や使用するブラインの種類等によって異
なるが、この犠牲陽極がアルミニウム合金製の場合、熱
交換器の管路内壁面積に対する面積比(陽極/陰極面積
比)が1:10〜1:140、好ましくは1:20〜1
:100であり、かつ、この管路内壁の単位面積当り0
.003〜0.486’;J/cri、好ましくは0.
006〜0゜147g/cmとするのがよい。犠牲陽極
の使用量が陽極/陰極面積比1:140及び0.003
g/dより少ないと、管路内壁電位を臨界孔食電位以下
に引下げることができなくなるほか、熱交換器の耐久性
を改善してその寿命の向上を図ることが困難になり、反
対に、陽極/陰極面積比1:10及び0.486g/c
iを越える使用は管路によって形成される熱交換器の充
分なブライン流路を確保できなくなり、熱交換効率が低
下する。なお、犠牲陽極が亜′Ik3製の場合にはその
使用量は管路内壁の単位面積当り0.008〜1.29
69/ciであり、また、犠牲陽極がマグネシウム製の
場合にはその使用量は管路内壁の単位面積当り0.00
2〜0.3069/cmとするのがよい。
上記犠牲陽極を熱交換器の管路内壁に取付ける方法につ
いては、この犠牲陽極と管路内壁とが少くともその一部
で溶着又は固着していればよいが、好ましくは、熱交換
器を対をなすヘッダ管とこれらヘッダ管の間に架設され
て熱交換領域を形成する多数の熱交換管とで構成し、そ
のブライン流路を形成するヘッダ管及び/又は熱交換管
をアルミ型材で形成し、そのいずれか一方又は双方の管
内壁にその軸方向に沿って延びる取付溝を形成し、この
取付溝内に沿って犠牲陽極を配設し、この犠牲陽極とヘ
ッダ管及び/又は熱交換管の管路内壁との間を少くとも
その一部で溶着又は固着するのがよい。このようにアル
ミ型材で形成されたヘッダ管及び/又は熱交換管の取付
溝内に犠牲陽極を配設し溶着又は固着することにより、
犠牲陽極の納まりが正確になり、また、ブライン流路の
断面積が局部的に極端に大きくなったり小さくな葛よう
なことがなく、エロージョン発生の虞がないほか、乱流
により気泡が発生して熱交換効率が低下するという虞も
°ない。
そして、このように管路内壁に取付けられる犠牲陽極の
形状については、それが断面円形状、断面楕円形状、断
面三角形状、断面四角形状、断面台形状、断面多角形状
等の棒状体やブロック状体 ゛等、取付可能であればど
のような形状でもよいが、好ましくは上記ヘッダ管及び
/又は熱交換管の取付溝と同じ断面形状の嵌合部を有す
る棒状体がよい。また、犠牲陽極とヘッダ管及び/又は
熱交換管の管路内壁との間を溶着又は固着する際には、
ヘッダ管及び/又は熱交換管の外側からその管路内部の
取付溝内に配設された犠牲陽極の一部又は全部との間を
例えばプラグ溶接、スポット溶接やシーム溶接、ボルト
止め等の手段で溶着又は固着すればよい。
本発明のアルミニウム製熱交換器は、例えばエアクリー
ニング、ニアコンディショニング、製本業、ドライアイ
ス、船用冷蔵、冷水塔、冷蔵庫、冷蔵トラック等のあら
ゆる分野の熱交換手段として使用することができる。
[作 用J 本発明のアルミニウム製熱交換器は、その冷媒として塩
化カルシウム又は塩化ナトリウム水溶液からなるブライ
ンを使用することにより、そのブライン流路を形成する
管路に孔食電位が発生するが、この管路内壁に取付けた
犠牲電極からこの管路に防蝕電流が流れ、これによって
この管路をその臨界孔食電位未満に引下げることにより
、アルミニウム製の管路、すなわち熱交換器が防蝕され
る。
[実施例] 以下、試験例及び添付図面に示す実施例に基いて、本発
明を具体的に説明する。
防蝕試験例1 被防蝕体として幅70mX厚ざ5M×長さ2゜000m
の大きさのアルミニウム(6063)製試験片を使用し
、また、犠牲陽極として直径16調X長ざ80mの大き
ざで重2;43.41gのAl−Zn−In−他の合金
(日本軽金属■製商品名: NIKKANooF)製の
もの(被防蝕体表面積に対する面積比の陽極/陰極面積
比1/75、被防蝕体表面積の単位面積当り0.014
