JPH01212504A - 携帯用ヘアカーラーの金属発熱体 - Google Patents

携帯用ヘアカーラーの金属発熱体

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JPH01212504A
JPH01212504A JP3741188A JP3741188A JPH01212504A JP H01212504 A JPH01212504 A JP H01212504A JP 3741188 A JP3741188 A JP 3741188A JP 3741188 A JP3741188 A JP 3741188A JP H01212504 A JPH01212504 A JP H01212504A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、携帯用ヘアカーラ−を用いて頭髪をヘアカー
ルするための金属発熱体に関する。特に本発明は頭髪を
カールする際に、長髪、短髪等に関係なく、頭髪を傷め
ない、低廉、簡便、迅速、確実、また使い捨て可能な、
携帯用ヘアカーラ−の金属発熱体を提供するものである
[従来の技術] 近代は鉄粉文化とも言われているが、鉄粉を利用した各
種の商品が我々の日常生活をより便利にしていることは
、多くを語る必要がない程、既知である。中でも金属発
熱体の進歩と共に、使い捨てカイロ、携帯用のヘアカー
ラ−等の開発が盛んになり、多くのものが提案されるよ
うになった。
本発明が属する技術分野でも例えば、次のようなものが
提案されている。
・実開昭54−151585号 使い捨て自己発熱ヘアカーラ− ・実開昭59−16501号 携帯用ヘアカーラ− ・実開昭56−145402号 使い捨て巻毛用ヘアカーラー ・実開昭60−94101号 ヘアカーラ− ・特公昭53−47744号 蒸気ヘアアイロン [発明が解決しようとする課題] 今日も多く利用されている方式の一例は、特公昭53−
47744号のようなものであるが、該方式によるもの
は、構成上携帯して簡便に使用でき難い欠点がある。ま
た実開昭80−94101号のような方式のものは、ブ
タンガス等を使用する。ため、、や、はり簡便性、黄用
面で欠点がある。
さらに自己発熱方式の実開昭54−1+1..585号
、実開昭59−16501号、実開昭56−14540
2号等は、上記の各方式よ゛りは簡便性、賛用面で著し
く改善されており、利用者の心理としては携帯使用する
機会が多くなる利点があると思われる。しかし該自己発
熱方式は、ヘアカール部材へ巻き付ける頭髪の接触側の
毛の水分を取り去り、その結果、頭髪にカール(頭髪が
曲がり、又は頭髪が巻き付いた状態を呈する)を与える
ものであるから、該頭髪の水分にアンバランスが発生す
る機会が多くなる。
従って利用する程、頭髪は傷みが蓄積されるので、健全
な頭髪を維持し難くなる欠点がある。
また従来の自己発熱型方式の携帯用ヘアカーラ−あるい
は使い捨てへアカーラ1−の金属発熱体は具体的に記載
、開示されていないので、詳細は把握しかねるが、携帯
用ヘアカーラ−を多量生産して市販したのは本願出願人
であり、その立場で推察して、言えば、′所要時間をか
けて発熱する発熱体である事は確かであるから、携帯用
ヘアカーラ−の金属発熱体としては、不充分なものだっ
た。換言すると、使い捨てカイロの発熱と同視点に立脚
する発想に基く金属発熱体であったと言っても過言では
ない状態である。これでは低廉、簡便、迅速、確実には
ヘアカールができ難い問題がある。
また短髪のカールに必要な発熱量を得られない問題もあ
った。
本発明は、このような背景に鑑み、上記の欠点を解決し
ようとするものである。即ちヘアカーラ−として使用す
るとき、例えば、 ■短髪であっても一実にヘアカールができること、 ■ヘアカールの一丁状態を比較的急激な発熱温度低下現
象で把iできること、 ■携帯し易いこと、 ■取扱いが簡便であること、 蟲低廉であること、″      □ ■自己発熱する金属発熱体が、使い捨てできること□、 ■頭髪に不要な発熱温度i乾燥状態で与えて傷めiいこ
