JPH0121009B2 - - Google Patents

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JPH0121009B2
JPH0121009B2 JP55148433A JP14843380A JPH0121009B2 JP H0121009 B2 JPH0121009 B2 JP H0121009B2 JP 55148433 A JP55148433 A JP 55148433A JP 14843380 A JP14843380 A JP 14843380A JP H0121009 B2 JPH0121009 B2 JP H0121009B2
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JP
Japan
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cam
clutch
clutch ring
driven
cam follower
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JP55148433A
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English (en)
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JPS56109928A (en
Inventor
Emu Terufuoodo Toomasu
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Warn Industries Inc
Original Assignee
Warn Industries Inc
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Publication date
Application filed by Warn Industries Inc filed Critical Warn Industries Inc
Publication of JPS56109928A publication Critical patent/JPS56109928A/ja
Publication of JPH0121009B2 publication Critical patent/JPH0121009B2/ja
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般にロツククラツチに関し、更に詳
しくは、滑りクラツチリングを有する全自動のロ
ツククラツチに関する。
滑りクラツチリングを用いているロツククラツ
チは理想的には、車両の駆動部材と車両の被駆動
部材すなわち被動部材との間の迅速かつ確実な係
合を与えるべきである、ということは長い間認め
られてきている。これら部材間の迅速かつ確実な
係合を与えるクラツチは「急発進」(“snap
start”)条件に起因する問題を最小とする。この
条件は、滑りクラツチリングを駆動部材および被
動部材の両方に部分的に係合させて、2車輪駆動
モードから4車輪駆動モードへ車両が遷移すると
きに典型的に生ずる。これが起こると、ある場合
には車両の動力源は、部分的な係合状態にあると
き、クラツチリングが耐えることのできるトルク
以上のトルクをクラツチリングへ伝えようとす
る。その結果、クラツチはきちんとロツクされる
ことにはならないので、クラツチリングは損傷を
受け操作不能とされる。
滑りクラツチリングを備えたロツククラツチを
作ろうとする先行の試みは、滑りクラツチリング
を作動しかつクラツチのきちんとしたロツク、つ
まり完全ロツクを作るために、可動カムタイプの
装置か固定カムタイプの装置かを利用していた。
一般に、可動カムタイプの装置は、可動カムがカ
ム従来により回転されるから、および被動部材を
ロツクするのが本来的に遅い。その主な理由は、
ロツク状態で走行する間に過剰の熱の発生なしで
