JPH01216972A - 光学活性な1,4−ジヒドロピリジン誘導体、その製造法及びその用途 - Google Patents

光学活性な1,4−ジヒドロピリジン誘導体、その製造法及びその用途

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JPH01216972A
JPH01216972A JP4352688A JP4352688A JPH01216972A JP H01216972 A JPH01216972 A JP H01216972A JP 4352688 A JP4352688 A JP 4352688A JP 4352688 A JP4352688 A JP 4352688A JP H01216972 A JPH01216972 A JP H01216972A
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JP
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methyl
acid
ester
isopropyl ester
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JP4352688A
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English (en)
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Masaru Nishikibe
錦辺 優
Kazuo Kamei
亀井 一男
Jun Nagura
名倉 純
Naohiro Fukuroda
袋田 尚宏
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MSD KK
Original Assignee
Banyu Phamaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産】」Jソリ艷た所 本発明は医薬の分野で有用かつ新規な化合物に関するも
のであり、さらに詳細には,2−カルバモイルオキシメ
チル−4−(2.3−ジクロロフェニル)−6−メチル
−1.4−ジヒドロピリジン−3.5−ジカルボン酸一
3−イソプロピルエステル−5−メチルエステルの左旋
性光学異性体、その製造法及びその用途に関するもので
ある。
メ】jυえ叛 2−カルバモイルオキシメチル−4−(2.3−ジクロ
ロフェニル)−6−メチル−1.4−ジヒドロピリジン
−3,5−ジカルボン酸−3−イソプロピルエステル−
3−メチルエステルは、本出願人会社の研究者により初
めて合成された化合物であり、冠血管拡張作用及び血圧
降下作用を有することから,心不全、狭心症及び心筋梗
塞等の各種の心臓疾患の治療剤としての利用が期待され
ている[ジャパニーズ・ジャーナル・オンψファーマコ
ロジイ−(Japanese Journal ofP
harmacology)第40巻、第399頁一第4
09頁(1986年)及び特開昭59−152373号
公報参照コ。
2参照用バモイルオキシメチル−4−(2.3−ジクロ
ロフェニル)−6−メチル−1.4−ジヒドロピリジン
−3.5−ジカルボン酸−3−イソプロピルエステル−
5−メチルエステル(以下、NB−818と略称する)
は下記の化学NB−818は,不斉炭素原子を1個有し
ており、この不斉炭素原子にもとずく光学異性体が存在
することが,立体化学的見地より予知されるが.前記の
公開特許公報及び文献には、この点に関し何も記載がな
く未知であった。
i が ゛しよ と る 優れた薬理作用を備えかつ安全性が高いという薬として
望ましい性質を有する化合物を提供せんとするものであ
る。
−・題を ゛るための一 本発明者らは,NB−818の左旋性光学異性体と右旋
性光学異性体とを初めて分離し、NB−818の左旋性
光学異性体がNB−818の右旋性光学異性体に比べて
非常に優れた特有の薬理効果を有していることを見出し
て本発明を完成した。
本発明はNB−818の左旋性光学異性体,その製造法
及びその用途に関するものである。
本発明の目的化合物は以下の製造法[A]及び製造法[
8]により製造することができる6製造法[A] で表される2、3−ジクロロベンズアルデヒドと、式で
表されるアセト酢酸(S)−(+)−β−メトキシフェ
ネチルエステルと、式 で表される4−アセトキシ−3−アミノクロトン酸イソ
プロピルエステルとを反応させるか、(b) 2.3−
ジクロロベンズアルデヒド[2]と、式%式%[5] で表される4−アセトキシアセト酢酸イソプロピルステ
ルと、式 で表される3−アミノクロトン酸(S)−(+)−β−
メトキシフェネチルエステルとを反応させるか。
で表される2−(2,3−ジクロロベンジリデン)アセ
ト酢酸(S)−(+)−β−メトキシフェネチルエステ
ルに式 で表される4−アセトキシ−3−アミノクロトン酸イソ
プロピルを反応させるか、 で表される4−アセトキシ−3−(2,3−ジクロロベ
ンジリデン)アセト酢酸イソプロピルエステルに式で表
される3−アミノクロトン酸(S)−(+)−β−メト
キシフェネチルエステルを反応させて式で表される2−
アセトキシメチル−4−(2,3−ジクロロフェニル)
−6−メチル−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジ
カルボン酸−3−イソプロピルエステル−5−(S)−
(+)−β−メトキシフエネチ′ルエステルを得、次い
で該1.4−ジヒドロピリジン[9]を精製して、2−
アセトキシメチル−4−(2,3−ジクロロフェニル)
−6−メチル1.4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカ
ルボン酸−3−イソプロピルエステル−5−(S)−(
+)−β−メトキシフェネチルエステルの左旋性光学異
性体[10]を得、次いで該左旋性光学異性体[10]
を塩基で処理して2−ヒドロキシメチル−4−(2,3
−ジクロロフェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロ
ピリジン−3,5−ジカルボン酸−3−イソプロピルエ
ステル−5−(S)−(+)−β−メトキシフェネチル