と、 ■モイスチャー効果を頭髪に与えることができること、 ■短時間でヘアカールできること、 [相]携帯用金属発熱方式の使い捨てヘアカー→−に対
して、汎用性(互換性)があること、等を満足できる、
携帯用ヘアカーラ−の門属発熱体を提供せんとするもの
である。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために本発熱体は、下記の組成を
通気度(JIS P 8117)60−1000秒の袋
に入れて構成したことを特徴とする、携帯用ヘアカーラ
−の金属発熱体である。
これにより、これまでには見当たらない2〜3杯程度の
短時間で急速発熱して、gθ℃〜100℃の萩態をヘア
カールに必要な所要時間、約!〜8分−度維持した直後
に、約1〜2分程度で約40η〜50℃まで急速に温度
低下して、ヘアカールの終了を知らせる物理現象を発生
させる事ができる。これらの物理現象は、使用開始から
上記の約40〜50℃の終了温度に至るまでの、全所要
時間は約10〜12分以内であり、従来の携帯用ヘアカ
ーラ−の金属発熱体の特性である、経時と共に徐々に発
熱させて時間維持を図るものとは、技術的発想を異にし
ている。
またこれ等の他に、本発明によると、酸化または水和反
応時に、水分が水蒸気化して通気性のある袋の外へ噴出
(発散)するので、モイスチャー効果が得られる。
次に本発明に係わる金属発熱体の組成限定について説明
する。
■鉄粉62.74に±3.096に限定した理由につい
て二本発明の携帯用ヘアカーラ−の金属発熱体において
、鉄粉は被酸化物質で、その含有量(X)はカールに必
要な90℃〜100℃の温度を所定時間内である2〜3
分以内に発生し、6〜8分間持続できなければならない
本発明では、長髪は勿論のこと、短髪であっても長髪同
様にヘアカールを確実に行えることを主目的の一つにし
ているので、この鉄粉の含有量(k)は重要となる。
また本発明では、携帯用ヘアカーラ−によるへアカール
の所要時間は、少なくともlO分±2分程度の短時間で
行えるように需要家が切望していることを満足できるこ
とを初期の目的(技術的課題)の一つにしている。
従って、カールに必要な発熱量、すなわち最高温度90
℃〜100℃を6〜8分間維持した直後、1〜2分程度
で急速に温度降下して40℃〜50℃程度になるように
必要最小限の鉄粉を配合しなければならない。
さらに本発明では、モイスチャー効果を頭髪に与え、髪
を傷めないで好ましいヘアカールができる事も初期の目
的(技術的課題)の一つにしている。
以上のことから、本発明の鉄粉含有量の下限は62.7
96−3.0%とした。この下限値は鉄粉配合率が高く
被酸化剤等の方が過剰に配合された状態にある。本来、
鉄粉比率は理論必要水分量そしてこの水分を保留するた
めの保水剤量、そして酸化速度調整剤としての最小必要
限の塩類が配合されるのが望ましい。しかし鉄粉の銘柄
によってこの数値は変るものである。従って62.7!
に−3,H未満の鉄粉配合率は被酸化剤等がロスとなる
けれども、2〜3分で80℃まで昇温させるためには、
ある程度の鉄粉表面積を必要とするから、−船釣粒度構
成をもつ鉄粉を使用する限りにおいて、鉄粉配合率は多
くなる。しかし不必要に鉄粉配合率を低くすると見掛密
度を下げ嵩を大とするなど初期の目的からはずれてしま
う。
一方、本発明の鉄粉含有量の上限62.7%◆3.0%
を超えると不都合な理由は、鉄粉は過剰で反応にあずか
らないことから無用な鉄粉を90℃〜100℃まで加熱
するための顕熱がムダとなる。ただ従来の携帯用ヘアカ
ーラ−の金属発熱体のように、比較的低温で時間をかけ
てカールしたい場合などは、逆に鉄粉配合率を増加して
、発熱体全体の熱容量を増加させることが有効となるが
、それにしてもヘアカールの如き小容量の発熱体におい
ては、本発明の鉄粉含有量の上限62.7%◆3.0亀
