JPH01213338A - ポリアリーレンスルフィド製造用機器 - Google Patents

ポリアリーレンスルフィド製造用機器

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JPH01213338A
JPH01213338A JP63037537A JP3753788A JPH01213338A JP H01213338 A JPH01213338 A JP H01213338A JP 63037537 A JP63037537 A JP 63037537A JP 3753788 A JP3753788 A JP 3753788A JP H01213338 A JPH01213338 A JP H01213338A
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JP
Japan
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niobium
titanium
present
iron
corrosion resistance
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JP63037537A
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English (en)
Inventor
Takashi Sakaki
孝 榊
Shigeo Nakamura
重男 中村
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明はポリアリーレンスルフィド(以下PASと略す
)を製造するための機器に関するものである。特に、非
プロトン性極性有機溶媒中で含水アルカリ金属硫化物と
ジハロ芳香族化合物とを脱7%ロゲン/硫化反応させ、
PASを得るための製造用機器に関するものである。
[従来の技術] 従来、PASは汎用オーステナイト系ステンレス鋼(例
えば5US304.5tlS31B )を用いて、非プ
ロトン性極性有機溶媒中で含水アルカリ金属硫化物とジ
ハロ芳香族化合物とを反応させて製造されていた。この
際、PASと共に生成されるアルカリ金属ハロゲン化物
は、水等の溶媒に可溶なため、PASを水等の溶媒を用
いて相分離、抽出、洗浄等を行なう処理の際に除去する
ことは充分可能である。
しかし、従来の汎用オーステナイト系ステンレス鋼製機
器を用いてPASを合成する際は、その反応の過程で、
反応に用いる硫化物は反応器材質とも反応し、その結果
、生成する金属硫化物(硫化鉄、硫化ニッケル等)は溶
媒に不溶なため、その後の処理工程によっても殆ど除去
されず、PAS中に残留することになる。
そのために、従来のPASは異物、特に重金属硫化物を
含むことになり、高度な表面平滑性が要求されるような
フィルムを、これを用いて製造することが極めて困難で
あった。
又、重金属硫化物が混入するとPASの色調に変化をき
たすばかりでなく、そのような環境下で製造されたPA
Sは熱安定性が劣るという問題があった。
又、用いる硫化物等による装置材料の腐蝕により、前述
の製品品質の悪下以外にも装置の寿命が短縮する問題も
重大である。
例えば、5US304を装置材料として用いた場合短期
間で減肉による穴明きや溶接部近傍の熱影響部において
は割れが発生し、長期間安定な操業が困難な状況にあっ
た。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明はこのような背長と状況において、非プロトン性
極性有機溶媒中で含水アルカリ金属硫化物とジハロ万古
族化合物とを脱ハロゲン/硫化反応させる環境でも極め
て耐食性および耐久性に優れ、熱影響部においても腐蝕
割れを生じることなく、また製品自体への汚染問題もな
いPASを得るための製造用機器を提供することにある
[問題点を解決するための手段] 本発明者等は、前記した問題点の少ないPAS製造用機
器を提供すべく、機器を構成する各種材質について鋭意
検討を行った結果、チタン(Ti)及び/又はニオブ(
Nb)を必須共存成分とする鉄−クロムフェライト系ス
テンレス鋼を素材とする機器を用いることにより耐食性
が顕苫に改善され、不純物の混入のないPAS製造が可
能であることを見出し、本発明を完成した。
即ち本発明は、クロム(Cr) 23〜35重量%、炭
素(C) 0.08重量%以下、窒素(N) 0.08
重量%以下、チタン(Ti)及び/又はニオブ(Nb)
をo、otx=x〜1.2重量%含み、Ti及び/又は
Nbの含量が、Tiのみの場合はC+Nの7倍以上、 
Nbのみ又はTi + Nbの場合はC+Nの10倍以
上であり、残部が実質的にPcより成る鉄−クロムフェ
ライト系ステンレス鋼を素材に用いることを特徴とする
ポリアリーレンスルフィド製造用機器に関するものであ
る。
以下に、本発明の詳細な説明する。
本発明をLSS成する材質は、Crを23〜35重1i
%含むことが必須である。
Crは耐食性を高める上で最も有効な元素であり、PA
S合成反応に用いられる含水アルカリ金属硫化物溶液に
対しても耐食性を付与するものである。
本発明においては、Crが23重量%より少ない材質で
は、これを用いた機器の実稼動の際に耐食性の飛躍的改
