JPH01210007A - 筒状フィルタの逆洗装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は筒状フィルタの逆洗装置に関する。

〔従来技術〕

近年セラミック、焼結全屈、ガラス、合成樹脂等からな
る多孔質の筒体が形成され、かかる筒体を筒状フィルタ
として気体、液体中の夾雑物の除去に使用されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、一般にフィルタは一定期間使用すると目詰り
を生じて濾過機能を低下させるため、定期的に逆洗して
濾過機能を回復させる必要がある。この場合、フィルタ
が大型であると同フィルタの逆洗時に大量の洗浄流体を
必要とし、かつ洗浄流体の供給装置、排出装置が大型化
する。

従って、本発明の目的は、筒状フィルタを対象とし同フ
ィルタを少ない洗浄流体で効果的に逆洗することにある
。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は筒状フィルタの逆洗装置であり、筒状フィルタ
の内孔内にて同フィルタと並列的に配置され長手方向に
間隔を保って多数の開口部ををする洗浄流体供給用のパ
イプと、このパイプの各開口部に配設されて同開口部を
開閉可能に閉鎖するバルブと、前記パイプの外周にその
長手方向に沿って移動可能に組付けられ移動時順次対向
するバルブを操作して開口部を開放させるとともに同開
口部から流出する洗浄流体を前記フィルタの内周におけ
る長平方向の所定幅の全周域に指向させるスライダと、
このスライダを前記パイプの長手方向に沿って移動させ
る移動手段を備えていることを特徴とするものである。

しかして、前記スライダの移動手段としては圧力流体を
採用することができ、この場合圧力流体の供給用パイプ
を前記フィルタ内にて前記スライダの一側面側に臨ませ
る。また、上記移動手段として機械的駆動機構を採用す
ることができ、移動手段をオネジ部を有し前記パイプに
対して並列して回転可能に支持されるロッド状のガイド
部材と、前記スライダの一部に嵌着し内孔にメネジ部を
有して前記ガイド部材に進退可能に螺合する筒状の被ガ
イド部材と、前記ガイド部材を回転駆動させる駆動手段
により構成する。

〔発明の作用・効果〕

かかる構成の逆洗装置においては、フィルタを逆洗する
際に同フィルタ内に組込みまたはフィルタの使用する以
前に同フィルタ内に組込んでおき、この状態でパイプ内
に洗浄流体を供給するとともに、移動手段を作動させて
スライダをパイプの外周を長手方向に沿って移動させる
。

スライダの移動時同スライダはパイプに長手方向に配設
した各バルブを操作してパイプの各開口部を順次開閉し
、同開口部から流出する洗浄流体をフィルタの内周にお
ける長手方向の所定幅の全周域に、かつ長手方向に沿っ
て順次指向させる。この結果、フィルタは長手方向に間
欠的に順次逆洗されて最後に清浄となり、この際洗浄流
体は各区域毎に流出して指向されるため少ない洗浄流体
にてフィルタ全体が確実に清浄化される。

この場合、スライダの移動手段として圧力流体を採用す
れば、逆洗装置は構成が簡単になるとともに小型化され
、比較的小径のフィルタにも使用し得る。また、スライ
ダの移動手段として機械的駆動機構を採用すれば、逆洗
装置は構成が複雑になるとともに比較的大型化されるが
、スライダの移動が適確に制御されて極めて効率よく逆
洗することができる。

〔実施例〕

以下本発明を図面に基づいて説明するに、第１図には本
発明の第１実施例に係る逆洗装置を組込んだ濾過装置が
示されている。

当該濾過装置１０は高温度の燃焼ガス、乾燥排ガス中に
混在する各種塵埃、煤塵等を分離除去するもので、器本
体１１内にはセラミック製の筒状フィルタ１２が立設さ
れている。器本体１１は筒体１１ａ１筒体１１ａの下端
部に固着した底板１１ｂおよび上端部に固着した上坂１
１１ｃからなり、フィルタ１２の下端部がその外周に固
着したフランジ部１２ａにて底板１１ｂに気密的にボル
ト止めされている。フィルタ１２の上端部はその外周に
固着したフランジ部１２ｂにて円板状のりテーナ１３に
気密的にボルト止めされており、リテーナ１３は上板１
１Ｃの下方にて筒体１１ａ内に嵌合し上板１１ｃとの間
に介装された複数の圧縮スプリング１４ａ、１４ｂにて
弾力的に支承されている。これにより、フィルタ１２は
器本体１１内にて筒体１１ａと同心的に位置し、長手方
向の熱膨張および熱収縮を許容された状態で立設されて
いる。