を超える含有量が上限である。
なお、本発明に用いる鉄粉の好ましい材質は、ヘマタイ
ト系の鉱石の還元鉄粉である。ミルスケールやマグネタ
イト系鉱石の還元鉄粉、アトマイズ鉄粉および搗砕鉄粉
は、比表面積が400cm27g以下と小さく、−船釣
には材質的に劣る。
■ゼオフィル21.596±4.0tに限定した理由に
ついて: ゼオフィルは、本発明における鉄粉酸化(水和反応)に
必要な水分を保留する、いわゆる保水剤の機能をもつも
ので、配合水分の90亀は末剤にゆだねている。従って
ゼオフィルの配合量は、酸化に必要な理論必要水分量に
よってほぼ決定する。
ここで下限を21.5!に−4,096としたのは、こ
れ未満にするとゼオフィルの単位重量当たりの保水量が
大となり、原料のベト付きによる機械充填性の悪化や水
蒸気となって発散する水分量の比重増などで問題がある
。一方上限を21.5X÷4.096としたのは、単位
重量当たりの保水量が低減し、いたずらに見掛密度を下
げ、嵩張ることになり製袋性に支障をおこすためである
■食塩(NaCQ)3.1±2.0tに限定した理由に
ついて:本発熱体におけるNa(:iの役目は、鉄粉の
酸化反応を促進するいわゆる触媒の働きをなすもので、
NaC1に限らずその他のハロゲン化物質でもよいが、
ここでは取扱い、コスト的に有利なHackを使用した
。本発明は本組成発熱体の携帯用ヘアカーラ−に必要な
発熱特性、すなわち90℃までの到達時間2〜3分、最
高温度90℃〜100℃という品質設計を都こなった結
果、NaCl3.1−2.0%未満では立上り時間が遅
く、5〜10分となること、3.1%◆2.0tを超え
ると原料のベト付き等が目立ち不都合であることから3
.1±2.0!にとした。   □■苛性ソーダ(Na
OH)0.6±0.2tに限定した理由について; NaOHはハロゲン化金属物質による鉄粉の酸化(゛水
和反応)に際して、水素ガスの発生を抑止する機能をも
つものである。ここでは各種アルカリ物質の中から取扱
い、コストおよび作業性を考慮してNaOHを使用した
。0.696−0.2%を下限としたのは、これ未満の
添加量では水素の発生が認められたからである。とくに
活性度の高い純鉄粉や還元鉄粉で発生しやすい。一方、
上限を0.H+0.2+1iとしたのは、これ以上の添
加量を加えても効果は同じであって、むしろ発熱特性に
おける立上り時間の延長、発熱体のアルカリ度を高める
だけであった。
■活性炭1.8±1.2!kに限定する理由について二
本発明の金属発熱体において、活性炭は保水剤および外
気酸素の吸着剤としての機能をもっている。すなわち該
金属発熱体の発熱に際しては、酸化に必要な水の供給を
担当すると同時に外気の酸素を発熱体収納袋に呼び込み
、スムーズな発熱反応をおこなわしめる役目を担りてい
る。
1.8%−1,2%を下限としたのは、これ未満の量で
は発熱体に十分な酸素を供給できる条件が整わず酸化反
応が促進せず、いわゆる包材の過酸律速の発熱となって
しまうためである。1.8!に+1.2%を上限とした
のは、これ以上配合しても鉄粉酸化律速の発熱となり、
その効果が認められないことによる。
■水分10.3X±3.0亀に限定した理由について:
鉄粉系金属発熱体における水分の役割は、鉄の酸化剤で
下記の化学式にて概略される。
Fe+3/40z+ 3/2 H2O= Pa(QH)
aすなわち本発熱体に必要な水分量は上記反応式から理
論的に算出できる。しかし本発明の携帯用ヘアカーラ−
の如く、2〜3分程度の比較的短時間で90℃〜1’O
O℃の高温を得て、且つ6〜8分間だけ90℃〜100
℃に保持しようとすれば前記理由から、どうしても鉄粉
配合率を増大しなければならない。ここで水分配合率を
、鉄粉配合率との見合いで添加すると、・持続時間も長
くなり初期の目的を達し得ない。そこで本発明では発熱
特性を考慮し配合水分量は理論必要水分量の35を以下
に調整した。本発明において低水蒸気の発生を期待して
いるにもかかわらず、理論必要水分量を下回る配合とし