クラツチの完全ロツクを行うのに十分なトルクに
可動カムは耐えることができないことである。熱
は車両のアクスルによつて放散されなければなら
ないが、この熱が車両のアクスルベアリングを焼
損することとなる。必然的に、可動カムタイプの
装置によつて簡単に作動される滑りクラツチリン
グを備えたクラツチは迅速かつ確実な完全ロツク
を作りだすものではなく、かくて「急発進」問題
に左右され易い。可動カムタイプの装置の代表的
な先行技術は米国特許第4163486号明細書および
米国特許第3656598号明細書に示されている。
可動カムタイプの装置のみを用いるロツククラ
ツチは更に他の問題にも左右され易い。2車輪駆
動モードにおいては、特に駆動部材と被動部材と
の間の潤滑剤が冷たくなる冷気象状況では、駆動
部材は被動部材に関して回転する傾向にある。あ
る場合には、駆動部材の回転運動は被動部材の回
転運動の2分の1程度となる。可動カムタイプの
装置を用いるロツククラツチはそのような状況で
はクラツチの完全ロツクを行う傾向がある。これ
は、車両が有効速度で動いているときに特に重大
な問題となる。
固定カムタイプの装置は、車両が2車輪駆動モ
ードで操作されるとき不用意に完全ロツクする傾
向に抵抗する間に、可動カムタイプの装置よりも
早く完全ロツクを典型的に作りだすことによつて
かかる問題を解消する。駆動部材および被動部材
がひとたびロツク状態となると、カム従車と固定
カムとが接触した状態でカム従車が固定カムに対
して回転するから、カム表面間でがたがたまたは
かたかたすることとなる。これは、ロツク状態の
駆動部材および被動部材が飛び動いて、高度の摩
耗をもたらすこととなる。固定カムタイプの装置
のみを用いるロツククラツチは米国特許第
3217847号明細書に示されている。
本発明は、固定カムおよび可動カムの両者によ
つて作動される滑りクラツチリングを用いるロツ
ククラツチを提供することにより、先行技術の前
記問題を解消する。滑りクラツチリングは当初
は、固定カムによつて駆動部材と被動部材との間
の係合状態に押し出される。その後、ロツククラ
ツチが一度係合を行うと、可動カムはその係合を
増し、ロツク状態を維持する。このような方法
で、本発明は、可動カムによつて与えられるロツ
ク状態を維持する利点と共に、固定カムによつて
与えられる迅速かつ確実なロツク特性を有するロ
ツククラツチを提供するものである。
本発明の一面に従うと、間隔をおいて配置され
た同心状の駆動部材および被動部材を有し、これ
ら部材の一方と係合して他方の部材との同時係合
に強制されることのできるクラツチリングを備え
たタイプのクラツチでは、駆動部材および被動部
材に関して非回転的である固定カム部材すなわち
第1のカム部材が設けられる。可動カム部材すな
わち第2のカム部材は、クラツチリングが駆動部
材および被動部材と同時係合にあるときはいつで
も、第1のカム部材の回りを摺動的に動くことが
できる。カム従車は第1のカム部材とカム係合し
ておりかつこの第1のカム部材から離れて軸方向
へ動いて第2のカム部材とカム係合する。カム従
車は、更に駆動部材が被動部材に関して回転する
ときはいつでも、クラツチリングを強制して、駆
動部材および被動部材と同時係合させる。
迅速かつ確実な方法でハブの完全ロツクを行う
滑りクラツチリングを有するロツククラツチを提
供することが本発明の目的である。
本発明の別の目的は、最初は、固定カム部材で
クラツチの完全ロツクを行うロツククラツチを提
供することにある。
本発明の更に別の目的は、クラツチの完全ロツ
クを維持するために可動カムを用いるロツククラ
ツチを提供することにある。
本発明の前記したおよびその他の目的や特徴、
利点は、以下に述べる好ましい実施例についての
詳細な説明および添加の図面に照らし、一層明瞭
となるであるう。
本発明のロツククラツチは、間隔をおかれた同
心の駆動部材および被動部材を有するタイプであ
つて、前記部材の一方と係合していて、他方の部
材との同時係合に押し出されることのできるクラ
ツチリングを備えたタイプである。第1図および
第6図を参照すると、このタイプのクラツチは、
車両の駆動部材および被動部材の両方に関して非