5 ’J/crtt>を使用し、ざらに、ブラインとし
てpH9の29.9wt%−塩化カルシウム水溶液を使
用し、第1図に示すように、160ρ水槽1内に上記ブ
ライン2の130〃を入れ、このブライン2中に上記被
防蝕体3とその一端に電気的に接続された犠牲陽極4と
をこれらが完全にブライン2中に浸るように浸漬し、上
記水槽1にセットしたポンプ5を使用してブラインの循
環か1日当り120ρ/min、の速度で8時間運転し
その後16時間休止するというサイクルでこのブライン
2を循環させながら室温下(18〜30 ’C)に10
1日間の防蝕試験を行い、分極測定による被防蝕体の孔
食電位測定、犠牲陽極から2,000M離れた地点(犠
牲陽極が接続された端とは反対の端の地点)における被
防蝕体の電位の経時変化測定、犠牲陽極の消耗速度、及
び、被防蝕体の腐蝕状況の観察を行った。
これら測定及び観察の結果については、被防蝕体の孔食
電位が一830mVであり、被防蝕体の電位は3日日以
降1,100〜1.130mVの範囲で安定して上記孔
食電位より約300mV低い電位に安定しており、また
、犠牲陽極の消耗速度はこの防蝕試験の前後における犠
牲陽極の重量変化から0.017g/cfflであり、
ざらに、被防蝕体には孔食等の腐蝕の発生が認められな
かった。
防蝕試験例2 ブラインとして5wt%−塩化ナトリウム水溶液を使用
した以外は、上記試験例1と同様にして防蝕試験を行い
、被防蝕体の孔食電位、犠牲陽極から2.000m離れ
た地点における被防蝕体の電位の経時変化及び犠牲陽極
の消耗速度をそれぞれ測定し、また、被防蝕体の腐蝕状
況の観察を行った。
結果は、被防蝕体の孔食電位が一720mVであり、被
防蝕体の電位は−1,100〜−1,150mVの範囲
で安定して上記孔食電位より約400mV低い電位に安
定しており、また、犠牲陽極の消耗速度は0.0129
/cfflであり、ざらに、被防蝕体には孔食等の腐蝕
の発生が認められなかった。
比較試験例1 犠牲電極を使用しなかった以外は上記防蝕試験例1と全
く同様にして腐蝕試験を行い、被防蝕体の腐蝕状態を調
べた。結果は、試験開始後3日で孔食が始まり、6ケ月
後には孔食の深さが1.747mに達し、アルミニウム
製熱交換器においては何らの防蝕処置を施すことなくそ
のブラインとして29.9wt%−塩化カルシウム水溶
液を使用することは困難であることが判明した。
実施例1 第2Δ図及び第2B図において、この発明の第一実施例
に係るアルミニウム製熱交換器が示されている。この熱
交換器は、互いに間隔をおいて平行に配設された比較的
径の太い一対のヘッダ管6(6a、6b)と、これらヘ
ッダ管6a、6bの間を連結する熱交換管体7とで構成
されており、上流側に位置する一次側ヘッダ管6aの両
端には図示外の冷媒供給口及び冷媒排出口が設けられて
おり、供給口から導入された冷媒は、ヘッダ管6及び熱
交換管体7の各ブライン流路8を蛇行した後、排出口1
0に至るまでの間の熱交換領域で熱交換されるようにな
っている。この場合、熱交換管体7は、第2B図に示す
ように、アルミニウム合金押出型材製の熱交換用型材9
を互いに嵌合連結した構造となっている。
この第一実施例において、そのヘッダ管6及び熱交換管
体7はその材質が6063アルミニウム合金であり、冷
媒としてのブラインが流れるブライン流路8を形成する
上記ヘッダ管6及び熱交換管体7の管路はその内面積が
約8Trtとなるように設計されている。
そして、上記ヘッダ管6は、その−次側ヘッダ管6aを
拡大して示す第3図に示すように、アルミ押出成形によ
って横断面矩形状に形成され、その後壁6Cの板厚がそ
の前壁6d1上壁6e及び下壁6fよりも厚肉に形成さ
れていると共にその内面側には全長に亘って蟻溝状の取
付溝11が形成されており、この取付溝11内に所定の
寸法に押出成形された断面略矩形状棒状体のAl−2n
−In−他の°合金(日本軽金属(11製商品名: N
IKKANO(lE)製犠牲陽極12が嵌着され、ざら