エステルの左旋性光学異性体[11]を得、次いで該ヒ
ドロキシメチル体[11]の水酸基を保護した後メタノ
ール中でナトリウムメトキサイドで処理し、次に酸で処
理して該水酸基の保護基を除いて2−ヒドロキシメチル
−4−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチル−1
,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸−3−
イソプロピルニスルチル−5−メチルエステルの左旋性
光学異性体[12]を得、該ジエステル体02]にクロ
ロスルホニルイソシアネートを反応させることにより、
本発明の目的化合物である2−カルバモイルオキシメチ
ル−4−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチル−
1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸−3
−イソプロピルエステル−5−メチルエステルの左旋性
光学異性体[1]を製造することができる。
製造方法(a)、(b)、(c)及び(d)の反応は、
いずれも無溶媒でも進行するが1例えばメタノール。
エタノール、プロパツール、インプロパツール又はブタ
ノール等のアルコール類、ジオキサン、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、アセ
トン、酢酸エチル、ベンゼン。
クロロホルム、水又はそれらの混合溶媒等の反応に関与
しない溶媒中で行うのが有利である0反応はそれぞれの
反応成分をほぼ等モル用いて、混合加熱することによっ
て行われる0反応を促進するために、触媒として、例え
ば酢酸等の酸、例えばピペリジン等の塩基又はそれらの
塩を添加してもよい。
なお、化合物[4]及び化合物[6]は、予め化合物[
3]又は化合物〔5]とベンゼン中で酢酸又は酢酸アン
モニウムを作用させ、共沸脱水することによって製造す
ることができる。この時得られた化合物[4]又は化合
物[6]は、−旦単離するが、あるいは単離せずに製造
原料とすることができる。
上記の工程により得られた化合物[9コを光学分割して
、その左旋性光学異性体[10]を製造する工程はそれ
自体公知の方法、すなわち分別結晶法又はシリカゲルを
用いるカラムクロマトグラフィー若しくは高速液体クロ
マトグラフィーによる分離精製法により行うことができ
る。ここにおいては高速液体クロマトグラフィーを使用
しての分離精製法を例にとって説明する。すなわち1例
えば5enshu Pak 5ilica 5301−
No (センシュウ科学社製)等のカラムを用い、移動
相としてヘキサン−酢酸エチルからなる混合溶媒を用い
、紫外線検出器(λ254ns+)を用いて、植速20
rd、/winで高速液体クロマトグラフィーを行うこ
とにより化合物[9]からその左旋性光学異性体[10
]を分離することができる。
左旋性光学異性体[10]を塩基で処理して化合物[1
1]に変換する工程は1例えばメタノール等の反応に悪
影響を及ぼされない溶媒中、ナトリウムメトキサイド等
の塩基で室温下10分間ないし1時間処理することによ
って行うことができる。
前記の工程で得られた化合物[11コの水酸基を保護し
た後、塩基で脱エステルし、次いで酸で保護基を脱離し
て、化合物[12]を製造する工程は1例えばピリジン
等の塩基及びp−トルエンスルホン酸等の酸の存在下1
例えば塩化メチレン等の溶媒中でイソプロペニルメチル
エーテルと、室温下、30分間ないし2時間反応させて
、化合物[111の水酸基を保護した後1例えばメタノ
ール中加熱還流下で20時間ないし40時間ナトリウム
メトキサイドで処理し、次に、放冷後、例えば酢酸等の
酸で室温下5時間ないし30時間処理して、該水酸基を
除去することにより行うことができる。
化合物[12]にクロロスルホニルイソシアネートを反
応させて、本発明の目的化合物である化合物[1コを製
造する工程は1例えばベンゼン等の反応に悪影響を及ぼ
さない溶媒中、クロロスルホニルイソシアネートを室温
下20分ないし30分間反応させた後、水を加えて過剰
量のクロロスルホネートを分解することにより行うこと
ができる。
以上の各工程で得られた生成物は、必要により。
例えばカラムクロマトグラフィー、溶媒抽出法、沈殿法
又は再結晶法等によりtgIt!Aすることができる。
また場合によっては、精製することなく、次工程に供試
してもよい。
(以下余白) 製造法[Bコ (e)式 で表される2、3−ジクロロベンズアルデヒドと、式(
C11,)、C1l−0−GO−C11,−CO−CI
、−〇−CON11.     [13コで表される4
−カルバモイルオキシアセト酢酸イソプロピルエステル
と1式 で表される3−アミノクロトン酸メチルエステルとを反
応させるか。
(f) 2.3−ジクロロベンズアルデヒド[2コと、
式%式%[15 で表されるアセト酢酸メチルエステルと1式で表される
3−アミノ−4−カルバモイルオキシクロトン酸イソプ
ロピルエステルとを反応させるか、で表される4−カル
バモイルオキシ−2−(2,3−ジクロロベンジリデン
)アセト酢酸イソプロピルエステルに1式 で表される3−アミノクロトン酸メチルエステルをCH
,0−Co−C−Co−CH。
で表される2−(2,3−ジクロロベンジリデン)アセ
ト酢酸メチルエステルに、式 で表される3−アミノ−4−カルバモイルオキシクロト
ン酸イソプロピルエステルを反応させるか、で表される
2−(2,3−ジクロロベンジリデン)アセト酢酸メチ
ルエステルと1式 %式%[19] で表される4−カルバモイルオキシテトロール酸イソプ
ロピルエステルと、アンモニア若しくはその塩とを反応
させるか、 (j)式 で表される4−カルバモイルオキシ−2−(2,3−ジ
クロロベンジリデン)アセト酢酸イソプロピルエステル
と1式 %式%[201 で表されるテトロール酸メチルエステルと、アンモニア
若しくはその塩とを反応させるか、(k) 2.3−ジ
クロロベンズアルデヒド[2コと1式%式% で表される4−カルバモイルオキシテトロール酸イソプ
ロピルエステルと、式 %式%[15 で表されるアセト酢酸メチルエステルと、アンモニア若
しくはその塩とを反応させるか、又は、(1) 2.3
−ジクロロベンズアルデヒド[2]と1式(1:11.