回転にできる固定すなわち第1カム部材20を含
んでなる。可動すなわち第2カム部材30は、ク
ラツチリング40が駆動部材および被動部材と同
時係合にあるときはいつでも第1カム部材20の
回りを動くことができる。カム従車50は第1カ
ム部材20とカム係合にある。そして、この第1
カム部材20から離れて軸方向へ動くことがで
き、第2カム部材30とカム係合する。カム従車
50は更に、駆動部材が被動部材に関して回転す
るときはいつでもクラツチリング40を押し出し
てこの駆動部材および被動部材と同時係合させ
る。本発明のロツククラツチを構成する前記部材
およびその他の部材は以下により詳細に記述され
る。
第2図および第3図を参照すると、本発明のク
ラツチは、間隔をおいた同心状の車両の駆動部材
と被動部材との間に一般的に配置される。典型的
には、車両のアクスルシヤフトである車両の駆動
部材は、第1のハブアクスルシヤフト14と第2
のハブアクスルシヤフト16との両方にスプライ
ン係合されている。第1および第2のハブアクス
ルシヤフトは、以下により十分に説明されるよう
に、第2のハブアクスルシヤフト16を車両のア
クスルシヤフトに沿つて軸方向に移動可能に適合
させて、車両のアクスルシヤフトの長さ方向に沿
つて軸方向で互いに当接されている。第1のハブ
アクスルシヤフト14は外側面の回りの周縁に配
置されたその長さに沿つて軸方向に伸びる複数の
スプライン15を具備する。第2のハブアクスル
シヤフト16は外側面の回りの周縁に配置された
その長さの部分に沿つて軸方向に伸びる複数のス
プライン17を具備する。第1図に示すように、
スプライン15,17は互いに整列し得ないの
で、カム従車50が第1のバブアクスルシヤフト
14から第2のハブアクスルシヤフト16の方へ
押し出されて、この第2のハブアクスルシヤフト
16に係合するのが防止されている。第1のハブ
アクスルシヤフト14は、この第1のハブアクス
ルシヤフトを車両のアクスルシヤフトに固着的に
係合させる一端回りの周縁に配置された保持リン
グ18を具備する。(第2図および第3図参照)。
駆動部材と被動部材との間に、これら部材の一
方に支持された摺動可能なクラツチリング40が
配置されている。第1図に示すように、このクラ
ツチリング40はその全長に沿つて軸方向に伸び
る外側面の回りの周縁に配置された複数のスプラ
イン41を具備する。これらスプライン41はハ
ブボデー43の内側面に沿つて配置された複数の
対応スプライン42とスプライン係合している。
クラツチリング40の内側面に沿つて複数のスプ
ライン44が配置されており、第2のハブアクス
ルシヤフト16に設けられたスプライン17に押
し出されてこのスプライン17と同時にスプライ
ン係合される。このようにして、クラツチリング
40がカム従車50の動き(以下に記述される)
によつて軸方向に移動されるとき、クラツチリン
グ40は車両のアクスルシヤフトとハブボデー4
3とに同時的に係合され、これによつてクラツチ
の完全ロツクを行う。
カム従車50はクラツチリング40に隣接して
配置されしかもクラツチリングの一端に当接して
いる。カム従車50には内側面の回りの周縁に複
数のスプライン51が設けられており、第1のハ
ブアクスルシヤフト14に具備された複数のスプ
ライン15とスプライン係合している。カム従車
50は固定カム部材20に設けられた対応する複
数のカム面と係合できる複数のカム面52を有す
る。各カム面52から半径方向上方に、可動カム
部材30に設けられた複数のカム面と係合する
(以下により詳しく記述される)歯53が伸びて
いる。
その外側面の回りの周縁に複数のカム面21を
具備している固定カム部材20は、車両のスピン
ドルのロツクナツト23あるいは同効物のような
車両の部分に当接されて非回転的に固着される。
スピンドルのロツクナツト23はハブボデーから
もハブアクスルシヤフトからも間隔をおいてへだ
てられている。固定カム部材20は、スピンドル
のロツクナツト23に当接している固定カム部材
の面から軸方向の外方へ伸びていて、この固定カ
ム部材20をスピンドルのロツクナツト23に係