たものである。ここで水分配合量をあえて理論必要水分
量の25〜459&に低減したのは、本発明の携帯用ヘ
アカーラ−の温度特性、すなわち高温領域での持続時間
を、配合水分量で調整するという全く新しい発想に基く
ものである。
この水分配合量にすれば、金属発熱体が発熱後、高温に
達して6〜8分後、配合した水分は鉄粉の水和反応によ
る、消費と水蒸気化による系外への放散によって消失し
、鉄粉の水和反応が急激に停止する。そして急激な温度
降下をもたらす。
カールされた頭髪は、金属発熱体の余熱で乾燥され、カ
ールを維持する。すなわちカールが長もちする。′なお
この乾燥は、降温中′の1〜2分の間におこなわれるも
ので、頭髪の傷みは全くない。
なお、金属発熱体に対して理論水分必要量以下の配合の
場合でも、水分は水蒸気として発熱体から放散する現象
がみられた。しかしその放散時間は短時間であるが、本
発明におけるカール所要時間は6〜8分を目標としてお
り何ら支障とはならない。この場合、理論水分必要量2
5%はど下まわっても水蒸気の発生が得られたことから
、10.3$−3,0龜水分配合を下限とした。
一方、10.354令3.04を上限としたのは、これ
を超える水分を添加したのでは、原料のベト付が大とな
ることは勿論のこと、初期の目的である発熱特性を満足
できない。従って10.3!に±3.0tの水分添加が
良い。
■水分を含有する態様について: この場合、水分を通気性のある袋の収納するには、 (イ)ゼオフィルに混合させる、 (ロ)活性炭に多く含有させる、 (八)金属発熱組成物とは、使用迄は、同一袋内に区別
して収納する、 (ニ)木粉を配合し、これに含ませる、(ネ)高水分吸
収樹脂を配合し、これに多く含ませる、 (へ)上記保水剤を併用する。
等の含有態様があり、これらの中から、適宜選択するも
のである。
■金属発熱体を入れる袋の通気度(JIS P 811
7)を60〜1000秒に限定した理由: 本発明は2.3分の短時間で90〜100℃の使用温度
まで昇温させることを技術課題の一つとしている。この
ためには金属発熱体を最高速度で酸化せしめる必要があ
り、金属発熱体を入れる袋の通気度は基本的に最大であ
ることが望ましい。
ここで通気度を60秒以上としたのは、金属発熱体を充
填包装した後にバリア性袋に収納される約30秒という
短い時間に、金属発熱体の酸化が進行し製品としての温
度特性のバラツキを大きくする。また60秒以下という
好適気性のもとでは、発生した水蒸気が何の抵抗もなく
放出されてしまい発明者等が期待している水蒸気内圧に
よる袋の膨張現象が起らない。従って、髪巻き案内筒内
面と金属発熱体収納袋の外面との熱伝達能力が低下し、
初期の目的達成に支障をきたす。
一方、通気度の上限を1000秒としたのは、通気度が
低下するほど金属発熱体の酸化は通気性律速となるため
、その温度′特性は次第になめらかになり、持続時間が
長びくことになり、カール所要時間も15分以上と長く
なる。
以上のように限定したことにより、頭髪の長短に関係な
く、ヘアカールに要する全所要時間を10〜12分以内
に終了することができる。これは2〜3分でヘアカール
に必要な最高温度90〜100℃に達し、且つ該90−
100℃を6〜8分間維持した直後、1〜2分で50〜
40℃迄、急速に温度降下でき、ヘアカールの終了を知
る事ができる事を意味する。
斯様な物理的現象は、本発明以外に見当たらない。何故
なら本願出願人が携帯用ヘアカーラ−を多量に生産(約
200万個/月)し、販売している体験から、需要者の
切なる願望、すなわち短い所要時間(12分以内)で頭
髪の長短に関係なく、確実に頭髪を傷める事なくカール
できる要望を満たすために開発したものであるから、他
に例が無く、新規性のある、携帯用ヘアカーラ−の金属
発熱体である。
[実施例] 以下、本発明を実施例に基き説明する。
この実施例は、特に頭髪が長髪よりも短い短髪の利用者
が、長髪と同様にヘアカールできるようにした例、所謂