器本体１１において、筒体１１ａの下方部には第１イン
レツトボート１５ａおよび第１アウトレツトボート１６
ａが設けられ、また底板１１ｂには第２インレツトポー
ト１５ｂがかつリテーナ１３には第２アウトレツトボー
ト１６ｂがそれぞれ設けられている。

逆洗装置２０は洗浄流体供給用のパイプ２１、パイプ２
１に配設した多数のチエツクバルブ２２およびパイプ２
１の外周に上下方向へ摺動可能に組付けたスライダ２３
を備えている。パイプ２１は器本体１１の底板１１ｂに
設けた貫通孔ｌｉｄとリテーナ１３に設けた貫通孔１３
ａを貫通した状態にて、底板１１ｂの下面にボルト止め
したキャップ２４ａに固着され、かつリテーナ１３の上
面にボルト止めしたキャップ２４ｂにて上下方向に伸縮
可能に支持されている。

また、パイプ２１の両端部に嵌挿した上下の筒状のスト
ッパ２５ａ、２５ｂは各外向フランジ部にて各貫通孔１
１ｄ、１３ａの段部に掛止され、かつ各ストッパ２５ａ
、　　２５ｂと各キャンプ２４８．２４ｂ間に介装した
圧縮スプリング２６ａ、２６ｂにて内方へ付勢されてフ
ィルタ１２内に突出している。パイプ２１には上下方向
に所定間隔を保って多数の開口部２１ａが設けられてお
り、各開口部２１ａには第２図および第３図に示すよう
にチエツクバルブ２２が配設され、かつパイプ２１の下
端部には第３インレツトポート１５ｃが臨んでいる。

チエツクバルブ２２は弁本体２２ａ１弁体２２ｂおよび
組付ナツト２２ｃからなり、パイプ２１の開口部２１ａ
に固着した組付ナツト２２Ｃに弁本体２２ａが蜆着され
ている。弁本体２２ムは小径内孔２２ａ１　と大径内孔
２２ａユを備え、小径内孔２２ａ１　は外端にてパイプ
２１の外側に開口しかつ内端にて大径内孔２２ａユに連
通しており、また大径内孔、２２ａユの内端は閉鎖され
かつ側部の通孔２２ａ９にてパイプ２１の内側に連通し
ている。弁体２’２ｂは丁字形を呈していて、その大径
部２２ｂユが大径内孔２２ａユに内外方向に摺動可能に
組込まれ、かつその小径部２２ｂ１　が小径内孔２２ａ
１　を所定の周間隔を保って貫通している。かかるチエ
ツクバルブ２２においては、パイプ２１内に圧力が付与
されると、弁体２２ｂが外側へ摺動して小径内孔２２ａ
１　を閉鎖し、その小径部２２ｂｌ　　の外端がパイプ
２１の外周にわずかに突出する。

スライダ２３は第１図および第３図に示すように、筒部
２３ａの上下両端に一対の外向フランジ部２３ｂ、２３
ｃを一体的に形成してなるもので、筒部２３ａの中央部
には一対の通孔２３ａｌ　　、　　２３ａユが形成され
ている。両道孔２３ａ＋　　、２３ａユの上下間隔はチ
エツクバルブ２２の小径内孔２２ａ１　の径と路間−で
かつそれらの外端は両フランジ部２３ｂ、２３Ｃにて形
成された環状凹所２３ｄに開口している。各フランジ部
２３ｂ、２３Ｃの先端はフィルタ１２の内周の近傍に臨
んでいる。