−CミC−C00C11,C20]で表されるテトロー
ル酸メチルエステルと、式1式%[13] で表される4−カルバモイルオキシアセト酢酸イソプロ
ピルエステルと、アンモニア若しくはその塩で表される
2−カルバモイルオキシメチル−4−(2,3−ジクロ
ロフェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロピリジン
−3,5−ジカルボン酸−3−イソプロピルエステル−
5−メチルエステルを得、次いで該1,4一ジヒドロピ
リジン誘導体[22] @光学分割することにより、木
兄の目的化合物である2−カルバモイルオキシメチル−
4−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチル−1,
4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸−3−イ
ソプロピルエステル−5−メチルエステルの左旋性光学
異性体1”lコを製造することができる。
製造方法(e)、 (f)、(g)、(h)、(i)、
(j)、(k)及び(1)の反応は1例えば特開昭59
−152373号公報の記載又はそれに準する方法によ
り行うことができる。すなわち、これらの工程の反応は
、いずれも無溶媒でも進行するが、例えばメタノール、
エタノール、プロパツール、イソプロパツール又はブタ
ノール等のアルコール類、ジオキサン、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、アセ
トン、酢酸エチル、ベンゼン。
クロロホルム、水又はそれらの混合溶媒等の反応に関与
しない溶媒中で行うのが有利である0反応はそれぞれの
反応成分をほぼ等モル用いて、混合加熱することによっ
て行われる1反応を促進するために、触媒として1例え
ば酢酸等の酸1例えばピペリジン等の塩基又はそれらの
塩を添加してもよい。
なお、化合物[16コは特開昭59−67257号公報
及びそれに準する方法により、化合物[1’9]は特開
昭59−42355号公報及びそれに準する方法により
それぞれ製造することができる。
製造方法(i)、(j)、 (k)及び(1)で用いら
れるアンモニアの塩としては1例えば酢酸、ギ酸、酒石
酸若しくは安息香酸等の有機酸のアンモニウム塩又は例
えば炭酸若しくはホウ酸等の無機酸のアンモニウム塩が
挙げられる。
以上の製造方法により得られる化合物[22]を光学分
割して1本発明の目的化合物である化合物[1]を製造
する工程はそれ自体公知の方法、すなわち分別結晶法又
はシリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー若しく
は高速液体クロマトグラフィーによる分離精製法により
行うことができる。ここにおいては、高速液体クロマト
グラフィーを使用しての分離精製法を例にとって説明す
る。すなわち、セルロース誘導体系充填剤、例えばキラ
ルセル0 (ChiralcelO)(ダイセル化学工
業製)等ツカラムを用い、移動相としてヘキサン−イソ
プロパツールからなる混合溶媒を用い、紫外線検出器(
λ254nm)を用いて、流速20d/minで高速液
体クロマトグラフィーを行うことにより化合物[22コ
がらその左旋性光学異性体を製造することができる。
(以下余白) 以下に本発明の目的化合物の薬理試験例を示し、具体的
にその有用性を明らかにする。
薬理試験例1 椎骨動脈の血流量増加作用体重10kg
前後の雄又は雌のピーグル犬を用い、ベントパルビター
ルナトリウム35mgR名(皮下投与)で麻酔後、同琳
酔深度をベントパルビタールナトリウム4〜6■/kg
/hrの持続注入により維持する。
また実験は人工呼吸下に血液ガスを至適条件に維持して
行う、薬剤を、ポリエチレングリコール300及びエタ
ノール各10%を含む0.9%生理食塩水に溶解し、そ
の溶液を所定量ピーグル犬に静脈注射した。その後血流
量、血圧及び心拍数を測定する。
なお、血流量はピーグル犬の椎骨動脈及び大腿動脈に装
着した血流量測定プローブを介して電磁血流計にて、血
圧はピーグル犬の左大腿動脈に挿入したカニユーレを圧
トランスデユーサ−に接続して、また心拍数は血圧の脈
波により心拍計を介してそれぞれ測定した。その結果を
第1表に示す。
なお、2〜カルバモイルオキシメチル−4−(2,3−
ジクロロフェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロピ
リジン−3,5−ジカルボン酸−3−イソプロピルエス
テル−5−メチルエステルの左旋性光学異性体を以下(
−)−NB−818、その右旋性光学異性体を以下(+
)−NB−818と略称する。
第1表から明らかな如く1本発明の(−)−NB−81
