JPH0121131B2 - - Google Patents

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JPH0121131B2
JPH0121131B2 JP20916482A JP20916482A JPH0121131B2 JP H0121131 B2 JPH0121131 B2 JP H0121131B2 JP 20916482 A JP20916482 A JP 20916482A JP 20916482 A JP20916482 A JP 20916482A JP H0121131 B2 JPH0121131 B2 JP H0121131B2
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JP
Japan
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phase component
isothipendyl
sample
water
weight
Prior art date
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Expired
Application number
JP20916482A
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English (en)
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JPS5998014A (ja
Inventor
Yoji Takashima
Shigeo Tanaka
Satoshi Hosono
Ichiro Kawamata
Kenichi Suzuki
Hiroshi Murayama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、鎮痒剤に関し、更に詳しくはイソチ
ペンジルまたは塩酸イソチペンジルを有効成分と
する乳剤性軟膏タイプの鎮痒剤である。 イソチペンジル(10−(2−ジメチルアミノプ
ロピル)−1−アザフエノチアジン)は下記の構
造式で表わされ、 抗アレルギー作用、抗ヒスタミン作用、局所麻酔
作用などを有する。従つて、経口投与することに
よりじんま疹などのアレルギー性疾患の治療に効
果があり、また経皮投与することにより虫ささ
れ、湿疹などのかゆみ止めに有効である。 しかしながら、イソチペンジルの経皮吸収性は
それ自体良好ではない上に基剤の影響を受けやす
く、経皮吸収用の外用剤として使用する場合には
その薬効を十分に発揮させることは困難であつ
た。 特に、使用形態として最もよく利用される乳剤
性軟膏の場合には、単なる水溶液の場合と異な
り、各種の油性成分や界面活性剤などが共存する
ため、イソチペンジルや塩酸イソチペンジルを有
効成分とする、経皮吸収性の高い外用剤を調製す
ることは至難であつた。 本発明者らは、これらの欠点を解消すべく鋭意
研究した結果、特定範囲の組成比でイソチペンジ
ルまたは塩酸イソチペンジルを精製水、非イオン
界面活性剤および高級パラフイン系炭化水素から
なる乳剤性軟膏基剤に配合し、蒸留水で20倍量に
希釈した場合のPHを7.5〜10.0に保つことにより
経皮吸収性の高い鎮痒剤を調製することに成功
し、本発明を完成した。 本発明は、0.2〜2.0重量部のイソチペンジルま
たは塩酸イソチペンジル、5〜50重量部の高級パ
ラフイン系炭化水素、40〜65重量部の水および3
〜8重量部の非イオン界面活性剤からなり、蒸留
水で20倍量に希釈した場合のPHを7.5〜10.0に保
つた鎮痒剤である。 本発明において、高級パラフイン系炭化水素と
は、炭素数が16〜40程度のパラフイン系炭化水素
であり、たとえば軽質流動パラフイン、流動パラ
フイン、白色ワセリン、パラフイン、セレシンな
どがあり、非イオン型のイソチペンジルに対する
溶解性は低い。 非イオン界面活性剤とは、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エ
ステルなどであり、たとえばニツコールTO10、
同TS10、同SS10などで代表される。 蒸留水で20倍量に希釈した場合のPHは7.5〜
10.0の範囲であればよいが、好ましくは8.0〜9.0
の範囲である。この範囲では基剤からのイソチペ
ンジルの放出性がすぐれている。 適当量の水酸化ナトリウム、アンモニア水など
のPH調整剤を添加することによつてPHの調製を行
なう。 必要に応じて、製剤の外観や性状を良くするた
めに20重量部以下、好ましくは10重量部程度のセ
チルアルコール、ステアリルアルコールなどの高
級アルコールを配合することもできる。また、防
腐剤としてメチルパラベン、プロピルパラベンな
どのパラオキシ安息香酸アルキルエステル;エチ
レングリコール、プロピレングリコールなどのグ
リコール類を配合することもできる。その他、塩
酸ジブカインなどの局所麻酔剤;メントール、カ
ンフルなどの清涼剤を適当量配合してもよい。 本発明の鎮痒剤は、たとえば次のようにして製
造することができる。 すなわち、油溶成分(イソチペンジル、高級ア
ルコール、パラオキシ安息香酸アルキルエステ
ル、メントール、カンフルなど)を高級パラフイ
ン系炭化水素と非イオン界面活性剤との混合物に
加え、加温溶融して油相成分Aを調製する。次に
水溶成分(塩酸イソチペンジル、塩酸ジブカイ
ン、グリコールなど)を精製水に加温溶解し、水
相成分Bを調製する。 また、PH調整剤を精製水に加温下溶解または希
釈して水相成分Cを調製する。 加温下に、撹拌しながら油相成分Aに水相成分
Bを少量ずつ加えて乳化した後、水相成分Cを加
え、更に撹拌しながら冷却して本発明の鎮痒剤を
調製する。水相成分Bを欠く場合には、水相成分
Cを水相成分Bの代りに用いて、直接油相成分A
と混合、撹拌して乳化し、鎮痒剤を調製すること
ができる。 本発明の鎮痒剤は半固体であるから、そのまま
ではPHを測定することができない。従つて、PHの
測定は、試料を蒸留水で20倍量に希釈したものに
ついて行なう。製造時におけるPH調整剤の量は、
試料のPH測定によつて容易に推計することができ
る。 本発明の鎮痒剤は、有効成分であるイソチペン
ジルまたは塩酸イソチペンジルの経皮吸収性がす
ぐれ、虫さされ、湿疹などのかゆみ止に著効があ
る。 以下、試験例と実施例を挙げて本発明を具体的
に説明する。 試験例 1 後記実施例1に準じて調製した検体1(PH7.0)、
検体2(PH7.5)、検体3(PH8.0)、検体4(PH9.0)