、細身型の携帯用ヘアカーラ−の金属発熱体とした場合
について説明する。
第1図は本発明の金属発熱体の説明図、第2図は該金属
発熱体を適用する携帯用ヘアカーラ−の全体説明図、第
3図は本発明の市販成品の一態様を示す説明図、第4図
は本発明に係わる金属発熱体と比較例の昇温曲線を示す
グラフ、第5図は第4図に示す本発明に係わる金属発熱
体と比較例の水蒸気噴出(発散)量を示すグラフである
金属発熱体1は、通気性(通気度60〜1000秒)の
ある袋2に金属発熱組成物3を混合して収納している。
該袋2は、例えば、ポリプロピレン不織布とポリエチレ
ン(有孔)のう、ミネート材、またポリエチレン不織布
(商品名:タイベック)とポリエチレン(有孔)のラミ
ネート材等を用いると通気性がよいので、昇温作用や水
蒸気噴出(発散)作用に寄与する。
短髪のヘアカールを長髪と同程度の満足状態でヘアカー
ルするには、人間の頭の状態から、第2図に示すとおり
巻き付は具4の外周直径′Dを18mm±2 mm1そ
の長さしを60111m±2mmにして、所謂、L/D
=0.3±0.05に構成しなければならない。
従って袋2の外周直径dをΦ20ma+、長さ1を80
■−(但し、端部5IIII十端部5II11を含む)
に構成し、金属発熱組成物3を6〜8g収納できるよう
にすることが必須条件である。
水分を袋2に収納するには、金属発熱組成物3に混合す
ることで対処できる。この場合には各種保水剤および活
性炭に含有させると有利である。
また他の含有方式は、前記の (イ)〜(へ)の中から
選択する。また場合によっては水分は、金属発熱組成物
3とは使用迄は混合しない状態で、例えば水分収納部に
収納している。該収納部は例えばポリエチレン製小袋(
商品名:ポリ袋)等がある。
水分を水分収納部を設けて収納した金属発熱体1は、使
用するときには、袋2を手もみして水分収納部を破壊し
、金属発熱組成物3と混合して反応を促進できる状態を
形成し、その後に第2図のように巻き付は具4の中空部
5へ装着(挿入)する。この場合、巻き付は具4の材質
が柔軟性があるとき(例えば塩ビ系)は、金属組成物3
を巻き付は具′4の中空部5へ装着(挿入)してから、
該巻き付は具4を動かして収納部を破壊し、金属発熱組
成物3と混合して反応を促進できる状態を形成してもよ
い。
これ等の状態とした後に、頭髪を巻き付は具4に巻き付
けて、押え具8を嵌合する。これによって頭髪は巻き付
は具4との間に挟持されるので手で操作しない限り脱落
することは無い。すなわち巻き付は具4の外周直径りと
、押え具8の内径D°は概ね等しいから脱落しない。(
D=D’ )なお巻き付は具4の長さしと、押え具8の
外側長さLoは同寸法である。
しかして、巻き付は具4には、櫛の歯状等の突起6を設
けて頭髪の巻き付けが動き難く巻き付けることができる
ように、または巻き付けた頭髪と巻き付は具4の外周と
に適宜の間隙を形成するようにする。これによって頭髪
は、金属発熱体1の発熱作用に不要な刺激を軽減できる
ので、頭髪を傷めることなくヘアカールを行える。
また巻き付は具4には、細孔7が多数設けてあり水蒸気
の噴出(発散)を円滑にし、モイスチャー効果を与える
役目を果たす。すなわち金属発熱体1から噴出(発散)
する水蒸気は細孔フを通過して頭髪に至り、頭髪の水分
バランスを保ちつつ、発熱(90〜100℃)作用との
相互作用で頭髪にカールを与える。このカール所要時間
、換言すると90〜100℃の維持時間は6〜8分程度
で済む。
巻き付は具4を頭髪から外すときは、鍔9を広げる操作
をして、押え具8を巻き付は具4から取り外すことによ
って行う。カール作業を終了した事は、金属発熱体1の
温度が、1〜2分で急速に降下して50〜40℃になる
ことで把握できる。すなわち使用者はカールの開始と終
了を肌で感じることができる。そしてその現象が発生し
たときは、金属発熱体1を中空部5から取り出して捨て
る。
そして巻き付は具4に押え具8を嵌合して次の使用まで