合しかつ固着するのに用いられるロツクタブ(図
示していない)を有する。
スピンドルロツクナツト23と滑動可能に係合
している可動カム部材30はその内側面の回りの
周縁に複数のカム面31を具備する。可能カム部
材30はカム従車50と同様、固定カム部材20
の回りを軸方向外方に伸びている。可動カム部材
30の一端で複数の開口(図示してない)内に複
数のドラグシユー32が配置されていて、スピン
ドルロツクナツト23と滑動可能に係合してい
る。このドラグシユー32は可動カム部材30の
外側面回りに配置されたスプリング33によつて
開口内に維持されている。
第2図ないし第5図を参照して、自由走行モー
ドあるいは2車輪駆動モードにおける本発明の操
作を説明する。2車輪駆動モードでは、カム従車
50は固定カム部材20に当接し、カム従車50
に設けられた複数のカム面52が固定カム部材2
0に設けられた複数カム面21と係合する(第4
図参照)。この配置では、可動カム部材30は固
定カム部材20とカム従車50の回りを軸方向外
方に伸びている。このモードでは、車両のアクス
ルシヤフトや第1のハブアクスルシヤフト14、
第2のハブアクスルシヤフト16は車両のハブお
よび車両のハブボデー43に関して非回転であ
る。滑動可能なクラツチリング40はスプリング
45によつてカム従車50に向けて軸方向に押し
出され、このスプリングにより第2のハブアクス
ルシヤフト16と同時係合することが防止されて
いる。ハブボデー43にスプライン連結されてい
るクラツチリング40は車両のハブの回転と等し
い速度で回転する。カム従車50とクラツチリン
グ40との間に軸受ワツシヤ48(第2図および
第4図参照)に沿う相対運動が起こる。2車輪駆
動モードでは、カム従車50とクラツチリング4
0との間の相対運動はトルクを生ずるが、このモ
ードにおける本発明の操作では実質的に固定カム
タイプの装置であり、前記相対運動によつて生じ
たトルクはカム従車50に形成されたカム面52
を固定カム部材20に設けられたカム面21に対
して動かすには不十分である。かくて、クラツチ
リング40は軸方向へ移動して、ハブボデー43
およびアクスルシヤフトと同時的にスプライン係
合することはない。
第3図ないし第5図を参照して、完全ロツクモ
ードすなわち4車輪駆動モードにおける本発明の
操作を説明する。このモードでは、車両のアクス
ルシヤフトと車両のハブボデー43とは互いに関
して回転する。車両のアクスルシヤフトが回転を
始めると、第1のハブアクスルシヤフト14と第
2のハブアクスルシヤフト16とは車両のアクス
ルシヤフトにスプライン連結されているので、回
転を始める。カム従車50は第1のハブアクスル
シヤフト14にスプライン連結されているのでこ
れも回転を始める。固定カム部材20はスピンド
ルロツクナツト23に固着されているので、これ
は回転が阻止され、その結果、カム従車50に設
けられた複数のカム面52は固定カム部材20に
設けられた複数のカム面21に沿つて動き始め
る。この動きは第1のハブアクスルシヤフト14
に設けられたスプライン15に沿つてカム従車5
0を軸方向に移動させる。この軸方向の移動はス
プリング45を圧縮して滑りクラツチリング40
を軸方向前方に押し出し、このクラツチリング4
0を、車両のアクスルシヤフト(第2のハブアク
スルシヤフト16を介して)およびハブボデー4
3と同時的にスプライン連結させる。カム面52
がカム面21に関して動き続け、両面が互いから
軸方向に分離すると、歯53は固定カム20の面
22に係合し、この面に沿つて半径状に動く。歯
53が面22に沿つて動くと、この歯は可動カム
30に設けられた複数のカム面31と係合する。
これが起こると、カム従車50は固定カム部材2
0から更に引き離されて、滑りクラツチリング4
0を押し出して、車両のアクスルシヤフトとハブ
ボデー43との間の係合を強める。固定カム部材
20から離れる方向へのカム従車50の軸方向の
移動は、各カム面52にある歯53がカム面31
に設けられているカムストツパ34に係合するま
で続く。この係合が起こると、カム従車50の軸