8は、(+)−NB−818に比べて、椎骨動脈の血流
量増加作用において、その作用の強さ及び持続性のいず
れにおいてもすぐれている。また本発明の(−)−NB
−818は脳血流を支配する椎骨動脈に選択的に作用し
て、その血流量を増加させるという脳疾患の治療剤とし
てきわめてすぐれた作用を備えている。
薬理試験例2摘出血管平滑筋に対する弛緩作用体重約2
.5kgの白色雄性家兎を用い、ペンドパルビタール廂
酔下に大腿動脈を切断し、放血致死せしめ、直ちに上謁
間膜動脈を摘出した。実体顕微鏡下、Krebs栄養液
(M成:NaC1115,Oa+M、XCl4.7ta
M、CaC1,2,5taM、MgC1,・611.0
1.2rsM、KH,PO41,2n+N、Na1lC
O,25,0mM、グルコース5.56d)で血管周囲
の脂肪組織及び結合、tam等を除去した後、幅ll1
m長さ15mのラセン状片を作成した。
常法に従い37℃に保温した容量2Mのマグヌス管に栄
養液を満たし、95%0.及び5%CO,の混合ガスを
通気した。各標本にIgの静止張力を負荷した。
標本の反応は等尺性に記録した。約20分毎に栄養液を
交換して1時間放置し、標本が安定してから50+aM
にC1添加によるならしの収縮を2回行い、実験を開始
した。その後、50mW KCIを投与し、その収縮が
一定に達したところで薬物を低用量から累積的に投与し
、弛緩反応を惹起させた。最後に10− ’Mババベリ
ンを加え、得られた反応液を最大弛緩(100%弛りと
し、それに対する各用量の弛緩率(%)を求め、その用
量弛緩曲線から各薬物の50%弛緩を起こす薬物濃度(
ED、、値)を算出した。
その結果を第2表に示した。
なお、 10− ”Hの薬物のジメチルスルホキシド溶
液を50%ジメチルスルホキシド水溶液で希釈して10
″1N及び10−1の各濃度の試料溶液を調製した。
また10− ’?j以下の濃度の試料溶液は20%ジメ
チルスルホキシド水溶液で希釈して調製した。マグヌス
管内でのジメチルスルホキシドの濃度は0.1%以下と
した。
第  2  表 本Mean±SE 第2表から明らかな如<、 (−)−NB−818は(
+)−NB−818に比べて、家兎の摘出血管の弛緩作
用においてすぐれている。
薬理試験例3 ジヒドロピリジン系カルシウムチャンネ
ル受容体への結合作用 SD系ラットの脳ホモジネートから超遠心により48.
0OOGの脳膜分画を分画し、トリス塩酸緩衝液(pH
7,4)に懸濁させて、膜分画受容体を調製した。
トリス塩酸緩衝液(pH7,4)に膜分画受容体の懸濁
液200u9(4+ag tissue wet we
ightを含有)、薬物トリス塩酸緩衝溶液及び(+)
−[”H]イソルジビンリン酸A21衝溶液を加えて、
全量を3威とし、25℃で3時間保持した0次いで水冷
したトリス塩酸緩衝液3式を加えて反応を止め、直ちに
Whatman GF/Cグラスファイバー・フィルタ
ーで濾過し、さらに氷冷したトリス塩酸緩衝液3−で3
回洗浄した0次いでフィルター上の放射活性を液体シン
チレーションカウンターで測定した。
また非特異的結合量は(±)−イソルジビン1μhを添
加して測定し、無添加で測定した全結合量から差し引い
て、特異的結合量を求めた。各薬物濃度における特異的
結合量から(+)−C″11]11]イソルジビン50
%阻害する濃度(IC,、)を算出した。
その結果を第3表に示した。
第3表 宰Mean±SE 第3表から明らかな如く、(−)−NB−818は(+
)−NB−818に比べて、カルシウムチャンネル受容
体への親和性においてすぐれている。
以上の薬理試験例の結果から1本発明の目的化合物であ
る(−)−NB−818は、すぐれた血管拡張作用を有
し、しかもその血管拡張作用は脳血管に特異的であるこ
とから、血管拡張剤、特には脳循環改善剤としてきわめ
て好適な性質を備えている。
本発明の(−)−NB−818を血圧降下剤又は脳循環
改善剤として使用する場合には、(−)−NB−818
単独又は(−)−NB−818及び薬学的に許容される
添加剤から構成される剤形が用いられる。
薬剤学的に許容される添加剤としては、製剤分野に於い
て、普通に使用される添加剤を用いることができ1例え
ばゼラチン、乳糖、白糖、酸化チタン、デンプン、結晶
セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、トウモロコシデンプン、マ
イクロクリスタリンワックス、白色ワセリン、メタケイ
酸アルミン酸マグネシウム、無水リン酸カルシウム、ク
エン酸、クエン酸三ナトリウム、ヒドロキシプロピルセ
ルロース、ソルビトール、ソルビタン脂肪酸エステル、
ポリビニルピロリドン、ステアリン酸マグネシウム、軽