に所定の間隔、例えば30cm間隔をおいて少くとも1
本の犠牲陽極12について5箇所の溶着点13でプラグ
溶接されている。
この第一実施例において、上記犠牲陽極12は、そのブ
ライン流路を形成する上記ヘッダ管6及び熱交換管体7
の管路内面積に対するその面積比(陽極/陰極面積比)
が1:25であって、その管路内面積の単位面積当り0
.072g/CIAとなる設訂されている。
そして、上記−次側ヘッダ管6aには互いに隣接する熱
交換用型材9の間を仕切る仕切り板14か設けられ、ま
た、二次側ヘッダ管6bにも同様に仕切り板(図示せず
)が設けられており、これによって上記供給口から一次
側ヘッダ管6a内に入った冷媒は、熱交換管体7の各熱
交換用型材9のブライン流路8を蛇行状に流れた後、再
び一次側ヘッダ管6aに形成された排出口から外部に排
出されるようになっている。
この第一実施例の熱交換器について、上記防蝕試験例1
で使用したと同じ29.9wt%−塩化カルシウム水溶
液をブラインとして使用し、実際に冷凍サイクルに組込
んで稼働させ、この熱交換器の腐蝕の状態を経時的に観
察した。結果は、180日経過後においても孔食等の腐
蝕は全く認められなかった。
次に、第4八図及び第4B図は、各ヘッダ管6に形成す
る取付溝11及びこの取付溝11内に取付けられる犠牲
陽極12の断面形状についての変形例を示すもので、第
4A図の場合は取付溝11が幅広の蟻溝状に形成されて
いると共にこの取付溝11内に取付けられる犠牲陽極1
2が断面略台形状に形成されており、また、第4B図の
場合は後壁6C及び前壁6dにそれぞれ突設された突条
15と上壁6eとで蟻溝状の取付溝11が形成され、こ
の取付溝11内に取付けられる犠牲陽極12が断面略長
方形状に形成されている。
ざらに、第5図は亜鉛(Zn)又はマグネシウム(H(
+>で形成された犠牲陽4f!12°の場合における取
付構造の変形例を示すもので、ヘッダ管6の後壁6Cを
螺合貫通するボルト13aを外部で密封溶接13゛シ、
そのねじ部に犠牲陽極12°を螺合同着して行う。
実施例2 第6図ないし第9図は、管棚と称される第二実施例に係
るアルミニウム製熱交換器に係り、アルミ押出成形によ
って一対の断面円形状の熱交換管16cが一体に形成さ
れている5本の熱交換管型材16aと、1本の断面円形
状の熱交換管16cが一体に形成されている1本の熱交
換管型材16bと、これら熱交換管型材16a及び16
bを互いに連結する複数の細長いフラット板17と、上
記各熱交換管16Cの各端部間を連通連結して一側に位
置する熱交換管16cの一端の冷媒供給口18から図面
上布から5本口に位置する熱交換管16cの一端の冷媒
排出口19に至るまでの連続して蛇行するブライン流路
を形成する4本のU字形状ヘッダ管20aと、上記各熱
交換管16cの各端部間を連通連結して他側に位置する
熱交換管16cの一端の冷媒供給口18から図面上外か
ら6本目に位置する熱交換管16cの一端の冷媒排出口
19(至るまでの連続して蛇行するブライン流路を形成
する5本のU字形状ヘッダ管20bとで構成されている
この第二実施例において、各熱交換管型材16a、16
bに一体に形成された熱交換管16cには、第7図に示
すように、その内部に蟻溝状の取付溝21が形成されて
おり、その取付溝21内の端部側にはその内面に密着す
るような円弧状の犠牲陽極22が嵌合され、これに熱交
換管16cと犠牲陽極22どの間が溶着点23でプラグ
溶接されている。また、上記各ヘッダ管20a 、 2
0bについても、アルミ押出成形により内部に蟻溝状の
取付溝24が形成されるように成形された型材をU字形
状に彎曲して形成されており、その両端の直線部分に位
置する取付溝24内に犠牲陽極22が嵌合され、ざらに
上記熱交換管16cと同様にこれらヘッダ管20a 、
20bと犠牲陽極22どの間が溶着点25でプラグ溶接
されている。
そして、この第二実施例の犠牲陽極22は、そのブライ
ン流路を形成する上記ヘッダ管20a 、20b及び熱