保管する。またはこれら各具4.8が消耗材質であると
きは、金属発熱体1と共に捨てる。
第3図には本発明の金属発熱体1を流通に提供するとき
の、−例を示している。包装袋lOはバリア性のある包
材(商品名:塩化ビニリデンコーティングしたナイロン
又はポリプロピレンシートとポリエチレンとのラミネー
ト材)、またはアルミニウム箔とポリエチレンのラミネ
ート材(商品名ニアルミ包材)に形成される。従って金
属発熱体1は、使用に供する迄は反応しないように安全
に保管される。金属発熱体1は巻き付は具4の中空部5
へ装着(挿入)し、且つ押え具8で嵌合しているので流
通過程での取り扱い易さ、安全性は確保(保証)できる
。而して、これらは−個、または二個以上の組み合わせ
で取り扱うことができるように、包装袋10に切りとり
線を入れているので目的に適合するように切り離せばよ
い。
また包−袋10を独立した1個の袋として形成すること
もできる。従って流通過程で使用する包装袋lOは、金
属発熱体1が、巻き付は具4の中空部5に装着(挿入)
し、押え具8を巻き付は具4に嵌合した状態で収納し、
酸素の侵入を防止できるものであれば、当業者の選択で
よい。
以下、本発明をさらに詳細な実施例で説明する。
[実施例1] この実施例は、特に短髪にモイスチャー効果を付与しな
がら全所要時間を10分以内でヘアカールできるように
した金属発熱体1である。また鉄粉として、ヘマタイト
系の鉱石粉を使用したので、既に記載した本発明の技術
的課題を達成できる優れた特徴がある。
第4図及び第5図は本発明に係わる金属発熱体1と比較
例1の発熱曲線と水蒸気放散量をそれぞれ示すグラフで
ある。この結果から明らかなとおり本発明に係わるもの
は、約10分でモイスチャー効果のあるカールが得られ
た。
第8図(イ)に比較例1の金属発熱体の使用時の状態を
示すが、金属発熱体と巻き付は具4の内壁に、図示のと
おりの空隙が発生する。従ってこの空隙が要因となって
金属発熱体の発熱が、巻き付は具4に充分に作用しない
ので、ヘアカールに必要な90〜100℃の温度を、早
く、しかも安定して得ることができない。
これに対して、第8図(0)に、本発明の金属体1の使
用時の状態を示すが、金属発熱体1は、巻き付は具4の
内壁に隙間ができない状態に膨張するので、巻き付は具
4へ金属発熱体1の発熱が充分に作用するばかりか、細
孔7を介して巻き付けた髪へも充分に発熱作用する。従
って短髪のヘアカールに必要な発熱作用を確保できるの
で長髪と同様にヘアカールができる。従って本発明の限
定条件の技術的意義がある。
[本発明の金属発熱体の組成] [水分の含有方式] 水分は、保水剤であるゼオフィル(商品名:ゼオライト
)中に収納し、事前に混合した。
[通気性のある袋2] 材質;ポリプロピレン不織布とポリエチレン(有孔)の
ラミネート材 サイズ 材質の厚さ=90μ 袋のサイズ:直径=d  20mm 長さ= l  80m@(但し端 部5mm◆端部5mmを含む) 通気度=107秒 [巻き付は具4、押え具8] サイズ二巻き付は具4 外周直径 D = 18mmΦ 長さ    L = 60mm 押え具8 内径   D’=18mmΦ 長さ   L’=60mm [比較例1] 金属発熱組成物以外は、本発明と同一条件で比較テスト
を実施したので、次に比較例の金属発熱体の組成のみを
示す。
[実施例2] この実施例は、本発明の限定条件の下限の技術的意義を
示すもので、モイスチャー効果が得られ、短時間でヘア
カールできるようにした金属発熱体1である。一方、比
較例は、本発明の下限条件を超える組成としたものであ
る。
この下限を意味するところは、本発明における金属発熱
体の温度特性に最も大きく影響する鉄粉配合率の下限を
示す。
従って助燃剤を構成する個々の品物の′配合率は相対的
に高まっている。
第6図に示すグラフのとおり、カールに必要な全所要時
間は、実施例1に比較して、本発明で約2分間長くかか
り、合計12分で終了した。比較例2は、更に全所要時