谷が認められず、耐食性を良好にするためには、それ以
上のC「含量が必要である。しかしながら、材質中のC
r含有量が多くなるとσ相の析出によりその材質は脆化
し易くなると共に加工性が格段に悪くなるので、C「含
有量の上限は35重量%が好ましい。
本発明を構成する素材は、前記した制限された瓜のC「
と共に、Ti及び/又はNbを含むことが必須であり、
又、その量はある範囲内にあることが必須である。
Ti5Nbを単独あるいは複合して添加した素材は、素
材を高温に加熱後徐冷した場合あるいは溶接部等の靭性
又は耐食性に有害な影響を及ぼすC及びNが、これら金
属によって固定されるので、素材の劣化は防止されるこ
とになる。
本発明における素材の、Ti、 Nbの適正含有量は、
累月の靭性及び耐食性に特に有害なCの素材中の含有量
によって異なり、C,Nが存在する際は、Ti単独の場
合の含有量は、C+N量の7倍以上、Nl)、jlt独
またはTi + Nb(7)場合はC+N Qのto倍
以上必要であるが、必要以上に過剰量含有すると逆に累
月の靭性等が低下し好ましくない。従ってTi及び/又
はNbの量としては、1.2 ff!W%以下で、その
下限は、これらの添加による効果を発現する上で0.旧
!Ilf量%が好ましい。
一般に、CSNはフェライト系ステンレス鋼における固
溶度が極めて小さく、固溶度以上のC,NはCrの炭化
物、窒化物あるいは炭窒化物として主に粒界に析出し、
これらを含む素材の靭性を著しく害する。
又、これらの析出物の析出に伴い、析出物近傍では、素
材の耐食性にとって有効なCrの、濃度の低い領域が形
成され、従ってこの部分での耐食性が著しく劣ることに
なる。このCおよびNの、靭性、耐食性に及ぼす悪影響
は、高温(約900℃以上)に加熱後徐冷した場合ある
いは溶接を行なった場合等に顕著に現われる。
これらの現象を勘案し、本発明では、C,Nの素材中の
含有量は夫々0.08重量x以下に制限することが好ま
しい。
なお、本発明で用いる素材には上記した量の限定成分の
他に、素材の主原料や副原料その他から不可避的に装入
されるか又は他の目的のために添加される少量のN1、
No、 Mns V 、Si、 S 、 P等が含有さ
れていても差支えなく、例えこれらの元素が加わっても
目的とする非プロトン性極性有機溶媒中で含水アルカリ
金属硫化物とジハロ芳香族化合物とを脱ハロゲン/硫化
反応させる環境下における耐食性を低下させることはな
い。
次に本発明を用いたPAS製造工程の概要について説明
する。
本説明で対象とするPAS製造工程はそれ自身公知であ
る。
本発明に使用される非プロトン性極性有機溶媒としでは
N、N−ジメチルアセトアミド、N、N−ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホ
ルアミド、N−メチル−ε−カプロラクタム、N−メチ
ル−2−ピロリドン、l、3−ジメチルイミダゾリジノ
ン等およびその混合液が挙げられるが、中でもN−メチ
ル−2−ピロリドン(以下NMPと略す)が最も化学安
定性が高くて特に好ましい。
アルカリ金属硫化物としては、硫化リチウム、硫化ナト
リウム、硫化カリウム等の水和物が用いられるが、硫化
ナトリウムの各種水和物が特に好ましい。
ジハロ芳香族化合物としては、例えば、p−ジクロルベ
ンゼン、讃−ジクロルベンゼン、0−ジクロルベンゼン
、p−ジブロムベンゼン、ジクロルナフタレン、ジブロ
ムナフタレン、ジクロルジフェニルスルホン、ジクロル
ベンゾフェノン、ジクロルジフェニルエーテル、ジクロ
ルジフェニルスルフィド、ジクロルジフェニル、ジブロ
ムジフェニル、ジクロルジフェニルスルホキシド等が挙
げられるが、p−ジハロベンゼンが好ましく、特にp−
ジクロルベンゼンが好適である。
このような非プロトン性極性を機溶媒中で含水アルカリ
金属硫化物をジハロ芳香族化合物と反応させPASを製
造する方法については既に多くの方法が知られており、
本願発明は、前記したように、T1及び/又はNbを含
む鉄−クロムフェライト系ステンレス鋼を素材とする機
器を用いることを除いてこれらの方法を利用することが
できて、特に制限されない。
これらの製造法は、一般に、含水アルカリ金属硫化物の
脱水工程および縮合重合反応工程の2工程からなる。
脱水工程は非プロトン性極性有機溶媒中で含水アルカリ
金属硫化物(例えば、硫化ナトリウム水和物)を200
℃前後まで加熱して過剰の水分を留出させる工程である
。この工程は比較的水分が多い系を対象とするものであ
って、常圧下もしくはやや減圧下で行われるのがふつう
である。
縮合重合反応工程は脱水工程で水分を減らした系にジハ
ロ芳香族化合物を装入して200〜300℃程度まで加
熱して綜合重合反応を行う工程である。
この工程は、水分は少ないが高温で行うために、残留水
分や溶媒の蒸気圧により5〜30気圧の高圧になる。
本発明のPAS製造用機器は、PASの製造工程で使用
される反応器、蒸発缶、脱水槽、精製塔、輸送配管およ
び貯槽等を意味するものである。
[作用] 非プロトン性極性有機溶媒中で含水アルカリ金属硫化物
とジハロ芳香族化合物とを脱ハロゲン/硫化反応させる
特定の腐蝕環境下での本発明による合金の耐食性は特異
的であって通常の耐食材料に関する知見からは予測でき
なかったというべきである。