交換管16cの管路内面積に対するその面積比(陽極/
陰極面積比)が1:30〜1:100であって、その管
路内面積の単位面積当り0.003〜0.489/ci
となる設計されている。
この第二実施例の場合においても、上記防蝕試験例1で
使用したと同じ29.9wt%−塩化カルシウム水溶液
をブラインとし、実際に冷凍サイクルに組込んで稼働さ
せて腐蝕の状態を経時的に観察した結果は、第一実施例
の場合と同様に、長期間に亘って孔食等の腐蝕が全く認
められなかった。
なお、第10図はこの第二実施例に係るヘッダ管20a
 、20bの変形例を示すもので、上記第二実施例と同
様に、アルミ押出成形により成形された型材をU字形状
に彎曲してヘッダ管20a 、20bを形成する際に、
その型材の略中央部取付溝24には予め所定長さの犠牲
陽極22を嵌合し、これらヘッダ管20a 、20bと
犠牲陽極22との間を溶着点25でプラグ溶接し、しか
る後にその両端部を折曲げてU字形状に形成してなるも
のである。なお、この変形例の場合においても、必要に
より各ヘッダ管20a 、20bの両端の直線部分に位
置する取付溝24内に犠牲陽極22を取付けることによ
り、管路内面積に対する犠牲陽極22の面積比(陽極/
陰極面積比)を調節することができる。
実施例3 第11図において、この発明の第三実施例に係るアルミ
ニウム製熱交換器が示されている。この熱交換器は、互
いに間隔をおいて平行に配設された比較的径の太い一対
のヘッダ管26a 、 26bと、これらヘッダ管26
a 、 26bの間を連結する12本の熱交換管27と
、互いに隣接する各熱交換管27の間に熱交換管27に
対してほぼ直交状に配設される波形状の熱交換用フィン
28とで構成されており、上方に位置する一次側ヘッダ
管26aの一端には冷媒供給口29が設けられていると
共に、下方に位置する二次側ヘッダ管26bの一端には
冷媒排出口30が設けられ、供給口29から導入された
冷媒は排出口30に至るまでの間の熱交換領域で熱交換
されるようになっている。− この第三実施例において、ヘッダ管26a 、 26b
及び熱交換管27はその材質が6063アルミニウム合
金であり、冷媒としてのブラインが流れるブライン流路
を形成する上記ヘッダ管26a 、26b及び熱交換管
27の管路はその内面積が上記実施例と同じ犠牲陽極と
の比率範囲内となるように設計されている。
そして、上記ヘッダ管26a 、 26bは、アルミ押
出成形によって横断面円形状に形成され、その内面側に
は全長に亘って蟻溝状の取付溝31が形成されており、
この取付溝31内に所定の寸法に形成された上記実施例
1と同様の犠牲陽極32が嵌着され、ざらに所定の間隔
、例えば30cm間隔をおいて少くとも1本の犠牲陽極
32について2箇所の溶着点でプラグ溶接されている。
この第三実施例の場合においても、上記防蝕試験例1で
使用したと同じ29.9wt%−塩化カルシウム水溶液
をブラインとし、実際に冷凍サイクルに組込んで稼働さ
せて腐蝕の状態を経時的にFA察した結果は、第一実施
例の場合と同様に、長期間に亘って孔食等の腐蝕が全く
認められなかった。
[発明の効果] 本発明によれば、冷媒として環境汚染の問題や人体に対
する毒性の問題がなく、無害で安価な塩化カルシウム又
は塩化ナトリウム水溶液からなるブラインを使用する軽
量で耐久性に優れ、寿命の長いアルミニウム製熱交換器
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は各試験例で使用した試験装置の説明図、第2A
図は本発明の第一実施例に係るアルミニウム製熱交換器
の断面斜視図、第2B図は第2A図のn−■線断面図、
第3図は第1図のヘッダ管の横断面図、第4A図及び第
4B図はヘッダ管内に形成される取付溝及びこの取付溝
に取付けられる犠牲陽極の変形例を示す第3図と同様の
横断面図、第5図は仙の材質の犠牲陽極に係る取付構造
の変形例を示ず第3図と同様の横断面図、第6図は第二