方向移動は停止し、アクスルシヤフトによつて生
じられたトルクは、スピンドルロツクナツト23
に関して可動カム30に回転を始めさせるのに十
分となる。
クラツチリング40の内側面に沿つて配置され
ているスプライン44が第2のハブアクスルシヤ
フト16にあるスプライン17に関して不整列で
あるときに起り得る、滑りクラツチリング40が
車両のアクスルシヤフトに同時的に係合状態とな
ることができない場合には、固定カム部材20か
ら離れて可動カム30とカム係合する軸方向への
カム従車50の動きは、第1のハブアクスルシヤ
フト14から離れる軸方向へ第2のハブアクスル
シヤフト16を押し出し、これによつてスプリン
グ47を圧縮する。この不整列はカム従車50
が、可動カム部材30に設けられている複数のカ
ム面31と係合するのを妨げるものではない。ク
ラツチリング40と第2のハブアクスルシヤフト
16のスプラインが互いに整列することとなると
き、スプリング47は第1のハブアクスルシヤフ
ト14に向けて第2のハブアクスルシヤフト16
を押し出し、その結果、滑りクラツチリング40
は第2のハブアクスルシヤフト16とハブボデー
43との間の同時的係合を行う。この点で結局、
クラツチは完全ロツク状態となり、可動カムはス
ピンドルロツクナツト23の回りを滑動して回転
できる。
本発明の別の実施例が第6図ないし第9図に示
されている。この実施例では、ハブアクスルシヤ
フト60は車両の駆動部材にスプライン連結さ
れ、この駆動部材と共に回転する。固定すなわち
第1のカム部材20は駆動部材および車両の被動
部材の両方に関して非回転にすることができる。
第2すなわち可動カム部材30は、滑りクラツチ
リング40が駆動部材および被動部材に同時的に
係合するときはいつでも第1カム部材20の回り
を動くことができる。クラツチリング40は、こ
のクラツチリングにスプライン係合していてそれ
と共に回転するケージ部材70内で軸方向に動く
ことができる。カム従車50は第1のカム部材2
0とカム係合にあり、ケージ部材70に当接し、
第1のカム部材20から離れて軸方向に動いて第
2のカム部材30とカム係合する。第1のカム部
材20および第2のカム部材30と係合したカム
従車50は、駆動部材が被動部材に関して回転す
るときはいつでも、ケージ部材70とクラツチリ
ング40とを押し出して車両の駆動部材および被
動部材と同時係合させる。本発明の別の実施例に
関する前記のおよび他の特徴は次に詳細に説明さ
れる。第6図を参照すると、ハブおよびシヤフト
60は、スプラインあるいは同効物のようなもの
によつて車両の駆動部材に固着される。この実施
例では、ハブアクスルシヤフトが、本発明の前記
実施例について述べられた第1のおよび第2のハ
ブアクスルシヤフト(第1図ないし第3図参照)
にとつて代えられている。ハブアクスルシヤフト
はその両側端の外側面回りの周縁に配置された複
数のスプライン61,62を有する。複数のスプ
ライン61,62はアクスルシヤフトの長さに沿
つて軸方向に伸び互いに間隔をへだてられてい
る。スプライン61は、カム従車50の内側面に
設けられた複数のスプライン55に対応し、係合
する。後述するように、カム従車50は、車両の
駆動部材が被動部材に関して回転するときはいつ
でも、これらスプラインに沿つて軸方向に移動で
きる。スプライン62は滑りクラツチリング40
の内側面に配置された複数のスプライン48に対
応し、完全ロツクモードになるときはいつでも、
互いに係合するように押し出されることができ
る。ハブアクスルシヤフト60は駆動部材に沿つ
て軸方向へ動くことがアクスル延長部90によつ
て妨げられている。
滑りクラツチリング40はケージ部材70内で
軸方向に動くことができる。このケージ部材70
はそこから軸方向外方へ伸びる複数のガイドアー
ム71を有し、クラツチリング40の外側面回り
の周縁に配置された複数のスプライン41とスプ
ライン係合する。このようにして、クラツチリン
グ40はガイドアーム71に沿つて軸方向に動き
クラツチの完全ロツクを行う。ケージキヤツプ7
2は複数のガイドアーム71にスナツプ嵌合され