質無水ケイ酸、タルク、植物油、ベンジルアルコール、
アラビアゴム、プロピレングリコール又はポリアルキレ
ンゲリコール等が挙げられる。
これら添加剤との混合物として製剤化される剤形には、
例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤若しくは受刑等
の固形製剤、又は、例えばシロップ剤、エリキシル剤若
しくは注射剤等の液体製剤があり、これら製剤は、製剤
分野に於ける通常の方法に従って調製することができる
。なお、液体製剤にあっては、同時に水又は他の適当な
媒体に溶解又は懸濁させる形であってもよい、また特に
注射剤の場合、必要に応じて生理食塩水又はブドウ糖溶
液に溶解させてもよく、さらに緩衝剤や保存剤を添加し
てもよい、さらに本発明は、NB−818の医薬として
の価値を高めるために講じられる製剤学的工夫を施した
各種製剤をも包含する。その製剤の具体例としては、速
効性又は易吸収性に優れた固溶体(固体分散)製剤又は
薬効の長期維持及び副作用の低減等を計るための徐放化
製剤等が拳げられる。
これらの製剤は、NB−818左旋性異性体を全薬剤の
1.0ないしioo重量2、好ましくは1.0ないし6
0重量2の割合で含有することができる。これらの製剤
は、また、治療上有効な他の化合物を含んでいてもよい
本発明の薬剤を脳循環改善剤として使用する場合、その
投与法は経口及び、例えば静注又は皮下性等の非経口を
問わず可能である。その投与量及び投与回数は、疾患の
相違、症状の程度、患者の年齢、体重及び他の薬剤と併
用の場合にはその種類等によって異なるが、一般に経口
投与の場合は成人1日あたり0.01−10mg/kg
 fi: 1ないし数回に分け、また非経口投与の場合
には、成人1日あたり0.001〜211g/kgを1
ないし数回に分けて投与するのが好ましい。
スJ〔鰻 以下、実施例を挙げて1本発明をより具体的に説明する
が、これらに限定されるものではない。
実施例] 2−カルバモイルオキシメチル−4−(2,3−ジクロ
ロフェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロピリジン
−3,5−ジカルボン酸−3−イソプロピルエステル−
5−メチルエステルの左旋性光学異性体 1) S−(+)−β−メトキシ−2−フェニルエタノ
ールの製造 S−(+)−a−メトキシ−フェニル酢酸(Aldri
ch社製、光学純度99%)3.5gをジエチルエーテ
ル40−に溶解し、この溶液に水素化リチウムアルミニ
ウム1.05gのジエチルエーテル懸濁液70−を水冷
攪拌下に徐々に滴下する1滴下終了後この混合物を1時
間加熱還流し、室温まで放冷後、水冷下に10%硫酸4
0dを添加して過剰の還元剤及びアルカリ塩を分解した
。水層を分取し、ジエチルエーテル各100−で3回抽
出し、該抽出液を合せ、 10%硫酸42成及び水10
0dで洗浄した。この抽出液を無水硫酸マグネシウムで
乾燥後減圧濃縮すると、表題化合物31.7g[:[:
α]蓄+116.1” (C−1,280,エタノール
)(収率98.9%)]が無色油状物として得られた。
2)アセト酢酸S−(+)−β−メトキシ−2−フェネ
チルエステルの製造 前記工程1で得られたアルコール体2gをアセトン20
−に溶解し、トリエチルアミン134mgを加えた後、
ジケテン1.46gを含むアセトン溶液1.5−を加え
て2時間加熱還流した。得られた反応液に1規定塩酸9
.5−及び水38dを加え、塩化メチレン各100−で
2回抽出し、該抽出液を合せ、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後溶媒を減圧留去する。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー[ワコーゲルC−200,80g;溶
出溶媒ヘキサン−酢酸エチル(2:1)〕により精製す
ると1表題化合物2.85g[[α]t+69.2” 
(C−1,053,エタ/ −/Lz)収率91.8%
)]が無色油状物として得られた。
3) 2−(2,3−ジクロロベンジリデン)アセト酢
酸S−(リーβ−メトキシフェネチルエステルの製造上
記工程2で得られたエステル体2.73gと2,3−ジ
クロロベンズアルデヒド2.43gをベンゼン145d
に溶解し、ついでピペリジン58IJR,及び酢酸36
−を加え3時間加熱還流する。得られた反応液の溶媒を
減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー[ワコーゲルC−200,150g:溶出溶媒ヘ
キサン−酢酸エチル(1:5)]により精製すると、表
題化合物の幾何異性体の混合物3.58g(収率78.