即ち、本発明者等は本発明の目的に沿う金属材料を見出
すべく多くの材料について鋭意検討した結果、はとんど
すべての材料は表面に局部腐蝕が認められ、使用不可能
であったのに対し、本発明による合金は腐蝕量が小さい
とともに局部腐蝕を生じることなく、製品自体への汚染
も全くない極めて優れた耐食性を示すことが見出された
のである。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように本発明によれば非プロト
ン性極性を機溶媒中で含水アルカリ金属硫化物とジハロ
芳容族化合物とを脱ノーロゲン/硫化反応させる環境下
においても局部腐蝕を全く生じることなく、耐食性、耐
久性が抜群に向上するとともに製品自体への汚染問題も
生じない。
[実施例] 以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
実施例1 第1表に示すような組成を有する本発明による合金およ
び比較材を浸漬試験用の試料(30X40X4ms+ 
)に切出し、これをポリフェニレンスルフィドを生成す
る反応缶(2L容器の5US31B製オートクレーブ)
に取付け、浸漬試験を行った。
反応条件は、まず硫化ソーダNa2S ・2.7112
00、[i12モル、NMP 150mLを入れ窒素気
流下撹拌して220℃まで昇温し、22.7の主に水か
ら成る流出液を留去した。系を170℃まで冷却した後
、p−ジクロルベンゼン0.6モルをNMP50mLと
ともに添加し、窒素気流下に系を封入、昇温して230
℃で2時間重合を行った。重合終了後、系を冷却し、反
応生成物を取出した。同様の操作を10回繰返した後、
系内から試料を取出して、その表面状態を観察した。そ
の結果を第2表に示す。
第2表から明らかなように、本発明の組成を有する機器
用材料である試料No1−No4は全く腐蝕は認められ
ず、高度の耐食性、耐久性を示した。
しかし、No 5〜No 9の比較試験材料には局部腐
蝕が見られ、機器材料として使用不可能であった。
実施例2 ポリフェニレンスルフィド重合体を生成する反応17を
本発明による合金、即ち実施例1で挙げた試料No 1
=No 4の合金を用いて製作した。また、比較材料で
ある5US304製の反応缶も製作し、ポリフェニレン
スルフィド重合体製造運転を行った。
1年間運転後、この反応缶を解体し、接ガス部および接
液部、ならびに溶接部の表面状態を観察した。その結果
を第3表に示す。
第3表から明らかなように本発明による合金を用いた反
応缶には極めて軽微な全面腐蝕が観察されたにすぎず、
腐蝕速度も0.O1a+n+/Year以下であり優れ
た耐食性、耐久性を示した。また製品への着色問題も生
じなかった。
これに対し、5US304製の反応缶では接ガス部およ
び接液部において孔食が認められ、さらには溶出したイ
オンによってポリフェニレンスルフィド重合体への容色
汚染が生じたため反応缶材料としては適用できなかった
第2表 に用いた索材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. クロム(Cr)23〜35重量%、炭素(C)0.08
    重量%以下、窒素(N)0.08重量%以下、チタン(
    Ti)及び/又はニオブ(Nb)を0.01重量%〜1
    .2重量%含み、Ti及び/又はNbの含量が、Tiの
    みの場合はC+Nの7倍以上、Nbのみ又はTi+Nb
    の場合はC+Nの10倍以上であり、残部が実質的にF
    eより成る鉄−クロムフェライト系ステンレス鋼を素材
    に用いることを特徴とするポリアリーレンスルフィド製
    造用機器。
JP63037537A 1988-02-22 1988-02-22 ポリアリーレンスルフィド製造用機器 Pending JPH01213338A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0456349A2 (en) * 1990-04-09 1991-11-13 Tosoh Corporation Corrosion-resistant material for sulfur-containing alkali metal salts and equipment for producing polyarylene sulfide using the same, and polyarylene sulfide and process for producing the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0456349A2 (en) * 1990-04-09 1991-11-13 Tosoh Corporation Corrosion-resistant material for sulfur-containing alkali metal salts and equipment for producing polyarylene sulfide using the same, and polyarylene sulfide and process for producing the same

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