てクラツチリング40に当接し、ケージ部材70
内でクラツチリング40が軸方向に動くとき、ク
ラツチリング40がケージ部材70内に維持され
るのを確保する。スプリング80は、クラツチリ
ング40およびハブアクスルシヤフト60にそれ
ぞれ設けられた複数のスプライン48,62が互
いに関して整列される(以下に説明する)ときは
いつでも、クラツチリング40を押し出して駆動
部材と被動部材との間の同時的なスプライン係合
をさせる。このスプリング80は、クラツチが完
全ロツクモードから2車輪駆動モードに遷移する
とき、ケージ部材70内でクラツチリング40が
最初の位置に戻るのを確実にするために、前もつ
て荷重付加されている。
車輪のハブアクスルシヤフト60は駆動部材と
スプライン係合され、アクスル延長部90によつ
て駆動部材に固着される。このアクスル延長部9
0は駆動部材の一端にねじ込められ得る。このア
クスル延長部90は駆動部材の外径と実質的に同
じ径を有するヘツド91を備えている。このヘツ
ド91は、ハブアクスルシヤフト60の内側面に
配置されたスプラインに対応する複数のスプライ
ン92をその周囲に有している。このようにし
て、アクスル延長部90が、このアクスル延長部
のスプライン92と駆動部材のスプラインとを互
いに関して整列させて駆動部材の一端にねじ込め
られるとき、ハブアクスルシヤフト60は滑動し
て押し出されて、駆動部材およびアクスル延長部
の一部分と係合する(第7図および第8図)。保
持リング93はアクスル延長部90のヘツド91
回りに配置されていてハブアクスルシヤフト60
の一端に当接し、ハブアクスルシヤフト60が駆
動部材に沿つて軸方向に動くのを確実にしてい
る。第7図および第8図を参照すると、その回り
にニードルベアリング96を有するハブ延長部9
5がアクスル延長部90に固着されており、クラ
ツチキヤツプ46を取り付けるための手段が設け
られている。固定あるいは第1のカム部材20が
第2のあるいは可動カム部材30、カム従車50
は本発明の先の実施例に関して説明した。これら
部材や本発明の他の実施例を構成する他の部材の
操作の詳細は以下に述べるこの実施例についての
操作の記述から十分に理解され得る。
第6図および第7図を参照すると、2車輪駆動
モードでは、車両の駆動部材は車両の被動部材に
関して非回転にできる。このモードでは、被動部
材の内側面にスプライン連結されたクラツチリン
グ40は駆動部材に関して回転する。ケージ部材
70とケージキヤツプ72はクラツチリング40
にスプライン連結されているので、駆動部材に関
して同様に回転する。ケージ部材70はカム従車
50に当接し、このカム従車に関して回転する。
カム従車50に沿うケージ部材70の回動運動は
トルクを生ずるが、このトルクはカム従車50に
設けられたカム面52を固定カム部材20にある
カム面21に関して動かすほどに十分なものでは
ない。したがつて、カム従車50はハブアクスル
シヤフト60に沿つて軸方向へ移動されず、クラ
ツチリング40が軸方向に動かされて、駆動部材
と同時係合することはない。
第6図および第8図を参照すると、4輪駆動モ
ードでは、車両の駆動部材は被動部材に関して回
転できる。これが起こると、相対的な回転運動
は、前記したように、固定カム部材20に関して
カム従車50を軸方向に移動させる。この軸方向
の動きはケージ部材70そして滑りクラツチリン
グ40を軸方向に移動させ、クラツチリング40
の内側面にあるスプライン48をハブアクスルシ
ヤフト60の外側面にあるスプライン62に係合
させる。スプライン48,62が互いに関して整
列されるならば、カム従車50のそれ以上の動き
はクラツチリング40を押し出して、車両の駆動
部材と被動部材との間の同時係合をさせる。クラ
ツチリングのスプライン48とハブアクスルシヤ
フトのスプライン62とが互いに関して整列され
ていない場合には、カム従車50のそれ以上の動
きはクラツチリング40に向けてケージ部材70
を軸方向に押し出してスプリング80と82とを
圧縮する。そのとき、クラツチリング40のスプ
ライン48とハブアクスルシヤフト60のスプラ