7%)が黄色油状物として得られた。
4)2−ア′セトキシメチル−4−(2,3−ジクロロ
フェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロピリジン−
3,5−ジカルボン酸−3−イソプロピルエステル−5
−(S)−(+)−β−メトキシフェネチルエステルの
製造 上記工程3で得られたベンジリデン体3.0gと4−ア
セトキシ−3−アミノクロトン酸イソプロピルエステル
1.84gをエタノール120dに溶解し、79時間加
熱還流する。得られた反応液を減圧下で濃縮し。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[ワコーゲ
ルC−200,150g;溶出溶媒ヘキサン−酢酸(2
:1)]により精製し、表題化合物のジアステレオマー
の混合物3.6g(収率82%)を得た。
このジアステレオマーの混合物を1分取液体クロマトグ
ラフィー[カラム:5enshu Pak 5ilic
a5031−N(20φX30mm)、移動相:ヘキサ
ンー酢酸エチル(2:1)、検出:UV254nm、流
速:20m1L/m1nlにより分離し1表題化合物の
ジアステレオマーのうち目的の光学異性体1.1gを後
溶出成分として得た。
5)2−ヒドロキシメチル−4−(2,3−シロクロロ
フェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロピリジン−
3,5−ジカルボン酸−3−イソプロピルエステル−5
−メチルエステルの製造 上記工程4で得られた後溶出成分のジアステレオマー1
.01gを0.1mMのナトリウムメトキサイドのメタ
ノール溶液35dに溶解し、室温で20分間攪拌する。
得られた反応液に酢酸5滴を加えて中和後減圧下で濃縮
し、残渣に酢酸エチル50mg、及び飽和食塩水20t
dを加え抽出した。有機層を分取後、無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥し、溶媒を減圧下で留去し、残渣を得た。
得られた残渣を塩化メチレン13−に溶解し、ピリジン
286I1g、 p−トルエンスルホン酸338 mg
及びイソプロペニルメチルエーテル1.3威を加え、室
温で1時間攪拌した。得られた反応液を飽和食塩水5.
1d、次いで5%炭酸ナトリウム水溶液5dで順次洗浄
後、無水硫酸ナトリウムにより乾燥し、減圧下で溶媒を
留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー[フコ−ゲルC−200,50製すると、2−
[1−(1−メトキシ−1−メチル)エチル]オキシメ
チル−4−(2.3−ジクロロフェニル)−6−メチル
−1.4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン#−
3−イソプロピルエステル−5−(S)−(+)−β−
メトキシフェネチルエステル0.88g(収率83%)
が黄色油状物として得られた。
前記で得られたメトキシイソプロピルエーテル保護体の
0.88gを0.13Mナトリウムメトキシド溶液7M
に加え,30時間加熱還流する,得られた反応液を放冷
後酢酸4o2を加え,−夜室温で放置後減圧下でtr4
縮した.得られた残渣を酢酸エチル200−に溶解後、
5%炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムにより乾燥した.固形物を濾別後溶媒を減圧下
で留去し,残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
[ワコーゲルC−300、50g;溶出溶媒:ヘキサン
ー酢酸エチル(2:1)]で粗精製後1分取液体クロマ
トグラフィー[カラム:5en−shu Pak 5i
lica 5031−N(20φX30mo+)、移動
相:ヘキサンー酢酸エチル(1:1)、検出:UV25
4nm.流速:20mA/+in]により精製すると、
表題化合物0.23(収率32%)が無色油状物として
得られた。
6)2−カルバモイルオキシメチル−4−(2.3−ジ
クロロフェニルシン−6−メチル−1.4−ジヒドロピ
リジン−3。
5−ジカルボン酸−3−イソプロピルエステル−5−メ
チルエステルの左旋性光学異性体の製造 上記工程5で得られた2−ヒドロキシメチル体0、22
gをベンゼン45dに溶解し、クロロスルホニルイソシ
アネート62越を加えて室温で30分間攪拌した.つい
で水6−を加えて過剰のクロロスルホニルイソシアネー
トを分解後,酢酸エチル20−を加えて抽出した.得ら
れた抽出液を飽和食塩水1Ord.で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムにより乾燥し,溶媒を減圧下で留去後残渣
を酢酸エチルldとイソプロピルエーテル1−の混液に
溶解し、次いでヘキサン4−を加え、水冷下で4時間攪
拌した。
析出した結晶を濾取し、減圧下で乾燥すると、表題化合
物0.18g(収率75%)が無色針状結晶として得ら
れた。
m.p,:131−132℃ [ a ] M ニー52.5” (c=0.958、
エタノール)λmax:236nm,360nm(メタ
ノール)I R (KBr) v cA :3450,
3400,3340,3000,2950。
1725、1705,1665,1605,1490,
1385,1320。
1295、 1280,1210,1095,865,
800,770,73ONMR  δppa+:0.8
3ー1.40(a+,61()、2.28(s 、31
1)。
3、53(s,3H)、4.63−5.26(m,3H
)、5.37(s,1ll)。
6、66(s,2H)、7.10−7.58(m,31
1)、8.83(s,LH)且1廊蔓丸毀 本発明に係るNB−818の左旋性光学異性体は,血管
拡張作用の強さ及びその持続性においてすぐれているこ
とから、高血圧症治療剤として有用であり,加えて本発
明に係るNB−818の左旋性光学異性体の作用が脳血
管に対して特異的であることから。
例えば脳血管障害,脳梗塞、脳出血、脳挫傷、脳虚血、