当該濾過装置１０は逆洗装置２０を組込んだ状態で使用
されるが、その使用に当っては、第２、第３インレット
ボート１５ｂ、１５ｃおよび第１アウトレツトポート１
６ａを閉鎖し、塵埃、煤塵等の混在する排ガスを第１イ
ンレツトポート１５ａから器本体１１内に供給する。供
給された排ガスは矢印Ａにて示すようにフィルタ１２を
透過してその内部に至り、第２アウトレットポー１−１
６ｂを経て大気に放出される。

この間、排ガスはフィルタ１２にて塵埃、煤塵等を分離
除去されて清浄なガスとして放出され、またスライダ２
３は自重にて降下してストッパ２５ｂにて受承されてい
る。

当該濾過装置１０においては、逆流装置２０を用いてフ
ィルタ１２が清浄化される。フィルタ１２の逆洗に際し
ては、第１インレツトポート１５ａおよび第２アウトレ
ツトボート１６ｂを閉鎖するとともに、第２．第３イン
レットポート１５ｂ、１５Ｃおよび第１アウトレツトボ
ート１６ａを開放し、洗浄用の圧縮空気を矢印Ｂに示す
ように第３インレツトボー）１５ｃを通してパイプ２１
内に供給し、かつスライダ２３の移動用の圧縮空気を矢
印Ｃに示すように第２インレツトポート１５ｂを通して
フィルタ１２内に供給する。洗浄用の圧縮空気はフィル
タ１２を透過して外周に付着する塵埃等を脱離するに充
分な圧に制御され、かつ移動用の圧縮空気はスライダ２
３が所定の速度で上昇させるに通した圧に制御されてい
る。

当初パイプ２１内は密閉状態にあるが、スライダ２３の
上昇により同スライダ２３が各チエツクバルブ２２を作
動してこれらを選択的に開放し、パイプ２１内の圧縮空
気を矢印Ｂに示すようにフィルタ１２の内周に局部的に
順次指向させる。すなわち、スライダ２３が上昇を開始
すると、同スライダ２３は第３図に示すように対向する
チエツクバルブ２２の弁体２２ｂを内側へ押動して同パ
ルプ２２を開放する。このため、パイプ２１内の圧縮空
気は通孔２３ａｌ。

２３ａコを通ってスライダ２３の環状凹所２３ｄに流出
し、同凹所２３ｄの開口部に対向するフィルタ１２の内
周部に噴出されて透過する。

これにより、フィルタ１２における圧縮空気の透過部が
清浄化され、清浄化部分はスフライダ２３の上昇により
上方へ順次拡大される。従って、圧縮空気は所定の区域
毎に順次透過して無駄な消費がないため、少ない圧縮空
気量にてフィルタ１２全体が確実に清浄化される。フィ
ルタ１２から脱離した塵埃等は第１アウトレツトボート
１６ａからフィルタ１２を透過した空気とともに所定の
場所へ排出される。なお、逆洗作業終了時第２インレツ
トボート１５ｂからの圧縮空気の供給を停止すると、ス
ライダ２３は自重により降下して元位置に復帰する。

なお、本実施例においてチエツクバルブは公知の各種の
ものが使用され、例えば第４図に示すボール２７ａ１圧
縮スプリング２７ｂを用いたチエツクバルブ２７等も好
適である。また、スライダ２３の内孔とパイプ２１の外
周との断面形状を四角形状等にして回り止めすることに
より、スライダ２３の各通孔とパイプ２１の開口部とを
正確に一致させることができる。

第５図には本発明の第２実施例に係る逆洗装置を組込ん
だ濾過装置３０が示されており、かかる逆洗装置４０に
おいてはスライダが機械的駆動機構にて上下動し得る構
成となっている。

濾過装置３０は筒状の器本体３１内の上部にフィルタ３
２を組付けて収容してなるもので、フィルタ３２の上端
開口部は筒状のキャップ３３にて覆蓋されている。当該
濾過袋ｗ１３０においては、器本体３１の下方側部に第
１インレツトボート３１ａを備えるとともに下端部に第
１アウトレツトボート３１ｂを備え、かつキャップ３３
の側部に第２アウトレツトボート３３ａを備えていて、
被処理用の排ガスは第１インレットボー１−３１ａから
器本体３１内に供給され、フィルタ３２を透過して第２
アウトレフトボート３３ａから放出される。この場合第
１アウトレツトボート３１ｂは閉鎖されている。

