JPH0121278Y2 - - Google Patents

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JPH0121278Y2
JPH0121278Y2 JP1982042144U JP4214482U JPH0121278Y2 JP H0121278 Y2 JPH0121278 Y2 JP H0121278Y2 JP 1982042144 U JP1982042144 U JP 1982042144U JP 4214482 U JP4214482 U JP 4214482U JP H0121278 Y2 JPH0121278 Y2 JP H0121278Y2
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tank
heat insulating
double
membrane
insulating layer
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、外槽をコンクリートで構成し、この
外槽と内槽との間にボイドスペースを形成せる二
次耐圧性をもたせた二重殻低温タンクの改良に関
する。
〔従来技術と問題点〕
従来、この種二重殻低温タンクにおいて、内槽
が万が一破損した場合の低温液流出に備えて、外
槽をコンクリートで構成して二次耐圧性をもたせ
るものがあつたが、それらは二次耐圧性、およ
び、コールドパス(冷気が通る通路)やコールド
スポツト(外槽外面の結露、結氷)を防ぐための
構成として、ポリウレタンフオームを現場で発
泡、または、スプレー手段により、断熱、液密バ
リアーを単一の材料で兼ねた層を形成したもので
あつた。従つて、この種のものは次のような欠点
がある。即ち、 (a) 内槽と外槽の空間でスプレー作業を行う場
合、スプレー機械の関係で作業性が悪く、逆に
スプレー機械に合わせてタンク設計を行うと、
内槽と外槽間の間隔が必要以上に大きく、詳し
くは、外槽の径が必要以上に大きくなることに
なり、このことはきわめて不経済であつた。
(b) 内槽と外槽の間の狭い空間で、スプレー、ま
たは、発泡作業を行うことは、毒性ガスの発生
などが伴い、作業環境が悪く、作業者の健康管
理上好ましくない。
(c) 仮に、上記a,bの欠点に対する対策がなさ
れたにしても、耐力壁の内面に直接ポリウレタ
ンをスプレー発泡するため、耐力壁内面の表面
条件(凹凸、温度など)によつては、良好な接
着が得られない。
(d) また、スプレー、または、発泡したポリウレ
タンフオームには、現場での作業管理の限界が
あるため、好品質のウレタンが得にくい。
(e) ポリウレタンフオームの内面は低温となり、
クラツクバリヤーを入れるものの、しばしば熱
応力により割れが入ることがあり、これがいわ
ゆるコールドパス(冷気を通る通路)となつ
て、外槽の一部を冷却したり、あるいは、外槽
外面に結露、結氷(コールドスポツト)をもた
らす。
(f) また、ポリウレタンフオームの外面は外槽内
壁面に接しているため、外部火災などで外槽が
熱せられて100℃以上に至つたとき、ポリウレ
タンフオームが軟化し、剥離落下する。
(g) 外槽がコンクリートであるため、ポリウレタ
ンフオームの欠陥部にコンクリートの水分が侵
入し、ポリウレタンフオーム内でこの水分が凍
結し、ポリウレタンフオームを破損、劣化す
る。
(h) 万が一、内槽が破損し、低温液が外槽内に流
出したとき、低温液はポリウレタンフオームの
層で形成される部分に溜るが、ポリウレタンフ
オームが、上述のc〜gの何れかの理由で劣化
していたならば、液は外槽に至り、外槽を熱衝
撃で破損する可能性が高い。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、このような実情に対応すべくなされ
たもので、従来技術の問題点を解決する本考案の
構成は、外槽をコンクリートで構成し、この外槽
と内槽との間にボイドスペースを形成し、上記外
槽側壁内面全域に防水膜8を張設するとともに、
この防水膜8の内面全域に断熱性を有するブロツ
ク状断熱材よりなる断熱層を張設せしめ、更に、
この断熱層の内面全域に、低温に強く、かつ、液
密性の大きな膜10を張設した二重殻低温タンク
において、上記防水膜8、および、膜10の下端
周縁を、タンク基礎部上に張設した防水性の膜6
に液密的に結合したことを特徴とするものであ
る。
〔実施例〕
図面について実施例の詳細を説明すると、Aは
二重殻低温タンクで、該タンクAは、耐熱強度の