痴呆及び意識障害等の各種の脳疾患の治療剤としても有
用である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)2−カルバモイルオキシメチル−4−(2,3−
    ジクロロフェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロピ
    リジン−3,5−ジカルボン酸−3−イソプロピルエス
    テル−5−メチルエステルの左旋性光学異性体。
  2. (2)(a)式 ▲数式、化学式、表等があります▼[2] で表される2,3−ジクロロベンズアルデヒド、式▲数
    式、化学式、表等があります▼[3] で表されるアセト酢酸(S)−(+)−β−メトキシフ
    ェネチルエステル及び式 ▲数式、化学式、表等があります▼[4] で表される4−アセトキシ−3−アミノクロトン酸イソ
    プロピルエステルを反応させるか、 (b)2,3−ジクロロベンズアルデヒド[2]、式(
    CH_3)_■CH−O−CO−CH_2−CO−CH
    _■−O−COCH_3[5]で表される4−アセトキ
    シアセト酢酸イソプロピルエステル及び式 ▲数式、化学式、表等があります▼[6] で表される3−アミノクロトン酸(S)−(+)−β−
    メトキシフェネチルエステルを反応させるか、 (c)式 ▲数式、化学式、表等があります▼[7] で表される2−(2,3−ジクロロベンジリデン)アセ
    ト酢酸(S)−(+)−β−メトキシフェネチルエステ
    ルに式 ▲数式、化学式、表等があります▼[4] で表される4−アセトキシ−3−アミノクロトン酸イソ
    プロピルエステルを反応させるか、又は、 (d)式 ▲数式、化学式、表等があります▼[8] で表される4−アセトキシ−3−(2,3−ジクロロベ
    ンジリデン)アセト酢酸イソプロピルエステルに式▲数
    式、化学式、表等があります▼[6] で表される3−アミノクロトン酸(S)−(+)−β−
    メトキシフェネチルエステルを反応させて式 ▲数式、化学式、表等があります▼[9] で表される2−アセトキシメチル−4−(2,3−ジク
    ロロフェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロピリシ
    ン−3,5−ジカルボン酸−3−イソプロピルエステル
    −5−(S)−(+)−β−メトキシフェネチルエステ
    ルを得、次いで、該1,4−ジヒドロピリジン[9]を
    精製して、2−アセトキシメチル−4−(2,3−ジク
    ロロフェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロピリジ
    ン−3,5−ジカルボン酸−3−イソプロピルエステル
    −5−(S)−(+)−β−メトキシフェネチルエステ
    ルの左旋性光学異性体[10]を得、次いで該左旋性光
    学異性体[10]を塩基で処理して2−ヒドロキシメチ
    ル−4−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチル−
    1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸−3
    −イソプロピルエステル−5−(S)−(+)−β−メ
    トキシフェネチルエステルの左旋性光学異性体[11]
    を得、次いで該ヒドロキシメチル体[11]の水酸基を
    保護した後、メタノール中でナトリウムメトキサイドで
    処理し、次に酸で処理して2−ヒドロキシメチル−4−
    (2,3−ジクロロフェニル)−6−メチル−1,4−
    ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸−3−イソプ
    ロピルエステル−5−メチルエステルの左旋性光学異性
    体[12]を得、該ジエステル体[12]にクロロスル
    ホニルイソシアネートを反応させることを特徴とする2
    −カルバモイルオキシメチル−4−(2,3−ジクロロ
    フェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロピリジン−
    3,5−ジカルボン酸−3−イソプロピルエステル−5
    −メチルエステルの左旋性光学異性体[1]の製造法。
  3. (3)(e)式 ▲数式、化学式、表等があります▼[2] で表される2,3−ジクロロベンズアルデヒドと、式(
    CH_3)_2CH−O−CO−CH_2−CO−CH
    _2−O−CONH_2[13]で表される4−カルバ
    モイルオキシアセト酢酸イソプロピルエステルと、式 ▲数式、化学式、表等があります▼[14] で表される3−アミノクロトン酸メチルエステルとを反
    応させるか、 (f)2,3−ジクロロベンズアルデヒド[2]と、式
    CH_3−CO−CH_2−COOCH_3[15]で
    表されるアセト酢酸メチルエステルと、式▲数式、化学
    式、表等があります▼[16] で表される3−アミノ−4−カルバモイルオキシクロト
    ン酸イソプロピルエステルとを反応させるか、(g)式 ▲数式、化学式、表等があります▼[17] で表される4−カルバモイルオキシ−2−(2,3−ジ
    クロロベンジリデン)アセト酢酸イソプロピルエステル
    に、式 ▲数式、化学式、表等があります▼[14] で表される3−アミノクロトン酸メチルエステルを反応
    させるか、 (h)式  ▲数式、化学式、表等があります▼[18] で表される2−(2,3−ジクロロベンジリデン)アセ
    ト酢酸メチルエステルに式 ▲数式、化学式、表等があります▼[16] で表される3−アミノ−4−カルバモイルオキシクロト
    ン酸イソプロピルエステルを反応させるか、(i)式 ▲数式、化学式、表等があります▼[18] で表される2−(2,3−ジクロロベンジリデン)アセ
    ト酢酸メチルエステルと、式 H_2N−CO−O−CH_2−C≡C−COOCH(