逆洗装置４０はパイプ４′、、チエツクバルブ４２およ
びスライダ４３を備えるとともに、電動モータ４４、ガ
イドロッド４５およびガイドブツシュ４６を備えている
。パイプ４１およびチエツクバルブ４２は第１実施例の
パイプ２１およびチエツクバルブ２２と同様に形成され
ており、キャップ３３の頂部３３ｂとフィルタ３２の底
部に配置した支持プレート４７ａとにより支持されて、
フィルタ３２内を上下方向に延びている。このパイプ４
１の上端部には第２インレツトポート４１ａが設けられ
ており、かつその外周上部にはストッパ４７ｂが固定さ
れている。なお、支持プレート４７ａはスライダ４３の
下方ストッパとしても機能する。スライダ４３はその筒
部４３ａに２つの貫通孔４３ａ＋。

４３ａユを備え、第１貫通孔４３ａ１　にてノずイブ４
１上に嵌挿され、第２貫通孔４３ａユにはガイドブツシ
ュ４６が嵌着されている。ガイドブツシュ４６の内周は
メネジ部になっている。

ガイドロッド４５は外周全体がオネジ部になっており、
モータ４４の出力軸に連結されて同出力軸と一体回転可
能になっている。かかるガイドロッド４５はキャップ３
３の頂部３３ｂを回転可能に貫通し、かつスライダ４３
に嵌着したガイドブツシュ４６を螺合した状態にて貫通
し、頂部３３ｂに組付けたモータ４４にて支持されてい
る。

かかる構成の逆洗装置４０においては、第２インレツト
ポート４１ａから洗浄用の圧縮空気がパイプ４１内に供
給され、スライダ４３の上下動により各チエツクバルブ
４２を順次開閉させ、第１実施例の逆洗装置２０と同様
にフィルタ４２を逆洗して清浄化する。しかして、逆洗
作業においてはモータ４４を駆動する。これによりガイ
ドロッド４５が正転、逆転するが、例えばガイドロッド
４５の正転時にはスライダ４３がパイプ４１およびガイ
ドロッド４５の外周を上動し、またガイドロッド４５の
逆転時にはスライダ４３がこれら両者４１，４５の外周
を下動する。

なお、各実施例においては、濾過装置に組込まれる逆洗
装置の例について示したが、本発明の逆洗装置は濾過装
置から取外したフィルタを逆洗するための逆洗装置とし
ても使用し得る。

また、各実施例においては濾過装置を作動中に逆洗装置
を作動させて逆洗することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例に係る逆洗装置を組込んだ
濾過装置の縦断面図、第２図は逆洗装置を構成するチエ
ツクバルブの縦断面図、第３図は同装置を構成するスラ
イダとチエツクバルブとの縦断面図、第４図はチエツク
バルブの変形例を示す縦断面図、第５図は本発明の第２
実施例に係る逆洗装置を組込んだ濾過装置の縦断面図で
ある。 符号の説明 １０．３０・・・濾過装置、１１．３１・・・器本体、
１２．３２・・・フィルタ、２０，４０・・・逆洗装置
、２１．４１・・・パイプ、２２．４２・・・チエツク
バルブ、２３．４３・・・スライダ、４４・・・モータ
、４５・・・ガイドロッド、４６・・・ガイドブツシュ
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 筒状フィルタの内孔内にて同フィルタと並列的に配置さ
   れ長手方向に間隔を保って多数の開口部を有する洗浄流
   体供給用のパイプと、このパイプの各開口部に配設され
   て同開口部を開閉可能に閉鎖するバルブと、前記パイプ
   の外周にその長手方向に沿って移動可能に組付けられ移
   動時順次対向するバルブを操作して開口部を開放させる
   とともに同開口部から流出する洗浄流体を前記フィルタ
   の内周における長手方向の所定幅の全周域に指向させる
   スライダと、このスライダを前記パイプの長手方向に沿
   って移動させる移動手段を備えてなる筒状フィルタの逆
   洗装置。