イン62とは整列状態となり、スプリング80は
クラツチリング40を押し出して、駆動部材と被
動部材との間の同時係合をさせ、かくてクラツチ
の完全ロツクを行う。
以上のように、本発明のクラツチによれば、4
輪駆動に切り換えるとき、固定すなわち第1のカ
ム部材が回転しないから、カム従車がこれと可能
すなわち第2のカム部材とのカム係合により迅速
かつ確実に移動され、したがつて可動カムタイプ
のクラツチに比べ、クラツチリングが駆動部材と
被駆動部材とに迅速かつ確実に同時的に係合す
る。また、カム従車と第1のカム部材とのカム係
合が外れると、カム従車が第1のカム部材から離
されるから、4輪駆動時にカム従車が第1のカム
部材と接触せず、したがつて4輪駆動時にカム従
車と第1のカム従車とが摩耗および破損するおそ
れがないし、カム従車と第1のカム部材との間で
騒音を発生することがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による代表的なロツククラツチ
の一部を破断して示す分解斜視図、第2図は代表
的なロツククラツチの非ロツクモードを示す断面
図、第3図は代表的なロツククラツチのロツクモ
ードを示す断面図、第4図は、本発明のロツクク
ラツチが非ロツクモードにあるときの固定カム部
材や可動カム部材、カム従車の間の関係を示す斜
視図、第5図は、本発明のロツククラツチがロツ
クモードにあるときの固定カム部材や可動カム部
材、カム従車の間の関係を示す斜視図、第6図は
本発明の他の実施例の一部を破断して示す分解斜
視図、第7図は第6図に示すクラツチの非ロツク
モードを示す断面図、第8図は第6図に示すクラ
ツチのロツクモードを示す断面図、第9図は第6
図のクラツチのアクスル延長部を示す断面図であ
る。 14:第1のハブアクスルシヤフト、16:第
2のハブアクスルシヤフト、18:保持リング、
20:固定あるは第1のカム部材、21,31,
52:カム面、23:スピンドルロツクナツト、
30:第2のあるいは可動カム部材、40:クラ
ツチリング、43:ハブボデー、50:カム従
車、60:ハブアクスルシヤフト、70:ケージ
部材、90:アクスル延長部、15,17,3
3,41,42,44,47,51,55,6
1,62,92:スプライン。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 間隔をおいて配置された同心状の駆動部材お
    よび被駆動部材を有し、これらの部材の一方に係
    合されていて他方との同時的な係合を強制される
    クラツチリングを含む車両用クラツチであつて、
    前記駆動部材および前記被駆動部材に関しそれら
    の間の全回転速度に対して回転しないように前記
    車両に固定された第1のカム部材と、前記クラツ
    チリングが前記駆動部材および前記被駆動部材に
    同時に係合されているときはいつでも前記第1の
    カム部材の周りを滑動できる第2のカム部材と、
    前記クラツチリングの隣りに該クラツチリングに
    対し回転可能に配置されたカム従車であつて前記
    第1のカム部材とカム係合されまた該第1のカム
    から離れて軸線方向へ移動されて前記第2のカム
    部材とカム係合され、それにより前記駆動部材が
    前記被駆動部材に関して回転するときはいつでも
    前記クラツチリングを強制して前記駆動部材およ
    び前記被駆動部材と同時係合させるカム従車を備
    える、車両用クラツチ。 2 前記駆動部材が前記被駆動部材に関して非回
    転のときはいつでも、前記カム従車を前記第2の
    カム部材との係合から解放しかつ前記第1のカム
    部材と係合させる手段をさらに含む、特許請求の
    範囲第1項に記載のクラツチ。 3 前記駆動部材が前記被駆動部材に関して回転
    しかつ前記クラツチリングが前記駆動部材と前記
    被駆動部材との間に強制されて同時的係合ができ
    ないときはいつでも、前記カム従車が前記第2の
    カム部材とカム係合することができるようにする
    手段をさらに含む、特許請求の範囲第1項に記載