    CH_3)_2[19]で表される4−カルバモイルオ
    キシテトロール酸イソプロピルエステルと、アンモニア
    若しくはその塩とを反応させるか、 (j)式 ▲数式、化学式、表等があります▼[17] で表される4−カルバモイルオキシ−2−(2,3−ジ
    クロロベンジリデン)アセト酢酸イソプロピルエステル
    と、式 CH_3−C≡C−COOCH_3[20]で表される
    テトロール酸メチルエステルと、アンモニア若しくはそ
    の塩とを反応させるか、 (k)2,3−ジクロロベンズアルデヒド[2]と、式
    H_2N−CO−O−CH_2−C≡C−COOCH(
    CH_3)_2[19]で表される4−カルバモイルオ
    キシテトロール酸イソプロピルエステルと、式 CH_3−CO−CH_2−COOCH_3[15]で
    表されるアセト酢酸メチルエステルと、アンモニア若し
    くはその塩とを反応させるか、 (l)2,3−ジクロロベンズアルデヒド[2]と、式
    CH_3−C≡C−COOCH_3[20]で表される
    テトロール酸メチルエステルと、式H_2N−CO−O
    −CH_2−CO−CH_■−COOCH(CH_3)
    _2[13]で表される4−カルバモイルオキシアセト
    酢酸イソプロピルエステルと、アンモニア若しくはその
    塩とを反応させて、式▲数式、化学式、表等があります
    ▼[22] で表される2−カルバモイルオキシメチル−4−(2,
    3−ジクロロフェニル)−6−メチル−1,4−ジヒド
    ロピリジン−3,5−ジカルボン酸−3−イソプロピル
    エステル−5−メチルエステルを得、次いで該1,4−
    ジヒドロピリジン誘導体[22]を光学分割することを
    特徴とする2−カルバモイルオキシメチル−4−(2,
    3−ジクロロフェニル)−6−メチル−1,4−ジヒド
    ロピリジン−3,5−ジカルボン酸−3−イソプロピル
    エステル−5−メチルエステルの左旋性光学異性体[1
    ]の製造法。
  4. (4)式 ▲数式、化学式、表等があります▼[22] で表される2−カルバモイルオキシメチル−4−(2,
    3−ジクロロフェニル)−6−メチル−1,4−ジヒド
    ロピリジン−3,5−ジカルボン酸−3−イソプロピル
    エステル−5−メチルエステルを光学分割することを特
    徴とする2−カルバモイルオキシメチル−4−(2,3
    −ジクロロフェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロ
    ピリジン−3,5−ジカルボン酸−3−イソプロピルエ
    ステル−5−メチルエステルの左旋性光学異性体[1]
    の製造法。
  5. (5)式 ▲数式、化学式、表等があります▼[22] を、セルロース誘導体系充填剤を充填したカラムを用い
    る高速液体クロマトグラフィーにより光学分割すること
    を特徴とする第4請求項記載の2−カルバモイルオキシ
    メチル−4−(2,3−ジクロロフェニル)−6−メチ
    ル−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸
    −3−イソプロピルエステル−5−メチルエステルの左
    旋性光学異性体[1]の製造法。
  6. (6)2−カルバモイルオキシメチル−4−(2,3−
    ジクロロフェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロピ
    リジン−3,5−ジカルボン酸−3−イソプロピルエス
    テル−5−メチルエステルの左旋性光学異性体を有効成
    分とする血圧降下剤。
  7. (7)2−カルバモイルオキシメチル−4−(2,3−
    ジクロロフェニル)−6−メチル−1,4−ジヒドロピ
    リジン−3,5−ジカルボン酸−3−イソプロピルエス
    テル−5−メチルエステルの左旋性光学異性体を有効成
    分とする脳循環改善剤。
JP4352688A 1987-01-06 1988-02-26 光学活性な1,4−ジヒドロピリジン誘導体、その製造法及びその用途 Pending JPH01216972A (ja)

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EP19880116496 EP0311053A3 (en) 1987-10-06 1988-10-05 Ameliorant of cerebral circulation and optical isomer of nb-818, processes for its production and its use
US08/282,657 US5444077A (en) 1987-10-06 1994-07-29 Ameliorant of cerebral circulation and optical isomer of NB-818, processes for its use
US08/409,669 US5494923A (en) 1987-01-06 1995-03-24 Method of ameliorating cerebral circulation

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59152373A (ja) * 1983-02-16 1984-08-31 Banyu Pharmaceut Co Ltd 1,4―ジヒドロピリジン誘導体

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JPS59152373A (ja) * 1983-02-16 1984-08-31 Banyu Pharmaceut Co Ltd 1,4―ジヒドロピリジン誘導体

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