検体5(PH10.0)および流動パラフインをミリス
チン酸イソプロピルに代え、同じく実施例1に準
じて調製したコントロール(PH8.0)について、
CHEMICAL&PHARMACEUTICAL
BULLETIN第28巻、第10号、第2856〜2857ペー
ジ(1980年)に記載のDrug Release from
Ointment法に準じて(薄膜:厚さ0.125mmのダ
ウ・コーニング社製のシリコンゴム膜;放出液:
0.1規定の塩酸水溶液;サンプリング量:1ml;)
塩酸イソチペンジルの放出量(mg)を経時的
(1、2、4、7、時間後)に測定した。 その結果を第1表に示す。
【表】
【表】 試験例 2 検体A(試験例1の検体2、PH7.5)、検体B(試
験例1の検体3、PH8.0)、検体C(実施例2の鎮
痒剤、PH8.5)、検体D(実施例3の鎮痒剤、PH
8.0)およびコントロール(試験例1のコントロ
ール、PH8.0)について下記の要領でその鎮痒効
果を調べた。 10名の成人男子の両手前腕部にそれぞれ直径2
cmの丸い穴をあけたビニール袋をかぶせて、ヒト
スジシマカを放つた飼育箱に両手を差し込み、自
然の状態で各片手を1匹ずつのヒトスジシマカに
吸血させた後、被験者2名毎にそれぞれ異なる検
体を右手の患部に塗布し、左手の患部は処置しな
かつた。 検体塗布後5分して左右のかゆみを比較し、そ
の鎮痒効果の程度を4段階で判定した。 その結果を第2表に示す。
【表】 実施例 1 流動パラフイン30g、ステアリルアルコール10
g、ニツコールTS10 4gおよびニツコール
SS10 2gを加温融解して油相成分Aを調製し
た。 塩酸イソチペンジル0.75gを精製水40gに加温
溶解して水相成分Bを調製し、更に水酸化ナトリ
ウム0.099gを精製水13gに加温溶解して水相成
分Cを調製した。 加温下に撹拌しながら、油相成分Aに水相成分
Bを添加して乳化し、これに更に水相成分Cを加
えた後、撹拌しながら室温まで冷却し、鎮痒剤
100gを得た。これを蒸留水で20倍量に希釈した
場合のPHは8.0であつた。 水相成分Cにおける水酸化ナトリウムの量を
0.045g、0.07g、0.11g、0.13gとし、上記に準
じて調製した鎮痒剤は、蒸留水により20倍量に希
釈した場合に、それぞれ7.0、7.5、9.0、10.0のPH
を示した。 実施例 2 流動パラフイン20g、白色ワセリン20g、ニツ
コールTS10 3gおよびニツコーSS10 2gから
なる混合物にイソチペンジル2gを加えて加温融
解して油相成分Aを調製した。 10%アンモニア水0.4gを精製水53gに溶解し
て水相成分Cを調製した。 加温下に撹拌しながら、油相成分Aに水相成分
Cを添加して乳化し、撹拌しながら室温まで冷却
し、鎮痒剤100gを得た。 これを蒸留水で20倍量に希釈した場合のPHは
8.5であつた。 実施例 3 塩酸イソチペンジル 0.2 g 塩酸ジブカイン 0.3 g カンフル 1.0 g メントール 1.0 g 流動パラフイン 20.0 g セチルアルコール 10.0 g ニツコールTS10 4.0 g ニツコールSS10 2.0 g パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 g プロピレングリコール 10.0 g 水酸化ナトリウム 0.01g精製水 残 量 100.0g 実施例1に準じて上記配合の鎮痒剤を調製し
た。これを蒸留水で20倍量に希釈した場合のPHは
8.0であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 0.2〜2.0重量部のイソチペンジルまたは塩酸
    イソチペンジル、5〜50重量部の高級パラフイン
    系炭化水素、40〜65重量部の水および3〜8重量
    部の非イオン界面活性剤からなり、蒸留水で20倍
    量に希釈した場合のPHを7.5〜10.0に保つた鎮痒
    剤。
JP57209164A 1982-11-29 1982-11-29 鎮痒剤 Granted JPS5998014A (ja)

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JP57209164A JPS5998014A (ja) 1982-11-29 1982-11-29 鎮痒剤

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JP57209164A JPS5998014A (ja) 1982-11-29 1982-11-29 鎮痒剤

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JPS5998014A JPS5998014A (ja) 1984-06-06
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JP2557657B2 (ja) * 1987-08-28 1996-11-27 エスエス製薬株式会社 経皮吸収促進基剤組成物
FR2728793A1 (fr) * 1994-12-28 1996-07-05 Oreal Utilisation d'un antagoniste d'histamine, d'un antagoniste d'interleukine 1 et/ou d'un antagoniste de tnf-alpha dans une composition cosmetique, pharmaceutique ou dermatologique et composition obtenue
MXPA02006055A (es) * 1999-12-16 2004-08-23 Dermatrends Inc Agentes liberadores de hidroxido como incrementadores de penetracion en la piel.

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