JPH01216183A - 水撃防止用給水弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は全自動洗濯機等に使用する給水弁に係り、特に
水撃防止用給水弁のダイヤフラムベースの横穴部の構成
に関する。

【従来の技術〕

従来の給水弁のダイヤフラムベースの横穴は第４図に示
す横穴のみ（キャップなし）の構成となっており、電源
切断時、プランジャが下がり中央の縦穴を塞ぐと同時に
横穴から水が入り、瞬間的にダイヤフラム上部の貯水室
を満杯にし、ダイヤフラムを押し下げ水を急閉止してし
まう。このため水道管内に急激な水撃圧が発生し、ウォ
ーターハンマの要因を作る。これを解消すべ〈発明され
たのが、第２図に示す如く、ダイヤフラムベースの横穴
の給水口側に小孔を有するキャップを具備したもので、
小孔から吸水された水はキャップ内の円筒室内の内周面
に沿って高速で回りうず巻きを作る。この時、うすの中
心部は極端に流速が落ちる。この流速の落ちた水を横穴
を通してダイヤフラム上部の貯水室に送り込むため、貯
水室を満杯にするまでに時間を要することになり、ダイ
ヤフラムを徐々に押し下げることから水を急閉止するこ
とがない。このため水道管内に急激な水撃圧が発生する
ことなくウォーターハンマも起らない。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、横穴を通る水の流速が落ちることになり、その
全異物が入った時引掛りやすく横穴を閉止する機会が増
えることにもなる。横穴が閉止されると水が出放しとな
り大事に至るため、横穴の閉止要因を皆無にする必要が
ある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明はこの点に鑑みなされたもので、キャップの小孔
の表面に円周リブを突出させることで、問題点を解消し
ようとするものである。

小孔の表面に突出した円周リブにより、小孔から入ろう
とする水はこの円周リブに衝突し、円周リブの周りで乱
流を起こすことになり、この周りで浮遊する異物は小孔
の入口から常時遠ざけられ小孔への流入を阻止するもの
である。このため異物はキャップの円筒室内に入ること
がなく、横穴を塞ぐ要因もなくなる。また、小孔の表面
に円周リブを設けることは小孔の長さを増すことになり
、入水時の水の整流を行ないキャップの円筒室内にスム
ーズに導入するため、円筒室内を回る水の速さを一段と
速め、うす巻き中心部の流速もさらに抑えることができ
るため、水撃防止効果をより高めることにもなる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図、第２図、第３図によ
り説明すると、１はコイルで電源の入切りによりプラン
ジャー２を上下させる。３はダイヤフラムベースで中央
部に縦穴４、又、円板上に横穴５を有し、横穴５の先端
には小円筒６が突出している。横穴５の吸水口側にはキ
ャップ７が連結され、キャップ７は小孔８２円周リブ９
．を有し、横穴５との間に円筒室１ｏを形成し、小孔８
は円筒室１０の内周面に接するように設けられている。

横穴５．小孔８は円筒室１０を介して連通していて横穴
５は小孔８より太きく　（ｄｌ＞ｄｚ）また、小円筒６
の先端とキャップ７の内面底部のギャップは小孔８の径
より小さ（（ｄｚ＞Ｓ）構成されている。１１はダイヤ
フラムでダイヤフラムベース３と連動し、上方に貯水室
１２を形成する形で固定されている。１３は水道の蛇口
と連通ずる導水口で１４は吐出口である。

給水弁の働きは電源を入れるとプランジャーが引き上げ
られ、プランジャーの先端はダイヤフラムベースの縦穴
を解放する。このため貯水室内の水は縦穴から抜け、貯
水室内の水圧が下がり、ダイヤフラムはダイヤフラムベ
ースと共に上昇する。

ダイヤフラムが上昇することで吐出口の上面とダイヤプ
ラムとの間に間隙ができ、この間隙と導水口と連ながり
水は導水口から吐出口を経て放出される。逆に、電源を
切るとプランジャーは下がり。

ダイヤフラムベースの縦穴を塞ぐ、縦穴が塞がれると横
穴から水が入り貯水室を徐々に満杯にする。

満杯になるとダイヤフラムは吐出口の上面を閉止するこ
とになり、今まで導水口と吐出口と連通して流れていた
永は閉止される。

水を閉止する時間は貯水室を満杯にする時間によって左
右される。すなわち、貯水室と連通ずる横穴の径を一定
とすると通る水の速度で決まる。

横穴への異物づまりも横穴を通る水の速度に太きく関係
するため、横穴部の構成及び形状は重要である。

〔発明の効果〕

本発明によれば、横穴の吸水口側に具備したキャップの
小孔の表面に円周リブを設けることにより、小孔の長さ
を増し、ここから入る水を整流し、スムーズに円筒室内
に導入することにより円筒室内を回る流速を速め、うず
巻の中心部の流速を一段と抑えることができる。このた
め横穴を通る水の流速をも抑えることができ、ダイヤフ
ラム上部の貯水室を満杯にする時間が長くなり、ダイヤ
フラムは徐々に吐出口を塞ぐことになる。このことが閉
止時の水撃圧を最小限に抑えるカギとなる。

また、小孔の円周リブは、これに当る水を乱流化し、こ
のまわりに回遊する異物を常時遠ざける働きをし、小孔
への異物の侵入を防止するものである。

以上、本発明は水撃防止及び異物侵入による水の出放し
防止の効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す給水弁の断面図、第２
図はＡ部の拡大図、第３図は第２図をＰ方向より見た図
、第４図は従来品の横穴部を示す拡大図である。 １・・・コイル、２・・・プランジャ、３・・・ダイヤ
フラムベース、４・・・縦穴、５・・・横穴、６・・・
小円筒、７・・・キャップ、８・・・小孔、９・・・円
周リブ、１０・・・円筒室、１１・・・ダイヤフラム、
１２・・・貯水室、１３・・・導水口、１４・・・吐出
口。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、電磁用のコイルと、このコイルに通電することによ
   りばねに抗して後退するプランジャと、給水弁の通水路
   である導水口側と吐出口側とを開閉するダイヤフラムベ
   ースとを備え、ダイヤフラムベースの一方側面を導水口
   側および吐出口側に対向させ、プランジャに対向するダ
   イヤフラムベースの他方側面には貯水室を形成し、ダイ
   ヤフラムベースの中央部には貯水室と吐出口側を連通す
   る縦穴を設け、ダイヤフラムベースには中央部から偏心
   した位置に貯水室と導水口側とを連通する横穴を設け、
   コイルに通電しない際にはばねの力により押されるプラ
   ンジャの先端が貯水室に臨むダイヤフラムベースの縦穴
   を閉成するとともにダイヤフラムベースの横穴から貯水
   室に流入する水により貯水室が拡がるようにダイヤフラ
   ムベースが変位してこのダイヤフラムベースで導水口側
   と吐出口側を遮断し、コイルに通電することによりプラ
   ンジャが後退してダイヤフラムベースの縦穴を開くとと
   もにダイヤフラムベースが変位してこのダイヤフラムベ
   ースで導水口側と吐出口側の遮断を解くように構成し、
   ダイヤフラムベースの横穴の形成されている部分を導水
   口側に突出するように形成させるとともに先端に小円筒
   を形成した給水弁において、 横穴の突出部にキャップを取り付け、キャップの内部に
   は小円筒の回りにできる円筒室を設け、この円筒室と横
   穴を連通させ、キャップには円筒室を導水口側に通ずる
   小孔を形成し、小孔の長さを長くとる円周リブをキャッ
   プの外周面に形成したことを特徴とする水撃防止用給水
   弁。