大きなコンクリート側壁1からなる外槽2と、鋼
製材料よりなる内槽3とによつて構成される。図
中4はコンクリート基礎、5はパーライトコンク
リート、または、泡ガラスなどを主体とした底部
保冷、6は上記コンクリート基礎4上に張設した
ライナー、または、張設(または塗装)した防水
性の膜、7はポリウレタンフオーム、グラスウー
ル、または、パーライトなどからなる屋根保冷で
ある。
そして上記外槽2を構成するコンクリート側壁
1の内面全域に、耐低温性、液密性を有する防水
膜8(例えばフイラデルフイアレンジ社製のフイ
ラコートなど)を張設し、これの下端周縁を上記
ライナー、または、膜6に液密的に結合する。こ
の防水膜8の内面全域に、ポリウレタンフオーム
(PUF)ブロツク、セローム(商品名:工場加工
により品質管理された無機質材料のブロツク)、
または、パーライトコンクリートブロツクなど
の、耐熱性、耐圧性、または、少なくとも耐圧性
を有する断熱層9を張設し、更に、この断熱層9
の内面全域に、アルミ箔、ポリエチレンフイルム
などの低温に強く、液密性の大きな膜10を張設
せしめ、この膜10と上記内槽3外面との間に、
窒素ガスなどの不活性ガスを封入したボイドスペ
ース11を介設したものである。また、上記膜1
0の下端周縁は、上記ライナー、または、膜6に
液密的に結合させ、内槽3からの漏出液が直接コ
ンクリート基礎4や外槽2のコンクリート側壁1
に接触するのを防止するようにしたものである。
第2〜5図は、外槽2の二次耐圧構造の側壁構
造を示すもので、第2図は上述したように、コン
クリート側壁1の内面に防水膜8を張設するとと
もに、これの内面にPUFブロツク、セローム、
または、パーライトコンクリートブロツクなどの
耐熱、耐圧性を有する断熱層9を設け、該断熱層
9の内面に、アルミ箔、ポリエチレンフイルムな
どの低温に強く、液密性の大きな膜10を張設せ
しめ、更に、この膜10と内槽3との間に、ボイ
ドスペース11を介在させたものである。
第3図は、上記断熱層9を二重構造とした例を
示し、外側に断熱、耐熱性、詳しくは、耐火性の
高い無機質断熱材よりなる層9aを、内側に、断
熱、耐圧性を有するPUFなどの層9bを重合さ
せたもので、層9aで外部火災に備えるととも
に、比較的安価な材料で構成しうる経済的効果を
計るようにする。
第4図は、断熱層9の内面に張設した上記膜1
0の内面に、断熱性は高いが耐圧性の低比重の
PUFなどの層9cを設け、断熱層9の肉薄化を
計つたものである。
第5図は、上記第3図で示した実施例の層9
a,9bとの間に、更に膜10と同質材料の膜1
0aを介設したもので、液密性の増強を計つたも
のである。尚上記層9,9a,9b,9cはそれ
自身多層とすることができる。
〔考案の効果〕
上述のように本考案によれば、次のような効果
が得られる。
(a) ボイドスペースを介し絶えず低温雰囲気にさ
らされる二重耐圧性をもたせた外槽のコンクリ
ート側壁面が、低温に強く、かつ、液密性の大
きな防水膜8、ブロツク構造の断熱層、およ
び、膜10によつて保護されるため、外槽のコ
ンクリート側壁から水分が侵入することがな
く、二重耐圧性をもたせるための断熱層に、高
価な液密性のある材料を多量に使用することな
く、耐熱、耐圧性のある断熱層で足り、高価な
高密度のPUFなどを用いるとしても、その層
厚は大巾に減じられ、更に、断熱層自体に液密
性をもたせる必要がないことから、断熱材をブ
ロツク状とすることができるばかりでなく、タ
ンク設計時に随時適切な材料を選択することが
可能で、また、ブロツク材料であるため、品質
管理の行きとどいた製造が可能で、更に、内槽
と外槽の間の作業環境を良好に保持しうること
は勿論のこと、 (b) 従来のように、外槽内表面の条件に支配され
ることがなく、低温ガスが外方に侵入し、コー
ルドパス、コールドスポツトの発生を、断熱層
を介した2枚の膜によつて完全に防ぎうる。更
に、万が一内槽が破損して低温液が保冷内表面
に至つても、3枚の膜の有機的結合によつて止
液できる。
(c) 尚、本考案はサスペンデツド、デツキ式タン
クにも適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は一部の縦断正面図、第2〜5図は二次
耐圧側壁の拡大断面図である。 A……二重殻低温タンク、1……側壁、2……
外槽、3……内槽、4……コンクリート基礎、5
……低部保冷、6……防水膜、または、ライナ
ー、8……防水膜、9……断熱層、10……膜、
11……ボイドスペース。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 外槽をコンクリートで構成し、この外槽と内