間がかかり、20分を超え、本発明の携帯用ヘアカーラ
−としての金属発熱体には技術的課題を達成できないの
で使用できない事が分ワた。
[本発明の組成] [水分の含有方式] 水分は、ゼオフィルに含有させ、金属発熱体を構成する
他の組成混合して通気性のある袋2に収納した。収納後
は、不要な反応が生じないようにバリア性の袋に封入し
速やかに大気との接触を断った。
[通気性のある袋2] 材質:ポリエチレン不織布とポリエチレン(有孔)のラ
ミネート材 サイズ 材質の厚さニア5μ 袋のサイズ:端部   5mm 直径=d  20ma+ 長さ=1 75mm 通気度二894秒 [巻き付は具4、押え具8] 実施例1と同一条件を使用した。
[比較例2] 金属発熱組成物以外は、本発明と同一条件で比較テスト
を実施したので、次に比較例の金属発熱体の組成のみを
示す。
この上限を意味するところは、本発明における金属発熱
体の温度特性を支配する鉄粉配合率の上限を示す。
従って助燃剤を構成する個々の品物の配合率は相対的に
低くなっている。
[実施例3] 7本発明の限定条件のうち、袋の通気度条件の技術的意
義を確認するため実施例1の本発明と同一条件で、袋の
通気度のみを変えて試みた。この結果を第72図にグラ
フで示す。
袋の通気度 比較例3  1,308秒 1,024秒比較例4  
46秒 第7図から明らかな夏おり、本発明に係る袋2の通気度
が良く、本発明の通気度条件を袋2の通気度で金属発熱
体の発熱時間を調整できることを意味する。
従って本発明では、袋、2の通気度と金属発熱体の組成
との適正な組合せで、金属発熱体1の最適反応速度を求
める事もできる。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、ヘアカーラ−用金属発熱
体を用いることによって下記、即ち、■短髪であっても
長髪と同様に確実にヘアカールできる、 ■ヘアカールの終了状態を比較的急速な発熱温度低下現
象(90乃至190℃の温度から50乃至40℃へ1〜
2分で温度が下がり、また水蒸気も発生しなくなる物理
的現象)で把握できる、■携帯し易いこと、 ■取扱いが簡便であること、 ■低廉であること、 ■自己発熱する金属発熱体が、使い捨てできること、 ■頭髪に不要な発熱温度を乾燥状態で与えないので傷め
難いこと、 ■モイスチャー効果を頭髪に与えること、■短時間でヘ
アカールできること、 [相]携帯用金属発熱方式の使い捨てヘアカーラ−に対
して、汎用性(互換性)があること、の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の金属発熱体の説明図、第2図は該金属
発熱体を適用する携帯用ヘアカーラ−の全体説明図、第
3図は本発明の市販製品の一態様を示す説明図、第4図
は本発明に係わる金属発熱体と比較例1の発熱曲線を示
すグラフ、第5図は第4図に示す本発明に係る金属発熱
体と比較例1の水蒸気放散量を示すグラフ、第6図は本
発明に係わる金属発熱体と比較例2の発熱曲線を示すグ
ラフ、第7図は本発明の袋の通気度を比較例3、比較例
4の通気度と比較して示す金属発熱体の発熱曲線を示す
グラフ、第8図(イ)は比較例1の金属発熱体の使用時
の状態変化を断面で示す説明図、第8図(ロ)は本発明
の実施例1の金属発熱体の使用時の状態変化を断面で示
す説明図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 携帯用ヘアカーラーを用いて頭髪をヘアカールするため
    の金属発熱体に於いて、下記の組成を通気度(JISP
    8117)60〜1000秒の袋に入れて構成したこと
    を特徴とする携帯用ヘアカーラーの金属発熱体。
JP3741188A 1988-02-22 1988-02-22 携帯用ヘアカーラーの金属発熱体 Granted JPH01212504A (ja)

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