実施例に係るアルミニウム製熱交換器の正面図、第7図
は第6図のVll −Vl線断面図、第8図は第6図の
ヘッダ管の部分断面正面図、第9図は第8図のIX−I
X線断面図、第10図はl\ツダ管の変形例を示す第8
図と同様の部分断面正面11Q11図は第三実施例に係
るアルミニウム製熱交換器を示す部分断面正面図である
。 符号の説明 (2)・・・ブライン(29,9wt%−塩化カルシウ
ム水溶液)、  (3)・・・被防蝕体、 (4) (12) (12°)(22)(32)・・・
犠牲陽極、(6)(6a)(6b)(20a)(20b
)(26a)(26b) ・・・ヘッダ管、(7)・・
・熱交換管体、(8)・・・ブライン流路、(16c)
(27)・・・熱交換管、 (11)(21)(24)(31)・・・取付溝、(1
3) (23) (25)・・・溶着点。 特許出願人   日本軽金属株式会社

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩化カルシウム又は塩化ナトリウム水溶液からな
    るブラインを使用するアルミニウム製の熱交換器であり
    、そのブライン流路を形成する管路内壁には、アルミニ
    ウムより卑な金属で形成され、この管路の電位をその孔
    食電位より50mV以上引下げる犠牲陽極を取付けたこ
    とを特徴とするアルミニウム製熱交換器。
  2. (2)塩化カルシウム又は塩化ナトリウム水溶液からな
    るブラインを使用するアルミニウム製の熱交換器であり
    、そのブライン流路を形成する管路内壁には、この管路
    を形成するアルミニウムより卑な金属で形成され、管路
    内壁の単位面積当リアルミニウム合金製の場合は0.0
    03〜0.486g/cm^2の、亜鉛製の場合は0.
    008〜1.296g/cm^2の、また、マグネシウ
    ム製の場合は0.002〜0.306g/cm^2の重
    量を有する犠牲陽極を取付け、これら管路と犠牲陽極と
    の間を少くともその一部で溶着又は固着したことを特徴
    とするアルミニウム製熱交換器。
  3. (3)対をなすヘッダ管とこれらヘッダ管の間に架設さ
    れて熱交換領域を形成する多数の熱交換管とで構成され
    、塩化カルシウム又は塩化ナトリウム水溶液からなるブ
    ラインを使用するアルミニウム製の熱交換器において、
    そのブライン流路を形成するヘッダ管及び/又は熱交換
    管をアルミ型材で形成すると共に、そのいずれか一方又
    は双方の管内壁にはその軸方向に沿って延びる取付溝を
    形成し、この取付溝内に沿って犠牲陽極を配設すると共
    に、この犠牲陽極と管壁との間を少くともその一部で溶
    着又は固着したことを特徴とするアルミニウム製熱交換
    器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5465783A (en) * 1994-03-04 1995-11-14 Fedco Automotive Components Company, Inc. Sacrificial erosion bridge for a heat exchanger
CN100396821C (zh) * 2003-12-12 2008-06-25 财团法人工业技术研究院 提升牺牲电极金属释放率的表面处理方法及牺牲电极
JP2013224758A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Daikin Industries Ltd 水冷式熱交換器
USRE47494E1 (en) * 2008-12-05 2019-07-09 Frank Amidio Catalano Electrolysis prevention device and method of use

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