    槽との間にボイドスペースを形成し、上記外槽
    側壁内面全域に防水膜8を張設するとともに、
    この防水膜8の内面全域に断熱性を有するブロ
    ツク状断熱材よりなる断熱層を張設せしめ、更
    に、この断熱層の内面全域に、低温に強く、か
    つ、液密性の大きな膜10を張設した二重殻低
    温タンクにおいて、 上記防水膜8、および、膜10の下端周縁
    を、タンク基礎部上に張設した防水性の膜6に
    液密的に結合したことを特徴とする二重殻低温
    タンク。 (2) 上記断熱層を、外側を断熱、耐圧、耐熱性を
    もつ層、内側を耐圧、断熱性をもつ層の二重構
    造とした実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    二重殻低温タンク。 (3) 上記膜10の内面全域に、断熱性を有する層
    を設けた実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    二重殻低温タンク。 (4) 上記断熱層の中間に、液密性の大きな膜10
    aを介設した実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の二重殻低温タンク。 (5) 上記断熱層を、ポリウレタンフオーム、泡ガ
    ラス、パーライトコンクリートなどのブロツク
    状で固型の断熱材にて形成した実用新案登録請
    求の範囲第1項記載の二重殻低温タンク。 (6) 上記膜10を、アルミ箔、ポリエチレンフイ
    ルムとした実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の二重殻低温タンク。
JP4214482U 1982-03-24 1982-03-24 二重殻低温タンク Granted JPS58144193U (ja)

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JP4214482U JPS58144193U (ja) 1982-03-24 1982-03-24 二重殻低温タンク

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JP4214482U JPS58144193U (ja) 1982-03-24 1982-03-24 二重殻低温タンク

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JPS58144193U JPS58144193U (ja) 1983-09-28
JPH0121278Y2 true JPH0121278Y2 (ja) 1989-06-26

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ID=30053288

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JP4214482U Granted JPS58144193U (ja) 1982-03-24 1982-03-24 二重殻低温タンク

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2834125B2 (ja) * 1987-10-23 1998-12-09 財団法人電力中央研究所 複層遮熱構造

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4882418A (ja) * 1972-02-04 1973-11-05
JPS52121810A (en) * 1976-04-06 1977-10-13 Bridgestone Liquefied Gas Co Cryogenic liquefied gas storage tanks

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5831040Y2 (ja) * 1978-04-10 1983-07-08 宏治 石井 二重殻地上式低温タンク

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JPS58144193U (ja) 1983-09-28

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