    のクラツチ。 4 前記手段は前記カム従車と前記クラツチリン
    グとの間に軸線方向へ移動可能に配置されたケー
    ジ部材を備え、前記クラツチリングは前記ケージ
    部材内で軸線方向へ移動可能であり、前記ゲージ
    部材は、前記クラツチリングとスプライン連結さ
    れていて、前記ゲージ部材が前記カム従車によつ
    て軸線方向へ動かされるときはいつでも、前記ク
    ラツチリングを強制して前記駆動部材および前記
    被駆動部材と同時係合させる、特許請求の範囲第
    3項に記載のクラツチ。 5 前記カム従車は前記クラツチリングに当接し
    かつ前記駆動部材と係合されている、特許請求の
    範囲第1項に記載のクラツチ。 6 間隔をおいて配置された同心状の駆動部材お
    よび被駆動部材のロツクをするクラツチであつ
    て、前記駆動部材および前記被駆動部材に関しそ
    れらの間の全回転速度に対して回転しないように
    前記車両に固定された固定カム部材と、前記駆動
    部材および前記被駆動部材が互いに他方に関して
    ロツクをされるときはいつでも前記固定カム部材
    の周りを滑動して回転できる可動カム部材と、前
    記駆動部材および前記被駆動部材の一方と係合
    し、他方と同時係合を強制されるクラツチリング
    であつて該クラツチリングに隣接する前記駆動部
    材および前記被駆動部材のロツクをするクラツチ
    リングと、該クラツチリングの隣りに該クラツチ
    リングに対し回転可能に配置されたカム従車であ
    つて前記固定カム部材とカム係合しかつ該固定カ
    ム部材から離れて軸線方向へ移動されて前記可動
    カム部材とカム係合し、それによつて前記クラツ
    チリングを強制して前記駆動部材および前記被駆
    動部材の他方と同時係合させるカム従車とを含
    む、クラツチ。 7 前記駆動部材が前記被駆動部材に関して非回
    転のときはいつでも、前記カム従車を強制して前
    記可動カム部材とのカム係合から解放しかつ前記
    固定カム部材とのカム係合をさせる手段をさらに
    含む、特許請求の範囲第6項に記載のクラツチ。 8 前記駆動部材が前記被駆動部材に関して回転
    しかつ前記クラツチリング前記両部材間に強制さ
    れて同時係合させることができないときはいつで
    も、前記カム従車を前記可動カム部材とカム係合
    させることができる手段をさらに含む、特許請求
    の範囲第6項に記載のクラツチ。 9 前記手段は前記カム従車と前記クラツチリン
    グとの間に軸線方向へ移動可能に配置されたケー
    ジ部材を含み、前記クラツチリングはそこで軸線
    方向へ移動可能であり、前ケージ部材は前記クラ
    ツチリングにスプライン連結されていて、前記ケ
    ージ部材が前記カム従車によつて軸線方向へ移動
    されるときはいつでも、前記クラツチリングを強
    制して前記駆動部材および前記被駆動部材と同時
    係合させる、特許請求の範囲第8項に記載のクラ
    ツチ。
JP14843380A 1979-10-25 1980-10-24 Clutch Granted JPS56109928A (en)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPH0645064Y2 (ja) * 1985-01-23 1994-11-16 栃木富士産業株式会社 ハブ・ロツク
JP4960741B2 (ja) * 2007-03-29 2012-06-27 株式会社クボタ 浄化槽

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54108315A (en) * 1978-01-11 1979-08-24 Borg Warner Automatic locking clutch

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